JP2010178074A - 光学装置および撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴミを好適に除去する光学装置と、その光学装置を有する撮影装置を提供する。
【解決手段】光学装置100は、光学ローパスフィルタからなる光を透過する基板30に備えられ基板30を振動させる圧電素子からなる振動部と、基板30が屈曲振動するように振動部を制御する第1制御と、基板30が伸縮振動するように振動部を制御する第2制御とが可能な制御部50,80とを含む。制御部50はボデイCPU、制御部80は周波数選択回路からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学装置および撮影装置に関する。
デジタル一眼レフカメラ等の光学機器において、レンズ鏡筒を交換する際に塵埃がカメラ本体に侵入してしまうことがある。また、カメラ内部において、シャッタ等の駆動ユニットから塵が発生することがあり、これらのゴミが撮像素子前面の光透過性部材に付着し、撮影結果にゴミが写り込んでしまう場合がある。
このような問題点に対し、透明な防塵フィルタに圧電素子を設け、圧電素子に電圧を印加し、防塵フィルタを面外(フィルタ面に対して垂直方向)に振動させることにより、防塵フィルタに付着したゴミをふるい落とす技術が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、面外振動のみによってゴミをふるい落とすためには、非常に大きなエネルギーを与える必要があり、防塵装置の小型化の要請に反する。また、装置を小型化した場合には、ゴミをふるい落とすのに十分なエネルギーが得られず、防塵性能が不十分になるおそれがあった。
特許第3989295号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、ゴミを好適に除去する光学装置と、その光学装置を有する撮影装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る光学装置(100)は、
光を透過する基板(30)に備えられ前記基板(30)を振動させる振動部(20、20a、20b)と、
前記基板(30)が屈曲振動するように前記振動部(20、20a、20b)を制御する第1制御と、前記基板(30)が伸縮振動するように前記振動部(20、20a、20b)を制御する第2制御とが可能な制御部(50、80)とを含む。
第1制御では、前記基板(30)が屈曲振動するように前記振動部(20、20a、20b)を制御する。この場合には、前記基板(30)が屈曲振動し、前記基板(30)に付着したゴミを除去する。第2制御では、前記基板(30)が屈曲振動するのではなく、基板(30)面に沿って伸縮振動するように前記振動部(20、20a、20b)を制御する。これにより、第1制御だけでは完全にふるい落とすことのできないゴミをも、効果的に除去することができる。また、第2制御によって前記基板(30)を伸縮振動させることにより、前記基板(30)に付着したゴミを剥がれやすくする機能も有する。その結果、比較的に小さいエネルギーでの第1制御により、ゴミを除去することが可能になる。
本発明に係る光学装置(100)は、光を透過する基板(30)に備えられ前記基板(30)を振動させる振動部(20、20a、20b)と、前記基板(30)の光が入射する面と交差する方向に前記基板(30)が変位するように前記振動部(20、20a、20b)を制御する第1制御と、前記基板(30)の光が入射する面と略平行に前記基板(30)が変位するように前記振動部(20、20a、20b)を制御する第2制御とが可能な制御部(50、80)とを含む。
第1制御では、前記基板(30)の光が入射する面と交差する方向に前記基板(30)が変位する面外振動(基板(30)の面に略垂直方向に振動)するように前記振動部(20、20a、20b)を制御する。第2制御では、前記基板(30)の光が入射する面と略平行に前記基板(30)が変位する面内振動(基板(30)の面に略平行に振動)するように前記振動部(20、20a、20b)を制御する。
第1制御では、前記基板(30)の面に略垂直方向に振動するように前記振動部(20、20a、20b)を制御する。この場合には、前記基板(30)が屈曲振動し、前記基板(30)に付着したゴミを除去する。第2制御では、前記基板(30)が屈曲振動するのではなく、基板(30)の面に略平行に振動するように前記振動部(20、20a、20b)を制御する。これにより、第1制御だけでは完全にふるい落とすことのできないゴミをも、効果的に除去することができる。また、第2制御によって前記基板(30)を伸縮振動させることにより、前記基板(30)に付着したゴミを剥がれやすくする機能も有する。その結果、比較的に小さいエネルギーでの第1制御により、ゴミを除去することが可能になる。
前記制御部(50、80)は、前記第1制御と前記第2制御とを切り替えてもよい。また、前記制御部(50、80)は、前記第1制御と前記第2制御とを同時に行ってもよい。前記第1制御と前記第2制御とを切り替え、または同時に行うことにより、前記基板(30)へのゴミの付着状態に応じ、より好適なゴミの除去が可能となる。また、前記第1制御と前記第2制御とを切り替え、または同時に行うことにより、第1制御単独では除去しきれないゴミを第2制御と組み合わせることで、比較的に小さなエネルギーでゴミを除去することが可能となる。
前記制御部(50、80)は、前記第1制御のとき第1の制御信号を前記振動部(20、20a、20b)に供給し、前記第2制御のとき前記第1の制御信号と略等しい周波数の第2の制御信号を前記振動部(20、20a、20b)に供給してもよい。このような場合には、略等しい周波数で、第1制御と第2制御とを同時に行うことができる。また、略等しい周波数で、第1制御と第2制御とを切替えることも可能になり、切替えを容易に行うことができる。
前記制御部(50、80)は、前記第2制御において、前記第1制御のとき前記基板(30)に生じる振動の節(90a)の位置とは異なる位置に振動の節(90,91,92,93,94)が生じるように前記振動部(20、20a、20b)を制御してもよい。これにより、前記基板(30)の面に対して満遍なくゴミを除去することができる。
光学装置(100)は、前記第1制御のとき前記基板(30)に生じる振動の節(90a)の近傍で前記基板(30)を支持する支持部材(19)を有してもよい。また、光学装置(100)は、前記基板(30)に対向して備えられる撮像素子(12)を有してもよい。
なお、上述の説明では、本発明をわかりやすく説明するために、実施形態を示す図面の符号に対応つけて説明したが、本発明は、これに限定されるものでない。後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。更に、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る一眼レフカメラのブロック図である。 図2は、図1に示す撮像素子ユニットの平面図である。 図3は、図2のIII−III断面図である。 図4は、図2に示す光学ローパスフィルタの平面図である。 図5(A)〜図5(C)は、図4のV−V断面図である。 図6(A)は、本発明の他の実施形態に係る光学ローパスフィルタの平面図、図6(B)は、図6(A)のB−B断面図である。 図7(A)は、本発明の他の実施形態に係る光学ローパスフィルタの平面図、図7(B)は、図7(A)のB−B断面図である。 図8は、本発明の他の実施形態に係る光学ローパスフィルタの平面図である。 図9は、本発明の他の実施形態に係る光学ローパスフィルタの平面図である。 図10(A)〜図10(C)は、図9のX−X断面図である。 図11は、本発明の他の実施形態に係る光学ローパスフィルタの平面図である。 図12(A)〜図12(C)は、本発明の他の実施形態に係る光学ローパスフィルタの側面図である。
第1実施形態
図1に示すように、本実施形態に係る撮影装置としての一眼レフカメラ100のカメラボディ40には、レンズ鏡筒42が着脱自在に装着される。カメラボディ40は、光電変換により画像情報を生成する撮像素子ユニット4を有する。撮像素子ユニット4から光軸Z方向の前方に、光学ローパスフィルタ30、シャッタ44、ミラー46、絞り部47、光学レンズ群48が配置される。光を透過する基板としての光学ローパスフィルタ30は、いわゆるモアレ現象を除去するために設けられている。
カメラボディ40にはボディCPU50が設けられ、レンズ接点54を介して、レンズ鏡筒42に設けられたレンズCPU58と通信可能になっている。レンズ接点54は、カメラボディ40に対してレンズ鏡筒42を連結することで、ボディCPU50とレンズCPU58とを電気的に接続するようになっている。ボディCPU50には、電源52が接続してある。電源52は、カメラボディ40に内蔵してある。
レンズ鏡筒42内のレンズCPU58には、焦点距離エンコーダ66、距離エンコーダ64、絞り駆動部(たとえばSTM)68などが接続してある。焦点距離エンコーダ66から、焦点距離がレンズCPU58に入力され、焦点距離情報がボディCPU50に出力される。距離エンコーダ64は、光学レンズ群48の一部のフォーカシング機構の繰り出し位置を検出する。レンズCPU58より絞り駆動部68が制御されることによって、絞り47が絞り込まれる。レンズ鏡筒42の各部材は、カメラボディ40の電源52から、レンズ接点54の一部を介して電圧の供給を受けている。
カメラボディ40内のボディCPU50には、レリーズスイッチ51、ストロボ53、表示部55、ジャイロセンサ70、EEPROM(メモリ)60、防振スイッチ62、防塵フィルタ駆動回路56、画像処理コントローラ59、AFセンサ72などが接続してある。画像処理コントローラ59には、インターフェース回路57を介して、撮像素子ユニット4の撮像素子12(図3参照)が接続してあり、撮像素子にて撮像された画像の画像処理を制御可能になっている。
表示部55は、メニュー表示により各種設定を行う機能、あるいは撮影画像を表示する機能を有し、たとえば液晶モニタで構成される。ジャイロセンサ70は、手ブレ等によって生じる角速度を検出し、検出信号を積分することによりブレ角度を演算して、出力信号を防振(ブレを打ち消す)のために使用する。
電源52のON/OFF時や任意のタイミングで、ボディCPU50から防塵フィルタ駆動回路56に信号が入力され、周波数選択回路80からの出力信号を受けて、所定の周波数で防塵フィルタが駆動され、防塵動作を行う。
光路上にあるミラー46は、光軸Z方向から入射した光束を反射して不図示のファインダーに像を導くためのもので、サブミラー46aは、ミラー46を透過した光束を反射してAFセンサ(たとえばCCDセンサ)72に導く。ミラー46およびサブミラー46aは、不図示のミラー駆動部(たとえばDCモータ)により駆動され、露光中は光路から退避する。
レリーズスイッチ51は、シャッタ駆動のタイミングを操作するスイッチであり、レリーズスイッチ51のON信号がボディCPU50に入力され、レリーズスイッチ51の半押し時にはAE、AF、防振駆動等を行う。レリーズスイッチ51の全押し時には、ミラーアップ、シャッタ駆動等を行う。このとき、シャッタ44が不図示のシャッタ駆動部(たとえばDCモータ)により駆動され、撮像素子12が受光する。
撮像素子12により光電変換された撮影画像信号は、インターフェース回路57、画像処理コントローラ59を経てボディCPU50に入力され、EEPROM60に記憶される。また、撮影画像は表示部55に表示される。
防塵フィルタ駆動回路56は、図2〜図5に示す圧電素子20に接続してあり、所定の入力信号により圧電素子20を駆動し、図5に示すように、光学ローパスフィルタ30を振動させ、光学ローパスフィルタ30の表面に付着している塵埃を除去する動作を行う。振動モードの詳細に関しては後述する。
図2および図3に示すように、本実施形態に係る撮像素子ユニット4は、基板10を有し、基板10の中央部上面には、光学ローパスフィルタ30に対向して撮像素子12が固定してある。撮像素子12の周囲には、ケース17が配置してあり、基板10の表面に、着脱自在に、あるいは着脱不可に固定してある。
ケース17は、たとえば合成樹脂あるいはセラミックなどの絶縁体などで構成され、その上面には、シール取付面17aと、外周側取付部17bとが形成してある。ケース17のシール取付面17aには、光透過性を有する光学ローパスフィルタ30の内面が気密シール部材18を介して取り付けられる。
ケース17の外周側取付部17bには、光学ローパスフィルタ30の外周が接触して配置され、加圧部材19によって気密シール部材18へと押圧されている。ここでは、加圧部材19として金属板を用い、加圧部材19の変形に起因する弾性力により、光学ローパスフィルタ30を気密シール部材18方向へと付勢している。気密シール部材18は、たとえば発泡樹脂、ゴムなどの剛性の低い弾性体で構成してあり、気密を確保しながら、後述する光学ローパスフィルタ30の屈曲・伸縮振動の動きを妨げないようになっている。
加圧部材19の弾性力によって光学ローパスフィルタ30を付勢することにより、撮像素子12の周囲は、基板10、ケース17、気密シール部材18および光学ローパスフィルタ30により密封される。そして、塵等がケース外部から撮像素子12の収納空間に入るのを防止することができる。加圧部材19はケース17の上面に、たとえば着脱自在にビス止めされており、ケース17の上面に形成してある位置決めピン17cにより、長方形状の光学ローパスフィルタ30のY軸方向の位置決めが成されている。なお、X軸、Y軸、Z軸は相互に垂直であり、Z軸は光軸である。
光学ローパスフィルタ30のY軸方向の両端位置には、圧電素子20がX軸方向に沿って接着されている。図1に示す周波数選択回路80から防塵フィルタ駆動回路56に信号を送り、圧電素子20に周期的な矩形波もしくはサイン波等の電圧を印加する。圧電素子20に電圧が印加されることによって、光学ローパスフィルタ30が屈曲振動および/または伸縮振動する。図4に示す斜線部は、光学ローパスフィルタ30の屈曲および伸縮領域を示す。なお、光学ローパスフィルタ30が伸縮する場合に、図2に示す位置決めピン17cによって伸縮が阻害されることのないよう、光学ローパスフィルタ30は、X軸方向に伸縮するようになっている。
図1に示す防塵フィルタ駆動回路56を制御して圧電素子20に所定の第1および第2周波数の電圧を印加することで、図5(A)および図5(B)に示すように光学ローパスフィルタ30が屈曲振動する。その結果、光学ローパスフィルタ30の面から受けた慣性力が塵の付着力を上回ると、光学ローパスフィルタ30の面から塵が離れて、塵の除去が可能になる。
屈曲振動の次数は特に限定されず、たとえば、1次の屈曲振動においては、光学ローパスフィルタ30が図5(A)に示すように屈曲する。図5(A)は、光学ローパスフィルタ30が上に凸の状態を示すが、実際には、下に凸の状態と上に凸の状態とを交互に繰り返して振動する。また、3次の屈曲振動においては、光学ローパスフィルタ30が図5(B)に示すように屈曲する。この場合においても、振動の腹が下に凸の状態と上に凸の状態とを交互に繰り返して振動する。
本実施形態では、図5(C)に示すように、所定の第3周波数の電圧を圧電素子20に印加することにより、前述の屈曲振動モードに加え、光学ローパスフィルタ30が伸縮振動を行う(たとえば1次の伸縮振動)。圧電素子20に第3周波数の電圧を印加すると、図5(C)に示すように、圧電素子20の中央付近に形成される伸縮の節90を中心として、光学ローパスフィルタ30が矢印方向(X軸方向)に伸縮振動する。図5(C)に示すように、光学ローパスフィルタ30が伸縮振動し、ゴミの位置がずれることによって、光学ローパスフィルタ30に付着したゴミを剥がれやすくして、図5(A)および図5(B)に示すような屈曲振動に要するエネルギーを最小にすることができる。
図5(A)に示す1次の屈曲振動を発生させるための第1周波数としては特に限定されないが、たとえば約1260Hzであり、図5(B)に示す3次の屈曲振動を発生させる第2周波数は、たとえば約7689Hzである。また、図5(C)に示す1次の伸縮振動を発生させるための第3周波数としては、特に限定されないが、たとえば約57000Hzである。図5(A)に示す1次の屈曲振動のための第1周波数、または図5(B)に示す3次の屈曲振動のための第2周波数、あるいはその他の次数の屈曲振動のための周波数と、図5(C)に示す1次の伸縮振動のための第3周波数とが、略等しくなるように設定しても良い。
そして、図1に示す周波数選択回路80によって屈曲振動モードと伸縮振動モードとを切り替え、または屈曲振動モードと伸縮振動モードとを同時に行っても良い。また、屈曲振動モードと伸縮振動モードとが略等しい振動周波数となるように設定することにより、屈曲振動モードと伸縮振動モードとの制御を同時に行うことが容易になる。また、屈曲振動モードと伸縮振動モードとの切り替えも容易に行うことができる。本実施形態では、圧電素子20を、光学ローパスフィルタ30の長手方向(Y軸方向)に一対配置することで、2つの振動モードを実現することができる。
本実施形態に係るカメラボディ40は、屈曲振動モードだけでは完全にふるい落とすことのできないゴミをも、伸縮振動モードと組み合わせることで効果的に除去することができる。さらに、比較的に小さな屈曲振動モードのエネルギーでゴミを除去することが可能となる。そして、屈曲振動モードと伸縮振動モードとを切り替え、またはこれらを同時に行うことにより、光学ローパスフィルタ30へのゴミの付着状態に応じ、より好適なゴミの除去が可能となる。
本実施形態において、図5(A)および図5(B)に示す屈曲振動モードにおいて生じる振動の節90aと、図5(C)に示す伸縮振動モードにおいて生じる振動の節90とが一致しないように制御してある。また、振動の次数が異なる屈曲振動モード同士において生じる振動の節90aが一致しないように制御してある。これらにより、光学ローパスフィルタ30の面に対して、満遍なくゴミを除去することができる。
さらに、図3に示すように、屈曲振動モードの時に光学ローパスフィルタ30に生じる振動の節の近傍で、加圧部材19の弾性力により光学ローパスフィルタ30を付勢することで光学ローパスフィルタ30を支持することが好ましい。これにより、光学ローパスフィルタ30の屈曲振動を阻害することなく支持することができ、図3に示す撮像素子12を取り囲む部材の密閉性が向上する。伸縮振動モードにおいては、光学ローパスフィルタ30はX軸方向に伸縮するが、X軸方向には位置決めピンを設けていないので、伸縮が阻害されることなく、密閉性を保つことができる。
第2実施形態
第2実施形態のカメラは、圧電素子20が光学ローパスフィルタ30に、図6(A)および図7(A)に示すように配置されること以外は、図1〜図5に示す第1実施形態に係るカメラ100と同様であり、重複する説明は省略する。
本実施形態では、図6(A)に示すように、圧電素子20,20が、斜線で示す屈曲および/または伸縮領域を挟んで対向するように、光学ローパスフィルタ30の短手方向(X軸方向)に沿って配置される。さらに、これらの圧電素子20,20は、光学ローパスフィルタ30のY軸方向の中心位置に長辺30aに沿って配置される。このように圧電素子20を配置して、図1に示す防塵フィルタ駆動回路56から圧電素子20に所定の周波数の電圧を印加することにより、3次の伸縮振動を発生させやすくする。
この実施形態の場合には、伸縮振動の節91〜93がX軸方向に沿うように、Y軸方向に等間隔に3つ形成される。3つのうちの中央の節91は、光学ローパスフィルタ30の長辺30aの中心を通る位置であって、圧電素子20のY軸方向の中心を通る位置に形成される。また、両側の節92および93は、中央の節91に対してY軸方向の両側に形成される。図6(B)に示す矢印は、光学ローパスフィルタ30の伸縮方向を示す(3次の伸縮振動モード)。
また、図6(A)の変形例として、図7(A)に示すように、圧電素子20の位置を、光学ローパスフィルタ30の長手方向すなわちY軸方向に相互にずらして、長辺30a, 30aに沿って配置しても良い。そして、図1に示す防塵フィルタ駆動回路56から圧電素子20に所定の周波数の電圧を印加することにより、2次の伸縮振動を発生させやすくすることができる。この場合には、各圧電素子20,20のY軸方向の中心位置を通ってX軸方向に伸びる中心線に沿って、伸縮の節94,94がX軸方向に沿うように、Y軸方向に2つ形成される(2次の伸縮振動モード)。
図6(A)と図7(A)とは、X軸方向に伸縮の節が形成される点において共通し、図5(C)に示す伸縮の節(Y軸方向)と直交する。
本実施形態では、このように圧電素子20の配置を変化させることにより、2次および3次の伸縮振動モードのみでなく、種々の次数の伸縮モードを発生させることができる。なお、図示は省略するが、図6または図7に示す圧電素子20に異なる周波数の駆動電圧を印加することで、上記のような伸縮振動モードのみでなく、屈曲振動モードにすることもできる。
第3実施形態
第3実施形態のカメラは、圧電素子20が光学ローパスフィルタ30に、図8に示すように配置されること以外は、図1〜図5に示す第1実施形態に係るカメラ100と同様であり、重複する説明は省略する。
第1および第2実施形態では、光学ローパスフィルタ30の長辺30aまたは短辺30bのいずれかに圧電素子20が組になって配置される例を示したが、本実施形態では、長辺30aおよび短辺30bの双方に、それぞれ一つずつ配置する。しかも、長辺30aに沿って配置された圧電素子20aにより屈曲振動または伸縮振動の2つの振動モードを発生させると共に、短辺30bに沿って配置された圧電素子20bにより伸縮振動または屈曲振動の2つの振動モードを発生させるようにしてある。
たとえば、圧電素子20aに所定の周波数の電圧を印加することにより、屈曲振動モード、あるいは伸縮振動モードを発生させることができる。この場合には、光学ローパスフィルタ30にX軸方向に沿って屈曲の節が形成され、図6(A)および図6(B)と同様に、X軸方向に沿って伸縮の節が形成される。
また、圧電素子20bに所定の周波数の電圧を印加することにより、伸縮振動モード、あるいは屈曲振動モードを発生させることができる。この場合には、図4および図5と同様に、光学ローパスフィルタ30にY軸方向に沿って伸縮の節が形成され、Y軸方向に沿って屈曲の節が形成される。
このように、長辺30aおよび短辺30bの双方に、それぞれ一つずつ圧電素子20aおよび20bを配置することにより、圧電素子20aおよび圧電素子20bの双方で異なる振動モードを発生させることができる。
なお、この実施形態の変形例として、圧電素子20aと圧電素子20bとで、相互に異なる振動モード(屈曲振動モードおよび伸縮振動モード)のいずれかのみを発生させるようにしても良い。たとえば圧電素子20aには、屈曲振動モードのみを発生させ、圧電素子20bには、伸縮振動モードのみを発生させる。あるはその逆でも良い。
また、本実施形態では、各辺ごとに圧電素子を4つ設けても良い(図示せず)。すなわち、圧電素子20a, 20aを光学ローパスフィルタ30の長辺30a, 30aに沿って組になるように設け、さらに圧電素子20b, 20bを光学ローパスフィルタ30の短辺30b, 30bに沿って組になるように設けても良い。また、圧電素子20aと20bが配置される位置は、必ずしも長辺30aと短辺30bそれぞれの中心位置でなくても良い。
第4実施形態
第1〜第3実施形態のカメラは、光学ローパスフィルタ30が矩形であるが、第4実施形態のカメラは、図9〜図11に示すように、光学ローパスフィルタ30が略円形になっている。そして、圧電素子20が光学ローパスフィルタ30の外周30cに周方向に沿って配置される。図1に示す防塵フィルタ駆動回路56を制御して圧電素子20に所定の周波数の電圧を印加することで、光学ローパスフィルタ30に屈曲振動および伸縮振動を切替えて発生させるようにしてある。
図1に示す防塵フィルタ駆動回路56を制御して圧電素子20に所定の周波数の電圧を印加することで、図10(B)の実線および点線で示すように屈曲振動モードを発生させることができる。また、それとは異なる所定の周波数の電圧を印加することで、図10(C)に示すように、光学ローパスフィルタ30の面に沿う図10(C)に示す矢印の方向に示すような伸縮振動モードを発生することができる。この場合には、伸縮振動の節90が、光学ローパスフィルタ30の中心点に形成される。
屈曲振動および伸縮振動モードについての詳細は、図1〜図5に示す第1実施形態に係るカメラ100と同様であり、重複する説明は省略する。なお、圧電素子20は、光学ローパスフィルタ30の外周30cに周方向に沿って断続的に分割して設けても良い(図示せず)。
また、本実施形態では、図11に示すように、圧電素子20の周方向長さが光学ローパスフィルタ30の中心Pより角度θになるように、外周30cに沿って配置されてもよい。圧電素子20の形状は、円弧形でもよいし、矩形でもよい。角度θの値は特に限定されないが、θの値が大きいほど、圧電素子20の振動エネルギーも大きくなる。
第5実施形態
上述した第1〜第4実施形態のカメラにおける光学ローパスフィルタ30は、一枚の光学部材で構成される例を示したが、図12(A)に示すように、4枚の透明な部材から構成されても良い。また、これに限定されるものではない。以下に述べるように、適宜構成を変更することができる。
図12(A)に示す例では、光学ローパスフィルタ30は、複数の光学板の積層構造であり、水晶板13と、赤外線吸収ガラス板14と、水晶波長板(λ/4波長板)15と、水晶板16との光透過板で構成してある。積層方法としては、接着剤による積層、あるいはその他の積層方法でも良い。
光学ローパスフィルタ30のうち、水晶板13と、赤外線吸収ガラス板14と、水晶波長板(λ/4波長板)15と、水晶板16とは、全て同じ大きさであるが、図12(B)に示すように、水晶板16のみを、Y軸方向の両側にはみ出すような大きさにしても良い。この場合には、Y軸方向の両側にはみ出している水晶板16の表面に圧電素子20をそれぞれ固定する。あるいは、図12(C)に示すように、光学ローパスフィルタ30としては、単一の水晶板16の表面に圧電素子20を接着し、光学ローパスフィルタ30を構成するその他の光学基板13〜15は、水晶板16とは光軸方向(Z軸方向)に分離して配置しても良い。
水晶波長板15は、直線偏光を円偏向に変えることができる光学板であり、赤外線吸収ガラス板14は、赤外線を吸収する機能を有する。また、水晶板13は、水晶板16に対して、相互に複屈折の方向が90度異なる水晶板であり、一方が90度方向(短辺方向)の複屈折を有する水晶板であれば、他方の水晶板は、0度方向(長辺方向)の複屈折を有する水晶板である。水晶板16が0度方向(長辺方向)の複屈折を有する水晶板であり、水晶板13が90度方向(短辺方向)の複屈折を有する水晶板であるが、逆でも良い。
なお、第1実施形態では、図4、図6および図7において圧電素子20が光学ローパスフィルタ30の両側の辺に沿って配置される例を示したが、これに限定されるものではなく、片側の辺のみに配置されてもよい。
なお、第1〜第5実施形態では一眼レフカメラを例に説明したが、一眼レフカメラに限定されず、コンパクトカメラやビデオカメラ、顕微鏡等の光学機器にも適用することができる。
4…撮像素子ユニット
12…撮像素子
20,20a,20b…圧電素子
30…光学ローパスフィルタ
30a…長辺
30b…短辺
50…ボディCPU
80…周波数選択回路
90,90a,91,92,93,94…振動の節

Claims (8)

  1. 光を透過する基板に備えられ前記基板を振動させる振動部と、
    前記基板が屈曲振動するように前記振動部を制御する第1制御と、前記基板が伸縮振動するように前記振動部を制御する第2制御とが可能な制御部とを含むことを特徴とする光学装置。
  2. 光を透過する基板に備えられ前記基板を振動させる振動部と、
    前記基板の光が入射する面と交差する方向に前記基板が変位するように前記振動部を制御する第1制御と、前記基板の光が入射する面と略平行に前記基板が変位するように前記振動部を制御する第2制御とが可能な制御部とを含むことを特徴とする光学装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された光学装置であって、
    前記制御部は、前記第1制御と前記第2制御とを切り替えることを特徴とする光学装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載された光学装置であって、
    前記制御部は、前記第1制御と前記第2制御とを同時に行うことを特徴とする光学装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか1項に記載された光学装置であって、
    前記制御部は、前記第1制御のとき第1の制御信号を前記振動部に供給し、前記第2制御のとき前記第1の制御信号と略等しい周波数の第2の制御信号を前記振動部に供給することを特徴とする光学装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載された光学装置であって、
    前記制御部は、前記第2制御において、前記第1制御のとき前記基板に生じる振動の節の位置とは異なる位置に振動の節が生じるように前記振動部を制御することを特徴とする光学装置。
  7. 請求項1から請求項6までの何れか1項に記載された光学装置であって、
    前記第1制御のとき前記基板に生じる振動の節の近傍で前記基板を支持する支持部材を有することを特徴とする光学装置。
  8. 請求項1から請求項7までの何れか1項に記載された光学装置と、
    前記基板に対向して備えられる撮像素子とを有することを特徴とする撮影装置。
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