JP2010181122A - 減圧装置内蔵形蒸発器を備えた冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷却対象を冷却する蒸発器10,アキュームレータ7,圧縮機1,凝縮器2,ドライヤ4,電磁弁5,一次減圧弁6が配管により接続され、冷凍サイクルが構成されている。蒸発器10は高圧液パイプ11に接続されるオリフィス付減圧パイプ12と、減圧パイプ12を収容する低圧配管15より構成される。高圧フロン液はオリフィス付減圧パイプ12を通りオリフィスから低圧パイプ内で蒸発し、冷却対象の熱が吸熱される。蒸発器10は1本のパイプで構成されるため冷却対象の制限が少ない。
【選択図】図1
Description
また、均圧時における冷媒の流量を適宜に制限し液バックを防ぐことを目的とした特許文献2の冷凍装置も、蒸発器の一端に冷媒配管が、他端に吸入ガス管がそれぞれ接続されており、蒸発器の一端に入った高圧ガス液は蒸発器の他端の吸入ガス管に戻る構成であり、蒸発器がリターンする構造となっている。
また、蒸発器はリターンする構造となるため、空スペースが少ない装置内に設置する部分を確保しずらい。
装置によっては筒状の内部から冷却することが必要なものの場合、従来の蒸発器では挿入することは困難である。僅かな隙間があってもその部分から挿入して冷却することは難しい。
そこで、上述した問題を解決できる冷却装置の実現が望まれていた。
本発明の請求項2は請求項1記載の発明において前記冷凍サイクルの高圧液パイプに1次減圧弁を設け、該1次減圧弁で液化したガスを減圧調整して前記減圧パイプに導入することを特徴とする。
本発明の請求項3は請求項1または2記載の発明において前記蒸発器の圧縮機吸入側に接続される出口に温度センサを設け、所定以上の温度に上昇したとき、冷凍サイクルの液化したガスを圧縮機吸入側に導入し冷却するループを設けたことを特徴とする。
本発明の請求項4は請求項1,2または3記載の発明において前記減圧パイプはキャピラリチューブであることを特徴とする。
本発明の請求項5は請求項1,2,3または4記載の発明において前記蒸発器は直線形状であり、途中で屈折させて延長させた構造であることを特徴とする。
本発明の請求項6は請求項1,2,3または4記載の発明において前記蒸発器は螺旋形状であり、冷却対象を螺旋内側に収容する構造であることを特徴とする。
すなわち本発明は圧縮機から高温高圧ガスを吐出し凝縮器に送り込み、液化したガスをドライヤで水分を吸着させ、蒸発圧力調整弁(ニードル弁)で1次減圧し、蒸発器内にキャピラリチューブまたは細い配管にオリフィス(1箇所または複数箇所)付きパイプを内蔵し、吸入側圧縮機に戻すサイクルを形成する(請求項2対応)。
また、吸熱負荷が大きい場合、吸入ガスが高温になるため、液ガスをインジェクションバブルまたはキャピラリチューブでアキュームレータ手前で噴射することで圧縮機を冷やす(請求項3対応)。
また、蒸発器がリターンを必要としていない構造であるので、蒸発器が差し込める筒状の内部からでも冷却可能である。また、狭い機械装置であっても、リターンを必要としないので、隙間があれば冷却可能である。さらに狭い隙間が冷却可能となり、配管の引回しが自由になる。冷却器の長さは自由に伸ばせるため、狭い機械の部分冷却が可能になり、必要な場所だけを冷却できる等、種々の効果を得ることができる。
図1は、本発明による減圧装置内蔵形蒸発器を備えた冷却装置の冷凍サイクルを説明するための図である。
冷却装置20は冷却対象を冷却する蒸発器10,アキュームレータ7,圧縮機1,凝縮器2,ドライヤ4,電磁弁5,一次減圧弁6が配管により接続され、冷凍サイクルが構成されている。用いられる冷媒は例えばフロンガスであり、圧縮機1により圧縮されて高温高圧のガスが作られ、凝縮器2でファン3により冷却されることによりフロンガスは液化される。液化されたフロンガスはドライヤ4で水分が除かれる。水分を除かれた高圧フロン液は、電磁弁5,1次減圧弁6を介して高圧液パイプ11を通り、蒸発器10のオリフィス付減圧パイプ12に送られる。
電磁弁5は高圧フロン液を蒸発器10に導入したり、遮断したりすることにより冷却サイクルを開始,停止するものである。
一次減圧弁6は蒸発圧力調整弁(ニードル弁)であって1次減圧するもので、蒸発圧力を可変にすることにより蒸発温度を変えるものである。一次減圧弁6の絞り具合により例えば−10°Cを−40°Cに低下させることができる。
圧縮機の吐出側に接続された高圧液パイプ11は低圧配管15の中に入り、細い管またはキャピラリチューブよりなるオリフィス付減圧パイプ12に接続されている。オリフィス付減圧パイプ12は任意の長さであり、その中間位置に1以上のオリフィス14a,14b,14cが形成されている。オリフィス付減圧パイプ12は低圧配管15内に収容されており、低圧配管15の先端部分まで伸びている。低圧配管15は冷却対象に対応した任意の長さである。この例は低圧配管15を直線状に伸ばした形状となっており、途中で屈折することも可能である。低圧配管15の他端は圧縮機の吸入側に接続されている。
分岐パイプ19に接続されているキャピラリチューブ9の先端は矢印25の後側の圧縮機の吸入側に接続されている。
高圧液パイプ11から送られてくる液化したガスはオリフィス付減圧パイプ12に入り、オリフィス14a,14b,14cより噴出して低圧配管15内で蒸発し吸熱を行う。吸熱して温度上昇したガスは圧縮機の吸入側に戻される。
オリフィスの大きさ,数および太さは冷凍機の能力に応じて適宜変えられる。
低圧配管15の材質は銅またはステンレスが、またオリフィス付減圧パイプ12は銅管が用いられる。
便宜上螺旋形状にしているが、図2に示すように直線形状にすることもできる。
この他に低圧配管のパイプ外径4mmで冷凍機50Wなども実現できる。
低圧配管17のパイプ外形が15.88mm,長さが5mで冷却機の能力が330Wの例である。外気温度25°Cでパイプ表面温度は−20°Cになる。
これも螺旋形状にしているが、図3と同様長手形状にすることもできる。螺旋形状の根元が断熱チューブ18で覆われている。断熱チューブ18の先の低圧配管17部分で冷却が行われる。
図5において、ドライヤ4は、細かい活性炭などの粒子4aの間を通過させることにより粒子に水分が吸着し、水分を除去した高圧フロン液を得ることができる。
図6において、アキュームレータ7は入り口から送られてくるフロン液とフロンガスの混合体の内、フロン液部分を内室7aに溜め、出口からフロンガスのみを送出する。
ランプ22の周囲に4mm外形パイプの蒸発器23を螺旋状に配置する。ランプ22の熱は蒸発器23で吸熱される。蒸発器23の形状は1本の配管で螺旋形にしてあり、その先端が戻るような構造ではないので、蒸発器のパイプの設置が容易で局所冷却に対応できる。
2 凝縮器
3 ファン
4 ドライヤ
5 電磁弁
6 1次減圧弁
7 アキュームレータ
8 インジェクション用サーモスタット
9 キャピラリチューブ
10,23 蒸発器
11 高圧液パイプ
12 オリフィス付減圧パイプ
14a,14b,14c オリフィス
15,16,17 低圧配管(低圧パイプ)
18 断熱チューブ
Claims (6)
- 冷凍サイクルからの冷媒を蒸発器に取り入れて冷却対象が発する熱を蒸発冷媒に吸収し、該冷媒を前記蒸発器から前記冷凍サイクルに戻す構造の冷却装置において、
前記蒸発器は、
圧縮機吐出側の高圧液パイプに接続され、1以上のオリフィスを設けた減圧パイプと、
前記減圧パイプを内部に収容し、前記オリフィスから蒸発したガスを前記圧縮機に戻すため圧縮機吸入側に接続された低圧パイプとからなり、
前記低圧パイプを冷却対象に近接して設けることを特徴とする減圧装置内蔵形蒸発器を備えた冷却装置。 - 前記冷凍サイクルの高圧液パイプに1次減圧弁を設け、
該1次減圧弁で液化したガスを減圧調整して前記減圧パイプに導入することを特徴とする請求項1記載の減圧装置内蔵形蒸発器を備えた冷却装置。 - 前記蒸発器の圧縮機吸入側に接続される出口に温度センサを設け、所定以上の温度に上昇したとき、冷凍サイクルの液化したガスを圧縮機吸入側に導入し冷却するループを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の減圧装置内蔵形蒸発器を備えた冷却装置。
- 前記減圧パイプはキャピラリチューブであることを特徴とする請求項1,2または3記載の減圧装置内蔵形蒸発器を備えた冷却装置。
- 前記蒸発器は直線形状であり、途中で屈折させて延長させた構造であることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の減圧装置内蔵形蒸発器を備えた冷却装置。
- 前記蒸発器は螺旋形状であり、冷却対象を螺旋内側に収容する構造であることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の減圧装置内蔵形蒸発器を備えた冷却装置。
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-
2009
- 2009-02-09 JP JP2009027031A patent/JP2010181122A/ja active Pending
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