JP2010185615A - 全館空調システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天井用センサSaが天井面Raの一端から他端にかけての領域を1つのセンサ素子Saのセンシング領域Raaとしてセンシング可能となっている。このため、天井面Raに蛍光灯Z1が設けられていたとしても、当該蛍光灯Z1の発熱は天井面Raの全面の一部に点熱源または線熱源として存在することになるため、当該蛍光灯Z1を原因とする温度変化分を平均化して吸収できる。
【選択図】図1
Description
請求項5記載の発明によれば、床用センサが壁用センサを構成する複数のセンサ素子の配設中央側に位置して配設されているため、床用センサが中央床部分の方向の温度をより平均化して検出しやすくなる。
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図6を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る全館空調システムの電気的構成について概略的なブロック図により示している。
図2に示すように、全館空調システム1は、制御部2およびセンサユニット3を備えている。制御部2には、センサユニット3、空調制御部4、外気温センサ5が接続されている。制御部2は、例えばマイクロコンピュータにより構成されており、管理手段、人存在検出手段として機能する。センサユニット3は、天井用センサ3a、壁用センサ3b、床用センサ3cを備えており、各センサ3a〜3cは検出したセンサ信号を制御部2に与える。外気温センサ5は、外気の温度を検出し、制御部2にセンサ信号を与える。空調制御部4は、空気供給源から部屋に空気を供給し部屋の温度を管理する。この空調制御部4は、全館空調を行っており空調ユニットから吹出風の方向を一定の方向に設定して空調量を調整可能になっている。
壁用センサ3bは、その検出面が例えばそれぞれ矩形状(例えば正方形状)となる複数の赤外線のセンサ素子(例えば7素子)Sb1〜Sb7により構成されている。これらの壁用センサ3bを構成する複数のセンサ素子Sb1〜Sb7は横方向(X方向)に例えば互いに等間隔で併設されている。
図1(a)に示すように、天井用センサ3aは、その検出面が天井面Raのセンシング領域Raaの方向に向かうように配置されている。センシング領域Raaは、蛍光灯Z1の存在領域(天井面Raの中央領域)を一部に含み、天井面Raのほぼ全体をカバーするように設けられており、これにより、天井面Raの全体の平均温度を検出できる。
制御部2は、天井用センサ3aにより天井をセンシングし、壁用センサ3bにより壁面をセンシングし、床用センサ3cにより床面をセンシングし(S1)、人が存在するか否かを判定する(Sa:S2〜S6)。
この図6(b)に示す形態では、センサの配置は、天井面Raに対応して矩形状(例えば正方形状)のセンサ素子Uaが3×5=15素子設けられており、壁面Rb1〜Rb3に対応して矩形状のセンサ素子Ubが4×11=44素子設けられており、床面Rcに対応して矩形状のセンサ素子Ucが3×5=15素子の合計74素子設けられている。
天井用センサ3aを構成するセンサ素子Saが、センサ素子Sb1〜Sb7の上に横方向に渡って延設されているため、壁用センサSbが壁面Rb1〜Rb3の温度を検出するときに天井用センサ3aは天井全面方向の温度を平均化して検出しやすくなる。
床用センサ3cが、壁用センサ3bを構成する複数のセンサ素子Sb1〜Sb7の配設中央側に位置して配設されているため、床用センサ3cが中央床部分の方向の温度をより平均化して検出しやすくなる。
以下、本発明の第2の実施形態について図7および図8を参照しながら説明する。前述実施形態と異なるところは、暖房制御に適用したところにある。
図7および図8は、暖房制御の動作について概略的なフローチャートによって示している。
人の存在の検出方法については前述実施形態と同様であるため、その説明を省略する。まず人不在管理について説明する。制御部2は、人不在管理において、天井用センサ3aの温度検出値と壁用センサ3bによる複数のセンシング領域Rba〜Rbgのうち一番低い温度値を示すものとの平均値を算出し、部屋の温度として設定する(T10)。次に、制御部2は、部屋の温度が第1温度より高いか否かを判定する(T11)。この第1温度は、外気温センサ5により検出された外気温との差が比較的小さい所定温度であり、外気温より高くても低くても良く、前述実施形態の第1温度とは同一温度でも異なる温度でも良い。
Claims (5)
- 部屋に空気を供給し部屋の温度を管理する全館空調システムであって、
検出面を前記部屋内の壁に向けて設置可能で複数のセンサ素子でセンシング領域を分けてセンシング可能な壁用センサ、1つのセンサ素子により構成され検出面を前記部屋内の天井に向けて設置可能で当該天井の一端から他端までの領域を前記1つのセンサ素子のセンシング領域としてセンシング可能な天井用センサ、検出面を前記部屋内の床に向けて設置可能で壁に近い床部分から所定距離離間して部屋の中央床部分の方向をセンシング領域としてセンシング可能な床用センサ、を非可動式に備えたセンサユニットと、
前記センサユニットの検出結果に基づいて部屋の温度を管理する管理手段と、
前記壁用センサの複数のセンサ素子のうち第1のセンサ素子により検出される温度と当該第1のセンサ素子に隣接する第2のセンサ素子により検出される温度を比較し、当該温度比較差が所定値以下であれば前記第1および第2のセンサ素子によるセンシング領域間に人が不在と判断し、前記温度比較差が前記所定値を超える場合には前記第1および第2のセンサ素子によるセンシング領域間に人が存在すると判断するものであって、前記壁用センサを構成する隣接する全てのセンサ素子の組み合わせにおいて人の存在の判断を行い少なくとも1つ以上の組み合わせにて人が存在すると判断された場合に前記部屋内に人が存在すると検出し、前記全てのセンサ素子の組み合わせにおいて人が存在すると判断されない場合に前記部屋内に人が存在しないと検出する人存在検出手段とを備え、
前記管理手段は、
前記人存在検出手段により人が存在すると検出された場合に人存在管理を行い、前記人存在検出手段により人の存在が検出されない場合に人不在管理を行うものであって、
前記人不在管理においては、前記天井用センサの温度値と前記壁用センサの複数のセンシング領域のうち一番高い温度値を示すものとの平均値を算出し当該算出された平均値を前記部屋の温度として設定し、前記部屋の温度と外気温とを比較し、前記部屋の温度が外気温との差が比較的小さい第1温度よりも高ければ当該第1温度を中心に収束するように空調量を管理し前記部屋の温度が前記第1温度より低い場合に空調を止めるように管理して前記人不在管理を繰り返し、前記人存在検出手段により人が検出された場合には人が入室したと判断し前記人存在管理に移行し、
前記人存在管理においては、前記人存在検出手段により人が存在しないと検出された場合には人が不在になったと判断し前記人不在管理に移行し、前記人存在検出手段により人が存在すると検出された場合には人が継続して部屋に存在と判断し、人存在有無の判断に使用されたセンサ素子のセンシング領域とそのセンシング領域に隣接するセンシング領域の温度値の平均値を算出し当該算出された平均値を前記部屋の温度として設定し、前記部屋の温度と外気温とを比較し、当該部屋の温度が外気温より高ければ当該部屋の温度を前記外気温との温度差が大きく前記第1温度よりも低い第2温度を中心に収束するように空調量を管理し前記部屋の温度が前記第2温度より低い場合に空調を止めるように管理して前記人存在管理を繰り返すことを特徴とする全館空調システム。 - 部屋に空気を供給し部屋の温度を管理する全館空調システムであって、
検出面を前記部屋内の壁に向けて設置可能で複数のセンサ素子でセンシング領域を分けてセンシング可能な壁用センサ、1つのセンサ素子により構成され検出面を前記部屋内の天井に向けて設置可能で当該天井の一端から他端までの領域を前記1つのセンサ素子のセンシング領域としてセンシング可能な天井用センサ、検出面を前記部屋内の床に向けて設置可能で壁に近い床部分から所定距離離間して部屋の中央床部分の方向をセンシング領域としてセンシング可能な床用センサ、を非可動式に備えたセンサユニットと、
前記センサユニットの検出結果に基づいて部屋の温度を管理する管理手段と、
前記壁用センサの複数のセンサ素子のうち第1のセンサ素子により検出される温度と当該第1のセンサ素子に隣接する第2のセンサ素子により検出される温度を比較し、当該温度比較差が所定値以下であれば前記第1および第2のセンサ素子によるセンシング領域間に人が不在と判断し、前記温度比較差が前記所定値を超える場合には前記第1および第2のセンサ素子によるセンシング領域間に人が存在すると判断するものであって、前記壁用センサを構成する隣接する全てのセンサ素子の組み合わせにおいて人の存在の判断を行い少なくとも1つ以上の組み合わせにて人が存在すると判断された場合に前記部屋内に人が存在すると検出し、前記全てのセンサ素子の組み合わせにおいて人が存在すると判断されない場合に前記部屋内に人が存在しないと検出する人存在検出手段とを備え、
前記管理手段は、
前記人存在検出手段により人が存在すると検出された場合に人存在管理を行い、前記人存在検出手段により人が存在しないと検出された場合に人不在管理を行うものであって、
前記人不在管理においては、前記天井用センサの温度値と前記壁用センサの複数のセンシング領域のうち一番低い温度値を示すものとの平均値を算出し当該算出された平均値を前記部屋の温度として設定し、前記部屋の温度と外気温とを比較し、前記部屋の温度が外気温との差が比較的小さい第1温度よりも低ければ当該第1温度を中心に収束するように空調量を管理し前記部屋の温度が前記第1温度より高い場合に空調を止めるように管理して前記人不在管理を繰り返し、前記人存在検出手段により人が検出された場合には人が入室したと判断し前記人存在管理に移行し、
前記人存在管理においては、前記人存在検出手段により人が存在しないと検出された場合には人が不在になったと判断し前記人不在管理に移行し、前記人存在検出手段により人が存在すると検出された場合には人が継続して部屋に存在と判断し、人存在有無の判断に使用されたセンサ素子のセンシング領域とそのセンシング領域に隣接するセンシング領域の温度値の平均値を算出し当該算出された平均値を前記部屋の温度として設定し、前記部屋の温度と外気温とを比較し、当該部屋の温度が外気温より低ければ当該部屋の温度を前記外気温との温度差が大きく前記第1温度よりも高い第2温度を中心に収束するように空調量を管理し前記部屋の温度が前記第2温度より高い場合に空調を止めるように管理して前記人存在管理を繰り返すことを特徴とする全館空調システム。 - 前記壁用センサの複数のセンサ素子は横方向に併設され、
前記天井用センサを構成する1つのセンサ素子は、前記壁用センサを構成する複数のセンサ素子の上に渡り横方向に延設されていることを特徴とする請求項1または2記載の全館空調システム。 - 前記床用センサは1つのセンサ素子により構成され、
前記床用センサを構成する1つのセンサ素子は、前記天井用センサの下に横方向に延設されており、前記天井用センサの1つのセンサ素子よりも短く設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の全館空調システム。 - 前記床用センサは、前記壁用センサの複数のセンサ素子の配設中央側に位置して配設されていることを特徴とする請求項4記載の全館空調システム。
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JPWO2019175988A1 (ja) * | 2018-03-13 | 2020-10-01 | 三菱電機株式会社 | 空気調和システム |
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