JP2010183885A - タンパク質の製造方法およびそれに用いる発現ベクター - Google Patents

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Abstract

【課題】 目的タンパク質を高効率で細胞外に分泌させる、タンパク質の製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明のタンパク質製造方法は、前記目的タンパク質をコードする核酸に、シグナルペプチドをコードする核酸を2つ以上付加した核酸を宿主細胞に導入し、前記宿主細胞を培養することにより、前記目的タンパク質を培養液中に分泌させる目的タンパク質の製造方法である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、タンパク質の製造方法およびそれに用いる発現ベクターに関する。
近年の遺伝子工学の発展に伴い、自然界に存在するあらゆるタンパク質を、宿主細胞内で人為的に製造することが、可能になっている。通常、目的タンパク質の遺伝子を連結した発現ベクターを作製し、これを宿主細胞に導入して形質転換を行い、得られた形質転換体を培養することによって、前記目的タンパク質を発現させている。他方、タンパク質は、一般に、細胞外に分泌される、いわゆる分泌タンパク質(例えば、菌体外タンパク質)と、細胞内に蓄積される、いわゆる非分泌タンパク質(例えば、菌体内タンパク質)とに分類される。前者の場合、目的タンパク質は細胞外に放出されるため、例えば、形質転換体の培養液上清を回収するのみで、前記目的タンパク質を単離できる。しかしながら、後者の場合、目的タンパク質は細胞内に蓄積されるため、例えば、培養液から培養細胞を回収し、回収した前記培養細胞を破砕して、その内部から前記目的タンパク質を放出させる必要がある。さらに、前記培養細胞の破砕により、前記目的タンパク質以外の様々な成分が放出されるため、前者と比べて夾雑物が多く、目的タンパク質の精製が煩雑になるという問題がある。そこで、形質転換によるタンパク質の製造において、分泌に関与するシグナルペプチドを利用する方法が試みられている。分泌タンパク質は、細胞内においてシグナルペプチドが付加した状態で生成され、このシグナルペプチドの存在によって膜を通り抜ける。そして、通り抜けた後、膜の裏側のシグナルペプチダーゼで前記シグナルペプチドが切断され、前記タンパク質が細胞外に放出される。このシグナルペプチドのコード遺伝子を、非分泌タンパク質である目的タンパク質の遺伝子に付加することで、宿主細胞内で生成された前記目的タンパク質を宿主細胞外に放出することが可能となる。
しかしながら、目的タンパク質の遺伝子にシグナルペプチドのコード遺伝子を付加しても、細胞内に前記目的タンパク質が残留し、十分な分泌効率が得られないという問題がある(非特許文献1)。
Hama, S. et al,; Role of N−terminal 28−amino−acid region of Rhizopus oryzae lipase in directing proteins to secretory pathway of Aspergillus oryzae. Appl. Microbiol. Biotechnol. 79, 1009−1018, (2008).
そこで、本発明は、タンパク質を高効率で分泌させるタンパク質製造方法、および前記タンパク質製造方法に用いる発現ベクターの提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のタンパク質製造方法は、目的タンパク質をコードする核酸が導入された宿主を培養して、前記目的タンパク質を培養液中に分泌させる目的タンパク質の製造方法であって、前記目的タンパク質をコードする核酸に、シグナルペプチドをコードする核酸が、2つ以上付加されていることを特徴とする。
また、本発明のタンパク質製造方法に使用する発現ベクターは、目的タンパク質をコードする核酸を挿入可能な挿入領域と、シグナルペプチドをコードする核酸が、2つ以上付加されたシグナルペプチドコード領域とを有することを特徴とする。
本発明の製造方法によれば、前記目的タンパク質を高効率で宿主外に分泌させることが可能となる。このため、例えば、本来、細胞内に蓄積される非分泌タンパク質や、十分に細胞外に分泌されなかった分泌タンパク質についても、宿主外での効率のよい回収が可能となる。また、例えば、培養液上清からの回収が可能となるため、前記目的タンパク質の精製も、より容易となる。したがって、本発明は、例えば、有用性の高いタンパク質の大量製造等において、極めて有用な方法と言える。
本発明の実施例における発現ベクターの構造の概略を示す模式図である。 本発明の実施例におけるウエスタンブロッティングの結果を示す写真である。 本発明の実施例における蛍光強度測定の結果を示すグラフである。 本発明の実施例におけるウエスタンブロッティングの結果を示す写真である。 本発明の実施例における蛍光強度測定の結果を示すグラフである。 本発明の実施例における蛍光強度測定の結果を示すグラフである。
本発明の製造方法は、目的タンパク質をコードする核酸が導入された宿主を培養して、前記目的タンパク質を培養液中に分泌させる目的タンパク質の製造方法であって、前記目的タンパク質をコードする核酸に、シグナルペプチドをコードする核酸が2つ以上付加されていることを特徴とする製造方法である。
本発明の製造方法において、前記目的タンパク質をコードする核酸に、前記シグナルペプチドをコードする核酸が2つ付加されていることが好ましい。
本発明の製造方法において、前記目的タンパク質をコードする核酸の5’末端に、前記シグナルペプチドをコードする核酸が2つ以上付加されていることが好ましい。
本発明の製造方法において、前記宿主と、前記シグナルペプチドの由来とが、同一であることが好ましい。
本発明の製造方法において、前記宿主は、Aspergillus属であることが好ましく、より好ましくはAspergillus oryzaeである。
本発明の製造方法において、前記シグナルペプチドの由来は、Aspergillus属であることが好ましく、より好ましくはAspergillus oryzaeである。
本発明の製造方法において、前記シグナルペプチドは、トリアシルグリセロールリパーゼ、グルコアミラーゼA、グルコアミラーBおよびTaka−アミラーゼAからなる群から選択された少なくとも一つのシグナルペプチドであることが好ましい。
本発明の製造方法において、前記シグナルペプチドをコードする核酸は、配列番号1、3、5および7で表される塩基配列からなる群から選択された少なくとも一つの塩基配列からなるポリヌクレオチドであることが好ましい。
本発明の製造方法は、前記目的タンパク質をコードする核酸に前記シグナルペプチドをコードする核酸が2つ以上付加された発現ベクターを、宿主に導入する工程と、前記発現ベクターが導入された宿主を培養する工程とを含むことが好ましい。
本発明の製造方法は、さらに、培養液の上清を回収する工程を含むことが好ましい。
本発明の発現ベクターは、本発明の目的タンパク質の製造方法に使用する発現ベクターであって、前記目的タンパク質をコードする核酸を挿入可能な挿入領域と、シグナルペプチドをコードする核酸が2つ以上付加されたシグナルペプチドコード領域とを有することを特徴とする。
本発明の発現ベクターにおいて、前記シグナルペプチドコード領域は、前記シグナルペプチドをコードする核酸が2つ付加されていることが好ましい。
本発明の発現ベクターにおいて、前記シグナルペプチドコード領域の下流に、前記挿入部位が配置されていることが好ましい。
本発明の発現ベクターにおいて、前記シグナルペプチドの由来は、前記発現ベクターを導入する宿主と同一であることが好ましい。
本発明の発現ベクターにおいて、前記シグナルペプチドの由来は、Aspergillus属であることが好ましく、より好ましくは、Aspergillus oryzaeである。
本発明の発現ベクターにおいて、前記シグナルペプチドは、トリアシルグリセロールリパーゼ、グルコアミラーゼA、グルコアミラーゼBおよびTaka−アミラーゼAからなる群から選択された少なくとも一つのシグナルペプチドであることが好ましい。
本発明の発現ベクターにおいて、前記シグナルペプチドをコードする核酸は、配列番号1、3、5および7で表される塩基配列からなる群から選択された少なくとも一つの塩基配列からなるポリヌクレオチドであることが好ましい。
<目的タンパク質の製造方法>
本発明の製造方法は、前述のように、目的タンパク質をコードする核酸が導入された宿主を培養して、前記目的タンパク質を培養液中に分泌させる目的タンパク質の製造方法であって、前記目的タンパク質をコードする核酸に、シグナルペプチドをコードする核酸が2つ以上付加されていることを特徴とする。本発明において、以下、目的タンパク質をコードする核酸を「タンパク質遺伝子」、シグナルペプチドをコードする核酸を「シグナルペプチド遺伝子」とも言う。本発明において、前記核酸は、例えば、DNA、RNAがあげられ、この他に、例えば、PNA等の人工核酸であってもよい。
本発明は、前記タンパク質遺伝子に、前記シグナルペプチド遺伝子を2つ以上付加することが特徴であって、その他の工程や条件については、何ら制限されない。
本発明において、目的タンパク質の種類は、何ら制限されない。前記目的タンパク質は、例えば、その由来において、分泌タンパク質でも、非分泌タンパク質でもよい。前記分泌タンパク質としては、その由来において、例えば、菌体外タンパク質、ペリプラズムタンパク質、細胞外タンパク質等があげられ、前記非分泌タンパク質としては、その由来において、例えば、菌体内タンパク質、細胞内タンパク質等があげられる。前記タンパク質は、前述のように、何ら制限されず、所望のタンパク質があげられ、例えば、酵素、生物学的な機能を有するタンパク質およびペプチド等を含む。前記酵素として、例えば、アミラーゼ、グルコアミラーゼ、リパーゼ、α−ガラクトシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、α−グルコシダーゼ、β−グルコシダーゼ、マンノシダーゼ、フィターゼ、ペクチナーゼ、イソメラーゼ、インベルターゼ、トランスフェラーゼ、リボヌクレアーゼ、デオキシリボヌクレアーゼ、キチナーゼ、カタラーゼ、ラッカーゼ、フェノールオキシダーゼ、オキシダーゼ、オキシドレダクターゼ、セルラーゼ、ペルオキシダーゼ、ヒドロラーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、プロテアーゼ、アミノペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、キシラナーゼ、キシロシダーゼ、アラビノフラノシダーゼ、フェルラ酸エステラーゼ、ラッカーゼ、グルクロノアラビノキシラナーゼ、エンドグルカナーゼ、セロビオハイドラーゼ等の酸化還元酵素、転移酵素、加水分解酵素、リアーゼ、異性化酵素、リガーゼ等があげられる。前記生物学的な機能を有するタンパク質および前記ペプチドとして、例えば、レクチン等の糖関連タンパク質、ディフェンシン等の抗菌ペプチド、抗ウイルスペプチド、抗真菌ペプチド、種々の抗原ペプチド、血圧降下活性等の生物学的な機能を有するペプチド等があげられる。
前記タンパク質遺伝子には、例えば、発現した目的タンパク質の精製を容易にできることから、ペプチドタグをコードする配列を付加してもよい。前記ペプチドタグは、特に制限されず、例えば、カルモジュリン結合ペプチドタグ、グルタチオンS−トランスフェラーゼタグ、マルトース結合タンパク質タグ、FLAGタグ、T7タグ、Sタグ、セルロース結合ドメインタグ、HATタグ、ビオチンタグ、ポリヒスチジンペプチドタグ等があげられる。前記ペプチドタグは、例えば、前記目的タンパク質のC末に付加することが好ましいことから、前記ペプチドタグのコード配列を、前記タンパク質遺伝子の3’末端側に付加することが好ましい。前記ペプチドタグのコード配列と前記タンパク質遺伝子とは、例えば、直接連結してもよいし、介在配列を介して連結してもよい。後者の場合、前記介在配列がコードするアミノ酸配列は、例えば、前記ペプチドタグを取り除くためのFactor Xa、トロンビン、エンテロキナーゼ、H64AズブチリシンTEVプロテアーゼ、IgAプロテアーゼ、GSTプロテアーゼ3C等の部位特異的プロテアーゼの認識配列、ヒドロキシルアミンやシアノゲンブロマイド等の化合物による切断部位等があげられる。
前記シグナルペプチド遺伝子の個数は、前述のように、2個以上であればよいが、例えば、2〜10個であり、好ましくは2〜4個であり、より好ましくは2個である。
前記シグナルペプチド遺伝子としては、例えば、同じシグナルペプチド遺伝子を2つ以上付加してもよいし、異なるシグナルペプチド遺伝子を2種類以上付加してもよい。
前記シグナルペプチド遺伝子の配置部位は、特に制限されないが、例えば、前記タンパク質遺伝子の5’末端側に付加されていることが好ましい。このように配置することで、宿主内において、N末端にシグナルペプチドが付加された目的タンパク質が生成される。前記2以上のシグナルペプチド遺伝子は、例えば、同じ向きで、前記タンパク質遺伝子の5’末端側に付加されていることが好ましい。
本発明において、前記シグナルペプチド遺伝子と前記タンパク質遺伝子とは、例えば、直接連結してもよいし、介在配列を介して連結してもよい。前記介在配列の長さは、特に制限されないが、例えば、3の倍数の塩基数であることが好ましく、具体的には、例えば、アミノ酸1〜40残基をコードする塩基数が好ましく、より好ましくは、アミノ酸1〜3残基をコードする塩基数である。また、本発明において、各シグナルペプチド遺伝子間は、例えば、直接連結してもよいし、介在配列を介して連結してもよい。前記介在配列の長さは、特に制限されないが、例えば、3の倍数の塩基数であることが好ましく、具体的には、例えば、アミノ酸1〜40残基をコードする塩基数が好ましく、より好ましくは、アミノ酸1〜3残基をコードする塩基数である。
本発明において、前記シグナルペプチド遺伝子の由来生物は、特に限定されないが、例えば、宿主と同一属または近縁属であることが好ましく、より好ましくは、同一属であり、さらに好ましくは、同一種または近縁種であり、特に好ましくは同一株または近縁株である。
本発明は、前述のように、前記タンパク質遺伝子に2つ以上のシグナルペプチド遺伝子を付加することが特徴であり、前記シグナルペプチド遺伝子の種類は、何ら制限されない。
前記シグナルペプチド遺伝子の由来タンパク質としては、特に限定されないが、例えば、トリアシルグリセロールリパーゼ、グルコアミラーゼA、グルコアミラーゼBまたはTaka−アミラーゼA等があげられる。中でも、トリアシルグリセロールリパーゼおよびTaka−アミラーゼAが好ましい。前記タンパク質の由来生物は、特に限定されないが、好ましくは、酵母、糸状菌、担子菌を含むキノコ類等の真菌類であり、中でも糸状菌が好ましい。前記糸状菌としては、例えば、Aspergillus属、Rizopus属、Trichoderma属、Penicillium属、Mucor属、Phanerochaete属、Acremonium属、Humicola属、Fusarium属、Neurospora属等があげられ、好ましくは、Aspergillus属であり、特に好ましくは、Aspergillus oryzaeである。
以下に、前記シグナルペプチド遺伝子の塩基配列および前記シグナルペプチドのアミノ酸配列の具体例を示すが、本発明は、これらには限定されない。
トリアシルグリセロールリパーゼシグナルペプチド
5'−ATGCATCTTGCTATCAAGTCTCTCTTTGTCTCTCTCCTCGGAGCCAGCGTTCTCGCAAGCCCTCTTCCCAGCAATGCTCTGGTTGAGAGA−3'(配列番号1)
MHLAIKSLFVSLLGASVLASPLPSNALVER(配列番号2)
グルコアミラーゼAシグナルペプチド
5'−ATGGTGTCTTTCTCCTCTTGTCTCCGGGCCTTAGCCCTCGGATCCTCAGTTCTCGCGGTCCAACCTGTCCTTAGA−3'(配列番号3)
MVSFSSCLRALALGSSVLAVQPVLR(配列番号4)
グルコアミラーゼBシグナルペプチド
5'−ATGCGGAACAACCTTCTTTTTTCCCTCAATGCCATTGCTGGCGCTGTCGCGCATCCGTCCTTCCCTATCCATAAGAGG−3'(配列番号5)
MRNNLLFSLNAIAGAVAHPSFPIHKR(配列番号6)
Taka−アミラーゼAシグナルペプチド
5'−ATGATGGTCGCGTGGTGGTCTCTATTTCTGTACGGCCTTCAGGTCGCGGCACCTGCTTTGGCT−3'(配列番号7)
MMVAWWSLFLYGLQVAAPALA(配列番号8)
本発明において、前記シグナルペプチドのアミノ酸配列は、例えば、由来となったタンパク質のシグナルペプチドのアミノ酸配列に対して、完全に同一でもよいし、異なっていてもよい。後者の場合、前記由来となったタンパク質におけるシグナルペプチドに対して、例えば、1個または数個のアミノ酸が、欠失、置換または付加されてもよく、前記アミノ酸の数は、例えば、1〜10個があげられる。また、前記シグナルペプチド遺伝子の塩基配列は、例えば、前記アミノ酸配列に基づいてコドンに置き換えることで設計できる。また、分泌に関与するシグナルペプチドは、例えば、一般的に、そのN末端付近に塩基性アミノ酸を有し、さらにそのC末端側に、10数残基の疎水性アミノ酸残基に富む領域を有し、さらにそのC末端側に数残基の親水性残基とシグナルペプチダーゼ認識切断部位(例えば、Ala−X−Ala等)とを有する構成があげられる。そこで、前記シグナルペプチドの配列としては、例えば、このような構成を満たす人工設計配列等でもよい。前記人工設計配列は、例えば、in silico等で予測可能である(http://wolfpsort.seq.cbrc.jp/またはhttp://www.cbs.dtu.dk/services/SignalP/等。)
本発明において、前記宿主は、特に限定されず、例えば、形質転換が可能な生物があげられる。前記生物としては、例えば、菌類、昆虫、高等動物等の真核生物、真正細菌や古細菌等の原核生物があげられる。前記菌類としては、糸状菌や酵母等の真菌類があげられる。前記糸状菌としては、特に限定されないが、例えば、Aspergillus属、Rizopus属、Trichoderma属、Penicillium属、Mucor属、Phanerochaete属、Acremonium属、Humicola属、Fusarium属、Neurospora属等があげられる。中でも、高いタンパク質製造能を有する点で、糸状菌が好ましく、特にAspergillus属が好ましい。Aspergillus属としては、特に制限されないが、例えば、Aspergillus oryzaeAspergillus nigerAspergillus awamoriAspergillus kawachiiAspergillus usamiiAspergillus sojaeAspergillus nidulansAspergillus glaucusAspergillus aculeatusAspergillus terrus等があげられ、より好ましくはAspergillus oryzaeである。前記真正細菌としては、例えば、大腸菌、Bacillus属、Brevibacillus属、Lactobacillus属等があげられる。前記昆虫としては、例えば、Sf9細胞等の昆虫培養細胞等、カイコ等の虫体等があげられる。前記高等動物としては、例えば、ヒトを含む脊椎動物等由来の培養細胞等、脊椎動物等の個体等があげられる。
本発明においては、前述のように、前記シグナルペプチド遺伝子の由来と前記宿主の種類とは、特に限定されないが、例えば、前記両者が同一属または近縁属であることが好ましく、より好ましくは、同一種または近縁種であり、特に好ましくは、同一株または近縁株である。
本発明は、例えば、一実施形態として、発現ベクターを用いて行うことができる。具体的には、例えば、前記目的タンパク質をコードする核酸に前記シグナルペプチドをコードする核酸が2つ以上付加された発現ベクターを、宿主に導入する工程と、前記発現ベクターが導入された宿主を培養する工程とを含む方法があげられる。
前記発現ベクターは、例えば、2つ以上の前記シグナルペプチド遺伝子が付加された前記タンパク質遺伝子を有していればよく、その他の構成等は何ら制限されない。前記発現ベクターは、例えば、従来公知のベクターに、前述のシグナルペプチド遺伝子および前記タンパク質遺伝子を挿入することにより製造できる。前記ベクターは、特に限定されず、例えば、前記発現ベクターを導入する宿主の種類、導入方法等に応じて適宜決定できる。遺伝子を挿入する前記ベクターとしては、例えば、プラスミドベクター等の非ウイルスベクター、ウイルスベクター等があげられる。前記非ウイルスベクターとしては、例えば、pISI(Appl. Microbiol. Biotechnol. 81, 711−719, (2008).)、YIp5、YEp24、pBR322、pUC12、pUC18/19、pUC118/119、pcDNA3.1(Invitrogen社)、pZeoSV(Invitrogen社)、pBK−CMV(Stratagene社)、pCAGGS(Gene 108, 193−200, (1991).)、pBluescriptプラスミドベクター(Stratagene社)、pHSG298/299、pHSG396/8等の市販のプラスミドベクター等があげられる。中でも、宿主が糸状菌の場合は、例えば、pISI(Appl. Microbiol. Biotechnol. 81, 711−719, (2008).)、pUC系プラスミドベクター(例えば、pUC18/19等)等の宿主当りのプラスミドのコピー数が高いものが好ましい。また、前記宿主が酵母の場合は、例えば、YIp5、YEp24等が好ましい。また、前記宿主が大腸菌の場合は、例えば、pBR322、pUC12、pUC18/19、pUC118/119等が好ましい。また、前記宿主が高等動物の場合は、例えば、pcDNA3.1(Invitrogen社)、pZeoSV(Invitrogen社)、pBK−CMV(Stratagene社)、pCAGGS(Gene 108, 193−200, (1991).)等が好ましい。前記ウイルスベクターとしては、例えば、バキュロウイルスベクター、レトロウイルスベクター、ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)等のレンチウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター(AAVベクター;adeno associated virus)、ヘルペスウイルス、ワクシニアウイルス、ポックスウイルス、ポリオウイルス、シンビスウイルス、センダイウイルス、シミアンウイルス−40(SV−40)等のDNAウイルスやRNAウイルス等があげられる。中でも、前記宿主が昆虫の場合は、例えば、バキュロウイルスの一種であるAcNPV(Autographa californica nuclear polyhedrosis virus)ベクター等が好ましい。これらのベクターには、例えば、従来公知の方法に基づいて、挿入遺伝子を発現可能なように挿入できる。
前記発現ベクターは、さらに、前記挿入した遺伝子の発現を調節する調節配列を含んでもよい。前記調節配列としては、例えば、プロモーター、ターミネーター、エンハンサー配列、ポリアデニル化シグナル、複製起点配列(ori)等があげられる。これらの調節配列は、例えば、ベクター、宿主、目的タンパク質等の種類に応じて、適宜設定できる。また、前記調節配列には、例えば、所望の宿主で調節配列として機能しうる配列が含まれ、改変を加えた改良型の調節配列等も含まれる。前記プロモーターとしては、特に制限されないが、例えば、宿主が糸状菌の場合、sodM、amyA、amyB、amyC、glaA、agdA、glaB、TEF1、xynF1 tannase、No.8AN、gpdA、pgkA、enoA、melO、catA、catB、Histone H2A、small v−ATPase、cruciform binding protein、peptidyl prolyl cis−trans isomerase、actin遺伝子を制御するプロモーター等があげられる。前記宿主が酵母の場合は、例えば、PHO5、PGK、GAP、ADH1、GAL等があげられ、前記宿主が高等動物の場合は、例えば、サイトメガロウイルス(CMV)、ラウス肉腫ウイルス(RSV)、SV−40、単純ヘルペスウイルス(HSV)等由来のプロモーター、筋βアクチンプロモーター等の構成プロモーター、チミジンキナーゼプロモーター等の組織特異的プロモーター、成長ホルモン調節性プロモーター、亜鉛誘導性メタロチオネインプロモーター等の誘導性プロモーターや調節性プロモーターがあげられる。前記ターミネーターとしては、特に制限されないが、例えば、glaBターミネーター(Gene 207, 127−134, (1998).)、amyAターミネーター(Gene 84, 319−327, (1989).)等があげられる。前記調節配列は、例えば、従来公知の方法に基づいて、前記遺伝子の発現を機能的に調節できる部位に配置または結合させればよい。
また、前記発現ベクターは、例えば、栄養要求性マーカー、薬剤耐性マーカー、蛍光タンパク質マーカー、酵素マーカー、細胞表面レセプターマーカー等の選択マーカーをコードする配列(選択マーカー遺伝子)を有してもよい。これらの選択マーカーは、例えば、ベクター、宿主、目的タンパク質等の種類に応じて、適宜設定できる。前記選択マーカー遺伝子としては、例えば、niaD、argB、sC、ptrA、pyrG、amdS、オーレオバシジン耐性遺伝子、ベノミル耐性遺伝子、フレオマイシン耐性遺伝子、シクロヘキシミド耐性遺伝子、アンピシリン耐性遺伝子、テトラサイクリン耐性遺伝子、カナマイシン耐性遺伝子、G418耐性遺伝子、クロラムフェニコール耐性遺伝子、ブラストサイジン耐性遺伝子、ブレオマイシン耐性遺伝子、ピューロマイシン耐性遺伝子およびハイグロマイシンB耐性遺伝子、GFP(Green Fluorescent Protein)、EGFP(Enhanced GFP)、ECFP、EYFP等の変異型GFP、RFP(Red Fluorescent Protein)、ルシフェラーゼ遺伝子、β−ガラクトシダーゼ遺伝子、β−グルクロニダーゼ等があげられる。宿主が糸状菌の場合、前記選択マーカー遺伝子は、例えば、niaD、argB、sC、LeuA、ptrA、pyrG、amdS、オーレオバシジン耐性遺伝子、ベノミル耐性遺伝子、ハイグロマイシンB耐性遺伝子およびカルボキシン耐性遺伝子等が好ましく、より好ましくは、niaDである。また、前記宿主が酵母の場合、前記選択マーカー遺伝子は、例えば、シクロヘキシミド耐性遺伝子、G418耐性遺伝子、ハイグロマイシンB耐性遺伝子、クロラムフェニコール耐性遺伝子、ブラストサイジン耐性遺伝子、フレオマイシン耐性遺伝子等が好ましい。前記宿主が大腸菌の場合、前記選択マーカー遺伝子は、例えば、アンピシリン耐性遺伝子、テトラサイクリン耐性遺伝子、カナマイシン耐性遺伝子、クロラムフェニコール耐性遺伝子等が好ましい。前記宿主が高等動物の場合、前記選択マーカー遺伝子は、例えば、G418耐性遺伝子、ハイグロマイシンB耐性遺伝子、ブラストサイジン耐性遺伝子、ピューロマイシン耐性遺伝子、ブレオマイシン耐性遺伝子等が好ましい。
前記発現ベクターの宿主細胞への導入方法は、特に制限されず、例えば、ベクター、宿主等の種類に応じて、適宜設定できる。前記導入方法の具体例としては、例えば、プロトプラスト法、酢酸リチウム法、Hanahan法、エレクトロポレーション法、ウイルスベクター等を用いた感染導入法、リン酸カルシウム法、リポフェクション法、エレクトロポレーション法、超音波核酸導入法、遺伝子銃による導入法、DEAE−デキストラン法等があげられる。中でも、宿主が糸状菌の場合は、例えば、プロトプラスト法、エレクトロポレーション法、ウイルスベクターを用いた感染導入法等があげられるが、プロトプラスト法等が好ましい。また、前記宿主が酵母である場合は、例えば、酢酸リチウム法、プロトプラスト法、エレクトロポレーション法等が好ましい。前記宿主が大腸菌である場合、例えば、Hanahan法、エレクトロポレーション法等が好ましい。前記宿主が昆虫である場合、例えば、前述のAcNPVベクター等を用いた感染導入法等が好ましい。前記宿主が高等動物細胞である場合、例えば、リン酸カルシウム法、リポフェクション法、エレクトロポレーション法、超音波核酸導入法、遺伝子銃による導入法、DEAE−デキストラン法、前述のようなウイルスベクター等を用いた感染導入法等が好ましい。
前記発現ベクターが導入された宿主(形質転換体)の培養方法は、特に制限されず、例えば、ベクター、宿主、目的タンパク質等の種類に応じて、適宜設定できる。また、前記培養条件は、特に制限されないが、前記宿主中の前記発現ベクターを維持させる条件を満たすことが好ましい。
前記発現ベクターが導入された宿主の培養により、宿主外に分泌した状態で目的タンパク質を得ることができる。このようにして分泌された目的タンパク質は、例えば、宿主を含む培養液の状態で使用してもよいし、前記培養液から前記目的タンパク質を含む上清を回収して、使用してもよい。また、前記培養液の上清の回収方法は、特に制限されないが、例えば、遠心分離、ろ過等の方法が使用できる。また、前記目的タンパク質は、例えば、さらに前記培養液上清から精製してもよい。タンパク質の精製方法は、特に制限されず、従来公知の方法が採用でき、前記目的タンパク質の種類に応じて適宜決定できる。前記精製方法としては、例えば、溶媒抽出法、硫酸アンモニウム等による塩析法、脱塩法、有機溶媒による沈殿法、DEAEセファロース等のレジンを用いた陰イオン交換クロマトグラフィー法、S−Sepharose FF(アマシャムファルマシア社製)等のレジンを用いた陽イオン交換クロマトグラフィー法、ブチルセファロース、フェニルセファロース等のレジンを用いた疎水性クロマトグラフィー法、分子ふるいを用いたゲルろ過法、アフィニティークロマトグラフィ一法、クロマトフォーカシング法、等電点電気泳動法等の電気泳動法等が採用できる。また、例えば、前記目的タンパク質自体が沈殿する場合、例えば、培養液を遠心分離して、その沈殿を回収してもよい。
<発現ベクター>
本発明の発現ベクターは、前述のように、本発明の目的タンパク質の製造方法に使用する発現ベクターであって、目的タンパク質をコードする核酸を挿入可能な挿入領域と、シグナルペプチドをコードする核酸が2つ以上付加されたシグナルペプチドコード領域とを有することを特徴とする。本発明の発現ベクターは、前記挿入領域と前記シグナルペプチドコード領域とを有していればよく、その他の構成等は、何ら制限されない。前記発現ベクターは、例えば、従来公知のベクターに、前記シグナルペプチド遺伝子を挿入することで製造できる。前記シグナルペプチド遺伝子を導入する前記ベクターは、特に限定されず、例えば、前記発現ベクターを導入する宿主の種類、導入方法等に応じて適宜決定できる。なお、本発明の発現ベクターは、前記挿入領域と前記シグナルペプチド領域とを有する以外は、特に示さない限り、前述の発現ベクターと同様である。
本発明の発現ベクターは、前述のような各種ベクターに、前記シグナルペプチド遺伝子を2つ以上挿入することで製造できる。また、前記挿入領域の配列は、何ら制限されず、例えば、制限酵素認識配列があげられる。前記挿入配列における前記制限酵素認識配列の個数は、何ら制限されず、例えば、いわゆるマルチクローニングサイトであってもよい。本発明においては、前記挿入領域に目的タンパク質遺伝子を導入した場合に、発現した目的タンパク質にシグナルペプチドが付加されるように、前記挿入領域と前記シグナルペプチドコード領域とが配置されていることが好ましい。
本発明の発現ベクターは、さらに、前記挿入領域に目的タンパク質遺伝子を有していてもよい。また、本発明の発現ベクターは、例えば、使用時に前記発現ベクターと前記目的タンパク質遺伝子とを、それぞれ制限酵素で処理し、前記発現ベクターの挿入領域に前記目的タンパク質遺伝子を連結してもよい。
さらに、本発明の目的タンパク質の製造方法は、第二の形態として、目的タンパク質をコードする核酸が導入された宿主を培養して、前記目的タンパク質を培養液中に分泌させる目的タンパク質の製造方法であって、前記目的タンパク質をコードする核酸に、トリアシルグリセロールリパーゼ、グルコアミラーゼA、グルコアミラーゼBおよびTaka−アミラーゼAからなる群から選択された少なくとも一つのシグナルペプチドをコードする核酸が付加されていることを特徴とする。
このように、目的タンパク質遺伝子に、トリアシルグリセロールリパーゼ、グルコアミラーゼA、グルコアミラーゼBおよびTaka−アミラーゼAからなる群から選択された少なくとも一つのシグナルペプチドをコードする核酸を付加することで、宿主内で発現した目的タンパク質を効率よく前記宿主外に分泌することができる。なお、特に示さない限りは、前述の形態と同様である。
本発明において、前記目的タンパク質遺伝子に、前記シグナルペプチド遺伝子が2つ以上付加されていることが好ましく、前記シグナルペプチド遺伝子が2つ付加されていることがより好ましい。
本発明の発現ベクターは、第二の形態として、本発明の第二の目的タンパク質の製造方法に使用する発現ベクターであって、前記目的タンパク質をコードする核酸を挿入可能な挿入領域と、トリアシルグリセロールリパーゼ、グルコアミラーゼA、グルコアミラーゼBおよびTaka−アミラーゼAからなる群から選択された少なくとも一つのシグナルペプチドをコードする核酸を含むシグナルペプチドコード領域とを有することを特徴とする。なお、特に示さない限りは、前述の形態と同様である。
つぎに、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、下記実施例により制限されない。市販の試薬は、特に示さない限り、それらのプロトコールに基づいて使用した。
[実施例1]
非分泌タンパク質であるEGFPタンパク質の遺伝子にシグナルペプチド遺伝子を付加し、Aspergillus oryzaeに導入して、発現した前記EGFPタンパク質の局在を確認した。
発現ベクターの構築
まず、EGFPタンパク質を発現する発現ベクターpISI−EGFPを作製した(Appl. Microbiol. Biotechnol. 81, 711−719, (2008).)。この発現ベクターの構造の概略を図1に示す。他方、Aspergillus oryzaeのゲノムDNAから、PCR法により、トリアシルグリセロールリパーゼのシグナルペプチド遺伝子(stglA)、グルコアミラーゼAのシグナルペプチド遺伝子(sglaA)、グルコアミラーゼBのシグナルペプチド遺伝子(sglaB)およびTaka−アミラーゼAのシグナルペプチド遺伝子(sTAA)を増幅させた。この際、5’末端にAscI認識配列を、3’末端にSalI認識配列を付加した。そして、前記pISI−EGFPのsodMプロモーター下流のss−N28部分を制限酵素AscIおよびSalIで除去し、そこに、制限酵素AscIおよびSalIで処理した前記sglaA、sglaB、sTAAまたはstglAのDNA断片を挿入した。このようにして得られた発現ベクターを、それぞれ、pISI−sglaA−EGFP、pISI−sglaB−EGFP、pISI−sTAA−EGFPおよびpISI−stglA−EGFPとした。
また、stglAを2つ同方向にタンデムに連結した遺伝子(2stglA)およびsTAAを2つ同方向にタンデムに連結した遺伝子(2sTAA)を作製し、前述と同様にしてpISI−EGFPに挿入した。このようにして得られた発現ベクターを、pISI−2stglA−EGFPおよびpISI−2sTAA−EGFPとした。
以下に、pISI−EGFPに挿入した各DNA断片の塩基配列を、AscI認識配列およびSalI認識配列とあわせて示す。下記各塩基配列において、5’末端および3’末端の下線部が、それぞれAscI認識配列およびSalI認識配列であり、下線を引いたATGが、各シグナルペプチド遺伝子の開始コドンである。また、塩基配列の下に、対応するアミノ酸配列を示す。下記アミノ酸配列において、C末端のジペプチド「VD」は、付加したSalI認識配列に対応するアミノ酸残基である。また、EGFPのコード配列およびアミノ酸配列を、配列番号21および22に示す。
pISI−stglA−EGFP
5'−GGCGCGCCCATGCATCTTGCTATCAAGTCTCTCTTTGTCTCTCTCCTCGGAGCCAGCGTTCTCGCAAGCCCTCTTCCCAGCAATGCTCTGGTTGAGAGAGTCGAC−3'(配列番号9)
MHLAIKSLFVSLLGASVLASPLPSNALVERVD(配列番号10)
pISI−sglaA−EGFP
5'−GGCGCGCCCATGGTGTCTTTCTCCTCTTGTCTCCGGGCCTTAGCCCTCGGATCCTCAGTTCTCGCGGTCCAACCTGTCCTTAGAGTCGAC−3'(配列番号11)
MVSFSSCLRALALGSSVLAVQPVLRVD(配列番号12)
pISI−sglaB−EGFP
5'−GGCGCGCCCATGCGGAACAACCTTCTTTTTTCCCTCAATGCCATTGCTGGCGCTGTCGCGCATCCGTCCTTCCCTATCCATAAGAGGGTCGAC−3'(配列番号13)
MRNNLLFSLNAIAGAVAHPSFPIHKRVD(配列番号14)
pISI−sTAA−EGFP
5'−GGCGCGCCCATGATGGTCGCGTGGTGGTCTCTATTTCTGTACGGCCTTCAGGTCGCGGCACCTGCTTTGGCTGTCGAC−3'(配列番号15)
MMVAWWSLFLYGLQVAAPALAVD(配列番号16)
pISI−2stglA−EGFP
5'−GGCGCGCCCATGCATCTTGCTATCAAGTCTCTCTTTGTCTCTCTCCTCGGAGCCAGCGTTCTCGCAAGCCCTCTTCCCAGCAATGCTCTGGTTGAGAGAATGCATCTTGCTATCAAGTCTCTCTTTGTCTCTCTCCTCGGAGCCAGCGTTCTCGCAAGCCCTCTTCCCAGCAATGCTCTGGTTGAGAGAGTCGAC−3'(配列番号17)
MHLAIKSLFVSLLGASVLASPLPSNALVERMHLAIKSLFVSLLGASVLASPLPSNALVERVD(配列番号18)
pISI−2sTAA−EGFP
5'−GGCGCGCCCATGATGGTCGCGTGGTGGTCTCTATTTCTGTACGGCCTTCAGGTCGCGGCACCTGCTTTGGCTATGATGGTCGCGTGGTGGTCTCTATTTCTGTACGGCCTTCAGGTCGCGGCACCTGCTTTGGCTGTCGAC−3'(配列番号19)
MMVAWWSLFLYGLQVAAPALAMMVAWWSLFLYGLQVAAPALAVD(配列番号20)
宿主株の形質転換および培養
宿主株は、niaD欠損のAspergillus oryzae IF4 niaD株を使用し、培地は、下記組成のCzapek−Dox(CD)培地(pH5.5)を使用した。なお、発現ベクター未導入の宿主は、N源としてNaNOを含むCD培地を使用し、発現ベクター導入後の宿主は、N源としてNaNOを含むCD培地を使用した。
(CD培地:pH5.5)
2% グルコース
0.2% N源(NaNOまたはNaNO
0.1% KHPO
0.05% MgSO・7H
0.2% KCl
0.8mol/L NaCl
適量 微量元素
合計 100mL
プロトプラスト法により、Aspergillus oryzae IF4 niaD株に前記各種発現ベクターを導入し、1.5%寒天含有CD培地(N源はNaNO)で形質転換株を選択した(参考文献:Biosci Biotechnol Biochem. 59, 1795−1797, (1995).)。選択した形質転換株の芽胞を0.01%Tween80に懸濁した。そして、下記組成のGPY培地100mlを入れた坂口フラスコ(500ml)に、前記懸濁液を1.0×10spores/mlとなるように無菌的に植菌した。前記坂口フラスコを、150振動/分、振幅50mm、30℃の条件で24〜240時間インキュベートした。以下、pISI−stglA−EGFP、pISI−sglaA−EGFP、pISI−sglaB−EGFP、pISI−sTAA−EGFP、pISI−2stglA−EGFPまたはpISI−2sTAA−EGFPにより形質転換した株を、それぞれ、stglA−EGFP株、sglaA−EGFP株、sglaB−EGFP株、sTAA−EGFP株、2stglA−EGFP株または2sTAA−EGFP株という。
(GPY培地)
3% グルコース
0.5% pepton
0.5% 酵母抽出物
0.1% KHPO
0.05% MgSO・7H
0.2% KCl
合計 100mL
ウエスタンブロッティング
各形質転換体の培養上清をそれぞれ回収し、EGFPタンパク質の量を下記ウエスタンブロッティングにより定量した。また、コントロールとして、シグナルペプチドを有さないEGFPタンパク質を発現するpISI−EGFPを導入したAspergillus oryzae IF4 niaD株(以下、pISI−EGFP株という)についても、同様にウエスタンブロッティングを行った。
培養開始から192時間後の培養液より上清を回収し、前記上清100μlを商品名ビバスピン500(ザルトリウス社製)を用いて遠心し、10μlに脱塩濃縮した。前記濃縮液を、12.5%SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)した後、2.0mA/cm、室温、1時間の条件で、ポリビニリデンジフルオライド(PVDF)膜上に分画したタンパク質をトランスファーした。前記PVDF膜を5%スキムミルク液でブロッキングした後、1μg/mLの抗GFPマウスモノクローナル抗体(MBL社製)と反応させ、ついで、アルカリフォスファターゼ標識抗マウスIgG抗体と反応させた。そして、ニトロブルーテトラゾリウム(プロメガ社)および5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェート(プロメガ社)を用いて、プロトコールに従って、前記PVDF膜の染色を行った。
蛍光強度測定
各形質転換体の培養上清をそれぞれ回収し、EGFPタンパク質の量を蛍光強度測定により定量した。また、コントロールとして、pISI−EGFP株の培養上清を用いて同様に蛍光強度測定を行った。具体的には培養開始から所定時間(0、2、4、6、8、10日)経過後に、培養上清を回収し、マイクロプレートリーダー(Perkin Elmer社)を用いて、前記培養上清50μlの蛍光強度を測定した。
まず、stglA−EGFP株、sglaA−EGFP株、sglaB−EGFP株およびsTAA−EGFP株のウエスタンブロッティングの結果について、pISI−EGFP株の結果と併せて、図2に示す。同図は、各形質転換体の培養液上清におけるEGFPタンパク質量を示すウエスタンブロッティングの結果を示す写真である。同図において、レーン1〜5は、それぞれ、pISI−EGFP株、stglA−EGFP株、sglaA−EGFP株、sglaB−EGFP株およびsTAA−EGFP株の結果を示す。同図のレーン1に示すように、シグナルペプチド遺伝子を付加していない形質転換体pISI−EGFP株では、矢印で示す部位にEGFPタンパク質のバンドは確認できなかった。これに対して、同図のレーン2〜5に示すように、シグナルペプチド遺伝子を付加したstglA−EGFP株、sglaA−EGFP株、sglaB−EGFP株およびsTAA−EGFP株では、矢印で示すように、EGFPタンパク質が確認でき、EGFPタンパク質が、宿主外に分泌されていることが示された。中でも、sglaB−EGFP株またはsTAA−EGFP株について、効率よく宿主外への分泌が行われた。これらの結果から、各種シグナルペプチド遺伝子を非分泌タンパク質遺伝子に付加することにより、発現した非分泌タンパク質を宿主外に分泌できることが分かった。
また、stglA−EGFP株、sglaA−EGFP株、sglaB−EGFP株およびsTAA−EGFP株の蛍光強度測定の結果について、pISI−EGFP株の結果と併せて、図3に示す。同図は、各形質転換体の培養液上清におけるEGFPタンパク質の蛍光強度の経時変化を示すグラフである。同図において、△、○、□、■および◆は、それぞれ、pISI−EGFP株、stglA−EGFP株、sglaA−EGFP株、sglaB−EGFP株およびsTAA−EGFP株の結果を示す。同図に示すように、シグナルペプチド遺伝子を付加していない形質転換体pISI−EGFP株(△)では、蛍光強度の経時的な増加が確認されなかった。これに対して、stglA−EGFP株(○)、sglaA−EGFP株(□)、sglaB−EGFP株(■)およびsTAA−EGFP株(◆)では、蛍光強度の経時的な増加が確認でき、EGFPタンパク質が、宿主外に分泌されていることが示された。中でも、sglaB−EGFP株またはsTAA−EGFP株により、効率よく宿主外への分泌が行われた。これらの結果から、各種シグナルペプチド遺伝子を非分泌タンパク質遺伝子に付加することにより、発現した非分泌タンパク質を宿主外に分泌できることが分かった。
つぎに、2sTAA−EGFP株のウエスタンブロッティングの結果を、pISI−EGFP株およびsTAA−EGFP株の結果と併せて、図4に示す。同図は、各形質転換体の培養液上清におけるEGFPタンパク質量を示すウエスタンブロッティングの結果を示す写真である。同図において、レーン1〜3は、それぞれ、pISI−EGFP株、sTAA−EGFP株および2sTAA−EGFP株の結果を示す。同図のレーン1に示すように、シグナルペプチド遺伝子を付加していない形質転換体pISI−EGFP株では、矢印で示す部位にEGFPタンパク質のバンドは確認できなかった。一方、同図のレーン2および3に示すように、sTAA−EGFP株および2sTAA−EGFP株では、矢印で示す部位にEGFPタンパク質が確認できた。特に、シグナルペプチド遺伝子を2つ連結させた2sTAA−EGFP株では、大量のEGFPタンパク質を示す濃いバンドが確認できた。これらの結果から、2つのシグナルペプチド遺伝子を非分泌タンパク質遺伝子に付加することにより、発現した非分泌タンパク質を宿主外に分泌する効率を顕著に向上できることが分かった。
また、2sTAA−EGFP株の蛍光強度測定の結果を、pISI−EGFP株およびsTAA−EGFP株の結果と併せて、図5に示す。同図は、各形質転換体の培養液上清におけるEGFPタンパク質の蛍光強度の経時変化を示すグラフである。同図において、○、◆および●は、それぞれ、pISI−EGFP株、sTAA−EGFP株および2sTAA−EGFP株の結果を示す。同図に示すように、シグナルペプチド遺伝子を付加していない形質転換体pISI−EGFP株(○)では、蛍光強度の経時的な増加が確認されなかった。これに対して、sTAA−EGFP株(◆)および2sTAA−EGFP株(●)では、蛍光強度の経時的な増加が確認された。特に、シグナルペプチド遺伝子を2つ連結させた2sTAA−EGFP株(●)は、培養開始後4日以降、sTAA−EGFP株(◆)よりも蛍光強度の顕著な増加を示し、培養開始後10日目には、sTAA−EGFP株の約2.5倍の蛍光強度を示した。これらの結果から、2つのシグナルペプチド遺伝子をタンパク質遺伝子に付加することにより、発現した目的タンパク質を宿主外に分泌する効率を顕著に向上できることが分かった。
つぎに、2stglA−EGFP株の蛍光強度測定の結果を、pISI−EGFP株およびstglA−EGFP株と合わせ、図6に示す。同図は、各形質転換体の培養液上清におけるEGFPタンパク質の蛍光強度の経時変化を示すグラフである。同図において、○、□および■は、それぞれ、pISI−EGFP株、stglA−EGFP株および2stglA−EGFP株の結果を示す。同図に示すように、シグナルペプチド遺伝子を付加していない形質転換体pISI−EGFP株(○)では、蛍光強度の経時的な増加が確認されなかった。これに対して、stglA−EGFP株(□)および2stglA−EGFP株(■)では、蛍光強度の経時的な増加が確認された。特に、2stglA−EGFP株(■)は、培養開始後2日以降、stglA−EGFP株(□)よりも蛍光強度の顕著な増加を示し、培養開始後8日目には、stglA−EGFP株の約4.9倍の蛍光強度を示した。これらの結果から、2つのシグナルペプチド遺伝子をタンパク質遺伝子に付加することにより、発現した目的タンパク質を宿主外に分泌する効率を顕著に向上できることが分かった。
以上のように、本発明の製造方法によれば、前記目的タンパク質を高効率で宿主外に分泌させることが可能となる。このため、例えば、本来、細胞内に蓄積される非分泌タンパク質や、十分に細胞外に分泌されなかった分泌タンパク質についても、細胞外での効率のよい回収が可能となる。また、例えば、培養液上清からの回収が可能となるため、目的タンパク質の精製も、より容易となる。したがって、本発明は、例えば、有用性の高いタンパク質の大量製造等において、極めて有用な方法と言える。

Claims (20)

  1. 目的タンパク質をコードする核酸が導入された宿主を培養して、前記目的タンパク質を培養液中に分泌させる目的タンパク質の製造方法であって、
    前記目的タンパク質をコードする核酸に、シグナルペプチドをコードする核酸が2つ以上付加されていることを特徴とする製造方法。
  2. 前記目的タンパク質をコードする核酸に、前記シグナルペプチドをコードする核酸が2つ付加されている、請求項1記載の製造方法。
  3. 前記目的タンパク質をコードする核酸の5’末端に、前記シグナルペプチドをコードする核酸が2つ以上付加されている、請求項1または2記載の製造方法。
  4. 前記宿主と、前記シグナルペプチドの由来とが同一である、請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 前記宿主が、Aspergillus属である、請求項1から4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 前記宿主が、Aspergillus oryzaeである、請求項5記載の製造方法。
  7. 前記シグナルペプチドの由来が、Aspergillus属である、請求項1から6のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. 前記シグナルペプチドの由来が、Aspergillus oryzaeである、請求項7記載の製造方法。
  9. 前記シグナルペプチドが、トリアシルグリセロールリパーゼ、グルコアミラーゼA、グルコアミラーゼBおよびTaka−アミラーゼAからなる群から選択された少なくとも一つのシグナルペプチドである、請求項1から8のいずれか一項に記載の製造方法。
  10. 前記シグナルペプチドをコードする核酸が、配列番号1、3、5および7で表される塩基配列からなる群から選択された少なくとも一つの塩基配列からなるポリヌクレオチドである、請求項1から9のいずれか一項に記載の製造方法。
  11. 前記目的タンパク質をコードする核酸に前記シグナルペプチドをコードする核酸が2つ以上付加された発現ベクターを、宿主に導入する工程と、
    前記発現ベクターが導入された宿主を培養する工程とを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の製造方法。
  12. さらに、培養液の上清を回収する工程を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の製造方法。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の目的タンパク質の製造方法に使用する発現ベクターであって、
    目的タンパク質をコードする核酸を挿入可能な挿入領域と、
    シグナルペプチドをコードする核酸が2つ以上付加されたシグナルペプチドコード領域とを有することを特徴とする発現ベクター。
  14. 前記シグナルペプチドコード領域において、前記シグナルペプチドをコードする核酸が2つ付加されている、請求項13記載の発現ベクター。
  15. 前記シグナルペプチドコード領域の下流に、前記挿入部位が配置されている、請求項13または14記載の発現ベクター。
  16. 前記シグナルペプチドの由来が、前記発現ベクターを導入する宿主と同一である、請求項13から15のいずれか一項に記載の発現ベクター。
  17. 前記シグナルペプチドの由来が、Aspergillus属である、請求項13から16のいずれか一項に記載の発現ベクター。
  18. 前記シグナルペプチドの由来が、Aspergillus oryzaeである、請求項17記載の発現ベクター。
  19. 前記シグナルペプチドが、トリアシルグリセロールリパーゼ、グルコアミラーゼA、グルコアミラーゼBおよびTaka−アミラーゼAからなる群から選択された少なくとも一つのシグナルペプチドである、請求項13から18のいずれか一項に記載の発現ベクター。
  20. 前記シグナルペプチドをコードする核酸が、配列番号1、3、5および7で表される塩基配列からなる群から選択された少なくとも一つの塩基配列からなるポリヌクレオチドである、請求項13から19のいずれか一項に記載の発現ベクター。
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