JP2010185298A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機関本体とラジエータとの間に冷却水を循環させることで、内燃機関を冷却するようにした冷却装置であって、機関本体の始動時から暖機完了までの間、冷却水回路中に混入するエアを大気に抜いて暖機完了後の機関本体の冷却効率を向上させる。
【解決手段】 機関の始動から暖機完了まではサーモスタットTSの遮断によりラジエータRAを循環させない冷却水をバイパス通路43を介してウオータジャケット15,16;25,26に循環させ、バイパス通路43は、ラジエータRAの、リザーバタンクTRを設けたアッパタンクTUに接続される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の冷却装置、特に、機関本体のウオータジャケットとラジエータ間を循環する冷却水から積極的にエアを抜き取り、冷却効率の向上を図るようにした、内燃機関の冷却装置に関する。
従来、機関本体のウオータジャケットとラジエータ間を冷却水回路により接続し、ラジエータにより放熱した冷却水をウオータジャケットに循環させて機関本体を冷却し、また冷却水回路にサーモスタットを介してバイパス通路を接続し、内燃機関の始動から暖機完了までの間は、サーモスタットの遮断により冷却水をラジエータを介さずにバイパス通路を通して内燃本体に循環させるようにした、内燃機関の冷却装置は公知である(後記特許文献1参照)。
特開2006−348793号公報
ところで、前記内燃機関の冷却装置において、冷却水は、機関本体のウオータジャケット、ラジエータ、各種補機およびそれらを接続する冷却水回路間を流れるので、その冷却水中には、次第にエアが混入するのを避けられず、内燃機関の冷却効率の低下要因になるという問題がある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、内燃機関の始動から暖機運転を完了するまでの間に、ラジエータのアッパタンクに既設のリザーバタンクを利用して、冷却水回路を流れる冷却水に混入するエアを抜き取るようにして、内燃機関の暖機完了後の機関本体の各部を効率よく冷却できるようにした、新規な内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、機関本体のウオータジャケットと、ラジエータとを冷却水回路により接続し、その冷却水回路よりサーモスタットを介して分岐されるバイパス通路をウオータジャケットに接続し、機関の暖機完了後の運転時には、サーモスタットの開通によりラジエータを通して放熱された冷却水をウオータジャケットに循環させると共に、機関の始動から暖機完了まではサーモスタットの遮断によりラジエータを循環させない冷却水をバイパス通路を介してウオータジャケットに循環させるようにした、内燃機関の冷却装置において、
前記バイパス通路は、ラジエータの、リザーバタンクを設けたアッパタンクに接続されていることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項2の発明は、前記請求項1のものにおいて、前記冷却水回路に連通されていて、ターボチャージャ、EGRバルブ、EGRクーラ、EGRバイパスバルブなどの補機を冷却する各専用冷却配管は、前記ラジエータのアッパタンクに接続されていることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項3の発明は、前記請求項2のものにおいて、前記各専用冷却配管は、トーナメント式に集合されて一本の補機専用冷却配管に纏められてラジエータのアッパタンクに接続されることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項4の発明は、前記請求項1、2または3のものにおいて、前記冷却水回路には、EGRクーラおよびヒータコアを介装した冷却配管が接続され、この冷却配管は、機関本体から離隔した位置で車体に支持されることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項5の発明は、前記請求項1、2、3または4のものにおいて、ブロック側ウオータジャケットとヘッド側ウオータジャケット間は、往き連絡通路および戻り連絡通路を介して相互に連通され、かつブロック側ウオータジャケットには、そこを流れる冷却水の流れを規制する仕切りが設けられ、冷却水回路の冷却水は、ブロック側ウオータジャケットの排気側→往き連絡通路→ヘッド側ウオータジャケットの排気側→ヘッド側ウオータジャケットの吸気側→戻り連絡通路→ブロック側ウオータジャケットの吸気側へと流れるようにされていることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項6の発明は、前記請求項5のものにおいて、冷却水回路の冷却水は機関本体の各気筒毎に、ブロック側ウオータジャケットの排気側→往き連絡通路→ヘッド側ウオータジャケットの排気側→ヘッド側ウオータジャケットの吸気側→戻り連絡通路→ブロック側ウオータジャケットの吸気側へと流れるようにされていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、機関本体の始動時から暖機完了までの間、冷却水回路中に混入するエアを、ラジエータのアッパタンクを通して大気に抜くことができるので、暖機完了後の機関本体の冷却効率を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、ターボチャージャ、EGRバルブ、EGRクーラ、EGRバイパスバルブなどの補機の専用冷却配管は、ラジエータのアッパタンクに接続されてエア抜きが行われるので、それらの補機の冷却効率を高めることができ、特に、それらがヘッド側ウオータジャケットよりも高い位置に配置されている場合に有効である。
請求項3の発明によれば、ターボチャージャ、EGRバイパスバルブ、EGRクーラ、EGRバイパスバルブなどの各補機の専用冷却配管は、トーナメント式に集合されて一本の補機専用冷却配管に纏められてラジエータのアッパタンクに接続されるので、専用冷却配管の配管構成を簡素化することができる。
請求項4の発明によれば、冷却水回路には、EGRクーラおよびヒータコアを介装した冷却配管が接続され、この冷却配管は、機関本体から離隔した位置で車体に支持されるので、冷却配管は機関本体からの熱を受け難くすることができ、特に冷却配管をゴムホースなどの耐熱性の低いもので形成してもその信頼耐久性を高めることができる。
請求項5の発明によれば、冷却水回路の冷却水は、ブロック側ウオータジャケットの排気側→往き連絡通路→ヘッド側ウオータジャケットの排気側→ヘッド側ウオータジャケットの吸気側→戻り連絡通路→ブロック側ウオータジャケットの吸気側へと流れるので、熱的に厳しいヘッド側およびブロック側ウオータジャケットの排気側を有効に冷却することができ、機関本体の信頼耐久性を高めることができる。
請求項6の発明によれば、気筒ごとに所定流量の冷却水を一様に分配流通させて、各気筒を均等に冷却することができ、機関本体の信頼耐久性を一層高めることができる。
本発明冷却装置を備えた内燃機関の全体平面図 図1の2線矢視図 冷却装置の回路図
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて具体的に説明する。
この実施例は、本発明冷却装置を自動車用6気筒V型内燃機関に実施した場合であって 図1〜3において、自動車の車体BにマウントMを介して搭載される6気筒V型内燃機関Eの機関本体1は、V空間Vを挟んで前後に対向配置される前後バンクBF,BRを有し、バンクBF,BRはV字状に形成される前後シリンダブロック2F,2Rと、その左右の傾斜デッキ面にそれぞれ接合される前後シリンダヘッド3F,3Rとを備え、前後シリンダブロック2F,2Rの下面にクランクケース4が連設され、シリンダブロック2F,2Rとクランクケース4間にクランク軸5が回転自在に軸架される。
前後バンクBF,BRの各シリンダバレルには、それぞれピストン11の摺合される3つの気筒6が直列され、また前後シリンダヘッド3F,3Rには、気筒6に対面する燃焼室7と、それらの燃焼室7を開閉する吸、排気弁8,9が設けられる。
前バンクBfの一側(右側)下部には冷却水回路に冷却水を循環させるウォータポンプWPが設けられる。このウォータポンプWPは、通常のようにクランク軸5にベルト伝動機構10を介して駆動される。
前後バンクBf,Brの他側(左側)において、それら前後バンクBf,Br間の上部には、内燃機関Eの排気圧力により駆動されるターボチャージャTCが搭載される。
図3に示すように、前シリンダブロック2Fには、該ブロック2Fを冷却するための前ブロック側ウォータジャケット15が形成され、また、前シリンダヘッド3Fには、該シリンダヘッド3Fを冷却するための前ヘッド側ウォータジャケット16が形成されており、それらのウォータジャケット15,16は、各気筒6毎に対応して3本の往き連絡通路17a,17b,17cにより相互に連通されると共に各気筒6毎に3本の戻り連絡通路18a,18b,18cを介して相互に連通されている。同じく、後シリンダブロック2Rには、該ブロック2Rを冷却するための、後ブロック側ウォータジャケット25が形成され、また後シリンダヘッド3Rには、該シリンダヘッド3Rを冷却するための、後ヘッド側ウォータジャケット26が形成されており、それらのウォータジャケット25,26は、各気筒6毎に3本の往き連絡通路27a,27b,27cにより相互に連通される共に各気筒6毎に3本の戻り連絡通路28a,28b,28cを介して相互に連通されている。
前後ブロック側ウォータジャケット15,25の一側(右側)には、前記V空間Vに設けられるブロック側冷却水導入通路20,30がそれぞれ接続され、これらの冷却水導入通路20,30は集合されてウォータポンプWPの吐出口に接続されるメイン冷却通路40に連通され、また、前後左右ブロック側ウォータジャケット15,25の他側(左側)には、ブロック側冷却水戻り通路21,31がそれぞれ接続され、これらの冷却水戻り通路21,31は、ターボブラケット13内の分配配管14に集合されて後記ラジエータRAの入口に接続されるラジエータ入口側通路50に連通される。
前ブロック側ウオータジャケット15のシリンダ配列方向、すなわち、クランプ軸方向の両側の2箇所には、冷却水の流れを阻止する仕切り19a,19bが設けられており、これらの仕切り19a,19bは、前ブロック側ウオータジャケット15の排気側に流れた冷却水がその吸気側に直接流れるのを阻止しており、これにより、冷却水導入通路20からの冷却水は、前ブロック側ウオータジャケット15の排気側→往き連絡通路17a,17b,17c→前ヘッド側ウオータジャケット16の排気側→前ヘッド側ウオータジャケット16の吸気側→戻り連絡通路18a,18b、18c→前ブロック側ウオータジャケット15の吸気側を経て冷却水戻り通路21に流れるようにされていて、熱的に厳しい前ヘッドおよび前ブロック側ウオータジャケット16,15を有効に冷却するようにされる。
同じく、後ブロック側ウオータジャケット25のシリンダ配列方向、すなわちクランプ軸方向の両側の2箇所には、冷却水の流れを阻止する仕切り29a,29bが設けられており、これらの仕切り29a,29bは、後ブロック側ウオータジャケット25の排気側半部に流れた冷却水がその吸気側半部に直接流れるのを阻止しており、これにより、冷却水導入通路30からの冷却水は、後ブロック側ウオータジャケット25の排気側→往き連絡通路27a,27b,27c→後ヘッド側ウオータジャケット26の排気側→後ヘッド側ウオータジャケット26の吸気側→戻り連絡通路28a,28b、28c→後ブロック側ウオータジャケット25の吸気側を経て冷却水戻り通路31に流れるようにされていて、熱的に厳しい後ヘッドおよび後ブロック側ウオータジャケット26,25を有効に冷却するようにされる。
機関本体1の前方には、該機関本体1の冷却水を放熱するためのラジエータRAが配設されており、機関本体1とラジエータRAとは、冷却水回路により接続される。ラジエータRAのアッパタンクTU側に設けた入口には、そのラジエータ入口側通路50が接続され、またそのロアタンクTL側に設けた出口には、ラジエータ出口側通路51が接続される。ラジエータ出口側通路51は、サーモスタットTSを介して前記ウォータポンプWPの吸入通路41に連通される。サーモスタットTSは、サーモケース34内に設けた第1および第2の弁口36,37を交互に開閉するサーモバルブ35を備え、このサーモバルブ35は、ラジエータ出口側通路51を流れる冷却水の水温が所定温度以下のときには、第1の弁口36を閉じて(図3実線位置)、このラジエータ出口通路51を遮断すると共に第2の弁口36を開いて後述するバイパス通路43を開通し、該バイパス通路43を流れる冷却水が、ラジエータRAのアッパタンクTUを経てウォータポンプWPに流れるようにされ、また、ラジエータ出口通路51を流れる冷却水の水温が所定温度以上になると、サーモバルブ35は、第1の弁口36を開くと共に第2の弁口37を閉じて(図3鎖線位置)、ラジエータ出口通路57を開通すると共にバイパス通路43を遮断して、冷却水がラジエータRAの放熱部に流れ、その冷却水の放熱が行われる。
前記バイパス通路43の上流端は、ラジエータRAのアッパタンクTUに連通され、また、その下流端は、サーモスタットTSの第2の弁口37に接続されていて、サーモスタットTSの遮断時(図3実線位置)にバイパス通路43を吸込通路41に連通する。ラジエータRAのアッパタンクTUには、大気に開口するリザーバータンクTRに連通されており、サーモスタットTSの遮断時には、ラジエータRAの入口側通路50は、ラジエータRAのアッパタンクTUを経てバイパス通路43に連通される。したがって、内燃機関Eの始動時から暖機完了時まで、冷却回路内の冷却水中に混入するエアをリザーバタンクTRを経て大気に抜くことができる。
ラジエータRAのアッパタンクTUには、一本の補機専用冷却配管60が接続されている。この補機専用冷却配管60には、第1、第2および第3の専用冷却配管61,62,63がトーナメント式に並列接続されている。第1の専用冷却配管61はターボチャージャTC内の冷却通路を通ってターボブラケット13内の分配通路14に接続され、また、第2の専用冷却配管はEGR(排ガス再循環方式)バルブEV内の冷却通路を通って前ヘッド側ウオータジャケット16に接続され、さらに、第3の専用冷却配管63はEGRクーラEC内の冷却通路を通り、EGRバイパスバルブBVを経て後ヘッド側ウオータジャケット26に接続されている。したがって、内燃機関Eの運転時には、ターボチャージャTC、EGRバルブEV、EGRバイパスバルブBVおよびEGRクーラECを専用に冷却する専用冷却配管60〜63内のエアをラジエータRAのアッパタンクTUを経て大気に抜くことができ、ターボチャージャTC、EGRバルブ、EGRバイパスバルブBVおよびEGRクーラなどの補機を、機関本体1の前後ヘッド側ウオータジャケット16,26よりも高い位置に配置しても、それらの補機の冷却配管内のエア抜きが良好に行われる。
前記吸込通路41には、サーモケース34を介して冷却配管45が接続され、この冷却配管45は、ヒータコアHC内の冷却通路およびEGRクーラEC内の冷却通路を介してメイン冷却通路40に連通されており、メイン冷却通路40を流れる冷却水の一部がーヒータコアHCおよびEGRクーラECの冷却通路内を流れるようにされている。図2に示すように、サーモケース34とヒータコアHCとを接続する冷却配管45の中間部は可撓性のゴムホース45hにより形成される。冷却配管45は、機関本体1から離隔した位置で、車体Bにボルトにより固定される固縛片47により固定されていて、機関本体1からの熱により劣化することがないようにされる。
つぎに、この実施例の作用について説明する。
〔内燃機関の暖機完了後の通常の運転時の冷却水の循環〕
内燃機関の通常の運転時には、機関本体1とラジエータRA間の冷却水回路は連通状態にあり、ウォータポンプWPの運転により、ラジエータRAにて放熱された冷却水が機関本体1の冷却水回路を循環する。このとき、サーモスタットTは開通状態(図3鎖線位置)にあり、冷却水はラジエータ出口側通路51→吸込通路41→ウォータポンプWP→メイン冷却通路40→冷却水導入通路20,30→機関本体1内へ流れる。機関本体1の前後バンクBF,BR内では、まず冷却水は前、後ブロック側ウオータジャケット15,25の排気側へと流れ、ここで仕切り19a,19b;29a,29bによりその流れが規制されてその排気側から気筒6毎に往き連絡通路17a,17b,17c;27a,27b,27cを通って前、後ヘッド側ウオータジャケット16;26の排気側そして吸気側へ流れ、そこから気筒6毎に連絡通路18a,18b,18c;28a,28b,28cを通って前、後ブロック側ウオータジャケット15,25の吸気側へと流れ、機関本体1を有効に冷却することができ、特に、熱的に厳しい機関本体1のシリンダヘッド、シリンダブロックの排気側を有効に冷却することができる。
前後バンクBF,BRを冷却した冷却水は、ブロック側冷却戻り通路21;31→分配通路14→ラジエータ入口側通路50→ラジエータRAへ戻り、ここで放熱されて再びサーモスタットTSをへて吸込通路41へと流れる。
また、前述したように、第1〜第3の専用冷却配管61,62,63を流れる冷却水は、ターボチャージャTC、EGRバルブEV、EGRバイパスバルブBVおよびEGRクーラECを冷却した後、補機専用冷却配管60を通りラジエータRAに戻る。
さらに、メイン冷却通路40から冷却配管45に分流した冷却水は、EGRクーラECおよびヒータコアHCを冷却する。
〔内燃機関の始動から暖機完了時までの冷却水の循環〕
ラジエータRAの出口側通路51の冷却水温度が所定値以下であって、サーモスタットTSのサーモバルブ35が、第1の弁口36を閉じ(図3実線位置)るので、ラジエータ出口側通路51と吸込通路41との連通が断たれて、機関本体1とラジエータRAとの通常の冷却水の循環が遮断される。このとき、バイパス通路43は、サーモケース34の第2の弁口37を通して吸込通路41、すなわち機関本体1の冷却水回路に連通する。
しかして、前記バイパス通路43は、ラジエータRAのアッパタンクTUに接続され、このアッパタンクTUはリザーバタンクTRを通して大気に連通されるので、冷却水回路を流れる冷却水中に混入するエアをアッパタンクTUを通して大気に抜き取ることができる。したがって、内燃機関Eは、暖機を終了して前述の通常の運転状態になったときの冷却効率を高めることができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、前記実施例では、本発明を自動車用V型6気筒内燃機関に本発明冷却装置を適用した場合を説明したが、これを他のV型多気筒内燃機関にも実施できることは勿論である。
15;25・・・・・・・・ウオータジャケット(ブロック側)
16;26・・・・・・・・ウオータジャケット(ヘッド側)
17a,17b,17c・・往き連絡通路
27a,27b,27c・・往き連絡通路
18a,18b,18c・・戻り連絡通路
28a,28b,28c・・戻り連絡通路
19a,19b・・・・・・仕切り
29a,29b・・・・・・仕切り
43・・・・・・・・・・・バイパス配管
45・・・・・・・・・・・冷却配管
60・・・・・・・・・・・補機専用冷却配管
61,62,63・・・・・専用冷却配管
RA・・・・・・・・・・・ラジエータ
TU・・・・・・・・・・・アッパタンク
TC・・・・・・・・・・・ターボチャージャ
EC・・・・・・・・・・・EGRクーラ
HC・・・・・・・・・・・ヒータコア
TS・・・・・・・・・・・サーモスタット
EV・・・・・・・・・・・EGRバルブ
TR・・・・・・・・・・・リザーバタンク

Claims (6)

  1. 機関本体(1)のウオータジャケット(15,16;25,26)と、ラジエータ(RA)とを冷却水回路により接続し、その冷却水回路よりサーモスタット(TS)を介して分岐されるバイパス通路(43)をウオータジャケット(15,16;25,26)に接続し、機関の暖機完了後の通常運転時には、サーモスタット(TS)の開通によりラジエータ(RA)を通して放熱された冷却水をウオータジャケット(15,16;25,26)に循環させると共に、機関の始動から暖機完了まではサーモスタット(TS)の遮断によりラジエータ(RA)を循環させない冷却水をバイパス通路(43)を介してウオータジャケット(15,16;25,26)に循環させるようにした、内燃機関の冷却装置において、
    前記バイパス通路(43)は、ラジエータ(RA)の、リザーバタンク(TR)を設けたアッパタンク(TU)に接続されていることを特徴とする、内燃機関の冷却装置。
  2. 前記冷却水回路に連通されていて、ターボチャージャ(TC)、EGRバルブ(EV)、EGRクーラ(EC)などの補機を冷却する各専用冷却配管(61,62,63)は、前記ラジエータ(RA)のアッパタンク(TU)に接続されていることを特徴とする、前記請求項1記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記各専用冷却配管(61,62,63)は、トーナメント式に集合されて一本の補機専用冷却配管(60)に纏められてラジエータ(RA)のアッパタンク(TU)に接続されることを特徴とする、前記請求項2記載の内燃機関の冷却装置。
  4. 前記冷却水回路には、EGRクーラ(EC)およびヒータコア(HC)を介装した冷却配管(45)が接続され、この冷却配管(45)は、機関本体(1)から離隔した位置で車体に支持されることを特徴とする、前記請求項1、2または3記載の内燃機関の冷却装置。
  5. ブロック側ウオータジャケット(15;25)とヘッド側ウオータジャケット(16;26)間は、往き連絡通路(17a,17b,17c;27a,27b,27c)および戻り連絡通路(18a,18b,18c;28a,28b,28c)を介して相互に連通され、かつブロック側ウオータジャケット(15;25)には、そこを流れる冷却水の流れを規制する仕切り(19a,19b;29a,29b)が設けられ、冷却水回路の冷却水は、ブロック側ウオータジャケットの排気側→往き連絡通路→ヘッド側ウオータジャケットの排気側→ヘッド側ウオータジャケットの吸気側→戻り連絡通路→ブロック側ウオータジャケットの吸気側へと流れるようにされていることを特徴とする、前記請求項1、2、3または4記載の内燃機関の冷却装置。
  6. 冷却水回路の冷却水は機関本体(1)の各気筒毎に、ブロック側ウオータジャケットの排気側→往き連絡通路→ヘッド側ウオータジャケットの排気側→ヘッド側ウオータジャケットの吸気側→戻り連絡通路→ブロック側ウオータジャケットの吸気側へと流れるようにされていることを特徴とする、前記請求項5記載の内燃機関の冷却装置。
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