JP2010177126A - ケーブルコネクタ、ケーブルコネクタ付きケーブル、ケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法 - Google Patents

ケーブルコネクタ、ケーブルコネクタ付きケーブル、ケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本体部と同軸ケーブルを圧着する圧着部との間でインピーダンス整合を図ることができるケーブルコネクタを提供すること。
【解決手段】内部導体21とこの内部導体21を電磁的に遮蔽する外部導体23を備える同軸ケーブル21の端末部に装着されるケーブルコネクタ4であって、内部導体21を圧着する圧着片12aが設けられる圧着部14aを有する内導体端子1aと、この内導体端子1aを収容する誘電体42と、内導体端子1aが収容された誘電体42を収容し外部導体23に接続される外導体端子41と、圧着部14aの外形寸法を大きくするために内部導体21とともに圧着片12によって圧着部14aに圧着される被圧着部材3とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルコネクタ、ケーブルコネクタ付きケーブル、ケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法に関するものであり、特に好適には、ケーブルとのインピーダンス整合が図られたケーブルコネクタ、このケーブルコネクタが装着されたケーブル(ケーブルコネクタ付きケーブル)、このケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法、または、ケーブルとの結合強度の向上が図られたケーブルコネクタ、このケーブルコネクタが装着されたケーブル(ケーブルコネクタ付きケーブル)、このケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法に関するものである。
自動車などの車両の内部には、電気装置や電子機器などを相互に接続するためのワイヤーハーネスが配索される。これらの電気装置や電子機器どうしの間で送受信される電気信号は高速化(すなわち、高周波化)されてきている。このため、高周波数の電気信号を安定して送受信可能なように、ワイヤーハーネスを構成する電線にシールドケーブルが用いられることがある。
シールドケーブルの一種として、同軸ケーブルが広く用いられている。一般的な同軸ケーブルは、電気信号の経路として機能する内部導体と、シールド導体として機能する外部導体と、内部導体と外部導体との間に介在する絶縁体と、外部導体を覆う被覆材とを有する。そして、内部導体と絶縁体と外部導体と被覆材とが、同心状に配設される。内部導体には、単数又は複数の導線が適用される。外部導体には、複数の導線が網状に編まれた編組線や、導体からなる箔が適用される。この外部導体が内部導体の周囲を隙間なく覆うことにより、内部導体が電磁気的に遮蔽される。
同軸ケーブルの端末部分に装着されるケーブルコネクタは、一般的に、内部導体に電気的に接続される端子金具(=内導体端子)と、外部導体に電気的に接続される端子金具(=外導体端子)と、内導体端子と外導体端子との間に介在する誘電体(この誘電体は、所定の誘電率を有する材料により形成される)とを備える。また、ケーブルコネクタは、これら内導体端子、外導体端子、絶縁体を収納するコネクタハウジングを備えることがある。そして、同軸ケーブルの端末部分において、絶縁体が剥ぎ取られて露出した内部導体に、内導体端子が装着される。また、被覆材が剥ぎ取られて露出した外部導体に、外導体端子が装着される。
このようなケーブルコネクタとして、次のような構成が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1には、同軸ケーブルの絶縁体と被覆材が剥ぎ取られ、露出した内部導体と外部導体にケーブルコネクタが接続されている構成が開示されている。具体的には、内導体端子の圧着部に内部導体が圧着され、外導体端子の圧着部に外部導体が圧着される。そして、外導体端子と内導体端子は誘電体により電気的に絶縁状態に保持される。
ところで、高周波信号の伝送における同軸ケーブルの特性インピーダンスは、たとえば50Ωなどというように設定されており、接続対象である電気装置や電子装置の回路基板のインピーダンスとの整合(インピーダンスマッチング)が図られている。高周波信号の伝送経路中にインピーダンスが整合していない部分(インピーダンス不整:Impedance Irregularity)が存在すると、当該不整合部分において信号の反射が発生し、伝送効率の低下やノイズの発生などの不具合が生じることがある。特に信号の周波数が高くなるにつれて不具合が生じやすくなる。したがって、ケーブルコネクタと同軸ケーブルとのインピーダンスの整合が図られていることが好ましい。
ケーブルコネクタのインピーダンスは、外導体端子の本体部(=誘電体および内導体端子が収容される部分)の内径と、内導体端子の本体部(=相手方端子に接続する部分)の外径の比を調整することにより、同軸ケーブルの特性インピーダンスとの整合が図られる。しかしながら、内導体端子の圧着部の寸法・形状は、内部導体との電気的な接続信頼性を優先して設定されることが多く、一般的には本体部の外径より小さく設定される。すなわち、外導体端子の本体部の内径と内導体端子の本体部の外径の比と、外導体端子の本体部の内径と内導体端子の圧着部の外径の比は相違する。このため、内導体端子の圧着部におけるインピーダンスと、他の部分におけるインピーダンスとが相違し、結果として信号伝送経路にインピーダンス不整が生じていた。
そこで、インピーダンス不整を解消するため、内導体端子の圧着部の外周に筒状の部材を装着する構成や、所定の形状の部材を装着する構成が採用されている。このような構成によれば、圧着部の外径を大きくして本体部の外径と略同じにすることができる。したがって、外導体端子の本体部の内径と内導体端子の本体部の外径の比と、外導体端子の本体部の内径と内導体端子の圧着部の外径の比とを略同じとなり、インピーダンスの整合が図られる。
しかしながら、圧着部の外周に筒状の部材を装着する構成は、同軸ケーブルにケーブルコネクタを装着する作業において、内導体端子の圧着部を同軸ケーブルの内部導体に圧着する前に、筒状の部材を同軸ケーブルの絶縁体上に先に通しておく必要がある。このため、作業が繁雑になるという問題点があった。また、所定の形状の部材を装着する構成では、当該所定の形状の部材が必要となることから、部品コストの向上を招くという問題点があった。
また、内導体端子の圧着部に同軸ケーブルの内部導体を圧着する構成においては、内部導体の外径が細くなると、圧着力が弱くなり、内部導体と内導体端子との結合強度が低下するという問題が生じることがある。すなわち、圧着片による圧着力を維持するためには、圧着片が内部導体に密着している必要がある。しかしながら、内部導体の径が細くなると、圧着片を内部導体に密着するように変形させることが困難となる。また、圧着片を塑性変形させた後に、圧着片がスプリングバックにより元の形状に戻ろうとすることがある。この場合、内部導体の外径が細いと、圧着片がわずかに元の形状に戻ろうとしただけであっても、圧着片による圧着力は大きく低下する。
特開2005−197068号公報
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、内導体端子の圧着部と他の部分とのインピーダンス整合を図ることができるケーブルコネクタ、ケーブルコネクタ付きケーブル、ケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法を提供すること、特に、部品コストの増加や作業の繁雑化を招くことなく、内導体端子の圧着部と他の部分とのインピーダンス整合を図ることができるケーブルコネクタ、ケーブルコネクタ付きケーブル、ケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法を提供すること、または、ケーブルの導線(内部導体)の径が細い場合であっても圧着片による圧着力の維持もしくは向上を図ることができるケーブルコネクタ、ケーブルコネクタ付きケーブル、ケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法を提供することである。
前記課題を解決するため、本発明は、内部導体と該内部導体を電磁的に遮蔽する外部導体を備えるケーブルの端末部に装着されるケーブルコネクタであって、前記内部導体を圧着する圧着片が設けられる圧着部を有する内導体端子と、前記内導体端子を収容する誘電体と、前記内導体端子が収容された前記誘電体を収容し前記外部導体に接続される外導体端子と、前記圧着部の外形寸法を大きくするために前記内部導体とともに前記圧着片によって前記圧着部に圧着される被圧着部材とを備えることを要旨とするものである。
前記被圧着部材には、前記圧着部の長さ寸法と略同じかまたはそれ以上の長さ寸法を有する略棒状の部材が好適に適用できる。
本発明は、内部導体と該内部導体を電磁的に遮蔽する外部導体を有するケーブルと、前記ケーブルコネクタとを備え、前記内部導体と前記被圧着部材とが前記圧着片によってまとめて前記圧着部に圧着されることを要旨とするものである。
前記被圧着部材は前記内部導体に接着またはロウ付けまたはスポット溶接されてなることが好ましい。
本発明は、前記ケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法であって、あらかじめ前記被圧着部材を前記内部導体に接合し、しかる後に前記被圧着部材と前記内導体端子とをまとめて前記圧着片により前記圧着部に圧着することを要旨とするものである。
前記被圧着部材を前記内部導体に接合する方法として、接着またはロウ付けまたはスポット溶接が好適に適用できる。
本発明によれば、ケーブルの内部導体が被圧着部材とともに圧着片により内導体端子の圧着部に圧着されるから、被圧着部材の分だけ内導体端子の圧着部の外形寸法を大きくすることができる。このため、内導体端子の圧着部の外形寸法を本体部の外形寸法に近づけることができる(=圧着部の外形寸法と本体部の外形寸法の差を小さくすることができる)か、または略同じ寸法にすることができる。したがって、外導体端子の本体部の内径寸法と内導体端子の本体部の外形寸法の比と、外導体端子の本体部の内径寸法と内導体端子の圧着部の外形寸法の比を、近付けることができるか、または略同じ値にすることができるから、内導体端子の本体部と圧着部との間のインピーダンス不整を小さくすることができるか、または解消することができる。このため、高周波信号を伝送する場合であっても、伝送効率の低下を防止または抑制することができる。
また、被圧着部材とケーブルの内部導体とがまとめて圧着される構成は、ケーブルの内部導体の外径が大きくなった構成とほぼ等しい構成となる。したがって、ケーブルの内部導体の外径が細い場合であっても、圧着片による圧着力(結合強度)の低下を防止または抑制することができる。
被圧着部材の長さ寸法が内導体端子の圧着片の長さ寸法(ここでいう長さ寸法とは、ケーブルの軸線方向の長さ寸法をいう)と略同じかまたはそれ以上の寸法であれば、圧着片の全長にわたって被圧着部材とケーブルの内部導体を圧着することができる。したがって、圧着片によるケーブルの内部導体の圧着力(接合強度)の向上を図ることができる。
被圧着部材は、所定の長さの棒材が適用でき、被圧着部材に特別な加工や処理を施す必要はない。このため、市販の各種棒材を所定の長さに切断するだけでよい。したがって、インピーダンス整合を図るために筒状の部材を用いる構成や、所定の形状の部材を用いる構成と比較すると、部品コストの削減を図ることができる。
本発明によれば、被圧着部材と内部導体とをまとめて圧着するだけでよい。このため、たとえば筒状の部材を用いる構成のように、あらかじめ筒状の部材をケーブルに通しておき圧着後圧着部の外周に装着する構成に比較して、作業工数の削減を図ることができる。
また、本発明によれば、ケーブルの内部導体と被圧着部材との接合には、ロウ付けや接着剤やスポット溶接を用いる方法が適用できる。これらの作業は簡単な作業であるから、作業の繁雑化を招かない。
本発明の実施形態にかかるケーブルコネクタの端子金具(内導体端子)とケーブルの導線(同軸ケーブルの内部導体)との接続構造を模式的に示した外観斜視図であり、(a)は、圧着前の状態を示し、(b)はケーブルの導線に被圧着部材を接合させた状態を示し、(c)は端子金具の圧着片によりケーブルの導線を圧着した状態を示す。 本発明の実施形態にかかるケーブルコネクタの端子金具(内導体端子)の圧着片をケーブルの導線(同軸ケーブルの内部導体)に圧着する工程を模式的に示した断面図であり、(a)は圧着する前の状態を示し、(b)は圧着した後の状態を示す。 ケーブルの導線(同軸ケーブルの内部導体)に本発明の実施形態にかかるケーブルコネクタの端子金具(内導体端子)が装着された状態を模式的に示した部分断面図である。 ケーブルの端末部に本発明の実施形態にかかるケーブルコネクタが装着された状態(すなわち、本発明の実施形態にかかるケーブルコネクタ付きケーブルの構成)を模式的に示した部分断面図である。 本発明の実施形態にかかるケーブルコネクタの端子金具(内導体端子)とケーブルの導線(同軸ケーブルの内部導体)との接続構造を模式的に示した外観斜視図であり、(a)は、圧着前の状態を示し、(b)はケーブルの導線に被圧着部材を接合させた状態を示し、(c)は端子金具の圧着片によりケーブルの導線を圧着した状態を示す。 ケーブルの端末部に本発明の実施形態にかかるケーブルコネクタが装着された状態(すなわち、本発明の実施形態にかかるケーブルコネクタ付きケーブルの構成)を模式的に示した部分断面図である。
以下に、本発明の各種実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず第一実施形態について説明する。本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4は、メス型のシールドコネクタである。また、本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ付きケーブル6aは、同軸ケーブル2に第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4が装着されたものである。
図1は、本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4の内導体端子1aと同軸ケーブル2の内部導体21との接続構造を模式的に示した外観斜視図である。それぞれ、(a)は、内導体端子1aに同軸ケーブル2の内部導体21を圧着する前の状態であって同軸ケーブル2の内部導体21に被圧着部材3を接合する前の状態を示し、(b)は、同軸ケーブル2の内部導体21に被圧着部材3を接合した状態を示し、(c)は、内導体端子1aの圧着片12aにより同軸ケーブル2の内部導体21を圧着した状態を示す。なお、説明の便宜上、相手方コネクタに接続する側をケーブルコネクタおよびケーブルコネクタの各部材の先端側と称し、その反対側を後端側と称する。図1においては、それぞれ左下側が先端側となり、右上側が後端側となる。
本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ付きケーブル6aのケーブルには、一般的な同軸ケーブル2が適用される。特に図1(a)に示すように、一般的な同軸ケーブル2は、電気信号の経路として機能する内部導体21と、内部導体21を電磁的に遮蔽する外部導体23と、内部導体21と外部導体23との間に介在する絶縁体22と、外部導体23を覆う被覆材24とを有する。そして、内部導体21と絶縁体22と外部導体23と被覆材24とが同心状に配設される。外部導体23が内部導体21の周囲を隙間なく覆うことにより、内部導体21が外部導体23により電磁気的に遮蔽される。内部導体21には、単数又は複数の導線が適用される。外部導体23には、複数の導線が網状に編まれた編組線が適用される。絶縁体22および被覆材24には、合成樹脂などが適用される。
本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4の内導体端子1aは、相手方コネクタの内導体端子と接続するための本体部11aと、同軸ケーブル2の内部導体21と接続するための圧着部14aとを有する。本体部11aの形状は、相手方コネクタの内導体端子の形状に応じて設定される。たとえば本発明の実施形態にかかるケーブルコネクタ4がメス型コネクタであれば、所定の断面形状を有し先端面が相手方コネクタの内導体端子を挿入可能に開口した略筒状に形成される。図1においては、本体部11aが四角筒状に形成される構成を示す。圧着部14aは、底面部13aと圧着片12aとを有する。圧着片12aは、同軸ケーブル2の内部導体21を圧着部14aに圧着する機能を有する。圧着片12aは舌片状に形成される部位であり、一対の圧着片12aが底面部13aの左右両側に略対向するように形成される。このため圧着部14aは、全体として断面略U字形状に形成される。この内導体端子1aは、金属の板材などからなり、プレス加工によって図1に示すような形状に形成される。
被圧着部材3は、略棒状の部材である。長さ寸法は、内導体端子1aの圧着片12aの長さ寸法(ここでは、同軸ケーブル2の軸線方向寸法をいう)と略同じ寸法か、それより長い寸法に設定される。また、断面形状は特に限定されるものではないが、内導体端子1aの圧着片12aにより圧着部14aに圧着された状態において、内導体端子1aの圧着部14aの内周面や同軸ケーブル2の内部導体21との隙間が小さくなるか、または隙間なく接触できるように、凹凸や角の少ない形状であることが好ましい。たとえば、断面略円形や断面略楕円形が適用できる。図1においては、被圧着部材3が丸棒状に形成される構成を示す。
被圧着部材3の断面積は、同軸ケーブル2の内部導体21および被圧着部材3を圧着した後の内導体端子1aの圧着部14aの外形寸法に基づいて設定される。同軸ケーブル2の内部導体21および被圧着部材3を圧着した後の内導体端子1aの圧着部14aの外形寸法は、同軸ケーブル2の内部導体21の断面積(内部導体21が複数の導線からなる場合には、導線の断面積の合計)と被圧着部材3の断面積に依存する。そこで、同軸ケーブル2の内部導体21および被圧着部材3を圧着した後の内導体端子1aの圧着部14aの外形寸法をあらかじめ設定しておき、当該設定した外形寸法となるために必要な断面積を算出して設定する。同軸ケーブル2の内部導体21および被圧着部材3を圧着した後の内導体端子1aの圧着部14aの好ましい外形寸法については後述する。
被圧着部材3の材質には、金属や導電性樹脂材料などの導体が好適に適用できる。具体的には、銅、アルミ、黄銅(真鍮)などが好適に適用できる。ただし、電気的に絶縁性の材料であってもよい。たとえば各種樹脂材料などが適用できる。
なお、被圧着部材3は、市販の各種金属の棒材や各種樹脂材料の棒材を、前記所定の長さに切断したものが適用できる。
そして図1(b)に示すように、同軸ケーブル2の内部導体21に被圧着部材3が接合され、その後図1(c)に示すように、同軸ケーブル2の内部導体21と被圧着部材3とが、圧着片12aによりまとめて圧着部14aに圧着される。
同軸ケーブル2の内部導体21に被圧着部材3を接合する方法には、ハンダ付け(ロウ付け)や、接着剤を用いた接着や、スポット溶接(抵抗スポット溶接)が適用される。たとえば同軸ケーブル2の内部導体21と被圧着部材3とがロウ付け(ハンダ付け)容易な材料(たとえば、銅や黄銅など)により形成される場合には、ロウ付け(ハンダ付け)が好適に適用できる。また、同軸ケーブルの内部導体と被圧着部材とがハンダ付け困難な材料(たとえば、アルミニウム、アルミニウム合金、樹脂材料など)からなる場合には、接着剤による接着が好適に適用できる。接着剤は、市販の各種接着剤が適用でき、その種類は限定されるものではない。ただし、作業時間の短縮のため、短時間で接着できるものであることが好ましい。また、同軸ケーブル2の内部導体21および被圧着部材3が溶接可能な材料からなる場合には(たとえば金属材料により形成される場合には)、スポット溶接が好適に適用できる。
次に、同軸ケーブル2の内部導体21を内導体端子1aの圧着部14aに圧着する工程について説明する。図2は、同軸ケーブル2の内部導体21を内導体端子1aの圧着部14aに圧着する工程を模式的に示した断面図である。図2(a)は圧着する前の状態を示し、図2(b)は圧着した後の状態を示す。なお、図2(a)は図1(b)に対応し、図2(b)は図1(c)に対応する。
同軸ケーブル2の内部導体21の圧着には、クリンパ92とアンビル91が用いられる。図2に示すようにクリンパ92は、深さが同じ窪み921を二つ連ねたような左右対象の形状の内面を有している。すなわちクリンパ92の下面(=アンビル91に対向する面)には、左右に二つの窪み921と、これら二つの窪み921が繋がる中央部分に突出部922とが形成される。アンビル91の上面(=クリンパ92に対向する面)は、略円弧状に窪む曲面に形成される。
まず、図2(a)に示すように、クリンパ92とアンビル91との間に、内導体端子1aの圧着部14aを配設する。たとえば内導体端子1aの圧着部14aをアンビル91の上面に載置する。この際、圧着片12aの先端をクリンパ92に対向させ、底面部13aをアンビル91に対向させる。さらに内導体端子1aの圧着部14a(圧着片12aおよび底面部13aに囲まれる領域)に、被圧着部材3が接合された同軸ケーブル2の内部導体21を配設する。たとえば、被圧着部材3が接合された同軸ケーブル2の内部導体21を内導体端子1aの圧着部14aの底面部13aに載置する。
次いで図2(a)に示すように、クリンパ92とアンビル91とを接近させる。たとえばクリンパ92を矢印aの向きに移動させる。クリンパ92がアンビル91に接近すると、図2(b)に示すように、内導体端子1aの左右の圧着片12aが、クリンパ92の左右の窪み921の内周面に接触し、窪み921の内周面に沿って内側に(圧着片12aの先端どうしが接近するように)屈曲する。そして、クリンパ92の中央の突出部922において圧着片12aの先端どうしが突き当たる。これにより、左右の圧着片12aは、それぞれクリンパ92の窪み921の形状に倣った断面略円弧状となる。また、圧着部14aの底面部13aは、アンビル91の上面の形状に倣った断面略円弧形状となる。この結果、同軸ケーブル2の内部導体21および被圧着部材3は、圧着片12aにより圧着部14aの底面部13aと圧着片12aに挟まれる領域に圧着される。そして、同軸ケーブル2の内部導体21と内導体端子1aとが電気的に接続される。
この際、同軸ケーブル2の内部導体21および被圧着部材3にも、クリンパ92とアンビル91により圧縮力が加わって変形する。被圧着部材3が接着剤によって同軸ケーブル2の内部導体21に接合されている構成において、同軸ケーブル2の内部導体21の表面や被圧着部材3の表面に接着剤の層が形成される場合であっても、同軸ケーブル2の内部導体21および被圧着部材3が変形すると、当該接着剤の層が破壊される。このため、接着剤が電気的に絶縁性の材料からなる場合であっても、同軸ケーブル2の内部導体21が直接的に内導体端子1aの圧着部14aの内周面に接触する。したがって、同軸ケーブル2の内部導体21が内導体端子1aの圧着部14aに電気的に接続される。また、被圧着部材3の表面に形成される接着剤の層も破壊されるから、被圧着部材3が導電性の材料により形成される場合には、同軸ケーブル2の内部導体21と被圧着部材3とが電気的に接続する。
図3は、内導体端子1aの圧着部14aに同軸ケーブル2の内部導体21が圧着された状態を、模式的に示した部分断面図である。内導体端子1aの圧着部14aの外形寸法は、本体部11aの外形寸法に近い(=寸法差が小さい)ことが好ましく、本体部11aの外形寸法と略同一であることがより好ましい。図3に示すように、内導体端子1aの圧着部14aには、圧着片12aにより同軸ケーブル2の内部導体21と被圧着部材3とがまとめて圧着される。このため、同軸ケーブル2の内部導体21のみを圧着した構成に比較すると、圧着部14aの外形寸法は、被圧着部材3が存在するため大きくなる。したがって、圧着部14aの外形寸法を大きくして、本体部11aの外形寸法に近付けること、または本体部11aの外形寸法と略同じ寸法とすることができる。なお、圧着部14aの外形寸法は、底面部13aの幅方向寸法、圧着片12aの高さ寸法、および被圧着部材3の外形寸法(特に断面積)を調整することにより設定できる。したがって、これらの寸法を調整することにより、圧着部14aの外形寸法を本体部11aの外形寸法と略同じ寸法にすることができる。
また、このような構成によれば、同軸ケーブル2の内部導体21の径が小さい場合であっても、同軸ケーブル2の内部導体21と内導体端子1aの圧着部14aとの結合強度の維持または向上を図ることができる。すなわち、圧着片12aにより同軸ケーブル2の内部導体21を圧着する構成においては、同軸ケーブル2の内部導体21の径が細くなると、内部導体21が圧着部14aの内周面に密着するように圧着片12aを変形させることが困難となる。また、内部導体21の径が細くなると、内導体端子1aの圧着部14aにわずかな隙間が生じた場合であっても、結合強度は大幅に低下する。
これに対して本発明の第一実施形態にかかる構成によれば、同軸ケーブル2の内部導体21の径が太くなったのと同じ効果が得られる。同軸ケーブル2の内部導体21の径が太くなると、同軸ケーブル2の内部導体21を内導体端子1aの圧着部14aに密着させることが容易となる。また、内導体端子1aの圧着部14aの内周面と同軸ケーブル2の内部導体21との間にわずかな隙間が生じたとしても、結合強度の大幅な低下は招かない。したがって、同軸ケーブル2の内部導体21と内導体端子1aの圧着部14aとの結合強度の維持または向上を図ることができる。
特に、被圧着部材3の長さ寸法が、圧着片12aの長さ寸法と略同じかそれより長い寸法に設定されると、圧着片12aの全長にわたって同軸ケーブル2の内部導体21が圧着される。したがって、同軸ケーブル2の内部導体21と内導体端子1aの圧着部14aとの結合強度の向上を図ることができる。
また、このような構成であれば、被圧着部材3と内部導体21とをまとめて圧着するだけでよい。このため、たとえば筒状の部材を用いる構成のように、あらかじめ筒状の部材をケーブルに通しておき圧着後圧着部の外周に装着する構成に比較して、作業工数の削減を図ることができる。
そして、ケーブルの内部導体と被圧着部材との接合には、ロウ付けや接着剤やスポット溶接を用いる方法が適用できる。これらの作業は簡単な作業であるから、作業の繁雑化を招かない。
次いで、本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4および第一実施形態にかかるケーブルコネクタ付きケーブル6aの全体構造について説明する。図4は、本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4の構成、および本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ付きケーブル6aの端末部の構成を、模式的に示した部分断面図である。図4に示すように、本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4は、内導体端子1aと、外導体端子41と、誘電体42と、被圧着部材3とを備える。内導体端子1aおよび圧着部材3の構成は、前記の通りである。
外導体端子41は、内導体端子1aおよび誘電体42を収納可能な本体部411と同軸ケーブル2を圧着するための圧着部412とを有する。本体部411は、内部が空洞の略筒状に形成される。圧着部412には、同軸ケーブル2の外部導体23と接続するための第一の圧着片413と、同軸ケーブル2の被覆材24を圧着するための第二の圧着片414とが設けられる。第一の圧着片413および第二の圧着片414のそれぞれは、舌片状に延出する部位であり、それぞれ一対の圧着片413,414が略平行に対向するように形成される。このため圧着部412は、断面略U字形状に形成される。この外導体端子41は、金属の板材などからなり、プレス加工などによって図4に示すような形状に形成される。
誘電体42は、内導体端子1aを外導体端子41から電気的に絶縁された状態に保持するなどの機能を有する部材である。この誘電体42の内部には、内導体端子1aを収容可能な開口部が形成される。また、誘電体42の外周の形状寸法は、外導体端子41の本体部411の内部に収納可能に設定される。このため、この誘電体42は、全体として略筒状の形状を有する。この誘電体42は、所定の誘電率を有する材料(たとえば合成樹脂材料)などにより形成される。
図4に示すように、同軸ケーブル2の端末部の絶縁体22が剥ぎ取られ、内部導体21が露出する。露出した内部導体21は、被圧着部材3とともに、内導体端子1aの圧着片12aにより圧着部14aに圧着される。また、同軸ケーブル2の端末部の被覆材24が剥ぎ取られ、外部導体23が露出する。露出した外部導体23は、外導体端子41の第一の圧着片413により圧着部412に圧着される。さらに同軸ケーブル2の端末部において、被覆材24が外導体端子41の第二の圧着片414により圧着部412に圧着される。また、外導体端子41の本体部411の内部には誘電体42が収容され、誘電体42の内部に形成される開口部には、内導体端子1aが収容される。このため、内導体端子1aは、誘電体42によって、外導体端子41から電気的に絶縁された状態で、外導体端子41の本体部411の内部に保持される。
本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4を同軸ケーブル2に組み付ける手順(すなわち、本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ付きケーブル6aの製造方法)は、次のとおりである。まず、同軸ケーブル2の端末部の被覆材24および絶縁体22を剥ぎ取り、外部導体23を露出させるとともに内部導体21を突出させる。すなわち、図4に示すように、被覆材24の先端から外部導体23と絶縁体22と内部導体21とを突出させ、外部導体23を所定の長さだけ(たとえば、外導体端子41の第一の圧着片413による圧着のために必要な長さだけ)露出させる。そして外部導体23の先端から絶縁体22を所定の長さだけ突出させ、さらに絶縁体22の先端から内部導体21を所定の長さだけ(たとえば、内導体端子1aの圧着部14aに圧着するために必要な長さだけ)突出させる。
次いで、突出させた内部導体1aに被圧着部材3を接合し、内部導体21および被圧着部材3を、内導体端子1aの圧着部14aに圧着する。これらの工程は前記の通りである。
次いで、内導体端子1aの外側に誘電体42を装着し、装着した誘電体42の外側に外導体端子41を装着する。なお、先に外導体端子41の本体部411の内部に誘電体42を収容し、その後、誘電体42の内部に形成される開口部に内導体端子1aを挿入してもよい。そして、外導体端子41の圧着部412に設けられる第一の圧着片413と第二の圧着片414とをかしめ(=塑性変形させ)、第一の圧着片413により同軸ケーブル2の外部導体23を圧着するとともに、第二の圧着片414により同軸ケーブル2の被覆材24を圧着する。第一の圧着片413により同軸ケーブル2の外部導体23が圧着されると、外導体端子41と同軸ケーブル2の外部導体23とが電気的に接続する。また、第一の圧着片413が同軸ケーブル2の外部導体23を圧着し、第二の圧着片414が同軸ケーブル2の被覆材24を圧着することにより、外導体端子41が同軸ケーブル2に結合し、外導体端子41と同軸ケーブル2との間に所定の結合強度が得られる。
このような工程を経て、本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4が装着された同軸ケーブル2(第一実施形態にかかるケーブルコネクタ付きケーブル6a)が得られる。
このような構成によれば、内導体端子1aの本体部11aの外形寸法と圧着部12aの本体寸法の差を小さくできるか、または略同じ寸法にできる。このため、外導体端子41の本体部411の内径と内導体端子1aの本体部11aの外形寸法の比と、外導体端子41の本体部411の内径と内導体端子1aの圧着部14aの外形寸法の比との差を小さくできるか、または前記比を略同じ値にすることができる。したがって、内導体端子1aの本体部11aと圧着部14aとの間において、インピーダンス不整を小さくすることができるか。または解消することができる。
また、被圧着部材3は、市販の棒材を所定の長さに切断したものが適用できる。そして、被圧着部材3に特別な加工や処理を施す必要はない。このため、インピーダンス整合を図るために、円筒形状のスリーブを用いる構成や、所定の形状の部材を用いる構成に比較して、部品コストの削減を図ることができる。
なお、前記第一実施形態においては、ケーブルコネクタ4としてメス型のシールドコネクタを示したが、オス型のシールドコネクタも適用できる。そこで、本発明の第二実施形態として、オス型のシールドコネクタが適用される構成について、以下簡単に説明する。
図5は、本発明の第二実施形態にかかるケーブルコネクタ5の内導体端子1bと同軸ケーブル2の内部導体21との接続構造を模式的に示した外観斜視図である。それぞれ、(a)は、内導体端子1bに同軸ケーブル2の内部導体21を圧着する前の状態を示し、(b)は、同軸ケーブル2の内部導体21に被圧着部材3を接合した状態を示し、(c)は、内導体端子1bの圧着片12bにより同軸ケーブル2の内部導体21を圧着した状態を示す。
内導体端子1bは、相手方コネクタの内導体端子と接続するための本体部11bと、同軸ケーブル2の内部導体21と接続するための圧着部14bとを有する。本体部11bの形状は、相手方コネクタの内導体端子の形状に応じて設定される。本発明の第二実施形態にかかるケーブルコネクタ5がオス型コネクタであれば、所定の断面形状を有する略棒状または略筒状に形成される。図5においては、本体部11bが四角柱状に形成されるとともに、相手方コネクタの内導体端子に挿入しやすいように先端部が先細り形状に形成される構成を示す。圧着部14bは、底面部13bと圧着片12bとを有する。圧着片12bは、同軸ケーブル2の内部導体21を圧着するためのものである。圧着片12bは舌片状に形成される部位であり、一対の圧着片12bが底面部13bの左右両側に略平行に対向するように形成される。このため圧着部14bは、全体として断面略U字形状に形成される。この内導体端子1bは、金属の板材などからなり、プレス加工によって図5に示すような形状に形成される。
被圧着部材3は、第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4の被圧着部材3と同じ構成のものが適用される。したがって説明は省略する。
そして、図5(b)に示すように同軸ケーブル2の内部導体21に被圧着部材3が接合される。接合方法は、第一の実施形態と同じ方法が適用される。そして図5(c)に示すように、被圧着部材3が接合された同軸ケーブル2の内部導体21が、内導体端子1bの圧着片12bにより圧着部14bに圧着される。この圧着工程は、第一実施形態と同じ工程が適用できる(図2参照)。
図6は、本発明の第二実施形態にかかるケーブルコネクタ5の構成、および本発明の第二実施形態にかかるケーブルコネクタおよびケーブルコネクタ付きケーブル6bの端末部の構成を、模式的に示した部分断面図である。図6に示すように、本発明の第二実施形態にかかるケーブルコネクタ5は、内導体端子1bと、外導体端子51と、誘電体52と、被圧着部材3とを有する。内導体端子1bおよび被圧着部材3の構成は前記の通りである。
外導体端子51は、内導体端子1bおよび誘電体52を収納可能な本体部511と、同軸ケーブル2を圧着するための圧着部512とを有する。本体部511は、内部が空洞の略筒状に形成される。圧着部512には、同軸ケーブル2の外部導体23と接続するための第一の圧着片513と、同軸ケーブル2の被覆材24を圧着するための第二の圧着片514とが設けられる。第一の圧着片513および第二の圧着片514のそれぞれは、舌片状に延出する部位であり、それぞれ一対の圧着片513,514が略対向するように形成される。このため圧着部512は、断面略U字形状に形成される。この外導体端子51は、金属の板材などからなり、プレス加工などによって図6に示すような形状に形成される。
誘電体52は、内導体端子1bを外導体端子51から電気的に絶縁された状態に保持するなどの機能を有する部材である。この誘電体52の内部には、内導体端子1bを収容可能な開口部が形成される。また、誘電体52の外周の形状や寸法は、外導体端子51の本体部511の内部に収納可能に設定される。このため、この誘電体52は、全体として略筒状の形状を有する。この誘電体52は、所定の誘電率を有する材料(たとえば合成樹脂材料)などにより形成される。
図6に示すように、同軸ケーブル2の端末部において絶縁体22が剥ぎ取られ、内部導体21が露出する。露出した内部導体21は内導体端子の圧着片12bにより被圧着部材3とともに圧着部14bに圧着される。また、同軸ケーブル2の端末部において被覆材24が剥ぎ取られ、外部導体23が露出する。露出した外部導体23は、外導体端子51の第一の圧着片513により圧着部512に圧着される。さらに同軸ケーブル2の端末部において、被覆材24が外導体端子51の第二の圧着片514により圧着部512に圧着される。また、外導体端子51の本体部511の内部には誘電体52が収容され、誘電体52の内部に形成される開口部には、内導体端子1bが収容される。このため、内導体端子1bは、誘電体52によって外導体端子51から電気的に絶縁された状態で、外導体端子51の本体部の内部に保持される。
本発明の第二実施形態にかかるケーブルコネクタ5を同軸ケーブル2に組み付ける手順は、第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4と同じ手順が適用できる。したがって説明は省略する。
このように、オス型シールドコネクタであっても、メス型シールドコネクタと同様な構成が適用できる。そして第一実施形態にかかるケーブルコネクタ4と同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明の各種実施形態について詳細に説明したが、本発明は、前記各実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変が可能である。たとえば、前記実施形態においては、同軸ケーブルに適用されるケーブルコネクタについて説明したが、他の各種ケーブルのケーブルコネクタにも適用できる。
1a,1b 内導体端子
11a,11b 本体部
12a,12b 圧着片
13a,13b 底面部
14a,14b 圧着部
2 同軸ケーブル
21 内部導体
22 絶縁体
23 外部導体
24 被覆材
3 被圧着部材
4 本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ
41 外導体端子
411 本体部
412 圧着部
413 第一の圧着片
414 第二の圧着片
42 誘電体
5 本発明の第二実施形態にかかるケーブルコネクタ
51 外導体端子
511 本体部
512 圧着部
513 第一の圧着片
514 第二の圧着片
52 誘電体
6a 本発明の第一実施形態にかかるケーブルコネクタ付きケーブル
6b 本発明の第二実施形態にかかるケーブルコネクタ付きケーブル
91 アンビル
92 クリンパ
921 窪み
922 突出部

Claims (6)

  1. 内部導体と該内部導体を電磁的に遮蔽する外部導体を備えるケーブルの端末部に装着されるケーブルコネクタであって、前記内部導体を圧着する圧着片が設けられる圧着部を有する内導体端子と、前記内導体端子を収容する誘電体と、前記内導体端子が収容された前記誘電体を収容し前記外部導体に接続される外導体端子と、前記圧着部の外形寸法を大きくするために前記内部導体とともに前記圧着片によって前記圧着部に圧着される被圧着部材と、を備えることを特徴とするケーブルコネクタ。
  2. 前記被圧着部材は、前記圧着部の長さ寸法と略同じかまたはそれ以上の長さ寸法を有する略棒状の部材であることを特徴とする請求項1に記載のケーブルコネクタ。
  3. 内部導体と該内部導体を電磁的に遮蔽する外部導体を有するケーブルと、請求項1または請求項2に記載のケーブルコネクタとを備え、前記内部導体と前記被圧着部材とが前記圧着片によってまとめて前記圧着部に圧着されることを特徴とするケーブルコネクタ付きケーブル。
  4. 前記被圧着部材は前記内部導体に接着またはロウ付けまたはスポット溶接されてなることを特徴とする請求項3に記載のケーブルコネクタ付きケーブル。
  5. 請求項4に記載のケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法であって、あらかじめ前記被圧着部材を前記内部導体に接合し、しかる後に前記被圧着部材と前記内導体端子とをまとめて前記圧着片により前記圧着部に圧着することを特徴とするケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法。
  6. 前記被圧着部材は、接着またはロウ付けまたはスポット溶接により前記内部導体に接合されることを特徴とする請求項5に記載のケーブルコネクタ付きケーブルの製造方法。
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