JP2010182519A - 液晶モジュールの直下型バックライト装置 - Google Patents

液晶モジュールの直下型バックライト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 直下型バックライト装置の光反射部材を単一部品で形成し、その単一部品のコストを安価に抑える。組立工程の簡素化を促進して生産性を向上させる。
【解決手段】 線状光源1と、線状光源の光を液晶セルに向けて反射する光反射部材3とを有する。光反射部材3の反射面が、線状光源1の背部に位置する矩形の中央領域Z1と、4つの台形状の周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5とに分かれている。光反射部材3を平面視矩形の1枚のシート体8で形成する。シート体8は、その周囲4箇所をまっすぐな折曲げ線11,12,13,14に沿って折り曲げることにより、その表面の反射面が、矩形の中央領域Z1と、台形状の4つの周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5とに区画されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、液晶モジュールの直下型バックライト装置、特に、液晶セルの背部で線状光源の光を液晶セルに向けて反射させるために設けられる光反射部材の構成を簡略化するための対策を講じた液晶モジュールの直下型バックライト装置に関する。
図1は一般的な液晶モジュールの直下型バックライト装置を分解状態で示した概略構成図である。液晶モジュールは、液晶セル(不図示)や液晶セルの直下に配置されたバックライト装置を備えるモジュールのことである。
同図において、1は直管型又はU字管型などの蛍光管でなる線状光源であり、この線状光源1は、その端部電極が給電用のソケット2に差し込まれている。線状光源1の背部には、表面が反射面とされている光反射部材3が配置されていて、この光反射部材3によって反射された線状光源1の光が、図示していない液晶セルをその背部から照射する。また、光反射部材3と液晶セルとの間には、光拡散板などの必要な種類及び枚数の光学シート類4が配置されている。そして、光反射部材3の反射面で反射した光が、この光学シート類4を通過して液晶セルを背部から照射することにより、液晶セルの画像表示面の輝度バランスが保たれるようになっている。図1において、5は枠フレームであり、この枠フレーム5は、上記した線状光源1のほか、光反射部材3や光学シート類4を保持する機能を有していて、樹脂成形体で製作されていたり、板金で製作されていたりする。
図6は枠フレーム5に装備された線状光源1と光反射部材3とを説明的に示した平面図である。光反射部材3はその表面の全体又は略全体が反射面となっている。その反射面は、同図のように、線状光源1の背部に位置する広い1つの矩形の中央領域Z1と、この中央領域Z1の4つの辺部11,12,13,14のそれぞれから傾斜姿勢で立ち上げられた細長い台形状の周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5とに分かれている。
そして、従来のバックライト装置では、図1又は図6に示した光反射部材3を、図7に概略斜視図で示した折曲げ可能なシート体6と、図8に示した射出成形法で成形される樹脂成形体でなるフレーム材7と、を組み合わせることによって形成していた。
図7に示したシート体6は、その外形輪郭形状が略矩形になっていて、その2つの長辺部のそれぞれの近傍箇所に定めたまっすぐな折曲げ線L1,L2に沿って図示のように折り曲げられている。そして、シート体6を折り曲げて図7の形状に保形することにより、このシート体6に、矩形の上記中央領域Z1と、その中央領域Z1の両側の台形状の2つの上記周辺領域Z2,Z4とを形成していた。なお、シート体6によって形成されている2つの周辺領域Z2,Z4において、片側の周辺領域Z2の長手方向の各端縁61,61、及び、他側の周辺領域Z4の長手方向の各端縁62,62は、それらの相互間隔が折曲げ線L1又は折曲げ線L2から遠ざかるほど開いた形状に形作られていて、各端縁61,62をそのように形作ることによって上記周辺領域Z2,Z4が台形状に形成されている。
また、図8に示したフレーム材7は、上記のように射出成形法で成形される樹脂成形体でなり、傾斜した細長い台形状の反射面を有している。このフレーム材7は、図7に示したシート体6の長手方向両側に対称に配置される。そして、それらのフレーム材7のそれぞれの細長い台形状の反射面が、図6に示した他の2つの周辺領域Z3,Z5として用いられていた。なお、このフレーム材7の細長い台形状の反射面は、その端部が、シート体6によって形成されている細長い台形状の周辺領域Z2,Z4の端部に突き合わされているのであり、その突合せ構成により、4つの上記周辺領域Z2〜Z5が矩形環状につながった状態になっている。
一方、光源の光を反射板で反射させるようにしたバックライト装置は従来より知られている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。そして、特許文献1では、反射板に山部を具備させることによって輝度むらを生じさせないようにした直下型ハックライト装置が提案されている。また、特許文献2では、反射板を多層構造にすることによって反射板の反りの発生を防止している。
特開2004−102119号広報 特開2004−55182号公報
しかしながら、冒頭に記載した従来例の液晶モジュールの直下型バックライト装置のように、光反射部材3が、図7に示したシート体6と図8に示した樹脂成形体でなる2つのフレーム材7とを組み合わせて構成されていると、光反射部材3を構成するのに必要な部品点数がシート体6と2つのフレーム材7との3部品になり、そのことがコストアップの要因になるだけでなく、組立工程の複雑化を来して生産性を低下させることにもなる。
本発明は以上の状況の下でなされたものであり、直下型バックライト装置の光反射部材を単一部品で形成し、しかもその単一部品のコストを安価に抑えることのできる対策を講じることによって、特に大幅なコストダウンを図りやすくし、しかも、組立工程の簡素化を促進して生産性を向上させることのできる液晶モジュールの直下型バックライト装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液晶モジュールのバックライト装置は、線状光源と、液晶セルの背部で線状光源の光を上記液晶セルに向けて反射する光反射部材と、を有し、この光反射部材の表面によって形成された反射面が、上記線状光源の背部に位置する矩形の中央領域と、この中央領域の4つの辺部のそれぞれから傾斜姿勢で立ち上げられた台形状の周辺領域とに分かれている液晶モジュールの直下型バックライト装置において、
上記光反射部材が平面視矩形の1枚のシート体でなり、このシート体の周囲4箇所をまっすぐな折曲げ線に沿って折り曲げることにより、矩形の上記中央領域と、台形状の4つの上記周辺領域とが形成され、これら周辺領域の内の少なくとも1つの領域に上記線状光源を挿通する挿通孔を設けることを特徴とする
この構成であると、光反射部材が1枚のシート体だけによって形成されるために、図7に示したシート体6と図8に示したフレーム材7とを組み合わせて光反射部材3を構成する必要がなくなる。その結果、必要な部品点数が削減され、組立工程も簡素化されて生産性が向上する。
本発明に係る液晶モジュールのバックライト装置は、上記周辺領域のうちの少なくとも1つの領域に設けられた線状光源を挿通挿入孔が複数の対をなして形成され、一対の挿入孔は各々がスリットで連結されていることを特徴とする
この構成であると、光反射部材を1枚のシート対だけによって形成したとしても、線状光源の組みつけが容易となる。その結果、生産性が向上する。
以上のように、本発明に係る液晶モジュールの直下型バックライト装置によれば、光反射部材を1枚のシート体だけにより形成して従来例で説明した高価なフレーム材を不要にしたので、コストダウンを大幅に図りやすくなるだけでなく、部品点数の削減を通じて組立工程の簡素化を促進し、生産性を向上させやすくなるという効果が奏される。
一般的な液晶モジュールの直下型バックライト装置を示した分解概略構成図である。 光反射部材として用いられるシート体の概略斜視図である。 図2のシート体を展開して示した平面図である。 変形例によるシート体を展開して示した要部の拡大平面図である。 1枚のシート体だけを光反射部材として用いた直下型バックライト装置の概略平面図である。 U字型の蛍光管の折り曲げ部を大形状の周辺領域裏面側に配置する場合の直下型バックライト装置の概略平面図である。 従来例で光反射部材として用いられていたシート体の概略斜視図である。 従来例で光反射部材として用いられていたフレーム材の概略斜視図である。
(第一実施形態)
液晶モジュールは、図示していない液晶セルや、その液晶セルの直下に配置されたバックライト装置を備えるモジュールのことである。実施形態に係る液晶モジュールの直下型バックライト装置は、図1について既述したものと同様の一般的な構成を有している。すなわち、直管型又はU字管型などの蛍光管でなる線状光源1の端部電極が給電用のソケット2に差し込まれている。線状光源1の背部に、表面が反射面とされている光反射部材3が配置されていて、この光反射部材3によって反射された線状光源1の光が図示していない液晶セルをその背部から照射する。また、光反射部材3と液晶セルとの間には、光拡散板などの必要な種類及び枚数の光学シート類4が配置されている。そして、光反射部材3の反射面で反射した光が、この光学シート類4を通過して液晶セルを背部から照射することにより、液晶セルの表示面の輝度バランスが保たれるようになっている。線状光源1のほか、光反射部材3や光学シート類は、枠フレーム5に保持される。枠フレーム5は樹脂成形体や板金で製作されている。
図2は光反射部材3として用いられるシート体8の概略斜視図である。この実施形態では、図1に示した光反射部材3の全体が、図2に示した1枚のシート体8だけによって形成されていて、従来例のように光反射部材3が図7に示したシート体6と図8に示したフレーム材7とを組み合わせて形成されているものではない。
図2に示したように、シート体8には、図6を参照して説明した矩形の中央領域Z1と、その周囲の4つの台形状の周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5とが備わっている。すなわち、シート体8の周囲4箇所をまっすぐな折曲げ線L11,L12,L13,L14に沿って図示のように折り曲げることにより、4つの台形状の周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5を形成してあると共に、それらの折曲げ線L11,L12,L13,L14によって形成される4つの辺部11,12,13,14を有する矩形の中央領域Z1を形成してある。したがって、矩形の中央領域Z1は、4つの辺部11,12,13,14により取り囲まれた矩形の広い領域のことである。また、台形状の周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5は、中央領域Z1の4つの辺部11,12,13,14のそれぞれから傾斜姿勢で立ち上げられた細長い台形状の領域のことである。また、台形状の周辺領域Z2は、蛍光管を挿通する複数の挿通孔87と、前記複数の挿通孔の内の一対の挿通孔を連接するスリット86とが備わっている。
図3は1枚の上記シート体8を展開して示した平面図である。同図のように、展開されたシート体8は、矩形のシート状素材の4つのコーナのそれぞれに同一形状のV字形の切込みCを形成した形状を有していて、それら4箇所の切込みCの谷部同士を連結したまっすぐな線が上記した折曲げ線L11,L12,L13,L14に相当している。そして、これらの折曲げ線L11,L12,L13,L14によって囲まれた矩形の領域が上記中央領域Z1に相当している。したがって、折曲げ線L11,L12,L13,L14の形成箇所が、矩形の中央領域Z1の4つの辺部11,12,13,14に相当している。
また、上記した4箇所の折曲げ線L11,L12,L13,L14の外側領域はいずれも台形状を形作っていて、それらの台形状の領域が、上記した4つの周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5に相当している。なお、図3に示したシート体8では、台形状の4つの周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5のそれぞれの外縁部に幅狭の細長い張出し片部81,82,83,84を連設してある。
図3に示したシート体8において、4本のまっすぐな折曲げ線L11,L12,L13,L14に沿って台形状の領域を傾斜姿勢になるように折り曲げて、シート体8を図2に示した形状に保形すると、矩形の中央領域Z1と、この中央領域Z1の4つの辺部11,12,13,14のそれぞれから傾斜姿勢で立ち上げられた台形状の周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5とが形成される。そして、矩形の中央領域Z1の任意位置のコーナを挟んで相隣接する台形状の2つの周辺領域(Z2とZ3、Z3とZ4、Z4とZ5、Z5とZ2)の相互間では、それらの周辺領域の端部同士が隙間を生じないように突き合わされている。これらの突合せ箇所を図2に符号aで示してある。また、4つの周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5のそれぞれの外縁部の張出し片部81,82,83,84を外側へ折り曲げてある。これらの張出し片部81,82,83,84は、図1に示した枠フレーム5によって支えられる部分に相当している。
この実施形態の直下型バックライト装置によると、光反射部材3が1枚のシート体8だけによって形成され、しかも、そのシート体8は、図3に示した形状の略矩形のシート素材の周囲4箇所を斜めに折り曲げるだけで形成されているので、光反射部材3の製作コストが従来例に比べて格段に安価になる。また、光反射部材3の組立工程は、1枚のシート素材の周囲4箇所を斜めに折り曲げるだけの工程であるために、従来例のように図7に示したシート体6と図8に示したフレーム材7とを組み合わせるという熟練を必要とする工程に比べて格段に簡素化される。したがって、直下型バックライト装置の組立工程の簡素化が促進されて、その生産性を向上させやすくなる。それにもかかわらず、相隣接する台形状の2つの周辺領域の境界部分(突合せ箇所a)に隙間が生じず、その結果、従来例と同等の優れた光反射性が発揮されるようになって液晶セルに輝度むらが生じにくくなる。
図4は変形例によるシート体8を展開して示した要部の拡大平面図である。台形状の周辺領域Z2は、蛍光管を挿通する複数の挿通孔87と、前記複数の挿通孔の内の一対の挿通孔を連接するスリット86とが備わっている。
図5は図2に示した形状のシート体8を光反射部材3として用いた直下型バックライト装置の概略平面図である。このバックライト装置では、光反射部材3に形成しておくことが要求されている反射面、具体的には、線状光源1の背部に位置する矩形の中央領域Z1と、この中央領域Z1の4つの辺部11〜14のそれぞれから傾斜姿勢で立ち上げられた台形状の周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5とが、すべて1枚のシート体8だけによって形成されている。そのため、図7に示したシート体6と図8に示したフレーム材7とを組み合わせて矩形の中央領域Z1と4つの台形状の周辺領域Z2,Z3,Z4,Z5とを形成する必要がない。このことから、この実施形態によると、光反射部材3を1枚のシート体8だけによって形成することができるようになり、図8に示したフレーム材7などの余分な部品を用いる必要がなくなってそれだけ部品点数が削減されるために、組立工程の簡素化を促進しやすくなる。しかも、シート体8は、図8に示したフレーム材7のように技術的に高度で製作コストの高い射出成形で成形された樹脂成形体に比べると、入手が容易で格段に安価でもあるので、この実施形態の構成を採用することによって液晶モジュールの直下型バックライト装置を格段に安価に提供することが可能になる。さらに、同装置の軽量化にも役立つ。
図5に示した線状光源1にはU字管型の蛍光管が用いられていて、その端部電極は、シート体8の1つの周辺領域Z5の背部の空所の中でソケットに接続されている。そのため、線状光源1は、当該周辺領域Z5に形成された孔部87を通してその背部に突き出されて図1に例示した形態でソケット2に接続されている。また、シート体8の裏面側において、枠フレーム5には固定具9が固着されていて、この固定具9のクランプ91が、シート体8の矩形の中央領域Z1の形成箇所に開設されている開口(不図示)からシート体8の表面側に突き出されている。そして、線状光源1の適所、たとえば図示した屈曲部分の2箇所がそのクランプ91に保持されている。
(第二実施形態)
図6は、U字型の蛍光管の折り曲げ部を台形状の周辺領域Z3の裏面側に配置する場合の直下型バックライト装置の概略平面図である。台形状の周辺領域Z3は、蛍光管を挿通する複数の挿通孔87と、前記複数の挿通孔の内の一対の挿通孔を連接するスリット86とが備わっている。
図1〜図7においては、説明の便宜上、同一部分または相応する部分に同一符号を付してある。
1 線状光源
3 光反射部材
8 シート体(光反射部材)
85 差込み片
86 スリット
87 挿通孔
L11,L12,L13,L14 折曲げ線
Z1 中央領域
Z2,Z3,Z4,Z5 周辺領域





Claims (2)

  1. 線状光源と、液晶セルの背部で線状光源の光を上記液晶セルに向けて反射する光反射部材と、を有し、この光反射部材の表面によって形成された反射面が、上記線状光源の背部に位置する矩形の中央領域と、この中央領域の4つの辺部のそれぞれから傾斜姿勢で立ち上げられた台形状の周辺領域とに分かれている液晶モジュールの直下型バックライト装置において、
    上記光反射部材が平面視矩形の1枚のシート体でなり、このシート体の周囲4箇所をまっすぐな折曲げ線に沿って折り曲げることにより、矩形の上記中央領域と、台形状の4つの上記周辺領域とが形成され、これら周辺領域の内の少なくとも1つの領域に上記線状光源を挿通する挿通孔を設けることを特徴とする液晶モジュールの直下型バックライト装置。
  2. 上記周辺領域のうちの少なくとも1つの領域に設けられた線状光源を挿通挿入孔が複数の対をなして形成され、一対の挿入孔は各々がスリットで連結されていることを特徴とする請求孔1に記載した液晶モジュールの直下型バックライト装置。



















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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012032978A1 (ja) * 2010-09-06 2012-03-15 シャープ株式会社 反射シート、照明装置および表示装置
CN102628567A (zh) * 2012-03-28 2012-08-08 达运精密工业(苏州)有限公司 背光模组及应用其的显示装置
JP2015040918A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 船井電機株式会社 表示装置

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