JP2010186007A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】連結部の分断による表示欠陥を改善し、かつ表示品位の高い液晶表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る液晶表示装置は、相互に対向配置されるTFT基板20と、対向基板40と、これらの間に封止された液晶層52とを備え、TFT基板20は、互いに交差配置された複数のゲート配線22と、TFT50を介して接続されるように配置される複数の画素電極1とを具備し、対向基板40は、画素電極1に対向する対向電極44を具備する。画素電極1の少なくとも一部は、連結部5を介して接続する複数のサブ画素電極2に分割されており、隣接するサブ画素電極2同士は、当該サブ画素電極と一体的に形成された3以上の連結部5によって繋がっている。
【選択図】図3
【解決手段】本発明の一態様に係る液晶表示装置は、相互に対向配置されるTFT基板20と、対向基板40と、これらの間に封止された液晶層52とを備え、TFT基板20は、互いに交差配置された複数のゲート配線22と、TFT50を介して接続されるように配置される複数の画素電極1とを具備し、対向基板40は、画素電極1に対向する対向電極44を具備する。画素電極1の少なくとも一部は、連結部5を介して接続する複数のサブ画素電極2に分割されており、隣接するサブ画素電極2同士は、当該サブ画素電極と一体的に形成された3以上の連結部5によって繋がっている。
【選択図】図3
Description
本発明は、液晶表示装置に関する。より詳しくは、サブ画素電極を有する液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、カーナビ、デジタルカメラ、携帯ゲーム端末、PDA(Personal Digital Assistants)、パソコンなどのディスプレイとして広く普及している。液晶表示パネルの表示方式は、透過型、反射型、半透過型に大別される。透過型は、バックライトと呼ばれる光源を点灯し、液晶表示パネルを通過した光で表示を行う表示方式である。このため、暗所での視認性は高いが、明所での視認性は低い。一方、反射型は、液晶表示パネルに入射した光を反射させて表示を行う表示方式である。このため、明所での視認性は高いが、暗所での視認性が低い。半透過型は、透過型と反射型の機能を兼ね備えた表示方式であり、周囲の明るさに応じて表示モードを切り替えることにより、視認性の高い表示を常に提供することができる。その優れた表示特性から、半透過型液晶表示装置は、携帯機器や移動体機器等において広く適用されている。
半透過型液晶表示装置の多くは、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モードやTN(Twisted Nematic)モードが利用されている。しかし、近年は、高コントラスト化、及び広視野角化のニーズの高まりを受け、画素を複数のサブ画素電極(サブドット領域)に分割してなる垂直配向モードの液晶表示装置(例えば、特許文献1〜3)が主流となりつつある。
特許文献1及び2には、1つの画素領域を幅細の連結部によって繋がっている略四角形状の3つのサブ画素電極に分割し、そのうちの1つを反射領域R、残りの2つを透過領域Tとする構成が開示されている。そして、各サブ画素電極それぞれに、配向制御用突起や、配向制御用開口を設ける構成が開示されている。
特許文献3には、画素領域を幅細の連結部によって繋げ、さらに、その連結部、及び連結部近傍の透過領域Tを被覆するように遮光導電性膜を配設する構成が開示されている。
上記特許文献1や2に開示されている画素電極においては、細幅の連結部を有する画素電極等をエッチングにより形成する際に、オーバーエッチングにより連結部が分断されやすかった。また、連結部の剥離などが生じる場合があった。連結部の分断が生じると、電圧が供給されないサブ画素電極が発生し、当該サブ画素電極が表示欠陥となる。ノーマリブラックモードの場合、黒点の表示欠陥となる。
上記特許文献3によれば、画素電極の連結部、及び連結部の近傍の透過領域の上層に遮光導電性膜を形成しているので、画素電極の連結部の分断を低減することが可能である。しかしながら、遮光導電性膜を形成することにより生じた段差構造を起点として液晶配向が乱れ、表示不良が発生する場合があった。また、遮光導電性膜を形成することで、画素開口率(画素全体に対して表示に直接寄与する部分の比率)が低下してしまうという問題もある。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、連結部の分断による表示欠陥を改善し、かつ表示品位の高い液晶表示装置を提供することである。
本発明に係る液晶表示装置は、第1の基板と、前記第1の基板と対向配置される第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板の間に封止された液晶層とを備え、前記第1の基板は、複数の走査線と、前記複数の走査線と交差する複数の信号線と、前記複数の走査線と前記信号線の其々にスイッチング素子を介して接続されるように配置される複数の画素電極とを具備し、前記第2の基板は、前記画素電極に対向する対向電極を具備し、前記画素電極の少なくとも一部は、連結部を介して接続する複数のサブ画素電極に分割されており、隣接する前記サブ画素電極同士は、当該サブ画素電極と一体的に形成された3以上の連結部によって繋がっているものである。
本発明によれば、連結部の分断による表示欠陥を改善し、かつ表示品位の高い液晶表示装置を提供することができるという優れた効果を有する。
以下、本発明を適用した実施形態の一例について説明する。なお、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。また、以降の図における各部材のサイズや比率は、説明の便宜上のものであり、実際のものとは異なる。また、異なる実施形態、比較例において、同一の要素部材は同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
[実施形態1]
本実施形態1に係る液晶表示装置は、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を有するアクティブマトリックス型のTFT基板を有する。図1は、本実施形態1に係る液晶表示装置80の概略構成を説明するための模式的平面図である。図2は、本実施形態1に係る液晶表示装置80の構成を示す部分断面図である。図2中のRは反射領域を、図2中のTは透過領域を、図2中のCは隣接するサブ画素電極間を連結する連結領域を示す(以降の図においても同様とする)。
本実施形態1に係る液晶表示装置は、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を有するアクティブマトリックス型のTFT基板を有する。図1は、本実施形態1に係る液晶表示装置80の概略構成を説明するための模式的平面図である。図2は、本実施形態1に係る液晶表示装置80の構成を示す部分断面図である。図2中のRは反射領域を、図2中のTは透過領域を、図2中のCは隣接するサブ画素電極間を連結する連結領域を示す(以降の図においても同様とする)。
液晶表示装置80は、図1及び図2に示すように、第1の基板たる薄膜トランジスタ基板(以下、「TFT基板」と云う)20、第2の基板たる対向基板40、画素電極1、対向電極44、走査線であるゲート配線22、信号線であるソース配線23、液晶層52、ゲートドライバIC32、ソースドライバIC33、第1の外部配線34、第2の外部配線35、薄膜トランジスタ50等からなる液晶表示パネル81備えている。液晶表示パネル81(図1参照)の反視認側には、バックライト(不図示)が配置されており、液晶表示パネル81を介して視認側へ光を照射するように構成されている。
液晶表示装置80には、図1に示すように、矩形状に形成された表示領域60とこの外側に枠状に形成された額縁領域61がある。表示領域60には、複数のゲート配線22と複数のソース配線23が形成されている。ゲート配線22は、図1中の横方向に延在し、縦方向に複数並設されている。ソース配線23は、ゲート配線22と絶縁層(不図示)を介して交差するように、図1中の縦方向に延在し、横方向に複数併設されている。
ゲート配線22とソース配線23の交差点付近には、其々TFT50が設けられている。そして、隣接するゲート配線22とソース配線23とで囲まれた領域に画素電極1(図2参照)が形成され、この領域が画素51として機能する。画素電極1において、反射領域Rは、図2に示すように、透明導電性薄膜3と反射導電性薄膜4の積層構造となっている。一方、透過領域Tは、透明導電性薄膜3により構成されている。透過領域Tと反射領域Rの間には、連結領域Cが形成されている。連結領域Cは、透過領域Tと同様に透明導電性薄膜3により構成されている。詳しくは、後述する。
TFT基板20は、図2に示すように、ゲート24、補助容量電極25、ゲート絶縁膜26、半導体層27、ソース28、ドレイン29、層間絶縁膜30等を備える。ソース配線23は、TFT50を介して画素電極1に接続されている。画素電極1は、例えば、ITO(Indium Thin Oxide)などの透明導電性薄膜3、とアルミニウム、銀等の金属などの反射率の高い反射導電性薄膜4により構成されている。複数の画素51がマトリクス状に形成されている領域が、表示領域60である。
液晶表示パネル81は、図2に示すように、互いに対向配置されるTFT基板20及び対向基板40と、両基板を接着するシール材(不図示)とで囲まれる空間に垂直配向モードの液晶層52が挟持されている。両基板の間は、スペーサ(不図示)によって、所定の間隔となるように維持されている。TFT基板20は、上述した構成要素の他、絶縁性基板21、樹脂膜31等を備えている。絶縁性基板21は、例えば、光透過性のあるガラス、ポリカーボネート、アクリル樹脂などを用いることができる。また、TFT基板20及び対向基板40の液晶層52側の最表面には、配向膜(不図示)が形成されている。
対向基板40は、前述したようにTFT基板20と対向配置され、視認側に配置される。対向基板40のTFT基板20に対向する絶縁性基板41面には、カラーフィルタ42、ブラックマトリックス(不図示)、平坦化膜43、対向電極44、対向電極突起部45、配向膜(不図示)が形成されている。また、TFT基板20及び対向基板40の外側の面には、其々、偏光板(不図示)が貼着せしめられている。
TFT基板20の額縁領域61には、図1に示すように、ゲートドライバIC32、ソースドライバIC33が設けられている。ゲート配線22は、表示領域60から額縁領域61まで延設されている。そして、ゲート配線22は、TFT基板20の端部でゲートドライバIC32に接続される。ソース配線23も同様に表示領域60から額縁領域61まで延設されている。そして、ソース配線23は、TFT基板20の端部でソースドライバIC33と接続される。ゲートドライバIC32の近傍には、第1の外部配線34が配設されている。また、ソースドライバIC33の近傍には、第2の外部配線35が配設されている。第1の外部配線34、第2の外部配線35は、例えば、FPC(Flexible Printed Circuit)などの配線基板である。
外部からの各種信号は、第1の外部配線34を介してゲートドライバIC32に、第2の外部配線35を介してソースドライバIC33に供給される。ゲートドライバIC32は、外部からの制御信号に基づいてゲート信号(走査信号)をゲート配線22に供給する。このゲート信号によって、ゲート配線22が順次選択されることになる。ソースドライバIC33は、外部からの制御信号や表示データに基づいて、表示信号をソース配線23に供給する。これにより、表示データに応じた表示電圧を各画素電極1に供給することができる。
なお、ここでは、ゲートドライバIC32とソースドライバIC33は、COG(Chip On Glass)技術を用いて、TFT基板20上に直接実装したが、この構成に限られるものではない。例えば、TCP(Tape Carrier Package)によりドライバICをTFT基板20に接続してもよい。
上記構成の液晶表示装置80は、例えば以下のように駆動する。走査信号が、ゲートドライバIC32から各ゲート配線22に供給される。各走査信号によって、1つのゲート配線22に接続されているすべてのTFT50が同時にオンとなる。一方、表示信号は、ソースドライバIC33から各ソース配線23に供給され、画素電極1に表示信号に応じた電荷が蓄積される。表示信号が書き込まれた画素電極1と対向電極44との電位差に応じて、画素電極1と対向電極44間の垂直配向モードの液晶層52の液晶分子の配列が変化する。これにより、液晶表示パネル81を透過する光の透過量が変化する。このように、画素51毎に表示電圧を変えることによって、所望の画像を表示することができる。
次に、本発明の特徴部について説明する。図3(a)に、本実施形態1に係る画素電極1の模式的平面図を示す。また、図3(b)に、図3のIIIB―IIIB切断線の位置における液晶表示パネル81(図2参照)の構造を説明するための模式的断面図を、図3(c)に、図3のIIIC−IIIC切断線の位置における液晶表示パネル81の構造を説明するための模式的断面図を示す。なお、図3(a)において、画素電極1に対する対向電極突起部45の位置関係を説明する便宜上、対向電極突起部45も図示する。また、図3(b)(c)において、説明の便宜上、説明する部材のみを図示する。以降の図においても同様とする。
本実施形態1に係る画素電極1は、図3に示すように、2つのサブ画素電極2に分割されている。2つのサブ画素電極2のうちの図中の左側は、透過領域Tであり、図中の右側は反射領域Rである。透過領域Tは、透明導電性薄膜3により構成され、反射領域Rは、透明導電性薄膜3と反射導電性薄膜4の積層構造となっている。
隣接するサブ画素電極2同士は、連結領域Cにおいて、図中のX方向に延在された3つの連結部5A,5B,5Cによって接続されている。換言すると、サブ画素電極2の間に、切り欠き部6を2つ、開口部7を2つ設けることにより、連結部5A,5B,5Cがサブ画素電極2と一体的に形成されている。連結部5A,5Cは、概ね同一幅であり、連結部5Bは、連結部5A,5Cよりも幅広に形成されている。
本実施形態1に係る連結部5A,5B,5Cは、2つのサブ画素電極2同士が対向する対向辺M1の概ね中点に対する垂線(X方向)に対して、概ね線対称性となっている。換言すると、連結部5Bは、対向辺M1の概ね中央領域に配設されている。そして、同一サイズの連結部5A、5Cが、連結部5Bと、略同一のサイズの開口部7を介して対向配置される。
連結部5A,5B,5Cの幅は特に限定されないが、これらの連結部5の分断をより効果的に低減する観点から、少なくとも1つの連結部5を8μm以上とすることが好ましい。より好ましくは、10μm以上である。連結部5の幅の上限は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において特に限定されないが、液晶の配向制御力の観点からは16μm以下とすることが好ましく、10μm以下とすることがより好ましい。本実施形態1においては、3つの連結部5A、5B、5Cのうち、真ん中(中央)の連結部5Bの幅を8μm、連結部5A,5Cの幅を4μmとした。このように、真ん中の連結部5Bの幅が最も大きくなっている。
対向基板40に設けられた対向電極突起部45は、対向電極24の上層に突起状構造体として形成されている(図2参照)。対向電極突起部45は、感光性樹脂を用いてフォトリソグラフィー処理により作製することができる。対向基板40の対向電極突起部45により、各サブ画素電極2の液晶層52の配向が制御される。すなわち、対向電極突起部45により、電圧印加に応じて、サブ画素電極2の液晶分子を垂直配向から多軸配向(液晶分子の傾き方向が複数の方向)に切り換えることができる。対向電極突起部45の形成位置は、サブ画素電極2の略中心位置とする。
対向電極突起部45としては、上述したように電圧印加に応じて、液晶分子を垂直配向から多軸配向に切り換えることができれば、その構造は特に限定されない。例えば、配向制御用突起や、配向制御用開口等の公知の構成を対向基板40側に配置することができる。対向基板40側に代えてTFT基板20側に配設してもよい。また、1つのサブ画素電極2に対して1つの対向電極突起部45を形成する態様に限定されるものではなく、サブ画素電極2の面積や形状に応じて1つのサブ画素電極2に複数の対向電極突起部45を配設してもよい。なお、対向基板40の反射領域Rに、透過領域Tと反射領域Rで、液晶層52を通過する光路長をほぼ同じにするために、反射領域Rに透明樹脂等からなる液晶層厚調整層を形成してもよい。
図4(a)に、画素電極1の模式的平面図に、クロスニコル状態での液晶の消光模様(配向状態)の模式図を加えた図を示す。図中の符号10は、液晶の配向方向を模式的に示したものである。同図に示すように、透過領域Tと反射領域R其々において、対向電極突起部45を中心として多軸配向の良好な液晶配向を示す。さらに、透過領域Tと反射領域Rの両者を比較した場合に、実質的に同レベルの消光模様を示している。
また、2つに分割されたサブ画素電極2を3つの連結部5A,5B,5Cで連結することにより、連結部5の分断確率を低減させることができる。とりわけ、本実施形態1においては、3つの連結部5A,5B,5Cのうち、真ん中に位置する連結部5Bを他の連結部5A,5Cに比して幅広とすることで、より効果的に連結部5の分断を低減し、かつ液晶の配向を安定しやすくすることができる。
図4(b)に、連結部5A,5Cに分断が生じた場合の説明図を示す。図中の符号11は、分断箇所を模式的に示したものである。同図に示すように、連結部5A,5Cに万が一分断が生じた場合においても、連結部5Bから透過領域Tのサブ画素電極2に電位を供給することができる。その結果、表示欠陥が生じるのを防止することができる。
<比較例1>
次に、本発明の効果を説明するために、比較例について説明する。図10(a)に比較例1に係る画素電極101の模式的平面図を示す。比較例1に係る画素電極101は、以下の点を除く基本的な構成は本実施形態1と同様である。すなわち、本実施形態1に係る画素電極1は、隣接するサブ画素電極2の間が3つの連結部5により接続されていたのに対し、比較例1に係る画素電極101は、隣接するサブ画素電極2間が1つの連結部105Aにより接続されている点において相違する。
次に、本発明の効果を説明するために、比較例について説明する。図10(a)に比較例1に係る画素電極101の模式的平面図を示す。比較例1に係る画素電極101は、以下の点を除く基本的な構成は本実施形態1と同様である。すなわち、本実施形態1に係る画素電極1は、隣接するサブ画素電極2の間が3つの連結部5により接続されていたのに対し、比較例1に係る画素電極101は、隣接するサブ画素電極2間が1つの連結部105Aにより接続されている点において相違する。
図10(b)に、画素電極101の連結部105Aが分断された場合の、クロスニコル状態での液晶の消光模様と画素電極101の模式的平面図を示す。連結部105Aが分断された場合、TFT50に接続された反射領域Rには電位が供給されるが、透過領域Tであるサブ画素電極2には、電位が供給されない。このため、表示欠陥となる。ノーマリブラックモードの場合には、前述したように黒点の表示欠陥となる。
<比較例2>
次に、比較例2に係る画素電極について説明する。比較例2に係る画素電極101aは、以下の点を除く基本的な構成は上記比較例1と同様である。すなわち、比較例1においては、透明導電性薄膜3と反射導電性薄膜4の積層体により構成されている領域が、サブ画素電極2の反射領域Rのみであったのに対し、比較例2においては、透明導電性薄膜3と反射導電性薄膜4の積層体により構成されている領域が、サブ画素電極2の反射領域R、連結領域C,及び連結領域Cの近傍の透過領域Tに亘って構成されている点において相違する。
次に、比較例2に係る画素電極について説明する。比較例2に係る画素電極101aは、以下の点を除く基本的な構成は上記比較例1と同様である。すなわち、比較例1においては、透明導電性薄膜3と反射導電性薄膜4の積層体により構成されている領域が、サブ画素電極2の反射領域Rのみであったのに対し、比較例2においては、透明導電性薄膜3と反射導電性薄膜4の積層体により構成されている領域が、サブ画素電極2の反射領域R、連結領域C,及び連結領域Cの近傍の透過領域Tに亘って構成されている点において相違する。
図11(a)に比較例2に係る画素電極101aの模式的平面図を示す。図11(b)に、図11のXIB―XIB切断線の位置における液晶表示パネルの構造を説明するための模式的断面図を、図11(c)に、図11のXIC−XIC切断線の位置における液晶表示パネルの構造を説明するための模式的断面図を示す。
図11(a)に示すように、画素電極101aは、透明導電性薄膜3により2つのサブ画素電極2、及びこれらを連結する連結部105Aが形成されている。さらに、画素電極101aを構成する透明導電性薄膜3の直上には、以下の領域に反射導電性薄膜104が積層されている。すなわち、反射導電性薄膜104は、サブ画素電極2を構成する反射領域R、連結領域C,及び連結領域Cの近傍の透過領域Tに亘って形成されている。換言すると、これらの領域が、透明導電性薄膜3と反射導電性薄膜104の積層構造となっている。
連結領域Cにおいて、反射導電性薄膜104は、透明導電性薄膜3によって構成される連結部105Aの上面及び側面、さらに、画素電極101aの切り欠き部106の底面部であって、連結部105Aの近傍を被覆するように形成されている。
図12は、画素電極101aの模式的平面図に、クロスニコル状態での液晶の消光模様(配向状態)の模式図を加えた図である。比較例2に係る画素電極101aにおいては、前述したように反射領域Rから、連結領域C近傍の透過領域Tまで一体的な反射導電性薄膜104を形成している。これにより、液晶の消光模様が、図12に示すように、透過領域Tの消光模様と反射領域Rの消光模様が著しく異なるものとなる。また、透過領域T内において、対向電極突起部45の右側と左側の配向状態が異なるものとなってしまう。これは、反射導電性薄膜104を連結領域Cの近傍の透過領域Tに配設している段差のためである。
比較例2に係る画素電極101aにおいては、反射領域Rから、連結領域C近傍の透過領域Tまで一体的な反射導電性薄膜104を形成することにより、連結部105Aが2層構造となるので、上記比較例1に比して効果的に連結部105Aの分断を抑制することができる。しかしながら、図12に示すように、透過領域T内において、反射導電性薄膜104の段差構造により液晶配向に乱れが生じる。
前述したように、連結部5は、サブ画素電極2の形成領域に比して細幅な形状のため、画素電極1等のエッチング時のオーバーエッチングにより分断されやすい。また、連結部5の剥離により分断される場合もあった。連結部5の分断が生じると、電位が供給されないサブ画素電極2が出現してしまう。本実施形態1によれば、隣接するサブ画素電極2同士を3つの連結部5A,5B、5Cにより連結しているので、連結部5の分断によるサブ画素電極2の電気的分断確率を低減することができる。その結果、連結部5の分断による表示欠陥を改善することができる。また、オーバーエッチングや剥離、下層に配設された樹脂膜31の応力などに起因する分断を低減することができるので、歩留まりの高い液晶表示装置80を提供することができる。
また、比較例2のように、連結部105Aの上層に反射導電性薄膜104からなる遮光導電性膜を配設する構造を採用していないので、遮光導電性膜に起因とする段差による液晶配向の乱れが生じない。その結果、広視野角かつ高コントラストの表示品位の高い液晶表示装置80を提供することができる。
また、本実施形態1によれば、隣接するサブ画素電極2を接続する3つの連結部5を、2以上の異なる幅の連結部5により接続しているので、狭いスペースにおいて、設計自由度を高めつつ、効果的に表示品位と表示欠陥の防止を図ることができる。特に、3つの連結部5A、5B、5Cのうちの真ん中の連結部5Bを両端の連結部5A,5Cに比して幅広としているので、連結部5が複数個存在した場合においても垂直配向モードの液晶層52の配向状態を安定させることができる。
なお、本発明は、画素電極1の少なくとも一部が、連結部5を介して接続する複数のサブ画素電極2に分割されている場合に好適に適用することができる。また、3つの各連結部5A、5B、5Cの其々の幅は、必ずしも同一幅、一定幅となっていなくてもよく、例えば、連結部5A、5Cは、透過領域Tに向かうにつれて幅広となるように形成し、連結部5Bは、反射領域Rに向かうにつれて幅広となるように形成してもよい。また、中央領域を幅広としたり、連結部5A、5B、5Cの長手方向の中央領域で相互に連結したりしてもよい。
また、これらのサブ画素電極2、連結部5の個数は一例であって、分割するサブ画素電極2の数は、2以上であれば特に限定されない。また、隣接するサブ画素電極2同士を連結する連結部5は、3以上であれば特に限定されない。
[実施形態2]
次に、上記実施形態とは異なる構造の画素電極の一例について説明する。本実施形態2に係る画素電極は、以下の点を除く基本的な構造は、上記実施形態1と同様である。すなわち、上記実施形態1においては、画素電極1内に透過領域Tと反射領域Rが構成されていたのに対し、本実施形態2に係る画素電極は透過領域Tのみにより構成されている点において相違する。換言すれば、上記実施形態1に係る液晶表示装置80が半透過型のものであったのに対し、本実施形態2に係る液晶表示装置は透過型である点において相違する。
次に、上記実施形態とは異なる構造の画素電極の一例について説明する。本実施形態2に係る画素電極は、以下の点を除く基本的な構造は、上記実施形態1と同様である。すなわち、上記実施形態1においては、画素電極1内に透過領域Tと反射領域Rが構成されていたのに対し、本実施形態2に係る画素電極は透過領域Tのみにより構成されている点において相違する。換言すれば、上記実施形態1に係る液晶表示装置80が半透過型のものであったのに対し、本実施形態2に係る液晶表示装置は透過型である点において相違する。
図5(a)に、本実施形態2に係る画素電極1aの模式的平面図を示す。また、図5(b)に、図5のVB―VB切断線の位置における液晶表示パネル81(図2参照)の構造を説明するための模式的断面図を、図5(c)に、図5のVC−VC切断線の位置における液晶表示パネル81の構造を説明するための模式的断面図を示す。
図6は、画素電極1aの模式的平面図に、クロスニコル状態での液晶の消光模様(配向状態)の模式図を加えた図である。同図に示すように、2つに分割されたサブ画素電極2を3つの連結部5A,5B,5Cで連結することにより、サブ画素電極2の分断に起因する表示欠陥の発生を防止することができる。特に、本実施形態2においては、3つの連結部5A,5B,5Cのうち、真ん中に位置する連結部5Bを他の連結部5A,5Cに比して幅を太くすることで、より効果的に連結部5の分断を低減することができる。さらに、液晶の多軸配向を安定しやすくすることができる。
<比較例3>
次に、本発明の効果を説明するために、比較例3について説明する。比較例3は、透過型の液晶表示装置において連結部5を1つとしたものである。この場合、上記比較例1と同様の問題が生じる。すなわち、当該1つの連結部5が分断された場合、サブ画素電極2のTFT50に直接に接続されていないどちらか一方に電位が供給されない。このため、2つのサブ画素電極2のうちの1つが表示欠陥となる。
次に、本発明の効果を説明するために、比較例3について説明する。比較例3は、透過型の液晶表示装置において連結部5を1つとしたものである。この場合、上記比較例1と同様の問題が生じる。すなわち、当該1つの連結部5が分断された場合、サブ画素電極2のTFT50に直接に接続されていないどちらか一方に電位が供給されない。このため、2つのサブ画素電極2のうちの1つが表示欠陥となる。
<比較例4>
次に、比較例4に係る画素電極101bについて説明する。比較例4に係る画素電極101bは、以下の点を除く基本的な構成は上記実施形態2と同様である。すなわち、実施形態2においては、連結部5が3つ形成されていたのに対し、比較例4に係る連結部5は1つである点において相違する。また、実施形態2に係る連結部5の上層には、遮光導電性膜が形成されていないのに対し、比較例4に係る連結部105A及びその近傍の透過領域Tが、サブ画素電極2とは異なる層からなる遮光導電性膜108により被覆されている点において相違する。
次に、比較例4に係る画素電極101bについて説明する。比較例4に係る画素電極101bは、以下の点を除く基本的な構成は上記実施形態2と同様である。すなわち、実施形態2においては、連結部5が3つ形成されていたのに対し、比較例4に係る連結部5は1つである点において相違する。また、実施形態2に係る連結部5の上層には、遮光導電性膜が形成されていないのに対し、比較例4に係る連結部105A及びその近傍の透過領域Tが、サブ画素電極2とは異なる層からなる遮光導電性膜108により被覆されている点において相違する。
図13(a)に比較例4に係る画素電極101bの模式的平面図を示す。図13(b)に、図13のXIIIB―XIIIB切断線の位置における液晶表示パネルの構造を説明するための模式的断面図を、図13(c)に、図13のXIIIC−XIIIC切断線の位置における液晶表示パネルの構造を説明するための模式的断面図を示す。
図13(a)に示すように、画素電極101bは、透明導電性薄膜3により2つのサブ画素電極2、及びこれらを連結する連結部105Aが形成されている。さらに、画素電極101bを構成する透明導電性薄膜3の直上には、以下の領域に遮光導電性膜108が積層されている。すなわち、遮光導電性膜108は、サブ画素電極2間の連結領域C,及び連結領域Cの近傍の透過領域Tに亘って形成されている。換言すると、これらの領域が、透明導電性薄膜3と遮光導電性膜108の積層構造となっている。
連結領域Cにおいて、遮光導電性膜108は、透明導電性薄膜3によって構成される連結部105Aの上面及び側面、さらに、画素電極101bの切り欠き部106bの底面部であって、連結部105Aの近傍を被覆するように形成されている。
図14は、画素電極101bの模式的平面図に、クロスニコル状態での液晶の消光模様(配向状態)の模式図を加えた図である。比較例4に係る画素電極101bにおいては、連結領域C近傍の透過領域T、及び連結領域Cに一体的な遮光導電性膜108を形成することにより、液晶の消光模様が、図14に示すように、1つのサブ画素領域内の消光模様において、図中の連結領域C側とその反対側の配向状態が異なるものとなってしまう。これは、透過領域Tのうちの連結領域Cの近傍のみに遮光導電性膜108を配設して段差が生じているためである。
本実施形態2によれば、隣接するサブ画素電極2同士を3つの連結部5A,5B,5Cにより連結し、かつ、比較例4のように、連結部5A,5B,5Cの上層に遮光導電性膜を配設する構造を採用していないので、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
[実施形態3]
次に、上記実施形態とは異なる構造の画素電極の一例について説明する。本実施形態3に係る画素電極は、以下の点を除く基本的な構造は、上記実施形態2と同様である。すなわち、上記実施形態2においては、画素電極1aが2つのサブ画素電極2に分割されていたのに対し、本実施形態3に係る画素電極は3つのサブ画素電極2に分割されている点において相違する。
次に、上記実施形態とは異なる構造の画素電極の一例について説明する。本実施形態3に係る画素電極は、以下の点を除く基本的な構造は、上記実施形態2と同様である。すなわち、上記実施形態2においては、画素電極1aが2つのサブ画素電極2に分割されていたのに対し、本実施形態3に係る画素電極は3つのサブ画素電極2に分割されている点において相違する。
図7(a)に、本実施形態3に係る画素電極1cの模式的平面図を示す。また、図7(b)は、画素電極1cの模式的平面図に、クロスニコル状態での液晶の消光模様(配向状態)の模式図を加えた図である。
本実施形態3に係る画素電極1cは、図7(a)に示すように、3つのサブ画素電極2に分割されている。隣接するサブ画素電極2同士は、3つの連結部5によって繋がっている。具体的には、図7(a)中の左側のサブ画素電極2Aと、図中真ん中のサブ画素電極2Bとは、連結部5D,5E,5Fにより接続されている。同様に、図7(a)中の右側のサブ画素電極2Cと、図中真ん中のサブ画素電極2Bは、連結部5G,5H、5Iにより接続されている。3つに分割されたサブ画素電極2を、其々3つの連結部5で連結することにより、連結部5の分断確率を低減させることができる。その結果、表示欠陥の発生を防止することができる。特に、本実施形態3においては、6つの連結部5D,5E,5F.5G,5H,5Iのうち、真ん中に位置する連結部5E,5Hを他の連結部5D,5F,5G,5Iに比して幅を太くすることで、より効果的に連結部5の分断を低減することができる。
また、図7(b)に示すように、3つの透過領域Tのサブ画素電極2其々において、対向電極突起部45を中心として良好な液晶配向を提供することができる。さらに、3つの透過領域Tのサブ画素電極2を比較した場合に、実質的に同レベルの消光模様を提供することができる。
<比較例5>
次に、本発明の効果を説明するために、比較例について説明する。図15(a)に比較例5に係る画素電極101cの模式的平面図を示す。比較例5に係る画素電極101cは、以下の点を除く基本的な構成は本実施形態3と同様である。すなわち、本実施形態3に係る画素電極1cは、隣接するサブ画素電極間2が其々3つの連結部5により接続されていたのに対し、比較例5に係る画素電極101cは、隣接するサブ画素電極2間が1つの連結部105B,105Cにより接続されている点において相違する。
次に、本発明の効果を説明するために、比較例について説明する。図15(a)に比較例5に係る画素電極101cの模式的平面図を示す。比較例5に係る画素電極101cは、以下の点を除く基本的な構成は本実施形態3と同様である。すなわち、本実施形態3に係る画素電極1cは、隣接するサブ画素電極間2が其々3つの連結部5により接続されていたのに対し、比較例5に係る画素電極101cは、隣接するサブ画素電極2間が1つの連結部105B,105Cにより接続されている点において相違する。
図15(b)に、画素電極101cの連結部105Cが分断箇所11で分断された場合の、クロスニコル状態での液晶の消光模様と画素電極101cの模式的平面図を示す。サブ画素電極2CがTFT50に直接に接続されている場合、連結部105Cが分断箇所11で分断された場合、透過領域Tであるサブ画素電極2A,及び2Bには電位が供給されない。このため、表示欠陥となる。ノーマリブラックモードの場合には、前述したように黒点の表示欠陥となる
<比較例6>
次に、比較例6に係る画素電極101dの模式的平面図と、クロスニコル状態での液晶の消光模様の模式図を図16に示す。連結領域C及び連結領域C近傍の透過領域Tのサブ画素電極2に遮光導電性膜108を配設することにより、両端部に形成されたサブ画素電極2A,2Cと、真ん中に配置されたサブ画素電極2Bの消光模様が異なるものとなる。また、端部に形成されたサブ画素電極2A,2Cにおいても、連結部105B,105Cが延設されている近傍のみに遮光導電性膜108が配設されている段差に起因して、液晶配向に乱れが生じている。
次に、比較例6に係る画素電極101dの模式的平面図と、クロスニコル状態での液晶の消光模様の模式図を図16に示す。連結領域C及び連結領域C近傍の透過領域Tのサブ画素電極2に遮光導電性膜108を配設することにより、両端部に形成されたサブ画素電極2A,2Cと、真ん中に配置されたサブ画素電極2Bの消光模様が異なるものとなる。また、端部に形成されたサブ画素電極2A,2Cにおいても、連結部105B,105Cが延設されている近傍のみに遮光導電性膜108が配設されている段差に起因して、液晶配向に乱れが生じている。
本実施形態3によれば、隣接するサブ画素電極2同士を3つの連結部5により連結し、かつ、比較例6のように、連結部5の上層に遮光導電性膜を配設する構造を採用していないので、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
[実施形態4]
次に、上記実施形態とは異なる構造の画素電極の一例について説明する。本実施形態4に係る画素電極は、以下の点を除く基本的な構造は、上記実施形態3と同様である。すなわち、上記実施形態3においては、サブ画素電極がすべて透過領域Tである例について述べたが、本実施形態4に係る画素電極1dは、3つのサブ画素電極2うちの1つが反射領域Rである点において相違する。
次に、上記実施形態とは異なる構造の画素電極の一例について説明する。本実施形態4に係る画素電極は、以下の点を除く基本的な構造は、上記実施形態3と同様である。すなわち、上記実施形態3においては、サブ画素電極がすべて透過領域Tである例について述べたが、本実施形態4に係る画素電極1dは、3つのサブ画素電極2うちの1つが反射領域Rである点において相違する。
図8に、本実施形態4に係る画素電極1dの模式的平面図、及びクロスニコル状態での液晶の消光模様(配向状態)の模式図を加えた図を示す。サブ画素電極2Cが反射領域Rである。本実施形態4に係る画素電極1dにおいても、上記実施形態3と同様の理由により同様の効果を得ることができる。
[実施形態5]
次に、上記実施形態とは異なる構造の画素電極の一例について説明する。本実施形態5に係る画素電極は、以下の点を除く基本的な構造は、上記実施形態4と同様である。すなわち、上記実施形態4においては、隣接するサブ画素電極2同士を連結する連結部5が其々3つであるのに対し、本実施形態5においては、隣接するサブ画素電極2同士を連結する連結部5が其々5つである点において相違する。サブ画素電極2A,2Bが透過領域Tで、サブ画素電極2Cが反射領域Rである。
次に、上記実施形態とは異なる構造の画素電極の一例について説明する。本実施形態5に係る画素電極は、以下の点を除く基本的な構造は、上記実施形態4と同様である。すなわち、上記実施形態4においては、隣接するサブ画素電極2同士を連結する連結部5が其々3つであるのに対し、本実施形態5においては、隣接するサブ画素電極2同士を連結する連結部5が其々5つである点において相違する。サブ画素電極2A,2Bが透過領域Tで、サブ画素電極2Cが反射領域Rである。
図9に、本実施形態5に係る画素電極1eの模式的平面図を示す。本実施形態5に係る画素電極1eにおいても、連結部5を3以上備え、かつ、遮光導電性膜を用いていない構造のため、連結部5の分断による表示欠陥を改善し、かつ表示品位の高い液晶表示装置80を提供することができる。
なお、本実施形態5においては、反透過型の液晶表示装置80の例について述べたが、透過型液晶表示装置においても同様の効果が得られる。また、画素電極1eとしてサブ画素電極2が3つに分割されている例について述べたが、分割されているサブ画素電極2の個数が2以上であれば、特に限定されない。また、連結部5が5つである例について述べたが、連結部5が3つ以上であれば特に限定されず、1つの画素電極1内において3つ以上のサブ画素電極2がある場合、隣接するサブ画素電極2間の連結部5の本数が異なるものが混在していてもよい。
本発明は、上記実施形態1〜5に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。上記実施形態1〜5の組み合わせも好適に適用できる。また、上記実施形態1〜5においては、対向電極突起部45により液晶層52の配向を制御する例を述べたが、これに限定されるものではなく、種々の配向制御手段を適用することができる。例えば、配向制御用スリットを画素電極1に設けたり、配向制御用の開口部を設けたりすることができる。
また、上記実施形態1〜5においては、液晶層52が電圧印加に応じて垂直配向から多軸配向となる例について述べたが、垂直配向モードの液晶を用いる場合に限定されるものではなく、多軸配向となる液晶モードにおいて、サブ画素電極2を有する液晶表示装置80において本発明を適用することができる。また、透過型液晶表示装置と半透過型液晶表示装置の例について述べたが、反射型液晶表示装置に適用することも可能である。この場合、例えば、実施形態2において、透明導電性薄膜3を反射導電性薄膜4に代えればよい。
1 画素電極
2 サブ画素電極
3 透明導電性薄膜
4 反射導電性薄膜
5 連結部
6 切り欠き部
7 開口部
20 TFT基板
21 絶縁性基板
22 ゲート配線
23 ソース配線
24 ゲート
25 補助容量電極
26 ゲート絶縁膜
27 半導体層
28 ソース
29 ドレイン
30 層間絶縁膜
31 樹脂膜
32 ゲートドライバIC
33 ソースドライバIC
34 第1の外部配線
35 第2の外部配線
40 対向基板
41 絶縁性基板
42 カラーフィルタ
43 平坦化膜
44 対向電極
45 対向電極突起部
50 TFT
51 画素
52 液晶層
60 表示領域
61 額縁領域
80 液晶表示装置
81 液晶表示パネル
2 サブ画素電極
3 透明導電性薄膜
4 反射導電性薄膜
5 連結部
6 切り欠き部
7 開口部
20 TFT基板
21 絶縁性基板
22 ゲート配線
23 ソース配線
24 ゲート
25 補助容量電極
26 ゲート絶縁膜
27 半導体層
28 ソース
29 ドレイン
30 層間絶縁膜
31 樹脂膜
32 ゲートドライバIC
33 ソースドライバIC
34 第1の外部配線
35 第2の外部配線
40 対向基板
41 絶縁性基板
42 カラーフィルタ
43 平坦化膜
44 対向電極
45 対向電極突起部
50 TFT
51 画素
52 液晶層
60 表示領域
61 額縁領域
80 液晶表示装置
81 液晶表示パネル
Claims (8)
- 第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置される第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板の間に封止された液晶層とを備え、
前記第1の基板は、複数の走査線と、前記複数の走査線と交差する複数の信号線と、前記複数の信号線とスイッチング素子を介して接続されるように配置される複数の画素電極とを具備し、
前記第2の基板は、前記画素電極に対向する対向電極を具備し、
前記画素電極の少なくとも一部は、連結部を介して接続する複数のサブ画素電極に分割されており、
隣接する前記サブ画素電極同士は、当該サブ画素電極と一体的に形成された3以上の連結部によって繋がっている液晶表示装置。 - 前記液晶層は、垂直配向モードの液晶を主成分としていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記隣接するサブ画素電極の間に、開口部及び切り欠き部を形成することにより前記連結部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
- 前記隣接するサブ画素電極同士は、2以上の異なる幅の連結部により接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記隣接するサブ画素電極同士を接続する連結部のうちの少なくとも1つは、8μm以上の幅を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記連結部は、前記サブ画素電極を構成する透明導電性薄膜により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記画素電極は、背面側からの光を表示面側へ所定の単一方向性光路を経るよう透過させる透過領域と、
前記表示面側から入射する光を所定の双方向性光路を経るように反射させる反射領域と
を備え、
前記反射領域は、前記透明導電性薄膜と前記反射導電性薄膜の積層構造となっており、
前記透過領域と前記連結部は、前記透明導電性薄膜により構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液晶表示装置。 - 前記隣接するサブ画素電極同士を連結する前記3以上の連結部は、
太い連結部と、その両側其々に少なくとも1つ配設される前記太い連結部よりも細い連結部との並列構造を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009029519A JP2010186007A (ja) | 2009-02-12 | 2009-02-12 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010186007A true JP2010186007A (ja) | 2010-08-26 |
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Family Applications (1)
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JP2009029519A Pending JP2010186007A (ja) | 2009-02-12 | 2009-02-12 | 液晶表示装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010186007A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2423803A2 (en) | 2010-08-23 | 2012-02-29 | Seiko Epson Corporation | Storage device, circuit board, liquid reservoir and system |
-
2009
- 2009-02-12 JP JP2009029519A patent/JP2010186007A/ja active Pending
Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
EP2423803A2 (en) | 2010-08-23 | 2012-02-29 | Seiko Epson Corporation | Storage device, circuit board, liquid reservoir and system |
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