JP2010185832A - パルス渦流探傷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 タンク天板のように高所で広範な範囲の減肉状態を効率良く測定することのできるパルス渦流探傷装置を得ること。
【解決手段】 長尺棒3の右端部にプローブ4を取り付ける。プローブ4には、金属製の天板2に渦電流を発生させる磁波発生部、及び、渦電流によって磁束が変化する状況を検出する磁波検出部を内蔵する。プローブ4と演算制御部5を延長コード6で接続する。
長尺棒3の左端部8を測定者が把持して、他端のプローブ4を天板2の全面へと移動させることによって、鉄製天板2の腐食状況を効率良く測定することができる。
【選択図】
図1

Description

本発明は、電磁誘導によって、計測対象の金属に発生する渦電流の変化を捉えて金属の減肉度合いを測定することのできるパルス渦流探傷装置に関する。
従来より渦流探傷装置の一つとしてパルス渦流探傷装置が使用されている。パルス渦流探傷装置は、保温材や耐火材に囲まれた鉄板や鉄製配管あるいは脚柱などのように、直接に計測装置を接触して測定することができない箇所の減肉度合いを測定することができるものである。
上記従来のパルス渦流探傷装置では、例えば、円筒状の大径のタンクの天板の減肉状態を効率良く測定することができない問題があった。これは、測定者が、タンク天板部分にはしごや階段等を使って上り、手の届く範囲で探傷検査を行い、一旦検査が終了すると、はしごを下りて、再度、測定位置を少し変えてはしごを上り手の届く範囲で探傷検査を行わなければならず、検査に時間と労力を要してしまうためである。
特開2000−46802号公報
解決しようとする問題点は、タンク天板のように広範な範囲の減肉状態を効率良く測定することのできるパルス渦流探傷装置を得ることである。
本発明は、電磁誘導により金属に発生する渦電流の変化を捉えて金属の減肉度合いを測定するものにおいて、金属に渦電流を発生させる磁波発生部と、渦電流によって磁束が変化する状況を検出する磁波検出部とを内蔵したプローブと、当該プローブを長尺棒に取り付けるアタッチメントと、プローブでの磁波の発生を制御すると共に、発生させた磁波により測定対象の金属に発生した渦電流をプローブで検出して、演算、記憶、表示、発信等を行う演算制御部とからなるものである。
本発明は、プローブをアタッチメントにより長尺棒に取り付けることによって、長尺棒の長さに応じた範囲をプローブで探傷検査することができ、一度の検査で広範囲の探傷を行うことで効率良く金属の減肉状態を測定することができるという利点がある。
本発明に係るパルス渦流探傷装置の実施例を示す構成図である。
本発明は、長尺棒にプローブを取り付けるものであるが、長尺棒の長さは任意に調節することのできるものが望ましく、また、アタッチメントを介して複数個のプローブを同時に取り付けることができるものを用いることができる。
図1において、円筒状タンク1の天板2の上部に配置した長尺棒3と、長尺棒3の右端部に図示しないアタッチメントを介して取り付けたプローブ4、及び、プローブ4と延長コード6で接続した演算制御部5とでパルス渦流探傷装置を構成する。
所定の厚みを有する長方形状のプローブ4には、金属製の天板2に渦電流を発生させる磁波発生部、及び、渦電流によって磁束が変化する状況を検出する磁波検出部を内蔵する。プローブ4は、アタッチメントによって、長尺棒3の先端に着脱自在に取り付ける。本実施例においては、長尺棒3の先端にプローブ4を1個だけ取り付けた例を示したが、複数のプローブを長尺棒3の任意の位置に取り付けることもできる。
プローブ4と演算制御部5を延長コード6で接続する。演算制御部5は、プローブ4での磁波の発生を制御すると共に、プローブ4で検出した磁波を入力して演算、記憶、表示、発信等を行うことによって、天板2での減肉状況を測定することができるものである。
測定者が天板2を測定する場合は、測定者がタンク1左側のはしご7を上って天板2部分に行き、長尺棒3の左端部8を手にもってプローブ4を天板2上面に沿わして移動させることによって、天板2の減肉度合いを検出することができる。
測定者は、天板2に直接乗ることなく減肉状況を測定することができ、腐食によって天板2が大きく減肉している場合に測定者が上に乗ることで天板が破損し、測定者が転落してしまうことを防止することができる。
円筒タンク1が更に大型タンクの場合は、長尺棒3の現状の長さが届く範囲をまず測定して、その部分の天板2の安全性を確認した後に、測定残りの範囲を測定することによって、大型タンクの場合であっても、測定者の転落を防止しつつ天板2の全体の腐食度合いを検出することができる。
タンク天板のように高所に位置する鉄板の減肉状況測定装置として適用できる。
1 円筒状タンク
2 天板
3 長尺棒
4 プローブ
5 演算制御部
6 延長コード

Claims (1)

  1. 電磁誘導により金属に発生する渦電流の変化を捉えて金属の減肉度合いを測定するものにおいて、金属に渦電流を発生させる磁波発生部と、渦電流によって磁束が変化する状況を検出する磁波検出部とを内蔵したプローブと、当該プローブを長尺棒に取り付けるアタッチメントと、プローブでの磁波の発生を制御すると共に、発生させた磁波により測定対象の金属に発生した渦電流をプローブで検出して、演算、記憶、表示、発信等を行う演算制御部とからなることを特徴とするパルス渦流探傷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2423919A1 (en) 2010-08-23 2012-02-29 Sony Corporation Information processing device, information processing method, and program

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