JP2010177064A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 灯具を前方から見たときに複数の光源像が観察できるようにした灯具において、レンズの肉厚を低減し、灯具の薄型化、軽量化を実現する。
【解決手段】 光源2(22)から出射した光を屈折して前方に照射するレンズ3を備える車両用灯具であって、レンズ3には光源から出射した光を屈折し、屈折した光で光源像が観察可能な複数の単位ステップ33の領域が定義され、これら単位ステップ33の領域はそれぞれ複数の領域に細分した複数の細分ステップ34により構成する。レンズを薄型化することができるとともに、単位ステップで構成されたレンズと同等な配光特性が得られ、灯具の薄型化と軽量化が実現できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は灯具を前方から見たときに1つの光源で複数の光源像が観察できるようにして視認性及び意匠性を高めた車両用灯具に関するものである。
近年の車両用灯具として1つの光源で複数の光源像が観察できるようにしたものが提案されている。例えば、自動車のテールランプのような標識灯において、光源の数を低減して消費電力を抑制する一方で、1つの光源で複数の光源像が観察できるようにすることで当該ランプの視認性を高めるとともに、意匠上の効果を高めている。例えば、特許文献1のランプでは、光源としての1つの発光素子の前側に配置するレンズの前面に複数の平面状をしたステップを配列形成し、発光素子から出射した光をこれら複数のステップでそれぞれ屈折させて異なる領域を照射するように構成している。この特許文献1のランプでは、複数のステップからランプの前方に向けて出射される光はそれぞれ異なる方向に向けられるため、ランプの前面方向からランプを見たときには各ステップによって発光素子の光学像が観察でき、あたかも複数の光源が存在しているように見えてランプの視認性を高めるとともに、ランプが奥行感のある見栄えとなってデザイン性(意匠性)を高めることが可能になる。
特開2005−340052号公報
このようなランプでは、複数の光源像を形成するためにはレンズに複数の光源像に対応した数のステップを形成する必要がある。また、一方で視認性を高めるためには光源像をあまり小さくすることは好ましくなく、そのため、複数のステップの個々の面積を光源像に対応した大きさにする必要がある。また、光源の光軸から離れたレンズの周辺部では光源からレンズに入射される光の入射角が大きくなるためステップの入射面や出射面の光軸に対する傾斜角や曲率を大きく取らなければならず、そのため所要の面積のステップを形成したときにステップの光軸方向の厚み寸法を大きくしなければならない。この結果としてレンズが厚肉になりレンズ重量が嵩み、ランプの光軸方向の寸法を低減した薄肉化やランプの軽量化を図る上での障害になる。
本発明の目的は、灯具を前方から見たときに複数の光源像が観察できるようにした灯具において、レンズの肉厚を低減することにより灯具の薄型化、軽量化を実現した車両用灯具を提供するものである。
本発明は、光源と、光源から出射した光を屈折して前方に照射するレンズとを備える車両用灯具であって、レンズには光源から出射した光を屈折し、屈折した光で光源像が観察可能な複数の単位ステップの領域が定義され、これら単位ステップの各領域はそれぞれ複数の領域に細分され、細分された各領域に設けられた複数の細分ステップにより単位ステップと等価な光学要素を構成することを特徴とする。
本発明によれば、レンズを細分ステップで構成して薄肉化することができるとともに、複数の細分ステップで1つの単位ステップと等価な光学要素を構成しているので、当該単位ステップで構成されたレンズと同等な配光特性が得られる。これにより、灯具を前方から見たときに複数の光源像、特に細分ステップの元となる単位ステップで構成されたレンズの場合と同じ数の光源像を観察できるようになり、灯具の視認性を高めるとともに、奥行感のある意匠性にすぐれた灯具が得られ、さらに灯具の薄型化と軽量化が実現できる。
本発明において、細分ステップは単位ステップをフレネル化したステップで構成することで、レンズの薄型化が実現できる。
本発明において、複数の光源を備え、単位ステップの領域には少なくとも1つの光源からの光が入射される構成とすることで、単位ステップの領域の数以上の光源像を観察することが可能になる。
本発明において、レンズの光源の光軸から離れた領域には光源からの光を反射するためのステップ又は表面処理が施された構成とすることで、レンズの周辺の領域に投射される光を灯具の前方に向けて照射することができ、照射効率を向上する。
本発明において、例えば、レンズは正面視がランプ光軸を中心とする円形であり、単位ステップの領域はレンズ中心を渦中心とする渦巻状に配設した構成とする。渦巻状に配列された光源像が観察でき、灯具の見栄えを向上することが可能になる。
本発明の実施形態1の正面図とI−I線断面図。 インナーレンズのステップを説明するための元となるランプの正面図とII−II線断面図。 図1と図2の各インナーレンズにおける光源像を説明するためのステップの拡大断面図。 実施形態2の断面図。 実施形態3の正面図。 図5のV−V線断面図。 実施形態3のインナーレンズのステップを説明するための元となるレンズの概略正面図。
(実施形態1)
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1(a)は本発明を自動車のテールランプTLに適用した実施形態1の正面図、図1(b)はI−I線断面図である。テールランプは正面形状が円形をしており、円筒状をした側壁111と円形をした後壁112とでランプボディ11が構成されている。このランプボディ11と、ランプボディ11の前面開口に取着されて中央部が幾分前方に向けて凸状に湾曲された素通し透明樹脂からなるアウターレンズ12とでランプハウジング1が構成されている。このランプハウジング1の内部に複数個の光源2と、1つのインナーレンズ3が組み込まれている。前記ランプボディ11の底壁112は円形をしてランプの前方に向けて突出形成された中央領域112aと、この中央領域112aを囲む円環状の周囲領域112bとで構成されている。前記光源2はここでは6個の赤色LED(発光ダイオード)21〜26で構成されており、そのうち1つのLED21は前記底壁112の中央領域112aにおいてテールランプTLの中心となるランプ光軸Lx上に配設され、他の5つのLED22〜26は周囲領域112bにおいて円周方向に等間隔に配設されている。前記底壁112は配線基板として形成されており、配設された各LED21〜26は当該底壁112に設けられた図には表れない配線に電気接続され、所要の給電が行われて発光するようになっている。前記中央の1つのLED21は発光光軸Oxがランプ光軸Lxに一致され、他の5つのLED22〜26は発光光軸Oxがランプ光軸Lxと平行に向けられている。
前記インナーレンズ3はアウターレンズ12と同様に中央部分が幾分前方に湾曲した円形の光透過材料で形成され、その内面に多数のステップ31が形成されており、前記各LED21〜26から出射された光をステップ31で屈折してランプの前方に向けて照射し、テールランプTLに要求される所要の配光を得るようになっている。特に、実施形態1では同じLEDから出射された光が複数のステップ31で屈折されて前方に照射されたときに、これらの光で当該LEDの虚像、すなわち光源像を形成するようになっており、これによりテールランプTLが点灯されたときに、当該テールランプTLを前方から見たときに複数のLED像が観察でき、テールランプTLの視認性を高めるとともにテールランプTLの奥行感を生じさせる意匠効果を得ている。
このようなインナーレンズ3のステップ31について説明する。図2(a),(b)は当該ステップ31の元となる構成を示すための図であり、図1(a),(b)と同様な正面図と断面図である。元となるインナーレンズ3Aは正面から見てランプ光軸Lx上のレンズ中心を渦巻中心とする15本の渦巻線Lvで円周方向に渦巻領域32を区画し、さらに各渦巻領域32を径方向に5本又は6本程度の円弧線Lcで区画し、これらの区画した各領域を単位ステップ領域33として定義する。各単位ステップ領域33にはそれぞれ凹レンズ形状のステップを形成し、これを単位ステップと称して同じ符号33で示す。図3(a)にインナーレンズ3Aの一部の拡大断面図を示すように、例えばLED22から出射した光を単位ステップ33の凹レンズ形状によって拡散状態に屈折してテールランプTLの前方に出射させる。ここでは光の拡散角度はランプ光軸Oxに対して左右にほぼ47°の範囲に設定している。また、このように単位ステップ33において光を拡散状態で照射することにより、各単位ステップ33をランプ前方から見たときに、各単位ステップ33のそれぞれに対応してLEDの虚像、すなわちLED像22aが観察される。すなわち、単位ステップ33と同じ数のLED像が観察されるようになる。しかし、この単位ステップ33により観察されるLED像22aをテールランプTLの全面にわたってほぼ均一に配設するには、各単位ステップ33から出射される光の方向をランプ光軸Lxに沿った方向に向ける必要がある。そのため、各LED21〜26の発光光軸Oxを外れた単位ステップ33についてはLEDから入射される光を大きな角度で屈折しなければならなくなり、発光光軸Oxから離れる方向の肉厚が低減するように傾斜したレンズとして形成する必要がある。したがって、発光光軸Oxから離れた単位ステップ33においてはレンズの入射面を発光光軸Oxに対して大きな角度にしており、そのため当該単位ステップ33ではLEDの発光光軸Oxに沿った方向の厚み寸法が大きくなる。すなわち、インナーレンズ3Aが厚肉になり、これが要因になってテールランプの厚型化、重量化が生じてしまう。
実施形態1では図3(b)にインナーレンズ3の一部の拡大断面を示すように、インナーレンズ3Aと同様に定義した単位ステップ領域33をさらに円周方向と径方向のそれぞれについて4〜5つの区画に細分化した細分ステップ領域34とし、各細分ステップ領域34にそれぞれステップを形成し、これを細分ステップと称して同じ符号34で示す。すなわち、図1に示したインナーレンズ3のステップ31はこの細分ステップ34で構成されることになる。そして、これら細分ステップ34のそれぞれによって屈折されるLED21〜26からの光をそれぞれランプ光軸Lxに対して拡散させて前方に向けて照射させている。ここでは、図3(a)に示した各単位ステップ33を1つの独立したレンズステップとした場合に、このレンズステップをフレネル化して細分ステップ34を形成している。フレネル化については既に広く知られているので詳細な説明は省略するが、単位ステップ33を構成している凹レンズの曲面を細分ステップ領域34に対応させて細分化し、細分化した曲面をランプ光軸Lx方向に集約させる技術である。これにより複数の細分ステップ34によって単位ステップ33と等価な凹レンズが構成されることになり、図2に示したインナーレンズ3Aと光学的に等価であるが肉厚を格段に薄くした実施形態1のインナーレンズ3が構成できることになる。
この実施形態1のテールランプTLによれば、各LED21〜26が発光すると、各LED21〜26から出射された光はインナーレンズ3の細分ステップ34により屈折され、テールランプTLの前方にテールランプに要求される所要の配光特性で照射されることになる。このとき、図3(b)に示したように、細分ステップ34は複数個で1つの単位ステップ33を構成することになるので、LED22の場合には、LED22から出射されて複数の細分ステップ34でそれぞれ屈折されて前方に照射される光によって1つのLED像22aを形成することになる。これは、図3(a)に示したように、単位ステップ33で構成されたインナーレンズ3Aにおける光の屈折とこれによるLED像22aの形成と同じである。図示は省略するが、LED21及びLED23〜26においてもほぼ同様にしてこれらLED21,23〜26から出射した光はそれぞれ複数の細分ステップ34に入射され、屈折されて前方に向けて照射される。このとき、単位ステップ33を構成する複数の細分ステップ34によって1つのLED像が観察できることはLED22の場合と同じである。これにより、少なくとも単位ステップ33に相当する数のLED像が観察できるようになる。また、実施形態1では細分ステップ34は渦巻形状に区画した単位ステップ33に基づいて配列されているので、これら細分ステップ34により結像されて観察されるLED像はテールランプTLの全面にわたって渦巻状に配列されたものとなる。
したがって、インナーレンズ3を細分ステップ34で構成して薄肉化しているのにも関わらず、元となる単位ステップ33で構成したインナーレンズ3Aと同じ配光特性での光照射が実現できるとともに、テールランプTLを前方から見たときに単位ステップ33の数に相当するLED像が観察できるようになり、テールランプTLの視認性を高めるとともに奥行感が得られた意匠効果の高いランプが得られる。なお、実施形態1では6つのLED21〜26を配設しているので、インナーレンズ3の一部の細分ステップ34では複数のLEDからの光が入射されて屈折されることがあるため、実際には細分ステップ34で構成される単位ステップ33の数よりも多くのLED像が観察できるようになり、テールランプTLの視認性をより高めるとともに奥行感をより高めることが可能になる。また、インナーレンズ3の薄型化によりテールランプTLのランプ光軸方向の寸法を低減して薄型化を図るとともに、軽量化が実現できる。
また、実施形態1では中央領域112aに配設した1つのLED21は周囲領域112bに配設した5つのLED22〜26よりもランプ光軸Lx方向に沿って前方に配置しているので、インナーレンズ3の中央の領域を周囲の領域よりも高光度で光を投射することになり、ランプ光軸Lx及びこれを含む中央の領域の照射光度を高めた配光特性が得られる。そのため、観察されるLED像も中央の領域は周囲の領域よりも明るいLED像となり、これらLED像の明るさの違いによってテールランプTLの奥行感を更に高めることが可能になる。
(実施形態2)
実施形態1のテールランプでは、インナーレンズ3は中央部を幾分前方に湾曲させた形状であるが、実施形態2では図4のように中央部を後方に向けて凸状に湾曲させた形状のインナーレンズ3Bに形成している。なお、図1と等価な部分には同一の符号を付して説明は省略する。インナーレンズ3Bの内面に形成するステップは実施形態1と同様に複数の単位ステップ領域33をそれぞれ複数の細分ステップ34で構成し、これら複数の細分ステップ34によって単位ステップ単位でLED像を観察するように構成している。したがって、実施形態1と同様にそれぞれ複数の細分ステップ34によって各単位ステップ領域33に対応するLED像が観察でき、テールランプTLの視認性を高めるとともに奥行感による意匠性が高められる。
また、実施形態2では、インナーレンズ3Bは後方に向けて凸状に湾曲しているため、インナーレンズ3Bの周辺の領域の内面の傾斜がLED2の発光光軸Oxに対して大きくなり、当該周辺の領域に形成する細分ステップ34を実施形態1と同じ入射面の角度に形成する場合には当該細分ステップ34の入射面がインナーレンズ3Bの後方へ突出する寸法を小さくでき、インナーレンズ3Bの肉厚を薄くすることが可能になる。
その一方で、インナーレンズ3Bの周辺の領域においては各LED21〜26からの入射角が実施形態1よりも大きくなるため、インナーレンズ3Bの周辺の領域に入射した光は同図に破線矢印で示すようにインナーレンズ3Bを透過してもアウターレンズ12を通して前方に照射されなくなることがあり、テールランプTLにおける光の照射効率が低下するおそれがある。そのため、実施形態2ではインナーレンズ3Bの後面の周辺の領域に後方に向けて突出した反射ステップ35を形成している。この反射ステップ35はインナーレンズ3Bの周縁に沿って円環状に形成している。この反射ステップ35を設けることにより、インナーレンズ3Bの周辺の領域に入射された光は反射ステップ35によって全反射されてランプ光軸Lxに向けられ、アウターレンズ12を透過して前方に照射されるので、インナーレンズ3Bの周辺の領域における光の照射効率を高め、テールランプTLの視認性を高めることになる。
なお、反射ステップ35に代えてインナーレンズの周辺領域にシボ加工を施してもよい。シボ加工を施すことによってインナーレンズの周辺領域に投射された光が乱反射するようになり、この乱反射によって周辺領域から照射される光が増加して照射効率が高められるとともに、周辺領域が暗くなることが防止され、外観上の見栄えが向上する。
(実施形態3)
図5は実施形態3のランプの正面図、図6はそのV−V線断面図であり、実施形態1と同様にテールランプTL1に適用したものである。なお、実施形態1と等価な部分には同一符号を付してある。矩形の容器状をしたランプボディ11は周壁111と後壁112とで構成される。また、周壁111の前縁には後方に向けて凹まされた内面壁113が一体に形成されており、この内面壁113は表面が反射面となるようにアルミニウムめっき等の表面処理されてリフレクタとして構成されている。このリフレクタ113の前縁開口には素通し透明樹脂からなるアウターレンズ12が取着されており、これらによりランプハウジング1Aが構成されている。ランプハウジング1A内には後壁112の前側に支持基板114が内装支持されており、この支持基板114に光源2が配設されている。また、リフレクタ113の前側にインナーレンズ3Cが内装されている。光源2は8つの赤色LEDで構成されており、前記支持基板114に上下2列×左右4列の枡目状に配設され、前記リフレクタ113に同様にして配列した小窓113aを通してランプ前面側に露呈されている。この支持基板114は配線基板を兼ねており、配設した各LED2に対して給電することができるように電気接続され、給電されたときに発光し、発光した光を前記小窓113aを通してリフレクタ113の前面側に出射するようになっている。
前記インナーレンズ3Cは前記LED2の左右4列に対応してそれぞれ独立した4つのインナーレンズ3Cとして構成されている。各インナーレンズ3Cは正面視が上下方向に沿って略紡錘型をした透明樹脂で形成され、上下方向の中央部位に設けた左右の支持片36によって前記リフレクタ113に支持されている。また、各インナーレンズ3Cは上下方向の断面形状が実施形態2と同様にテールランプTL1の後方に向けて凸状に湾曲させた形状であり、その内面には所要のステップ31が形成されている。各インナーレンズ3Cは中央領域Acを境にして上下に対称な上側領域Auと下側領域Adとで構成されており、これら上側領域Auと下側領域Adのそれぞれにおいてインナーレンズ3Cの内面に形成される前記ステップ31もほぼ対称な形状とされている。なお、ここでは中央領域Acにはステップ31は形成していない。
前記ステップ31は、インナーレンズ3Cを上下方向及び左右方向に区画した多数の微細なステップとして形成されており、この微細なステップは実施形態1のインナーレンズの細分ステップ34に相当する。すなわち、図7に1つのインナーレンズ3Cで例示するように、インナーレンズ3Cは上下、左右に複数の領域に区画され、各区画をそれぞれ単位ステップ領域33として定義する。この単位ステップ領域33は光学的には1つの単位ステップとして構成され、LED2から出射した光を拡散状態で出射させることでテールランプTLの前方から見たときにLED像を観察させるように構成するものである。実施形態3では、これらの単位ステップ領域33をさらに上下、左右に細分化した上で当該単位ステップ領域33を構成している1つの単位ステップを実施形態1と同様にフレネル化することで、1つの単位ステップ領域33を複数の細分ステップ34で構成し、これら複数の細分ステップ34で1つの単位ステップ33と等価な光学特性を得るようにしている。
このテールランプTL1によれば、上下2列、左右4列の各LED2が発光し、これらから出射された光はそれぞれ対向するインナーレンズ3Cに入射され、各インナーレンズ3Cの細分ステップ34により屈折され、テールランプTL1の前方に所要の配光特性で照射されることになる。このとき、上下2列の各LED2から出射された光はそれぞれ対向するインナーレンズ3Cの上側領域Auと下側領域Adにそれぞれ入射され、各細分ステップ34により屈折されて照射される。各インナーレンズ3Cの細分ステップ34は、図7に示したように、複数の細分ステップ34で1つの単位ステップ33を構成しているので、複数の細分ステップ34から出射される光によってLED像を形成することになる。これは、図3を参照して説明した実施形態1と同じである。
したがって、実施形態3のテールランプTL1では、インナーレンズ3Cのステップ31を細分ステップ34で構成して薄型化しているのにも関わらず、単位ステップ33で構成したインナーレンズと同じ配光特性での光照射が実現できるとともに、テールランプTL1を前方から見たときに単位ステップ33に相当する数のLED像、すなわち実際のLED2の数よりも多数のLED像が観察できるようになり、テールランプTL1の視認性を高めるとともに奥行感が得られた意匠効果の高いテールランプTL1が得られる。実施形態3では1つのインナーレンズ3Cの上下の領域にそれぞれ1つのLED2が配設されており、実施形態1のように1つの細分ステップ34に対して複数のLDE2からの光が入射されることがないので、各インナーレンズ3Cでは単位ステップ33に相当する数だけのLED像が観察されることになる。
実施形態3ではインナーレンズ3Cは後方に向けて凸状に湾曲されているので、上下の領域ではステップ31(34)の傾斜が少なくなり、これらの領域に投射された光をテールランプTL1の前方に向けて照射させる際の照射効率が低くなることは実施形態2と同じである。したがって、実施形態3においてもインナーレンズ3Cの上下の縁部に実施形態2と同様な反射ステップ35やシボ加工等を設けておくことにより照射効率を改善し、あるいは見栄えを向上することが可能になる。また、インナーレンズ3Cの薄肉化によりテールランプTL1の薄型化と軽量化が実現できる。
実施形態1,2では光源にLEDを用いているが、レーザダイオード等の他の発光素子を用いることもでき、さらにはバルブ(電球)を光源とした灯具への適用も可能である。また、実施形態1,2,3ではレンズのステップ構造をインナーレンズに適用した例を示したがアウターレンズのステップとしても適用することは可能である。
実施形態1では単位ステップ33やこれを細分化した細分ステップ34を渦巻状に配設しているので細分ステップ34の大きさ(面積)は周辺側から中心側に向けて徐々に小さくなっているが、各細分ステップの面積を同じ又はほぼ同じにしてもよい。また、実施形態1において渦巻状とは異なる形状に単位ステップ及び細分ステップの領域を定義してもよい。これは、実施形態3についても同様であり、単位ステップ及び細分ステップを任意の形状に配設してもよい。また、インナーレンズの内面に形成されるステップは上下非対称でもかまわない。
本発明は光源から出射した光をレンズで屈折して所要の配光特性を得るとともに、ランプを前方から見たときに複数の光源像が観察できるように構成したランプであればテールランプに限られることなくトップランプ、ターンランプのような自動車の各種ランプに採用されることが可能である。
1,1A ランプハウジング
2(21〜26) 光源(LED)
3,3A,3B,3C インナーレンズ
11 ランプボディ
12 アウターレンズ
33 単位ステップ領域(単位ステップ)
34 細分ステップ領域(細分ステップ)
111 周壁
112 後壁
113 内面壁(リフレクタ)
114 支持基板

Claims (5)

  1. 光源と、光源から出射した光を屈折して前方に照射するレンズとを備える車両用灯具であって、前記レンズには前記光源から出射した光を屈折し、屈折した光で光源像が観察可能な複数の単位ステップの領域が定義され、前記単位ステップの各領域はそれぞれ複数の領域に細分され、細分された各領域に設けられた複数の細分ステップにより前記単位ステップと等価な光学要素を構成することを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記細分ステップは前記単位ステップをフレネル化したステップであることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 複数の光源を備え、前記単位ステップの領域には少なくとも1つの光源からの光が入射されることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記レンズの前記光源の光軸から離れた領域には光源からの光を反射するためのステップ又は表面処理が施されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用灯具。
  5. 前記レンズは正面視がランプ光軸を中心とする円形であり、前記単位ステップの領域はレンズ中心を渦中心とする渦巻状に配設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用灯具。

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