JP2010183501A - 長波標準電波再輻射装置 - Google Patents

長波標準電波再輻射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 輻射アンテナを小型化して内蔵できるようにする。
【解決手段】 JJY再輻射装置4の筐体4aの回路基板4bには、BPF、復調回路、BUFFおよびAMPの電子回路と、輻射アンテナ14とが組み込まれている。輻射アンテナ14は、コンデンサが直列接続されて長波標準電波に共振する矩形状のループアンテナ14aと、ループアンテナ14aの内部に配置され、コンデンサが並列接続されて長波標準電波に共振するバーアンテナ14bとにより構成されている。このバーアンテナ14bは、ループアンテナ14aにおける磁界方向Xと直交する方向Yに対して若干傾斜する方向が磁界方向となるように、傾斜して配置されている。これにより、ループアンテナ14aとバーアンテナ14bとが若干磁界結合するようになり、輻射アンテナ14の電界強度パターンはほぼ無指向性となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、時刻の自動修正を行うための長波標準電波を再放射する長波標準電波再輻射装置に関する。
従来より、長波標準電波に基づく時刻の自動修正システムが実用化されている。このシステムでは、通信総合研究所の標準電波施設から国家標準の高い精度の周波数および時刻とされているコールサインがJJYとされた長波標準電波が発信されている。この標準電波を受信することにより、電波時計等の各種機器において時刻を自動修正することができる。
この長波標準電波は、おおたかどや山標準電波送信所から40kHzの長波標準電波が東日本地域に送信されており、はがね山標準電波送信所から60kHzの長波標準電波が西日本地域に送信されている。この長波標準電波では、時、分、通算日、年、曜日等のタイムコードが送信されている。そこで、受信側では、受信したタイムコードを用いて標準時刻を確定することができ、これに基づいて時計の時刻を自動修正することができるようになる。
ところで、長波標準電波は波長が長いことからビル等の内部には伝播されず、ビルや地下の内部に設けられた電波時計等は標準電波を受信することが困難となる。すなわち、ビルや地下の内部に設けられた電波時計等は時刻を自動修正することができないことになる。これを解決するために、ビルの屋上に設置したアンテナで長波標準電波を受信し、この受信信号を新たに敷設したケーブルでビルの各階に伝送し、ビルの各階に再放射することが提案されている。
また、ケーブルを新たに敷設するのは設置工事が大がかりになって設置費用も高額になることから既設のケーブルを用いることができるように、既存のTV共聴システムを利用する受信システムも提案されている。このようなJJY受信システムの構成例を図13に示す。図13に示すJJY受信システム100においては、マンション等の屋上に設置したJJY受信アンテナ101で長波標準電波を受信し、CATV変調器102により長波標準電波がTV共聴システムが扱っているVHF帯あるいはUHF帯になるよう変調する。そして、伝送帯域がVHF帯あるいはUHF帯に変調された長波標準電波信号とTV信号とを合波して共聴設備105の既存のケーブルに送出し、マンション等の各戸に分配する。各戸に分配された長波標準電波信号は各戸に設置されているCATV復調器103において元の帯域の長波標準電波信号に復調され、輻射アンテナ104から再放射される。再放射された長波標準電波は、電波時計に設けられた受信アンテナ105で受信され電波時計の時刻が自動修正されるようになる。
特開2005−265632号公報
従来のJJY受信システム100においては、長波標準電波の波長がきわめて長いことから、長波標準電波を再放射するループアンテナやワイヤーアンテナとされる輻射アンテナ104は周囲長や長さが数10mないし100mもの大きなアンテナになってしまうようになる。このため、長波標準電波を再放射する輻射アンテナ104を部屋の天井裏か部屋内に設置することが困難になるという問題点があった。また、輻射アンテナ104における同調用コンデンサの調整も部屋ごとに異なるので手間がかかるという問題点がある。さらに、大型の輻射アンテナ104になることから、設置した後で設置場所を移動させることや可搬型の輻射アンテナ104とすることが困難になるという問題点もあった。さらに、CATV復調器103と輻射アンテナ104とをケーブルで接続するため、ケーブルの挿入損失と直流抵抗増加により長波標準電波信号のレベルが低下したり、ケーブルの長さによって輻射アンテナ104の同調周波数がずれる等の問題点があった。
そこで、本発明は、輻射アンテナを小型化して内蔵できるようにした可搬式の長波標準電波再輻射装置を提供することを目的としている。
本発明の長波標準電波再輻射装置は、入力された変調されている長波標準電波信号を復調して元の周波数の長波標準電波信号に復調する復調手段と、該復調手段から出力される長波標準電波信号を増幅する増幅手段と、該増幅手段から出力される長波標準電波信号を再輻射する輻射アンテナと、前記復調手段、前記増幅手段および前記輻射アンテナとが内蔵される筐体とを備え、前記輻射アンテナは、長波標準電波信号に共振するループアンテナと、ループアンテナにおける磁界方向と直交する方向に対して若干傾斜する方向が磁界方向となるように該ループアンテナ内に配置され、長波標準電波信号に共振するバーアンテナとを備えることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、輻射アンテナが長波標準電波信号に共振するループアンテナと、該ループアンテナ内に配置された長波標準電波信号に共振するバーアンテナとで構成されることから、小型の輻射アンテナとすることができ、筐体内に内蔵させることができる。併せて復調手段を筐体内に内蔵させるようにしたので、輻射アンテナへのケーブルをなくすことができることから、ケーブルによる信号レベルの低下や共振周波数のずれを防止することができる。また、ループアンテナにおける磁界方向と直交する方向に対して若干傾斜する方向が磁界方向となるようにループアンテナ内にバーアンテナを配置したことにより、輻射アンテナの電界強度パターンをほぼ無指向性とすることができる。このため、長波標準電波再輻射装置の向きによらず電波時計等が再輻射された長波標準電波を確実に受信することができるようになる。さらに、バーアンテナに発光ダイオードと抵抗とを並列に接続することにより、ループアンテナが送信信号を正常に輻射しているかを、発光ダイオードの点灯で報知することができる。これにより、金属体等の近傍とされてループアンテナが正常に輻射できない配置場所を発光ダイオードの点灯状態を見ることで分かることから、長波標準電波再輻射装置を長波標準電波を正常に輻射できる配置場所に容易に配置できるようになる。
本発明の長波標準電波再輻射装置の実施例とされるJJY再輻射装置を備えるJJY受信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の長波標準電波再輻射装置とされるJJY再輻射装置の構成を示す回路ブロック図である。 本発明にかかるJJY再輻射装置の筐体内の構成を示す正面図である。 本発明にかかるJJY再輻射装置における輻射アンテナの構成を示す斜視図である。 本発明にかかるJJY再輻射装置における輻射アンテナの上部を切断した構成を示す上面図である。 本発明にかかるJJY再輻射装置における輻射アンテナの構成を示す回路図である。 本発明にかかるJJY再輻射装置における輻射アンテナの電界強度パターンを測定する測定イメージを示す図である。 本発明のJJY再輻射装置における輻射アンテナにおいてバーアンテナのY軸方向からの傾きθを0°とした際の電界強度パターンを示す図である。 本発明のJJY再輻射装置における輻射アンテナにおいてバーアンテナのY軸方向からの傾きθを1°とした際の電界強度パターンを示す図である。 本発明のJJY再輻射装置における輻射アンテナにおいてバーアンテナのY軸方向からの傾きθを4°とした際の電界強度パターンを示す図である。 本発明のJJY再輻射装置における輻射アンテナにおいてバーアンテナのY軸方向からの傾きθを10°とした際の電界強度パターンを示す図である。 本発明のJJY再輻射装置における輻射アンテナにおいてバーアンテナのY軸方向からの傾きθを15°とした際の電界強度パターンを示す図である。 従来のJJY受信システムの構成例を示すブロック図である。
本発明の長波標準電波再輻射装置の実施例とされるJJY再輻射装置4を備えるJJY受信システム1の構成を図1に示す。
図1に示す本発明にかかるJJY受信システム1においては、マンション等の屋上に設置したJJY受信アンテナ2で長波標準電波を受信し、CATV変調器3aにより長波標準電波がTV共聴システムが扱っているVHF帯あるいはUHF帯になるよう変調する。そして、伝送帯域がVHF帯あるいはUHF帯に変調された長波標準電波信号とTV信号とを合波して共聴設備3における既存のケーブルに送出し、マンション等の各戸に分配する。各戸に分配されたTV信号に合波された長波標準電波信号は各戸に設置されている本発明の実施例とされるJJY再輻射装置4に入力される。JJY再輻射装置4の筐体内には、伝送帯域がVHF帯あるいはUHF帯に変調された長波標準電波信号を元の周波数帯域の長波標準電波信号に復調する復調回路や、復調された長波標準電波信号を再放射する輻射アンテナが内蔵されており、JJY再輻射装置4の構成を示す回路ブロック図を図2に示す。
図2に示すJJY再輻射装置4は筐体を有し、筐体内に図2に示す構成が内蔵されている。JJY再輻射装置4の入力端子INに入力されたTV信号に合波された長波標準電波信号は、バンドパスフィルタ(BPF)10により伝送帯域がVHF帯あるいはUHF帯に変調された長波標準電波の帯域のみが抽出され、抽出された伝送帯域がVHF帯あるいはUHF帯に変調された長波標準電波信号は復調回路11に出力される。復調回路11において伝送帯域がVHF帯あるいはUHF帯に変調された長波標準電波信号は、元の周波数の長波標準電波信号に復調される。復調された元の周波数とされた長波標準電波信号は、バッファアンプ(BUFF)12および増幅器(AMP)13により、例えば約1.2Vp−pのレベルになるよう増幅される。AMP13から出力される所定レベルの長波標準電波信号は、輻射アンテナ14に供給されて、輻射アンテナ14から長波標準電波が再放射される。JJY再輻射装置4は長波標準電波が届きにくい部屋等の建物内に設置されており、JJY再輻射装置4から輻射された長波標準電波は電波時計等に内蔵されている受信アンテナ5により受信される。受信アンテナ5で受信された長波標準電波からタイムコードが復調されてタイムコードにより電波時計の時刻が自動修正されるようになる。
なお、輻射アンテナ14は矩形状に巻回されたコイルからなるループアンテナ14aと、ループアンテナ14aの内部に配置されたコイルが巻回されているバーアンテナ14bとから構成されている。また、バーアンテナ14bには表示回路14cが接続されており、この表示回路14cは発光ダイオードLED1を備え、ループアンテナ14aが正常に長波標準電波を輻射している際に発光ダイオードLED1が点灯するようになる。
次に、本発明にかかるJJY再輻射装置4の筐体内の構成を示す正面図を図3に示す。
図3は蓋をあけた筐体4aの正面図であり、図3に示すように筐体4a内には回路基板4bが収納されており、回路基板4bに入力信号を入力する同軸端子とされた入力端子(IN)4cが筐体4aの一側面に設けられている。回路基板4bのほぼ上半分にはBPF10、復調回路11、BUFF12およびAMP13の電子回路が組み込まれている。また、回路基板4bのほぼ下半分には矩形状に巻回されているループアンテナ14aと、ループアンテナ14aの内側に配置されたコイルが巻回されているバーアンテナ14bとが設けられている。さらに、ループアンテナ14aの内側には表示回路14cが有する発光ダイオードLED1と、JJY再輻射装置4に電源が供給されて動作状態であることを示す発光ダイオードLED2との2つの発光ダイオードと、ループアンテナ14aとバーアンテナ14bとを40kHzの長波標準電波と60kHzの長波標準電波の何れかに共振するよう切り換えるスイッチSWが設けられている。
次に、本発明にかかるJJY再輻射装置4における輻射アンテナ14の構成を示す斜視図を図4に示し、輻射アンテナ14の上部を切断した構成を示す上面図を図5に示す。
これらの図に示す輻射アンテナ14は、磁界アンテナとして動作させる矩形状のループアンテナ14aと、磁界アンテナとして動作させるバーアンテナ14bとを備え、バーアンテナ14bはループアンテナ14a内に配置されている。ループアンテナ14aは、例えば横と縦の寸法が約93mm×約78mmの矩形状に形成された側周面のみからなる巻き枠20の側周面に銅線を巻回したコイル部21と、コイル部21に直列に接続されたコンデンサとにより構成されている。このループアンテナ14aの共振周波数は、再放射される長波標準電波の周波数とされ、ループアンテナ14aには再放射される長波標準電波信号が印加される。ループアンテナ14aのインダクタンスは効率良い放射ができるように約0.3〜約1.0mHとされている。また、巻き枠20の寸法は上記した寸法に限るものではなく上記寸法より巻き枠20を大きくすれば放射範囲を広くすることができ、小さくすれば放射範囲が狭くなるので目的に応じた大きさを選択すればよい。なお、巻き枠20を省略することもできる。この場合は、コイル部21の形状が周側面のみからなる矩形状を保持するようにコイル部21の巻き線同士を接着剤により接着して互いにばらばらにならないように固定する。図3では、巻き枠20を省略したループアンテナ14aが示されている。
このループアンテナ14a内にバーアンテナ14bは配置されており、例えば約φ10mm×約80mmの円筒状のフェライトコア22の外周面にコイル部23が巻回され、コイル部23にコンデンサが並列に接続されて構成されている。バーアンテナ14bの共振周波数は、ループアンテナ14aの共振周波数と同じ周波数になるようにされており、バーアンテナ14bには発光ダイオードLED1と抵抗Rとの直列回路からなる表示回路14cが並列に接続されて、ループアンテナ14aが正常に長波標準電波を輻射している際には、バーアンテナ14bに生じた誘起電圧により発光ダイオードLED1が点灯して、ループアンテナ14aから長波標準電波が正常に輻射されていることが報知される。なお、バーアンテナ14bは無給電とされループアンテナ14aに若干磁界結合することにより、ループアンテナ14aから輻射された長波標準電波が誘起される。
輻射アンテナ14が有する特徴的な構成は、図5に示すようにループアンテナ14aが形成する磁力線の方向Xと直交する方向Yに対して、バーアンテナ14bが形成する磁力線の方向Rがθだけ傾斜しているように、バーアンテナ14bをループアンテナ14a内に傾けて配置した構成である。このように、バーアンテナ14bをθだけ傾けることにより、輻射アンテナ14における磁界アンテナの放射特性においてヌル点が改善されて、電界放射パターンをほぼ無指向性とすることができる。
輻射アンテナ14の回路図を図6に示す。図6に示す回路図において、ループアンテナ14aの端子Tには、コイル部21(L1)と直列にコンデンサC1あるいはコンデンサC2が接続されている。端子Tには、JJY再輻射装置4におけるAMP13により増幅された長波標準電波信号が入力されるが、その周波数は40kHzあるいは60kHzとされる。そこで、40kHzの長波標準電波信号が端子Tに入力される際にはスイッチSWを下側に切り換えて可動接点b1を固定接点c1に接続する。これにより、コイル部21(L1)に直列にコンデンサC2が接続されてループアンテナ14aは、40kHzの長波標準電波に直列共振するようになる。また、60kHzの長波標準電波信号が端子Tに入力される際にはスイッチSWを上側に切り換えて可動接点b1を固定接点a1に接続する。これにより、コイル部21(L1)に直列にコンデンサC1が接続されてループアンテナ14aは、60kHzの長波標準電波に直列共振するようになる。なお、コンデンサC1,C2は複数のコンデンサを並列接続して構成しているが、所望の容量値が得られれば1つのコンデンサにより構成することができる。例えば、ループアンテナ14aのインダクタンスが約0.38mHとされている場合はコンデンサC1は約0.018μFとなり、コンデンサC2は約0.04μFとなる。なお、端子Tに長波標準電波を供給する供給源とされるAMP13の出力インピーダンスが約5Ω程度の小さい場合となることを想定してループアンテナ14aは直列共振とされている。この場合、供給源のインピーダンスが大きい場合は、並列共振のループアンテナ14aとするのがよい。
図6に示す回路図において、バーアンテナ14bは、コイル部23(L2)に並列にコンデンサC3あるいはコンデンサC4が接続されて構成されている。バーアンテナ14bには、ループアンテナ14aから輻射された長波標準電波が誘起されるが、その周波数は40kHzあるいは60kHzとされる。そこで、40kHzの長波標準電波がループアンテナ14aから輻射される際にはスイッチSWを下側に切り換えて可動接点b2を固定接点c2に接続する。これにより、コイル部23(L2)に並列にコンデンサC4が接続されてバーアンテナ14bは、40kHzの長波標準電波に並列共振するようになる。また、60kHzの長波標準電波がループアンテナ14aから輻射される際にはスイッチSWを上側に切り換えて可動接点b2を固定接点a2に接続する。これにより、コイル部23(L2)に並列にコンデンサC3が接続されてバーアンテナ14bは、60kHzの長波標準電波に並列共振するようになる。なお、図示するようにスイッチSWは2回路2接点のスイッチとされて可動接点b1と可動接点b2とは連動して切り換えられる。また、コンデンサC3,C4は複数のコンデンサを並列接続して構成しているが、所望の容量値が得られれば1つのコンデンサにより構成することができる。例えば、バーアンテナ14bのインダクタンスが約0.6mHとされている場合は、コンデンサC3は約0.012μFとなり、コンデンサC2は約0.027μFとなる。バーアンテナ14bには、さらに並列にLED1と抵抗Rとの直列回路からなる表示回路14cが並列に接続されている。抵抗Rは、LED1に流れる電流を調整する抵抗である。これにより、バーアンテナ14bに誘起された電圧が所定の電圧値を超えるとLED1が点灯するようになり、LED1が点灯した際には、ループアンテナ14aから正常に長波標準電波が輻射されていることが報知されることになる。
次に、本発明のJJY再輻射装置4における輻射アンテナ14において、ループアンテナ14aに対するバーアンテナ14bの傾きθを替えた際の電界強度パターンを図8ないし図12に示し、電界強度パターンの測定イメージを図7に示す。
図7において輻射アンテナ14と測定用の受信アンテナ30とを約3m離隔して配置し、輻射アンテナ14を360°回転させることにより電界強度パターンを受信アンテナ30により測定している。この場合、輻射アンテナ14を構成している矩形状のループアンテナ14aの寸法は約93mm×約78mmとされ、インダクタンスは約0.8mHとされている。バーアンテナ14bの寸法は約φ10mm×約80mmとされ、インダクタンスは約0.6mHとされている。そして、バーアンテナ14bのY軸方向からの傾きθを0°、約1°、約4°、約10°、約15°とした際の電界強度パターンを、バーアンテナ14bを無くした輻射アンテナの場合と対比して図8ないし図12に示している。
図8を参照すると、バーアンテナ14bがない場合は最大電界強度より約50dB以上減衰するヌル点が生じているが、バーアンテナ14bをループアンテナ14a内に配置して、バーアンテナ14bのY軸方向からの傾きθを0°とすると、ヌル点の電界強度が最大電界強度より約30dBしか減衰しないように改善されることがわかる。
また、図9を参照すると、ループアンテナ14a内に配置されたバーアンテナ14bのY軸方向からの傾きθを1°とすると、ヌル点の電界強度が最大電界強度より約16dBしか減衰しないように改善され、ほぼ無指向性となる電界強度パターンが得られることがわかる。
さらに、図10を参照すると、ループアンテナ14a内に配置されたバーアンテナ14bのY軸方向からの傾きθを4°とすると、ヌル点の電界強度が最大電界強度より約7dBしか減衰しないように改善され、ほぼ無指向性となる電界強度パターンが得られることがわかる。ただし、電界強度パターンが全体的に左回りに若干回転して傾くようになる。
さらにまた、図11を参照すると、ループアンテナ14a内に配置されたバーアンテナ14bのY軸方向からの傾きθを10°とすると、ヌル点の電界強度が最大電界強度より約7dBしか減衰しないように改善され、ほぼ無指向性となる電界強度パターンが得られることがわかる。ただし、電界強度パターンが全体的にさらに左回りに回転して約45°程度傾くようになると共に、最大電界強度が若干減少する。
さらにまた、図12を参照すると、ループアンテナ14a内に配置されたバーアンテナ14bのY軸方向からの傾きθを15°とすると、ヌル点の電界強度が最大電界強度より約9dBしか減衰しないように改善され、ほぼ無指向性となる電界強度パターンが得られることがわかる。ただし、電界強度パターンが全体的にさらに左回りに回転して約70°程度傾くようになると共に、最大電界強度が約4dB減少する。
図8ないし図12の電界強度パターンを参照すると、ループアンテナ14aでは発生してしまうヌル点を、ループアンテナ14aにほぼ直交するよう配置されたバーアンテナ14bが補完していることがわかる。このように、バーアンテナ14bのY軸方向からの傾きθを大きくしていくと最大電界強度が減少していくのは、傾きθを±10°以上傾けると、ループアンテナ14aとバーアンテナ14bとの磁界結合が大きくなり、共振周波数がずれるようになって電界強度が低くなるものと考えられる。このことから、輻射アンテナ14においては、バーアンテナ14bのY軸方向からの傾きθを約±1°〜約10°とするのが好適とされる。
ところで、輻射アンテナ14において発光ダイオードLED1が点灯するのは、輻射アンテナ14に所定レベルの長波標準電波信号が供給されており、ループアンテナ14aの共振周波数が供給された長波標準電波信号の周波数である40kHzあるいは60kHzに共振していると共に、バーアンテナ14bがループアンテナ14aに供給された長波標準電波の周波数である40kHzあるいは60kHzに共振している場合であって、輻射アンテナ14が金属性の妨害物の影響を受けていない場合とされる。
また、輻射アンテナ14において発光ダイオードLED1が点灯しない場合としては、共聴設備3から長波標準電波信号がJJY再輻射装置4に供給されていない場合や、輻射アンテナ14が金属性の妨害物の影響を受けた場合(共振周波数がずれてループアンテナ14aに交流電流が流れなくなる。)となる。このことから、JJY再輻射装置4を設置するには発光ダイオードLED1が点灯する位置に設置すればよく、JJY再輻射装置4の設置場所を容易に設定できるようになる。
なお、ループアンテナ14aの寸法は一例であり、上記した例に限ることはない。さらに、ループアンテナ14aおよびバーアンテナ14bのインダクタンスの値も一例を挙げているが、この値に限るものではない。
また、本発明にかかるJJY再輻射装置4への電源は図示しない電源ユニットから供給されるが、電源ユニットを筐体4a内に内蔵するようにしてもよい。電源ユニットから電源をJJY再輻射装置4に供給する場合は、入力端子INに入力される高周波信号に直流電源を重畳させて供給し、入力端子INに供給された直流電源をコンデンサおよびチョークコイルにより分離して、JJY再輻射装置4の電子回路の各部に供給するようにする。この場合、JJY再輻射装置4に直流電源端子を設けて、直流電源端子に電源ユニットからの電源を供給するようにしてもよい。
微弱電波の規定では、無線設備から3メートルの距離における電界強度に補正した値が500μV/m(約54dBμV/m)以下であれば、無線局の免許を受ける必要はないものとされている。そして、150kHz以下の周波数の電波の測定においては、測定した電界強度の最大値から次の式により求められる値を減じた値をもって被測定機器が発射する電波の電界強度とするとされている。
24−20log10F [dB]
ただし、Fは、測定する電波の周波数(単位MHz)である。
そこで、長波標準電波の周波数を40kHzとして計算すると減ずる値が約−52dBとなり、60kHzとした場合は約−48.4dBとなる。従って、JJY再輻射装置4から3mの位置における最大電界強度のレベルは、40kHzの場合では約106dBμV/m以下とされ、60kHzの場合は約102.4dBμV/m以下とされる。この最大電界強度のレベルとなるよう輻射アンテナ14から輻射した場合は、電波時計等において必要な受信電界強度は約50dBμV/mとされることから、雑音・障害物がない環境においては輻射アンテナ14を内蔵するJJY再輻射装置4から約20mの範囲において受信することが可能となる。ただし、JJY再輻射装置4から3mの位置における電界強度のレベルが約95dBμV/mとして運用されることが現実的であって、この場合でも少なくともJJY再輻射装置4から約14mの範囲において受信可能な電界強度を得ることができる。
また、輻射アンテナ14では、ループアンテナ14a内にバーアンテナ14bを配置しており、バーアンテナ14bはフェライトコア22を有しているため輻射アンテナ14における磁束密度を高めることができる。すると、輻射アンテナ14を内蔵する鉄骨や鉄筋が組み込まれている室内の壁に接近した状態でJJY再輻射装置4を取り付けても、鉄骨や鉄筋の影響をあまり受けないようになる。これは、バーアンテナ14bの磁束密度が高いことから渦電流が鉄骨や鉄筋に誘起されることが軽減されるからと考えられる。
1 JJY受信システム、2 JJY受信アンテナ、3 共聴設備、3a CATV変調器、4 JJY再輻射装置、4a 筐体、4b 回路基板、4c 入力端子、5 受信アンテナ、10 BPF、11 復調回路、12 バッファアンプ、13 増幅器、14 輻射アンテナ、14a ループアンテナ、14b バーアンテナ、14c 表示回路、20 巻き枠、21 コイル部、22 フェライトコア、23 コイル部、30 受信アンテナ、100 受信システム、101 受信アンテナ、102 変調器、103 復調器、104 輻射アンテナ、105 共聴設備、105 受信アンテナ、IN 入力端子、LED1 発光ダイオード、LED2 発光ダイオード、R 抵抗、SW スイッチ、T 端子

Claims (5)

  1. 入力された変調されている長波標準電波信号を復調して元の周波数の長波標準電波信号に復調する復調手段と、
    該復調手段から出力される長波標準電波信号を増幅する増幅手段と、
    該増幅手段から出力される長波標準電波信号を再輻射する輻射アンテナと、
    前記復調手段、前記増幅手段および前記輻射アンテナとが内蔵される筐体とを備え、
    前記輻射アンテナは、長波標準電波信号に共振するループアンテナと、ループアンテナにおける磁界方向と直交する方向に対して若干傾斜する方向が磁界方向となるように該ループアンテナ内に配置され、長波標準電波信号に共振するバーアンテナとを備え、前記ループアンテナと前記バーアンテナとにより電界強度パターンがほぼ無指向性となることを特徴とする長波標準電波再輻射装置。
  2. 前記輻射アンテナにおいて、前記傾斜する方向の角度が約1°ないし約10°とされていることを特徴とする請求項1記載の長波標準電波再輻射装置。
  3. 前記輻射アンテナにおける前記ループアンテナは、コイル部とコンデンサとが直列に接続されて長波標準電波信号に共振するようにされており、前記バーアンテナは、コイル部とコンデンサとが並列に接続されて長波標準電波信号に共振するようにされていることを特徴とする請求項1記載の長波標準電波再輻射装置。
  4. 2周波の長波標準電波信号の内のいずれかを選択して利用できるように、前記ループアンテナおよび前記バーアンテナに接続されているコンデンサの容量を切り換えるスイッチが設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の長波標準電波再輻射装置。
  5. 前記バーアンテナに発光ダイオードと抵抗とが並列に接続されており、前記ループアンテナが長波標準電波信号を正常に輻射している際に、前記発光ダイオードが点灯してその旨を報知するようにされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の長波標準電波再輻射装置。
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