JP2010180858A - 内燃機関のシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール性能の確認に好適なシール構造を提供する。
【解決手段】内燃機関の冷却水通路10と潤滑油室であるチェーン室4Aとを画成する部位に配置される冷却水の洩れ防止用シールとしてのOリング25と潤滑油の洩れ防止シールとしてのOリング22との間に空間部として環状溝23を形成すると共に、前記空間部としての環状溝23の重力方向下方となる底部に一端が開口し、他端が内燃機関の外部空間に開口する通路としての貫通孔26を形成するようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の冷却水通路と潤滑油室とを画成する部位に配置される冷却水の洩れ防止用シールと潤滑油の洩れ防止シールとを備える内燃機関のシール構造に関し、特に、内燃機関として組立された状態での両シール性能の確認に好適な内燃機関のシール構造に関するものである。
従来から内燃機関の冷却水の洩れ防止用シールと潤滑油の洩れ防止シールとを、冷却水通路と潤滑油室との間に直列に配置して備えるシール構造が提案されている(特許文献1参照)。
これは、ウォータポンプをカムチェーン室のシリンダブロック壁面に取付ける際に、シリンダブロック側取付孔とウォータポンプ側嵌入突部との間の嵌合部に、冷却水の洩れ防止用シールと潤滑油の洩れ防止用シールとを直列に配置するものである。即ち、冷却水通路が位置する側に冷却水用シール材を設けると共にチェーン室側にオイル用シール材を設けて、いずれか一方のシール材若しくはOリングの組み忘れやシール不良により、いずれか一方のシール部分から洩れた際に、冷却水と潤滑油が混合しないようにしている。
特開平06−299851号公報
ところで、エンジン等においては多数のシール部分により、冷却水や潤滑油の洩れ防止が図られているため、ウォータポンプ等の補記類を全てエンジン本体に組付け、冷却水および潤滑油を充填してエンジンとして運転可能に完成させた後に、冷却水および潤滑油の洩れ保障のため、夫々の流体に圧力を加えて、多数のシール部分の洩れチェックすることが実行される。
しかしながら、上記従来例では、冷却水の洩れ防止用のシールと潤滑油の洩れ防止用のシールとが、チェーン室と冷却水通路との間に、間隔を置いて直列に配列されているのみであるため、いずれか一方のシール機能が不完全で洩れがあると、洩れ出した冷却水若しくは潤滑油が他方のシールを通過して冷却水と潤滑油とが混ざり合う不具合があり、また、これを外部から確認できない不具合がある。また、ウォータポンプを分解して洩れを確認することもできるが、再びエンジン本体に組付けた後のシール機能まで保障することとならず、上記と同様に、再組立後にいずれか一方のシール機能が不完全となっていても、外部から確認できない不具合がある。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、シール性能の確認に好適な内燃機関のシール構造を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関の冷却水通路と潤滑油室とを画成する部位に配置される冷却水の洩れ防止用シールと潤滑油の洩れ防止シールとの間に空間部を形成すると共に、前記空間部の底部に一端が開口し、他端が内燃機関の外部空間に開口する通路を形成するようにした。
したがって、本発明では、冷却水の洩れ防止用シールと潤滑油の洩れ防止シールとの間に空間部を形成すると共に、前記空間部の底部に一端が開口し、他端が内燃機関の外部空間に開口する通路を形成するようにしたため、洩れ出した冷却水若しくは潤滑油が他方のシール機能を発揮するOリングを通過することなく外部へ排出されるため、上記した潤滑油と冷却水との混ざり合いを解消させることができ、また、洩れ出した冷却水若しくは潤滑油は孔を経由して外部空間に排出されるため、孔の外部空間への開口を確認するのみで、シール機能の良否を確認でき、洩れがないことに対する品質が保障できる。
本発明の一実施形態を示す内燃機関のシール構造が実施されるエンジン冷却配管の概略を示す正面図。 図1におけるA−A線に沿う概略断面図。 エンジン冷却装置の概略を示す斜視図。 本実施形態における内燃機関のシール構造の断面図。 図4における内燃機関のシール構造におけるシール面(E矢視)の正面図。 本発明の第2実施形態における第1実施例の内燃機関のシール構造の横断面図。 図6のF−F線に沿う縦断面図。 本発明の第2実施形態における第2実施例の内燃機関のシール構造の横断面図。 図8のG−G線に沿う縦断面図。
以下、本発明の内燃機関のシール構造を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図5は本発明を適用した内燃機関のシール構造の第1実施形態を示し、図1〜図3は内燃機関のシール構造が実施されるエンジン冷却配管の概略を示す正面図・概略断面図及び斜視図、図4及び図5は本実施形態におけるシール構造の断面図及びシール面の正面図である。
図1はV型多気筒エンジンの概略正面図を示すものであり、シリンダブロック1の前方には、クランクシャフトの前端に設けた主スプロケット5に巻掛けて一対のサイレントチェーン6が配置される。各サイレントチェーン6の他端は、V型をなすシリンダブロック1の各バンク上に固定されるシリンダヘッド2(図2参照)に、夫々配置されるカム機構を駆動する夫々の従動スプロケット7に巻掛けられる。そして、シリンダブロック1およびシリンダヘッド2の前端に取付けられて、前記主スプロケット5、各従動スプロケット7、および、各サイレントチェーン6を覆って、2点鎖線で外形を図示した、チェーンケース4に収容される。チェーンケース4の下部は、図2に示すように、クランクケースを構成するラダーフレーム3(具体的な形状は、図3参照)の前端にも固定されている。チェーンケース4内はサイレントチェーン6および各スプロケット5,7を潤滑するための潤滑油が供給されるよう構成している。従って、チェーンケース4内は潤滑油が飛散される状態となる。
前記シリンダブロック1の両バンク間の空間には、図3にも示すように、冷却水をシリンダブロック1に供給するウォータポンプ8が配置され、ウォータポンプ8から吐出された冷却水は、吐出配管9(図3においては、矢印C参照)および冷却水通路10(図3においては、矢印D参照)を介して両バンクのシリンダブロック1のウォータジャケット11に供給される。即ち、前記吐出配管9は、前記チェーンケース4の前方に位置され、図2に示すように、チェーンケース4を貫通させて設けた冷却水通路10を通してシリンダブロック1のウォータジャケット11に供給される。前記冷却水通路10を、チェーンケース4を貫通させて設けることにより、シリンダブロック1のウォータジャケット11に最短距離で効率よく冷却水を供給することができる。
前記チェーンケース4に設けた冷却水通路10は、図4に示すように、チェーンケース4の一部をシリンダブロック1に接触する厚肉部分20とし、この厚肉部分20の外表面からシリンダブロック1に達する貫通孔を形成し、この貫通孔をシリンダブロック1に形成した冷却水通路12に連通させて形成する。前記厚肉部分20のシリンダブロック1との接触面は、外周においてチェーン室4Aの潤滑油が存在し、内周において冷却水通路10を流通する冷却水が存在する。
前記厚肉部分20のシリンダブロック1への接触面には、図5に示すように、外周側から、耐油性のOリング22を収容する環状のリング溝21、環状溝23、及び、耐水性のOリング25を収容するリング溝24が形成されている。そして、中間に位置する環状溝23の重力方向下端には、厚肉部20を貫通させてチェーンケース4の外表面まで貫通する貫通孔26を、環状溝23に連通させた状態で形成している。前記貫通孔26は、環状溝23に連通するシリンダブロック1側では小径となっており、チェーンケース4の外表面側で大径となるテーパ状に形成されることで、貫通孔26の重力方向の下側表面がシリンダブロック1側からチェーンケース4の外表面に向かって連続した下り勾配となるように形成している。また、貫通孔26のチェーンケース4の外表面に開口した開口部の重力方向下端には、厚肉部20を切り欠いて形成した段差27を形成している。
そして、チェーンケース4は、図示しない外周縁にシール機能を備えたガスケットを介在させ、前記厚肉部20の外周側のリング溝21に耐油性のOリング22を挿入させると共に、内周側のリング溝24に耐水性のOリング25を挿入する。そして、チェーン室4Aの内部に、前記した主スプロケット5、各従動スプロケット7、および、各サイレントチェーン6が収容されるよう、前記シリンダブロック1、シリンダヘッド2及びラダーフレーム3の前端に、図示しない固定ボルトにより固定することにより、エンジン本体に装着される。その後に、ウォータポンプ8がエンジン本体に固定され、ウォータポンプ8の図示しない吐出口とチェーンケース4の厚肉部20の冷却水通路10とを冷却水配管9により接続させて、当該部分の冷却配管が完成される。
以上の構成の内燃機関のシール構造においては、冷却水通路10にウォータポンプ8より吐出された冷却水が冷却水配管9を介して導入され、シリンダブロック1の冷却水通路12を経由してウォータジャケット11に供給される。冷却水通路10を通過する冷却水は、チェーンケース4の厚肉部20の内周側のリング溝24に挿入されたOリング25によりシーリングされ、それ以上の外周部への洩れが防止される。
また、チェーンケース4及びシリンダブロック1・シリンダヘッド2・ラダーフレーム3の各前端とで形成されるチェーン室4Aにはタイミングチェーン6の各スプロケット5,7との噛合い部には潤滑油が供給される。チェーン室4A内の潤滑油は、チェーンケース4の厚肉部20の外周側のリング溝21に挿入されたOリング22によりシーリングされ、それ以上の内周部への洩れが防止される。
従って、完成組立されたエンジンの冷却水および潤滑油の洩れ保障のため、夫々の流体に圧力を加えて、多数のシール部分の洩れチェックすることが実行される場合においては、両方のOリング22,25によるシール機能が完全であれば、両Oリング22,25間に配置されている環状溝23には、冷却水や潤滑油の洩れだしを発生させない。このため、環状溝23に連通している貫通孔26からの冷却水や潤滑油の洩れだししていないことを確認することにより、この部分の両シール機能が完全であることをチェーンケース4の外部より目視で確認できる。
しかしながら、いずれか一方のシール機能が不完全であったり、Oリング22,25の未装着状態であったりした場合には、当該シール部よりシール対象とする冷却水若しくは潤滑油の洩れ出しが発生する。洩れだした冷却水若しくは潤滑油は、両シール22,25間に設けられている環状溝23に流れ込み、環状溝23の重力方向下方に連通している貫通孔26を介してチェーンケース4の外表面の段差部27に溜まることとなる。
なお、従来技術のように、両Oリング間が閉じた空間になっている場合には、洩れ出した冷却水若しくは潤滑油が他方のOリングとの間に溜ったままとなり、他方のOリングが不完全であったり長期に異種液体に晒される等した場合には、当該Oリングを通過して他方の液体領域に浸出することとなり、冷却水と潤滑油とが混ざり合う不具合を発生する。しかしながら、本実施形態においては、両Oリング22,25間に貫通孔26を介して外部へ連通する環状溝23が形成されているため、洩れ出した冷却水若しくは潤滑油が他方のシール機能を発揮するOリング25,22を通過することなく外部へ排出されるため、上記した潤滑油と冷却水との混ざり合いを解消させることができる。
このため、段差部27に液体が溜まっていることを目視で確認することにより、いずれか一方のシール機能に異常が発生していることを確認できる。そして、段差部27に溜まっている液体が、冷却水か潤滑油であるかを確認することにより、どちらのシール機能が不全であるか知ることができる。また、両方のシール機能が不全である場合には、冷却水と潤滑油の両方が段差部27に溜まることとなり、両方のシール機能が不全であると確認することができる。
従って、これらシール機能が不全である場合には、チェーンケース4をエンジン本体から取外して、修理・交換することにより、シール機能が不全なエンジンを製造工程の下流に流すことを防止できる。即ち、エンジンの完成検査時に、Oリング22,25の形状不良や組み忘れによる不具合を早期に発見・修理することができ、製造工程の後工程である車両組立て後の完成車検査での不具合となる場合における大幅な分解を伴う修理工数を低減することにもつながる。
また、エンジンの使用時における定期的な点検時に、段差部27に液体が溜まっていることを目視で確認することにより、いずれかのシール機能に劣化が発生していることを早期に確認できる。そして、段差部27に溜まっている液体が、冷却水か潤滑油であるかを確認することにより、どちらのシール機能に劣化が発生しているか知ることができる。また、両方のシール機能に劣化が発生している場合には、冷却水と潤滑油の両方が段差部27に溜まることとなり、両方のシール機能に劣化があると早期に確認することができる。
なお、上記実施形態では、シール機能を発揮するものとして、リング溝21,24に挿入するOリング22,25を用いるものについて説明したが、シール機能を発揮する他の方法、例えば、ガスケットやシールリングであってもよい。
また、厚肉部20の端面に設ける各リング溝21,24、環状溝23が円形形状を備えるものについて説明したが、環状のものであれば、楕円形や非円形のものであってもよい。
また、厚肉部20の環状溝23の重力方向下方に連通させて設ける貫通孔26として、テーパ状をなすものについて説明したが、環状溝23の重力方向下端からチェーンケース4の外表面に向かって斜め下方に下り勾配を備えるドリル孔等の直線状の貫通孔であってもよい。
また、Oリング22,25を収容するリング溝21,24や環状溝23として、チェーンケース4の厚肉部20のシリンダブロック1への当接部に設けるものについて説明したが、シリンダブロック1側の表面に設けるものであってもよい。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)内燃機関の冷却水通路10と潤滑油室であるチェーン室4Aとを画成する部位に配置される冷却水の洩れ防止用シールとしてのOリング25と潤滑油の洩れ防止シールとしてのOリング22との間に空間部として環状溝23を形成すると共に、前記空間部としての環状溝23の重力方向下方となる底部に一端が開口し、他端が内燃機関の外部空間に開口する通路としての貫通孔26を形成するようにしたため、洩れ出した冷却水若しくは潤滑油が他方のシール機能を発揮するOリング25,22を通過することなく外部へ排出されるため、上記した潤滑油と冷却水との混ざり合いを解消させることができ、また、洩れ出した冷却水若しくは潤滑油は通路26を経由して外部空間に排出されるため、通路26の外部空間への開口を確認するのみで、シール機能の良否を確認でき、洩れがないことに対する品質が保障できる。
(イ)冷却水の洩れ防止用シール25と潤滑油の洩れ防止シール22とは、端面同士を接触させる部材間の内周側と外周側に配置されて、互いの接触面の内周側から外周側への洩れと、外周側から内周側への洩れと、を夫々防止するものであり、前記空間部は、両シール22,25同士の間において対面する少なくともいずれか一方の部材の表面に設けた環状の溝23により形成し、前記通路26は、前記環状溝23の重力方向下方に一端を開口させて形成されているため、いずれかのシール22,25が不良で冷却水若しくは潤滑油が洩れた際に、環状溝23内を通路26の一端に向けて流れていき、シール22,25のいずれの部位で洩れても環状溝23の途中に溜まったままにならず、通路26を介して外部空間に面した開口に必ず出てくるため、シール機能の良否を確認でき、洩れがないことに対する品質が保障できる。
(ウ)通路26の他端の外部空間への開口は、内燃機関の外部から目視できる位置に配置されているため、エンジンとして組みあがった状態で、何かの部品を取り外すことなく、洩れがあるかどうか目視で確認できる。
(エ)通路26は、通路26の少なくとも重力方向下面が一端から他端に向かって下り勾配に形成されているため、洩れた冷却水若しくは潤滑油が下り勾配の通路26下面を伝って外部空間に面した開口に向かって流れるため、確実にシール機能の良否を確認でき、洩れがないことに対する品質が保障できる。また、前記通路27を外表面に向かって内径が拡大するテーパ状に形成することにより、一方の部材4の成型時に、成形型で抜くことができ、加工コストが発生しない。
(オ)通路26の他端の外部空間への開口は、重力方向下方に向けて切り欠きにより段差27が形成されているため、表面張力で、段差27の隅に洩れた液体が溜まり、洩れた液体を目視しやすくなる。
(第2実施形態)
図6〜図9は本発明を適用した内燃機関のシール構造の第2実施形態を示し、図6及び図7はシール構造の第1実施例を示す横断面図及び縦断面図、図8及び図9は内燃機関のシール構造の第2実施例を示す横断面図及び縦断面図である。本実施形態においては、冷却水流路が中空管により形成する構成を第1実施形態に追加したものである。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図6及び図7に示す第1実施例のシール構造において、冷却水通路10はチェーンケース4に設けた厚肉部20に設けた貫通孔30と、貫通孔30のシリンダブロック1側の内径を拡径させた拡径部31とシリンダブロック1の冷却水通路12のチェーンケース4側の内径を拡径させた拡径部13とに夫々耐水性のOリング32を介在させて挿入した中空管33と、により形成している。また、前記チェーンケース4の厚肉部20のシリンダブロック1との当接面には、環状のリング溝21のみが形成され、耐油性のOリング22を収容するようにしている。
前記中空管33の外周側には、チェーンケース4における拡径部31とシリンダブロック1における拡径部13との間において、Oリング32で軸方向に画成された環状空間34が形成される。この環状空間34は、軸方向の両側に設けたOリング32により冷却水通路10の冷却水に対するシールがなされ、シリンダブロック1とチェーンケース4の厚肉部20との間のリング溝21内に配置されたOリング22によりチェーン室4A内の潤滑油に対するシールがなされており、第1実施形態の環状溝23と同等の機能を備える。そして、環状空間34は、その重力方向の下方の拡径部31に開口し、チェーンケース4の厚肉部20を貫通して、チェーンケース4の外表面に開口する貫通孔26を介して外部空間に連通させている。この貫通孔26は拡径部31への開口を上方とし、チェーンケース4の外表面への開口を下方とする下り勾配を備える傾斜した通路で構成し、ドリル孔等により形成される。その他の構成は第1実施形態と同様に構成される。
本実施例のシール構造においては、冷却水通路10にウォータポンプ8より吐出された冷却水が冷却水配管9を介して導入され、シリンダブロック1の冷却水通路12を経由してウォータジャケット11に供給される。冷却水通路10を通過する冷却水は、中空管33とチェーンケース4及びシリンダブロック1の拡径部31,13との間に介挿されているOリング32によりシーリングされ、環状空間34への洩れが防止される。
また、チェーンケース4及びシリンダブロック1・シリンダヘッド2・ラダーフレーム3の各前端とで形成されるチェーン室4Aにはタイミングチェーン6の各スプロケット5,7との噛合い部には潤滑油が供給される。チェーン室4A内の潤滑油は、チェーンケース4の厚肉部20のリング溝21に挿入されたOリング22によりシーリングされ、それ以上の内周部である環状空間34への洩れが防止される。
従って、完成組立されたエンジンの冷却水および潤滑油の洩れ保障のため、夫々の流体に圧力を加えて、多数のシール部分の洩れチェックすることが実行される場合においては、両者のOリング22,32によるシール機能が完全であれば、両Oリング22,32間に配置されている環状空間34には、冷却水や潤滑油の洩れだしを発生させない。このため、環状空間34に連通している貫通孔26からの冷却水や潤滑油の洩れだししていないことを確認することにより、この部分の両シール機能が完全であることをチェーンケース4の外部より目視で確認できる。
しかしながら、組立後のいずれか一方のシール機能が不完全となったり、Oリング22,32の未装着状態であったりした場合(及び長期の使用における定期点検時にOリング22,32に劣化がある場合)、当該シール部よりシール対象とする冷却水若しくは潤滑油の洩れ出しが発生する。洩れだした冷却水若しくは潤滑油は、両シール22,32間に設けられている環状空間34に流れ込み、環状空間34の重力方向下方に連通している貫通孔26を介してチェーンケース4の外表面に洩れ出すことになる。貫通孔26の外表面に段差部27を設けると、段差部27に洩れ出た液体が溜まることとなり、より一層確認作業を容易にできる。
このため、貫通孔26の開口が液体で濡れていることを目視で確認することにより、いずれか一方のシール機能に異常が発生していることを確認できる。そして、貫通孔26の開口の液体が、冷却水か潤滑油であるかを確認することにより、どちらのシール機能が不全であるか知ることができる。また、両方のシール機能が不全である場合には、冷却水と潤滑油の両方が貫通孔26の開口に達することとなり、両方のシール機能が不全であると確認することができる。
また、両Oリング22,32間に貫通孔26を介して外部へ連通する環状空間34が形成されているため、洩れ出した冷却水若しくは潤滑油が他方のシール機能を発揮するOリングに到らずに外部へ排出されるため、洩れ出した冷却水若しくは潤滑油が他方のOリングとの間の環状空間34に溜ったままとなり、他方のOリングが不完全であったり長期に異種液体に晒される等した場合における当該Oリングを通過して他方の液体領域に浸出することによる潤滑油と冷却水との混ざり合いを解消させることができる。
また、本実施例においては、チェーンケース4の厚肉部20には、潤滑油の洩れだしを防止するためのリング溝21及びOリング22が配置されるのみであるため、厚肉部20の外形寸法を小さく形成することができ、チェーン室4Aの容積を十分確保することができ、サイレントチェーン6の配置自由度を向上させることができる。
図8及び図9に示す第2実施例のシール構造において、冷却水通路10はチェーンケース4に設けた開口4Bを貫通させてシリンダブロック1に設けた冷却水通路12を拡径させた一段目の拡径部13にOリング32を介して挿入された内側中空管35により形成されている。
また、チェーン室4Aは、前記チェーンケース4に設けた開口4Bと、シリンダブロック1に設けた冷却水通路12を拡径させた二段目の拡径部14とに、夫々Oリング41を介在させて挿入された外側中空管40とチェーンケース4及びシリンダブロック1・シリンダヘッド2・ラダーフレーム3の各前端とで画成して形成される。
前記内外中空管35,40の間に形成される環状空間36は、シリンダブロック1側である奥側において、外周側は外側中空管40とシリンダブロック1の二段目の拡径部14との間に配置されたOリング41によりチェーン室4A内の潤滑油に対するシールがなされており、内周側は内側中空管35とシリンダブロック1の一段目の拡径部13との間に配置されたOリング32により冷却水通路10の冷却水に対するシールがなされている。そして、前記環状空間36は、チェーンケース4の外表面側において、内外中空管35,40の隙間を介して外部空間と連通されている。その他の構成は第1実施形態と同様に構成される。
本実施例のシール構造においても、冷却水通路10にウォータポンプ8より吐出された冷却水が冷却水配管9を介して導入され、シリンダブロック1の冷却水通路12を経由してウォータジャケット11に供給される。冷却水通路10を通過する冷却水は、内側中空管35とシリンダブロック1の一段目の拡径部13との間に介挿されているOリング32によりシーリングされ、環状空間36への洩れが防止される。
また、チェーンケース4及び外側中空管40とシリンダブロック1・シリンダヘッド2・ラダーフレーム3の各前端とで形成されるチェーン室4Aにはタイミングチェーン6の各スプロケット5,7との噛合い部には潤滑油が供給される。チェーン室4A内の潤滑油は、チェーンケース4の開口4B及びシリンダブロック1の二段目の拡径部14と外側中空管40との間に配置されたOリング41によりシーリングされ、内周部である環状空間36への洩れが防止される。
従って、完成組立されたエンジンの冷却水および潤滑油の洩れ保障のため、夫々の流体に圧力を加えて、多数のシール部分の洩れチェックすることが実行される場合においては、各Oリング32,41によるシール機能が完全であれば、各Oリング32,41間に配置されている環状空間36には、冷却水や潤滑油の洩れだしを発生させない。このため、チェーンケース4の外表面に開口している環状空間36からの冷却水や潤滑油の洩れだししていないことを確認することにより、各シール機能が完全であることをチェーンケース4の外部より目視で確認できる。
しかしながら、組立後のいずれかのシール機能が不完全となったり、Oリング32,41の未装着状態であったりした場合(及び長期の使用における定期点検時にOリング32,41に劣化がある場合)、当該シール部よりシール対象とする冷却水若しくは潤滑油の洩れ出しが発生する。洩れだした冷却水若しくは潤滑油は、両シール32,41間に設けられている環状空間36に流れ込み、環状空間36が開放されているチェーンケース4の外表面に洩れ出すことになる。
このため、環状空間36の開口端が液体で濡れていることを目視で確認することにより、いずれか一方のシール機能に異常が発生していることを確認できる。そして、環状空間36の開口端の液体が、冷却水か潤滑油であるかを確認することにより、どちらのシール機能が不全であるか知ることができる。また、両方のシール機能が不全である場合には、冷却水と潤滑油の両方が環状空間36の開口端に達することとなり、両方のシール機能が不全であると確認することができる。
また、各Oリング32,41間の環状空間36は外部へ連通されているため、洩れ出した冷却水若しくは潤滑油が他方のシール機能を発揮するOリング間に溜まらずに外部へ排出されるため、洩れ出した冷却水若しくは潤滑油が各Oリング32,41間の環状空間36に溜ったままとなり、他方のOリングが不完全であったり長期に異種液体に晒される等した場合における当該Oリング32,41を通過して他方の液体領域に浸出することによる潤滑油と冷却水との混ざり合いを解消させることができる。
また、本実施例においては、環状空間36を内外中空管35,40により形成しているため、その外形寸法をより一層小さく形成することができ、チェーン室4Aの容積を十分確保することができ、サイレントチェーン6の配置自由度を更に向上させることができる。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)〜(オ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(カ)図6,7に示す内燃機関のシール構造では、潤滑油の洩れ防止シールは、端面同士を接触させる部材20、1間に配置されて互いの接触面の外周側から内周側への洩れを防止するよう形成され、前記冷却水の洩れ防止シールは、前記端面同士を接触させる両部材20,1の内周面に嵌合させて配置される中空管33の軸方向両側の外周部と前記端面同士を接触させる両部材20,1の内周面との間に配置されて、中空管33の軸方向両側から外周側の軸方向中央部への洩れを防止するよう形成され、前記空間部34は、前記中空管33の外周と前記端面同士を接触させる両部材20,1の内周との間の環状の空間として形成され、前記通路26は、前記環状空間34の重力方向下方に一端を開口させて形成されているため、端面同士を接触させる半径領域を小さくでき、潤滑油を収容する部材4より他方の部材1に向けて形成する厚肉部20の外形寸法を小さくできて、収容する部品、例えば、サイレントチェーン6のレイアウトの自由度を向上できる。
(キ)図8,9に示す内燃機関のシール構造では、潤滑油の洩れ防止シールは、潤滑油が収容される空間4Aを形成する2つの部材4,1に設けた孔4B、14の内周面に嵌合させて配置される外側中空管40の軸方向両側の外周部と両部材の孔4B、14の内周面との間に配置されて、外側中空管40の外周側から軸方向両側への洩れを防止するよう形成され、前記冷却水の洩れ防止シールは、前記2つの部材4,1のいずれか一方の孔13の内周面に一端を嵌合させて、前記外側中空管40の内部に配置される内側中空管35の一端から内側中空管35の外周側への洩れを防止するよう形成され、前記空間部36は、前記内側中空管35の外周と前記外側中空管40の内周との間の環状の空間として形成され、前記通路26は、前記内側中空管35の他端側の外周に位置する、前記外側中空管40の端部を、少なくとも重力方向下方において開口させて形成されているため、外側中空管40により潤滑油を収容する空間に占める容積および外径を小さくできて、潤滑油が収容される空間4Aに配置する部品、例えば、サイレントチェーン6のレイアウトの自由度をより一層向上できる。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
3 ラダーフレーム
4 チェーンケース
5、7 スプロケット
6 サイレントチェーン
8 ウォータポンプ
9 冷却水配管
10 冷却水通路
11 ウォータジャケット
20 厚肉部分
21,24 リング溝
22,25 Oリング
23 環状溝
26 貫通孔
27 段差

Claims (7)

  1. 内燃機関の冷却水通路と潤滑油室とを画成する部位に配置される冷却水の洩れ防止用シールと潤滑油の洩れ防止シールとを備えるシール構造であり、
    前記冷却水の洩れ防止用シールと潤滑油の洩れ防止シールとの間に空間部を形成すると共に、前記空間部の底部に一端が開口し、他端が内燃機関の外部空間に開口する通路を形成したことを特徴とする内燃機関のシール構造。
  2. 前記冷却水の洩れ防止用シールと潤滑油の洩れ防止シールとは、端面同士を接触させる部材間の内周側と外周側に配置されて、互いの接触面の内周側から外周側への洩れと、外周側から内周側への洩れと、を夫々防止するものであり、
    前記空間部は、両シール同士の間において対面する少なくともいずれか一方の部材の表面に設けた環状の溝により形成し、
    前記通路は、前記環状溝の重力方向下方に一端を開口させて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシール構造。
  3. 前記潤滑油の洩れ防止シールは、端面同士を接触させる部材間に配置されて互いの接触面の外周側から内周側への洩れを防止するよう形成され、
    前記冷却水の洩れ防止シールは、前記端面同士を接触させる両部材の内周面に嵌合させて配置される中空管の軸方向両側の外周部と前記端面同士を接触させる両部材の内周面との間に配置されて、中空管の軸方向両側から外周側の軸方向中央部への洩れを防止するよう形成され、
    前記空間部は、前記中空管の外周と前記端面同士を接触させる両部材の内周との間の環状の空間として形成され、
    前記通路は、前記環状空間の重力方向下方に一端を開口させて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシール構造。
  4. 前記潤滑油の洩れ防止シールは、潤滑油が収容される空間を形成する2つの部材に設けた孔の内周面に嵌合させて配置される外側中空管の軸方向両側の外周部と両部材の孔の内周面との間に配置されて、外側中空管の外周側から軸方向両側への洩れを防止するよう形成され、
    前記冷却水の洩れ防止シールは、前記2つの部材のいずれか一方の孔の内周面に一端を嵌合させて、前記外側中空管の内部に配置される内側中空管の一端から内側中空管の外周側への洩れを防止するよう形成され、
    前記空間部は、前記内側中空管の外周と前記外側中空管の内周との間の環状の空間として形成され、
    前記通路は、前記内側中空管の他端側の外周に位置する、前記外側中空管の端部を、少なくとも重力方向下方において開口させて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシール構造。
  5. 前記通路の他端の外部空間への開口は、内燃機関の外部から目視できる位置に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の内燃機関のシール構造。
  6. 前記通路は、通路の少なくとも重力方向下面が一端から他端に向かって下り勾配に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の内燃機関のシール構造。
  7. 前記通路の他端の外部空間への開口は、重力方向下方に向けて切り欠きにより段差が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の内燃機関のシール構造。
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