JP2010185708A - ボロメータ型赤外線センサ - Google Patents

ボロメータ型赤外線センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2010185708A
JP2010185708A JP2009028745A JP2009028745A JP2010185708A JP 2010185708 A JP2010185708 A JP 2010185708A JP 2009028745 A JP2009028745 A JP 2009028745A JP 2009028745 A JP2009028745 A JP 2009028745A JP 2010185708 A JP2010185708 A JP 2010185708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
receiving surface
light receiving
infrared sensor
absorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009028745A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryohei Kamiya
亮平 神谷
Takeshi Uchiyama
武 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2009028745A priority Critical patent/JP2010185708A/ja
Publication of JP2010185708A publication Critical patent/JP2010185708A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

【課題】赤外線の吸収効率を高めることで赤外線の検出感度を高めた、ボロメータ型赤外線センサを提供する。
【解決手段】ボロメータ型赤外線センサの構造を、赤外線を受光して発熱する受光面(B1−B1、B2−B2、B3−B3、B4−B4で囲まれた領域)と、前記受光面上に形成された入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターン3と、を具備し、パターン3が複数の層により構成され、パターン3が前記受光面の略全領域を占める構造とする。
【選択図】図1

Description

本発明はボロメータ型赤外線センサに関し、特に赤外線の吸収率を向上する構造に関するものである。
ボロメータ型赤外線センサは、赤外線を吸収して発熱する受光面と、その上に形成された入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターンを持つ。受光面が赤外線を吸収すると、その温度が上昇し、それにより上記パターンの電気抵抗値が変化する。その抵抗値の変化を電気信号として測定し、それにより赤外線を検出する(例えば、特許文献1参照)。
図5は、特許文献1に記載された赤外線センサの上面図であり、図6はそのA−A断面図である。図5、図6に示した赤外線センサにおいて、吸収膜15は受光面、パターン13は入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターン(以下、パターンと称する)である。パターン13の下部には絶縁層12とキャビティ16を挟んで反射膜19を形成する。入射した赤外線の一部は、吸収膜15で吸収され熱に変換される。一部の赤外線は吸収されずに透過し、反射膜19に到達する。そして反射膜19によって反射された赤外線が、再び吸収膜15に照射され、吸収される。このように反射膜19によって赤外線の吸収効率を高めることにより、赤外線の検出感度を高めている。
特許第3132197号公報。
しかしながら、吸収膜15で吸収されずに透過する赤外線は、反射膜19によって反射して吸収膜15に再び照射されるまでに、その一部が絶縁層18によって吸収され、減衰する。さらに、その減衰した赤外線は、吸収膜15に到達する前に、その一部がパターン13によって再び反射する。パターン13の受光面に占める面積が増すほど、上記のパターン13による反射も増加する。従来の構造よると、このような赤外線吸収のロスが生じる。
上記の赤外線吸収のロスは、吸収膜と反射膜との間に異種材料および空隙が存在するために生じている。そこで、本発明では、入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターンによって受光面の略全領域を占めることで、上記パターン自体に反射膜の機能を代替させ、上記反射膜と上記異種材料および上記空隙を除去し、上記の赤外線吸収のロスを低減した。
その構造は、赤外線を受光して発熱する受光面と、前記受光面上に形成された入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターンと、を具備し、前記パターンが複数の層により構成され、前記パターンが前記受光面の略全領域を占める構造である。
または、前記パターンを構成する複数の層のうちの一層によって占められる前記受光面の領域が、他の層によって占めることができない前記受光面の領域を占めることにより、前記パターンが前記受光面の略全領域を占める構造である。
または、前記パターンが二層により構成され、前記パターンの二層の間に電気絶縁性のある絶縁層を有し、前記パターンの二層が前記絶縁層の外縁部を回り込んで電気的に接続するかまたは前記絶縁層の一部に設けられた空隙を通して接続する構造である。
上記構造により、入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターンによって受光面の略全領域を占めることで、上記パターン自体に反射膜の機能を代替させ、反射膜を用いた場合以上に赤外線を吸収できる。吸収層を透過した赤外線は減衰されることなく、上記パターンにより反射され、上記吸収層にて再度吸収される。そのため、吸収される赤外線の割合が高まり、赤外線の検出感度が高まる。
本発明の実施例を示す上面図である。 図1に示した実施例上面図のA−A断面図である。 図1に示した実施例上面図中のパターン3の一層目3aを示す図である。 図1に示した実施例上面図中のパターン3の二層目3bを示す図である。 従来例の上面図である。 図5に示した従来例上面図のA−A断面図である。
図1は本発明の実施例を示す上面図であり、図2は図1におけるA−A断面図である。B1−B1、B2−B2、B3−B3、B4−B4で囲まれた矩形領域が受光面の領域であり、入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターン3(以下、パターン3と称する)がその100%の領域を占めている。
基板1の上には絶縁層2がある。絶縁層2の上には、図3に示す入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターン3の一層目3a(以下、パターン3の一層目3aと記する)がある。そして、パターン3の一層目3aの上に絶縁層4がある。その絶縁層4の上には、図4に示す入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターン3の二層目3b(以下、パターン3の二層目3bと記す)があり、パターン3の二層目3bの上に吸収膜5がある。パターン3の下部の基板1の一部にはキャビティ6がある。また、パターン3の一層目3aとパターン3の二層目3bとは、絶縁層4の外縁部を回り込んで接続部10で接続する。このとき、パターン3の一層目3aで占めることができない受光面の領域は、絶縁層4を介して3パターン3の二層目3bによって占められる。これにより、パターン3が受光面の100%の領域を占める。
基板1としては、半導体プロセス、MEMSプロセスにて用いることができる基板であればどのような基板でも良い。パターン3の材料としては、温度変化に依存して電気抵抗値が変化し、かつ赤外線透過率の低い材料を用いる。そのような材料としては、例えば、Cu、Al、Fe、Ni等の金属を用いる。絶縁層2および4の材料としては、電気絶縁性の高い酸化物、窒化物、有機物等の材料を用いる。吸収膜5としては、赤外線吸収率の高い酸化物、窒化物、有機物、電気伝導性を低くした赤外線吸収率の高い金属薄膜、炭化物等で形成した薄膜、またはそれらを複数積層した多層膜を用いる。
センサ上方から入射した赤外線は、パターン3に到達する前に、その一部が吸収膜5または絶縁層4によって吸収される。絶縁層4は吸収膜5とパターン3に熱的に接続しており、絶縁層4における赤外線の吸収は吸収膜5における吸収と同様に受光面の温度上昇に寄与する。以下、吸収膜5とパターン3の各層間の絶縁層(ここでは絶縁層4)とをまとめて吸収層と呼ぶ。吸収層を透過してパターン3に到達した赤外線は、パターン3によって反射し、その一部が再び吸収層によって吸収される。
例えば、吸収層による赤外線吸収率が50%、パターン3の赤外線反射率が90%であるとする。受光面に占めるパターン3の面積の割合が100%であるので、受光面に入射する赤外線のうち吸収層によって吸収される赤外線の割合は72.5%となる。
従来のボロメータ型赤外線センサの場合は、受光面に占めるパターン3の面積の割合が普通は50%程度であることから、吸収層の吸収率とパターン3の反射率とが上記と等しく、かつ、パターン3下部に反射膜がないとすると、吸収される赤外線の割合は61.25%である。よって、本実施例に係る構造とパターン3下部に反射膜がない構造とを比較すると、本実施例に係る構造の方が赤外線を多く吸収できる。
また、パターン3下部に反射膜がある場合は、赤外線が吸収層と反射膜との間を行き来する間にロスが生じる。一方、本実施例に係る構造においてはパターン3が反射膜の役割を果たしており、吸収層と接しているため、そのようなロスは生じない。よって、本実施例に係る構造とパターン3下部に反射膜がある構造とを比較しても、本実施例に係る構造の方が赤外線をより多く吸収できる。
1、11 基板
2、12 絶縁層
3、13 入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターン
3a 入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターン3の一層目
3b 入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターン3の二層目
4、14 絶縁層
5、15 吸収膜
6、16 キャビティ
7、8、18 絶縁層
9、19 反射膜
10 3aと3bとの接続部

Claims (3)

  1. 赤外線を受光して発熱する受光面と、前記受光面上に形成された入射赤外線を電気信号に変換する材料のパターンと、を具備し、
    前記パターンが複数の層により構成され、前記パターンが前記受光面の略全領域を占めるボロメータ型赤外線センサ。
  2. 前記パターンを構成する複数の層のうちの一層によって占められる前記受光面の領域が、他の層によって占めることができない前記受光面の領域を占めることにより、前記パターンが前記受光面の略全領域を占める請求項1に記載のボロメータ型赤外線センサ。
  3. 前記パターンが二層により構成され、前記パターンの二層の間に電気絶縁性のある絶縁層を有し、前記パターンの二層が前記絶縁層の外縁部を回り込んで電気的に接続するかまたは前記絶縁層の一部に設けられた空隙を通して接続する、請求項1または請求項2に記載のボロメータ型赤外線センサ。
JP2009028745A 2009-02-10 2009-02-10 ボロメータ型赤外線センサ Pending JP2010185708A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009028745A JP2010185708A (ja) 2009-02-10 2009-02-10 ボロメータ型赤外線センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009028745A JP2010185708A (ja) 2009-02-10 2009-02-10 ボロメータ型赤外線センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010185708A true JP2010185708A (ja) 2010-08-26

Family

ID=42766459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009028745A Pending JP2010185708A (ja) 2009-02-10 2009-02-10 ボロメータ型赤外線センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010185708A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9121761B2 (en) Infrared detectors
US9171885B2 (en) Infrared detector and infrared image sensor including the same
KR101910573B1 (ko) 광대역 광 흡수체를 포함하는 적외선 검출기
JP6093921B1 (ja) 電磁波検出器、電磁波検出器アレイ、およびガス分析装置
KR101427431B1 (ko) 적외선 흡수체 및 열형 적외선 검출기
JP5259430B2 (ja) 光検出器
JP2006214758A (ja) 赤外線検出器
JP5255873B2 (ja) 光検出器
JP2015152597A (ja) 温度測定要素を有するmim構造体を備えた放射検出器
JP6279011B2 (ja) 熱型赤外線検出器および熱型赤外線検出器の製造方法
KR101181248B1 (ko) 자기 보호 특성을 갖는 적외선 볼로미터
JP5353138B2 (ja) 赤外線撮像素子
JP6292297B2 (ja) テラヘルツ波検出器
JP2010185708A (ja) ボロメータ型赤外線センサ
JP6834974B2 (ja) ボロメータ型テラヘルツ波検出器
CN106564851B (zh) 三层微桥结构以及微测辐射热计
JP2010164462A (ja) サーモパイル型赤外線センサ
JP2007309796A (ja) サーモパイル
JP5264471B2 (ja) 赤外線検出器および赤外線固体撮像装置
JP7562057B1 (ja) 熱型赤外線検出器及びその製造方法
JP2011123023A (ja) 光センサ
JP5456810B2 (ja) 熱型赤外線検出器
JP2024130550A (ja) 光半導体デバイス
CN118857472A (zh) 双热敏层红外焦平面探测器及其制备方法
JP5861264B2 (ja) 赤外線検出素子