JP2010185212A - カード型電子キー - Google Patents

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Abstract

【課題】折り曲げ可能部で分断された電子部品同士を電気的に接続されたカード型電子キーにおいて、折り曲げ応力に対する耐性を向上する。
【解決手段】カード型電子キー1は、通信対象との間で無線通信を介したキー照合が可能で、外形が板状である。電子キー1のキー本体10の折り曲げを許容する連結部16と、連結部16を境目として区分けされたキー本体10の電子部品ユニット14と電池キー部品ユニット15とを電気的に接続するとともに、連結部16の折り曲げに対する復元力を発生する金属板44とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、カード型電子キーに関する。
近年、車両等の通信対象と無線通信を行い、通信対象に搭載された装置を操作することができるカード型電子キーが採用されている。カード型電子キーは、小型で薄く、衣類のポケットに入れて持ち運べる利便性がある。しかし、カード型電子キーには、その形状上の理由、すなわち厚さが薄くしかも面積が厚さに対して広いことから、外部からの折り曲げ力に関して弱いという問題がある。そこで、折り曲げ力が加えられた場合においても内部に搭載されているプリント基板の損傷を防止することができるカード型電子キーが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のカード型電子キーでは、外部から折り曲げ力が加えられることによってケースが撓むと、プリント基板がケース内部において厚さ方向に変位し、プリント基板が平坦形状を維持できるようになっているため、プリント基板の損傷を防止できるようになっている。
ところで、上記特許文献1に記載のカード型電子キーでは、ケースが撓むことができるよりも大きな外部からの折り曲げ力が加えられると、プリント基板はケース内部において厚さ方向に変位することができず、プリント基板が平坦形状を維持することができず、プリント基板が損傷するおそれがあった。そこで、折り曲げ力に対する耐性向上を図ることができる技術として、例えば折り曲げを促進する折り曲げ可能部をカード型電子キーに設け、この折り曲げ可能部によって曲げ応力を吸収することで対応する技術が考えられる。
特開2004‐241476号公報
ところで、この種のカード型電子キーでは、折り曲げ可能部を境目として、ICやアンテナ等の電子部品がそれぞれに配置されるので、折り曲げ可能部で分断された電子部品同士を電気的に接続する必要がある。そこで、例えば折り曲げ可能部を通過して電子部品同士を電気的に接続するものとしてフレキシブルケーブルやハーネスを使用することが想定される。しかし、この場合、フレキシブルケーブルやハーネスでは、カード型電子キーの筐体に直付けできないため基板が必要となり、部品点数が多くなる問題が発生する。また、この構造では、ケーブルやハーネスを基板に接続することから、基板上における配線接続箇所が増える。よって、もし仮に折り曲げ可能部に過度な折り曲げ力が付与されると、この力によって配線接続箇所が剥離することも想定されるので、折り曲げ耐性が高いとはいえない現状もある。また、折り曲げ可能部に大きな応力がかかったままの状態が継続されると、これが折り曲げ可能部の破損に繋がるので、折り曲げ耐性を上げる何らかの対策も求められていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、折り曲げ可能部で分断された電子部品同士が電気的に接続されたカード型電子キーにおいて、折り曲げ応力に対する耐性を向上することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、通信対象との間で無線通信を介したキー照合が可能で、外形が板状をなしたカード型電子キーにおいて、キー本体の折り曲げを許容する連結部と、当該連結部を境目として区分けされた前記キー本体の各部品ユニットを電気的に接続するとともに、前記連結部の折り曲げに対する復元力を発生する金属板とを備えることをその要旨としている。
同構成によれば、電子キーの折り曲げを許容すべくキー本体に連結部を設けたので、もし仮に電子キーに大きな曲げ力がかかっても、このときにキー本体に発生する曲げ応力は連結部によって吸収される。このため、電子キーに大きな折り曲げ力が付与されても、電子キーを破損から保護することが可能となる。また、連結部によって区分けされる電子キーの部品ユニットを電気接続するに際し、この電気接続部材として金属板を使用した。ところで、例えば接続部材としてフレキシブルケーブルやハーネスを使用した場合には、この種の電気配線を基板に接続するという構造複雑化の問題が発生するが、本構成を採用すれば、基板を介さずに金属板を所定部材に直接接続可能となるので、この部分において基板が不要となり、構造の簡素化を図ることが可能となる。また、この種の金属板には、過度な折り曲げ力を抑制する働きもあるので、電子キーが連結部において折り曲がる際に、連結部に適度な反折り曲げ力を発生させられる。よって、連結部が折れ曲がりすぎてしまう状況が発生し難くなるので、このように折り曲げに対する耐性を向上すれば、連結部の破損を発生し難くすることが可能となる。更に、本構成の金属板は、各部品ユニットの電気接続部材として働くとともに、連結部の折り曲げの耐性を上げる働きも有するので、このように1部材で2機能を持たせれば、部品点数を少なく抑えることも可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカード型電子キーにおいて、前記金属板は、キーに設けられる電池から電源を取り出すために設けられるターミナルを兼ねた部材であることをその要旨としている。
同構成によれば、金属板が電池のターミナルを兼ねて一体に設けられるので、例えば各部品ユニットを電気的に繋げる接続部材と電池ターミナルとを別々に設ける場合に比べて、部品点数を減らすことができる。また、フレキシブルケーブルやハーネスを基板に接続することによって生じる配線接続箇所も減るので、電子キーの折り曲がり時に配線接続箇所で配線が破損する状況が生じ難くなる。よって、電子キーにかかる折り曲げ応力に対して耐性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のカード型電子キーにおいて、前記部品ユニットを硬質材料によりモールド成形することをその要旨としている。
同構成によれば、部品が収容された部品ユニットが硬質材料によりモールド成形されるので、各部品ユニットが硬く剛性を有したものとなる。このため、各部品ユニットに外部から折り曲げ力が印加されても硬質材料により部品にその力が伝わり難くなるので、収容された部品が損傷することを抑制できる。よって、変形可能な部分を備えつつも、部品ユニットの重要部分を守ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のカード型電子キーにおいて、前記部品ユニットの表面を変形可能な軟質材料によりモールド成形することをその要旨としている。
同構成によれば、部品ユニットの表面が軟質材料によりモールド成形されるので、外部から折り曲げ力が印加された際、連結部が変形することで折り曲げ応力を吸収しながら、折り曲げ力を電子キーの表面でも吸収できる。よって、電子キーの折り曲げ応力に対する耐性を更に向上させることができる。また、軟質材料によって電子キーに対して柔らかい印象を与え、表面が柔らかく手触りのよいものとすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカード型電子キーにおいて、前記連結部をなす軟質材料と、前記部品ユニットの表面の軟質材料とを一体にモールド成形することをその要旨としている。
同構成によれば、連結部をなす軟質材料と、部品ユニットの表面の軟質材料とを一体にモールド成形するので、これら部位を一体成形によって製造することが可能となる。よって、別々に成形するよりも工数を減らすことができるので、製造工程の簡素化を図ることが可能となる。
本発明によれば、折り曲げ可能部で分断された電子部品同士を電気的に接続されたカード型電子キーにおいて、折り曲げ応力に対する耐性を向上することができる。
電子キーシステムの構成を示すブロック図。 カード型電子キーの正面図。 カード型電子キーの内部構造を示す内面図。 (a)カード型電子キーのA‐A断面図、(b)カード型電子キーのB‐B断面図。 (a)カード型電子キーに折り曲げ力が加えられた状態を示す図、(b)カード型電子キーが折り曲げられた状態を示す図。
以下、本発明にかかるカード型電子キーを電子キーシステムに具体化した一実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1に示されるように、車両2には、例えば運転者が実際に車両キーを操作しなくてもドアロックの施解錠やエンジンの始動及び停止等の車両動作を行うことが可能な電子キーシステムが搭載されている。電子キーシステムは、キー固有のIDコードを無線通信で発信可能な電子キー1が車両キーとして使用されている。電子キーシステムは、車両2からIDコード返信要求としてリクエスト信号Srqを発信させ、このリクエスト信号Srqを電子キー1が受信すると、それに応答する形で電子キー1が自身のIDコードを含ませたIDコード信号Sidを狭域無線通信により車両2に返信し、電子キー1のIDコードが車両2のIDコードと一致すると、ドアロックの施解錠やエンジンの始動及び停止が許可又は実行されるシステムである。
電子キーシステムを以下に説明すると、車両2には、電子キー1との間で狭域無線通信を行う際にID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)21と、車両2の電源系を管理するメインボディECU31とが設けられている。照合ECU21には、車両2の各ドアに埋設されて車外にLF(Low Frequency)帯の信号を発信可能な車外LF発信機22と、車内床下等に埋設されて車内にLF帯の無線信号を発信可能な車内LF発信機23と、車内後方の車体等に埋設されてRF(Radio Frequency)帯の無線信号を受信可能なRF受信機24とが接続されている。照合ECU21には、例えばドアロック施解錠等を管理するメインボディECU31が車内LAN(Local Area Network)30を介して接続されている。
一方、電子キー1には、車両2との間で電子キーシステムに準じた無線通信を行う際のコントロールユニットとして通信制御部11が設けられている。通信制御部11は、固有のキーコードとしてIDコードが記憶された11aを備えている。通信制御部11には、外部で発信されたLF帯の信号を受信可能なLF受信部12と、通信制御部11の指令に従いRF帯の信号を発信可能なRF発信部13とが接続されている。
照合ECU21は、車外LF発信機22からLF帯のリクエスト信号Srqを間欠的に発信させ、車両2の周辺に車外通信エリアを形成する。電子キー1がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号SrqをLF受信部12で受信すると、電子キー1はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身のメモリ11aに登録されたIDコードを含ませたRF帯のIDコード信号SidをRF発信部13から返信する。照合ECU21は、RF受信機24でIDコード信号Sidを受信すると、自身のメモリ21aに登録されたIDコードと電子キー1のIDコードとを照らし合わせてID照合(車外照合)を行う。照合ECU21は、車外照合が成立すると、メモリ21aに車外照合フラグを一定時間立てて、メインボディECU31を介してドアロック装置38によるドアロックの施解錠を許可又は実行する。
また、電子キーシステムには、エンジン始動停止操作の際に実際の車両キー操作を必要とせずに単なるスイッチ操作のみでエンジン始動停止操作を行うことが可能な機能としてワンプッシュエンジンスタートシステムがある。このワンプッシュエンジンスタートシステムを以下に説明すると、車両2には、照合ECU21のID照合成立結果を基に、エンジンの点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジンECU32が設けられている。エンジンECU32は、車内LAN30を通じて照合ECU21等の各種ECUに接続されている。車両2の運転席には、車両2の電源状態(電源ポジション)を切り換える際に操作されるエンジンスイッチ35が設けられている。
照合ECU21は、車外照合が成立してドアロックが解錠された後、ドアが開けられて運転者が乗車したことを例えばカーテシスイッチ37で認識すると、車内LF発信機23からリクエスト信号Srqを発信して車内全域に車内通信エリアを形成する。照合ECU21は、電子キー1がこの車内通信エリアに入り込んで返信してきたIDコード信号SidをRF受信機24で受信すると、自身に登録されたIDコードと電子キー1のIDコードとを照らし合わせてID照合(車内照合)を行う。照合ECU21は、この車内照合が成立すると、メモリ21aに車内照合フラグを立てる。このとき、メインボディECU31は、エンジンスイッチ35押圧操作されると、車両2の電源状態をオフ状態からACC(Accessory)オン状態やIG(Ignition)オン状態に切り換え可能とする。
メインボディECU31は、エンジンが停止している際にブレーキペダルが踏み込み操作された状態でエンジンスイッチ35が押圧操作されたことを検出すると、照合ECU21に車内照合成立の有無を確認する。メインボディECU31は、照合ECU21から車内照合が成立の旨の通知を受ければ車内照合が成立済みであることを認識して、停止状態のエンジンを始動すべくエンジンECU32に起動信号を出力する。起動信号を受け付けたエンジンECU32は、車内照合結果の確認し、点火制御及び燃料噴射制御を開始してエンジンを始動する。一方、メインボディECU31は、エンジンが稼働している際にエンジンスイッチ35が押圧操作されたことを検出すると、車両2が停止していることを条件にエンジンを停止状態にする。
次に、電子キー1の構造について図2〜図5を参照して説明する。
図2に示されるように、電子キー1は、長方形の板状をなしている。電子キー1は、キー本体10の表面が軟質材料で形成されているとともに、この軟質材料の内部に複数の部品群が組み込まれた構造をとっている。電子キー1の厚みは、5mm程度である。このカード型電子キー1には、処理回路やアンテナ等の電子部品を収容した電子部品ユニット14と、電池51及びメカニカルキー61を収容した電池キー部品ユニット15とが設けられている。これら電子部品ユニット14及び電池キー部品ユニット15は、間隔を置いて配列され、これらが軟質材料としての軟質樹脂17によってモールド成形されている。これにより、電子部品ユニット14と電池キー部品ユニット15との間を繋ぐ連結部16が軟質樹脂17によって形成され、この連結部16においてキー本体10の折り曲げが許容されている。連結部16には、金属部材18によって覆われる金属加飾が施されている。
図3に示されるように、電子部品ユニット14は、プリント基板41が設けられている。プリント基板41は、電子部品を固定して配線するための部品である。プリント基板41には、電子キー1を制御するCPU、受信回路、送信回路等からなるIC及びチップ部品42やアンテナ12a,12b,12c,13a等の電子部品が実装されている。アンテナ12a,12b,12cはLF帯の無線信号を受信するアンテナであって、これらによって3軸を構成している。すなわち、アンテナ12a,12bは互いの軸線が直交するバーアンテナであり、アンテナ12cはアンテナ12a,12bの軸線と直交するループアンテナである。アンテナ13aは、RF帯の無線信号を送信するループアンテナである。電子部品が実装されたプリント基板41は、硬質材料としての硬質樹脂により実装面41aがモールド成形されている(図4参照)。
電池キー部品ユニット15は、電池51、電池51を収容する電池ケース52、メカニカルキー61、及びメカニカルキー61を収容するキーケース65が設けられている。電池ケース52は、軟質樹脂17により形成される電池51を収容する空間である電池収容部53と、電池収容部53に露出して電池51のそれぞれの電極に接続される+極及び−極のターミナル54a,54bと、電池51を挿入するための電池挿入口56を閉蓋する蓋部57とからなる。蓋部57には、電池51の一部を収容する空間として収容部57aが形成されている。蓋部57には蓋部57が電子キー1から脱落するのを防止する係合凸部57bが形成され、同係合凸部57bが電子キー1に形成された係合凹部58に係合する。メカニカルキー61は、長方形かつ板状の鍵部62と、鍵部62の基端部に延出方向に対して直交して形成され、メカニカルキー61を収容するためのキー挿入口64を閉蓋するとともに、使用者が把持する把持部63とからなる。キーケース65は、直方体の空間が金属材料により形成されている。キーケース65の内面には、メカニカルキー61を固定する2つの固定フック66が突出形成されている。キーケース65にメカニカルキー61が挿入されると、メカニカルキー61の側面に固定フック66が押圧し、メカニカルキー61をキーケース65内に保持し、メカニカルキー61の脱落を防止する。
電子部品ユニット14と電池キー部品ユニット15とは、SUS(Stainless Used Steel)等の金属を板状に成形した一対の金属板44によって電気的に接続されている。金属板44の一端は電子部品ユニット14のプリント基板41に接続され、金属板44の他端は前述の電池51のターミナル54a,54bの一部をなしている。すなわち、金属板44の一部が電池51のターミナル54a,54bを兼ねており、一体に設けられている。金属板44は、端部が+側のターミナル54aとなる1枚の板と、端部が−側のターミナル54bとなる1枚の板との2枚の板を備えている。各金属板44は、L字状をなしており、L字の一片の端部が電子部品ユニット14のプリント基板に接続され、L字のもう一片がターミナル54a,54bとして電池51を挟んでキー本体10の厚さ方向において対向するよう配置されている。電子キー1の電源は、電池51から金属板44を介して電子部品ユニット14へ供給される。
また、本例の金属板44は、柔軟性があるため折り曲げ力が加えられると折れ曲がるとともに、折り曲げに対して復元力を発生して元の状態である折り曲げられていない状態に戻ろうとする板ばねとして機能する。なお、金属板44は、SUSに限らず、ベリリウム鋼、洋白、りん青銅等に代えてもよい。そして、SUS、ベリリウム鋼、洋白、りん青銅の順番で右側の金属に代えるほど同じ大きさであれば硬くなり、弾性係数が小さくなるため、復元力を小さくすることができ、折り曲げ可能な角度を大きくすることができる。よって、電子キー1の仕様に合わせて折り曲げ可能な角度を調整することができる。
図4(a)に示されるように、電子部品ユニット14及び電池キー部品ユニット15は、連結部16も含めて軟質樹脂17により一体にモールド成形されている。すなわち、硬質樹脂43によりモールド成形された電子部品ユニット14のプリント基板41は、全体が覆われるように軟質樹脂17によりモールド成形されている。連結部16は、電子部品ユニット14と電池キー部品ユニット15との表面よりも一段下がった凹部となっている。電池キー部品ユニット15の電池ケース51部分は、補強材55により上下(図中左右)が挟まれるとともに、その全体が覆われ、電池挿入口56が開口するように軟質樹脂17によりモールド成形されている。図4(b)に示されるように、電池キー部品ユニット15のメカニカルキー61部分は、キーケース65の上下(図中左右)が補強材55により挟まれ、その全体が覆われるとともに、キー挿入口64が開口するように軟質樹脂17によりモールド成形されている。
さて、本実施形態においては、電子キー1に、キー本体10の折り曲がりを許容する連結部16を設けた。このため、例えば図5(a)に示されるように、電子キー1に外部から折り曲げ力が加えられたとしても、電子キー1はこの連結部16によって折れ曲がるので、このときに電子キー1に発生する曲げ応力が連結部16によって吸収される。このため、電子キー1にかかる曲げ応力が電子キー1を破損する力として作用せずに済むので、電子キー1を破損から保護することが可能となる。
また、本例では、連結部16によって区分けされる電子キー1の電子部品ユニット14と電池キー部品ユニット15とを、薄い一対の金属板44によって電気接続した。ところで、これら部品ユニット14,15を例えば接続部材としてフレキシブルケーブルやハーネスを使用した場合には、この種の電気配線を基板に接続するという構造複雑化の問題が発生するが、部品ユニット14,15を金属板44により電気接続するようにすれば、この金属板44で例えば電池51を直接支持することが可能となるので、この部分において基板が不要となり、構造の簡素化を図ることが可能となる。
さらに、図5(b)に示されるように、金属板44には、過度な折り曲げを抑制する働き、即ち折り曲げに対する反発力を持つものであるので、この金属板44を内包する連結部16において、この部分に適度な反折り曲げ力を発生させられる。よって、連結部16が折れ曲がりすぎてしまう状況が発生し難くなるので、このように折り曲げに対する耐性を向上すれば、連結部16の破損を発生し難くすることが可能となる。更に、本構成の金属板44は、電子部品ユニット14と電池キー部品ユニット15との電気接続部材として働くとともに、連結部16の折り曲げの耐性を挙げる働きも有するので、このように1部材で2機能を持たせれば、部品点数を少なく抑えることも可能となる。
また、キー本体10の表面を軟質樹脂17により覆ったので、キー本体10の表面において、小さな折り曲げ応力を吸収することが可能となる。よって、部品ユニット14,15の連結部16のみならず、キー本体10の表面でも曲げ力が吸収可能となるので、キー本体10の曲げによる破損を一層生じ難くすることが可能となる。さらに、電子キー1の内部に収容される電子部品は硬質樹脂43により覆われているので、キー表面を軟質樹脂17で形成しても、キー本体10の表面にかかる外力は電子部品まで到達し難くなる。よって、キー本体10の表面を軟質樹脂17により形成して曲げを積極的に許容するようにしても、電子部品が破損し易くなってしまう状況にはならずに済む。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)電子キーの1折り曲げを許容すべくキー本体10に連結部16を設けたので、もし仮に電子キー1に大きな曲げ力がかかっても、このときにキー本体10に発生する曲げ応力は連結部16によって吸収される。このため、電子キー1に大きな折り曲げ力が付与されても、電子キー1を破損から保護することが可能となる。また、連結部16によって区分けされる電子キー1の電子部品ユニット14と電池キー部品ユニット15を電気接続するに際し、この電気接続部材として金属板44を使用した。このため、基板を介さずに金属板44を所定部材に直接接続可能となるので、この部分において基板が不要となり、構造の簡素化を図ることが可能となる。また、この種の金属板44には、過度な折り曲げ力を抑制する働きもあるので、電子キー1が連結部16において折り曲がる際に、連結部16に適度な反折り曲げ力を発生させられる。よって、連結部16が折れ曲がりすぎてしまう状況が発生し難くなるので、このように折り曲げに対する耐性を向上すれば、連結部の破損を発生し難くすることが可能となる。更に、本構成の金属板44は、1部材で2機能を持つので、部品点数を少なく抑えることも可能となる。
(2)金属板44が電池51のターミナル54a,54bを兼ねて一体に設けられるので、例えば各部品ユニットを電気的に繋げる接続部材と電池ターミナルとを別々に設ける場合に比べて、部品点数を減らすことができる。また、このように電池51を一対のターミナル54a,54bで直接支持すれば、電気配線を基板に接続する箇所を省略可能となるので、電子キー1に過度の折り曲げ力が加わった際に、電気配線が基板上の接続箇所で破損してしまう懸念が生じ難い。
(3)金属板44を硬さが異なる金属材料に変更することによって電子キー1の折り曲げ可能な角度を調整することができ、許容される折り曲げ角度に応じて変更することができる。すなわち、金属板44を硬さが高い金属材料に変更すると折り曲げに対する反折り曲げ力が大きくなるため折り曲げ可能な角度が小さくなり、金属板44を硬さが低い金属材料に変更すると折り曲げに対する反折り曲げ力が小さくなるため折り曲げ可能な角度が大きくなる。
(4)部品が収容された電子部品ユニット14が硬質樹脂43によりモールド成形されるので、電子部品ユニット14が硬く剛性を有したものとなる。このため、電子部品ユニット14に外部から折り曲げ力が印加されても硬質樹脂43により部品にその力が伝わり難くなるので、収容された部品が損傷することを抑制できる。よって、変形可能な部分を備えつつも、電子部品ユニット14の重要部分を守ることができる。
(5)電子部品ユニット14及び電池キー部品ユニット15の表面が軟質樹脂17によりモールド成形されるので、外部から折り曲げ力が印加された際、連結部16が変形することで折り曲げ応力を吸収しながら、折り曲げ応力を電子キー1の表面でも吸収できる。よって、電子キー1の折り曲げ応力に対する耐性を更に向上させることができる。また、軟質樹脂17によって電子キー1に対して柔らかい印象を与え、表面が柔らかく手触りのよいものとすることができる。
(6)連結部16をなす軟質樹脂17と、電子部品ユニット14及び電池キー部品ユニット15の表面の軟質樹脂17とを一体にモールド成形するので、これら部位を一体成形によって製造することが可能となる。よって、別々に成形するよりも工数を減らすことができるので、製造工程の簡素化を図ることが可能となる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、連結部16は、電子部品ユニット14及び電池キー部品ユニット15の表面よりも一段下がった凹部となるように形成したが、電子部品ユニット14及び電池キー部品ユニット15の表面と同じ高さとして凹部をなくしてもよい。
・上記実施形態では、電池キー部品ユニット15においては補強材55によって覆ったが、電池51とキーケース65とモールド成形された軟質樹脂17とによって強度が得られるならば、補強材55を省略した構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、金属部材18を連結部16に取り付けるようにしたが、金属部材18を省略した構成を採用することもできる。
・上記実施形態では、連結部16となる軟質樹脂と、各部品ユニット14,15及び連結部16とを覆う軟質樹脂とを一体にモールド成形するようにしたが、連結部16となる軟質樹脂と各部品ユニット14,15及び連結部16とを覆う軟質樹脂とを別々にモールド成形するようにしてもよい。
・上記実施形態では、各部品ユニット14,15及び連結部16を覆う軟質樹脂をモールド成形するようにしたが、各部品ユニット14,15及び連結部16を覆う軟質樹脂を省略した構成を採用するようにしてもよい。
・上記実施形態では、2つの電子部品ユニット14と電池キー部品ユニット15とに分けて電子キー1を構成するようにしたが、3つ以上の部品ユニットに分けて電子キーを構成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、硬質材料として硬質樹脂を採用したが、この他の材料を採用してもよい。
・上記実施形態では、軟質材料として軟質樹脂を採用したが、この他の材料を採用してもよい。
・上記構成において、図1に示されるように、電子キー1に施錠スイッチ19a及び解錠スイッチ19bを設け、この施錠スイッチ19a及び解錠スイッチ19bを操作することで、車両2へ施錠信号Sl又は解錠信号Sulを発信して、車両2のドアロックを解錠又は施錠することが可能な電子キー1としてもよい。
・上記実施形態では、メカニカルキー61を備える構成を採用したが、メカニカルキー61を備えない構成、すなわちメカニカルキー61及びキーケース65を備えない構成を採用してもよい。
・上記実施形態において、金属板44の金属をSUSに限らず、ベリリウム鋼、洋白、りん青銅等に代えることで硬さを変更したが、同じ金属において硬さの異なるものを採用してもよい。
・上記実施形態では、金属板44が電池51のターミナル54a,54bを兼ねて一体としたが、金属板44とターミナル54a,54bとの接続部の接続強度が十分得られるならば、別々の金属部材から形成するようにしてもよい。
・金属板44の形状は、必ずしも略L字形状のものに限定されず、適宜変更可能である。また、金属板44で電気接続する部品ユニットは、必ずしも電子部品ユニット14と電池キー部品ユニット15(電池51)に限らず、電気接続が必要なものであれば、特に限定されない。
・電子キー1の厚みを5mm程度としたが、カード型電子キーとしては10mm程度のものも含む。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想を記載する。
(a)請求項1〜5のいずれか一項に記載のカード型電子キーにおいて、前記金属板は、硬さが異なる金属材料に変更することで電子キーの折り曲げ可能な角度を調整することを特徴とするカード型電子キー。
1…電子キー、2…車両、10…キー本体、11…通信制御部、11a…メモリ、12…LF受信部、12a,12b,12c…アンテナ、13…RF送信部、13a…アンテナ、14…電子部品ユニット、15…電池キー部品ユニット、16…連結部、17…軟質樹脂、18…金属部材、21…照合ECU、22…車外LF発信機、23…車内LF発信機、24…RF受信機、25…車外ドアハンドル、26…タッチセンサ、27…ロックボタン、31…車内LAN、31…メインボディECU、32…エンジンECU、35…エンジンスイッチ、41…プリント基板、41a…実装面、42…IC及びチップ部品、43…硬質樹脂、44…金属板、51…電池、52…電池ケース、53…電池収容部、54a,54b…ターミナル、55…補強材、56…電池挿入口、57…蓋部、57a…収容部、57b…係合凸部、58…係合凹部、61…メカニカルキー、62…鍵部、63…把持部、63a…凹部、64…キー挿入口、65…キーケース、66…固定フック。

Claims (5)

  1. 通信対象との間で無線通信を介したキー照合が可能で、外形が板状をなしたカード型電子キーにおいて、
    キー本体の折り曲げを許容する連結部と、
    当該連結部を境目として区分けされた前記キー本体の各部品ユニットを電気的に接続するとともに、前記連結部の折り曲げに対する復元力を発生する金属板とを備える
    ことを特徴とするカード型電子キー。
  2. 請求項1に記載のカード型電子キーにおいて、
    前記金属板は、キーに設けられる電池から電源を取り出すために設けられるターミナルを兼ねた部材である
    ことを特徴とするカード型電子キー。
  3. 請求項1又は2に記載のカード型電子キーにおいて、
    前記部品ユニットを硬質材料によりモールド成形する
    ことを特徴とするカード型電子キー。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のカード型電子キーにおいて、
    前記部品ユニットの表面を変形可能な軟質材料によりモールド成形する
    ことを特徴とするカード型電子キー。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のカード型電子キーにおいて、
    前記連結部をなす軟質材料と、前記部品ユニットの表面の軟質材料とを一体にモールド成形する
    ことを特徴とするカード型電子キー。
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