JP2010175949A - スクリーンおよびプロジェクションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の部材に分割することで小型化が可能であり、携帯性および収納性に優れるスクリーンを提供することを目的とする。
【解決手段】帯状のスクリーン材31と、スクリーン材31を収納する収納部と、を備える複数のユニット1A,1Bを有し、ユニット1A,1Bが所定の配列方向に配列すると共に、各々のスクリーン材31の周縁部同士を接続することで、一体の投射面を成すスクリーンシート3を構成することを特徴とするスクリーンS。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクリーンおよびプロジェクションシステムに関するものである。
従来、プロジェクター(投射型表示装置)を用いた展示会や学会、会議等のプレゼンテーションや、あるいはホームシアター等の映像視聴のための拡大画像の投射面として、反射スクリーンが用いられている。このような反射スクリーンの中には、不使用時にスクリーンを巻き取って収納する収納部を有しているものがある。特許文献1には、収納部を備えた自立式の大画面スクリーンの構成が開示されている。
特開平5−19357号公報
しかしながら、上記特許文献の構成では、スクリーンの縦横寸法のうち縦方向の寸法については、不使用時に収納部に収納されることによって縮小するが、スクリーンの横幅が減少することはない。そのため、収納部はスクリーンの横幅以上の長さを有することが必要であり、大画面を表示可能なスクリーンに対しては、相応の長さを有する収納部が必要となる。例えば100インチの大画面表示が可能なスクリーンだと、収納部の長さは2m以上となり、広い収納場所が必要となる。
また、近年の技術開発によりプロジェクターが小型化し、容易に持ち運びが可能となっていることから、不特定の場所で拡大画像を利用することができようになっているのに対し、大型のスクリーンは携帯性が悪く、持ち運びが非常に困難である。そのため、結果として、プロジェクターの使用箇所がスクリーンを設置した場所に限られてしまうこととなっている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、複数の部材に分割し小型化が可能なスクリーンを提供することを目的とする。また、携帯性および収納性に優れるプロジェクションシステムを提供することを合わせて目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のスクリーンは、帯状のスクリーン材と、前記スクリーン材を収納する収納部と、を備える複数のユニットを有し、前記ユニットが所定の配列方向に配列されると共に、前記スクリーン材が前記収納部から引き出された状態で、各々の前記スクリーン材の周縁部同士が接続されることで、一体の投射面を成すスクリーンシートが構成されることを特徴とする。
この構成によれば、不使用時や運搬時にはスクリーンを複数のユニットに分割することができるため、小型化が可能で収納性や携帯性が高いスクリーンとすることができる。
本発明においては、隣接する一対の前記スクリーン材における前記周縁部の、いずれか一方または両方に、隣接するスクリーン材同士を接続する接続手段を有することが望ましい。
この構成によれば、スクリーン材同士の一体性を高めたスクリーンシートとすることができる。
本発明においては、隣接する一対の前記スクリーン材は、前記周縁部において互いに重畳して密着することが望ましい。
この構成によれば、スクリーン材同士の継ぎ目に、観察者が認識可能な隙間が無くなり、良好な投射面を有するスクリーンとすることができる。
本発明においては、前記スクリーン材の端面は、曲面加工または面取り加工が施されていることが望ましい。
この構成によれば、スクリーン材同士の継ぎ目において投射光による影の発生を抑制し、一体感の高いスクリーンとすることができる。
本発明においては、一端が前記収納部と結合し、前記スクリーンシートを保持する複数の支柱を有することが望ましい。
この構成によれば、スクリーンシートの自重によるたるみが生じにくく、平坦性の高いスクリーンとすることができる。
本発明においては、前記支柱は、長さが変更可能であることが望ましい。
この構成によれば、より収納性や携帯性が高まる。
本発明においては、前記スクリーン材は、引き出し方向の端部に梁材を有すると共に、複数の前記スクリーン材の各々における前記梁材が、相互に連結して前記スクリーンシートの梁部を成し、前記支柱は、前記梁材同士の連結部分を係止し、前記梁部を介して前記スクリーンシートを保持する係止部を有することが望ましい。
この構成によれば、支柱がスクリーンシートの保持に加えて、スクリーン材同士の接続の補助を行うことができる。
本発明においては、前記支柱は平坦面を有し、前記平坦面と前記スクリーンシートとの各々に、互いに密着させる密着手段が設けられていることが望ましい。
この構成によれば、支柱をスクリーンシートの平坦性確保のためのガイドとしても用いることができ、投射面が高い平坦性を具備するスクリーンとすることができる。
本発明においては、前記支柱は、隣接する一対の前記スクリーン材の継ぎ目と重なって配置され、前記継ぎ目と重なって、前記密着手段が設けられていることが望ましい。
この構成によれば、継ぎ目を支柱で直接保持することでスクリーン材同士の継ぎ目における隙間の発生を抑制し、良好な投射面を有するスクリーンとすることができる。
本発明においては、前記密着手段は、前記周縁部において互いに重畳する一対の前記スクリーン材のうち、一方の前記スクリーン材に配置され、前記密着手段は、前記一方のスクリーン材と前記支柱とが他方の前記スクリーン材を挟持して接合することで、一対の前記スクリーン材同士を接続する接続手段を兼ねることが望ましい。
この構成によれば、スクリーン材同士の接続と、スクリーンシートと支柱との接続と、を、同じ密着手段で兼ねることができるため、構成を簡略化することができる。
本発明においては、前記他方のスクリーン材には、前記一方のスクリーン材が露出する貫通孔が設けられ、前記一方のスクリーン材は、前記貫通孔を介して前記支柱と密着することが望ましい。
この構成によれば、密着手段による一方のスクリーンと支柱との接合がより強固に行われるため、スクリーンシートを安定に保持し、投射面が高い平坦性を具備するスクリーンとすることができる。
本発明においては、複数の前記ユニットが、前記配列方向に互いに摺動し伸縮可能な一組のユニットセットを構成し、複数の前記ユニットセット同士が脱着可能に構成されていることが望ましい。
この構成によれば、不使用時には、ユニットをスライドさせてユニットセットを縮めることで、ユニットセット毎に容易にまとめることができ、収納性や携帯性を高めたスクリーンとすることができる。
本発明においては、前記ユニットセットは、摺動方向における前記ユニット同士の相対位置を規定する位置決め手段を有していることが望ましい。
この構成によれば、使用時にユニット同士を所定の相対位置に配置しやすいため、組み立てが容易なスクリーンとすることができる。
また、本発明のプロジェクションシステムは、上記のスクリーンと、前記スクリーンに画像を投射する投射型表示装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、投射型表示装置と共に携帯性に優れるスクリーンを用いることで、配置自由度の高いプロジェクションシステムを実現できる。
本実施形態のスクリーンおよびプロジェクションシステムを示す斜視図である。 本実施形態のスクリーンを構成するユニットを示す斜視図である 本実施形態のユニットの構成を示す説明図である。 本実施形態のユニットの底部を示す斜視図である。 本実施形態のユニットの側壁を示す斜視図である。 本実施形態のユニットの動きを示す説明図である。 本実施形態の支柱を示す分解斜視図である。 本実施形態の支柱を構成する第1部材を説明する説明図である。 本実施形態の支柱を構成する第3部材を説明する説明図である。 本実施形態のスクリーンシートを示す説明図である。 本実施形態のスクリーンシートの継ぎ目部分を示す説明図である。 本実施形態のスクリーンシートと支柱との組み立ての様子を示す説明図である。
以下、図1〜図12を参照しながら、本発明の実施形態に係るスクリーンについて説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の膜厚や寸法の比率などは適宜異ならせてある。
図1は、本実施形態のスクリーンS、および本実施形態のプロジェクションシステムPSを示す斜視図であり、図1(a)はスクリーンSの表面側、図1(b)は同じく裏面側を示す。図に示すように、本実施形態のスクリーンSは、複数のユニット1A,1Bと、ユニット1A,1Bから引き出された複数のスクリーン材31が互いに接続され、結合してなるスクリーンシート3と、を有している。また、1つのユニット1Aと、1つのユニット1Bとが一組のユニットセット1Sを成しており、該ユニットセット1Sを複数個(本実施形態では3組)用いて、スクリーンSを構成している。
プロジェクションシステムPSは、スクリーンSにスクリーンSに拡大画像を投射可能なプロジェクターPJを加えた構成となっている。
図では、ユニット1A、1Bを略直方体形状で示している。複数のユニット1A同士およびユニット1B同士は、それぞれが間隔を空けながら配列している。ユニット1Aの列、ユニット1Bの列は隣り合っており、隣り合うユニット1Aの隙間部分に重なってユニット1Bが配置され、長手方向の端部において互いに接続されている。そのため、ユニット1A,1Bは、自身の長手方向に、互い違いに配列している。
スクリーンシート3は、隣接するスクリーン材31同士が互いに接続されて構成されている。スクリーンSの裏面側には、ユニット1B上、およびエンドユニット4上に設けられた複数の支柱5が配置され、スクリーンシート3を支持している。また、スクリーンシート3の上端には円筒形の梁部6が設けられており、複数の支柱5の上端で梁部6を保持している。更に、ユニット1A,1Bの各々には、板状の支持足7が設けられている。
こうしたスクリーンSは、近接投影タイプのプロジェクターPJから投射された光(投射光L)をスクリーンシート3上の投射面に映し出し、拡大画像を表示する。観察者は、プロジェクターPJ側から拡大画像を観察する。
本発明のスクリーンSは、スクリーンシートを含めた全体が複数のユニット毎に分解可能であることを特徴としている。そのため、スクリーンSの不使用時には収納場所を小さくすることができ、また、携帯性が良いために、スクリーンSの設置場所を変更することが容易となる。
以下、スクリーンSを構成する各構成要素について詳細に説明し、各構成要素を組み合わせてスクリーンSとなることを示す。図2から図6は、ユニットセット1Sおよびユニット1A,1Bの説明図であり、図7から図9は、支柱5の説明図であり、図10から図12は、スクリーンシート3の説明図である。
まず、ユニットセット1Sおよびユニット1A,1Bについての説明を行う。
図2は、各構成を示す斜視図である。ここでは、1つのユニットセット1Sを示している。
ユニット1A、1Bは、帯状のスクリーン材31a,31bを収納する略直方体形状の収納部10を有しており、収納部10の上部からスクリーン材31a,31bが引き出し可能となっている。引き出されたスクリーン材31の長手方向の端部には、各々梁材6aが設けられており、隣り合う梁材6a同士が結合されることで、図1に示したスクリーンシートの梁部6を構成する。
図3は、ユニットセット1Sの各部を示す説明図であり、図3(a)は、ユニット1A,1Bが組み合わさった状態での短手方向の断面図、図3(b)はユニット1A,1Bの長手方向の断面図である。
図に示すように、ユニット1の収納部10の内部には、スクリーン材31を巻き取る軸部11、軸部11を支持する軸受け12、を有するスプリングローラーが備えられており、収納部10の筐体上部には、スクリーン材31を引き出すための開口部14が設けられている。図では、梁材6aが収納部10の外にある状態を示しているが、例えば、収納部10の筐体上部が開いて、梁材6aが収納部10内に収納可能としても良い。
開口部14は、収納部10の筐体上部において平面視で一方の内壁に偏った位置に設けられている。ユニット1Aとユニット1Bとは、互いの開口部14が近接するように設置されているため、互いのスクリーン材31の下端が近づき、形成されるスクリーンシートの平面性を保ちやすい配置となっている。
各々の収納部10の内部では、ユニット1Aのスクリーン材31aは、投射光Lの投射面31xが軸部11側となる内巻きに巻かれて収納されており、ユニット1Bのスクリーン材31bは、投射面31yが軸部11とは反対側を向く外巻きに巻かれて収納されている。
図4は、ユニットセット1Sの底部を示す斜視図である。収納部10の底部に設けられた板状の支持足7は、平面視中心に設けられた回転軸R周りに回転可能となっており、不使用時には収納部10の底部に設けられた収納溝17に収納される。そのため、移送時に支持足7が他の荷物等と干渉することがなく携帯性や収納性が高い。
図5は、ユニット1Aとユニット1Bとの組み合わせ部分である外側側壁を示す斜視図であり、図5(a)はユニット1A、図5(b)はユニット1Bの側壁を示す。
図5(a)に示すように、ユニット1Aが有する収納部10aの側壁には、長手方向に延在して形成された凸条部(凸部)15aと、側壁の長手方向の一端側において凸条部15aの上側に設けられた第1ピン(位置決め手段)16aと、他端側において凸条部15aの下側に設けられた第2ピン(位置決め手段)18aと、を有している。凸条部15aは、自身の稜線方向と平行な側面が逆テーパー状の傾斜を備えて形成されている。
また、図5(b)に示すように、ユニット1Bが有する収納部10bの側壁には、長手方向の両端にまで延在して形成された凹部15bと、凹部15bの上側において長手方向に延在して設けられ、両端が閉じた第1溝部(位置決め手段)16bと、側壁の長手方向の両端において凹部15bの下側に設けられた第2溝部(位置決め手段)18bと、を有している。凹部15bは、自身の延在方向と平行な側面が逆テーパー状の傾斜を備えて形成されている。
ユニット1Aとユニット1Bとが組み合わさる場合には、凸条部15aが凹部15bに嵌入し、ユニット1A,1Bの長手方向に相対的にスライド可能となっている。凸条部15aおよび凹部15bの各々の側面は逆テーパー状となっているために、凸条部15aを凹部15bに嵌入させた後には、ユニット1A,1Bがはずれにくくなっている。
また、図5に示す第1ピン16aと第1溝部16bとが組み合わさっており、ユニット1A,1Bをスライドさせて延ばすと、いずれ第1溝部16bの端部に第1ピン16aが突き当たる。そのため、ユニット同士が外れることが防止される。
同様に、ユニット1A,1Bの端部を揃えた状態で両者を組み合わせた場合には、第1溝部16bの端部に第1ピン16aが突き当たる。そのため、ユニットセットを縮めて収納する際に、ユニット同士の相対的な収納位置が規定され、収納が容易となる。
更に、複数のユニットセットを組み合わせて大型のスクリーンとする場合に、第2ピン18aが第2溝部18bに突き当たるようになっている。そのため、ユニットセット同士の連結位置が規定され、連結が容易となる。
このようなユニット1A,1Bを組み合わせたユニットセット1Sは、図6に示すように、長手方向に伸縮自在な構成とすることができる。図6(a)はユニットセット1Sを縮めた状態、図6(b)はユニットセット1Sを引き延ばした状態を示す。
本実施形態のスクリーンSが備えるユニットセット1Sおよびユニット1A,1Bは、以上のような構成となっている。
次に、支柱5についての説明を行う。
図7は、支柱5を示す分解斜視図である。図に示すように、支柱5は、第1部材51、第2部材52、第3部材53が互いに連結して構成された略角柱状を呈している。第1部材51は、支柱5の上端部分を含み、第3部材53は支柱5の下端部分を含む。
第1部材51と第3部材53とを連結する第2部材52は、適宜長さを変更することで、支柱5の高さを変えることができる。或いは、第2部材52が複数の短い部材で構成されており、連結数を変更することで高さ調整を行う事としても良い。
各部材の連結部分は、段差を生じない方が好ましく、例えば、一方の部材の端部が細くなっており、該一方の部材の端部を他方の部材の端部に差し込んで連結するジョイント式となっている。
図8は、第1部材51を説明する説明図である。図8(a)に示すように、第1部材51の上端には、鈎状の係止部56が設けられている。係止部56は、図8(b)に示すように、支柱5とした際に、スクリーンシート3の端部に設けられた梁部6を保持するために用いられる。
本実施形態では、係止部56の断面視形状が、C字状の切り欠き円形となっており、切り欠き部の間口が円柱状の梁部6の直径と比べて狭くなっている。係止部56にて梁部6を係止する際には、切り欠き部から係止部56の内側に向けて梁部6を押し込んで嵌める。なお、梁部6の保持が出来るならば、係止部56の形状はこれに限らない。
このように保持されるスクリーンシート3には、不図示の収納部内に設けられたスプリングローラーによって巻き取られる力が加わっているため、スクリーンシート3の表面を平坦に保つ張力が常に加わることとなる。
図9は、第3部材53を説明する説明図である。図9(a)に示すように、第3部材53の下方には、第3部材53の長手方向へ延びるテーパー状の傾斜面57が設けられており、また下端には、第3部材53の長手方向と直交する向きに接続凸部59が設けられている。
また、支柱5が設置されるユニット1Bの上面には、図9(b)に示すように、接続凹部19が設けられている。
そのため、図9(c)に示すように、支柱5は、接続凸部59が接続凹部19に嵌合することでユニット1Bの上面に設置される。また、支柱5の下方には傾斜面57が設けられているため、支柱5が設置された際に支柱5が開口部14に干渉することが無く、不図示のスクリーン材の引き出しを妨げない。
本実施形態のスクリーンSが備える支柱5は、以上のような構成となっている。
次に、スクリーンシート3についての説明を行う。
図10は、スクリーンシート3を示す説明図である。スクリーンシート3は、複数のユニット1Aのスクリーン材31aと、ユニット1Bのスクリーン材31bと、が交互に接続されることによって構成されており、図10(a)はスクリーン材31a、図10(b)はスクリーン材31b、図10(c)はスクリーンシート3の継ぎ目部分を示している。
図10(a)に示すように、スクリーン材31aには、長辺に沿った周縁部に重なり部32aが設けられており、重なり部32aには等間隔で円形の磁石(接続手段、密着手段)35aが複数設けられている。スクリーン材31aが有する梁材6aの端部には、重なり部32aと同幅で円柱状の梁材6aの一部を略半分に割った形状の切り欠き部61aが設けられている。
また、図10(b)に示すように、スクリーン材31bは、長辺に沿った周縁部に重なり部32bが設けられており、重なり部32bにはスクリーン材31aに設けられた磁石35aと同じ間隔で複数の貫通孔35bが設けられている。スクリーン材31bが有する梁材6aの端部には、重なり部32bと同幅で円柱状の梁材6aの一部を略半分に割った形状の切り欠き部61bが設けられている。
図10(c)に示すように、これらのスクリーン材31a,31bは、互いの重なり部32a,32b同士を重ね合わせて接続し、一体のスクリーンシート3を構成する。スクリーン材31aに設けられた磁石35aは、スクリーン材31bに設けられた貫通孔35bから覗くように重なっている。また、切り欠き部61a,61bが互いに連結する連結部分65は、梁材6aと同形状の円柱状となる。
図11は、スクリーンシート3の継ぎ目部分を示す断面図である。図に示すように、スクリーン材31a,31bの重なり部の近傍では、スクリーン材31aの端部が、面取り加工または曲面加工が成されていることが望ましい。図では、このような加工を行っていないスクリーン材31aを破線で重ねて示している。加工を行うことで、投射光Lを投射する際に、スクリーン材31aの厚さに起因する影SDの発生を抑制し、スクリーンシート3の継ぎ目を観察者に感じさせなくなる。
図12は、スクリーンシート3と支柱5とを組み合わせる組み立ての様子を示す説明図である。
図12(a)に示すように、組み立てにおいては、スクリーン材31a,31bの互いの重なり部32a,32bが、支柱5と重なるように配置する。この時、例えば支柱5の磁石35aと対向する位置に、鉄などの磁性体、または磁石35aと引きあう極を磁石35a側に向けた磁石を配置することにより、磁石35aが支柱5に貼り付く。支柱5全体を磁性体で形成することとしても良い。
磁石35aは、スクリーン材31aとスクリーン材31bとを同時に支柱5に固定するため、結果、磁石35aにより、スクリーン材31aとスクリーン材31bとの接続と、スクリーンシート3の支柱5への固定と、の両方が行われる。
また、支柱5の上端に設けられた係止部56により、切り欠き部61a,61bが連結する連結部分65を係止する。そのため、支柱5がスクリーンシート3の保持に加えて、スクリーン材31a,31b同士の接続を補助することができる。
また、図12(b)に示すように、支柱5は角柱状であるために、磁石35aが貼り付く面は平坦面5sとなっている。スクリーンシート3が支柱5の平坦面5sに沿って固定されることで、スクリーンシート3の平面性を確保しやすくなる。
本実施形態のスクリーンSが備えるスクリーンシート3は、以上のような構成となっている。
以上のような構成のスクリーンSによれば、不使用時や運搬時にはスクリーンSを複数のユニット1A,1Bに分割することができるため、収納性や携帯性が高いスクリーンSとすることができる。また、このスクリーンSを用いたプロジェクションシステムPSは、携帯性に優れるため、配置自由度が高いプロジェクションシステムPSを実現できる。
なお、本実施形態においては、スクリーン材31が収納部内のスプリングローラーによって巻き取られることとしているがこれに限らず、例えば蛇腹状に折りたたんで収納することとしても良い。
また、本実施形態においては、ユニット1Aの列とユニット1Bの列との2列からスクリーン材を引き出し、スクリーンシートを構成することとしたが、ユニットの列は2列に限らない。
また、本実施形態においては、ユニットセット1Sを複数用いてスクリーンSを構成しているため、用いるユニット1A,1Bの総数が偶数になっているが、もちろんこれには限らない。例えば、ユニット1Bのみを用いて小型のスクリーンとしても良く、また、ユニットセット1Sにユニット1Bを加えて、ユニット総数が奇数となる構成とすることもできる。
また、本実施形態においては、ユニット1Aの凸条部15aがユニット1Bの凹部15bに嵌入することで、伸縮可能なユニットセット1Sを構成することとしたが、ユニット1A,1Bが相互に摺動することでユニットセット1Sの伸縮を可能とするならば、これに限らない。
また、本実施形態においては、ユニットセット1Sを3組(ユニット1A,1Bを各々3つずつ)用いる構成としたがこれに限らず、任意の数のユニットを連結してスクリーンシートを構成することができる。そのため、必要に応じて用いるユニットの数を変更することで、スクリーンシートの横寸法を変えることができる。更に、スクリーンシートの縦寸法は、各ユニットが備えるスクリーン材の引き出し長さを変えることで変更可能であることから、これらを組み合わせてスクリーンシート全体の大きさ(投射面の面積)を変更することができる。
また、本実施形態においては、スクリーンシート3と支柱5とを密着させる密着手段として、磁石を用いることとしたが、これに限らない。密着させる手段としては、例えば、面ファスナーやボタンなどの物理的な係止を行う部材、粘着テープ等の粘着部材、吸盤のように大気圧を利用した真空吸着によるもの、スクリーンシートと支柱との間に発生する静電気を利用したものなど、を用いることができる。
また、本実施形態においては、スクリーン材31aに設けられた磁石35aを用いて、スクリーン材31bを同時に支柱5に固定することとしたが、スクリーン材同士を接続する部材(接続手段)と、スクリーンシート3と支柱5とを接続する部材(密着手段)と、を別々に設けることとしても構わない。このような構成の場合には、必ずしも密着手段がスクリーン材31同士の重なり部分に配置されなくても良い。
また、本実施形態においては、スクリーン材31a,31bは、互いに重なり部32a,32bで重なることとしたが、重ならずに、支柱5の表面でスクリーン材の端面同士が突き合わされて接続されることとしても良い。このようにすると、スクリーン材31の厚さに起因する影が生じず、スクリーンシート3の継ぎ目を観察者に感じさせなくなる。
また、本実施形態においては、支柱5は、ジョイント式の連結方式を採用し、部材の数や長さを変更することにより支柱5の長さを変更することとしているが、これに限らない。例えば、筒状に設けられた一方の部材(例えば、第1部材51)の中に他方の部材(例えば、第2部材52)を挿入し、引き出す長さを制御することで支柱5全体の長さを制御することとしても良い。
また、本実施形態においては、支柱5は、角柱状の形状を有することとしているが、これに限らず、断面形状が、略円形、略楕円形、多角形、など種々の形状とすることができる。これらの断面形状を取る支柱であっても、スクリーンシートの平面性を担保するために、スクリーンシートと接する箇所は平坦面であることが望ましい。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、本実施形態のスクリーンSは、映し出された投射画像をプロジェクターPJ側から観察する反射型スクリーンであることとして説明したが、プロジェクターPJとは反対側から投射画像を観察する透過型スクリーンとしても良い。その場合には、支柱の存在が投射画像を遮ることのないように、支柱5がスクリーンSの両端のみで支持するようにすれば良い。また、このような構成の場合には、梁材6a同士を連結させるための連結部材を別途用いて梁部6を構成することとすると良い。
また、本実施形態のスクリーンSは、ユニット1A,1Bから上方にスクリーン材を引き出す自立式のスクリーンであることとしたが、スクリーンシートの縦横の2方向のうち、一方向は収納部に収納することで、他方の一方向はスクリーンシートを複数に分割することで、結果として収納性を高める構成であればこれに限らない。
例えば、ユニット1A,1Bをつり下げ、スクリーン材を下方に引き出す構成としても良い。このような構成の場合には、スプリングローラーによる巻き上がりを防ぐための構成があれば、支柱5は必ずしも必要ではない。また、ユニット1A、1Bを縦方向に配列し、横方向にスクリーン材を引き出す構成とすることとしても良い。
1A,1B…ユニット、1S…ユニットセット、3…スクリーンシート、5…支柱、5s…平坦面、6…梁部、6a…梁材、10,10a,10b…収納部、15a…凸条部(凸部)、15b…凹部、16a…第1ピン(位置決め手段)、16b…第1溝部(位置決め手段)、18a…第2ピン(位置決め手段)、18b…第2溝部(位置決め手段)、31,31a,31b…スクリーン材、32a,32b…重なり部(周縁部)、35a…磁石(密着手段)、35b…貫通孔、56…係止部、65…連結部分、PJ…プロジェクター(投射型表示装置)、S…スクリーン、

Claims (14)

  1. 帯状のスクリーン材と、前記スクリーン材を収納する収納部と、を備える複数のユニットを有し、
    前記ユニットが所定の配列方向に配列されると共に、前記スクリーン材が前記収納部から引き出された状態で、各々の前記スクリーン材の周縁部同士が接続されることで、一体の投射面を成すスクリーンシートが構成されることを特徴とするスクリーン。
  2. 隣接する一対の前記スクリーン材における前記周縁部の、いずれか一方または両方に、隣接するスクリーン材同士を接続する接続手段を有することを特徴とする請求項1に記載のスクリーン。
  3. 隣接する一対の前記スクリーン材は、前記周縁部において互いに重畳して密着することを特徴とする請求項1または2に記載のスクリーン。
  4. 前記スクリーン材の端面は、曲面加工または面取り加工が施されていることを特徴とする請求項3に記載のスクリーン。
  5. 一端が前記収納部と結合し、前記スクリーンシートを保持する複数の支柱を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスクリーン。
  6. 前記支柱は、長さが変更可能であることを特徴とする請求項5に記載のスクリーン。
  7. 前記スクリーン材は、引き出し方向の端部に梁材を有すると共に、複数の前記スクリーン材の各々における前記梁材が、相互に連結して前記スクリーンシートの梁部を成し、
    前記支柱は、前記梁材同士の連結部分を係止し、前記梁部を介して前記スクリーンシートを保持する係止部を有することを特徴とする請求項5または6に記載のスクリーン。
  8. 前記支柱は平坦面を有し、
    前記平坦面と前記スクリーンシートとの各々に、互いに密着させる密着手段が設けられていることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のスクリーン。
  9. 前記支柱は、隣接する一対の前記スクリーン材の継ぎ目と重なって配置され、
    前記継ぎ目と重なって、前記密着手段が設けられていることを特徴とする請求項8に記載のスクリーン。
  10. 前記密着手段は、前記周縁部において互いに重畳する一対の前記スクリーン材のうち、一方の前記スクリーン材に配置され、
    前記密着手段は、前記一方のスクリーン材と前記支柱とが他方の前記スクリーン材を挟持して接合することで、一対の前記スクリーン材同士を接続する接続手段を兼ねることを特徴とする請求項9に記載のスクリーン。
  11. 前記他方のスクリーン材には、前記一方のスクリーン材が露出する貫通孔が設けられ、
    前記一方のスクリーン材は、前記貫通孔を介して前記支柱と密着することを特徴とする請求項10に記載のスクリーン。
  12. 複数の前記ユニットが、前記配列方向に互いに摺動し伸縮可能な一組のユニットセットを構成し、
    複数の前記ユニットセット同士が脱着可能に構成されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のスクリーン。
  13. 前記ユニットセットは、摺動方向における前記ユニット同士の相対位置を規定する位置決め手段を有していることを特徴とする請求項12に記載のスクリーン。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載のスクリーンと、前記スクリーンに画像を投射する投射型表示装置と、を備えることを特徴とするプロジェクションシステム。
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