JP2010181396A - クロノグラフ機構及びこれを備えたクロノグラフ時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロノグラフ指針が分秒の二つからなる場合に、確実に自己位置調整機能を有し得るクロノグラフ機構及びクロノグラフ時計の提供
【解決手段】クロノグラフ時計のクロノグラフ機構2は、複数の復針伝えレバーからなる復針伝えレバー機構6と復針レバー50とを有する。復針レバーの案内腕部の案内用長穴56,57は、分及び秒ハンマーが分及び秒ハートカムに圧接される際の該長穴と二本のガイドピン51,52との圧接時隙間が、分及び秒ハンマーが分及び秒ハートカムから離れた際の該長穴とガイドピンとの圧接前隙間よりも大きくなるように形成される。ガイドピンはクロノグラフの分真及び秒真を結ぶ線に交差する向きに並んでいる。復針レバーの被作動部53aが引かれる向きに第三の復針伝えレバーの作動部24dから受ける力Fと分及び秒ハートカムから受ける反力F1,F2とが釣合う際に復針レバーの位置が動作中に調整される。
【選択図】図1

Description

本発明はクロノグラフ機構及び該機構を備えたクロノグラフ時計に係る。
時分秒の表示を行うようにしたクロノグラフ時計101として、図8から図10に示した構造を有するものは、知られている(特許文献1)。
クロノグラフ時計101は、地板110、クロノグラフ地板111及びクロノグラフ受112を備え、香箱車の回転に伴う二番車及び三番車(いずれも図示せず)の回転に応じて、四番車121及び分車122が回転される。四番車121は四番かなで三番車の三番歯車(いずれも図示せず)に噛合し、四番車121と同心の分車122は分歯車122aで三番車の三番かな(図示せず)に噛合している。
四番車121の四番真121aに取付けられた秒伝え車129から秒クロノグラフ中間車135(図8)を介して秒クロノグラフ車130の秒クロノグラフ歯車131に回転が伝えられる。秒クロノグラフ車130は、クロノグラフ時計101の中心に位置する回転中心軸線PCに沿って秒クロノグラフ真132を備え、該秒クロノグラフ真132には、クロノグラフ秒針133及び秒ハートカム134が取付けられる。秒クロノグラフ中間車135には中心PCから3時側にズレた位置において秒車123が結合され、該秒車123の秒真123aには小さい秒表示領域で動く小秒針の形態の秒針123b(図10)が取付けられる。
分車122は、複数の一体的な同軸の歯車部(大歯車部)及びかな部(小歯車部)からなる第二日の裏車124(図8)を介して、第二分車125及び筒車126に連結され、第二分車125の筒状の真125aには分針125bが取付けられ、これと同心の筒車126の大径筒状真126aには時針126bが取付けられている。114はリュウズである。115は文字板116の日表示窓116aを介して日付115aが表示される日車である。
第二日の裏車124は、そのひとつの歯車部(図示せず)で分クロノグラフ中間車141aに連結され、該分クロノグラフ中間車141aは別の分クロノグラフ中間車141bを介して分クロノグラフ車140に連結されている。分クロノグラフ車140の分クロノグラフ真142にはクロノグラフ分針143(図10)及び分ハートカム144が取付けられている。分クロノグラフ車140は、クロノグラフ時計101の回転中心PCに対して時計の9時の方向に位置する回転中心軸線PCMに沿って分クロノグラフ真142を備え、該分クロノグラフ真142には分ハートカム144が取付けられている。分クロノグラフ車140は、分クロノグラフ中間車141bに噛合した分クロノグラフ歯車145と分クロノグラフ真142との間に分クロノグラフ車クラッチリング(図示せず)を備え、該クラッチリングが時分発停レバー153によって規正されると、分クロノグラフ歯車145が回転しても分クロノグラフ真142は回転しない。
時クロノグラフ車180はクロノグラフ時計101の回転中心PCに対して時計の6時の方向において中心軸線PC,PCM間の距離と同程度の距離だけ中心軸線PCから離れたところに位置する回転中心軸線PCHに沿って時クロノグラフ真182を備え、該時クロノグラフ真182にはクロノグラフ時針183及び時ハートカム184が取付けられている。時クロノグラフ車180は、時クロノグラフ中間車186の歯車部186a,186bを介して筒車126につながっている。時クロノグラフ車180は、時クロノグラフ中間車186の歯車部186bに噛合した時クロノグラフ歯車185と時クロノグラフ真182との間に時クロノグラフ車クラッチリング187を備え、該クラッチリング187が時分発停レバー153によって規正されると、時クロノグラフ歯車185が回転しても時クロノグラフ真182は回転しない。なお、180aは時クロノグラフ車180のクラッチばね、180bは時クロノグラフ車180のクラッチばね止め座、180cは時クロノグラフ車180のクラッチばね受け座、180dは時クロノグラフ車180のクラッチばね止め座ピンである。
クロノグラフ機構102は、上記クロノグラフ関連輪列103に加えて、クロノグラフ作動機構104を有する。クロノグラフ作動機構104は、クロノグラフの発停に係る機構(クロノグラフ発停機構)105及びリセット(帰零)に係る機構(クロノグラフリセット(帰零)機構)106を含む。
クロノグラフ発停機構105は、発停(スタート・ストップ)ボタン151,第一及び第二作動レバー152a,152b(夫々、作動レバーA及び作動レバーBともいう),時分発停レバー153,秒関連の第一及び第二の発停レバー154a,154b(夫々、発停レバーA及び発停レバーBともいう)を含む。第一及び第二作動レバー152a,152bに関連して作動レバーばね152cが設けられ、第二発停レバー154bに関連して発停レバーばね154cが設けられる。クロノグラフ作動機構104は作動カム108及び停止レバー109と協働して動作し、ラチェット歯及び駆動歯を備えた作動カム108の回転は作動カムジャンパ108aで躍制される。
クロノグラフ機構102が停止状態にある際にクロノグラフ発停機構105の発停ボタン151が押されると、クロノグラフ計時動作(表示動作を含む(以下同))の開始が指示される。発停ボタン151の押圧に応じて、第一及び第二作動レバー152a,152bが回動して作動カム108が一ステップ回転されてクロノグラフ計時動作を許容する。作動カム108の一ステップの回転に応じて、第一及び第二発停レバー154a,154bが回動されて、秒クロノグラフ中間車135の回転を許容し、秒伝え車129から秒クロノグラフ中間車135を介して秒クロノグラフ車130に回転が伝達されて、秒クロノグラフ車130の回転によるクロノグラフ秒の計時が行われる。
また、作動カム108の一ステップの回転に応じて時分発停レバー153が回動されて、分クロノグラフ車140の分クロノグラフ真142及び時クロノグラフ車180の時クロノグラフ真182の回転を許容し、クロノグラフ分及びクロノグラフ時の表示を行わせる。
一方、クロノグラフ機構102がクロノグラフ計時動作中にクロノグラフ発停機構105の発停ボタン(スタート・ストップボタン)151が押されると、クロノグラフ計時動作の停止が指示される。すなわち、発停ボタン151の押圧に応じて、第一及び第二作動レバー152a,152bが回動して作動カム108が更に一ステップだけ回転されてクロノグラフ計時動作を停止させる。すなわち、作動カム108の一ステップの回転に応じて、一方では、第一及び第二発停レバー154a,154bが回動されて秒クロノグラフ中間車135の回転が不能にされ、他方では、時分発停レバー153が回動されて、分クロノグラフ車140の分クロノグラフ真142及び時クロノグラフ車180の時クロノグラフ真182の回転が不能にされる。また、作動カム108の前記一ステップの回転に応じて、作動カム108が停止レバー109を作動させて、秒クロノグラフ真132の回転を規正する。
クロノグラフリセット機構106は、リセット(帰零)ボタン161と、該リセットボタン161のPP1方向の押圧に応じてPE1方向に回動される第一復針伝えレバー(「復針伝えレバーA」ともいう)162と、該第一復針伝えレバー162のPE1方向回動によりPG1方向に回動される第二復針伝えレバー(「復針伝えレバーB」ともいう)163と、該第二復針伝えレバー163のPG1方向回動により概ねPK1方向に変位される復針レバー164とを有する。171はクリックばねである。
なお、第一復針伝えレバー162はPE1方向回動の際に停止レバー109に係合して該停止レバー109による秒クロノグラフ車130の回動規正を解除する。回動軸C163のまわりでPG1,PG2方向に回動可能な第二復針伝えレバー163は、先端側腕部163bの先端部にU字状の復針レバー作動部163cを備え、Uの凹部163dでピンに係合される。
復針レバー164は、全体として鳥が飛んでいるような形状で、頭部側腕部164a,胴尾部側腕部164b,両羽根側腕部164c,164dを有する。復針レバー164の頭部側腕部164aには、案内溝部165aが形成され、復針レバーの胴尾部腕部164bには案内溝部165aと協働して復針レバー案内部を構成する案内穴部165bが形成されている。この案内溝部165a及び案内穴部165bは、クロノグラフ地板111に突設された第一及び第二の復針レバー案ガイドピン166a,166bに嵌合している。第一及び第二の復針レバー案ガイドピン166a,166bの外周と案内溝部165a及び案内穴部165bの内面との間には僅かながら隙間がある。復針レバー164は、概ね、案内溝部165a及び案内穴部165bの延在方向に沿って、PK1,PK2方向に移動可能である。案内溝部165a及び案内穴部165bの夫々の一端には、該溝部165a及び穴部165bの他の部分よりも若干大径の溝部分及び穴部分が形成されている。従って、第一及び第二の復針レバー案ガイドピン166a,166bが、該大径溝部分及び大径穴部分内に位置する場合には、復針レバー164の向きも多少変動可能である。
復針レバー164の右羽根側腕部164cには、被作動ピンないし復針レバー作動ピン165cが突設され、該復針レバー作動ピン165cは、第二復針伝えレバー163の復針レバー作動部163cのU字状凹部163dに嵌合され、第二復針伝えレバー163のPG1方向回動に応じて、力PF(図示せず)を受けて、PK1方向に変位される。復針レバー164は、また、胴尾側腕部164bの先端部に秒ハンマー部ないし秒ハートカム接触部167aを備えると共に、右羽根側腕部164cの先端部に分ハンマー部ないし分ハートカム接触部167bを備え、更に、左羽根側腕部164dの先端部に時ハンマー部ないし時ハートカム接触部167cを備える。
リセットピン161のPP1方向の押圧に応じて、第二復針伝えレバー163がPG1方向に回動されると、復針レバー作動ピン165cで復針レバー作動部163cによる力PF(図示せず)を受け、案内溝165a及び案内穴165bでガイドピン166a及び166bに案内されてPK1方向に変位された復針レバー164は、秒ハートカム接触部167aで秒ハートカム134に当接ないし圧接すると共に分ハートカム接触部167bで分ハートカム144に当接ないし圧接し、時ハートカム接触部167cで時ハートカム184に当接ないし圧接する。この当接状態ないし圧接状態が達成される際には、ガイドピン166a及び166bが、丁度、案内溝165a及び案内穴165bの大径の溝部分及び大径の穴部分内に位置するので、復針レバー164の接触部167a,167b,167cが対応するハートカム134,144,184の最小径部に丁度当接ないし圧接する状態が実現される。このとき、第二復針伝えレバー163の復針レバー作動部163cが復針レバー作動ピン165cを介して復針レバー163を押す力PF(図示せず)は、丁度、秒ハートカム134が秒ハートカム接触部167aで復針レバー164を押す力PF1(図示せず)と、分ハートカム144が分ハートカム接触部167bで復針レバー164を押す力PF2(図示せず)と、時ハートカム184が時ハートカム接触部167cで復針レバー164を押す力PF3(図示せず)との合力と丁度釣り合い、且つ四つの力F,F1,F2,F3(いずれも図示せず)が復針レバー164に与えるトルクは、実際上釣り合うか、多少のアンバランスがあっても、案内溝165a及び案内穴165の大径の溝部分及び大径の穴部分の周壁がガイドピン166a及び166bを支える力に起因するトルクで相殺され、復針レバー164はが静止状態に保たれ得る。この状態では、復針レバー164は、秒ハートカム接触部167a、分ハートカム接触部167b及び時ハートカム接触部167cで、秒ハートカム134、分ハートカム144及び時ハートカム184を介して、秒クロノグラフ車130、分クロノグラフ車140及び時クロノグラフ車180を帰零させる。すなわち、特許文献1のクロノグラフ時計1では、以上のようにして、復針レバー164自体の位置が自動的に位置調整(セルフアラインメント)され得るので、三つのハートカム134,144,184を確実に且つ同時に位置調整し得る。
しかしながら、この特許文献1で提案のクロノグラフ時計は、三つ(時,分,秒)のクロノグラフ指針を同時に帰零させるものであって、クロノグラフ指針が二つ(分,秒)である場合には、適用できない。すなわち、この特許文献1で提案されているクロノグラフ時計の具体的な構造をそのままして、例えば、時クロノグラフ真や時クロノグラフ指針を取り除くと、自己位置調整機能(セルフアラインメント機能)が働かなくなる。
特開2004−294277号公報
本発明は前記した点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、クロノグラフ指針が分秒二つだけからなる場合において、確実に自己位置調整機能(セルフアラインメント機能)を有し得るクロノグラフ機構及び該機構を備えたクロノグラフ時計を提供することにある。
本発明のクロノグラフ機構は、前記目的を達成すべく、分ハートカム及び秒ハートカムと、リセットボタンの押圧に応じて順次回動される複数の復針伝えレバーからなる復針伝えレバー構造体であって該複数の復針伝えレバーのうち最終段の復針伝えレバーが復針レバー作動部を備えるものと、該復針レバー作動部による力を受ける被作動部を基端側端部に有し分ハートカムのある分クロノグラフ真及び秒ハートカムのある秒クロノグラフ真の間を貫通するように延在した案内腕部、並びに該案内腕部の先端側端部から分ハートカム及び秒ハートカムの夫々に向かって延び先端に分ハートカム及び秒ハートカムに圧接されて該分ハートカム及び秒ハートカムを帰零させる分ハンマー及び秒ハンマーを有する一対の出力側腕部を備えた剛性の復針レバーと、前記復針レバーの案内腕部の延在方向の前後に配置された二本のガイドピンとを具備するクロノグラフ機構であって、前記復針レバーは、前記案内腕部に、前記二本のガイドピンが嵌合される案内用長穴であって、前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される位置にある際における前記二本のガイドピンの夫々と案内用長穴との圧接時隙間が、前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムから離れた位置にある際における前記先端側ガイドピンと案内用長穴との圧接前隙間よりも大きいように形成されたものを有し、前記圧接時隙間は、復針レバーの前記被作動部が引かれる向きに前記最終段の復針伝えレバーの前記復針レバー作動部によって受ける力と前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される際に該分ハートカム及び秒ハートカムから受ける反力とが釣合うように該三つの力によって該分ハンマー及び秒ハンマーの位置が動作中に調整されるのを可能にすべく構成される。
本発明のクロノグラフ機構では、「復針レバーは、その案内腕部に、前記二本のガイドピンが嵌合される案内用長穴であって、分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される位置にある際における二本のガイドピンの夫々と案内用長穴との圧接時隙間が、分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムから離れた位置にある際における先端側ガイドピンと案内用長穴との圧接前隙間よりも大きいように形成されたものを有する」ので、該圧接時隙間の存在の故に復針レバーが多少揺動可能であるから、「復針レバーの被作動部が引かれる向きに復針伝えレバー構造体の最終段の復針伝えレバーの復針レバー作動部によって復針レバーの被作動部が受ける力と分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される際に該分ハートカム及び秒ハートカムから受ける反力とが釣合うように該三つの力によって該分ハンマー及び秒ハンマーの位置が動作中に調整され」得る。従って、従来のクロノグラフ時計において、不可欠であった個体毎のハンマー位置の調整なくして、分ハートカム及び秒ハートカムの帰零ないし分クロノグラフ指針及び秒クロノグラフ指針の帰零を確実に且つ同時に行ない得る。
すなわち、本発明のクロノグラフ機構では、「復針レバーの前記被作動部が引かれる向きに前記最終段の復針伝えレバーの前記復針レバー作動部によって力を受ける」ので、分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムから受ける力のバランスがとれるように前記圧接時隙間のある領域がガイドピンに対して揺動されて、分ハートカム及び秒ハートカムを確実に同時に帰零させ得る。
また、本発明のクロノグラフ機構では、復針レバーの被作動部に引張力がかかるけれども座屈方向ないし圧縮方向の力を受けないので、寿命が長くなり易く、クロノグラフ機構の耐久性ないし長期間の信頼性が高められ得る。
本発明のクロノグラフ機構では、典型的には、前記最終段の復針伝えレバーの前記復針レバー作動部が長穴からなり、前記復針レバーの前記被作動部が該長穴に係合したピンからなり、前記二つのガイドピンと案内用長穴との間に圧接時隙間が形成される位置に復針レバーが移動された際、復針レバー作動部として働く長穴の壁部が被作動部として働くピンを案内用長穴の延在方向に平行な向きに引くように構成される。
この場合、「二つのガイドピンと案内用長穴との間に圧接時隙間が形成される位置に復針レバーが移動された際、復針レバー作動部として働く長穴の壁部が被作動部として働くピンを案内用長穴の延在方向に平行な向きに引くように構成されている」ので、二つのガイドピンの夫々が圧接時隙間内に位置する際に、復針レバーの被作動部をなすピンと最終段の復針伝えレバーの作動部として働く長穴の壁部との接触部を中心にして、復針レバーが揺動(実際上回動)され得るから、復針レバーの自動的な位置調整(分ハートカム及び秒ハートカムを同時帰零させる状態)が確実に実現され得る。
本発明のクロノグラフ機構では、典型的には、前記二本のガイドピンは、分ハートカム及び秒ハートカムの回転中心を結ぶ仮想線を垂直二等分する案内線に沿って配置され、分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムから離れた位置にある際、分ハンマー及び秒ハンマーの分ハートカム及び秒ハートカムに対する圧接面が前記案内線に関して鏡映対称になっている。
この場合、分ハートカム及び秒ハートカムから復針レバーが受ける力のバランスがとり易いので、復針レバーの自動的な位置調整(分ハートカム及び秒ハートカムを同時帰零させる状態)が確実に実現され得る。
本発明のクロノグラフ機構では、典型的には、前記案内用長穴は、前記二本のガイドピンの夫々が別々に嵌合される相互に分離された穴部分からなる。
この場合、典型的には板状の復針レバーが非平面状にねじれる虞れが最低限に抑えられ得るから、復針レバーがその案内用長穴で確実に案内され得る。
本発明のクロノグラフ機構では、典型的には、前記リセットボタンがクロノグラフ時計の4時の位置にあり、前記復針伝えレバー構造体が、該リセットボタンの押圧に応じて順次回動される第一、第二及び第三の復針伝えレバーからなって、前記最終段の復針伝えレバーが第三の復針伝えレバーである。
この場合、関連する部品点数を最低限に抑え得る。また、従来の通常のクロノグラフ時計にそのまま組込むことも可能である。
本発明のクロノグラフ機構では、典型的には、秒ハートカムが時計の中心にあって、分ハートカムが時計の9から11時の間の位置にある。
本発明のクロノグラフ機構では、典型的には、分ハートカムが時計の9時の位置にある。
この場合、従来の三つ(時,分,秒)のクロノグラフ指針を備えるクロノグラフ時計のクロノグラフ機構において、第二及び第三の復針伝えレバー(夫々、いわゆる「復針伝えレバーB」及び「復針伝えレバーC」に対応する)並びに復針レバーを取替え又は追加するだけ(場合によっては、作動カムジャンパも取替える)で、二つ(分,秒)のクロノグラフ指針を備えるクロノグラフ時計を形成し得る。
本発明のクロノグラフ機構では、分ハートカムが時計の11時の位置にあってもよい。
その場合、時計の外観を相当程度変えた製品になり得る。
さらに、本発明のクロノグラフ機構は、前記目的を達成すべく、分ハートカム及び秒ハートカムと、リセットボタンの押圧に応じて回動される第一の復針伝えレバーと、該第一の復針伝えレバーの回動に応じて回動される第二の復針伝えレバーであって扇形第一歯車を備えたものと、前記扇形第一歯車と噛合し該第一歯車の回動に応じて回動される第二歯車を備えた第三の復針伝えレバーであって、第二歯車の回動に応じて回動される復針レバー作動部を備えたものと、該第三の復針伝えレバーの復針レバー作動部による力を受ける被作動部を基端側端部に有し分ハートカムのある分クロノグラフ真及び秒ハートカムのある秒クロノグラフ真の間を貫通するように延在した案内腕部、並びに該案内腕部のうち分クロノグラフ真及び秒クロノグラフ真の間に位置する部位よりも前記基端側端部に近接した部位から分ハートカム及び秒ハートカムの夫々に向かって延び先端に分ハートカム及び秒ハートカムに圧接されて該分ハートカム及び秒ハートカムを帰零させる分ハンマー及び秒ハンマーを有する一対の出力側腕部を備えた剛性の復針レバーと、前記復針レバーの案内腕部の延在方向の前後に配置された二本のガイドピンとを具備するクロノグラフ機構であって、前記復針レバーは、前記案内腕部に、前記二本のガイドピンが嵌合される案内用長穴であって、前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される位置にある際における前記二本のガイドピンのうちの先端側ガイドピンと案内用長穴との圧接時隙間が、前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムから離れた位置にある際における前記先端側ガイドピンと案内用長穴との圧接前隙間よりも大きいように形成されたものを有し、前記圧接時隙間は、前記被作動部が押される向きに前記第三の復針伝えレバーの前記復針レバー作動部から受ける力と前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される際に該分ハートカム及び秒ハートカムから受ける反力とが釣合うように該三つの力によって該分ハンマー及び秒ハンマーの位置が動作中に調整されるのを可能にすべく構成される。
本発明のクロノグラフ機構では、「復針レバーは、その案内腕部に、前記二本のガイドピンが嵌合される案内用長穴であって、分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される位置にある際における二本のガイドピンのうちの先端側ガイドピンと案内用長穴との圧接時隙間が、分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムから離れた位置にある際における先端側ガイドピンと案内用長穴との圧接前隙間よりも大きいように形成されたものを有する」ので、該圧接時隙間の存在の故に復針レバーが多少揺動可能であるから、「復針レバーの被作動部が押される向きに第三の復針伝えレバーの復針レバー作動部によって復針レバーの被作動部が受ける力と分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される際に該分ハートカム及び秒ハートカムから受ける反力とが釣合うように該三つの力によって該分ハンマー及び秒ハンマーの位置が動作中に調整され」得る。従って、従来のクロノグラフ時計において、不可欠であった個体毎のハンマー位置の調整なくして、分ハートカム及び秒ハートカムの帰零ないし分クロノグラフ指針及び秒クロノグラフ指針の帰零を確実に且つ同時に行ない得る。
すなわち、本発明のクロノグラフ機構では、「復針レバーの前記被作動部が押される向きに第三の復針伝えレバーの復針レバー作動部によって力を受ける」ので、分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムから受ける力のバランスがとれるように前記圧接時隙間のある領域がガイドピンに対して揺動されて、分ハートカム及び秒ハートカムを確実に同時に帰零させ得る。
また、本発明のクロノグラフ機構では、例えば特許文献1や図5に記載のような従来のクロノグラフ機構とは異なり、第二の復針伝えレバーと復針レバーとの間に第三の復針伝えレバーを設けると共に第二の復針伝えレバーと第三の復針伝えレバーとの係合を歯車の噛合によって行わせるようにしたので、帰零力が確実に且つ安定して伝達され得るだけでなく、狭いスペースで力の向きを大きく変更し得る。
本発明のクロノグラフ機構では、典型的には、前記第三の復針伝えレバーの前記復針レバー作動部が長穴からなり、前記復針レバーの前記被作動部が該長穴に係合した被作動ピンからなり、先端側ガイドピンと案内用長穴との間に圧接時隙間が形成される位置に復針レバーが移動された際、復針レバー作動部として働く長穴の壁部が被作動ピンを案内用長穴の延在方向に平行な向きに押すように構成される。
この場合、復針レバー作動部として働く長穴が被作動部として働き該長穴に係合した被作動ピンに対してもう一つの圧接時隙間(復針レバーの案内方向に直交する方向の隙間)を与えるから、復針レバーが、二つのガイドピンのうち基端側のガイドピンのところでは復針レバーの案内方向に直交する方向の隙間が実際上なくても、復針レバーが該基端側ガイドピンのまわりで揺動されて、自動的な位置調整が行われ得る。また、このクロノグラフ時計では、「先端側ガイドピンと案内用長穴との間に圧接時隙間が形成される位置に復針レバーが移動された際、復針レバー作動部として働く長穴の壁部が被作動ピンを案内用長穴の延在方向に平行な向きに押すように構成されている」ので、二つの圧接時隙間に依存する復針レバーの自動的な位置調整(分ハートカム及び秒ハートカムを同時帰零させる状態)が確実に実現され得る。
本発明のクロノグラフ時計において、前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される位置にある際における前記二本のガイドピンのうちの基端側ガイドピンと案内用長穴との圧接時隙間が、前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムから離れた位置にある際における前記基端側ガイドピンと案内用長穴との圧接前隙間よりも大きいように形成されていてもよい。
その場合にも、二つの圧接時隙間(先端側ガイドピンのところの圧接時隙間及び被作動ピンと作動用長穴との隙間)が確保される限り、復針レバーの自動位置調整が確実に行われ得る。
また、本発明のクロノグラフ時計において、前記案内用長穴は、前記二本のガイドピンの夫々が別々に嵌合される相互に分離された穴部分からなっていてもよい。
その場合、復針レバーがその案内用長穴で確実に案内され得る。
本発明のクロノグラフ機構では、典型的には、前記リセットボタンがクロノグラフ時計の4時の位置にあり、秒ハートカムが時計の中心にあって、分ハートカムが時計の8時から9時の間の位置にある。
この場合、第二及び第三の復針伝えレバーが歯車で結合されているので狭いスペースに大きく転向するような配置が可能であることと相俟って、従来の通常のクロノグラフ時計にそのまま組込むことも可能である。
本発明のクロノグラフ機構では、典型的には、分ハートカムが時計の9時の位置にある。
この場合、従来の三つ(時,分,秒)のクロノグラフ指針を備えるクロノグラフ時計のクロノグラフ機構において、第二及び第三の復針伝えレバー(夫々、いわゆる「復針伝えレバーB」及び「復針伝えレバーC」に対応する)並びに復針レバーを取替え又は追加するだけで、二つ(分,秒)のクロノグラフ指針を備えるクロノグラフ時計を形成し得る。すなわち、本発明のクロノグラフ機構では、該クロノグラフ機構を実現するために要する部品点数(部品の変更)を最低限に抑えることが可能になる。
但し、分ハートカムが時計の8時の位置にあってもよい。
その場合、時計の外観をある程度変えた製品になり得る。
本発明のクロノグラフ時計は、上述のようなクロノグラフ機構を備える。
本発明の実施の形態1にかかわるクロノグラフ機構を備えたクロノグラフ時計の平面説明図。 クロノグラフ時計の概観の説明図。 図1のクロノグラフ時計のクロノグラフ機構のうち第三の復針伝えレバー及び復針レバーと分ハートカム及び秒ハートカムとの関係を拡大して示した平面説明図。 本発明の実施の形態1にかかわる変形例のクロノグラフ機構を備えたクロノグラフ時計についての平面説明図。 本発明の実施の形態2にかかわるクロノグラフ機構を備えたクロノグラフ時計の平面説明図。 図5のクロノグラフ時計のクロノグラフ機構のうち第三の復針伝えレバー及び復針レバーと分ハートカム及び秒ハートカムとの関係を拡大して示した平面説明図。 本発明の実施の形態2にかかわる変形例のクロノグラフ機構を備えたクロノグラフ時計についての平面説明図。 従来のクロノグラフ時計についての平面説明図。 従来のクロノグラフ時計についての断面説明図。 従来のクロノグラフ時計についての概観説明図。
本発明の好ましい実施の形態について、図1〜4を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のクロノグラフ時計1は、図2の外観図に示したように、中心軸線Cのまわりで回転するクロノグラフ秒針31を有すると共に9時の位置において中心CMのまわりで回転するクロノグラフ分針41を有する。クロノグラフ時計1は、また、通常の時刻表示を行う小秒針81と分針82と時針83とを有すると共に日表示84を有する。この例では、小秒針81は、3時の位置にある。なお、11はスタート・ストップ(発停)ボタン、21はリセット(帰零)ボタン、85はリュウズである。
クロノグラフ時計1のクロノグラフ機構2は、図2に加えて図1にその一部を平面図で示したように、スタート・ストップ(発停)動作に係るクロノグラフスタート・ストップ(発停)機構3とリセット(帰零)動作に係るクロノグラフリセット(帰零)機構ないしクロノグラフ帰零構造4とを有する。
ほぼ4時半の位置に回転中心C8がある作動カム8は、外周に偶数個のラチェット歯8aを備えると共に一側面8bにその半数の三角形の駆動歯8cを備える。なお、作動カム8の回転位置は、ラチェット歯8aに対して躍制動作を行う作動カムジャンパ8jによって位置決めされる。
クロノグラフ時計1のクロノグラフ計時が停止されている際に、クロノグラフ機構2のスタート・ストップボタン11がA1方向に押圧されると、第一作動レバー(通常は、作動レバーAと称する)12が想像線12iで示したように回動中心C12のまわりでB1方向に回動され、それに応じて第二作動レバー(通常は、作動レバーBと称する)13が想像線13iで示したように揺動され、先端の作動爪部14で作動カム8のラチェット歯8aに係合して作動カム8をラチェット歯8aの一歯分だけ回転中心C8のまわりでD1方向に回転させる。作動カム8の回転に応じて、該作動カム8の駆動歯8cによってクロノグラフ発停機構3の発停レバーその他の関連部材(図示せず)が作動され、クロノグラフ計時が開始又は再開され、クロノグラフ時計1のクロノグラフ秒針31及びクロノグラフ分針41の運針が行われる。
一方、クロノグラフ計時が行われてクロノグラフ秒針31及びクロノグラフ分針41の運針が行われている際に、スタート・ストップボタン11が再度A1方向に押圧されると、第一作動レバー12が想像線12iで示したように回動中心C12のまわりでB1方向に回動され、第二作動レバー13が想像線13iで示したように揺動され、先端の作動爪部14で作動カム8のラチェット歯8aに係合して作動カム8をラチェット歯8aの一歯分だけ更にD1方向に回転させる。作動カム8の回転に応じて、該作動カム8の駆動歯8cによりクロノグラフ発停機構3の発停レバーその他の関連部材(図示せず)が作動され、クロノグラフ計時が停止され、クロノグラフ時計1のクロノグラフ秒針31及びクロノグラフ分針41の運針が停止される。
以上のようなクロノグラフ発停機構3による発停動作自体は、例えば、特許文献1に記載され、且つ部分的にはこの明細書で図5として示したとおりであり、一般的には周知であるので、ここでは、関連機構の図示及び説明は省略する。
次に、クロノグラフ機構2のうちクロノグラフリセット(帰零)機構4について、しかも該クロノグラフリセット機構4のうち帰零指示に係る強制帰零機構5に限って、説明する。
クロノグラフ帰零機構4は、第一の復針伝えレバー22と第二の復針伝えレバー23と第三の復針伝えレバー24と復針レバー50とを有する。ここで、復針伝えレバー機構6は、第一の復針伝えレバー22と第二の復針伝えレバー23と第三の復針伝えレバー24とからなる。
第一の復針伝えレバー22(通常は、復針伝えレバーAと称する)は、ほぼ5時の位置にある中心軸線C22のまわりでE1,E2方向に回動可能で、リセットボタン21に対面する位置に基端側腕部22aを備える。第一の復針伝えレバー22は、リセットボタン21がP1方向に押圧されると、図1において実線で示した位置から想像線22iで示した位置にE1方向に回動される。
第二の復針伝えレバー23(部分的には、通常、復針伝えレバーBと称されるものと同様な構造を有する)は、ほぼ6時半の位置にある中心軸線C23のまわりでG1,G2方向に回動可能で、腕部23aの長穴23bで第一の復針伝えレバー22の腕部22bのピン22cに係合している。ここで、ピン22cは、ほぼ6時の位置にある。第二の復針伝えレバー23は、リセットボタン21のP1方向押圧に応じて第一復針伝えレバー22が実線位置からE1方向に回動されると、図1において実線で示した位置から想像線23iで示した位置にG1方向に回動される。
第三の復針伝えレバー24は、ほぼ7時半の位置にある中心軸線C24のまわりでH1,H2方向に回動可能で、腕部24aのピン24bで第二の復針伝えレバー23の腕部23cの溝部23dに係合している。第三の復針伝えレバー24は、リセットボタン21のP1方向押圧に応じた第一復針伝えレバー22のE1方向回動に伴って第二の復針伝えレバー23が実線位置からG1方向に回動されると、図1において実線で示した位置から想像線24iで示した位置にH1方向に回動される。
なお、図1からわかるとおり、クロノグラフ秒針31が取付けられた秒クロノグラフ真32には秒ハートカム33が取付けられ、クロノグラフ分針41が取付けられた分クロノグラフ真42には分ハートカム43が取付けられている。
クロノグラフ地板7には、秒クロノグラフ真32の中心Cと分クロノグラフ真42の中心CMとを結ぶ仮想線Jの垂直二等分線をなす案内線Kaの延在方向Kに沿って一列に並ぶように一対のガイドピン51,52が突設されている。ガイドピン51,52は同一径の円柱状である。但し、所望ならば、径が異なっていてもよい。
復針レバー50は、全体としてT字状の形状を有し、Tの脚部をなす入力側腕部53と、Tの頂部をなし該腕部53の頂端において両側に延びた一対の出力側腕部54,55とを有する。この例では、出力側腕部54,55は仮想線Jの垂直二等分線Kaについて鏡映対称な形状を有する。復針レバー50は、入力側腕部53の基端53aにある被作動部としてのピン(被作動ピン)53bで第三の復針伝えレバー24の先端側腕部24cの長穴24dに係合し、入力側腕部53の長手方向中央にある長穴56でガイドピン51に係合すると共に該入力側腕部53の先端部にある長穴57でガイドピン52に係合している。ここで、長穴24d又はその壁部が、復針レバー作動部として働く。
従って、復針レバー50は、大まかには、入力側腕部53の延在方向Kに一致する長穴56,57の延在方向Kに沿って、K1,K2方向に移動可能であり、リセットボタン21のP1方向押圧に伴って第三の復針伝えレバー24がH1方向に回動されると、ガイドピン51,52に案内されてK1方向に移動可能である。
より詳しくは、長穴56,57は、夫々、幅一定の本体部56a,57aに加えて、そのK2方向端部56b,57bに大径の穴部56c,57cを備える。穴部56c,57cの径L1,L2は、本体部56a,57aの幅W1,W2よりも多少大きい。従って、復針レバー50がK1方向に移動されてガイドピン51,52が穴部56c,57cに入ると、ガイドピン51,52の外周と穴部56c,57cの周壁との間に多少の隙間ができる。その結果、ガイドピン51,52は、穴部56c,57c内で、その周壁に当たるまでいずれの方向にも相対変位可能になる。すなわち、入力側腕部53が、クロノグラフ地板7に対して、K方向のみならず、該K方向に対して交差する方向にも相対変位可能になる。すなわち、入力側腕部53が、クロノグラフ地板7に対して採る向きが変更可能になる。
第三の復針伝えレバー24のH1方向回動に伴う復針レバー50のK1方向移動は、復針レバー50の案内腕部53の先端側端部から秒ハートカム33及び分ハートカム43の方へ延びた一対の出力側腕部54,55が、秒ハンマー及び分ハンマーとして働く先端部58,59で対応するハートカム33,43を叩き(即ち、ハートカム33,43に圧接され)、該ハンマー58,59の先端面58a,59aがハートカム33,43の基準面33a,43aに当接すると、停止される。
ここで、復針レバー50の出力側腕部54及び55の秒ハンマー58及び分ハンマー59が、秒ハートカム33及び分ハートカム43を叩くように復針レバー50がK1方向に移動されると、図1において、想像線50iで示したように、ガイドピン51,52が対応する長穴56,57の大径穴部56c,57c内に入るので、復針レバー50は、クロノグラフ地板7に対して、単にK1方向に移動されるだけではなく、例えば、R1方向及びR2方向に揺動可能になる。すなわち、ガイドピン51,52が案内用長穴56,57の大径穴部56c,57cに入り両者の間に圧接時隙間g1,g2ができた状態では、被作動ピン53bが復針レバー作動部としての長穴24dの壁部24eによって実際上K1方向に引張られる。その結果、ハンマー58,59とハートカム33,43との当接状況の差異に応じて、復針レバー50が壁部24eのまわりで実際上R1,R2方向に揺動され得る。なお、以上において、圧接時隙間g1,g2は、ガイドピン51,52が案内用長穴56,57の本体部56a,57a内に有るときの両者の隙間(即ち、圧接前隙間g0,g0(図1)であって図では見えない程度に小さい)よりも大きい。なお、揺動R1,R2の回動中心からの距離からして、圧接時隙間g2は圧接時隙間g1よりも多少大きい方が好ましい。但し、双方共に小さいので、両者は同程度でもよい。
従って、復針レバー50のハンマー58,59がその圧接面58a,59aで対応するハートカム33,43の基準面33a,43aに圧接される状態になり且つ第三の復針伝えレバー24の腕部24cの作動用長穴部24dが被作動部としての被作動ピン53b(復針レバー50の入力側腕部53の入力側端部53aにある被作動ピン53b)に対して概ねK1方向に及ぼすリセット力Fが、秒ハートカム33が基準面33aにおいて復針レバー50の一方の出力側腕部54の秒ハンマー58の先端面58aに及ぼす反力F1及び分ハートカム43が基準面43aにおいて復針レバー50の他方の出力側腕部55の分ハンマー59の先端面59aに及ぼす反力F2の合力と丁度釣合うようになるまで、K1方向に移動中の復針レバー50の姿勢がR1,R2方向に変動し、該圧接が完了し該力の釣合い実現されるところで復針レバー50が停止する。すなわち、セルフアラインメント動作が行われることになる。この帰零に際して、復針レバー50にかかる力は、実際上引張り力であり座屈応力がかからないので、復針レバー50が長期間安定に動作され易い。
ここで、ガイドピン51,52が仮想線Jに対して直交する線Kaに沿って延び、且つ出力側腕部54,55が線Kaに関して鏡映対称な形状を有するので上記の帰零が容易且つ確実に行われ易く、ハートカム33,43の両方が丁度初期位置を採るように回転され、基準面33a,43aがそれに応じた回転位置を採るところで復針レバー50の出力側腕部54,55のハンマー58,59の圧接面58a,59aが圧接されて、セルフアラインメントが達成される。
以上の如く構成されたクロノグラフ帰零機構4の強制帰零機構5では、図1と図5とを対比すればわかるように、時分秒の三つのクロノグラフ指針を備えこれら三つのクロノグラフ指針を強制帰零させる場合と比較して、時クロノグラフ表示及び時分秒の三つのクロノグラフ指針の帰零に係る第二の復針伝えレバー(復針伝えレバーB)及び復針レバーが占有していた領域に、実際上、第二及び第三の復針伝えレバー23,24及び時分クロノグラフ指針帰零用の復針レバー50を配置すれば足りるので、実際上、その他の時計部品の形状や配置を設計し直す必要がなく、時分秒の三つのクロノグラフ表示用のクロノグラフ時計を分秒の二つのクロノグラフ表示用のクロノグラフ時計に最低限のコストで変更し得る。
以上において、復針レバー50が相互に分離された二つの案内用長穴56,57を有する例について説明したけれども、所望ならば、該長穴56,57が一つながりの穴であってもよい。但し、板状の復針レバー50が非平面状にねじれるのを避けて確実に一平面上に載る状態を保ち得るようにするためには、長穴56,57が分離されている方が好ましい。
分クロノグラフ表示を9時の位置で行う代わりに、他の位置で行うようにしてもよい。図4には、分クロノグラフ表示を11時の位置で行うようにしたクロノグラフ時計1Vが示されている。図4のクロノグラフ時計1Vにおいて、図1から図3のクロノグラフ時計1の要素(部材や部位等)と同じ要素には同一の符号が付され、クロノグラフ時計1の要素とは異なる点があるけれども大まかには同様な要素には同一の符号の最後に符号「V」が付されている。
すなわち、クロノグラフ時計1Vのクロノグラフ機構2Vは、クロノグラフ強制帰零機構5Vを備えたクロノグラフ帰零機構4Vを有する。
クロノグラフ強制帰零機構5Vでは、第二の復針伝えレバー23Vについては、出力側腕部23cVの長さがクロノグラフ強制帰零機構5の第二の復針伝えレバー23の出力側腕部23よりも少し短く、先端部の溝23dがより手前側(ほぼ8時の位置)にある点を除いて、第二の復針伝えレバー23と同様に構成される。
クロノグラフ強制帰零機構5Vでは、第三の復針伝えレバー24Vは、「L」字状の代わりに、実際上直線状であり、入力側腕部24aV及び出力側腕部24cVはほぼ直線状で、両直線状腕部24aV,24cVの中間に回転中心C24Vがある。第三の復針伝えレバー24Vの出力側腕部24cVの回動方向H1V,H2Vは、第三の復針伝えレバー24の出力側腕部24cの回動方向H1,H2とほぼ逆である。
従って、第三の復針伝えレバー24Vの出力側腕部24cVの先端にある長穴24dVは、第三の復針伝えレバー24の出力側腕部24cの先端にある長穴24dとは逆向きに多少曲がっている。
分クロノグラフ真42V及び分ハートカム43Vの回転中心軸線CMVが11時の位置にあることから、中心軸線C,CMVを結ぶ仮想線JV及びその垂直二等分線KaVの向きが線J,Kaと異なり、線KaVに沿って配設されるガイドピン51V,52Vの位置が異なることにより、復針レバー50Vの入力側腕部53V及び長穴56V,57V、並びに出力側腕部54V,55V及びハンマー58V,59Vの圧接面58aV,59aVの向きが異なる点を除いて、復針レバー50Vは、復針レバー50と同様に構成される。
この場合にも、リセットボタン21のP1方向の押圧に伴う第一、第二及び第三の復針伝えレバー22,23V,24Vの回動に応じて、作動用長穴24dVによってK1V方向の力FVを受けて概ねK1V方向に変位される復針レバー50Vは、大径穴部56cV,57cVにガイドピン51V,52Vが入ると、出力側腕部54V,55Vのハンマー58V,59Vの圧接面58aV,59aVがハートカム33,43Vから受ける反力F1V,F2Vの合力が該力FVと釣合うように自動的に位置調整されて、ハートカム33,43Vを初期位置に戻す。
さらに、本発明の好ましい実施の形態について、図2,5〜7を参照して詳細に説明する。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2のクロノグラフ時計1は、図2の外観図に示したように、中心軸線Cのまわりで回転するクロノグラフ秒針31を有すると共に9時の位置において中心CMのまわりで回転するクロノグラフ分針41を有する。クロノグラフ時計1は、また、通常の時刻表示を行う小秒針81と分針82と時針83とを有すると共に日表示84を有する。この例では、小秒針81は、3時の位置にある。なお、11はスタート・ストップ(発停)ボタン、21はリセット(帰零)ボタン、85はリュウズである。
クロノグラフ時計1のクロノグラフ機構2は、図2に加えて図5にその一部を平面図で示したように、スタート・ストップ(発停)動作に係るクロノグラフスタート・ストップ(発停)機構3とリセット(帰零)動作に係るクロノグラフリセット(帰零)機構4とを有する。
ほぼ4時半の位置に回転中心C8がある作動カム8は、外周に偶数個のラチェット歯8aを備えると共に一側面8bにその半数の三角形の駆動歯8cを備える。なお、作動カム8の回転位置は、ラチェット歯8aに対して躍制動作を行う作動カムジャンパ8jによって位置決めされる。
クロノグラフ時計1のクロノグラフ計時が停止されている際に、クロノグラフ機構2のスタート・ストップボタン11がA1方向に押圧されると、第一作動レバー(通常は、作動レバーAと称する)12が想像線12iで示したように回動中心C12のまわりでB1方向に回動され、それに応じて第二作動レバー(通常は、作動レバーBと称する)13が想像線13iで示したように揺動され、先端の作動爪部14で作動カム8のラチェット歯8aに係合して作動カム8をラチェット歯8aの一歯分だけ回転中心C8のまわりでD1方向に回転させる。作動カム8の回転に応じて、該作動カム8の駆動歯8cによってクロノグラフ発停機構3の発停レバーその他の関連部材(図示せず)が作動され、クロノグラフ計時が開始又は再開され、クロノグラフ時計1のクロノグラフ秒針31及びクロノグラフ分針41の運針が行われる。
一方、クロノグラフ計時が行われてクロノグラフ秒針31及びクロノグラフ分針41の運針が行われている際に、スタート・ストップボタン11が再度A1方向に押圧されると、第一作動レバー12が想像線12iで示したように回動中心C12のまわりでB1方向に回動され、第二作動レバー13が想像線13iで示したように揺動され、先端の作動爪部14で作動カム8のラチェット歯8aに係合して作動カム8をラチェット歯8aの一歯分だけ更にD1方向に回転させる。作動カム8の回転に応じて、該作動カム8の駆動歯8cによりクロノグラフ発停機構3の発停レバーその他の関連部材(図示せず)が作動され、クロノグラフ計時が停止され、クロノグラフ時計1のクロノグラフ秒針31及びクロノグラフ分針41の運針が停止される。
以上のようなクロノグラフ発停機構3による発停動作自体は、例えば、特許文献1に記載され且つ部分的にはこの明細書で図8として示したとおりであり、また一般的には周知であるので、ここでは、関連機構の図示及び説明は省略する。
次に、クロノグラフ機構2のうちクロノグラフリセット(帰零)機構4について、しかも該クロノグラフリセット機構4のうち帰零指示に係る強制帰零機構5に限って、説明する。
クロノグラフ帰零機構ないしクロノグラフ帰零構造4は、第一の復針伝えレバー22と第二の復針伝えレバー523と第三の復針伝えレバー524と復針レバー550とを有する。
第一の復針伝えレバー22(通常は、復針伝えレバーAと称する)は、ほぼ5時の位置にある中心軸線C22のまわりでE1,E2方向に回動可能で、リセットボタン21に対面する位置に基端側腕部22aを備える。第一の復針伝えレバー22は、リセットボタン21がP1方向に押圧されると、図5において実線で示した位置から想像線22iで示した位置にE1方向に回動される。
第二の復針伝えレバー523(入力側部分は、通常、復針伝えレバーBと称されるものと同様な構造を有する)は、ほぼ6時半の位置にある中心軸線C523のまわりでG1,G2方向に回動可能で、入力側腕部523a及び出力側腕部523cを有する。第二の復針伝えレバー523は、入力側腕部523aの長穴523bで第一の復針伝えレバー22の腕部22bのピン22cに係合している。ここで、ピン22cは、ほぼ6時の位置にある。第二の復針伝えレバー523は、リセットボタン21のP1方向押圧に応じて第一復針伝えレバー22が実線位置からE1方向に回動されると、図5において実線で示した位置から想像線523iで示した位置にG1方向に回動される。第二の復針伝えレバー523は、出力側腕部523cの先端部に扇形歯車523dを備える。
第三の復針伝えレバー524は、ほぼ8時の位置にある中心軸線C524のまわりでH1,H2方向に回動可能で、入力側腕部524aと出力側腕部524cとを有する。第三の復針伝えレバー524は、入力側腕部24aに扇形歯車524bを備え、該扇形歯車524bで第二の復針伝えレバー523の出力側腕部523cの扇形歯車523dに噛合している。
第三の復針伝えレバー524は、リセットボタン21のP1方向押圧に応じた第一復針伝えレバー22のE1方向回動に伴って第二の復針伝えレバー523が実線位置からG1方向に回動されると、図5において実線で示した位置から想像線524iで示した位置(図6において実線で示した位置)にH1方向に回動される。
なお、図5からわかるとおり、クロノグラフ秒針31が取付けられた秒クロノグラフ真32には秒ハートカム33が取付けられ、クロノグラフ分針41が取付けられた分クロノグラフ真42には分ハートカム43が取付けられている。
クロノグラフ地板7には、秒クロノグラフ真32の中心Cと分クロノグラフ真42の中心CMとを結ぶ仮想線Jの垂直二等分線をなす案内線Kaの延在方向Kに沿って一列に並ぶように一対のガイドピン551,552が突設されている。ガイドピン551,552は同一径の円柱状である。
復針レバー550は、全体として飛んでいる鳥のような形状すなわち飛鳥形状を有し、短い頭部をなす入力側腕部553と、該入力側腕部553からまっすぐ長く延びた胴尾部をなす案内腕部554と、入力側腕部(頭部)553と案内腕部(胴尾部)554との接続部(仮想線Jよりも入力側腕部553に近接した部位)から概ねハートカム33,43に向かって両側に拡がるように延びた一対の羽根をなす出力側腕部555,556とを有する。
出力側腕部555,556の先端は秒ハンマー557及び分ハンマー558をなし該ハンマー557,558の先端には圧接面557a,558aが形成されている。この例では、出力側腕部555,556の先端のハンマー557,558の圧接面557a,558aは仮想線Jの垂直二等分線Kaについて鏡映対称である。
復針レバー550は、入力側腕部をなす頭部553に被作動部としての被作動ピン553aを備え該被作動ピン553aで第三の復針伝えレバー524の先端側腕部524cの作動用長穴524dに係合し、胴尾部をなす案内腕部554の長手方向に沿って形成された長穴559でガイドピン551,552に係合している。
従って、復針レバー550は、大まかには、案内腕部554の延在方向Kに一致する長穴559の延在方向Kに沿って、K1,K2方向に移動可能であり、リセットボタン21のP1方向押圧に伴って第三の復針伝えレバー524がH1方向に回動されると、ガイドピン551,552に案内されてK1方向に移動可能である。
より詳しくは、長穴559は、幅が同一で一定の本体部559a,559bに加えて、その中間部に大径の穴部559cを備える。穴部559cの径L1は、本体部559a,559bの幅W1よりも多少大きい。従って、復針レバー550がK1方向に移動されて先端側ガイドピン552が穴部559cに入ると、先端側ガイドピン552の外周と穴部559cの周壁との間に多少の圧接時隙間g1ができる。その結果、ガイドピン552は、穴部559c内で、その周壁に当たるまでいずれの方向にも相対変位可能になる。すなわち、案内腕部554が、クロノグラフ地板7に対して、K方向のみならず、該K方向に対して交差する方向にも相対変位可能になり、案内腕部554が、クロノグラフ地板7に対して採る向き乃至姿勢が変更可能になる。以上において、圧接時隙間g1は該ガイドピン552が本体部559b内にあるときの圧接前隙間g0(図5参照、但し、隙間g0は実際上図示できないので、隙間としては見えない)よりも大きい。
なお、復針レバー550の頭部ないし入力側腕部553にある被作動ピン553aは、第三の復針伝えレバー524の出力側腕部524cの作動部としての長穴524d内にあり、該長穴524dは少なくともK方向に対して多少なりとも交差する方向に延びているので、該被作動ピン553aは第三の復針伝えレバー524やクロノグラフ地板7に対してK方向に交差する方向に相対変位可能である。
従って、復針レバー550がK1方向に変位されて案内用長穴559の大径穴部559cがガイドピン551bに嵌合する位置に達すると、復針レバー550は、先端側ガイドピン552と大径穴部559cとの間の前記圧接時隙間g1及び作動用長穴524dの長手方向空所の存在の故に、クロノグラフ地板7に対して、R1,R2方向に揺動可能である。なお、このとき、作動用長穴524dの作動部としての壁部524eは、復針レバー550の被作動ピン553aをK1方向に押すように形成されている。
すなわち、被作動ピン553aで作動部をなす長穴524dの壁部によりK1方向の力を受けた復針レバー550の出力側腕部555及び556の秒ハンマー557及び分ハンマー558が、秒ハートカム33及び分ハートカム43に圧接されるように復針レバー550がK1方向に移動されると、図5において、想像線550iで示したように、ガイドピン552が長穴559の大径穴部559c内に入るので、復針レバー550は、クロノグラフ地板7に対して、単にK1方向に移動されるだけではなく、R1方向やR2方向に揺動可能になる。
第三の復針伝えレバー524のH1方向回動に伴う復針レバー550のK1方向移動は、復針レバー550の一対の出力側腕部555,556が、秒ハンマー及び分ハンマーとして働く先端部557,558で対応するハートカム33,43に圧接され、該ハンマー557,558の先端面557a,558aがハートカム33,43の基準面33a,43aに当接すると、停止される。
すなわち、復針レバー550のハンマー557,558がその圧接面557a,558aで対応するハートカム33,43の基準面33a,43aに圧接される状態になり且つ第三の復針伝えレバー524の腕部524cの作動用長穴部524dが被作動部としての被作動ピン553a(復針レバー550の入力側腕部553の被作動ピン553a)に対して概ねK1方向に及ぼすリセット力Fが、秒ハートカム33が基準面33aにおいて復針レバー550の一方の出力側腕部555の秒ハンマー557の先端面557aに及ぼす反力F1及び分ハートカム43が基準面43aにおいて復針レバー550の他方の出力側腕部556の分ハンマー558の先端面558aに及ぼす反力F2の合力と丁度釣合うようになるまで、復針レバー550の姿勢が変動し、該圧接が完了し該力の釣合い実現されるところで復針レバー550が停止する。すなわち、セルフアラインメント動作が行われることになる。
ここで、ガイドピン551,552が仮想線Jに対して直交する線Kaに沿って延び、且つ出力側腕部555,556が線Kaに関して鏡映対称な形状を有するので、上記の帰零が容易且つ確実に行われ易く、ハートカム33,43の両方が丁度初期位置を採るように回転され、基準面33a,43aがそれに応じた回転位置を採るところで復針レバー550の出力側腕部555,556のハンマー557,558の圧接面557a,558aが圧接されて、セルフアラインメントが達成される。
以上の如く構成されたクロノグラフ帰零機構4の強制帰零機構5では、図5と図8とを対比させればわかるように、時分秒の三つのクロノグラフ指針を備えこれら三つのクロノグラフ指針を強制帰零させる場合と比較して、時クロノグラフ表示及び時分秒の三つのクロノグラフ指針の帰零に係る第二の復針伝えレバー(復針伝えレバーB)及び復針レバーが占有していた領域に、実際上、第二及び第三の復針伝えレバー523,524及び時分クロノグラフ指針帰零用の復針レバー550を配置すれば足りるので、実際上、その他の時計部品の形状や配置を設計し直す必要がなく、時分秒の三つのクロノグラフ表示用のクロノグラフ時計を分秒の二つのクロノグラフ表示用のクロノグラフ時計に最低限のコストで変更し得る。
以上においては、ガイドピン551,552が一つながりの長穴559内に位置する例について説明したけれども、案内腕部554の変形を避けるためには、ガイドピン551,552が嵌る長穴は分離されていてもよい。
分クロノグラフ表示を9時の位置で行う代わりに、他の位置で行うようにしてもよい。図7には、分クロノグラフ表示を8時の位置で行うようにしたクロノグラフ時計1Vが示されている。図7のクロノグラフ時計1Vにおいて、図2,5,6のクロノグラフ時計1の要素(部材や部位等)と同じ要素には同一の符号が付され、クロノグラフ時計1の要素とは異なる点があるけれども大まかには同様な要素には同一の符号の最後に符号「V」が付されている。
すなわち、クロノグラフ時計1Vのクロノグラフ機構2Vは、クロノグラフ強制帰零機構5Vを備えたクロノグラフ帰零機構4Vを有する。
クロノグラフ強制帰零機構5Vでは、第二の復針伝えレバー523Vについては、出力側腕部523cVの長さがクロノグラフ強制帰零機構5の第二の復針伝えレバー523の出力側腕部523よりも少し短く、先端部の扇形歯車523dVがより手前側で且つ中心Cに近い側に張出している点を除いて、第二の復針伝えレバー523と同様に構成される。
クロノグラフ強制帰零機構5Vでは、第三の復針伝えレバー524Vは、入力側腕部524aVよりも出力側腕部524cVの方が腕の長さが長く、第三の復針伝えレバー524Vの回転中心C524Vは、クロノグラフ強制帰零機構5の第三の復針伝えレバー524の回転中心C524よりも20度程度3時側にずれた位置にあり、出力側腕部524cVの作動用長穴部524dVは8時の方向に対して直交する向き(11時の向きと概ね平行な向き)に被作動ピン553aVを押す。
分クロノグラフ真42V及び分ハートカム43Vの回転中心軸線CMVが8時の位置にあることから、中心軸線C,CMVを結ぶ仮想線JV及びその垂直二等分線KaVの向きが線J,Kaと異なり、線KaVに沿って配設されるガイドピン551V,552Vの位置が異なることにより、復針レバー550Vの入力側腕部553V及び長穴559V、並びに出力側腕部555V,556V及びハンマー557V,558Vの圧接面557aV,558aVの向きが異なる点を除いて、復針レバー550Vは、復針レバー550と同様に構成される。
この場合にも、リセットボタン21のP1方向の押圧に伴う第一、第二及び第三の復針伝えレバー22,523V,524Vの回動に応じて、作動用長穴524dVによってK1V方向の力FVを受けて概ねK1V方向に変位される復針レバー550Vは、大径穴部559cVにガイドピン552Vが入ると、出力側腕部555V,556Vのハンマー557V,558Vの圧接面557aV,558aVがハートカム33,43Vから受ける反力F1V,F2Vの合力が該力FVと釣合うように自動的に位置調整されて、ハートカム33,43Vを初期位置に戻す。
1,1V クロノグラフ時計
2,2V クロノグラフ機構
3 クロノグラフスタート・ストップ機構
4,4V クロノグラフリセット(帰零)機構(クロノグラフ帰零構造)
5,5V クロノグラフ強制リセット(帰零)機構
6,6V 復針伝えレバー機構 7 クロノグラフ地板
8 作動カム
8a ラチェット歯
8c 駆動歯
8j 作動カムジャンパ
11 スタート・ストップ(発停)ボタン
12,12i 第一作動レバー(作動レバーA)
13,13i 第二作動レバー(作動レバーB)
14 作動爪部
21 リセット(帰零)ボタン
22,22i 第一の復針伝えレバー(復針伝えレバーA)
22a 基端側腕部
23,23i,23V 第二の復針伝えレバー(復針伝えレバーB)
23a,23c,23cV 腕部
23b 長穴
23d,23dV 溝部
24,24i,24V 第三の復針伝えレバー
24a,24aV 入力側腕部
24b ピン
24c,24cV 先端側腕部(出力側腕部)
24d,24dV 長穴(作動用長穴)
24e,24eV 圧接時当接壁部
31 クロノグラフ秒針
32 秒クロノグラフ真
33 秒ハートカム
33a 基準面
41 クロノグラフ分針
42,42V 分クロノグラフ真
43,43V 分ハートカム
43a,43aV 基準面
50,50V 復針レバー
51,52,51V,52V ガイドピン
53,53V 入力側腕部
53a 基端
53b,53bV ピン(被作動ピン)
54,55,54V,55V 出力側腕部
56,57,56V,57V 長穴
56a,57a 本体部
56b,57b 端部
56c,57c,56cV,57cV 大径穴部
58,58V 秒ハンマー
58a,59a,58aV,59aV 先端面(圧接面)
59,59V 分ハンマー
81 小秒針
82 分針
83 時針
84 日表示
85 リュウズ
523,523i,523V 第二の復針伝えレバー
523a,523c,523cV 腕部
523b 長穴
523d,523dV 扇形歯車
524,524i,524V 第三の復針伝えレバー
524a,524aV 入力側腕部
524b,524bV 扇形歯車
524c,524cV 先端側腕部(出力側腕部)
524d,524dV 長穴(作動用長穴)
524e 長穴(内壁部)
550,550i,550V 復針レバー
551,552,551V,552V ガイドピン
553,553V 入力側腕部(頭部)
553a,553aV ピン(被作動ピン)
554,554V 案内腕部(胴尾部)
555,556,555V,556V 出力側腕部
557,557V 秒ハンマー
557a,558a,557aV,558aV 先端面(圧接面)
558,558V 分ハンマー
559,559V 長穴
559a,559b 長穴本体部
559c,559cV 大径穴部
A1,P1 押圧方向
B1,E1,E2,G1,G2,G1V,G2V,H1,H2,H1V,H2V 回動方向
D1 回転方向
C,C8,C12,C22,C23,C24,CM,C23C,CMV 回転中心軸線
F,F1,F2 力
K,K1,K2,K1V,K2V 方向
J,Ka,JV,KaV 線
g0 圧接前隙間
g1,g2 圧接時隙間

Claims (14)

  1. 分ハートカム及び秒ハートカムと、
    リセットボタンの押圧に応じて順次回動される複数の復針伝えレバーからなる復針伝えレバー構造体であって該複数の復針伝えレバーのうち最終段の復針伝えレバーが復針レバー作動部を備えるものと、
    該復針レバー作動部による力を受ける被作動部を基端側端部に有し分ハートカムのある分クロノグラフ真及び秒ハートカムのある秒クロノグラフ真の間を貫通するように延在した案内腕部、並びに該案内腕部の先端側端部から分ハートカム及び秒ハートカムの夫々に向かって延び先端に分ハートカム及び秒ハートカムに圧接されて該分ハートカム及び秒ハートカムを帰零させる分ハンマー及び秒ハンマーを有する一対の出力側腕部を備えた剛性の復針レバーと、
    前記復針レバーの案内腕部の延在方向の前後に配置された二本のガイドピンと
    を具備するクロノグラフ機構であって、
    前記復針レバーは、前記案内腕部に、前記二本のガイドピンが嵌合される案内用長穴であって、前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される位置にある際における前記二本のガイドピンの夫々と案内用長穴との圧接時隙間が、前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムから離れた位置にある際における前記先端側ガイドピンと案内用長穴との圧接前隙間よりも大きいように形成されたものを有し、
    前記圧接時隙間は、復針レバーの前記被作動部が引かれる向きに前記最終段の復針伝えレバーの前記復針レバー作動部によって受ける力と前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される際に該分ハートカム及び秒ハートカムから受ける反力とが釣合うように該三つの力によって該分ハンマー及び秒ハンマーの位置が動作中に調整されるのを可能にすべく構成されたクロノグラフ機構。
  2. 前記最終段の復針伝えレバーの前記復針レバー作動部が長穴からなり、前記復針レバーの前記被作動部が該長穴に係合したピンからなり、前記二つのガイドピンと案内用長穴との間に圧接時隙間が形成される位置に復針レバーが移動された際、復針レバー作動部として働く長穴の壁部が被作動部として働くピンを案内用長穴の延在方向に平行な向きに引くように構成された請求項1に記載のクロノグラフ機構。
  3. 前記二本のガイドピンは、分ハートカム及び秒ハートカムの回転中心を結ぶ仮想線を垂直二等分する案内線に沿って配置され、分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムから離れた位置にある際、分ハンマー及び秒ハンマーの分ハートカム及び秒ハートカムに対する圧接面が前記案内線に関して鏡映対称になっている請求項1又は2に記載のクロノグラフ機構。
  4. 前記案内用長穴は、前記二本のガイドピンの夫々が別々に嵌合される相互に分離された穴部分からなる請求項1から3までのいずれか一つの項に記載のクロノグラフ機構。
  5. 前記リセットボタンがクロノグラフ時計の4時の位置にあり、
    前記復針伝えレバー構造体が、該リセットボタンの押圧に応じて順次回動される第一、第二及び第三の復針伝えレバーからなって、前記最終段の復針伝えレバーが第三の復針伝えレバーである請求項1から4までのいずれか一つの項に記載のクロノグラフ機構。
  6. 秒ハートカムが時計の中心にあって、分ハートカムが時計の9から11時の間の位置にある請求項1から5までのいずれか一つの項に記載のクロノグラフ機構。
  7. 分ハートカムが時計の9時の位置にある請求項6に記載のクロノグラフ機構。
  8. 分ハートカムが時計の11時の位置にある請求項6に記載のクロノグラフ機構。
  9. 分ハートカム及び秒ハートカムと、
    リセットボタンの押圧に応じて回動される第一の復針伝えレバーと、
    該第一の復針伝えレバーの回動に応じて回動される第二の復針伝えレバーであって扇形第一歯車を備えたものと、
    前記扇形第一歯車と噛合し該第一歯車の回動に応じて回動される第二歯車を備えた第三の復針伝えレバーであって、第二歯車の回動に応じて回動される復針レバー作動部を備えたものと、
    該第三の復針伝えレバーの復針レバー作動部による力を受ける被作動部を基端側端部に有し分ハートカムのある分クロノグラフ真及び秒ハートカムのある秒クロノグラフ真の間を貫通するように延在した案内腕部、並びに該案内腕部のうち分クロノグラフ真及び秒クロノグラフ真の間に位置する部位よりも前記基端側端部に近接した部位から分ハートカム及び秒ハートカムの夫々に向かって延び先端に分ハートカム及び秒ハートカムに圧接されて該分ハートカム及び秒ハートカムを帰零させる分ハンマー及び秒ハンマーを有する一対の出力側腕部を備えた剛性の復針レバーと、
    前記復針レバーの案内腕部の延在方向の前後に配置された二本のガイドピンと
    を具備するクロノグラフ機構であって、
    前記復針レバーは、前記案内腕部に、前記二本のガイドピンが嵌合される案内用長穴であって、前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される位置にある際における前記二本のガイドピンのうちの先端側ガイドピンと案内用長穴との圧接時隙間が、前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムから離れた位置にある際における前記先端側ガイドピンと案内用長穴との圧接前隙間よりも大きいように形成されたものを有し、
    前記圧接時隙間は、前記被作動部が押される向きに前記第三の復針伝えレバーの前記復針レバー作動部から受ける力と前記分ハンマー及び秒ハンマーが分ハートカム及び秒ハートカムに圧接される際に該分ハートカム及び秒ハートカムから受ける反力とが釣合うように該三つの力によって該分ハンマー及び秒ハンマーの位置が動作中に調整されるのを可能にすべく構成されたクロノグラフ機構。
  10. 前記第三の復針伝えレバーの前記復針レバー作動部が長穴からなり、前記復針レバーの前記被作動部が該長穴に係合した被作動ピンからなり、先端側ガイドピンと案内用長穴との間に圧接時隙間が形成される位置に復針レバーが移動された際、復針レバー作動部として働く長穴の壁部が被作動ピンを案内用長穴の延在方向に平行な向きに押すように構成された請求項9に記載のクロノグラフ機構。
  11. 前記リセットボタンがクロノグラフ時計の4時の位置にあり、秒ハートカムが時計の中心にあって、分ハートカムが時計の8時から9時の間の位置にある請求項9又は10に記載のクロノグラフ機構。
  12. 分ハートカムが時計の9時の位置にある請求項11に記載のクロノグラフ機構。
  13. 分ハートカムが時計の8時の位置にある請求項11に記載のクロノグラフ機構。
  14. 請求項1から13までのいずれか一つの項に記載のクロノグラフ機構を備えたクロノグラフ時計。
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