JP2010182107A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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敦 鳥崎
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裕嗣 松本
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Abstract

【課題】デジタルペンの軌跡の濃淡(かすれ)をより正確に表現すること。
【解決手段】デジタルペンによって書かれた軌跡を示す情報と、当該軌跡を書いたときの筆圧を示す筆圧情報および筆速を示す筆速情報とを取得する取得手段と、前記取得した筆圧情報および筆速情報の両方の情報に基づいて、前記軌跡の濃淡を調整する調整手段と、前記調整された軌跡を用いて画像を形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、デジタルペンから得られた情報に基づいて画像を形成する技術に関する。より詳細には、デジタルペンから得られた情報に基づいて、ペンによって書かれる軌跡の濃淡を調整する画像形成装置および画像形成方法に関する。
近年、デジタルペンが知られている。デジタルペンとは、ペン形状の入力デバイスのことであり、手書きの文字等をそのままデータ化する際に用いられるものである。デジタルペンにはカメラが設置されており、このカメラが、デジタルペン自身の動きを随時、把握する。そして、この把握したデジタルペンの動きを無線でサーバに送る。これにより、デジタルペンを持ったユーザが紙上にどのような情報を描いたか、サーバ上でリアルタイムに把握することができる。あるいは、デジタルペンの動きをペンデバイスの内蔵メモリに記憶しておき、USB接続などを介してサーバに送信している。ペンの動きを把握するためにデジタルペンに設置されたカメラは、紙上に印刷された座標情報を随時、読取り、その読み取った情報をサーバに無線で送っていたり、あるいはUSB接続を介してサーバに送っていたりした。これにより、デジタルペンがどのような軌跡で動いたか、サーバは把握することができた。
しかしながら、サーバはデジタルペンの軌跡を知ることができるだけであり、例えば、軌跡によって画かれる線が薄い/濃いなどといった情報を、サーバが直ちに把握することはできなかった。
この問題の解決のための技術が、特許文献1に挙げられている。特許文献1は、薄い/濃いといった情報(言うなれば、「かすれ」)を表現するための技術である。
この特許文献1は、デジタルペンのペンの高さ情報(ペンと紙との距離)、もしくはペンの速さ情報(書く速さ)のいずれか一方を用いて、各座標点におけるデジタルペンの濃度を表現している。具体的には、ペンの高さが高い(紙から離れている)場合に、濃度を薄く表現することが記載されている。また別の実施例では、ペンの速さが早い場合に、濃度を薄く表現することが記載されている。このように、濃度を薄く表現するための根拠として、ペンの高さ情報、又は、ペンの速さ情報のいずれか一方を用いる技術が存在している。
特開2007-128120号公報
しかしながら、実際には、濃度の薄さを表現するには、ペンの高さ情報とペンの速さ情報のいずれか一方の情報を用いるだけでは正確な濃度の薄さを表現することができないという課題がある。より正確にペンの軌跡の濃度の薄さを表現するためにはこの両方の情報が必要になってくる。
この理由について説明する。
デジタルペンの濃度は、デジタルペンのインクが紙上にどれだけ落ちるのかということと比例する。そして、その紙上に落ちるインクの量は、「1秒間にどれだけペンがインクを足らすか(これは、基本的に筆圧に比例する)」×「ペンと各点との接触時間(単位は秒であり、これはペンの速さに反比例する)」との掛け算によって決まる。よって、濃度の薄さを表現するには、両方の情報に基づく処理が必要になる。
かかる課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、デジタルペンによって書かれた軌跡を示す情報と、当該軌跡を書いたときの筆圧を示す筆圧情報および筆速を示す筆速情報とを取得する取得手段と、前記取得した筆圧情報および筆速情報の両方の情報に基づいて、前記軌跡の濃淡を調整する調整手段と、前記調整された軌跡を用いて画像を形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の画像形成方法は、デジタルペンによって書かれた軌跡を示す情報と、当該軌跡を書いたときの筆圧を示す筆圧情報および筆速を示す筆速情報とを取得する取得ステップと、前記取得した筆圧情報および筆速情報の両方の情報に基づいて、前記軌跡の濃淡を調整する調整ステップと、前記調整された軌跡を用いて画像を形成する画像形成ステップとを備えることを特徴とする。
本発明によって、従来から記録表示可能であった文字、矩形等の筆跡の内容、色、線長に加えて、濃度および線幅を表現することにより、筆記の内容をより忠実に記録表示できるという効果がある。特に、ペンの高さ情報(筆圧情報)とペンの速さ情報(筆速情報)の両方を用いることで、ペンによって書かれる線の濃淡を正確に再現できる。
本発明を適用した画像形成システムの全体構成を説明する図である。 本発明を適用した画像形成装置の機能ブロック図の例である。 本発明を適用した画像形成装置のパネル画面の実施例である。 本発明を適用した実施形態1で使用する画像形成装置の処理を示すフローチャートである。 本発明を適用した実施例で使用する手書きサインの例を示す図である。 本発明を適用した実施例で使用するかすれ直線の例を示す図である。 本発明を適用した実施形態2で使用する画像形成装置の処理を示すフローチャートである。 本発明を適用した二値画像の間引き処理を説明する図である。 本発明を適用したスクリーン置き換えによる多値信号値制御処理を説明する図である。
以下、図面を参照にして本発明の実施形態について説明する。
<実施形態1>
本発明の実施例を、図1、図4、図5及びフローチャート図3を用いて説明する。実施形態1はデジタルペンからの筆圧情報と筆速情報とに基づいて濃淡(濃度、線幅)を変化させることに関して、特に線幅を固定し濃度を変化させて、かすれに似た状況を記録表示に表現する実施例である。
なお、筆圧情報とは、デジタルペンによって書かれる軌跡の筆圧を示す情報のことである。また、筆速情報とは、デジタルペンによって書かれる軌跡のペンの速さを示す情報のことである。また、以下の各実施形態においては、これらの情報に基づいて、ペンによって書かれる軌跡の濃淡を調整する例を説明する。ここで、濃淡を調整する手法としては、線の濃度を変化させる方法と、線の幅を変化させる方法とがある。実施形態1では、主に濃度を変化させる例について説明し、実施形態2では、主に線幅を変化させる例について説明する。
<画像形成システムの全体構成の説明>
図1Bは、実施形態1の画像形成装置の機能ブロック図を示す図である。取得手段10は、デジタルペンによって書かれた軌跡を示す情報を取得する。また、取得手段10は、軌跡を書いたときの筆圧を示す筆圧情報および筆速を示す筆速情報も併せて取得する。調整手段20は、取得手段10で取得した筆圧情報および筆速情報の両方の情報に基づいて、軌跡の濃淡を調整する。そして、画像形成手段30は、調整手段20で調整された軌跡を用いて画像を形成する。具体的な処理については後述する。
図1Aは本発明の実施形態1に関わる画像形成システムの全体構成である。即ち図1Aは、デジタルペン1001と、1002〜1027までの画像形成装置とを含む画像形成システムの全体構成を示している。また、画像形成装置は、1002〜1027を制御するコントローラ(図示せず)とエンジン部1028とパネル部1029とスキャナ部1030とを含む。
1001は携帯情報機器としてのデジタルペンで、ペンの先に付いたカメラで、専用紙に書かれた手書きの筆跡(軌跡)を読み取ることができる。具体的には、専用紙に印字されたドットパターンをペン先のカメラで読み取ることでペンの位置情報を取得して、これにより画像形成装置がペンの軌跡を取得することができる。デジタルペンの中に蓄積された手書きデータは、Bluetooth(登録商標)やUSB経由で画像形成装置に送られる。画像形成装置に送られるデータは軌跡の内容、色、線幅、線長、筆圧、筆速等を示す情報である。
デジタルペン1001から送られたデータはROM1003上にあるネットワーク制御部1012の制御により、受信バッファ1002に一時蓄えられる。
1003は画像形成装置のプログラムが格納されているROMである。ROM1003にはCPU1015によって実行されることによって各機能部を構成するプログラムが格納されている。
ROM1003には、印刷情報を解析する印刷情報解析部1004が含まれる。印刷情報には、後述する“かすれ表示直線”に関する情報が含まれる。また、ROM1003には、描画処理を行い、RAM1016上にある印刷情報データメモリ1017に格納されている印刷情報データより中間データオブジェクトを作成する中間オブジェクト作成部1005が含まれる。中間オブジェクト作成部1005はまた、RAM1016上にある中間データオブジェクトメモリ1018に格納する。また、レンダリング処理を行い、RAM1016上にある中間データオブジェクトメモリ1018に格納されている中間データオブジェクトをレンダリングデータ(ビットマップデータ)に落とすレンダリングデータ作成部1006が含まれる。レンダリングデータ作成部1006はまた、RAM1016上にあるレンダリングデータメモリ1019にレンダリングデータを格納する。また、スキャナ画像、FAX送受信データを処理するスキャナ画像/FAX送受信処理部1007が含まれる。また、デジタルペン1001から送信された筆圧情報と筆速情報を解析する印刷制御情報解析部1008が含まれる。印刷制御情報解析部は、取得手段10として機能する。また、上記印刷制御情報解析部1008から記録表示する際の濃度、線幅を変化させるかどうかを判定する濃度、線幅判定部1009が含まれる。また、上記濃度、線幅判定部1009の結果濃度、線幅を変化させる場合に、二値画像の間引き処理を行う二値画像間引き処理部1010が含まれる。また、上記濃度、線幅判定部1009の結果濃度、線幅を変化させる場合に、多値画像の信号値制御をスクリーンを置き換えることによって行う多値画像信号値制御、スクリーン置き換え処理部1011が含まれる。これらの濃度、線幅判定部1009、二値画像間引き処理部1010、および多値画像信号値制御、スクリーン置き換え処理部1011は、調整手段20および画像形成手段30として機能する(詳細は後述する)。また、ROM1003には、ネットワーク制御を行うネットワーク制御部1012、パネルインタフェースの制御を行うパネルi/f制御部1013が含まれる。また、スキャナ部1030とのインタフェースの制御を行うデバイスi/f制御部1014が含まれる。
1015は画像形成装置のCPUである。CPU1015は、ROM1003に格納されるプログラムをRAM1016のワーク領域に読み出して各種の処理を実行する。
1016は画像形成装置で使用するRAMである。RAM1016には印刷情報解析部1004で解析された印刷情報データを格納する印刷情報データメモリ1017が含まれる。また、印刷情報データメモリ1017に格納されている印刷情報データから中間データオブジェクト作成部1005により作成された中間データオブジェクトを格納する中間データオブジェクトメモリ1018が含まれる。また、中間データオブジェクトメモリ1018に格納されている中間オブジェクトからレンダリングデータ作成部1006により作成されたレンダリングデータを格納するレンダリングデータメモリ1019が含まれる。また、スキャナ画像処理で使用するスキャナ画像処理メモリ1020、FAX送受信処理で使用するFAX送受信処理メモリ1021、二値画像間引き処理時に使用する二値画像間引き処理用メモリ1022が含まれる。また、多値画像信号値制御、スクリーン置き換え処理時に使用する多値画像信号値制御、スクリーン置き換え処理用メモリ1023、パネル表示で使用するパネル表示用メモリ1024が含まれる。
1025はエンジン部1028にビットマップ情報を転送するエンジン転送部である。1026はパネル部1029にパネル情報を転送するパネルi/f部である。1027はスキャナ部1030との通信を行うデバイスi/f部である。1028はエンジン部である。1029はパネル部である。パネル部は、調整手段による調整を行なうかの指示を入力するための調整指示入力手段として機能する。1030はスキャナ部である。1031はHDDである。
なお、本実施形態においては、画像形成装置の一例としては、スキャナ機能などを有するディジタル複合機(MFP)を用いているが、汎用のパーソナルコンピュータを画像形成装置として用いても良い。また本実施形態においては、筆圧情報および筆速情報は、印刷制御情報解析部1008で解析される例について説明した。しかしながら、これら両方の情報を用いて印刷出力するのではなく、ディスプレイ表示を行うことも可能である。
<画像形成装置の処理フローの説明>
次に、本発明の実施形態1を適用した画像形成装置の処理フローを、図3、図4、図5を用いて説明する。
CPU1015はデジタルペンから筆圧情報および筆速情報を入手する(3001)。具体的にはCPU1015はネットワーク制御部1012の制御によりデジタルペン1001より入手した各座標(格子)を通過する時の速さ及び各座標(格子)を通過する時の筆圧を入手する。筆圧情報、筆速情報の取得方法については、従来から行なわれている手法を適用できる。例えば、筆圧情報を取得する場合には、デジタルペンに搭載された圧力センサーからの情報を用いることができる。また、筆速情報の取得については、ドットパターンが印刷された専用紙上の各格子(ドット)の位置をペンが通過した際の時間情報を基に算出できる。なお、CPU1015は、筆圧情報および筆速情報を、デジタルペンの軌跡を示す情報(ドットパターンの位置情報)と関連して取得する。これにより、デジタルペンで書いた軌跡と、そのときの筆圧および筆速を取得できる。
次に、CPU1015はパネルで設定された情報より、“かすれ表示モード”になっているかどうかを調べる(3002)。詳細については後述するが、一実施形態では、図2に示すように、ユーザの設定によって、濃淡の調整を行なわない設定とすることも可能である。従って、ステップ3002においては、濃淡の調整を行なうかどうかを判定する。なお、ここで述べている「かすれ」とは濃度を変化させることによってかすれに似た状況を作ることである。ユーザは通称パネルと呼ばれているローカルUI(ユーザインタフェース)や、リモートUIから“かすれ表示モード”等の設定を行うことができる。“かすれ表示モード”になっていない場合には、濃淡を調整する処理は行なわずにフローを終了する。一方、CPU1015は“かすれ表示モード”が設定されている場合、かすれ表示モードに設定されているかすれ表示直線を印刷情報データメモリ1017より獲得する(3003)。かすれ表示直線の詳細については後述するが、図5に示すように、筆圧を筆速で除算した値、すなわち筆圧÷筆速が示す値(以下、かすれ補正評価値ともいう)とかすれ量との対応関係を示す線のことである。また、かすれ表示直線は、かすれ補正評価値によってかすれ量を発生させるか否かの所定の閾値となり得る。図5に示すように、かすれ表示モードの設定に応じて、かすれ量を多く設定するかすれ表示直線、またはかすれ量を少なく設定するかすれ表示直線が得られる。CPU1015はステップ3001で入手した筆圧情報および筆速情報の両方の情報に基づいて、『筆圧/筆速』の変数(かすれ補正評価値)を算出し、印刷情報データメモリ1017に格納する(3004)。CPU1015は濃度、線幅判定部1009を起動して印刷情報データメモリ1017に格納されているかすれ表示モード直線を用いて濃度を記録表示の際に変化させるかどうかを決める(3005)。すなわち、デジタルペンによって書かれた軌跡の濃淡を調整するかを決定する。
本実施形態1ではかすれ補正評価値『筆圧/筆速』を定義する。ここで、筆圧はペン先から滲み出るインク量を示しており、筆圧が大きければ大きいほどペン先から滲み出るインク量は多くなる。また筆速は用紙に定着するインク量であり、書く速さが速ければ速いほど用紙に定着するインク量は少なくなる。従ってかすれ補正評価値『筆圧/筆速』は単位面積当たりに滲み出るインク量を定義しており、『筆圧/筆速』が小さければ小さいほどかすれに似た状況が発生し、逆にある値を超えればかすれに似た状況は発生しなくなる。かすれ補正評価値が示す関係については図4、図5と併せて後述する)。
CPU1015は、かすれに似た状況を記録表示に表現するための処理を“間引き処理”、“スクリーン置き換え処理”、“自動”のどれにするかをパネルからの設定から入手する(3006)。かすれに似た状況を記録表示に表現するための処理が“間引き処理”に設定された場合、CPU1015は二値画像の間引き処理を二値画像間引き処理部1010の処理に基づき行う(3007)(図7に関連する説明で詳述する)。かすれに似た状況を記録表示に表現するための処理が“スクリーン置き換え処理”に設定された場合、CPU1015はスクリーンの置き換えにより多値信号値制御を行う。CPU1015は、多値信号値制御を多値画像信号制御、スクリーン置き換え処理部1011の処理によって行う(3008)(図8に関連する説明で詳述する)。かすれに似た状況を記録表示に表現するための処理が“自動”に設定された場合、CPU1015は二値画像の間引き処理かスクリーンの置き換えによる多値信号値制御処理かどちらか最適なものを選択して実行する。CPU1015は、デジタルペンの軌跡の色や、画像の解像度などに応じていずれか最適なものを選択できる。
次に変数『筆圧/筆速』とかすれ表示直線の関係に関して説明する。図4は手書きのサイン4001である。サインを詳しく見ると(4002)と(4003)において濃度が薄くなっているのがわかる。(4002)は、筆圧は普通であるが、書く速さが速いため、濃度が薄くなっている。また(4003)は、書く速さは普通であるが、筆圧が小さいため、濃度が薄くなっている。更に(4004)は筆圧が普通で、書く速さが普通であるため、濃度が薄くなっていない。このように筆圧と書く速さによる『筆圧/筆速』に基づいてデジタルペンの軌跡の濃淡を表現することが可能である。但し書く速さが0の場合、『筆圧/筆速』は無限大になるので、この場合は濃度を薄くしない。書く速さが0の場合とは、書き始めと書き終わりの場合が相当する。
次に、かすれ表示直線について詳細に説明する。図5はかすれ表示直線である。X軸は『筆圧/筆速』であり、単位面積当たりに滲み出るインク量である。書く速さは大体200km/時であり、筆圧が普通の時のインクの滲み量は10ピコリットルである。Y軸はかすれ量であり、100%の場合は何も記録表示しない。“かすれ表示モード”の設定は画像形成装置のパネルでユーザが設定することが可能であり、“かすれ表示モード”が“かすれ大”の場合は『筆圧/筆速』が“かすれ普通”より大きな値でもかすれを生じさせる(5001)。“かすれ普通”の場合は“かすれ大”より『筆圧/筆速』が小さい値でもかすれを生じさせない(5002)。“かすれ小”の場合は“かすれ普通”より『筆圧/筆速』が小さい値でもかすれを生じさせない(5003)。“かすれ表示モード”がOFFの場合は『筆圧/筆速』がいかなる値でもかすれを生じさせない(5004)。“かすれ自動”で設定された場合を例に挙げて説明する。なお、図4のサインは次で示すかすれ補正評価値を有するものと仮定する。図4のサインの(4002)の『筆圧/筆速』は0.6であるので、全体の7%濃度を薄くする。図4のサインの(4003)の『筆圧/筆速』は0.3であるので、全体の15%濃度を薄くする。図4のサインの(4004)の『筆圧/筆速』は0.9であるので、かすれは生じさせない。なお、図5に示すかすれ表示直線は一例を示したに過ぎない。例えば、かすれ表示直線の種類を増やしてもよい。また、図5の例では直線を示しているが、曲線であってもよい。
次に二値画像の間引き処理及び、スクリーンの置き換えによる多値信号値制御処理について説明する。すなわち、軌跡の具体的な調整処理について説明する。
図7(A)は二値画像の間引き処理を説明した図である。0.3mm×0.3mmの正方形の中に600dpiの解像度を持つ画像形成装置では7×7のドットを打つことが可能である。ここで、5%濃度を薄くする場合は7×7個のドットのうち2個のドットを間引く。10%濃度を薄くする場合は7×7個のドットのうち5個のドットを間引く。最大30%濃度を薄くする場合は7×7個のドットのうち15個のドットを間引く。このように、画素を間引くことで濃度を薄くすることができる。
図8(A)はスクリーンの置き換えによる多値信号値制御処理を説明した図である。濃度に応じたスクリーンを予め用意しておく。スクリーンとは、出力先の線数や網の角度を指定する情報である。図8(A)の例では、濃度が薄いスクリーンから濃度が濃いスクリーンを用意している。例えば濃度が薄いスクリーンは、各格子が粗くなっており、濃度が濃いスクリーンは各格子が密になっている。例えば濃度85%を実現したい場合は使用するスクリーンをスクリーン10に置き換えて使用して多値信号の信号値を制御する。
以上のように、筆圧情報と筆速情報の両方の情報に基づいて軌跡の濃淡を調整することで、デジタルペンの軌跡のデータをより正確に再現することが可能となる。
<実施形態2>
実施形態2を、図1、図4、図5及びフローチャート図6を用いて説明する。実施形態2はデジタルペンからの筆圧情報と筆速情報をもとに濃度、線幅を変化させることに関して、特に濃度を固定し線幅を変化させて、かすれに似た状況を記録表示に表現する実施例である。
<画像形成システムの全体構成の説明>
画像形成システムの全体構成は実施形態1で説明した図1A、図1Bと同様であるため、説明は省略する。
<画像形成装置の処理フローの説明>
次に、本発明の実施形態1を適用した画像形成装置の処理フローを、図6、図4、図5を用いて説明する。
まず、図6を用いて説明する。なお、図6のフローは、ステップ6005を除いて図3で説明したフローと同様である。ステップ6005においては、CPU1015は濃度、線幅判定部1009を起動して印刷情報データメモリ1017に格納されているかすれ表示モード直線を用いて線幅を記録表示の際に変化させるかどうかを決める。
次に、再度図4を用いて変数『筆圧/筆速』とかすれ表示直線の関係に関して説明する。図4は手書きのサイン4001である。サインを詳しく見ると(4002)と(4003)において濃度が薄くなっているのがわかる。(4002)は、筆圧は普通であるが、書く速さが速いため、線幅が細くなっている。また(4003)は、書く速さは普通であるが、筆圧が小さいため、線幅が細くなっている。更に(4004)は筆圧が普通で、書く速さが普通であるため、線幅が細くなっていない。このように筆圧と書く速さによる『筆圧/筆速』より線幅の変化を表現することが可能である。但し書く速さが0の場合、『筆圧/筆速』は無限大になるので、この場合は線幅を細くしない。
次に、再度図5を用いて説明する。図5はかすれ表示直線である。X軸は『筆圧/筆速』であり、単位面積当たりに滲み出るインク量である。書く速さは大体200km/時であり、筆圧が普通の時のインクの滲み量は10ピコリットルである。Y軸はかすれ量であり、100%の場合は何も記録表示しない。“かすれ表示モード”の設定はパネルで可能であり、“かすれ表示モード”が“かすれ大”の場合は『筆圧/筆速』が“かすれ普通”より大きな値でもかすれを生じさせる(5001)。“かすれ普通”の場合は“かすれ大”より『筆圧/筆速』が小さい値でもかすれを生じさせない(5002)。“かすれ小”の場合は“かすれ普通”より『筆圧/筆速』が小さい値でもかすれを生じさせない(5003)。“かすれ表示モード”がOFFの場合は『筆圧/筆速』がいかなる値でもかすれを生じさせない(5004)。“かすれ自動”で設定された場合、図4のサインの(4001)の『筆圧/筆速』は0.6であるので、全体の7%線幅を細くする。図4のサインの(4002)の『筆圧/筆速』は0.3であるので、全体の15%線幅を細くする。図4のサインの(4003)の『筆圧/筆速』は0.9であるので、かすれは生じさせない。
線幅を細くするための次に二値画像の間引き処理及び、スクリーンの置き換えにより多値信号値制御処理について説明する。
図7(B)は二値画像の間引き処理を説明した図である。0.3mm×0.3mmの正方形の中に600dpiの解像度を持つ画像形成装置では7×7のドットを打つことが可能である。5%線幅を細くする場合は7×7個のドットのうち2個の外側のドットを間引く。10%線幅を細くする場合は7×7個のドットのうち5個の外側のドットを間引く。最大30%線幅を細くする場合は7×7個のドットのうち15個の外側のドットを間引く。
図8(B)はスクリーンの置き換えにより多値信号値制御処理を説明した図である。例えば線幅85%を実現したい場合はスクリーン10を使用して信号値を制御する。実施形態2の場合には、例えばスクリーンは、線を細くするために実施形態1で説明したスクリーンとは異なるスクリーンを用いてもよい。
このように線幅を細くすることで、デジタルペンの軌跡のデータをより正確に再現することが可能となる。
<実施形態3>
なお、実施形態1においては、濃度を薄くすることについて説明を行い、実施形態2においては、線幅を細くすることについて説明を行なった。その他の実施形態としては、濃度と線幅の両方を調整する形態を採用してもよい。この場合には、濃度と線幅のいずれかをより強調して調整することができるように構成したかすれ表示直線をさらに複数用意してもよい。
<パネル設定画面の実施例>
次に本実施形態1、2で使用するパネル設定画面について説明する。
図2は本発明を実施する画像形成装置のパネル画面の実施例である。
「かすれ表示モード」2001という設定モードを新たに画像形成装置のパネル画面に追加する。「かすれ表示モード」はかすれに似た状況を表現するために、“かすれ普通”2002、“かすれ大”2003、“かすれ小”2004の設定が可能である。これらのいずれかに設定がされる場合に、実施形態1や2で具体的に説明した処理が行なわれることになる。かすれ表現方法には“自動”2005、“間引き処理”2006、“スクリーン置き換え処理”2007の設定が可能であり、“スクリーン置き換え処理”2007を設定した場合、“スクリーン指定する”2008が設定可能である。更に“スクリーン指定する”2008を設定した場合、“線数”、“線角”2009が入力可能である。
<その他の実施形態>
本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用することも、1つの機器からなる装置(複合機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用することも可能である。
前述した実施形態の機能を実現するように前述した実施形態の構成を動作させるプログラムを記憶媒体に記憶させ、該記憶媒体に記憶されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も上述の実施形態の範疇に含まれる。即ちコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も実施例の範囲に含まれる。また、前述のコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体はもちろんそのコンピュータプログラム自体も上述の実施形態に含まれる。
かかる記憶媒体としてはたとえばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD―ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。
また前述の記憶媒体に記憶されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウエア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作し前述の実施形態の動作を実行するものも前述した実施形態の範疇に含まれる。
10 取得手段
20 調整手段
30 画像形成手段
1008 印刷制御情報解析部
1009 濃度、線幅判定部
1010 二値画像間引き処理部
1011 多値画像信号値制御、スクリーン置き換え処理部

Claims (16)

  1. デジタルペンによって書かれた軌跡を示す情報と、当該軌跡を書いたときの筆圧を示す筆圧情報および筆速を示す筆速情報とを取得する取得手段と、
    前記取得した筆圧情報および筆速情報の両方の情報に基づいて、前記軌跡の濃淡を調整する調整手段と、
    前記調整された軌跡を用いて画像を形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記調整手段は、
    筆圧の値を筆速の値で除算した値が所定の閾値よりも小さい場合に、前記軌跡の濃淡をかすれを示す濃淡に調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記調整手段は、
    前記筆速の値が0を示す場合には前記調整を行なわないことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記調整手段は、
    二値画像の間引きを行うことで前記調整を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 前記調整手段は、
    多値画像の信号制御を行うことで前記調整を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記調整手段は、
    前記多値画像の信号制御に関して、スクリーンの置き換えを行うことで前記信号制御を行うことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記調整手段による調整を行うかの指示を入力するための調整指示入力手段をさらに備え、
    前記調整手段は、前記調整指示入力手段に入力される指示に応じて前記調整処理を実行することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. デジタルペンによって書かれた軌跡を示す情報と、当該軌跡を書いたときの筆圧を示す筆圧情報および筆速を示す筆速情報とを取得する取得ステップと、
    前記取得した筆圧情報および筆速情報の両方の情報に基づいて、前記軌跡の濃淡を調整する調整ステップと、
    前記調整された軌跡を用いて画像を形成する画像形成ステップと
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
  9. 前記調整ステップは、
    筆圧の値を筆速の値で除算した値が所定の閾値よりも小さい場合に、前記軌跡の濃淡をかすれを示す濃淡に調整することを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 前記調整ステップは、
    前記筆速の値が0を示す場合には前記調整を行なわないことを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
  11. 前記調整ステップは、
    二値画像の間引きを行うことで前記調整を実行することを特徴とする請求項8から10のいずれか1つに記載の画像形成方法。
  12. 前記調整ステップは、
    多値画像の信号制御を行うことで前記調整を実行することを特徴とする請求項8から10のいずれか1つに記載の画像形成方法。
  13. 前記調整ステップは、
    前記多値画像の信号制御に関して、スクリーンの置き換えを行うことで前記信号制御を行うことを特徴とする請求項12記載の画像形成方法。
  14. 前記調整ステップによる調整を行うかの指示を入力するための調整指示入力ステップをさらに備え、
    前記調整ステップは、前記調整指示入力ステップで入力される指示に応じて前記調整処理を実行することを特徴とする請求項8から13のいずれか1つに記載の画像形成方法。
  15. 請求項8から14のいずれか1つに記載の方法を実行させるためのプログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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