JP2010176766A - ディスクドライブ装置、ディスク制御デバイス、情報処理装置、及びディスク制御方法 - Google Patents

ディスクドライブ装置、ディスク制御デバイス、情報処理装置、及びディスク制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気ディスクに対して効率的に処理を行うことで、ダミーデータの出力を低減させる。
【解決手段】ハードディスクドライブ装置100が、磁気ディスク9上で、データの読み出し又は書き込みのために走査の対象とされた各セクタの物理的な位置に基づいて、データの読み出し対象であるセクタについて読み出しを行うか否かを判定する判定部303と、判定部303により読み出しを行わないと判定されたセクタのデータの代わりとして、ダミーデータを出力するダミーデータ出力部306と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ディスクドライブ装置、ディスク制御デバイス、情報処理装置、及びディスク制御方法に関する。
近年から、磁気ディスク装置は、音声データや映像データを格納する記憶手段として用いられる傾向がある。これらデータは、連続的なストリームデータであるため、これらデータを利用する場合には、正確性よりも画像や音声を再生及び録画するための転送レートを保持することが必要となる。
転送レートを保持するためには、命令毎のアクセス処理を所定時間以内に終了させる必要がある。また、磁気ディスクに対してこれらデータを記録する際には連続するアドレスに記録し、これらデータを再生する際には連続するアドレスに対して読み出しを行う等の動作が必要となる。
これら動作を行うために、磁気ディスク装置に対する命令として、通常のリード/ライトコマンドとは異なる、AVコマンドと称する拡張コマンドが提案されている。当該AVコマンドを用いた場合には、上述した動作で処理を行うため、音声データや映像データを適切に扱うことができる。
そして、AVコマンドでシーケンシャルにリードやライトを行っている際に、所定時間以内にデータを読み込めない場合には、ダミーデータを用いて処理を行う技術が提案されている。例えば、特許文献1には、正常なデータの読み出しに失敗した場合に、読み出すべきデータの量だけダミーデータを出力する技術が開示されている。これにより、規程時間以内に、所定の量のデータを読み出せなかった場合に、データが途切れることを抑止できる。
特開平11−232048号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、命令に従ってヘッドの移動制御を行った結果、規程時間内に読み込めなかったブロックのデータの代わりにダミーデータを出力する技術であり、規定時間内において命令を効率的に処理することについては考慮されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、命令に対して効率的に処理を行うことで、動作の確実性を向上させるディスクドライブ装置、ディスク制御デバイス、情報処理装置、及びディスク制御方法を提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるディスクドライブ装置は、磁気ディスク上で、データの読み出し又は書き込みのために走査の対象とされた各ブロックの物理的な位置に基づいて、データの読み出し対象であるブロックについて読み出しを行うか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により読み出しを行わないと判定された前記ブロックのデータの代わりとして、ダミーデータを出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるディスク制御デバイスは、磁気ディスク上で、データの読み出し又は書き込みのために走査の対象とされた各ブロックの物理的な位置に基づいて、データの読み出し対象であるブロックについて読み出しを行うか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により読み出しを行わないと判定された前記ブロックのデータの代わりとして、ダミーデータを出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる情報処理装置は、磁気ディスク上で、データの読み出し又は書き込みのために走査の対象とされた各ブロックの物理的な位置に基づいて、データの読み出し対象であるブロックについて読み出しを行うか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により読み出しを行わないと判定された前記ブロックのデータの代わりとして、ダミーデータを出力する出力手段と、有するハードディスク制御手段と、前記ハードディスク制御手段に対して、前記ハードディスク制御手段を制御する命令を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるディスク制御方法は、ディスクドライブ装置を制御するディスク制御方法であって、磁気ディスク上で、データの読み出し又は書き込みのために走査の対象とされた各ブロックの物理的な位置に基づいて、データの読み出し対象であるブロックについて読み出しを行うか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより読み出しを行わないと判定された前記ブロックのデータの代わりとして、ダミーデータを出力する出力ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ブロックの物理的な位置を考慮して読み出すか否かを判定することで、処理が効率的になり、磁気ディスクに対する動作の確実性を向上させるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置のハードウェア構成を示す図である。 図2は、磁気ディスクの構造を示した概念図である。 図3は、CPUがコントロールプログラムを読み出すことで、実現されるソフトウェア構成を示すブロック図である。 図4は、実行命令情報記憶部のテーブル構造を示した図である。 図5は、磁気ディスクから読み出されるデータと、読み出されないセクタの代わりに出力されるダミーデータと、示した概念図である。 図6は、磁気ヘッドの移動先のセクタに対してスキップリードが行われる場合の物理セクタの配置の例を示した図である。 図7は、磁気ヘッドの移動前のセクタに対してスキップリードが行われる場合の物理セクタの配置の例を示した図である。 図8は、磁気ディスク上のシーケンシャルなアドレスに対して、複数の読み出し命令が順番に行われた場合の例を示した図である。 図9は、磁気ディスク上の不連続なアドレスに対して、複数の読み出し命令が行われた場合の例を示した図である。 図10は、同一コンテンツに限定されないデータに対して、複数の読み出し命令で、磁気ディスクに対してランダムアクセスが行われた場合の例を示した図である。 図11は、本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置における全体的な処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置における各命令に基づく処理の手順を示すフローチャートである。 図13は、ハードディスクドライブ装置を内蔵したテレビジョン受信装置の外観を示した図である。 図14は、第2の実施の形態にかかるテレビジョン受信装置の構成を示すブロック図である。 図15は、第2の実施の形態の変形例にかかるテレビジョン受信装置の構成を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるディスクドライブ装置、ディスク制御デバイス、情報処理装置、及びディスク制御方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置のハードウェア構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の最良な実施形態を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100は、CPU1と、ゲートアレイ2と、ハードディスクコントローラ(以下、HDCと称す)3と、バッファRAM4と、リード・ライトIC5と、モータドライバ6と、ボイスコイルモータ(以下、VCMと称す)7と、スピンドルモータ(以下、SPMと称す)8と、磁気ディスク9と、RAM10と、ROM11と、CPUバス12と、磁気ヘッド13と、アーム14と、軸15と、ヘッドIC16と、を備え、伝送路18を介してホストシステム17と接続されている。
CPUバス12には、CPU1と、ROM11と、RAM10と、ゲートアレイ2と、HDC3とが接続されている。
ROM11は、コントロールプログラム51を記憶している。ゲートアレイ2は、制御に必要な諸信号の生成を行う。RAM10は、CPU1が変素数等を格納する作業領域として使用される。
SPM8は、磁気ディスク9を定常回転させるためのモータとする。VCM7は、図示しないマグネットと駆動コイルとからなり、モータドライバ6から供給される電力で、磁気ヘッド13を目的の位置に移動させる駆動を行う。
モータドライバ6は、SPM8及びVCM7を駆動させるために、SPM8及びVCM7のそれぞれに電流を流す制御を行う。
CPU1は、ROM11に記憶されたコントロールプログラム51を読み出した後、ハードディスクドライブ装置100全体の制御およびモータドライバ6の制御を時分割で行う。
HDC3およびゲートアレイ2の制御用レジスタは、それぞれCPU1のメモリ空間の一部に割り当てられている。そして、CPU1は、当該領域に対して読み出しおよび書き込みを行うことでHDC3およびゲートアレイ2の制御を行う。
換言すれば、ROM11、RAM10、及びコントロールプログラム51を読み出したCPU1の組合せは、磁気ディスク制御デバイスとしての機能を有する。なお、本実施の形態は、磁気ディスク制御デバイスを、ROM11、作業領域となるRAM10,及びROM11に格納されたコントロールプログラム51を読み出したCPU1で実現するが、ハードウェアで結線された一つのIC等で実現しても良い。
リード・ライトIC5は、サーボブロック21と、リード・ライトブロック22と、を備える。サーボブロック21は、主に磁気ヘッド13の位置決め処理に必要な信号処理を行う。リード・ライトブロック22は、データの読み出し・書き込みのための信号処理を行う。
磁気ディスク9は、読み書き可能なデータ領域を備えている。図2は、磁気ディスク9の構造を示した概念図である。図2に示すように磁気ディスク9は、異なる径毎にトラックを備えている。そして、磁気ディスク9の中心から半径方向にかけて、サーボ領域に、サーボデータが放射状に磁気的に書き込まれている。サーボデータには、トラックの位置情報が予め埋め込まれている。そして、各サーボデータ間にはデータを記録するためのデータ領域が設けられている。
図2に示すように、各トラックには、サーボデータが記録されている領域(サーボ領域)と、ホストシステムから転送されるデータを記録するための領域(データ領域)が交互にかつ等間隔に配置されている。そして、データ領域は、複数のセクタで構成されている。このような構成を磁気ディスク9が備えると共に、磁気ヘッド13が、磁気ディスク9の半径方向に移動することで、任意のトラックの任意のセクタに対して、磁気ヘッド13が走査を行うことができる。そして、磁気ヘッド13が磁気ディスク9のセクタを走査することで、データの読み出し及び書き込みを行うことができる。
図1に戻り、磁気ヘッド13は、アーム14に保持されている。そして、磁気ヘッド13は、サーボデータからトラックの位置情報を読み出すと共に、磁気ディスク9を走査し、データの読み出し及び書き込みを行う。アーム14は、VCM7の駆動力により軸15を中心とした回転運動を行い、磁気ヘッド13を磁気ディスク9の半径方向に移動させる。
ヘッドIC16は、例えば、磁気ヘッド13が読み出した微弱な信号を増幅する機能を備える。
そして、磁気ヘッド13の位置決め実施時に、磁気ヘッド13から読み出され、ヘッドIC16で増幅されたアナログ信号は、リード・ライトIC5に送られる。そして、同IC5のサーボブロック21により抽出されたサーボデータは、ゲートアレイ2により処理される。CPU1は、処理されたサーボデータに基づいて、モータドライバ6を制御して、磁気ヘッド13の位置決めのための電流をVCM7に流す。
HDC3は、CPUバス12以外にゲートアレイ2、バッファRAM4、リード・ライトIC5に接続されている。また、HDC3は、機能として、ホストブロック23と、リード・ライトブロック24と、バッファブロック25とを備えている。
ホストブロック23は、ホストシステム17とのインタフェース制御を行う。バッファブロック25は、バッファRAM4の制御を行う。リード・ライトブロック24は、読み出し・書き込み処理を行う。
そして、磁気ヘッド13が磁気ディスク9から読み出し、ヘッドIC16が増幅したアナログ信号は、リード・ライトIC5によって復号化される。HDC3が、復号化されたアナログ信号を、ゲートアレイ2からの制御用の各信号にしたがって処理することで、ホストシステム17に転送すべきデータを生成する。このデータは一旦バッファRAM4に格納されてからホストシステム17に転送される。
書き込み時、ホストシステム17からHDC3に転送されたデータは、一旦バッファRAM4に格納された後、ゲートアレイ2からの制御用の各信号にしたがってHDC3からリード・ライトIC5へ送られ、リード・ライトIC5によって符号化された書き込みデータは、ヘッドIC16を経由して磁気ヘッド13によって磁気ディスク9に書き込まれる。
バッファRAM4は、読み出したデータ等を記憶する。また、バッファRAM4は、読み出したデータに限らず、ダミーデータなども読み出したデータと同様に記憶する。そして、バッファRAM4に記憶されたデータは、ホストシステム17に出力される。
次に、CPU1が行う処理について説明する。図3は、CPU1がコントロールプログラム51を読み出すことで、実現されるソフトウェア構成を示すブロック図である。そして、これらソフトウェア構成が、ハードディスクドライブ装置100全体の制御およびモータドライバ6の制御を時分割で行う。
図3に示すように、ハードディスクドライブ装置100は、ソフトウェア構成300として、ヘッド制御部301と、リオーダリング機能部302と、判定部303と、命令記録部304と、キューイング機能部305と、ダミーデータ出力部306とを備える。
ヘッド制御部301は、モータドライバ6の制御により、磁気ディスク9と、磁気ヘッド13と、を制御する。
キューイング機能部305は、ホストシステム17から入力されたコマンドを示すコマンド情報を、RAM10の命令キュー351に格納すると共に、バッファRAM4の図示しない命令管理テーブルに登録する処理を行う。
本実施の形態において、キューイング機能部305は、コマンド情報として、磁気ディスク9からのデータの読み出し命令と、磁気ディスク9に対するデータの書き込み命令と、を命令キュー351にキューイングする。
リオーダリング機能部302は、RAM10に格納された各コマンド(読み出し命令又は書き込み命令)情報において、走査対象となるセクタの物理的な位置を考慮し、高速に処理可能な順番にコマンドを並び替えることで、実行するコマンドの順番を特定する。
判定部303は、磁気ディスク9上で、データの読み出し又は書き込みのために走査の対象とされた各セクタの物理的な位置に基づいて、データの読み出し対象であるセクタについて読み出しを行うか否かを判定する。本実施の形態にかかる判定部303は、各セクタの物理的な位置として、走査対象であるセクタ間の磁気ヘッド13の移動距離に基づいて、各セクタを読み出すか否かを判定する。
具体的には、判定部303は、リオーダリング機能部302により特定されたコマンドの順番に従って各セクタを走査する際、磁気ヘッド13が走査するセクタが存在する磁気ディスク9のトラックから、次の走査の対象であるセクタが存在するトラックまで移動させる移動距離と、磁気ヘッド13の移動速度と、磁気ディスク9の回転速度と、に基づいて、磁気ディスク9が一回転するまでの間に、磁気ヘッド13が次の走査対象であるセクタまで移動が間に合うか否かを判定する。
そして、判定部303は、磁気ヘッド13の移動が間に合うか否かに基づいて、移動前又は移動後のセクタについて読み出しを行うか否かを判定する。なお、詳細な処理については後述する。また、本実施の形態においては、磁気ディスク9をセクタ単位で読み出しを行うか否かの制御を行うが、セクタ単位に限らず、読み書き可能なブロック単位であればよい。
さらに、判定部303は、読み出したデータ(画像・音声データ)について、ブロックノイズや音切れ等が生じないように、読み出しを行わないことを許可するための条件を設ける。この条件は、今まで行った命令等に基づいて設定される。なお、詳細については後述する。
ダミーデータ出力部306は、判定部303により、読み出しを行わないと判定されたセクタのデータの代わりとして、ダミーデータを出力する。ダミーデータは、どのようなデータでも良く、例えばゼロデータや、バッファRAM4に既に格納されているデータなどを用いてもよい。ただし、ダミーデータのデータ量は、読み出しを行わないセクタの記憶容量と一致させるものとする。
命令記録部304は、判定部303の判定結果によって実行される各命令に関する情報を、実行命令情報記憶部352に記録する。
実行命令情報記憶部352は、RAM10上に存在し、今までに実行された各命令(コマンド)で走査されたセクタの情報を記憶している。図4が、実行命令情報記憶部352のテーブル構造を示した図である。図4に示すように、実行命令情報記憶部352は、インデックス番号と、コマンド終了アドレスと、コマンドブロック番号と、ダミーセクタ終了アドレスとを対応付けて記憶している。なお、格納する情報は、上述した情報に制限するものではなく、各命令に従って出力されるデータとダミーデータとが特定できれば、どのような情報でも良い。
そして、実行命令情報記憶部352が、上述した情報を記憶することで、各命令に従って読み出されたアドレス領域、及びダミーデータが出力されたアドレス領域を特定できる。そして、判定部303は、この実行命令情報記憶部352が記憶している情報を考慮した上で、ブロックノイズや音切れ等が生じないように、各セクタに対して読み出しを行うか否かを判定している。
次に、RAM10に格納された複数のコマンド情報に従って、2種類のデータ書き込み(保存)動作と、1種類のデータ読み出し(再生)動作を行う場合について説明する。図5は、磁気ディスク9に対して行われる、2種類のデータ書き込み(保存)動作と、1種類のデータ読み出し(再生)動作と、を概念的に示した図である。これら3つの動作は、平行して行われるものとする。
磁気ディスク9上の各トラック上に存在する全てのセクタは、LBA(Logical Block Addressing)によりアドレスがシーケンシャルに割り当てられている。従って、磁気ディスク9上の全セクタは、LBAに従ってシーケンシャルに配置すると、図5に示すように一つの直線として表すことができる。
そして、2本のデータ書き込み動作に対応するコマンド群は、図5において、書き込みコマンド群451と、書き込みコマンド群452と、で表される。一方、1本のデータ読み出し動作に対応するコマンド群は、図5において、読み出しコマンド群453で表される。つまり、図5に示すように、これらコマンド群は、特定のブロック数で、連続したコマンドとして発行されてものとなる。そして、これらコマンド群による、2種類の録画データの書き込みと、1種類の再生データの読み出しと、は、それぞれシーケンシャルアクセスとなっている。
しかしながら、3種類の処理を並列して行うために、実際にハードディスクドライブ装置100に発行されるコマンドとしては、ランダムアクセスとなる。
近年の磁気ディスク装置では、このような命令群が発行された場合、リオーダリング機能によって、リード、ライトコマンドを特定の量にまとめて処理させている。コマンドをまとめて処理させることでシーク動作の回数を減らすことが可能となり、装置全体のパフォーマンス向上することができるからである。
しかしながら、通常はリオーダリング機能によって効率よくコマンドが処理されるが、更にコマンドの高速化を要求された場合、要求セクタを完全に処理せずにコマンド終了を報告することも生じてくる。パフォーマンス向上の観点では、上述したようにコマンドをまとめて処理する形態が好ましいが、3種類の処理を並列して行う場合に、3種類のうちいずれかの処理が規定時間以内に間に合わないという状況が生じることが考えられる。そこで、本実施の形態においては、規定時間内に全ての命令が実行されるよう、コマンド単体による処理を、並列して行う場合について説明する。
ところで、書き込み命令に従ってデータを書き込まない場合、情報の欠落という意味でリスクが大きい。このため、本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100では、書き込み命令に関しては、従来どおり確実に行うこととする。
読み出し命令は、一時的な画像、音声の再生であるため、ダミーデータを転送しても、ダミーデータの書き込みと比べて、ホストシステム17を含むシステム全体に与える影響が少ない。例えば、音声、画像データに関しては、数十、数百セクタのデータが欠落したとしても、問題なく再生が可能なシステムも存在する。但し、データコピー時の読み込み命令に関しては例外とする。
そこで、本実施の形態においては、書き込み命令については、ダミーデータの書き込みを行わず、読み込み命令については、効率よくコマンドの処理を行うため、必要に応じてダミーデータを出力する。ただし、2種類の読み込み命令のうち、データコピーなどの読み込み命令については、ダミーデータの転送を禁止するほうが好ましい。
1種類の書き込み処理として、第1の録画エリア401に対する書き込み動作が行われる。また、もう1種類の書き込み処理として、第2の録画エリア402に対する書き込み動作が行われる。これら書き込み動作を行うための書き込み命令群は、所定のブロック(セクタ)単位毎に分割され、発行される。第1の録画エリア401について書き込みを行う書き込み命令群を符号451で示す。また、第2の録画エリア402について書き込みを行う書き込み命令群を符号452で示す。
さらに、読み出し処理として、再生エリア403に対する読み出し動作が行われる。これら読み込み動作を行うための読み出し命令群は、所定のブロック(セクタ)単位毎に分割され、発行される。そして、再生エリア403について読み出しを行う読み出し命令群を符号453で示す。
図5に示す例で、書き込み命令群451、452、および読み出し命令群453に含まれる各命令に割り当てられた数字は、リオーダリング機能部302のリオーダリングで実行される順序を意味する。
具体的には、書き込み命令(1)404→書き込み命令(2)405→読み出し命令(3)406→書き込み命令(4)407・・・と各々のエリアに対して繰り返し発行される。
そして、磁気ヘッド13の移動が、走査対象のセクタまで間に合わない場合、データの読み出し対象のセクタに対してのみ、走査を行わずにダミーデータを出力する。このように、再生エリア403から読み出しを行わずに、再生データにダミーデータを含めることで、余分な回転待ち時間を無くし、全体的なコマンドの処理時間を短縮することができる。
図5に示す例では、読み出し命令(3)406が読み出したとされるデータ421の先頭部分のデータ408と、読み出し命令(6)410が読み出したとされるデータ422の後方部分のデータ409と、がダミーデータとされている。
つまり、ハードディスクドライブ装置100の処理において、書き込み命令と読み出し命令とが混在し、ランダムアクセスが行われる際、判定部303が磁気ヘッド13のセクタ間の移動が間に合わないと判定した場合、再生エリアのセクタについて、磁気ヘッド13による走査を行わず、ダミーデータ出力部306が、当該セクタの通常のデータの代わりにダミーデータを出力する。
次に、読み出し処理のスキップを行った場合に、回転待ちがどの様にして改善されるかを説明する。図6、及び図7は、ダミーデータが出力された、読み出し命令の処理対象である物理的なセクタ配置を示した図である。
図6は、磁気ヘッド13の移動先のセクタに対してスキップリードが行われる場合の物理セクタの配置の例を示した図である。図6に示す例は、図5の書き込み命令(2)405から、読み出し命令(3)406に処理が切り替わる例とする。なお、図5に示す例では、磁気ヘッド13がセクタ間を移動する前の命令が書き込み命令であるが、読み出し命令であっても良い。
図6に示す例においては、書き込み命令(2)405による処理対象となるセクタ領域が、セクタ領域601であり、そして、読み出し命令(3)406による処理対象となるセクタが、セクタ領域602と、セクタ領域603との2つのトラックに跨っているものとする。
そして、書き込み命令(2)405で、セクタ領域601に対する書き込みが終了した後、磁気ヘッド13は、セクタ601の終了セクタ(シーク開始位置)605からシーク動作を開始する。
具体的な磁気ヘッド13が移動に要する時間は、シーク時間と、シーク完了してからの回転待ち時間と、の和が、磁気ヘッド13が移動してから走査するまでの時間となる。なお、シーク時間とは、磁気ヘッド13を目的のセクタが存在するトラックの上まで移動させるための時間を示している。また、回転待ち時間とは、ヘッドが目的のトラックに移動した後、磁気ディスク9を回転させて目的のセクタを見つけるまでの必要な時間を意味し、サーチタイムとも言う。
そして、判定部303は、シーク時間を特定するために、シーク距離と、当該シーク距離にどの程度の時間を要するのかを対応づけた(図示しない)テーブルを保持する。そして、判定部303は、当該テーブルを参照することで、シーク時間を特定できる。例えば、目的のトラックが100シリンダ離れている場合に、100シリンダシークするためにどの程度時間を要するのか、上述したテーブルを参照することで特定できる。
また、判定部303は、回転待ち時間を、磁気ヘッド13が一周するための時間、および一周当たりのセクタ数から算出できる。これにより、磁気ヘッド13がセクタを読み出すための位置決めまでの時間を特定できるので、セクタの走査に間に合うか否かを判定することができる。
そして、判定部303は、シーク時間と回転待ち時間との和、並びに現在時間から走査を開始するアドレスが通り過ぎるまでの時間から、磁気ヘッド13が間に合うか否かを判定できる。
そして、図6に示す例では、磁気ヘッド13がセクタ601を走査している時に、判定部303が、上述したシーク時間と回転待ち時間との関係から、シーク開始位置605から、次の処理の開始位置であるセクタ領域602の先頭セクタ(A)606まで、磁気ヘッド13の移動が間に合わないことを、予め判定している。
この場合、セクタ領域602の先頭セクタ(A)606から処理していたのでは1回転分の回転待ち時間が必要になるため非効率的である。そこで、判定部303が、セクタ領域602に対する読み出しをスキップし、次のトラックのセクタ領域603の先頭セクタ(B)604からであれば、磁気ヘッド13の位置決めが完了し、読み出し処理が間に合うと判定した場合、セクタ領域602は読み出さないと判定する。そして、判定部303は、セクタ領域602をスキップして、セクタ領域603を読み出すように、ヘッド制御部301に指示する。これにより、ヘッド制御部301は、判定部303からの指示に従って、セクタ領域602に対する読み出しをスキップし、ダミーデータ出力部306が、当該セクタ領域602のデータの代わりにダミーデータを出力する。そして、ホストシステム17には、読み込んだデータの代わりとして当該ダミーデータが転送される。
上述した処理を行うことで、ハードディスクドライブ装置100では、上述した条件の場合に、回転待ちなく処理を完了することができる。
そして、ダミーデータ出力部306が、ダミーデータ出力領域607のデータ代わりとしてダミーデータを生成している間に、ヘッド制御部301は、次のトラックの先頭セクタ(B)604を目標にシーク動作を開始し、セクタ領域603に対する読み出しを要求する。
上述した処理により、一つの読み出し命令に対応するデータとして、先頭部分がダミーデータであり、残りの部分が磁気ディスク9から読み出された正規のデータが、ホストシステム17に転送される。
上述した例では、目標のセクタまで移動が間に合わないと判定された場合に、次のトラックの目標である先頭セクタからリードを開始すると記載した。しかしながら、間に合うか否かの判定を、トラック単位で行うのではなく、セクタ単位、サーボ間隔単位でより詳細に開始セクタ位置を決定してもよい。
図7は、磁気ヘッド13の移動前のセクタに対してスキップリードが行われる場合の物理セクタの配置の例を示した図である。図7に示す例は、図5の読み出し命令(6)410から、書き込み命令(7)411に処理が切り替わる例とする。なお、図5に示す例では、磁気ヘッド13の移動先での命令が書き込み命令であるが、読み出し命令であっても良い。
図7に示す例においては、読み出し命令(6)410による処理対象となるセクタが、セクタ領域701で、終了セクタ704までであり、書き込み命令(7)411による処理対象となるセクタ領域が、セクタ領域702とする。
通常の処理においては、読み出し命令(6)410で、セクタ領域701に対する読み出し処理が終了した後、磁気ヘッド13は、シーク開始位置(A)704から、シーク動作を開始する。これにより、読み出し命令(6)410と、書き込み命令(7)411とを連続して処理を行うこととなる。
しかしながら、本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100においては、判定部303が、シーク開始位置(A)704から磁気ヘッド13がシーク動作を開始した場合、シーク時間と回転待ち時間の関係で、書き込み命令(7)411の先頭のセクタ703に間に合わないと、予め判定している。
この場合、読み出し命令(6)410で終了セクタ(704)まで処理していたのでは、次の書き込み命令(7)711が処理を開始するまでの間に1回転の待ち時間が必要となるため、非効率的である。そこで、判定部303が、最終セクタ704の位置まで読み出しを行っていると、次の命令に基づく走査に間に合わないが、手前のセクタ705の位置までなら、回転待ち無く次の走査を開始できると判定した場合、ヘッド制御部301が、読み出し命令(6)410で処理対象であるセクタ領域701の後方の部分をスキップリード処理し、ダミーデータ出力部306が、スキップしたダミーデータ出力領域706のデータの代わりにダミーデータを出力する。そして、ホストシステム17には、読み込んだデータの代わりとして当該ダミーデータが転送される。
上述した処理を行うことで、ハードディスクドライブ装置100では、上述した条件の場合に、回転待ちなく処理を完了することができる。
そして、ダミーデータ出力部306が、ダミーデータ出力領域706のデータ代わりとしてダミーデータを生成している間に、ヘッド制御部301は、先頭セクタ703を目標にシーク動作を開始し、セクタ領域702に対する書き込み処理を開始する。
図7に示す例では、読み出し命令(6)410に対応するデータとして、先頭部分は磁気ディスク9から読み出されたデータであり、後方部分がダミーデータが、ホストシステム17に転送される。なお、判定部303による、目標のセクタの処理に“間に合う、間に合わない”の判定は、図6で示した説明と同様、リオーダリング機能を使ってシーク動作時間、回転待ち時間に基づいて算出する。
本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100では、上述した処理で、必要に応じてスキップリード処理を実行し、スキップされたセクタのデータとしてダミーデータを、ホストシステム17に転送することで、無駄な回転待ちを回避することができる。
しかしながら、読み出しを行う代わりにダミーデータを出力すると言うことは、画像、音声データの一部が改変されて、ホストシステム17に転送されることを意味する。つまり、スキップリードを多用しダミーデータを出力する割合が多くなると、ブロックノイズ、音切れ等が生じる要因となる。この問題を回避するため、本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100では、スキップリード処理を実施するセクタ位置およびダミーデータの転送ブロック数を正しく管理し、ダミーデータを出力する割合を制限する必要がある。
そして、ハードディスクドライブ装置100では、判定部303が、ホストシステム17に出力するデータのうち、ダミーデータが予め設定されている比率を超えるか否かを判定し、当該比率を超える場合には、ダミーデータの出力を行わないように制御する。
このダミーデータが予め設定されている比率を超えるか否かを判定するために、本実施の形態にかかる判定部303は、以下に示す2種類のパラメータ(以下、スキップリード判定パラメータと称す)を利用する。
(1) ダミーデータの転送ブロック数
(2) 現ダミーデータ転送開始位置と前ダミーデータ転送終了位置の間隔
これらスキップリード判定パラメータを算出するために、本実施の形態にかかる命令記録部304が、実行される各命令に関する情報として、少なくともコマンド開始アドレスと、コマンドブロック数と、ダミーデータ転送時の終了アドレスと、を実行命令情報記憶部352に記録する。そして、判定部303が、実行命令情報記憶部352を参照し、上述した2種類のパラメータを算出する。
そして、判定部303は、算出した2種類のスキップリード判定パラメータのうち、いずれも規定条件を満たしている場合にスキップリード処理を許可してもよいと判定し、規定条件を満たさない場合に通常通り、命令で指示された全セクタに対して走査を行うものと判定する。規定条件としては、例えば、ダミーデータ転送ブロック数が第1の規定値以下である、又はダミーデータ間隔が第2の規定値以上である等が考えられる。なお、第1の規定値及び第2の規定値は、ハードディスクドライブ装置100側で任意に設定可能としても良いし、ホストシステム17側からコマンドとして指定可能としても良い。
上述したスキップリード判定パラメータのうち、“現ダミーデータ転送開始位置と前ダミーデータ転送終了位置の間隔”の算出手法については、3種類の手法を提案する。
第1の手法としては、読み出し命令がシーケンシャルなアドレスに対して発行された場合に適用される手法である。多くの場合、画像・音声データは、磁気ディスク9に対してシーケンシャルなアドレスに対して記録される。または、デフラグメンテーションにより、シーケンシャルアドレスとなるようセクタが再配置されている。そして、シーケンシャルなアドレスに対して、複数の読み出し命令が順番に行われる場合とする。
図8は、シーケンシャルなアドレスに対して、複数の読み出し命令が順番に行われた場合の例を示した図である。図8に示すように、第1読み出し命令から第5読み出し命令までが、シーケンシャルなアドレスに対して発行された状況を想定している。そして、判定部303が、上述した処理で、第5読み出し命令で読み出し対象となるセクタの先頭部分について、磁気ヘッド13の移動が間に合わないと判定した場合、実行命令情報記憶部352を参照し、前回のダミーデータ801の出力を行った第2読み出し命令の情報まで遡り、第2読み出し命令でダミーデータ出力領域の最終アドレスと、第5読み出し命令の開始アドレスと、の差分から、“現ダミーデータ転送開始位置と前ダミーデータ転送終了位置の間隔”を算出する。算出した間隔が、第2の規定値以上であれば、スキップリード処理を行ってもよいと判定する。これにより、シーケンシャルアクセスの場合におけるダミーデータの出力比率が制限される。
第2の手法としては、読み出し命令が不連続なアドレスに対して発行された場合に適用される手法である。図9は、磁気ディスク9上の不連続なアドレスに対して、複数の読み出し命令が行われた場合の例を示した図である。図9に示すように、第1読み出し命令から第5読み出し命令の間に磁気ヘッド13の移動が行われた状況を想定している。なお、第1読み出し命令から第5読み出し命令で読み込み対象となるデータは、同一コンテンツであることを想定している。
そして、判定部303が、上述した処理で、第5読み出し命令で読み出し対象となるセクタの先頭部分について、磁気ヘッド13の移動が間に合わないと判定した場合、実行命令情報記憶部352を参照し、前回のダミーデータ901の出力を行った第2読み出し命令の情報まで遡り、各コマンドのダミーデータを除いた、データの転送サイズを、第1〜第3インターバルの和から求める。これにより、“現ダミーデータ転送開始位置と前ダミーデータ転送終了位置の間隔”を算出する。算出した間隔が、第2の規定値以上であれば、スキップリード処理を行ってもよいと判定する。これにより、シーケンシャルアクセスの場合におけるダミーデータの出力比率が制限される。
第3の手法としては、複数の読み出し命令が磁気ディスク9に対するランダムアクセスであって、読み出し命令の処理対象が同一コンテンツのデータに限定されない場合に適用される手法である。図10は、同一コンテンツに限定されないデータに対して、複数の読み出し命令で、磁気ディスク9に対してランダムアクセスが行われた場合の例を示した図である。
図10に示す例では、前回のダミーデータの出力を行った第2読み出し命令が、第5読み出し命令と同一コンテンツを処理しているとは限らないため、判定部303は、実行命令情報記憶部352において、第1読み出し命令の情報まで遡り、ダミーデータの出力を行っている全読み出し命令(図10に示す例では、第2の読み出し命令のみ)について、読み出し命令毎にダミーデータを除くデータをインターバルとして求め、個々のインターバルがいずれも所定の規定値を超えている場合のみ、スキップリード処理を行ってもよいと判定する。
なお、いずれの手法についても、実行命令情報記憶部352を参照し、遡る命令の最大数は、ハードディスクドライブ装置100またはホストシステム17にて予め設定するものとする。
また、複数の読み出し命令の処理対象が同一コンテンツであるか否かの判別手法は、周知の手法を問わず、あらゆる手法を用いて良い。また、ハードディスクドライブ装置100では、上述した処理により、ダミーデータを出力する比率を制御することとした。ところで、ホストシステム17から発行された命令の処理対象が、画像・音声データ、又はその他の管理データなのかを判別するのは難しいが、画像・音声データ、又はその他の管理データで有るかに応じて、ダミーデータを出力する比率を変更しても良い。また、可能であれば、これらデータの種別に応じて、ダミーデータを出力するタイミングを制御することも好ましい。
上述した処理により、磁気ヘッドによる読み出し及び書き込みの処理効率が向上するため、所定期間に読み出しが出来ない場合に限りダミーデータを転送する場合と比べて、結果的に効率的にデータの読み出し率が向上する。
次に、本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100における全体的な処理について説明する。図11は、本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、キューイング機能部305が、ホストシステム17からの命令を、RAM10の命令キュー351にキューイングする(ステップS1101)。
次に、リオーダリング機能部302が、キューイングされた各命令で走査対象となるセクタ間の移動距離に基づいて、当該各命令についてリオーダリングを行う(ステップS1102)。
ハードディスクドライブ装置100において、リオーダリングされた命令に基づく処理が行われる(ステップS1103)。
次に、図11のステップS1103で示した、本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100における各命令に基づく処理について説明する。図12は、本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、判定部303は、実行中の命令が書き込み命令か否か判定する(ステップS1201)。
そして、判定部303が、実行中の命令が書き込み命令であると判定した場合(ステップS1201:Yes)、次の命令が書き込み命令であるか否かを判定する(ステップS1202)。次の命令が書き込み命令であると判定した場合(ステップS1202:Yes)、スキップリード処理を行うことはできないため、ステップS1217からの処理を行う。
一方、次の命令が書き込み命令ではない(読み出し命令である)と判定された場合(ステップS1202:No)、判定部303は、さらに次の命令は、回転待ち無く処理が可能か否か判定する(ステップS1203)。つまり、磁気ヘッド13がセクタ間を移動する際に間に合うか否かを判定する。そして、回転待ち無く処理が可能と判定した場合(ステップS1203:Yes)、通常通りの処理で良いため、ステップS1217からの処理を行う。
一方、判定部303が、次の命令を回転待ち無く処理が可能ではないと判定した場合(ステップS1203:No)、2種類のスキップリード判定パラメータを算出する(ステップS1204)。そして、判定部303は、算出された2種類のスキップリード判定パラメータに基づいて、次の命令がスキップリード可能であるか否かを判定する(ステップS1205)。スキップリードが可能ではないと判定された場合(ステップS1205:No)、通常通りの処理を行う必要があるため、ステップS1217からの処理を行う。
一方、判定部303が、スキップリード可能であると判定した場合(ステップS1205:Yes)、次の読み出し命令における、最初のトラックの読み出しをスキップし、次のトラックの先頭セクタを、次に実行する命令における読み出し開始位置として設定する(ステップS1206)。そして、ステップS1217からの処理で、次のトラックの先頭セクタが、開始アドレスとしてシーク動作が開始される。
そして、判定部303が、実行中の命令が書き込み命令ではない(読み出し命令である)と判定した場合(ステップS1201:No)、次の命令が書き込み命令であるか否かを判定する(ステップS1207)。次の命令が書き込み命令であると判定した場合(ステップS1207:Yes)、判定部303は、さらに次の命令は、回転待ち無く処理が可能か否か判定する(ステップS1208)。つまり、磁気ヘッド13がセクタ間を移動する際に間に合うか否かを判定する。そして、回転待ち無く処理が可能と判定した場合(ステップS1208:Yes)、通常通りの処理で良いため、ステップS1217からの処理を行う。
一方、判定部303が、次の命令を回転待ち無く処理が可能ではないと判定した場合(ステップS1208:No)、2種類のスキップリード判定パラメータを算出する(ステップS1209)。そして、判定部303は、算出された2種類のスキップリード判定パラメータに基づいて、処理中の命令がスキップリード可能であるか否かを判定する(ステップS1210)。スキップリード可能ではないと判定された場合(ステップS1210:No)、通常通りの処理を行う必要があるため、ステップS1217からの処理を行う。
一方、判定部303が、スキップリードが可能であると判定された場合(ステップS1210:Yes)、処理中の読み出し命令について、磁気ヘッド13の移動が間に合う、読み出し終了アドレスを算出する(ステップS1211)。その後、判定部303は、読み出し終了アドレスで読み出しを終了し、当該アドレス以降についての読み出しをスキップするように、ヘッド制御部301に対して指示する(ステップS1212)。その後、ステップS1217からの処理で、次のトラックの先頭セクタが、開始アドレスとしてシーク動作が開始される。
また、ステップS1207において、判定部303が、次の命令を書き込み命令でない(読み出し命令である)と判定した場合した場合(ステップS1207:No)、次の命令は、回転待ち無く処理が可能か否か判定する(ステップS1213)。つまり、磁気ヘッド13がセクタ間を移動する際に間に合うか否かを判定する。そして、回転待ち無く処理が可能と判定した場合(ステップS1213:Yes)、通常通りの処理で良いため、ステップS1217からの処理を行う。
一方、判定部303が、次の命令を回転待ち無く処理が可能ではないと判定した場合(ステップS1213:No)、2種類のスキップリード判定パラメータを算出する(ステップS1214)。そして、判定部303は、算出された2種類のスキップリード判定パラメータに基づいて、次の命令がスキップリード可能であるか否かを判定する(ステップS1215)。次の命令がスキップリード可能であると判定された場合(ステップS1215:Yes)、ステップS1206からの処理を行う。
一方、次の命令がスキップリード可能ではないと判定された場合(ステップS1215:No)、処理中の命令がスキップリード可能であるか否かを判定する(ステップS1216)。処理中の命令がスキップリード可能であると判定された場合(ステップS1216:Yes)、ステップS1211からの処理を行う。
これら処理の後、ヘッド制御部301が、次に実行する命令の開始アドレスに対するシーク動作を開始するよう、磁気ヘッド13の制御を行う(ステップS1217)。
その後、ダミーデータ出力部306が、磁気ヘッド13によるスキップリードが実行されたか否かを判定する(ステップS1218)。スキップリードが実行されていないと判定された場合(ステップS1218:No)、ダミーデータ出力部306は特に処理を行わない。
一方、スキップリードが実行されたと判定された場合(ステップS1218:Yes)、ダミーデータ出力部306は、スキップされたセクタのデータの代わりとなるダミーデータを出力する(ステップS1219)。
その後、判定部303が、さらに次の命令があるか否かを判定する(ステップS1220)。あると判定された場合(ステップS1220:Yes)、磁気ヘッド13の移動が終了し、次の処理が開始された場合に、再びステップS1201から処理を開始する。
また、次の命令が無いと判定された場合(ステップS1220:No)、磁気ヘッド13がシークし、当該処理が行われた後に終了する(ステップS1221)。スキップリードが可能ではないと判定された場合(ステップS1216:No)、通常通りの処理を行う必要があるため、ステップS1217からの処理を行う。
一方、判定部303が、スキップリードが可能であると判定された場合(ステップS1210:Yes)、処理中の読み出し命令について、磁気ヘッド13の移動が間に合う、読み出し終了アドレスを算出する(ステップS1211)。その後、判定部303は、読み出し終了アドレスで読み出しを終了し、当該アドレス以降についての読み出しをスキップするように、ヘッド制御部301に対して指示する(ステップS1212)。その後、ステップS1217からの処理で、次のトラックの先頭セクタが、開始アドレスとしてシーク動作が開始される。
上述した処理では、磁気ヘッド13の移動が間に合わない場合に、移動前のセクタ又は移動後のセクタのいずれか一方のみスキップリードを行う例について説明した。しかしながら、いずれか一方のみに制限するのではなく、両方ともスキップリードを行ってもよい。この場合、ダミーデータの転送セクタ数は多くなるが、更に高速なアクセスが可能となる。
また、本実施の形態とは異なるが、シーケンシャルな複数の読み出し命令の発行によってデータを読み出す場合に、ホストシステム17側から故意にアクセスするセクタの間隔を空けてリードコマンドを発行することで、ハードディスクドライブ装置100における負荷を低減してもよい。ホストシステム17側で任意に要求アドレスを指定できるため、ハードディスクドライブ装置100側でコマンドパターンを認識するより、情報の欠落レベルを任意に制御することが可能である。
本実施の形態においては、データを読み出すか否かの基準として、セクタ間の移動距離に基づいて、セクタを読み出すか否かを判定した。しかしながら、本実施の形態は、データを読み出すか否かの基準をセクタ間の移動距離に制限するものではなく、例えばダミーデータを出力したダミーデータ出力領域の物理的な間隔など、磁気ディスク9上の物理的な位置に基づいて、判定する基準であればよい。
本実施の形態は、ハードディスクドライブ装置に制限するものではなく、読み書き可能なディスクに対して制御を行うディスクドライブ装置であればよい。
本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100は、1つ1つのコマンド実行時間を規定時間内に収めると共に、キューイングされたコマンドによる全体的な処理時間を短縮する。
本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100は、高速アクセスを要求されるコマンド群に基づく処理を行う際、所定の時間内に読み出すデータの欠落を最小限に抑えることができる。
本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100は、磁気ヘッド13によるセクタの操作中にダミーデータを出力するダミーデータ出力部306を備え、任意のセクタの任意のデータの代わりとしてダミーデータの出力を可能とする制御を行う。これにより、規定時間内に実行する命令の数を増加させることができる。ダミーデータを転送することで読み込み命令について100%のデータを保障することは出来なくなるが、その分の処理時間を他の命令の処理に割り当てることができる。必然的に書き込み命令の処理時間に余裕ができるため確実な動作を可能とする。このように本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100では、読み込みの処理時間を短縮し、書き込みの処理時間を長く確保することが可能となる。
また、ダミーデータの転送位置、及びセクタ数を決定するとして、リオーダリング機能を用いても良い。リオーダリング機能を用いた場合でも、コマンド処理の全体の実行時間を短縮することが可能となる。これは、ハードディスクドライブ装置100の磁気ディスク9の物理セクタ位置から導き出した処理のため、ホストシステム側からは推測できないものであり、ハードディスクドライブ装置100が適切に処理を行うものとする。
本実施の形態にかかるハードディスクドライブ装置100では、ダミーデータを出力する間隔を制御することで、画像、音声情報の欠落を最小限に抑えることができる。これにより、音切れやブロックノイズを抑えることができる。
また、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態において、読み出し命令が1種類の場合について説明した。しかしながら、読み出し命令を1種類の場合に制限するものではなく、データの必要性に応じた2種類の読み出し命令が、ホストシステム17から送られてくるものとしても良い。2種類の読み出し命令のうち、一方の読み出し命令は、読み出すデータの代わりにダミーデータを出力しても良い命令とする。他方の読み出し命令は、ダミーデータの出力を禁止する命令とする。
本変形例の場合、判定部303は、ダミーデータの出力を禁止する命令が入力された場合には、当該命令で読み出し対象とされたセクタについては、物理的な位置に係わらず、読み出しを行うと判定する。これにより、適切に読み出しデータの制御が可能となる。
ホストシステム17は、これら命令を使い分けることで、必要なデータについて確実に読み出すことと、ハードディスクドライブ装置100の動作の確実性を向上との両立を図ることが可能となる。
さらに、本変形例は、AVコマンドが、2種類の読み出し命令と、1種類の書き込み命令とに制限するものではなく、例えば、書き込み命令についてもダミーデータによる書き込みを許可し、2種類の読み出し命令と2種類の書き込み命令とで構成しても良い。このように、第1の実施の形態で示した処理は、あらゆるAVコマンド体系に対しても適用できる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、ハードディスクドライブ装置100の例について説明した。しかしながら、ハードディスクドライブ装置単体に制限するものではなく、ハードディスクドライブ装置をAVコマンドで制御する様々な情報処理装置に対して適用することができる。そこで、第2の実施の形態としては、ハードディスクドライブ装置100を備えたテレビジョン受信装置の例について説明する。
図13は、ハードディスクドライブ装置100を内蔵したテレビジョン受信装置1300の外観を示した図である。図13に示すように、破線領域にハードディスクドライブ装置100が内蔵されているものとする。
図14は、第2の実施の形態にかかるテレビジョン受信装置1300の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかるテレビジョン受信装置1300は、ハードディスクドライブ装置100と、録画再生制御部1401と、受信部1402と、表示部1403と、システムコントローラ部1404と、リモコン受信部1405とを備えている。
リモコン受信部1405は、図示しないリモコンからの信号を受信し、テレビジョン受信装置1300の電源の切り換え、選局、又は番組の予約の受付など行う。
受信部1402は、図示しないチューナ部を備え、リモコン受信部1405により選局された番組のコンテンツデータを受信するものである。受信したコンテンツデータは、表示部1403及び録画再生制御部1401のいずれか一つ以上に出力する。
表示部1403は、受信部1402又は録画再生制御部1401から供給されたコンテンツデータをテレビジョン信号(TV信号)に変換した後、テレビジョン信号の表示制御を行う。
システムコントローラ部1404は、テレビジョン受信装置1300全体の処理を制御するものである。具体的には、システムコントローラ部1404は、録画再生制御部1401への制御信号の出力処理、コンテンツデータに関する所定の処理に係る処理情報の表示処理などを行う。
録画再生制御部1401は、受信部1402が受信したコンテンツデータに関する所定の処理を実行するものである。本実施の形態では、録画再生制御部1401は、システムコントローラ部1404からの制御信号に応じて、受信部1402が受信したコンテンツデータまたはハードディスクドライブ装置100に記録されているコンテンツデータを選択して、表示部1403に出力する再生処理を実行する。
また、録画再生制御部1401は、コンテンツデータに、当該コンテンツデータを識別するための情報であって、コンテンツデータを録画した番組のチャンネルを示すチャンネル情報、コンテンツデータを録画した番組の番組名、コンテンツデータを録画した録画日時、コンテンツデータの再生履歴などを含む識別情報を付加してハードディスクドライブ装置100への記録処理を実行(録画)するものとする。
録画再生制御部1401は、ハードディスクドライブ装置100に対して直接接続されており、ハードディスクドライブ装置100を制御するための命令を出力する。この出力する命令には、AVコマンドも含まれている。すなわち、録画再生制御部1401は、第1の実施の形態にかかるホストシステム17と同様の役割を果たす。
ハードディスクドライブ装置100は、第1の実施の形態と同様の構成を備えているものとする。
(第2の実施の形態の変形例)
また、第2の実施の形態は、ハードディスクドライブ装置100を内蔵するテレビジョン受信装置1300に制限するものではない。変形例としては、図15に示すように、テレビジョン受信装置1500が直接ハードディスクドライブ装置100と接続されていてもよい。図15に示すテレビジョン受信装置1500においては、ハードディスクドライブ装置100を内蔵する代わりに、ハードディスクドライブ装置100と接続するための入出力I/F1501を備えるものとする。
入出力I/F1501は、ハードディスクドライブ装置100と接続するインターフェースとする。接続するインターフェースとしては様々な形式で良く、例えばUSB、IEEE1394などを用いても良い。
上述した第2の実施の形態及び変形例においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態のハードディスクドライブ装置100で実行されるコントロールプログラム51は、ROM11等に予め組み込まれて提供される。
本実施形態のハードディスクドライブ装置100で実行されるコントロールプログラム51は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態のハードディスクドライブ装置100で実行されるコントロールプログラム51を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のハードディスクドライブ装置100で実行されるコントロールプログラム51をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態のハードディスクドライブ装置100で実行されるコントロールプログラム51は、上述した各部(ヘッド制御部301と、リオーダリング機能部302と、判定部303と、命令記録部304と、キューイング機能部305と、ダミーデータ出力部306)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU1が上記ROM11からコントロールプログラム51を読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置(RAM10)上にロードされ、ヘッド制御部301と、リオーダリング機能部302と、判定部303と、命令記録部304と、キューイング機能部305と、ダミーデータ出力部306が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
1 CPU
2 ゲートアレイ
3 HDC
4 バッファRAM
5 リード・ライトIC
6 モータドライバ
7 VCM
8 SPM
9 磁気ディスク
10 RAM
11 ROM
12 CPUバス
13 磁気ヘッド
14 アーム
15 軸
16 ヘッドIC
17 ホストシステム
18 伝送路
21 サーボブロック
22 リード・ライトブロック
23 ホストブロック
24 リード・ライトブロック
25 バッファブロック
51 コントロールプログラム
100 ハードディスクドライブ装置
301 ヘッド制御部
302 リオーダリング機能部
303 判定部
304 命令記録部
305 キューイング機能部
306 ダミーデータ出力部
351 命令キュー
352 実行命令情報記憶部
1300、1500 テレビジョン受信装置
1401 録画再生制御部
1402 受信部
1403 表示部
1404 システムコントローラ部
1405 リモコン受信部
1501 入出力インターフェース

Claims (10)

  1. 磁気ディスク上で、データの読み出し又は書き込みのために走査の対象とされた各ブロックの物理的な位置に基づいて、データの読み出し対象であるブロックについて読み出しを行うか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により読み出しを行わないと判定された前記ブロックのデータの代わりとして、ダミーデータを出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 前記判定手段は、前記磁気ディスク上を走査するヘッドが走査の対象である第1ブロックから、次の走査の対象である第2ブロックまでの移動距離に基づいて、前記磁気ディスクが一回転するまでの間に、前記ヘッドが前記第2ブロックまで移動が間に合うか否かを判定し、前記ヘッドの移動が間に合わないと判定された場合に、前記第1のブロック又は前記第2のブロックについて、前記読み出しを行わないと判定すること、
    を特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  3. 前記判定手段は、さらに、前記ブロックから読み出されたデータに対する、前記出力手段により出力されたダミーデータの比率に基づいて、読み出しを行うか否かを判定すること、
    を特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  4. 前記判定手段は、前記ダミーデータの比率として、ダミーデータの出力量、及びダミーデータの出力間隔に基づいて、読み出しを行うか否かを判定すること、
    を特徴とする請求項3に記載のディスクドライブ装置。
  5. 前記判定手段は、さらに、データの読み出し先のブロックのうち、入力された命令で読み出しが必要とされたブロックについては、物理的な位置に係わらず、読み出しを行うと判定すること、
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のディスクドライブ装置。
  6. 磁気ディスク上で、データの読み出し又は書き込みのために走査の対象とされた各ブロックの物理的な位置に基づいて、データの読み出し対象であるブロックについて読み出しを行うか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により読み出しを行わないと判定された前記ブロックのデータの代わりとして、ダミーデータを出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とするディスク制御デバイス。
  7. 前記判定手段は、前記磁気ディスク上を走査するヘッドが走査の対象である第1ブロックから、次の走査の対象である第2ブロックまでの移動距離に基づいて、前記磁気ディスクが一回転するまでの間に、前記ヘッドが前記第2ブロックまで移動が間に合うか否かを判定し、前記ヘッドの移動が間に合わないと判定された場合に、前記第1のブロック又は前記第2のブロックについて、前記読み出しを行わないと判定すること、
    を特徴とする請求項6に記載のディスク制御デバイス。
  8. 磁気ディスク上で、データの読み出し又は書き込みのために走査の対象とされた各ブロックの物理的な位置に基づいて、データの読み出し対象であるブロックについて読み出しを行うか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により読み出しを行わないと判定された前記ブロックのデータの代わりとして、ダミーデータを出力する出力手段と、有するハードディスク制御手段と、
    前記ハードディスク制御手段に対して、前記ハードディスク制御手段を制御する命令を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  9. 磁気ディスクドライブ装置を制御するディスク制御方法であって、
    磁気ディスク上で、データの読み出し又は書き込みのために走査の対象とされた各ブロックの物理的な位置に基づいて、データの読み出し対象であるブロックについて読み出しを行うか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより読み出しを行わないと判定された前記ブロックのデータの代わりとして、ダミーデータを出力する出力ステップと、
    を有することを特徴とするディスク制御方法。
  10. 前記判定ステップは、前記磁気ディスク上を走査するヘッドが走査の対象である第1ブロックから、次の走査の対象である第2ブロックまでの移動距離に基づいて、前記磁気ディスクが一回転するまでの間に、前記ヘッドが前記第2ブロックまで移動が間に合うか否かを判定し、前記ヘッドの移動が間に合わないと判定された場合に、前記第1のブロック又は前記第2のブロックについて、前記読み出しを行わないと判定すること、
    を特徴とする請求項9に記載のハードディスクの制御方法。
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