JP2010183535A - 耐放射線撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明が不足した環境で撮像した際に生じる映像の明るさの不足分を補うこと。
【解決手段】耐放射線撮像装置1は、耐放射線のCMOSイメージセンサー130と、前記CMOSイメージセンサー130が単位時間内に撮像するフレーム数を規定フレーム数以下に調節して、1枚のフレームあたりの露光時間を規定時間以上に延長する制御装置190とを備える。これにより、耐放射線撮像装置1は、規定時間以上の露光時間を確保できる。よって、耐放射線撮像装置1は、照明が不足した環境で撮像しても、映像の明るさの不足分を補うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体を撮像する耐放射線撮像装置に関する。
従来、例えば原子力発電プラントで用いられるカメラのように、耐放射線性能が必要とされるカメラは、撮像管を含んで構成される。しかしながら、撮像管はCMOSイメージセンサーに比べて大型であり、また、在庫が減少して入手が困難になりつつある。そこで、撮像管に代えて、耐放射線のCMOSイメージセンサーを備えるカメラを開発する必要がある。
CMOSイメージセンサーを用いる場合、カメラはCMOS内光電素子に蓄えられている電荷を放電させることによって仮想的に露光時間を調節する機能、いわゆる電子シャッター機能によって、映像の明るさを調節できる。例えば、特許文献1には、電子シャッター速度の調節のみで、昼夜問わず常にピントがあった映像を撮像できる技術が開示されている。
特開2007−6396号公報
しかしながら、例えば、原子力発電プラントでは、照明を当てることが困難な部分、例えば、配管の裏側や、配管の内部などを撮像する場合がある。さらに、原子力発電プラントでは、水中での撮像が多いため、仮に照明を当てても、映像の明るさが不足する場合がある。これにより、特許文献1に開示されている技術では、例えば、原子力発電プラントでは、撮像した映像の明るさが不足するおそれがある。
本発明は、照明が不足した環境で撮像した際に生じる映像の明るさの不足分を補うことを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る耐放射線撮像装置は、耐放射線のCMOSイメージセンサーと、前記CMOSイメージセンサーが単位時間内に撮像するフレーム数を規定フレーム数以下に調節して、1枚のフレームあたりの露光時間を規定時間以上に延長する制御装置と、を備えることを特徴とする。
上記構成により、本発明の耐放射線撮像装置を、例えば、原子力発電プラントで用いることができる。また、上記構成により、本発明の耐放射線撮像装置は、規定時間以上の露光時間を確保できる。ここで、露光時間が増加すると、耐放射線撮像装置が撮像した映像の明るさが増加する。これにより、本発明の耐放射線撮像装置は、照明が不足した環境で撮像しても、映像の明るさの不足分を補うことができる。
本発明の好ましい態様としては、前記制御装置は、あらかじめ設定された露光時間である設定時間が、前記規定時間以下の場合は、CMOS内光電素子に蓄えられた電荷を放電させることで前記露光時間を前記設定時間に調節し、前記設定時間が前記規定時間よりも長い場合は、前記フレーム数を前記規定フレーム数よりも少なくして前記露光時間を前記規定時間以上に延長することが望ましい。
ここで、フレーム数を規定フレーム数よりも少なくすると、映像の明るさは増加するが、モニターに映し出される映像がコマ落ちする。しかしながら、上記構成により、本発明の耐放射線撮像装置は、設定時間が規定時間以下の場合には、フレーム数を規定フレーム数よりも少なくしない。よって、本発明の耐放射線撮像装置は、映像の明るさが十分に確保できる際は、フレーム数を規定フレーム数よりも減少させないため、映像のコマ落ちの発生を抑制できる。
本発明の好ましい態様としては、前記制御装置は、前記設定時間が前記規定時間よりも長い場合は、前記規定フレーム数を整数で除算した値に前記フレーム数を設定すると共に、前記CMOS内光電素子に蓄えられた電荷を放電させることで前記露光時間を前記設定時間に調節することが望ましい。
上記構成は、1枚のフレームあたりの露光時間を、設定時間に調節するための構成の一例である。上記構成により、CMOSイメージセンサーからの電荷がCMOS内光電素子に蓄電されはじめてから、制御装置が前記電荷を取得するまで時間が、規定時間の整数倍となる。耐放射線撮像装置は、この期間内に、CMOS内光電素子に蓄えられた電荷を放電させる時期を調節することで、映像の明るさを微調整できる。
本発明の好ましい態様としては、連続的に前記設定時間を変化させる操作部を備え、前記制御装置は、前記操作部が操作されることで設定された前記設定時間が前記規定時間以下の場合は、CMOS内光電素子に蓄えられた電荷を放電させることで前記露光時間を前記設定時間に調節し、前記操作部が操作されることで記設定時間が変化し、前記設定時間が前記規定時間よりも長くなると、前記単位時間内に撮像する前記フレーム数を前記規定フレーム数よりも少なく設定すると共に、前記CMOS内光電素子に蓄えられた電荷を放電させることで前記露光時間を前記設定時間に調節することが望ましい。
上記構成により、本発明の耐放射線撮像装置は、作業員が操作部を操作して徐々に設定時間を増大させていくと、設定時間が規定時間よりも長くなった瞬間に、単位時間内に撮像するフレーム数を規定フレーム数よりも少なく設定する。これにより、本発明の耐放射線撮像装置は、設定時間が規定時間よりも長くなる時期の前後で、連続的に露光時間を変化させることができる。
以上により、本発明の耐放射線撮像装置は、作業員が操作部を徐々に操作している際に、設定時間が規定時間よりも長くなる前後で、映像の明るさが急に変化するおそれを抑制できる。これにより、本発明の耐放射線撮像装置は、作業員が操作部を操作する際に感じる違和感を抑制できる。
本発明の好ましい態様としては、前記制御装置は、撮像したオリジナルフレームと同一の複製フレームを前記オリジナルフレームの後に挿入して、モニターに出力するフレーム数を前記規定フレーム数に調節することが望ましい。
上記構成により、本発明の耐放射線撮像装置を用いれば、耐放射線撮像装置から出力される映像を、規定フレーム数に対応したモニターに表示させることができる。
本発明の好ましい態様としては、前記CMOSイメージセンサーが取り付けられて、レンズに近づく方向及び前記レンズから遠ざかる方向に前記CMOSイメージセンサーを移動させるムービングコイルモーターを備えることが望ましい。以下、レンズに近づく方向及び前記レンズから遠ざかる方向を軸方向という。
CMOSイメージセンサーは、撮像管よりも質量が小さく、大きさも小さい。よって、本発明の耐放射線撮像装置は、従来のカメラよりも軽量化されると共に、大きさが低減される。さらに、CMOSイメージセンサーの質量が、撮像管の質量よりも小さいため、イメージセンサーを軸方向に移動させるための構成に、ムービングコイルモーターを用いることができる。
ムービングコイルモーターは、従来のカメラの構成である電動モーターと歯車との組み合わせよりも小型である。よって、本発明の耐放射線撮像装置は、従来のカメラよりもさらに軽量化される。
また、本発明の耐放射線撮像装置は、ムービングコイルモーターがCMOSイメージセンサーを移動させる速度が、電動モーターと歯車との組み合わせが撮像管を移動させる速度よりも速い。よって、本発明の耐放射線撮像装置は、従来よりもフォーカスの調節に要する時間が低減される。
なお、上記構成の耐放射線撮像装置の具体的な構成の一例は、ムービングコイルにCMOSイメージセンサーが取り付けられてムービングコイルが軸方向に移動し、ヨークがケーシングに固定される構成である。
本発明の好ましい態様としては、前記ムービングコイルモーターは、磁力を発生させると共にケーシングに固定されるヨークと、前記CMOSイメージセンサーが取り付けられて、軸方向に移動できるように支持されるムービングコイルと、を含んで構成され、前記制御装置は、前記ムービングコイルに供給する電流の大きさを調節して前記ムービングコイルが発生する磁力を変化させることで、前記ムービングコイルと前記ヨークとの距離を変化させて、前記CMOSイメージセンサーと前記レンズとの距離を変化させることが望ましい。
上記構成は、ムービングコイルモーターの具体的な構成の一例である。上記構成により、本発明の耐放射線撮像装置は、前記ムービングコイルモーターを用いてフォーカスを従来よりも迅速に調節できる。
本発明の好ましい態様としては、前記ムービングコイルは、可撓部材によって支持され、前記可撓部材は、一部分が前記ケーシングに連結され、前記一部分から離れた部分に前記ムービングコイルが取り付けられ、軸方向に撓むことで、前記ムービングコイルが取り付けられる部分が、軸方向に移動することが望ましい。
上記構成により、本発明の耐放射線撮像装置は、互いに摺動し合う摺動部分が形成されない。これにより、本発明の耐放射線撮像装置は、部品の摩耗が抑制される。よって、本発明の耐放射線撮像装置は、耐久性の低下が抑制される。
本発明は、照明が不足した環境で撮像した際に生じる映像の明るさの不足分を補うことができる。
図1は、実施形態1の耐放射線撮像装置を示す構成図である。 図2は、ムービングコイルモーターを示す斜視図である。 図3は、本体が撮像する映像の明るさが調節される様子を示す説明図である。 図4は、実施形態2の本体が撮像する映像の明るさが調節される様子を示す説明図である。 図5は、実施形態3の耐放射線撮像装置をケーシングの中心軸を含む平面で切って示す断面図である。
以下に、本発明にかかる耐放射線撮像装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の耐放射線撮像装置を示す構成図である。図1では、本体100をケーシング110の中心軸を含む平面で切って示す。図1に示す耐放射線撮像装置1は、本体100と、本体100を制御する制御装置190とを含んで構成される。本体100は、耐放射線性能を有する耐放射線撮像装置であって、例えば、原子力発電プラントで用いられる。本体100は、被写体を撮像して、本体100と接続されるモニターや録画装置に動画映像を送る装置である。
本体100は、ケーシング110と、レンズカバー111と、後蓋112とを含んで構成される。ケーシング110は、例えば、側部が円柱状の筒である。レンズカバー111は、透明な部材であって、例えば、石英ガラスである。レンズカバー111は、ケーシング110の一方の端部に取り付けられる。
後蓋112は、ケーシング110の他方の端部に取り付けられている。本体100は、ケーシング110と、レンズカバー111と、後蓋112とに囲まれる空間に、以下に説明する主要部が収納される。
本体100は、レンズカバー111から後蓋112に向かって順に、レンズ120と、CMOSイメージセンサー130と、ムービングコイルモーター140とが配置される。レンズ120は、レンズカバー111を介して入力された光を屈折させて、前記光を収束させる。レンズ120は、例えば、ケーシング110の内周面に形成される係合部に嵌め込まれてケーシング110内に固定される。
CMOSイメージセンサー130は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を含んで構成される固体撮像素子である。CMOSイメージセンサー130には、レンズ120で収束された光が入力される。CMOSイメージセンサー130は、一度に一画面全体のイメージを光電変換できる。CMOSイメージセンサー130は、例えばボルトによって、台座部材131に着脱できるように取り付けられる。
ムービングコイルモーター140は、レンズ120に近づく方向及びレンズ120から遠ざかる方向にCMOSイメージセンサー130を移動させて、レンズ120とCMOSイメージセンサー130との距離を変化させる装置である。以下、レンズ120に近づく方向及びレンズ120から遠ざかる方向を軸方向という。つまり、ムービングコイルモーター140は、本体100のフォーカスを調節する機能を実現する装置である。
図2は、ムービングコイルモーターを示す斜視図である。図1及び図2に示すように、ムービングコイルモーター140は、ヨーク141と、ムービングコイル142とを含んで構成される。ヨーク141は、磁力を常に発生させる。ヨーク141は、例えば、円柱状の永久磁石である。
ヨーク141は、図1に示すケーシング110の中心軸が交差する2つの面のうちの一方の面がN極であって、他方の面がS極となる。ヨーク141は、ケーシング110に嵌め込まれてケーシング110内に固定される。これにより、ヨーク141は、軸方向には動かない。
ムービングコイル142は、電流が供給されると磁力を発生させる。ここで、供給される電流が大きくなるほど、ムービングコイル142が発生させる磁力も大きくなる。また、ムービングコイル142は、供給される電流の向きが切り替えられると、磁力の向きも変化する。ムービングコイル142は、例えば、図2に示すように、筒部142aと、端面142bとを含んで構成される。
ここで、図2では、説明のためにムービングコイル142の一部を欠いて示すが、この切り欠きは実際には形成されない。筒部142aは、筒状部材の側周部にコイルが巻かれることによって構成される。端面142bは、筒部142aの両端部のうち、片方の端部に形成される。
ヨーク141には、筒部142aの形状に合わせた形状の溝141aが形成される。溝141aは、図1に示すように、ヨーク141の端面からムービングコイル142から離れる方向に凹んで形成される溝である。
ムービングコイル142の筒部142aは、ヨーク141の溝141aに収納されて配置される。但し、ムービングコイル142は、筒部142aが溝141aに接触しないように支持される。以下に、ムービングコイル142をヨーク141と非接触に支持するための構成を説明する。
本体100は、図1に示すように、棒状部材150と、往復運動軸受151とを含んで構成される。棒状部材150には、第1オネジ部150aと第2オネジ部150bとが形成される。第1オネジ部150aは、棒状部材150の両端部のうちレンズ120側の端部側に形成される。第2オネジ部150bは、棒状部材150の両端部のうち後蓋112側の端部側に形成される。
第1オネジ部150a及び第2オネジ部150b以外の棒状部材150の部分は、円柱状に形成される。また、棒状部材150は、工具装着部150cがレンズ120側の棒状部材150の端部に形成される。工具装着部150cは、例えば、六角形に形成されて、円柱部分よりも径方向に張り出して形成される。以上により、棒状部材150は、軸方向の一部分にオネジが形成されるボルトに形成される。
棒状部材150は、図1に示す台座側貫通孔131cと、図2に示すコイル側貫通孔142cと、ヨーク側貫通孔141cとを貫通して設けられる。台座側貫通孔131cは、台座部材131の例えば径方向中央に形成される孔であって、台座部材131を軸方向に貫通する孔である。台座側貫通孔131cの内周面には、第1オネジ部150aと螺合するメネジが形成される。
コイル側貫通孔142cは、ムービングコイル142の端面142bの例えば径方向中央に形成される孔であって、端面142bを軸方向に貫通する孔である。コイル側貫通孔142cの内周面には、第1オネジ部150aと螺合するメネジが形成される。
ヨーク側貫通孔141cは、ヨーク141の例えば径方向中央に形成される孔であって、ヨーク141を軸方向に貫通する孔である。ヨーク側貫通孔141cの内周面には、メネジは形成されない。また、ヨーク側貫通孔141cの径は、棒状部材150の径よりも大きい。
本体100は、往復運動軸受151がヨーク141に固定される。往復運動軸受151は、棒状部材150を軸方向に移動できるように棒状部材150を支持する。ヨーク側貫通孔141cは、一部が径方向に膨らんで形成される。往復運動軸受151は、この径方向に膨らんだヨーク側貫通孔141cの一部に嵌め込まれて固定されている。
図1に示すように、棒状部材150は、台座側貫通孔131c及びコイル側貫通孔142cに形成されるメネジに、第1オネジ部150aがねじ込まれる。これにより、台座部材131及びムービングコイル142は、棒状部材150に固定される。ここで、台座部材131は、棒状部材150によってムービングコイル142に取り付けられることとなる。
また、棒状部材150は、ヨーク側貫通孔141cに挿入されて、往復運動軸受151によって支持される。これにより、ムービングコイル142は、筒部142aが溝141aと非接触の状態で支持される。このとき、CMOSイメージセンサー130と台座部材131とムービングコイル142とは、一体に棒状部材150と往復運動軸受151とによって支持されており、軸方向に棒状部材150と共に移動する。
本体100は、ムービングコイル142へ電流が供給されていない際に、CMOSイメージセンサー130の軸方向の位置決めをするための構成として、図1に示すスプリング受部材160と、第1受部材171と、第2受部材172と、第1スプリング161と、第2スプリング162とを含んで構成される。スプリング受部材160は、軸方向にスプリング受部材160を貫通する孔の内周面にメネジが形成される。
スプリング受部材160は、第2オネジ部150bが前記メネジにねじ込まれて棒状部材150に固定される。なお、第2オネジ部150bの軸方向の長さは、スプリング受部材160の軸方向の長さよりも長く形成されると好ましい。これにより、スプリング受部材160を回転することによって、スプリング受部材160の軸方向の位置を調節できる。
第1受部材171及び第2受部材172は、ムービングコイルモーター140よりも後蓋112側に、例えばケーシング110に嵌め込まれてケーシング110に固定される。第1受部材171は、第2受部材172よりもムービングコイルモーター140側に配置される。
なお、第1受部材171及び第2受部材172は、例えば、ケーシング110の内周面に形成されるケーシング側段差部111aに係合される。ケーシング側段差部111aの内径は、第1受部材171及び第2受部材172の外径よりも小さく形成される。これにより、第1受部材171及び第2受部材172は、軸方向に移動しないように位置決めされる。
第1受部材171には、第1受部材側貫通孔171cが形成される。第1受部材側貫通孔171cは、第1受部材171を軸方向に貫通する孔である。第1受部材側貫通孔171cは、棒状部材150の径よりも大きく形成される。これにより、第1受部材側貫通孔171cは、棒状部材150の側周部とは接触しない。
第1スプリング161及び第2スプリング162は、棒状部材150の側周部に巻きつくように設けられる。第1スプリング161は、スプリング受部材160を境に、ムービングコイルモーター140側に配置される。また、第2スプリング162は、スプリング受部材160を境に、後蓋112側に配置される。
第1スプリング161は、スプリング受部材160と第1受部材171との間でバネ力を発生する。これにより、第1スプリング161は、スプリング受部材160を後蓋112側に押す。第2スプリング162は、スプリング受部材160と第2受部材172との間でバネ力を発生する。これにより、第2スプリング162は、スプリング受部材160をムービングコイルモーター140側に押す。
これにより、ムービングコイルモーター140の出力が0のとき、第1スプリング161がスプリング受部材160を後蓋112側に押す力と、第2スプリング162がスプリング受部材160をムービングコイルモーター140側に押す力とがつり合う位置で、CMOSイメージセンサー130の軸方向の位置決めがされる。
ここで、スプリング受部材160と、第1受部材171と、第2受部材172とは、CMOSイメージセンサー130の軸方向の移動を所定の範囲で規制する機能も実現する。以下にそのための構成を説明する。第1受部材171と第2受部材172との境界には、第1段差部171aが形成される。また、第2受部材172には、スプリング受部材160と径方向で対向する面に第2段差部172aが形成される。
第1段差部171a及び第2段差部172aの内径は、スプリング受部材160の外径よりも小さく形成される。これにより、スプリング受部材160は、ムービングコイルモーター140側に移動すると第1段差部171aに干渉する。また、スプリング受部材160は、後蓋112側に移動すると第2段差部172aに干渉する。
以上により、第1受部材171及び第2受部材172は、スプリング受部材160の軸方向の移動を規制する。よって、第1受部材171及び第2受部材172は、スプリング受部材160と共に軸方向に移動する棒状部材150の軸方向の移動を規制できる。結果として、第1受部材171と第2受部材172とスプリング受部材160とは、棒状部材150と共に軸方向に移動するCMOSイメージセンサー130の軸方向の移動を規制できる。
以上が本体100の構成である。なお、本体100は、例えば、ヨーク141がムービングコイル142よりもレンズ120側に配置され、ヨーク141にCMOSイメージセンサー130が取り付けられてもよい。この場合、本体100は、ムービングコイル142がケーシング110に固定されて、棒状部材150にヨーク141が取り付けられる。これにより、CMOSイメージセンサー130は、ヨーク141と共に軸方向に移動する。
ここで、本体100は、制御装置190によって露光時間とフォーカスとが調整される。制御装置190は、CMOSイメージセンサー130と電気的に接続される。制御装置190は、CMOSイメージセンサー130が出力した電荷を一時的に溜めるCMOS内光電素子から前記電荷を取得する。
また、制御装置190は、CMOSイメージセンサー130から入力された電荷であって、CMOS内光電素子に蓄えられている電荷を放電させる。これにより、制御装置190は、本体100の露光時間を調節する。
また、制御装置190は、ムービングコイルモーター140と電気的に接続されて、ムービングコイルモーター140に供給する電流を調節する。これにより、制御装置190は、ムービングコイル142の軸方向の移動量を調節する。また、制御装置190は、ムービングコイルモーター140に供給する電流の向きを切り替える。これにより、制御装置190は、ムービングコイル142の移動方向を切り替える。
なお、耐放射線撮像装置1は、制御装置190がムービングコイルモーター140に電流を直接供給する構成であるが、例えば、ムービングコイルモーター140に電流を直接供給する電源装置を制御装置190が制御してもよい。この場合、制御装置190は、前記電源装置を制御することによって、ムービングコイルモーター140に供給する電流の大きさを調節すると共に、ムービングコイルモーター140に供給する電流の向きを切り替える。
このようにして、制御装置190は、ムービングコイル142と共に軸方向に移動するCMOSイメージセンサー130の軸方向の位置を変化させる。これにより、制御装置190は、本体100のフォーカスを調節する。
ここで、本体100は、耐放射線のCMOSイメージセンサー130と、ムービングコイルモーター140とを含んで構成される点に特徴がある。従来のカメラは、撮像管と、電動モーターとを含んで構成される。ここで、撮像管は、CMOSイメージセンサー130よりも質量が大きく、ムービングコイルモーター140では、軸方向に移動させることができない。
よって、従来のカメラは、ムービングコイルモーター140よりも出力が大きい電動モーターの回転力を、歯車によって軸方向の力に変換して、この軸方向の力を撮像管に与えることにより撮像管を移動させている。
よって、従来のカメラは、電動モーターの回転力を軸方向の力に変換するための歯車が必要となり、装置の小型化が困難である。しかしながら、本体100は、ムービングコイルモーター140を備えるため、回転力を軸方向の力に変換するための構成を必要としない。よって、本体100は、従来のカメラよりもサイズが小さく形成される。
また、CMOSイメージセンサー130の質量は、撮像管の質量よりも圧倒的に小さい。よって、本体100は、従来のカメラよりも軽量化される。また、従来のカメラは、本体100よりもフォーカスの調整に要する時間が長い。これは、撮像管の質量がCMOSイメージセンサー130の質量よりも大きいためである。
本体100は、撮像管よりも質量が小さいCMOSイメージセンサー130を備える。よって、本体100は、従来のカメラよりもフォーカスの調節に要する時間が圧倒的に短くなる。なお、従来のカメラがフォーカスの調節に要する時間は、およそ30秒であるのに対し、本体100のフォーカスの調節に要する時間は、およそ1秒程度である。
原子力発電プラントでは、フォーカスの調整に要する時間の低減は、重要な課題の一つである。フォーカスの調整に要する時間が低減されれば、被写体の撮像時間も短くなる。これにより、本体100を用いれば、フォーカスを調整する間に放射線にさらされる時間を低減できる。
ここで、本実施形態の耐放射線撮像装置1は、本体100が撮像する映像の明るさを調節するための構成にも特徴がある。以下に、本体100が撮像する映像の明るさを調節するための構成を説明する。
図3は、本体が撮像する映像の明るさが調節される様子を示す説明図である。図3の縦軸は、前記CMOS内光電素子に蓄えられている電荷量を示し、横軸は時間の経過を示す。なお、前記電荷量が大きくなるほど、本体100が撮像する映像の明るさが明るくなる。
ここで、映像信号には、NTSC(National Television System Committee)とPAL(Phase Alternating Line)という規格がある。映像を表示するモニターや、被写体を撮像する本体は、このNTSCやPALの規格に合わせて構成されている。NTSCの場合、映像信号には、単位時間に30枚のフレームが含まれる。また、PALの場合、映像信号には、単位時間に25枚のフレームが含まれる。
以下、上述の各規格によって定められる値であって、CMOSが単位時間内に撮像するフレーム数を規定フレーム数という。また、本体100が単位時間内に規定フレーム数のフレームを撮像するために、1枚のフレームにあてられる時間を規定時間という。なお、日本の場合、NTSCの規格を採用している。よって、日本の場合、規定フレーム数は、30枚であって、規定時間は、1/30秒である。
ここで、本体100は、電子シャッターによって、映像の明るさを調節する。電子シャッターとは、実際にシャッターを制御することによって露光時間を調節するのではなく、CMOS内光電素子に電荷を蓄える時間を調節することにより仮想的に露光時間を調節する技術をいう。
図3で、CMOS内光電素子に電荷が溜まり始めて、制御装置190がCMOS内光電素子から電荷を取得し終えるまでの期間を期間A〜期間Fとする。各期間は、CMOS内光電素子から放電させて破棄される電荷を溜められる時間と、その後に制御装置190がCMOS内光電素子から取得する電荷が溜められる時間とが含まれる。以下、制御装置190がCMOS内光電素子から取得する電荷が溜められる時間を露光時間という。
図3に示すように、制御装置190は、まず、CMOS内光電素子に蓄えられている電荷を一度放電させて破棄する。その後に、制御装置190は、CMOS内光電素子に溜められている電荷を取得する。このようにして、制御装置190は、前記電荷を放電させる時期を調節することによって、CMOS内光電素子から取得する電荷量を調節する。図3に白抜きで示す部分がCMOS内光電素子から放電させて破棄する電荷であり、斜線で示す部分がCMOS内光電素子から取得する電荷である。
なお、期間D及び期間Fでは、制御装置190は、CMOS内光電素子に溜められている電荷を放電しない。この場合、期間D及び期間Fは、CMOS内光電素子から放電させて破棄される電荷を溜められる時間が0となり、それ以外の時間が露光時間となる。
期間A〜期間Fの各期間での露光時間を露光時間a〜露光時間fとする。露光時間a〜露光時間fの関係は、露光時間a<露光時間b<露光時間c<露光時間d<露光時間e<露光時間fである。
期間A〜期間Dの各期間での経過時間は、規定時間と等しい。期間Aでは、期間の後半にCMOS内光電素子から電荷を放電させているため、露光時間aは、露光時間a〜露光時間fの中で最も短い。よって、期間Aで制御装置190がCMOS内光電素子から取得する電荷量は、期間A〜期間Fの中では最も少ない。
期間B及び期間Cでは、制御装置190は、CMOS内光電素子に溜まっている電荷を放電させる時期を、次第に各期間の前半に移動させている。これにより、各期間での露光時間は次第に長くなる。ここで、期間Dでは、制御装置190は、CMOS内光電素子に溜まっている電荷を放電させずに、期間DでCMOS内光電素子に溜まった電荷をすべて取得している。よって、期間Dで制御装置190が取得した電荷量は、規定時間内に取得できる電荷量の最大値となる。
つまり、本体100が単位時間に規定フレーム数のフレームを撮像した場合、期間Dで撮像した映像が最も明るい映像となる。しかしながら、原子力発電プラントで耐放射線撮像装置を用いる場合、十分な照明が当てられない環境での撮像が多く、照明が不十分となることが多い。よって、場合によっては、期間Dの映像の明るさでも、明るさが不足することがある。
そこで、耐放射線撮像装置1は、期間E及び期間Fのように、CMOS内光電素子に電荷が溜まり始めてから、制御装置190がCMOS内光電素子から電荷を取得するまでの時間を規定時間以上に延長する。これにより、露光時間e及び露光時間fのように、耐放射線撮像装置1は、規定時間以上の露光時間を確保できる。
期間E及び期間Fの時間の長さは、例えば、規定時間の2倍である。これにより、本体100が単位時間内に撮像するフレーム数は、規定フレーム数の1/2となる。期間Eでは、制御装置190は、CMOS内光電素子に溜まっている電荷を放電させることで、露光時間eを調節する。また、期間Fでは、制御装置190は、CMOS内光電素子に溜まっている電荷を放電させずに、期間FでCMOS内光電素子に溜まった電荷をすべて取得している。よって、期間Fで制御装置190が取得した電荷量は、規定時間の2倍の時間内に取得できる電荷量の最大値となる。
この場合、制御装置190は、期間E及び期間Fで取得したオリジナルフレームと同じフレームである複製フレームを作成する。そして、制御装置190は、オリジナルフレームの直後に、複製フレームを挿入してモニターに映像信号を出力する。
これにより、モニターに表示される期間E及び期間Fの映像は、期間A〜期間Dの映像に比べて、コマ落ちした映像となる。しかしながら、原子力発電プラントでの被写体は、静止している構造物がほとんどである。よって、期間E及び期間Fの映像でも、十分に実用に足る映像となる。
このように、耐放射線撮像装置1は、単位時間内に撮像するフレーム数を規定フレーム数以下にして、1枚のフレームあたりの露光時間を規定時間以上に延長する。これにより、耐放射線撮像装置1は、従来のカメラでは撮像できなかった暗所でも、被写体を撮像できる。
ここで、期間Fの映像でも明るさが不足する場合は、制御装置190は、単位時間内に撮像するフレーム数を規定フレーム数の1/3として、1枚のフレームあたりの露光時間を規定時間の3倍まで延長する。これにより、本体100は、期間Fで撮像した映像よりもさらに明るい映像を撮像できる。
この場合、制御装置190は、この期間で取得したオリジナルフレームの複製フレームを2枚作成する。そして、制御装置190は、オリジナルフレームの直後に、2枚の複製フレームを挿入してモニターに映像信号を出力する。
このように、制御装置190は、規定フレーム数を整数Xで除算した値を単位時間内に撮像するフレーム数として、1枚のフレームあたりの露光時間を延長する。制御装置190は、この期間で取得したオリジナルフレームの複製フレームをX−1枚作成する。
そして、制御装置190は、オリジナルフレームの直後に、X−1枚の複製フレームを挿入してモニターに映像信号を出力する。これにより、耐放射線撮像装置1は、NTSCやPALの規格に準じたモニターに、従来よりも明るい映像を表示できる。
ここで、制御装置190には、露光時間を調節するための操作部191が設けられる。操作部191は、露光時間を連続的に変化させるための設定装置である。なお、操作部191は、例えば、回転されることで露光時間を変化させる回転式のボリュームや、スライドされることで露光時間を変化させるスライド式のツマミである。作業員は、操作部191を操作することにより、露光時間を連続的に変化させて調節する。
このように、作業員は、操作部191を操作することにより、本体100が撮像する映像の明るさを調節する。以下、操作部191を操作することによって作業員が設定した露光時間を設定時間という。つまり、操作部191は、設定時間を連続的に変化させるためのボリュームである。
制御装置190は、設定時間が規定時間以下であれば、単位時間内に撮像するフレーム数を規定フレーム数にして、CMOS内光電素子に溜まっている電荷を放電する時期を調節することで露光時間を調節する。
制御装置190は、設定時間が規定時間よりも長い場合は、単位時間内に撮像するフレーム数を規定フレーム数よりも少なくして、前記露光時間を前記規定時間以上に延長すると共に、CMOS内光電素子に溜まっている電荷を放電する時期を調節することで露光時間を調節する。
このように、構成されることにより、制御装置190は、作業員が制御装置190のボリュームを操作して徐々に設定時間を増大させていくと、設定時間が規定時間よりも長くなった瞬間に、単位時間内に撮像するフレーム数を規定フレーム数よりも少なく設定する。これにより、制御装置190は、設定時間が規定時間よりも長くなる時期の前後で、連続的に露光時間を変化させることができる。
以上により、制御装置190は、作業員がボリュームを徐々に操作している際に、設定時間が規定時間よりも長くなる前後で、映像の明るさが急に変化するおそれを抑制できる。これにより、制御装置190は、作業員が制御装置190のボリュームを操作する際に感じる違和感を抑制できる。
(実施形態2)
図4は、実施形態2の本体が撮像する映像の明るさが調節される様子を示す説明図である。ここで、数あるモニターの中には、入力される映像信号の単位時間に含まれるフレーム数の変化に追従して、単位時間に表示するフレーム数が変化するモニターがある。このようなモニターを用いる場合、耐放射線撮像装置1は、規定フレーム数を整数で除算した値を単位時間内に撮像するフレーム数とする構成に限定されない。
図4の期間G及び期間Hの長さは、規定時間の整数倍に限定されず、例えば、小数倍でもよい。ここで、期間Gの長さは、規定時間の小数x倍である。また、期間Hの長さは、規定時間の小数y倍である。図4に示す小数x及び小数yは、1<小数x<小数yを満たす。
ここで、期間G及び期間Hでは、制御装置190は、CMOS内光電素子に溜まった電荷を放電していない。制御装置190は、小数x及び小数yの値を調節することにより、露光時間を調節するため、CMOS内光電素子に溜まった電荷を放電する必要がない。また、実施形態2の制御装置190は、モニターが映像信号に含まれるフレーム数に追従して、単位時間に表示するフレーム数が変化するため、オリジナルフレームの直後に複製フレームを挿入する必要もない。
以上により、実施形態2の耐放射線撮像装置は、放電されて破棄される電荷が溜められる時間が省かれる分、設定時間が規定時間よりも長い場合に1枚のフレームを撮像するために要する時間が実施形態1の耐放射線撮像装置よりも短くなる。
これにより、実施形態2の耐放射線撮像装置は、単位時間に撮像できるフレーム数が増える。よって、実施形態2の耐放射線撮像装置は、実施形態1の耐放射線撮像装置よりも、設定時間が規定時間よりも長い場合に生じるコマ落ちを抑制できる。
(実施形態3)
図5は、実施形態3の耐放射線撮像装置をケーシングの中心軸を含む平面で切って示す断面図である。図5に示す実施形態3の本体300は、図1に示す実施形態1の本体100とは異なる構成で、ムービングコイル142及びCMOSイメージセンサー130を支持する。以下に本体300の構成を説明する。
本体300は、可撓部材340と、ボルト350とを含んで構成される。可撓部材340は、例えば、金属の薄板の円盤部材である。可撓部材340は、可撓部材340の厚み方向が軸方向と一致するように、ケーシング110内に設けられる。
可撓部材340は、一部分がケーシング110に固定され、前記一部分から離れた部分にCMOSイメージセンサー130とムービングコイル342とが取り付けられる。具体的には、可撓部材340は、例えば、ケーシング110の内周面に形成される溝に径方向外側の端部がはめ込まれることによってケーシング110に固定される。可撓部材340は、軸方向に撓むことによって、可撓部材340の径方向中央部が軸方向に移動する。
可撓部材340は、台座部材331とムービングコイル342との間に配置される。本体300は、台座部材331と可撓部材340との間、及び、可撓部材340とムービングコイル342との間に、隙間が形成される。前記隙間は、可撓部材340が撓んで可撓部材340の径方向中央部が軸方向に移動する際に必要な隙間である。
台座部材331と、可撓部材340と、ムービングコイル342とは、ボルト350によって互いに固定される。具体的には、本体300は、台座部材331の径方向中央部に台座側貫通孔331cが形成される。また、本体300は、可撓部材340の径方向中央部に可撓部材側貫通孔340cが形成される。また、本体300は、ムービングコイル342の径方向中央部にコイル側貫通孔342cが形成される。
台座側貫通孔331cの内周面と、可撓部材側貫通孔340cの内周面と、コイル側貫通孔342cの内周面には、ボルト350のオネジが螺合するメネジが形成される。本体300は、ボルト350が、レンズ120側から後蓋112側に向かって順に、台座側貫通孔331cと可撓部材側貫通孔340cとコイル側貫通孔342cとにねじ込まれることによって、台座部材331と可撓部材340とムービングコイル342とが互いに固定される。
ここで、可撓部材340は、上述のようにケーシング110に固定されている。よって、台座部材331及びCMOSイメージセンサー130と、ムービングコイル342とは、可撓部材340によって、ケーシング110内に支持される。
さらに、可撓部材340が軸方向に撓むことによって、可撓部材340の径方向中央部は軸方向に移動する。よって、可撓部材340の径方向中央部にボルト350によって固定される台座部材331及びムービングコイル342も、軸方向に移動できる。結果として、本体300は、可撓部材340によって、CMOSイメージセンサー130及びムービングコイル342を軸方向に移動できるように支持できる。
ここで、本体300には、CMOSイメージセンサー130及びムービングコイル342が軸方向に移動する際に摺動する摺動部分が形成されない。前記摺動部分とは、例えば、図1に示す棒状部材150と往復運動軸受151との摺動部分である。前記摺動部分では、部品の摩耗が生じる。しかしながら、本体300は、前記摺動部分が形成されないため、摺動による部品の摩耗がない。このように、本体300は、部品の耐久性の低下を抑制できる。
また、ムービングコイル342に電流が供給されていない際、可撓部材340は、軸方向に撓まない。よって、本体300は、ムービングコイル342への電流の供給が遮断されると、ムービングコイル342及びCMOSイメージセンサー130が所定の位置に戻る。
これにより、本体300は、図1に示す、第1スプリング161及び第2スプリング162や、第1受部材171及び第2受部材172が備えられなくても、ムービングコイル342及びCMOSイメージセンサー130の軸方向の位置決めができる。
よって、本体300は、第1スプリング161及び第2スプリング162や、第1受部材171及び第2受部材172が省かれる分、ケーシング110の軸方向の長さが低減される。また、本体300は、第1スプリング161及び第2スプリング162や、第1受部材171及び第2受部材172、スプリング受部材160が省かれる分、必要な部品点数が低減される。
ここで、可撓部材340の径方向の大きさが低減されると、可撓部材340の径方向中央部の移動量の確保が難しくなる。そこで、薄板の円盤部材では、可撓部材340の径方向中央部の移動量が不足するおそれがある場合、可撓部材340は、蛇腹を含んで形成されてもよい。
この場合、蛇腹の一方の端部がケーシング110に固定され、蛇腹の他方の端部にムービングコイル342及び台座部材331が固定される。これにより、本体300は、蛇腹を含んで構成される可撓部材340によって、CMOSイメージセンサー130及びムービングコイル342が、軸方向に移動できるようにケーシング110内に支持される。
以上のように、耐放射線撮像装置は、例えば、原子力発電プラントで用いられる耐放射線撮像装置に有用であり、照明が不足した環境で撮像した際に生じる映像の明るさの不足分を補うことに適している。
1 耐放射線撮像装置
100 本体
110 ケーシング
111 レンズカバー
111a ケーシング側段差部
112 後蓋
120 レンズ
130 CMOSイメージセンサー
131 台座部材
131c 台座側貫通孔
140 ムービングコイルモーター
141 ヨーク
141a 溝
141c ヨーク側貫通孔
142 ムービングコイル
142a 筒部
142b 端面
142c コイル側貫通孔
150 棒状部材
150a 第1オネジ部
150b 第2オネジ部
150c 工具装着部
151 往復運動軸受
160 スプリング受部材
161 第1スプリング
162 第2スプリング
171 第1受部材
171a 第1段差部
171c 第1受部材側貫通孔
172 第2受部材
172a 第2段差部
190 制御装置
300 本体
331 台座部材
331c 台座側貫通孔
340 可撓部材
340c 可撓部材側貫通孔
342 ムービングコイル
342c コイル側貫通孔
350 ボルト

Claims (8)

  1. 耐放射線のCMOSイメージセンサーと、
    前記CMOSイメージセンサーが単位時間内に撮像するフレーム数を規定フレーム数以下に調節して、1枚のフレームあたりの露光時間を規定時間以上に延長する制御装置と、
    を備えることを特徴とする耐放射線撮像装置。
  2. 前記制御装置は、
    あらかじめ設定された露光時間である設定時間が、前記規定時間以下の場合は、CMOS内光電素子に蓄えられた電荷を放電させることで前記露光時間を前記設定時間に調節し、
    前記設定時間が前記規定時間よりも長い場合は、前記フレーム数を前記規定フレーム数よりも少なくして前記露光時間を前記規定時間以上に延長することを特徴とする請求項1に記載の耐放射線撮像装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記設定時間が前記規定時間よりも長い場合は、
    前記規定フレーム数を整数で除算した値に前記フレーム数を設定すると共に、
    前記CMOS内光電素子に蓄えられた電荷を放電させることで前記露光時間を前記設定時間に調節することを特徴とする請求項2に記載の耐放射線撮像装置。
  4. 連続的に前記設定時間を変化させる操作部を備え、
    前記制御装置は、
    前記操作部が操作されることで設定された前記設定時間が前記規定時間以下の場合は、CMOS内光電素子に蓄えられた電荷を放電させることで前記露光時間を前記設定時間に調節し、
    前記操作部が操作されることで記設定時間が変化し、前記設定時間が前記規定時間よりも長くなると、
    前記単位時間内に撮像する前記フレーム数を前記規定フレーム数よりも少なく設定すると共に、
    前記CMOS内光電素子に蓄えられた電荷を放電させることで前記露光時間を前記設定時間に調節することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の耐放射線撮像装置。
  5. 前記制御装置は、
    撮像したオリジナルフレームと同一の複製フレームを前記オリジナルフレームの後に挿入して、モニターに出力するフレーム数を前記規定フレーム数に調節することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の耐放射線撮像装置。
  6. 前記CMOSイメージセンサーが取り付けられて、レンズに近づく方向及び前記レンズから遠ざかる方向に前記CMOSイメージセンサーを移動させるムービングコイルモーターを備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の耐放射線撮像装置。
  7. 前記ムービングコイルモーターは、
    磁力を発生させると共にケーシングに固定されるヨークと、
    前記CMOSイメージセンサーが取り付けられて、前記レンズに近づく方向及び前記レンズから遠ざかる方向に移動できるように支持されるムービングコイルと、
    を含んで構成され、
    前記制御装置は、
    前記ムービングコイルに供給する電流の大きさを調節して前記ムービングコイルが発生する磁力を変化させることで、前記ムービングコイルと前記ヨークとの距離を変化させて、前記CMOSイメージセンサーと前記レンズとの距離を変化させることを特徴とする請求項6に記載の耐放射線撮像装置。
  8. 前記ムービングコイルは、可撓部材によって支持され、
    前記可撓部材は、
    一部分が前記ケーシングに連結され、
    前記一部分から離れた部分に前記ムービングコイルが取り付けられ、
    前記レンズに近づく方向及び前記レンズから遠ざかる方向に撓むことで、前記ムービングコイルが取り付けられる部分が、前記レンズに近づく方向及び前記レンズから遠ざかる方向に移動することを特徴とする請求項7に記載の耐放射線撮像装置。
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