JP2010179992A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙エッジが凹凸形状を有していてもこれに影響されることなく用紙位置や姿勢を正確に把握することにあり、ひいては記録位置ずれを防止して良好な記録結果が得られるようにする。
【解決手段】プリンター1は用紙の左右エッジを検出するセンサーSn-1〜Sn-4を備えている。用紙の一方側エッジE1には凹みrがあり、この凹みrが用紙Pの進行に伴ってセンサーSn-3に掛かると、用紙Pが実際にはx方向に変位していないにも拘わらず、エッジ位置の変位x1を検出し、用紙変位と判定する虞がある(誤検出)。しかしながらプリンター1は、各エッジ位置検出値について前回検出値との差δ(δ1〜δ4)が許容誤差Da以下であるか否かを判断し、許容誤差Daを超えるものがある場合、これを除く他のエッジ位置検出情報をもとにして、用紙位置を確定するので、凹みrの影響を排除して、用紙位置を正確に判定することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、被記録媒体に記録を行う記録装置に関し、特に被記録媒体の搬送方向と直交する方向の位置や、搬送方向に対する姿勢(傾き)を検出する手段を備えた記録装置に関する。
プリンターに代表される記録装置において、搬送される用紙の位置(ここでの位置とは、用紙搬送方向と直交する方向の位置を意味する)や姿勢が変化すると、記録位置ずれが生じ記録品質が著しく低下する。従って搬送される用紙の位置や姿勢の変化に応じて、記録位置を補正することが好ましい。
この様な技術に関し、特許文献1には、シートの進行方向と直交する方向のシート位置を、少なくとも2カ所以上検知し、その検知信号によりシートの搬送状態を推測すると共に、その推測に応じて、シートへの画像形成位置を制御する画像形成装置が記載されている。
また特許文献2には、CISセンサーによって用紙先端検知、斜行検知及び横端検知を行い、検知状態に応じて画像書き出し位置を調整する画像形成装置が記載されている。
特開平8−305098号公報 特開2005−84375号公報
上記特許文献1、2記載のいずれの画像形成装置においても、用紙の位置や姿勢は用紙エッジの検出により行われる。しかしながら用紙エッジは殆どの場合、用紙搬送方向に沿って凹凸の無い完全な直線状を成しておらず、例えば用紙カット時の切断面で構成されたことにより実際には凹凸形状を有している。
従ってこの様な用紙エッジの凹凸によって必ずしも正確なエッジ検出ができるとは限らず、その結果用紙位置・姿勢を正確に検出できずに記録位置ずれが生じる虞がある。
そこで本発明はこの様な問題に鑑みなされたものであり、その目的は、用紙エッジが凹凸形状を有していてもこれに影響されることなく用紙位置や姿勢を正確に把握することにあり、ひいては記録位置ずれを防止して良好な記録結果が得られるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る記録装置は、被記録媒体を搬送する搬送手段と、搬送される被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、搬送される被記録媒体の搬送方向と直交する方向のエッジを複数箇所で検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段によるエッジ検出情報をもとにして前記搬送方向と直交する方向における被記録媒体の位置を判定する判定手段と、を備え、前記判定手段は、所定時間内における複数箇所のエッジ移動量を求め、そのうちの一部に予め定めた許容誤差を超えるものがある場合、当該エッジ移動量を示すエッジ検出情報を除く他のエッジ検出情報をもとにして前記位置を判定することを特徴とする。
本態様によれば、搬送される被記録媒体のエッジ移動量(搬送方向と直交する方向におけるエッジの移動量:以下同様)を複数箇所で求め、そのうちの一部に予め定めた許容誤差を越えるものがある場合、その様なエッジ移動量を示す位置でのエッジ検出情報を採用せずに、その他の場所でのエッジ検出情報を採用する。そしてこれをもとにして被記録媒体の位置(搬送方向と直交する方向における位置)を判定するので、被記録媒体のエッジが凹凸形状を有していても被記録媒体の位置を正確に把握することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記エッジ検出手段は、前記搬送方向と直交する方向における被記録媒体の一方側エッジ及び他方側エッジの双方でエッジを検出する構成を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、被記録媒体の一方側エッジ及び他方側エッジの双方でエッジを検出するので、一方側エッジ及び他方側エッジのいずれか一方側のみに生じるエッジ検出不良(例えば、エッジのカールなどに起因するもの)に影響されず、正確に被記録媒体の位置を判定することができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記搬送方向に沿って所定間隔を空けて複数の記録ヘッドを備え、前記エッジ検出手段は、前記複数の記録ヘッドのそれぞれについて、上流側及び下流側でエッジを検出する構成を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記搬送方向に沿って所定間隔を空けて設けられた複数の記録ヘッドのそれぞれについて、上流側及び下流側でエッジを検出するので、被記録媒体の後端まで記録を行いそして記録が完了するまでの間の全域に渡って漏れなく被記録媒体の位置を把握することができる。
本発明の第4の態様に係る記録装置は、被記録媒体を搬送する搬送手段と、搬送される被記録媒体に記録を行う記録手段と、搬送される被記録媒体の搬送方向と直交する方向のエッジの傾きを、一方側エッジ及び他方側エッジの双方で検出するエッジ傾き検出手段と、前記エッジ傾き検出手段によるエッジ傾き検出情報をもとにして前記搬送方向に対する被記録媒体の傾きを判定する判定手段と、を備え、前記判定手段は、一方側エッジ傾きと他方側エッジ傾きとの差が予め定めた第1許容誤差を超える場合には、一方側エッジと他方側エッジについて所定時間内におけるエッジ傾き変化量が予め定めた第2許容誤差を超えるか否かを判断し、いずれか一方の側のエッジ傾き変化量が前記第2許容誤差を超える場合には、他方のエッジ傾き情報をもとにして被記録媒体の前記傾きを判定し、双方のエッジ傾き変化量が前記第2許容誤差を超える場合には、前回判定した被記録媒体の前記傾きをそのまま用いることを特徴とする。
本態様によれば、搬送される被記録媒体のエッジ傾きを一方側エッジ及び他方側エッジで検出し、その差(左右差)、および所定時間内におけるエッジ傾き変化量を検証した上で、被記録媒体の傾きを判定するので、エッジの凹凸に起因する異常値が排除され、被記録媒体のエッジが凹凸形状を有していても被記録媒体の傾きを正確に把握することができる。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、被記録媒体を搬送する搬送手段と、搬送される被記録媒体に記録を行う記録手段と、搬送される被記録媒体の搬送方向と直交する方向の一方側エッジを3箇所以上で検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段によるエッジ検出情報をもとにして前記搬送方向と直交する方向における被記録媒体の位置を判定する判定手段と、を備え、前記判定手段は、3箇所以上のエッジ位置を求め、予め定めた許容誤差内に入るエッジ位置のグループが複数存在する場合、最も多くのエッジ位置からなるグループのエッジ位置情報をもとにして被記録媒体の前記位置を判定することを特徴とする。
本態様によれば、搬送される被記録媒体のエッジ位置を一方側エッジにおいて3箇所以上で求め、エッジ位置が予め定めた許容誤差内に入るグループが複数存在する場合、最も多くのエッジ位置からなるグループのエッジ位置情報をもとにして被記録媒体の位置を判定するので、被記録媒体のエッジに形成された凹凸形状によって異常値が採取されてもそれを排除することができ、被記録媒体の位置を正確に把握することができる。
本発明の第6の態様に係る記録装置は、被記録媒体を搬送する搬送手段と、搬送される被記録媒体に記録を行う記録手段と、搬送される被記録媒体の搬送方向と直交する方向のエッジの傾きを複数箇所で検出するエッジ傾き検出手段と、前記エッジ傾き検出手段によるエッジ傾き検出情報をもとにして前記搬送方向に対する被記録媒体の傾きを判定する判定手段と、を備え、前記判定手段は、所定時間内における複数箇所のエッジ傾き変化量を求め、そのうちの一部に予め定めた許容誤差を超えるものがある場合、その他のエッジ傾き検出情報をもとにして前記傾きを判定することを特徴とする。
本態様によれば、搬送される被記録媒体のエッジ傾き変化量を複数箇所で検出し、そのうちの一部に予め定めた許容誤差を超えるものがある場合、その様な変化量を示す位置でのエッジ傾き情報は用いずに、その他の位置でのエッジ傾き情報を採用し、これをもとにして被記録媒体の傾きを判定するので、被記録媒体のエッジが凹凸形状を有していても被記録媒体の傾きを正確に把握することができる。
本発明の第7の態様に係る記録装置は、被記録媒体を搬送する搬送手段と、搬送される被記録媒体に記録を行う記録手段と、搬送される被記録媒体の搬送方向と直交する方向のエッジの傾きを3箇所以上で検出するエッジ傾き検出手段と、前記エッジ傾き検出手段によるエッジ傾き検出情報をもとにして前記搬送方向に対する被記録媒体の傾きを判定する判定手段と、を備え、前記判定手段は、3箇所以上のエッジ傾きを求め、予め定めた許容誤差内に入るエッジ傾きのグループが複数存在する場合、最も多くのエッジ傾きからなるグループのエッジ傾き情報をもとにして被記録媒体の前記傾きを判定することを特徴とする。
本態様によれば、搬送される被記録媒体のエッジ傾きを3箇所以上で求め、エッジ傾きが予め定めた許容誤差内に入るグループが複数存在する場合、最も多くのエッジ傾きからなるグループのエッジ傾き情報をもとにして被記録媒体の傾きを判定するので、被記録媒体のエッジに形成された凹凸形状によって異常値が採取されてもそれを排除することができ、被記録媒体の傾きを正確に把握することができる。
本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を模式的に示す側断面図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を模式的に示す平面図。 ヘッドバーにおける記録ヘッドの配列を模式的に示す図。 (A)はヘッドバーのy方向移動動作を示す説明図、(B)はヘッドバーのx−y平面における回転動作を示す説明図。 (A1)〜(E2)は記録位置補正の各パターンを示す説明図。 エッジ検出センサーのx−y平面内における配置位置を示す図。 用紙位置及び姿勢(傾き)を求める判定処理の内容を示すフローチャート。 用紙位置及び姿勢(傾き)を求める判定処理の内容を示すフローチャート。 (A1)〜(B2)は用紙エッジに形成された凹みと、それに伴う用紙位置・傾きの誤検出を示す説明図。 (A1)〜(B3)はエッジ検出センサーの配置とそれに対応する用紙位置及び傾きの検出原理の他の実施例を示す説明図。
以下、図1〜図10に基づいて本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係る記録装置としてのインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の用紙搬送経路を模式的に示す側断面図、図2は同平面図、図3はヘッドバーにおける記録ヘッド18の配列を模式的に示す図、図4(A)はヘッドバーのy方向移動動作を示す説明図、図4(B)はヘッドバーのx−y平面における回転動作を示す説明図、図5(A1)〜(E2)は記録位置ずれ補正の各パターンを示す説明図である。
また、図6はエッジ検出センサーのx−y平面内における配置位置を示す図、図7及び図8は用紙位置及び姿勢(傾き)を求める判定処理の内容を示すフローチャート、図9(A1)〜(B2)は用紙エッジに形成された凹みと、それに伴う用紙位置・傾きの誤検出を示す説明図、図10(A1)〜(B3)はエッジ検出センサーの配置とそれに対応する用紙位置及び傾きの検出原理の他の実施例を示す説明図である。
尚、図1〜図6、図9、図10ではx−y−z座標系を示しているが、y方向は用紙搬送方向を示しており、x方向は用紙搬送方向と直交する方向(以下「用紙幅方向」と言う)を示しており、z方向は装置高さ方向(重力方向)を示している。また、図2において右方向を用紙搬送方向の「上流側」と言い、同左方向を「下流側」と言うこととする。また図5、図6、図9、図10において白矢印は、用紙の進行方向を示している。
以下では先ず、図1〜図5を参照しながらプリンター1の全体構成について説明する。本実施形態に係るプリンター1は、装置下部に用紙給送部2を備えている。用紙給送部2は複数枚の用紙Pを積層収納する用紙ストッカー9と、図示を省略する駆動機構により用紙ストッカー9に対して進退可能に、且つ、回転駆動されるよう設けられる給送ローラー10とを備えて構成されている。
装置中程には補助ローラー11、12を備えた中間搬送部3が設けられており、用紙給送部2から送り出された用紙Pを、下流側の記録実行部4へと搬送する。記録実行部4は、搬送ローラー15、中間搬送ローラー16、ヘッドバー17A、17B、キャッピングユニット23、プラテン19、のこれらを備えて構成されており、用紙Pへの記録動作を実行する。
より詳しくは、搬送ローラー15及び中間搬送ローラー16は、ローラー駆動モーター22の動力を受けて回転し、用紙Pを下流側へと搬送する。
ヘッドバー(ヘッドユニット)17A、17Bは用紙幅をカバーする長さに構成されたいわゆるラインヘッドであり、記録ヘッド18を用紙幅方向(x方向)に往復動させることなく、用紙Pを用紙搬送方向(y方向)に移動させながら、ヘッドバー17A、17Bを構成する各記録ヘッド18からインクを吐出して記録を実行可能に構成されている。
ヘッドバー17A、17Bに設けられた記録ヘッド18は、図3に示す様に用紙幅方向(x方向)に沿って千鳥状に配列されるように、ヘッドバー17A、17Bに設けられている。尚、本実施形態では、ヘッドバー17Aには3つの記録ヘッド18が設けられ、ヘッドバー17Bには4つの記録ヘッド18となっている。
各記録ヘッド18は、用紙搬送方向(y方向)の上流側から順にブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各インクを吐出するノズル列を備えて構成されている。そして、色毎に、即ちノズル列毎に、必要箇所のノズルから必要量のインクを吐出することにより、プラテン19に支持された用紙P上に微小なインクドットを形成し、記録を行う。尚、各記録ヘッド18における用紙幅方向(x方向)端部のノズル位置が、用紙搬送方向(y方向)に離れている最も近い記録ヘッド18の用紙幅方向(x方向)端部のノズル位置と一致するように配設されている。
尚、各ヘッドバー17A、17B(以下この2つを区別する必要が無い場合には「ヘッドバー17」と言う)は、用紙幅方向(x方向)に移動可能に、且つ、x−y平面内において回転(傾動)可能に設けられているが、これについては後述する。
ヘッドバー17の各記録ヘッド18と対向する位置にはキャッピングユニット23が設けられており、非記録時にはキャッピングユニット23が記録ヘッド18をキャッピングし、インク吐出ノズルの乾燥が防止され、また必要に応じてキャップ内に負圧を形成してインク吐出ノズルからのインク吸引を行う等、各種メンテナンス処理が行われる。
次に、記録実行部4の下流側には用紙搬送部5が設けられている。用紙搬送部5は、用紙Pを搬送する為の搬送面を形成する搬送ベルト28と、搬送ベルト28を係回する複数のローラー(駆動ローラー25、従動ローラー26、テンションローラー27)と、用紙Pを吸引する為のサクションファン30と、搬送ベルト28を支持するプラテン29と、を備えて構成されている。搬送ベルト28は、多数の吸引孔28aを有しており、サクションファン30により吸引孔28aを介して用紙Pが吸引密着され、搬送方向へ確実に搬送される様になっている。
尚、記録実行部4と用紙搬送部5に跨って、用紙Pのエッジ位置を検出するエッジ検出手段を構成するエッジ検出センサー(符号S1-1〜S3-4で示す:以下では各センサーを区別する必要の無い場合には「センサーS」と言う)が設けられており、このセンサーSによって用紙Pのx方向位置やy方向に対する傾きを判定できるようになっているが、これについては後に説明する。
以上がプリンター1の大略構成であり、次いで図4及び図5を参照しながらヘッドバー17について更に詳説する。上述の通り、ヘッドバー17は、用紙幅方向(x方向)に移動可能に、且つ、x−y平面内において回転(傾動)可能に設けられている。
図4(A)、(B)において符号21はヘッド移動モーターを、符号20はヘッド回転モーターを、それぞれ示しており、ヘッド移動モーター21は図示を省略するガイド機構に動力を伝達することにより、図4(A)の符号17’に一例として示すようにヘッドバー17を用紙幅方向(x方向)に変位させる。また、ヘッド回転モーター20は図示を省略する回転駆動機構に動力を伝達することにより、一例として図4(B)の符号17”に示す様に回転中心Cを中心としてヘッドバー17をx−y平面内で回転(傾動)させる。
以上により、仮に用紙Pの用紙幅方向(x方向)位置にずれが生じても、ヘッドバー17を変位させることで記録位置ずれを防止し、適切な記録結果を得ることができる。また、用紙Pに傾きが生じても、ヘッドバー17を傾動させることによって用紙Pに対する記録画像の傾きを防止し、適切な記録結果を得ることができるようになっている。
尚、ヘッドバー17を用紙幅方向(x方向)に変位させる不図示のガイド機構はヘッドバー17とともに傾動可能に構成されており、これによりヘッドバー17は用紙幅方向(x方向)への変位動作とx−y平面内における傾動動作とを同時に実行可能となっている。
図5は記録位置ずれ、或いは用紙Pに対する記録画像の傾きのパターン(双方の現象を併せ持つものを含む)と、これに対して行われるヘッドバー17の変位動作、或いは傾動動作のパターンを示すものであり、図5において(A1)、(B1)、(C1)、(D1)、(E1)、のこれらは補正を行わない場合の記録例(好ましくない例)を示し、図5において(A2)、(B2)、(C2)、(D2)、(E2)、のこれらは補正を行った場合の記録例(好ましい例)を示している。
例えば図5(A1)の場合、用紙Pに傾きはないがx方向位置が適切な位置からずれており、このため記録画像が用紙Pに対しx方向にずれている。これに対し、図5(A2)ではヘッドバー17をx方向に変位させてから記録を行ったので、用紙Pに対する記録画像のx方向位置ずれが防止されている。
図5(B1)では用紙Pが傾いた姿勢のまま搬送されており、このため記録画像が用紙Pに対して傾き、且つx方向にずれている。これに対し、図5(B2)ではヘッドバー17を用紙Pの傾きに合わせて傾動させ記録を開始し、記録を開始したら、ヘッドバー17の中心に用紙Pが位置するように、ヘッドバー17をx方向に移動させながら記録を行ったので、用紙Pに対する記録画像の傾きが防止されている。
図5(C1)では用紙Pの姿勢(傾き)それ自体は適正であるが、搬送方向がy方向に対して傾いており、このため完全な矩形であるべき記録画像が平行四辺形になっている(歪んでいる)。これに対し、図5(C2)ではヘッドバー17をx方向に移動させながら記録を行ったので、記録画像の歪みが防止されている。
図5(D1)では、用紙Pが傾き、且つ、搬送方向がy方向に対して傾いており、このため完全な矩形であるべき記録画像が平行四辺形になっている(歪んでいる)。これに対し図5(D2)ではヘッドバー17を傾動させてから記録を行ったので、記録画像の歪みが防止されている。
図5(E1)では、用紙Pの搬送に伴って用紙Pの傾きが増加しており、このため完全な矩形であるべき記録画像が歪んでいる。これに対し図5(E2)では用紙Pの傾き増加に対応するようにヘッドバー17を傾動させながら記録を行ったので、記録画像の歪みが防止されている。
以上説明したように、プリンター1では用紙Pのx方向位置に応じてヘッドバー17を変位させ、或いは用紙Pのy方向に対する傾きに応じてヘッドバー17を傾動させ、もって適切な記録結果が得られるように構成されているが、この一連の制御は、制御部6(図2)によって行われる。
制御部6は、ハードウェア的には図示しないCPU、ROM、RAM等を備えて構成され、機能的には各種演算処理、判断処理やプリンター1における各部の制御を行う。そのような機能的観点において、制御部6はヘッド位置・姿勢制御部6a及び用紙位置・姿勢判定部6bを備えている。
ヘッド位置・姿勢制御部6aは、用紙位置・姿勢判定部6bによる用紙位置・姿勢の判定結果に基づき、ヘッド回転モーター20及びヘッド移動モーター21を制御し、上述したようなヘッドバー17の位置・姿勢制御を行う。即ちヘッド位置・姿勢制御部6aは、ヘッド移動モーター21とともにヘッド位置を制御するヘッド位置制御手段を構成する。またヘッド位置・姿勢制御部6aは、ヘッド回転モーター20とともにヘッド傾きを制御するヘッド傾き制御手段を構成する。尚、ヘッド位置・姿勢制御部6aは、本実施形態ではソフトウェア処理によって構築される。
用紙位置・姿勢判定部6bは、センサーS(S1-1〜S3-4)からの用紙エッジ検出情報に基づき、用紙Pのx方向位置、及び姿勢(y方向に対する傾き)を判定する判定手段として機能する尚、用紙位置・姿勢判定部6bは、本実施形態ではソフトウェア処理によって構築される。
以下、用紙位置・姿勢判定部6bが行う用紙Pのx方向位置、及び姿勢(傾き)の判定について図6乃至図8を参照しながら詳説する。
エッジ検出センサーSは、3つのセンサー群により構成されており、本実施形態においては符号S1-1〜S1-4で示す第1センサー群と、符号S2-1〜S2-4で示す第2センサー群と、符号S3-1〜S3-4で示す第3センサー群と、により構成されている。
各センサー群は、用紙Pの一方側エッジを検出するセンサーペア(第1センサー群であれば、センサーS1-1、S1-3のペア)、及び他方側エッジを検出するセンサーペア(同、センサーS1-2、S1-4のペア)、の計4つのセンサーSにより構成されている。そして各センサー群は、ヘッドバー17A、17Bの上流側及び下流側に必ず配置されている。
尚、各センサーSは、図示を省略する光源と対向配置され、光源からセンサーSに向かう光軸を用紙エッジが遮るような位置に配置された光学センサーである。図6において符号Wsは有効検出幅を示しており、例えば10mm程度の有効検出幅を持つセンサーを利用することができる。
また、符号Ls-n(n=1〜5)は各センサー群における用紙搬送方向のセンサー間隔を示している。センサー間隔Ls-nは、全て同一間隔にしても良いし、異なる間隔としても良い。異なる間隔とすれば、用紙先端がセンサー間を通過する時間と、用紙搬送速度との関係で、用紙先端がいずれのセンサー間にあるかを把握することができる。
センサーSとしては、例えばフォトダイオードを用いることができる。この場合、用紙PがセンサーSを覆うことに伴う光量の減少が出力電流値に反映される為、制御部6はセンサーSからの出力電流値の変化により用紙Sのエッジ位置を割り出すことができる。
フォトダイオードのx方向位置とオフセット(取り付け誤差)は予め製造過程で求めることができるので、制御部6は、センサーSからのエッジ検出情報をもとにして、用紙エッジ位置(x座標値)を算出することができる。尚、センサーSとして、上述のフォトダイオードのほか、CCDイメージセンサーやCMOSセンサーなども用いることができる。
以下、図7及び図8を参照しながら具体的な用紙Pのx方向位置、及び姿勢(傾き)の判定方法について詳述する。制御部6は、用紙先端がセンサーS1-3、S1-4に到達すると(ステップS101)、センサーS1-3〜S1-4により構成される第1センサー群により、用紙位置・姿勢判定を行う(ステップS102)。
この用紙位置・姿勢判定は、図8に示す手順により実行される。先ず、センサーSn-1〜Sn-4にてエッジ位置を検出する(ステップS201)。尚、添字nは用いるセンサー群を意味するものであり、「1」(第1センサー群の場合)、「2」(第2センサー群の場合)、「3」(第3センサー群の場合)、のいずれかである(図6参照)。
具体的には、図7のステップS102から図8の用紙位置・姿勢判定ルーチンが呼び出される場合にはn=1であり、同様にステップS104から呼び出される場合はn=2、ステップS106から呼び出される場合はn=3となる。
次に、各エッジ位置検出値(x座標値)について前回検出値との差δ(δ1〜δ4)を求める(ステップS202)。尚、δ1はセンサーSn-1についての差δであり、以下同様である。そして、δ1〜δ4のうち3つが許容誤差Da以下であるか否かを判断する(ステップS203)。ステップS203においてYesの場合、許容誤差Da以下を満たすセンサーのエッジ位置検出値を利用して用紙オフセット情報を更新する(ステップS204)。
例えば、図6においてセンサーS1-1〜S1-4のうち、センサーS1-3について前回検出値との差δ(δ3)が許容誤差Daを超えている場合、即ち異常値を拾ったと考えられる場合には、その他のエッジ位置検出値(センサーS1-1、S1-2、S1-4によるエッジ位置検出値)をもとにして、用紙オフセット位置を求め、その情報を更新する。
尚、本実施形態において用紙オフセット位置とは用紙Pのx方向における適正位置からのずれ量(相対値)であって、図示しない記憶手段(RAM、EEPROM等)に記憶される。以上により、用紙Pのx方向位置が確定される。
次に、センサーS1-1、S1-3のペアをエッジ傾き検出手段とし、双方のエッジ位置検出値を利用して一方側エッジの傾き(θ1)を算出する(ステップS205)。尚、エッジ傾きは、センサー間距離(y方向距離:図6における符号Ls)と2つのエッジ位置検出値(x方向座標)とにより算出することができる。
また同様に、センサーS1-2、S1-4をエッジ傾き検出手段とし、双方のエッジ位置検出値を利用して他方側エッジの傾き(θ2)を算出する(ステップS206)。そして一方側エッジ傾きθ1と他方側エッジ傾きθ2との差が「第1許容誤差」としての許容誤差Db以下であるか否かを判断する(ステップS207)。
ステップS207においてYesの場合、即ち一方側エッジ傾きθ1と他方側エッジ傾きθ2とがほぼ同じと判断される場合には、用紙傾き情報を更新する(ステップS210)。ここで、用紙傾き情報とは、用紙Pのy方向に対する傾き値(角度)であって、図示しない記憶手段(RAM、EEPROM等)に記憶される。
ステップS207においてYesの場合、用紙傾き情報は、例えば一方側エッジ傾きθ1と他方側エッジ傾きθ2との平均値を求めてこれを用紙傾き情報とすることができる。また、本実施形態では一方側エッジ傾きθ1と他方側エッジ傾きθ2の双方の値も、それら単独で図示しない記憶手段に記憶される。
次に、ステップS207においてNoの場合、即ち一方側エッジ傾きθ1と他方側エッジ傾きθ2とが異なると判断される場合には、θ1とθ2のいずれかについて前回算出値との差が「第2許容誤差」としての許容誤差Dc以下であるか否かを判断する(ステップS208)。Yesの場合、即ちθ1とθ2のいずれかが前回算出値とほぼ同じか近い値と判断される場合には、その様に判断されたほうを採用し、用紙傾き情報とする(ステップS209、S210)。
Noの場合、即ちθ1とθ2のいずれについても、前回算出値との差が許容誤差Dcを超えている場合には、用紙傾き情報は更新しない。即ち、記憶手段に記憶されている用紙傾き情報をそのまま用いることとなる。以上により、用紙Pの姿勢(傾き)が確定される。
以上の処理(ステップS201〜S210)を、用いる検出センサー群(n値)が変化するまで(ステップS211)、時間ts毎に(ステップS212)、繰り返し実行する。これにより、例えば用紙先端がセンサーS1-3、S1-4に到達した場合には、センサーS1-1〜S1-4によって用紙先端がセンサーS2-3、S2-4に到達するまで(n値が切り換わるまで)、用紙Pの位置・姿勢が時間ts毎に絶え間なく検出・判定される。
図7のステップS101〜S106に示すように、順次用いる検出センサー群を切り換えて用紙Pの位置・姿勢を検出してゆき、最終的に用紙後端が下流ヘッド(ヘッドバー17A)を通過した場合には、より具体的にはセンサーS3-1、S3-2が用紙後端の通過を検出した場合には、用紙Pの位置・姿勢の検出・判定処理を終了する(ステップS107においてYes)。
この様に、本実施形態では用紙搬送方向に複数設けられたヘッドバー(17A、17B)のそれぞれについて、上流側及び下流側でエッジを検出する構成を備えているので、用紙Pの後端まで記録を行いそして記録が完了するまでの間の全域に渡って漏れなく用紙Pの位置・姿勢を把握することができる。
そして以上説明した用紙Pの位置・姿勢の判定方法によれば、用紙エッジに凹凸が形成されている場合であっても、用紙Pの位置・姿勢を正確に判定することができる。例えば、図9(A1)において、符号rは用紙Pの一方側エッジE1に形成された凹みであり、この凹みrが用紙Pの進行に伴ってセンサーSn-3に掛かると、用紙Pが実際にはx方向に変位していないにも拘わらず、図9(A2)に示すようにエッジ位置の変位x1を検出する(尚、凹みrは、説明の便宜上図においては用紙大きさに対して誇張して描いている)。従ってこの場合、センサーSn-3によるエッジ位置検出値を用いて用紙Pのx方向位置を判定すると、用紙Pの位置を誤判定することになる。
しかしながら、ステップS202〜S204に示したように、各エッジ位置検出値について前回検出値との差δ(δ1〜δ4)が許容誤差Da以下であるか否かを判断し、許容誤差Daを超えるものがある場合、これを除く他のエッジ位置検出情報をもとにして、用紙位置を確定するので、用紙エッジに凹凸が形成されていても、用紙位置を正確に判定することができる。
また、図9(B1)において、用紙Pが搬送方向に対して傾いた状態で搬送されている場合(θ1=θ2≠0°、θ1及びθ2は変化しないとする)、一方側エッジE1に凹みrが形成されていると、図9(B2)に示すようにセンサーSn-3がエッジ位置を誤検出することで、一方側エッジE1の傾きが本来であればθ1である筈がθ1’(変化)と判定してしまい、その結果用紙Pの姿勢を誤判定することになる。
しかしながら、ステップS207〜S210に示したように、一方側エッジ傾きθ1と他方側エッジ傾きθ2とが許容誤差Db以下であるか否かを判断し、いずれかが許容誤差Dbを超える場合には、それぞれの傾きの変化量が許容誤差Dc以下であるか否かを判断し、最終的な用紙姿勢を確定するので、用紙エッジに凹凸が形成されていても、用紙傾きを正確に判定することができる。
尚、以上説明した許容誤差Da、Db、Dcは、センサーSの分解能や検出ばらつきをもとにして設定することができる。例えば、エッジに凹凸が無くほぼ完全な直線を成すマスターサンプルを利用してエッジ位置の検出ばらつきを予め求め、その最大値に多少のマージンを加えたものを許容誤差Daとしても良い。傾きについての許容誤差Db、Dcについても同様にして予め設定することができる。
以上説明した実施例は一例であり、本発明がこれに限定されることは言うまでもない。例えば、本実施例ではセンサーSn-1〜Sn-4を第1センサー群とし、以下同様に第2センサー群、第3センサー群を設定して、用紙Pの搬送に応じて用いるセンサー群を切り換えていたが、センサーS1-1〜S1-4にて用紙位置及び傾きを検出した後、用紙先端がセンサーS2-1、S2-1に到達したことをもって、用いるセンサー群をセンサーS1-3、S1-4、S2-1、S2-2、のこれらにより構成しても良い。
また、センサーSの数と配置は、他にも種々の実施形態をとることができる。例えば、図10(A−1)に示す様に、一方側エッジE1にのみ、複数のセンサーSを設けることもできる。この例では、センサーSn-1、Sn-3、のそれぞれについて前回エッジ位置検出値と今回エッジ位置検出値とを比較し、いずれか一方が予め定められた許容誤差を超える場合には、他方のエッジ位置検出値を採用して用紙Pの位置を判定することで、凹みrの影響を排除できる。これは、図10(A−2)に示すセンサー配置例でも同様である。
また、図10(A−3)に示すように3つ以上のセンサーSを有し、3箇所以上で用紙エッジを検出する構成を備えていれば、前回エッジ位置検出値を採用せずに、今回エッジ位置検出値のみで凹みrの影響を排除できる。例えば、図10(A−3)において凹みr
がセンサーSn-3に掛かった際、センサーSn-3は他のセンサーSn-1、Sn-5と異なるエッジ位置を示すので、この場合はセンサーSn-1、Sn-5によるエッジ位置検出情報をもとにして用紙位置を判定する。
即ち、3箇所以上のエッジ位置を求め、予め定めた許容誤差内に入るエッジ位置のグループが複数存在する場合(上記の例ではセンサーSn-1、Sn-5のグループと、センサーSn-3のグループ)、最も多くのエッジ位置からなるグループ(上記の例ではセンサーSn-1、Sn-5のグループ)のエッジ位置情報をもとにして用紙Pの位置を正確に判定することができる。
また、既に説明した実施形態では、用紙エッジの傾きを一方側と他方側とで検出し、これを比較したが、図10(B−1)に示すように一方側のエッジのみを対象として傾きを正確に判定することもできる。
図10(B−1)の例では、センサーSn-1、Sn-3のペアと、センサーSn-5、Sn-7のペアを、それぞれエッジ傾き検出手段とし、それぞれについて所定時間内におけるエッジ傾き変化量を求める。そしてこの変化量が予め定めた許容誤差を超える場合には、その他のエッジ傾き検出情報をもとにして、用紙Pの傾きを判定する。これにより、凹みrの影響を排除して、正確に用紙Pの傾きを判定することができる。
また、図10(B−2)の例では、センサーSn-1、Sn-3のペア、センサーSn-2、Sn-4のペア、センサーSn-5、Sn-7のペアを、それぞれエッジ傾き検出手段とし、エッジ位置情報からエッジ傾きを算出する。そして例えば、凹みrがセンサーSn-5に掛かった際、センサーSn-5、Sn-7のエッジ位置情報をもとにして算出したエッジ傾きは、他のセンサーによるエッジ位置情報をもとにして算出したエッジ傾きとは異なるので、この場合は当該他のセンサーによるエッジ位置情報をもとにして、用紙傾きを判定する。
即ち、3箇所以上でエッジ傾きを求め、予め定めた許容誤差内に入るエッジ傾きのグループが複数存在する場合、最も多くのエッジ傾きからなるグループのエッジ傾き情報をもとにして用紙Pの傾きを正確に判定することができる。
1 インクジェットプリンター、2 用紙給送部、3 中間搬送部、4 記録実行部、5 用紙搬送部、6 制御部、6a ヘッド位置・姿勢制御部、6b 用紙位置・姿勢判定部、
9 用紙ストッカー、10 給送ローラー、11、12 補助ローラー、15 搬送ローラー、16 中間搬送ローラー、17A、17B ヘッドバー、18 記録ヘッド、19 プラテン、20 ヘッド回転モーター、21 ヘッド移動モーター、22 ローラー駆動モーター、23 キャッピングユニット、25 駆動ローラー、26 従動ローラー、27 テンションローラー、28 搬送ベルト、29 プラテン、30 サクションファン、
S1−1〜S1−4、S2−1〜S2−4、S3−1〜S3−4、S4−1〜S4−4 エッジ検出センサー、P 記録用紙

Claims (7)

  1. 被記録媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送される被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    搬送される被記録媒体の搬送方向と直交する方向のエッジを複数箇所で検出するエッジ検出手段と、
    前記エッジ検出手段によるエッジ検出情報をもとにして前記搬送方向と直交する方向における被記録媒体の位置を判定する判定手段と、を備え、
    前記判定手段は、所定時間内における複数箇所のエッジ移動量を求め、そのうちの一部に予め定めた許容誤差を超えるものがある場合、当該エッジ移動量を示すエッジ検出情報を除く他のエッジ検出情報をもとにして前記位置を判定する、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記エッジ検出手段は、前記搬送方向と直交する方向における被記録媒体の一方側エッジ及び他方側エッジの双方でエッジを検出する構成を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置において、前記搬送方向に沿って所定間隔を空けて複数の記録ヘッドを備え、
    前記エッジ検出手段は、前記複数の記録ヘッドのそれぞれについて、上流側及び下流側でエッジを検出する構成を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 被記録媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送される被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    搬送される被記録媒体の搬送方向と直交する方向のエッジの傾きを、一方側エッジ及び他方側エッジの双方で検出するエッジ傾き検出手段と、
    前記エッジ傾き検出手段によるエッジ傾き検出情報をもとにして前記搬送方向に対する被記録媒体の傾きを判定する判定手段と、を備え、
    前記判定手段は、一方側エッジ傾きと他方側エッジ傾きとの差が予め定めた第1許容誤差を超える場合には、一方側エッジと他方側エッジについて所定時間内におけるエッジ傾き変化量が予め定めた第2許容誤差を超えるか否かを判断し、
    いずれか一方の側のエッジ傾き変化量が前記第2許容誤差を超える場合には、他方のエッジ傾き情報をもとにして被記録媒体の前記傾きを判定し、
    双方のエッジ傾き変化量が前記第2許容誤差を超える場合には、前回判定した被記録媒体の前記傾きをそのまま用いる、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 被記録媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送される被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    搬送される被記録媒体の搬送方向と直交する方向の一方側エッジを3箇所以上で検出するエッジ検出手段と、
    前記エッジ検出手段によるエッジ検出情報をもとにして前記搬送方向と直交する方向における被記録媒体の位置を判定する判定手段と、を備え、
    前記判定手段は、3箇所以上のエッジ位置を求め、予め定めた許容誤差内に入るエッジ位置のグループが複数存在する場合、最も多くのエッジ位置からなるグループのエッジ位置情報をもとにして被記録媒体の前記位置を判定する、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 被記録媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送される被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    搬送される被記録媒体の搬送方向と直交する方向のエッジの傾きを複数箇所で検出するエッジ傾き検出手段と、
    前記エッジ傾き検出手段によるエッジ傾き検出情報をもとにして前記搬送方向に対する被記録媒体の傾きを判定する判定手段と、を備え、
    前記判定手段は、所定時間内における複数箇所のエッジ傾き変化量を求め、そのうちの一部に予め定めた許容誤差を超えるものがある場合、その他のエッジ傾き検出情報をもとにして前記傾きを判定する、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 被記録媒体を搬送する搬送手段と、
    搬送される被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    搬送される被記録媒体の搬送方向と直交する方向のエッジの傾きを3箇所以上で検出するエッジ傾き検出手段と、
    前記エッジ傾き検出手段によるエッジ傾き検出情報をもとにして前記搬送方向に対する被記録媒体の傾きを判定する判定手段と、を備え、
    前記判定手段は、3箇所以上のエッジ傾きを求め、予め定めた許容誤差内に入るエッジ傾きのグループが複数存在する場合、最も多くのエッジ傾きからなるグループのエッジ傾き情報をもとにして被記録媒体の前記傾きを判定する、
    ことを特徴とする記録装置。
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