JP2010184548A - 車両操作支援装置 - Google Patents

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Norio Yamazaki
憲雄 山崎
Shigenori Takimoto
繁規 滝本
Masato Yuda
昌人 湯田
Mitsuharu Kanahoshi
光晴 金星
Yasushi Teruda
八州志 照田
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Abstract

【課題】後輪がスリップしている場合等といった特殊な条件下で、車両の走行状態に関して運転者に違和感を与える恐れを低減させ、障害物回避操作を好適に支援することが可能な車両操作支援装置を提供する。
【解決手段】車両操作支援装置60Aは、少なくともレーダ装置51の検知結果に基づいて転舵支援部30を制御することによって、運転者によるステアリングの操作を支援する操作支援制御部61と、車両の左右の後輪がスリップ状態であるか否かを判定する後輪状態判定部62と、を備え、後輪状態判定部62によって左右の後輪の少なくとも一方がスリップ状態であると判定された場合には、操作支援制御部61によるステアリング操作の支援を不作動とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、運転者による車両の操作を支援する車両操作支援装置に関し、詳細には、障害物を回避する操作を支援する車両操作支援装置に関する。
従来、障害物の回避操作を支援する車両操作支援装置が知られている(特許文献1参照)。かかる技術が適用された車両は、障害物検知手段が障害物を検知し、運転者が当該障害物を回避する操作を行った場合に、ステアリングアクチュエータの駆動を制御することによって、運転者によるステアリングホイールの操作、いわゆる障害物回避操作を支援する。
特開2007−8402号公報
本願発明者は、鋭意研究の結果、かかる技術が適用された車両において、後輪がスリップしている場合等といった特殊な条件下で障害物回避操作の支援を行った場合には、車両の走行状態に関して運転者に違和感を与えるおそれがあることを知得した。
本発明は、前記した問題を解決すべく創案されたものであり、車両の走行状態に関して運転者に違和感を与えるおそれを低減させ、障害物回避操作を好適に支援することが可能な車両操作支援装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本願発明の車両操作支援装置は、運転者により操作可能なステアリング操作部と、前記ステアリング操作部によるステアリング操作に基づいて、転舵輪を転舵させる転舵部と、障害物を検知する障害物検知部と、前記ステアリング操作を支援する操作支援部と、を備える車両において、前記操作支援部を制御することによって運転者による前記ステアリング操作部を介した障害物回避操作を支援する車両操作支援装置であって、少なくとも前記障害物検知部の検知結果に基づいて前記操作支援部を制御することによって、運転者による前記ステアリング操作を支援する操作支援制御部と、前記車両の左右の後輪がスリップ状態であるか否かを判定する後輪状態判定部と、を備え、前記後輪状態判定部によって前記左右の後輪の少なくとも一方がスリップ状態であると判定された場合には、前記操作支援制御部による支援を不作動とする、又は、前記後輪状態判定部によって前記左右の後輪はスリップ状態ではないと判定された場合よりも前記操作支援制御部による支援量を小さくすることを特徴とする。
車両の後輪がスリップ状態である場合に障害物回避操作を支援すると、車両の挙動が不安定方向に向きやすくなる傾向があり、かかる傾向が運転者に違和感を与える。かかる構成によると、後輪がスリップ状態である場合には障害物回避操作の支援を不作動としたり支援量を小さくしたりすることができるので、運転者に与える違和感を低減させ、障害物回避操作を好適に支援することができる。
また、本願発明の車両操作支援装置は、運転者により操作可能なステアリング操作部と、前記ステアリング操作部によるステアリング操作に基づいて、転舵輪を転舵させる転舵部と、障害物を検知する障害物検知部と、前記ステアリング操作を支援する操作支援部と、運転者の操作に基づいて左右の後輪に制動力を付与するパーキングブレーキと、前記パーキングブレーキの操作状態を出力するパーキングブレーキ状態出力部と、を備える車両において、前記転舵支援部を制御することによって運転者による前記ステアリング操作部を介した障害物回避操作を支援する車両操作支援装置であって、少なくとも前記障害物検知部の検知結果に基づいて前記操作支援部を制御することによって、運転者による前記ステアリング操作を支援する操作支援制御部と、前記パーキングブレーキ状態出力部によって出力された前記パーキングブレーキの操作状態が入力されるパーキングブレーキ状態入力部と、を備え、前記パーキングブレーキが作動している場合には、前記操作支援制御部による支援を不作動とする、又は、前記パーキングブレーキが作動していない場合よりも前記操作支援制御部による支援量を小さくすることを特徴とする。
パーキングブレーキが作動している場合に障害物回避操作を支援すると、車両の挙動が不安定方向に向きやすくなる傾向があり、かかる傾向が運転者に違和感を与える。かかる構成によると、パーキングブレーキが作動している場合には障害物回避操作の支援を不作動としたり支援量を小さくしたりすることができるので、運転者に与える違和感を低減させ、障害物回避操作を好適に支援することができる。
本発明によれば、後輪の状態が不安定な場合には障害物回避操作の支援を不作動としたり支援量を小さくしたりすることによって、運転者に与える違和感を低減させ、障害物回避操作を好適に支援することができる。
本発明の第一の実施形態に係る車両操作支援装置を備える車両を模式的に示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る車両の操舵機構を模式的に示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る車両操作支援装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る車両操作支援装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第二の実施形態に係る車両操作支援装置を備える車両を模式的に示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る車両操作支援装置を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同様の部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
<第一の実施形態>
まず、本発明の第一の実施形態に係る車両操作支援装置を備える車両の構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係る車両操作支援装置を備える車両を模式的に示す図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る車両の操舵機構を模式的に示す図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る車両操作支援装置を示すブロック図である。
≪駆動力伝達機構≫
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係る車両1Aは、駆動輪である左右の前輪WFL,WFRを駆動させるフロントエンジン・フロントドライブ(FF)車であり、駆動力伝達機構として、エンジン11と、トランスミッション12と、前輪駆動軸13と、を備えている。エンジン11によって発生された駆動力は、トランスミッション12及び前輪駆動軸13を介して左右の前輪WFL,WFRに伝達される。かかる車両1Aにおいて、左右の後輪WRL,WRRは、車両1Aの走行に伴って回転する従動輪である。
≪操舵機構≫
図2に示すように、本発明の第一の実施形態に係る車両1Aは、操舵機構として、ステアリングホイール21と、このステアリングホイール21に一端部が連結されたステアリングシャフト22と、このステアリングシャフト22の他端部に一端部が連結された連結軸23と、この連結軸23の他端部に設けられたピニオン24と、このピニオン24に噛み合うラック25と、このラック25と左右の前輪WFL,WFRとをそれぞれ連結する左右のタイロッド26,26と、を備えている。運転者の操作によるステアリングホイール21の回転は、ステアリングシャフト22、連結軸23及びピニオン24を介してラック25に伝達され、さらにラック25の往復動が左右のタイロッド26,26を介して左右の前輪WFL,WFRに伝達される。ここで、ステアリングホイール21が、特許請求の範囲における「ステアリング操作部」の一例であり、ステアリングシャフト22、連結軸23、ピニオン24、ラック25及び左右のタイロッド26,26の組み合わせが、特許請求の範囲における「転舵部」の一例である。
≪転舵支援部≫
図2に示すように、本発明の第一の実施形態に係る車両1Aは、パワーステアリング装置である転舵支援部30を備えている。転舵支援部30は、ステアリングホイール21によるステアリング操作を支援するものであって、特許請求の範囲における「操作支援部」の一例である。この転舵支援部30は、ステアリングアクチュエータ31と、このステアリングアクチュエータ31の出力軸に設けられた駆動ギヤ32と、この駆動ギヤ32に噛み合う従動ギヤ33と、この従動ギヤ33と一体に設けられたスクリューシャフト34と、このスクリューシャフト34に噛み合うとともに前記ラック25に連結されたナット35と、を備えている。したがって、ステアリングアクチュエータ31を駆動すれば、その駆動力を駆動ギヤ32、従動ギヤ33、スクリューシャフト34、ナット35、ラック25及び左右のタイロッド26,26を介して左右の前輪WFL,WFRに伝達し、左右の前輪WFL,WFRを転舵させることができる。
≪パーキングブレーキ機構≫
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係る車両1Aは、パーキングブレーキ機構40を備えている。パーキングブレーキ機構40は、電動式であり、パーキングブレーキボタン41と、EPBECU(Electronic Parking Brake Electronic Control Unit、電動式パーキングブレーキの電子制御装置)42と、パーキングブレーキ用のブレーキアクチュエータ43と、車両1Aの停車時における移動を防止するために左右の後輪WRL,WRRに制動力を付与する左右のブレーキ装置BKRL,BKRRと、を備えている。運転者がパーキングブレーキボタン41を操作すると、ON/OFF信号が出力され、EPBECU42は、かかるON/OFF信号に基づいてブレーキアクチュエータ43を制御することによって、ブレーキ装置BKRL,BKRRの状態を制動状態/非制動状態に切り替える。ここで、パーキングブレーキボタン41が、特許請求の範囲における「パーキングブレーキ状態出力部」の一例であり、EPBECU42、ブレーキアクチュエータ43及び左右のブレーキ装置BKRL,BKRRが、特許請求の範囲における「パーキングブレーキ」の一例である。
≪各種センサ≫
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係る車両1Aは、車体前方に向けてミリ波等の電磁波を発信し、その反射波に基づいて障害物と自車との相対距離、障害物と自車との相対速度、障害物と自車とのオフセット距離および障害物の横幅を検知するレーダ装置51と、左右の前輪WFL,WFR及び左右の後輪WRL,WRRの回転数をそれぞれ検出する車輪速センサ52FL,52FR,52RL,52RRと、ステアリングホイール21の操舵角を検出する操舵角センサ53と、ステアリングホイール21の操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ54と、車体に作用する横方向の加速度(横G)を検出する横Gセンサ55と、車体に作用するヨーレートを検出するヨーレートセンサ56と、を備えている。ここで、レーダ装置51が、特許請求の範囲における「障害物検知部」の一例である。なお、障害物検知部は、ミリ波レーダからなるレーダ装置51に限定されず、例えば、レーザーレーダを前記障害物検知部として採用することも可能である。
≪車両操作支援装置≫
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係る車両1Aは、レーダ装置51の検知結果及び各センサ52FL,52FR,52RL,52RR,53,54,55,56の検出結果に基づいて転舵支援部30のステアリングアクチュエータ31を制御する車両操作支援装置60Aを備えている。車両操作支援装置60Aは、例えば、CPU、RAM、ROM及び入出力回路から構成された、いわゆるECU(Electronic Control Unit)であり、図3に示すように、機能ブロックとして、操作支援制御部61と、後輪状態判定部62と、パーキングブレーキ状態入力部63と、安定化支援制御部64と、ベースEPS制御部65と、を備えている。
操作支援制御部61は、転舵支援部30のステアリングアクチュエータ31を制御することによって運転者によるステアリングホイール21の操作を支援する。本実施形態において、操作支援制御部61は、レーダ装置51の検知結果と、操舵角センサ53の検出結果と、に基づいて、運転者によるステアリングホイール21の操作が障害物を回避しようとする操作であるか否かを判定する。障害物を回避しようとする操作であると判定された場合には、操作支援制御部61は、各車輪速センサ52FL,52FR,52RL,52RRの検出結果から車体速度Vを算出するとともに、算出された車体速度Vと、レーダ装置51の検知結果と、横Gセンサ55及びヨーレート56の検出結果と、に基づいて車両1Aが障害物を回避するのに必要なステアリングアクチュエータ31の制御量を算出する。そして、操作支援制御部61は、算出されたステアリングアクチュエータ31の制御量に基づいて転舵支援部30のステアリングアクチュエータ31を制御する。
後輪状態判定部62は、各車輪速センサ52FL,52FR,52RL,52RRの検出結果から車体速度Vを算出するとともに、算出された車体速度Vと、左右の後輪WRL,WRRの車輪速センサ52RL,52RRの検出結果から得られる左右の後輪WRL,WRRの車輪速度VRL,VRRと、に基づいて、左右の後輪WRL,WRRがスリップしているか否かを判定する。本実施形態において、後輪状態判定部62は、左右の後輪WRL,WRRのスリップ率SRL,SRRを算出する。

RL[%]=(VRL−V)/V×100
RR[%]=(VRR−V)/V×100

ここで、SRLは左後輪スリップ率、VRLは左後輪車輪速度、Vは車体速度、SRRは右後輪スリップ率、VRRは右後輪車輪速度である。
後輪状態判定部62は、スリップ率の絶対値がスリップ率閾値(例えば、10[%])以上である場合に、対応する後輪がスリップしていると判定する。左右の後輪WRL,WRRの少なくとも一方がスリップしていると判定された場合には、後輪状態判定部62は、判定結果をOR回路66aへ出力する。
パーキングブレーキ状態入力部63には、運転者がパーキングブレーキボタン41を操作した際にON信号が入力される。ON信号が入力された場合には、パーキングブレーキ状態入力部63は、入力結果をOR回路66aへ出力する。
安定化支援制御部64は、車輪速センサ52FL,52FR,52RL,52RR、操舵角センサ53、横Gセンサ55及びヨーレートセンサ56の検出結果に基づいて、車両1Aが障害物を回避した後(操作支援制御部61による制御の終了後)において車両1Aの挙動を安定させるように転舵支援部30のステアリングアクチュエータ31を制御する。この安定化支援制御部64は、操舵角センサ53による検出結果が所定時間継続してゼロである場合、ヨーレートセンサ56による検出結果が所定時間継続してゼロである場合等に、かかる制御を終了する。
ベースEPS(Electronic Power Steering)制御部65は、転舵支援部30に通常のパワーステアリング装置としての機能を実現させる機能部であり、操舵トルクセンサ54によって検出された操舵トルクの大きさに応じて転舵支援部30(ステアリングアクチュエータ)を制御することによって、運転者によるステアリング操作を支援して軽快な運転を可能とする。
本実施形態に係る車両操作支援装置60Aは、前記した操作支援制御部61、後輪状態判定部62、パーキングブレーキ状態入力部63、安定化支援制御部64及びベースEPS制御部65の後方に、論理回路から構成された支援切替部66Aを備えている。かかる支援切替部66Aは、後輪状態判定部62によって左右の後輪WRL,WRRの少なくとも一方がスリップしていると判定された場合、又は、パーキングブレーキ状態入力部63にON信号が入力された場合には、スイッチ66bが切断されて操作支援制御部61による操作支援及び安定化支援制御部64による安定化支援が行われなくなるようにOR回路66a,スイッチ66b等が配置されている。
≪動作例≫
続いて、本発明の第一の実施形態に係る車両操作支援装置60Aの動作例について、図4を参照して説明する(適宜図1〜図3参照)。図4は、本発明の実施形態に係る車両操作支援装置の動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、操作支援制御部61が、レーダ装置51の検知結果と、操舵角センサ53の検出結果と、に基づいて、運転者によるステアリングホイール21の操作が障害物を回避しようとする操作であるか否か、すなわち、障害物回避操作の支援が必要であるか否かを判定する(ステップS1)。
障害物を回避しようとする操作であると判定された場合、すなわち、障害物回避操作の支援が必要である場合(ステップS1でYes)において、パーキングブレーキ状態入力部63にパーキングブレーキボタン41のON信号が入力されていない場合(ステップS2でNo)には、後輪状態判定部62が、左右の後輪WRL,WRRのスリップ率SRL,SRRを算出する(ステップS3)。
続いて、後輪状態判定部62が、左右の後輪WRL,WRRの少なくとも一方がスリップしているか否かを判定する(ステップS4)。本動作例では、算出された左右の後輪WRL,WRRのスリップ率SRL,SRRの絶対値における大きい方がスリップ率閾値(例えば、10[%])以上である場合に、左右の後輪WRL,WRRの少なくとも一方がスリップしていると判定し、算出された左右の後輪WRL,WRRのスリップ率SRL,SRRの絶対値における大きい方がスリップ率閾値(例えば、10[%])未満である場合に、左右の後輪WRL,WRRはスリップしていないと判定する。
左右の後輪WRL,WRRはスリップしていないと判定された場合(ステップS4でNo)には、操作支援制御部61が、転舵支援部30のステアリングアクチュエータ31を制御することによって、運転者によるステアリングホイール21の操作、すなわち障害物回避操作を支援する(ステップS5)。
また、パーキングブレーキ状態入力部63にパーキングブレーキボタン41のON信号が入力された場合(ステップS2でYes)と、左右の後輪WRL,WRRの少なくとも一方がスリップしていると判定された場合(ステップS4でYes)には、車両操作支援装置60Aは、転舵支援部30のステアリングアクチュエータ31を不作動とすることによって、操作支援制御部61によって行われる支援を不作動とする(ステップS6)。
ステップS2〜S6は、障害物回避操作の支援が不要であると判定される(ステップS1でNo)まで繰り返される。操作支援制御部61によって障害物回避操作の支援が不要であると判定される場合としては、目標操舵トルクによる左右の前輪WFL,WFRの転舵が完了し、ステアリングホイール21の操舵角がほぼ一定に保持されている状態等が挙げられる。
本発明の第一の実施形態に係る車両操作支援装置60Aは、左右の後輪WRL,WRRの少なくとも一方がスリップしていると判定された場合やパーキングブレーキ42が作動している場合といった、後輪WRL,WRRの状態が不安定な場合には障害物回避操作の支援を不作動とすることによって、運転者に与える違和感を低減させ、障害物回避操作を好適に支援することができる。
<第二の実施形態>
続いて、本発明の第二の実施形態に係る車両操作支援装置を備える車両について、第一の実施形態との相違点を中心に、図5及び図6を参照して説明する。図5は、本発明の第二の実施形態に係る車両操作支援装置を備える車両を模式的に示す図である。図6は、本発明の第二の実施形態に係る車両操作支援装置を示すブロック図である。
図5に示すように、本発明の第二の実施形態に係る車両1Bは、左右の前輪の車輪速センサ52FL,52FRに代えて、車体速度Vを検出する車体速度センサ57を備えている。
図6に示すように、本発明の第二の実施形態に係る車両操作支援装置60Bの操作支援制御部61、後輪状態判定部62及び安定化支援制御部64には、車体速度センサ57の検出結果である車体速度Vが入力される。したがって、第二の実施形態において、操作支援制御部61、後輪状態判定部62及び安定化支援制御部64は、各車輪速センサ52FL,52FR,52RL,52RRの検出結果から車体速度Vを算出する手間を省くことができる。
本実施形態に係る車両操作支援装置60Bは、前記した操作支援制御部61、後輪状態判定部62、パーキングブレーキ状態入力部63、安定化支援制御部64及びベースEPS制御部65の後方に、論理回路から構成された支援切替部66Bを備えている。かかる支援切替部66Bは、後輪状態判定部62によって左右の後輪WRL,WRRの少なくとも一方がスリップしていると判定された場合、又は、パーキングブレーキ状態入力部63にON信号が入力された場合には、スイッチ66bが切断されて操作支援制御部61による操作支援が行われなくなるようにOR回路66a,スイッチ66b等が配置されている。
なお、本発明の第二の実施形態に係る車両操作支援装置60Bの動作例は、車体速度Vとして車体速度センサ57の検出結果を用いる点以外は第一の実施形態に係る車両操作支援装置60Aの動作例と同様であるので、詳細な説明は省略する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、パーキングブレーキボタン41に代えてパーキングブレーキレバー及び当該パーキングブレーキの操作状態を検出するセンサを備える構成であってもよい。また、本発明は、後輪状態判定部62によって左右の後輪WRL,WRRの少なくとも一方がスリップ状態であると判定された場合には、支援切替部66A,66Bが、後輪状態判定部62によって左右の後輪WRL,WRRはスリップ状態ではないと判定された場合よりも操作支援制御部61によるステアリングホイール21操作の支援量を小さくする構成であってもよい。さらに、本発明は、パーキングブレーキ機構40のブレーキアクチュエータ43が作動している場合には、支援切替部66A,66Bが、ブレーキアクチュエータ43が作動していない場合よりも操作支援制御部61によるステアリングホイール21操作の支援量を小さくする構成であってもよい。また、本発明は、SH−AWD(Super Handling-All Wheel Drive)システム、ΔDriveシステム等といった、左右の車輪の駆動力の差によって車両を転舵させて障害物を回避することが可能なシステムにも適用することができる。すなわち、本発明の車両操作支援装置は、転舵支援部30に代えて、左右の車輪の駆動力の差によってステアリングホイール21の操作を支援する操作支援部を備えることができる。
また、支援を不作動としたり支援量を小さくしたりする構成は、論理回路から構成された支援切替部66A,66Bによるものに限定されず、操作支援制御部61が、後輪状態判定部62又はパーキングブレーキ状態入力部63からの入力に基づいて、支援を不作動としたり支援量を小さくしたりする構成であってもよい。
1A,1B 車両
21 ステアリングホイール(ステアリング操作部)
30 転舵支援部
41 パーキングブレーキボタン(パーキングブレーキ状態出力部)
42 パーキングブレーキ
51 レーダ装置(障害物検知部)
60A,60B 車両操作支援装置
61 操作支援制御部
62 後輪状態判定部
63 バーキングブレーキ状態入力部

Claims (2)

  1. 運転者により操作可能なステアリング操作部と、
    前記ステアリング操作部によるステアリング操作に基づいて、転舵輪を転舵させる転舵部と、
    障害物を検知する障害物検知部と、
    前記ステアリング操作を支援する操作支援部と、
    を備える車両において、前記操作支援部を制御することによって運転者による前記ステアリング操作部を介した障害物回避操作を支援する車両操作支援装置であって、
    少なくとも前記障害物検知部の検知結果に基づいて前記操作支援部を制御することによって、運転者による前記ステアリング操作を支援する操作支援制御部と、
    前記車両の左右の後輪がスリップ状態であるか否かを判定する後輪状態判定部と、
    を備え、
    前記後輪状態判定部によって前記左右の後輪の少なくとも一方がスリップ状態であると判定された場合には、前記操作支援制御部による支援を不作動とする、又は、前記後輪状態判定部によって前記左右の後輪はスリップ状態ではないと判定された場合よりも前記操作支援制御部による支援量を小さくする
    ことを特徴とする車両操作支援装置。
  2. 運転者により操作可能なステアリング操作部と、
    前記ステアリング操作部によるステアリング操作に基づいて、転舵輪を転舵させる転舵部と、
    障害物を検知する障害物検知部と、
    前記ステアリング操作を支援する操作支援部と、
    運転者の操作に基づいて左右の後輪に制動力を付与するパーキングブレーキと、
    前記パーキングブレーキの操作状態を出力するパーキングブレーキ状態出力部と、
    を備える車両において、前記操作支援部を制御することによって運転者による前記ステアリング操作部を介した障害物回避操作を支援する車両操作支援装置であって、
    少なくとも前記障害物検知部の検知結果に基づいて前記転舵支援部を制御することによって、運転者による前記ステアリング操作を支援する操作支援制御部と、
    前記パーキングブレーキ状態出力部によって出力された前記パーキングブレーキの操作状態が入力されるパーキングブレーキ状態入力部と、
    を備え、
    前記パーキングブレーキが作動している場合には、前記操作支援制御部による支援を不作動とする、又は、前記パーキングブレーキが作動していない場合よりも前記操作支援制御部による支援量を小さくする
    ことを特徴とする車両操作支援装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104512408A (zh) * 2013-10-04 2015-04-15 本田技研工业株式会社 停车辅助装置
JP2015074266A (ja) * 2013-10-04 2015-04-20 本田技研工業株式会社 駐車支援装置

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