JP2010178836A - ベルトハンガー - Google Patents

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Isato Nakamura
勇人 中村
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Abstract

【課題】ピンベルト、トップベルト、バックルベルトの三タイのベルトに対応できるばかりでなく、ネクタイハンガーとしても利用できると共に、取り付け取り外しが極めて容易なベルトハンガーを提供する。
【解決手段】上部にフック3を有するハンガー主体1の胴部2に一体的に連設して下方に伸びる帯状体4を設ける。帯状体4の表面側にピン式ベルト6のピン10を係止する止着部5と、トップ式ベルト13の突子16を挿通させた状態で挟持する支持孔12を設ける。裏面側の下端部にバックル式ベルト18の圧接具19と係合する突出部17を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、主としてウエストベルトを吊り下げて展示販売する時に用いる合成樹脂製のハンガーに関するもので、さらに詳しくは、三タイプのウエストベルトに共通して使用できると共に、ネクタイハンガーとしても使用可能なベルトハンガーに関するものである。
ウエストベルトやネクタイなどを展示販売する時には、輪状に巻きつけて陳列台などに置いて販売する方法と、合成樹脂製の小さい吊り下げ具に吊り下げて販売する方法がある。輪状に巻き付けて販売する場合、場所を広くとることになり、場所をとらない小さなハンガーに吊り下げて展示販売することが多くなってきている。特にデパートやスーパーなど商品を多く置いている場合はこの方法により販売されることが多くなっている。
ウエストベルト用のハンガーとしては、従来から種々提案されているが、例えば、図14、図15に示すようなものが提供されている。すなわち、屈曲可能な合成樹脂製のハンガー本体21の両側帯状体22の長手方向の一端にフック23を連設し、前記帯状体22,22の長手方向の両側を、一側面側にほぼU字状に屈曲させ、そのU字状内に枠体24を通した後、相対向する部位に設けた係止突起25と係止孔26とを嵌合して環状とすると共に、ピン27を係止孔28に挿通して吊設したものである(例えば、特許文献1参照)。
また、ネクタイ用のハンガーも種々提案されており、例えば、図16に示すように、合成樹脂製のハンガー本体31の一側部に開口部32を、上部に係止溝33を形成することによりフック34を設け、下方部には挿入孔35を形成して懸架杆36と係止突出部37を一体成形したものである(例えば、特許文献2参照)。
実開平4−104958号公報 実開平3−79776号公報
しかしながら、前記特許文献1のベルトハンガー21は、ピン式ベルトに使えても、トップ式ベルトやバックル式ベルトには使用できなかった。ウエストベルトにはベルトに所定間隔の孔をあけておき、その孔にピンを差し込んで止めるピン式ベルトと、バックルの裏側に突子を設け、その突子をベルトの孔の上から押し込んで止めるトップ式ベルトと、ベルトに孔をあけずに溝を刻設した圧接具によりベルトを止めるバックル式ベルトの三タイプがあり、それぞれ構造、形状、止め方が異なることから、展示販売する時には、別々のハンガーを使用しなければならず不便であった。また、一品種大量生産によるコストダウンを図ることができずコストアップになるといった問題点があった。
前記特許文献2のネクタイハンガー31は、ネクタイのみを吊り下げて展示販売するしかなく、他の商品に使用できなかった。また、ネクタイとベルトとの売り場が共通するところであっても、それぞれ別々のハンガーを使用しなければならず、タイプの異なるベルトとネクタイを共通して展示販売できるハンガーはなかった。
本発明は、上記のような問題点を解決することを課題として開発されたもので、ピン式ベルト、トップ式ベルト、バックル式ベルトの三タイプのベルトを吊設して展示販売できるばかりでなく、ネクタイハンガーとしても使用可能であり、かつ取り付け取り外しも容易なベルトハンガーを提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本発明は、上部にフックを有するハンガー主体の胴部と一体に連設して下方に伸びる帯状体の表面側に、ピン式ベルトの枠体およびピンを係止する止着部と、トップ式ベルトの突子を挿通させた状態で挟持する支持孔と、裏面側の下端部にバックル式ベルトの圧接具と係合する突部を設けたことを特徴とするベルトハンガーを開発し、採用した。
また、本発明では、上記のように構成したベルトハンガーにおいて、前記ハンガー主体の胴部に、上下2個の横長矩形のネクタイ挿通孔を穿設したことを特徴とするベルトハンガー、および前記止着部は、両側縦杆の内側面に複数個の左右弾性係止突片を相対向して設け、その左右弾性係止突片の間隔をピン幅より狭くすると共に、両側縦杆の上端部にピン式ベルトの枠体を引っ掛けるようにしたことを特徴とするベルトハンガー、および前記支持孔は、四方から中心に向う弾性舌片を備えていることを特徴とするベルトハンガーを開発し、採用した。
本発明のベルトハンガーによれば、ピン式ベルト、トップ式ベルト、バックル式ベルトの三タイプのベルトに使用でき、従来のようにタイプごとに異なるハンガーを使用することがなくなって便利になる。また、一種類でよいので大量生産できてコストダウンが図れ安価に提供できると共に、製造、販売、在庫などの管理上においても合理化できる。さらに、ハンガー主体の胴部に、上下2個の横長矩形のネクタイ挿通孔を穿設してあるから、ベルトの他にネクタイを吊るすことができ、紳士服飾品用のハンガーとして有効に利用することができる。
ピン式ベルトは、ピンの背面を左右の弾性係止突片により抱着されているから、抜け落ちることがなくしっかり支持されると共に、ベルトの枠体を縦杆の上辺部に引っ掛けてあり、2つの係止手段で止着しているから、外れ落ちるようなことがなく、確実に吊り下げて展示販売できる。また、トップ式ベルトは、突子を支持孔に挿通させた状態で弾性舌片により挟持されているから、外れることなく確実に吊り下げて展示販売できる。さらに、
バックル式ベルトは、帯状体の裏面側の下端部に設けた突出部と圧接具とが係合することにより、確実に吊り下げて展示販売できる。
本発明の正面図である。 本発明の背面図である。 図1のA−A線断面図である。 ピン式ベルトの止着部の拡大正面図である。 図4のB−B線断面図である。 支持孔の拡大正面図である。 ピン式ベルトの装着状態を示す正面図である。 トップ式ベルトの装着状態を示す縦断側面図である。 バックル式ベルトの装着状態を示す縦断側面図である。 ネクタイの装着状態を示す正面図である。 ピン式ベルトの斜視図である。 トップ式ベルトの斜視図である。 バックル式ベルトの斜視図である。 従来のベルトハンガーの正面図である。 ベルトを装着した状態の斜視図である。 従来のネクタイハンガーの正面図である。
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明すれば、1は可撓性を有する合成樹脂製のハンガー主体であり、商標や宣伝広告など印刷されたラベルやシールなどを貼着する胴体2の上方部に懸架物に引っ掛けるフック3を設けると共に、胴体2と一体的に連設して下方部に伸びる細幅の帯状体4を設けてある。
5はその帯状体4の長さ方向の略中間位置に設けたピン式ベルト6の止着部である。この止着部5は、図4、図5に示すように、帯状体4の両側部に設けた縦杆7,7と、その縦杆7,7の内側面の上部と中部と下部に一体的に設けた左右弾性係止突片8,8、8,8、8,8とで構成されている。
縦杆7,7の上端部は、図3に示すように、帯状体4に向かって低くなる傾斜面7a,7aに形成してあり、ピン式ベルト6の枠体6aを引っ掛けても外れにくいようになっている。また、左右弾性係止突片8,8の間隔幅9はピン10の幅より狭くなっていると共に、ピン10を圧入しやすくするために左右弾性係止突片8,8の正面部は、図5に示すように、内方に傾斜する傾斜面8a,8aに形成してある。そして、縦杆7,7と左右弾性係止突片8,8とで形成される帯状体4の前面部の凹部11にピン10が嵌まるように構成されている。
12は止着部5の下方部に設けたトップ式ベルト13の支持孔であり、この支持孔12には内周縁の四方から中心部に向かって弾性舌片14,14、14,14が突設してあり、その4つの弾性舌片14,14、14,14で囲まれた中心孔15はトップ式ベルト13の突子16の外径より小径になっているが、舌片14が弾性変形することにより中心孔15が広がり突子16が挿脱自在になっている。
17は帯状体4の裏面側の下端部に設けた半円形状の突出部であり、この突出部17はバックル式ベルト18の圧接具19と係合することによりバックル式ベルトを吊設して展示販売できるようになっている。20は胴体2の下方部に上下2個配設した横長矩形の貫通孔であり、ネクタイ21を挿通して吊り下げ展示販売できるようになっている。
このように構成した本発明の実施の形態における使用例を作用、効果と共に説明する。先ず、ピン式ベルト6を吊り下げて展示販売する例を述べると、枠体6aとピン10を垂直に立て、枠体6aを縦杆7,7の上端部に引っ掛けることにより吊り下げられ、吊り下げられた枠体6aは、上端部が帯状体4に向かって低くなる傾斜面7a,7aに形成されているから、引っ掛けやすくて外れ落ちることがない。
ピン10は、ピン10の幅より狭い左右弾性係止突片8,8、8,8、8,8の間からピン10を圧入していくが、左右弾性係止突片8,8の正面部は内方に傾斜する傾斜面8a,8aとしてピン10を圧入しやすくしてありスムーズに入る。また、左右弾性係止突片8,8、8,8、8,8が弾性変形して間隔幅9が広がりピン10が凹部11に嵌まる。それと同時に、変形された左右弾性係止突片8,8、8,8、8,8が元の形に戻り凹部11に収まったピン10の背面上部、中部、下部を押圧して抱着され抜け落ちることがなくなる。特に枠体6aによる縦杆7,7の引っ掛けと左右弾性係止突片8,8、8,8、8,8による抱着との2つの止着手段によって確実に吊設できて落ちることがない。取り外す場合は、枠体6aを外れる方向に引っ張れば左右弾性係止突片8,8、8,8、8,8に抱着されていたピン10はその係合が解かれて簡単に取り外すことができる。
つぎに、トップ式ベルト13を吊り下げて展示販売する例を説明すると、図8に示すように、突子16の径よりやや小径の中心孔15に対して、垂直方向から差し込んでいけば、支持孔12の四方から突設する弾性舌片14,14,14,14が屈曲し中心孔15が広がっていき突子16を挿し込める。突子16を挿通させた状態で弾性舌片14,14,14,14が元の状態に戻り突子16を弾性的に挟持保持することができる。
さらに、バックル式ベルト18を吊り下げて展示販売する例を説明すると、図9に示すように、弾発力に抗して圧接具19を回動してバックル18aと圧接具19との間隔を広げた状態にし、ハンガー主体1の帯状体4を先端から挿入していき、裏面下端部に設けた突出部17が圧接具19の位置を通過すれば弾発力による回動状態を解くことにより、圧接具19が元の位置に戻り、突出部16が圧接具19によって係止されるので吊り下げ展示販売することができる。
また、ネクタイ20を吊り下げて展示販売する場合を説明すると、細幅の一端部を上部の孔20aに通し裏面側に出し、裏面側から下部の孔20bに通して表面側に通していけば、太幅部が正面側の位置になり簡単に通すことができ外れることがない。
以上、本発明では、3種類のウエストベルトとネクタイの例で説明したが、必ずしもこれらに限定されることはなく、バンド、紐、テープなどでもよく、本発明の目的を達成でき、かつ本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、ピン式ベルト、トップ式ベルト、バックル式ベルトの三タイプのベルトを吊設して展示販売できるハンガーとして利用できると共に、ネクタイ、紐、テープなど長尺服飾品のハンガーとして有効に利用できるものでる。
1 ハンガー主体
2 胴体
3 フック
4 帯状体
5 止着部
6 ピン式ベルト
6a 枠体
7 縦杆
7a 傾斜面
8 左右弾性係止突片
9 間隔幅
10 ピン
11 凹部
12 支持孔
13 トップ式ベルト
14 弾性舌片
15 中心孔
16 突子
17 突出部
18 バックル式ベルト
18a バックル
19 圧接具

Claims (4)

  1. 上部にフックを有するハンガー主体の胴部と一体に連設して下方に伸びる帯状体の表面側に、ピン式ベルトのピンを係止する止着部と、トップ式ベルトの突子を挿通させた状態で挟持する支持孔と、裏面側の下端部にバックル式ベルトの圧接具と係合する突部を設けたことを特徴とするベルトハンガー。
  2. 前記ハンガー主体の胴部に横長矩形のネクタイ挿通孔を穿設したことを特徴とする請求項1に記載のベルトハンガー。
  3. 前記止着部は、両側縦杆の内側面に複数個の左右弾性係止突片を相対向して設け、その左右弾性係止突片間隔をピン幅より狭くし、ピンを圧入後、弾性係止突片でピンの背面を抱着すると共に、ピン式ベルトの枠体を両側縦杆の上辺部に引っ掛けることを特徴とする請求項1または2に記載のベルトハンガー。
  4. 前記支持孔は、四方から中心に向う弾性舌片を備えていることを特徴とする請求項1乃至3記載のベルトハンガー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9402487B2 (en) * 2012-10-05 2016-08-02 ZJH Holdings, LLC Hanging device for belts
US20180064276A1 (en) * 2016-09-05 2018-03-08 Yonosuke Miki Belt hanger, and belt hanging structure using the same
WO2021105655A1 (en) * 2019-11-29 2021-06-03 The Janger Limited A hanger arrangement

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