JP2010175121A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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尚希 渡邉
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和宏 齋藤
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高橋  健
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Abstract

【課題】残湯量の低下をユーザに認知させ易い貯湯式給湯機を得ること。
【解決手段】残湯量検出部により検出される残湯量が条件値を下回ったときに音による報知動作を開始する報知部113と、報知動作の終了を指示するための報知切りスイッチ111eとをリモートコントローラ120Aに設け、報知部が上記の報知動作を開始したときには、報知切りスイッチの操作および残湯量の増加の少なくとも一方の報知終了条件が成立するまで当該報知動作を継続するようにする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、熱源機で沸き上げた湯を貯湯タンクに貯留し、ここから所望の給湯先に湯を供給する貯湯式給湯機に関する。
熱源機で沸き上げた湯を貯湯タンクに貯留し、ここから所望の給湯先に湯を供給する貯湯式給湯機では、一般に、1日に使用すると予想される量の湯を電力料金が割安な深夜時間帯に沸き上げて貯湯タンクに貯留し、その後は貯湯タンク内の湯を給湯に供する。このため、予想量を超える湯の消費が求められたときには必然的に湯が不足する。
貯湯タンク内の湯が不足する「湯切れ」を防止するために、昼間でも湯の沸上げを行うことができるように構成された貯湯式給湯機もある。また、貯湯式給湯機での湯の沸上げ速度は比較的遅いため、貯湯タンク内の湯の残量(以下、「残湯量」という)が少なくなったときには残湯量の低下をユーザに報知し、湯切れが起こらないように計画的な湯の消費を喚起する貯湯式給湯機も開発されている。例えば特許文献1には、残湯量をリモートコントローラの表示画面に視覚表示したり、残湯量の低下をリモートコントローラから音で報知したりする貯湯式給湯機(電気温水器)が記載されている。
特開2001−311557号公報
しかしながら、残湯量をリモートコントローラの表示画面に視覚表示しただけでは、リモートコントローラから離れた場所にいるユーザに対して十分な報知効果が得られないことがある。また、残湯量の低下を音で報知する場合でも、予め定められた時間だけ音で報知したのでは、ユーザが報知音に気付かないことがある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、残湯量の低下をユーザに認知させ易い貯湯式給湯機を得ることを目的とする。
本発明の貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、該貯湯タンクに貯留された湯水を湯に沸き上げる熱源機と、貯湯タンク内の残湯量を検出する残湯量検出部と、熱源機を制御する制御装置と、制御装置と通信するリモートコントローラとを備え、貯湯タンクに貯留した湯を該貯湯タンクから所定の給湯先に供給する貯湯式給湯機であって、リモートコントローラは、残湯量検出部により検出される残湯量が条件値を下回ったときに音による報知動作を開始する報知部と、報知動作の終了を指示するための報知切りスイッチとを有し、報知部は、報知切りスイッチの操作および残湯量の増加の少なくも一方の報知終了条件が成立するまでは報知動作を継続することを特徴とする。
本発明の他の貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、該貯湯タンクに貯留された湯水を湯に沸き上げる熱源機と、貯湯タンク内の残湯量を検出する残湯量検出部と、熱源機を制御する制御装置と、制御装置と通信するリモートコントローラとを備え、貯湯タンクに貯留した湯を該貯湯タンクから所定の給湯先に供給する貯湯式給湯機であって、リモートコントローラは、残湯量検出部により検出される残湯量が条件値を下回ったときに音による報知動作を開始する報知部を有し、報知部は、報知動作を開始すると、残湯量が条件値よりも大きな所定の値以上になるまで報知動作を継続することを特徴とする。
本発明の貯湯式給湯機では、報知切りスイッチが操作されるまで、あるいは残湯量が所定量以上になるまで、残湯量の低下を音で報知する報知部の報知動作が継続されるため、ユーザに残湯量の低下を確実に認知させ易い。
図1は、本発明の貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。 図2は、図1に示した貯湯式給湯機でのタンク側制御装置を概略的に示すブロック図である。 図3は、図1に示した貯湯式給湯機でのリモートコントローラを概略的に示す正面図である。 図4は、図3に示したリモートコントローラでの残湯量表示と残湯量との対応関係の一例を示す図表である。 図5は、図3に示したリモートコントローラを概略的に示すブロック図である。 図6は、図1に示した貯湯式給湯機での報知動作に係るタンク側制御装置の処理の一例を概略的に示すフローチャートである。 図7は、本発明の貯湯式給湯機のうち、沸上げ開始指令と報知終了要求とを1回のスイッチ操作で入力することができる機能を有するものでの報知動作に係るタンク側制御装置の処理の一例を概略的に示すフローチャートである。 図8は、本発明の貯湯式給湯機のうち、報知切りスイッチが操作されると貯湯タンク内の残湯量に拘わらず報知動作が終了し、沸上げスイッチが操作されると貯湯タンク内の残湯量が所定量に達したときに報知動作が終了するように構成されたものでの報知動作に係るタンク側制御装置の処理の一例を概略的に示すフローチャートである。 図9は、本発明の貯湯式給湯機のうち、報知継続機能を有するものでの報知動作に係るタンク側制御装置の処理の一例を概略的に示すフローチャートである。
以下、本発明の貯湯式給湯機の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は下記の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の貯湯式給湯機の一例を示す概略図である。同図に示す貯湯式給湯機130は、水を湯に沸き上げて所望箇所に給湯する機能と、浴槽150内の浴水150aを追焚きする機能とを有するものであり、当該貯湯式給湯機130は、ヒートポンプユニット20とタンクユニット110と2台のリモートコントローラ120A,120Bとを備えている。以下、貯湯式給湯機130の各構成要素について説明する。
上記のヒートポンプユニット20は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、放熱器に相当する沸上げ用熱交換器3と、膨張弁5と、蒸発器7と、これらを環状に接続する循環配管9とを有する冷凍サイクル部10、および該冷凍サイクル部10の動作を制御するヒートポンプ側制御装置15を備え、熱源機として機能する。上記の冷凍サイクル部10では、二酸化炭素等の冷媒が圧縮機1で圧縮されて高温、高圧となった後に沸上げ用熱交換器3で放熱し、膨張弁5で減圧され、蒸発器7で吸熱してガス状態となって圧縮機1に吸入される。
この冷凍サイクル部10は、ヒートポンプ側制御装置15と一緒にユニットケースUC1に納められており、ヒートポンプ側制御装置15は、後述するタンク側制御装置100に接続されて該タンク側制御装置100により動作制御される。したがって、ヒートポンプユニット20はタンク側制御装置100により動作制御される。
一方、タンクユニット110は、貯湯タンク25、給水管路40、貯湯用循環管路50、熱源側循環管路60、負荷側循環管路70、追焚き用熱交換器80、給湯管路90、およびタンク側制御装置100等を有している。
上記の貯湯タンク25は、給水管路40から供給される低温水を貯留すると共にヒートポンプユニット20で沸き上げられた湯を貯留する積層式の貯湯タンクであり、その下部には給水管路40と貯湯用循環管路50の往き管50aとが接続されており、上部には貯湯用循環管路50の戻り管50bと給湯管路90とが接続されている。この貯湯タンク25は、給水管路40からの給水により常に満水状態に保たれる。
貯湯タンク25には、該貯湯タンク25での取付け高さが互いに異なる複数の温度センサからなる残湯量検出部30が取り付けられている。図示の例では、第1〜第6温度センサ30a〜30fの計6つの温度センサにより残湯量検出部30が構成されている。これら第1〜第6温度センサ30a〜30fの各々は、例えば、貯湯タンク25の内側頂部から下側に向かって湯の量を積算したときの貯湯量が0リットル、50リットル、100リットル、150リットル、240リットル、320リットルに相当する箇所に配置されている。例えば第5温度センサ30eの検知温度が60℃であれば、60℃以上の湯が240リットル以上貯湯タンク25に貯留されていることになる。
給水管路40は、市水等の水を貯湯タンク25、給湯管路90、および所定の給湯先に供給する管路であり、減圧弁33、給水温度センサ35、および第1〜第3給水管部40a〜40cを有している。減圧弁33は、第1給水管部40aの途中に設けられて、水道等の水源(図示せず)からの水の水圧を所定値に減じる。給水温度センサ35は、第1給水管部40aでの減圧弁33の上流側に設けられて、該第1給水管部40a内の水の温度を検知する。第1給水管部40aは水源と貯湯タンク25とを繋ぎ、第2給水管部40bは減圧弁33で第1給水管部40aから分岐して該第1給水管部40aと後述の第1〜第2混合弁81,82とを繋ぎ、第3給水管部40cは減圧弁33の上流側で第1給水管部40aから分岐して該第1給水管部40aと所定の給湯先とを繋ぐ。図示の例では、給湯先の例として1つの給湯栓160が示されている。
貯湯用循環管路50は、貯湯タンク25の下部からヒートポンプユニット20中の沸上げ用熱交換器3を経由して貯湯タンク25の上部に達する管路であり、貯湯用送水ポンプ43、三方弁45、往き管50a、戻り管50b、およびバイパス管50cを有している。貯湯用送水ポンプ43および三方弁45の各々は、往き管50aに設けられている。往き管50aは貯湯タンク25の下部と沸上げ用熱交換器3とを繋ぎ、戻り管50bは沸上げ用熱交換器3と貯湯タンク25の上部とを繋ぎ、バイパス管50cは三方弁45と戻り管50bとを繋ぐ。貯湯タンク25内の水をヒートポンプユニット20で湯に沸き上げる沸上げ運転の初期段階では、ヒートポンプユニット20による湯の沸上げ温度が低いので、十分な温度の湯が沸き上げられるようになるまでは三方弁45での貯湯タンク25側の流入路が閉弁される。
熱源側循環管路60は、貯湯タンク25の上部から追焚き用熱交換器80を経由して貯湯タンク25の下部に達する管路であり、タンク側送水ポンプ55と、往き管60aと、戻り管60bとを有している。タンク側送水ポンプ55は戻り管60bに設けられている。往き管60aは貯湯タンク25の上部と追焚き用熱交換器80の上部とを繋ぎ、戻り管60bは追焚き用熱交換器80の下部と貯湯タンク25の下部とを繋ぐ。
負荷側循環管路70は、浴槽150から追焚き用熱交換器80を経由して再び浴槽150に戻る管路であり、水流検出装置61、水位検出装置62、浴水用第1温度センサ63、浴水用第2温度センサ65、浴槽側送水ポンプ66、往き管70a、および戻り管70bを有している。水流検出装置61、水位検出装置62、および浴水用第1温度センサ63の各々は往き管70aに設けられており、浴水用第2温度センサ65および浴槽側送水ポンプ66は戻り管70bに設けられている。往き管70aは浴槽150と追焚き用熱交換器80の下部とを繋ぎ、戻り管70bは追焚き用熱交換器80の上部と浴槽150とを繋ぐ。
上記の往き管70aに設けられている水流検出装置61は、例えばフロースイッチにより構成されて往き管70aでの水流の有無を検出し、水位検出装置62は、例えば水位センサにより構成されて該水位検出装置62の取付け位置を基準に浴槽150内の浴水150aの水位を検出し、浴水用第1温度センサ63は往き管70a内の浴水150aの温度を検知する。これら水流検出装置61、水位検出装置62、および浴水用第1温度センサ63の各々は、追焚き用熱交換器80側からこの順番で設けられている。
一方、戻り管70bに設けられている浴水用第2温度センサ65は、戻り管70b内の浴水150aの温度を検知と共に、後述する湯張り運転時に第2給湯管部90bから戻り管70bに流入する湯水の温度を検知し、浴槽側送水ポンプ66は浴槽150内の浴水150aを負荷側循環管路70に循環させる。これら浴水用第2温度センサ65および浴槽側送水ポンプ66の各々は、追焚き用熱交換器80側からこの順番で設けられている。なお、浴槽150内には浴槽アダプタ145が取り付けられ、上記の往き管70aおよび戻り管70bの各々は当該浴槽アダプタ145に接続される。
追焚き用熱交換器80は、浴水150aを追焚きするための熱源機として機能し、熱源側循環管路60を流れる湯と負荷側循環管路70を流れる浴水150aとの間で熱交換を行って浴水150aを加熱する。例えば、複数の伝熱プレート(図示せず)が積層されたプレート式の水−水熱交換器が追焚き用熱交換器80として用いられる。
給湯管路90は、貯湯タンク25に貯留された湯と第2給水管部40bからの水とを電動式の第1混合弁81または第2混合弁82で混合して所定温度の温湯に調整し、該温湯を浴槽150や所定の給湯先、図示の例では給湯栓160に供給する。この給湯管路90は、貯湯タンク25の上部と第1混合弁81および第2混合弁82の各々とを繋ぐ第1給湯管部90a、第1混合弁81と負荷側循環管路70の戻り管70bとを繋ぐ第2給湯管部90b、および第2混合弁82と給湯先(給湯栓160)とを繋ぐ第3給湯管部90cとを有している。
図示の例では、第1給湯管部90aでの貯湯タンク25側の一区間が往き管60aでの貯湯タンク25側の一区間を兼ねている。また、第2給湯管部90bには、例えば電磁弁により構成されて第2給湯管部90bでの湯水の流量を調整する流量調整装置83と、第2給湯管部90bでの湯水の流量を検知する第1流量センサ84とが第1混合弁81側からこの順番で設けられている。第3給湯管部90cには、該第3給湯管部90cでの湯水の流量を検知する第2流量センサ85と、当該第3給湯管部90c内の湯水の温度を検知する給湯温度センサ86とが第2混合弁82側からこの順番で設けられている。
タンク側制御装置100は、ヒートポンプ側制御装置15、貯湯用送水ポンプ43、三方弁45、タンク側送水ポンプ55、浴槽側送水ポンプ66、第1混合弁81、第2混合弁82、および流量調整装置83に接続され、リモートコントローラ120A,120Bから受信した指令または情報に応じて上記の各構成要素の動作を制御する。このとき、残湯量検出部30、給水温度センサ35、水流検出装置61、水位検出装置62、浴水用第1温度センサ63、浴水用第2温度センサ65、第1流量センサ84、第2流量センサ85、または給湯温度センサ86それぞれの検知結果ないし検出結果を利用する。図1においては、タンク側制御装置100とヒートポンプ側制御装置15、残湯量検出部30、給水温度センサ35、浴水用第1温度センサ63、浴水用第2温度センサ65、給湯温度センサ86、および各リモートコントローラ120A,120Bとの接続関係を二点鎖線の矢印で示している。
タンクユニット110を構成する上述の構成要素のうち、給水管路40、貯湯用循環管路50、負荷側循環管路70、および給湯管路90をそれぞれ除いた残りの構成要素は、ユニットケースUC2に納められている。給水管路40、貯湯用循環管路50、負荷側循環管路70、および給湯管路90の各々は、その一部がユニットケースUC2の外部にまで延在している。
各リモートコントローラ120A,120Bは、指令や情報等を入力するための複数の入力スイッチを有する操作部(図示せず)と、液晶表示パネル等のフラットディスプレイパネルを用いて構成されて操作部から入力された指令や情報、およびタンク側制御装置100から受信した運転状況等の情報等を文字、図形、キャラクタ等で視覚表示する表示部(図示せず)と、ガイドメッセージや警告音等を再生する報知部(図示せず)と備えている。2台のリモートコントローラ120A,120Bのうちの1台は例えば浴室に設置され、残りの1台は例えば台所に設置される。これらのリモートコントローラ120A,120Bの各々は、互いに同じ構成および機能を有しており、タンク側制御装置100と通信する。
上述の各構成要素を備えた貯湯式給湯機130は、給水管路40から貯湯タンク25に給水して該貯湯タンク25、貯湯用循環管路50、熱源用循環管路60、負荷側循環管路70、および給湯管路90が満水状態にされた後に、使用に供される。
例えばユーザがリモートコントローラ120A,120Bのいずれかから沸上げ開始指令を入力すると、あるいはユーザがリモートコントローラ120A,120Bのいずれかから入力した沸上げ開始時刻になると、タンク側制御装置100による制御の下に貯湯用送水ポンプ43が起動されると共に、タンク側制御装置100からヒートポンプ側制御装置15に指令が送られて該ヒートポンプ側制御装置15による制御の下に冷凍サイクル部10が起動されて、沸上げ運転が開始される。
当該沸上げ運転は、残湯量検出部30の検知結果から所定温度以上の湯が貯湯タンク25に所定量以上貯留されたとタンク側制御装置100が判断するまで継続される。この間、貯湯タンク25の下部から貯湯用循環管路50の往き管50aに水が流入して沸上げ用熱交換器3に通水され、該沸上げ用熱交換器3で湯に沸き上げられた後、貯湯用循環管路50の戻り管50bを通って貯湯タンク25の上部から貯湯タンク25内に戻される。
また、ユーザが給湯栓160を開け、第2流量センサ85が水流を検知すると、タンク側制御装置100による制御の下に給湯運転が開始される。当該給湯運転では、残湯量検出部30を構成する第1温度センサ30aの検知結果と、給水温度センサ35の検知結果と、ユーザがリモートコントローラ120A,120Bから入力した給湯温度の情報とに基づき、タンク側制御装置100が第2混合弁82での第1給湯管部90a側の弁開度および第2給水管部40b側の弁開度をそれぞれ制御する。そして、給湯温度センサ86の検知結果を用いてタンク側制御装置100が第2混合弁82での湯水の混合比をフィードバック制御して、給湯栓160からの給湯温度をユーザの設定温度に調整する。
ユーザがリモートコントローラ120A,120Bのいずれかから湯張り開始指令を入力すると、湯張り運転が開始される。この湯張り運転では、第1温度センサ30aおよび給水温度センサ35それぞれの検知結果と、ユーザがリモートコントローラ120A,120Bから入力した湯張り温度の情報とに基づき、タンク側制御装置100が第1混合弁81での第1給湯管部90a側の弁開度および第2給水管部40b側の弁開度、ならびに流量調整装置83をそれぞれ制御して、第1混合弁81により所定の温度に調整された温湯を第2給湯管部80bから負荷側循環管路70に供給する。第2給湯管部80bから負荷側循環管路70に供給された温湯は、往き管70aと戻り管70bとを流れて浴槽150に流入する。
このとき、浴水用第2温度センサ65の検知結果を用いて第1混合弁81での湯水の混合比がタンク側制御装置100によりフィードバック制御されて、浴槽150での湯張り温度が調整される。また、浴槽150への湯張り湯量は、水位検出装置62の検出結果と第1流量センサ84の検出結果とに基づいてタンク側制御装置100により調整される。そして、ユーザがリモートコントローラ120A,120Bから予め入力しておいて湯張り湯量に達すると、タンク側制御装置100による制御の下に流量調整装置83が第2給湯管部90bを閉にして、湯張り運転が終了する。
ユーザがリモートコントローラ120A,120Bのいずれかから追焚き開始指令を入力すると、タンク側制御装置100による制御の下にタンク側送水ポンプ55および浴槽側送水ポンプ66が起動されて追焚き運転が開始される。貯湯タンク25に貯留されている湯が熱源側循環管路60の往き管60aに流入する一方で浴槽150内の浴槽150aが負荷側循環管路70の往き管70aに流入し、熱源側循環管路60を流れる湯と負荷側循環管路70を流れる浴水150aとの間で追焚き用熱交換器80により熱交換が行われる。その結果として、負荷側循環管路70を流れる浴水150aが加熱され、該加熱された浴水150aが負荷側循環管路70の戻り管70bから浴槽150に戻される。
この間、浴水用第1温度センサ63および浴水用第2温度センサ65の検知結果に基づいてタンク側送水ポンプ55および浴槽側送水ポンプ66の送水量がタンク側制御装置100により制御され、浴水用第1温度センサ63の検出結果から浴槽150内の浴水150aが所定温度にまで加熱されたと判断されると追焚き運転が終了する。
上述のようにして沸上げ運転、給湯運転、および追焚き運転を行う貯湯式給湯機130は、貯湯タンク25内の残湯量が低下したときのタンク側制御装置100および各リモートコントローラ120A,120Bの動作に特徴を有しているので、以下、タンク側制御装置100および各リモートコントローラ120A,120Bそれぞれの構成および動作について、図2〜図6を参照して詳述する。ただし、リモートコントローラ120Aとリモートコントローラ120Bとは互いに同じ構成および機能を有しているので、下記ではリモートコントローラ120Aの構成および動作について説明し、リモートコントローラ120Bについてはその説明を省略する。
図2は、図1に示した貯湯式給湯機でのタンク側制御装置を概略的に示すブロック図である。同図に示すように、貯湯式給湯機130(図1参照)でのタンク側制御装置100は、送受信処理部91、タンク側制御部93、および記憶部95を有している。
上記の送受信処理部91は、ヒートポンプ側制御装置15(図1参照)への指令の送信に係る処理、ヒートポンプ側制御装置15からの応答信号の受信に係る処理、リモートコントローラ120A,120Bからの指令や情報の受信および振り分けに係る処理、およびリモートコントローラ120A,120Bへの情報(例えば運転状況等)の送信に係る処理を行う。
タンク側制御部93は、送受信処理部91が振り分けてきたリモートコントローラ120A,120Bからの指令や情報、およびタンクユニット110(図1参照)内に配置されている各センサの検知結果もしくは各検出装置の検出結果に基づいて、貯湯式給湯機130での沸上げ運転、給湯運転、湯張り運転、および追焚き運転を総括的に制御する。また、各センサの検知結果もしくは各検出装置の検出結果に基づいて貯湯式給湯機130の運転状況等に係る情報を纏め、送受信処理部91の動作を制御して当該情報をリモートコントローラ120A,120B宛に送信させる。さらには、貯湯タンク25(図1参照)内の残湯量が低下したときに報知開始指令を作成し、送受信処理部91の動作を制御して当該報知開始指令をリモートコントローラ120A,120B宛に送信させる。これらの処理を行うために、タンク側制御部93は、沸上げ制御部93a、給湯制御部93b、湯張り制御部93c、追焚き制御部93d、および残湯量管理部93eを有している。
上記の沸上げ制御部93aは、ユーザがリモートコントローラ120A,120Bから入力して送受信処理部91により振り分けられてきた沸上げ開始時刻、沸上げ温度、および沸上げ湯量に係る各情報を記憶部95に格納する。また、当該情報と残湯量検出部30(図1参照)の検知結果とを用いて、前述した沸上げ運転に係る動作制御を行う。さらには、送受信処理部91の動作を制御して、沸上げ状況に係る情報をリモートコントローラ120A,120B宛に送信させる。
給湯制御部93bは、ユーザがリモートコントローラ120A,120Bから入力して送受信処理部91により振り分けられてきた給湯温度に係る情報を記憶部95に格納する。また、当該情報と第2流量センサ85および給湯温度センサ86それぞれの検知結果とを用いて、前述した給湯運転に係る動作制御を行う。
湯張り制御部93cは、ユーザがリモートコントローラ120A,120Bから入力して送受信処理部91により振り分けられてきた湯張り温度および湯張り湯量に係る各情報を記憶部95に格納する。また、当該情報と水位検出装置62の検出結果、ならびに浴水用第2温度センサ65および第1流量センサ84それぞれの検出結果を用いて、前述した湯張り運転に係る動作制御を行う。さらには、送受信処理部91の動作を制御して、湯張り状況に係る情報をリモートコントローラ120A,120B宛に送信させる。
追焚き制御部91dは、ユーザがリモートコントローラ120A,120Bから入力して送受信処理部91により振り分けられてきた追焚き温度に係る情報を記憶部95に格納する。また、当該情報と浴水用第1温度センサ63および浴水用第2温度センサ65それぞれの検出結果とを用いて、前述した追焚き運転に係る動作制御を行う。さらには、送受信処理部91の動作を制御して、追焚き状況に係る情報をリモートコントローラ120A,120B宛に送信させる。
残湯量管理部93eは、タンク側送水ポンプ55の動作状態、流量調整装置83の開閉状態、および第2流量センサ85の検知結果を監視し、これらに基づいて貯湯タンク25内の湯(熱エネルギー)が消費されているか否かを判断し、湯が消費されていると判断されるときには、残留量検出部30を構成する第1〜第6温度センサ30a〜30fの検知結果を監視して貯湯タンク25(図1参照)内の残湯量を例えば周期的に算出する。そして、送受信処理部91の動作を制御して当該算出結果をリモートコントローラ120A,120B宛に送信させる。
また、残湯量管理部93eは、上記の残湯量が第1の条件値を下回ったときに報知開始指令を作成し、送受信処理部91の動作を制御して当該報知開始指令をリモートコントローラ120A,120B宛に送信させる。さらには、個々のリモートコントローラ120A,120Bから発信された報知終了要求が送受信処理部91から振り分けられてきたときに、報知終了条件が成立したか否かを判断する。そして、報知終了条件が成立したと判断されたときには報知終了指令を作成し、送受信処理部91の動作を制御して当該報知終了指令を各リモートコントローラ120A,120B宛に送信させる。なお、上記第1の条件値は、貯湯式給湯機130のメーカにより予め定められて記憶部95に格納される。
図3は、図1に示した貯湯式給湯機でのリモートコントローラを概略的に示す正面図であり、図4は、図3に示したリモートコントローラでの残湯量表示と残湯量との対応関係の一例を示す図表であり、図5は、図3に示したリモートコントローラを概略的に示すブロック図である。
図3に示すように、貯湯式給湯機130(図1参照)を構成するリモートコントローラ120Aは、複数の入力スイッチを有する操作部111と、液晶表示パネル等のフラットディスプレイパネルを用いて構成された表示部112と、スピーカを用いて構成された報知部113とを有している。
上記の操作部111を構成する各入力スイッチは、タンク側制御装置100(図1参照)への指令や情報等を入力するためのものであり、図3には、湯張り運転の開始指令を入力するための風呂自動スイッチ111aと、沸上げ開始指令を入力するための沸上げスイッチ111bと、設定湯温を上げるための第1湯温調整スイッチ111cと、設定湯温を下げるための第2湯温調整スイッチ111dと、報知部113の報知動作の終了を求める報知終了要求を入力するための報知切りスイッチ111eとが示されている。
表示部112は、操作部111から入力された指令や情報、およびタンク側制御装置100から受信した運転状況等の情報等を文字、図形、キャラクタ等で視覚表示する。タンク側制御装置100の残湯量管理部93e(図2参照)が算出した残湯量は、例えば図4に示す形態で視覚表示される。
報知部113は、所定の合成音声や警告音を再生する。例えば、操作部111から指令や情報が入力されたときに確認メッセージをアナウンスしたり、タンク側制御装置100から沸上げ運転、湯張り運転、または追焚き運転の終了を知らせる情報を受信したときに運転終了を知らせるメッセージをアナウンスしたりする。また、タンク側制御装置100から前述の報知開始指令を受けると、「お湯がなくなりました」等といった警告メッセージをアナウンスしたり、「ピーッピーッ」といった警告音を再生したりする。
上述の動作を表示部112や報知部113に行わせるために、当該リモートコントローラ120Aは、図5に示すように、送受信処理部115、リモート側制御部116、および記憶部117を有している。上記の送受信処理部115は、タンク側制御装置100(図1参照)への指令や情報等の送信に係る処理、ならびにタンク側制御装置100から送られてくる運転状況等の情報や指令の受信および振り分けに係る処理を行う。
また、リモート側制御部116は、操作部111からの入力内容や送受信処理部115の受信内容等に応じて表示部112、報知部113、または送受信処理部115の動作制御を行う。そのために、当該リモート側制御部116は、入力処理部116a、表示制御部116b、および報知制御部116cを有している。
入力処理部116aは、操作部111から指令(要求を含む)や情報が入力されたときに、当該指令や情報を送受信処理部115に送ると共に所定の指令を表示制御部116bまたは報知制御部116cに送る。
表示制御部116bは、入力処理部116aから送られてくる上記の指令に応じて表示部112の動作を制御して、操作部111から入力された指令や情報に対応した視覚表示を表示部112に行わせる。また、送受信処理部115がタンク側制御装置100から受信した情報を振り分けてきたときには、表示部112の動作を制御して当該情報に対応した視覚表示を行わせる。
報知制御部116cは、操作部111から指令(要求を含む)や情報が入力されたときに入力処理部116aから送られてくる指令に応じて、上記の指令や情報に係る確認メッセージを報知部113にアナウンスさせる。また、送受信処理部115がタンク側制御装置100から受信した情報を振り分けてきたときには、報知部113の動作を制御して当該情報に対応したメッセージをアナウンスさせる。そして、送受信処理部115がタンク側制御装置100からの報知開始指令を振り分けてきたときには、報知部113の動作を制御して残湯量の低下を知らせるメッセージをアナウンスさせたり、残湯量の低下を知らせる警告音を再生させたりし、送受信処理部115がタンク側制御装置100からの報知終了指令を振り分けてきたときには、報知部113の動作を制御して該報知部113の報知動作を終了させる。なお、報知部113がアナウンスするメッセージのデータや再生する音のデータは、貯湯式給湯機130のメーカにより予め記憶部117に格納される。
上述のようにしてタンク側制御装置100および各リモートコントローラ120A,120Bが構成されている貯湯式給湯機130(図1参照)では、貯湯タンク25内の残湯量が低下して各リモートコントローラ120A,120Bが上述の報知動作を開始すると、個々のリモートコントローラ120A、120Bがタンク側制御装置100から報知終了指令を受けるまで、当該報知動作が継続される。以下、この報知動作に係るタンク側制御装置100の処理について図6を参照して具体的に説明する。
図6は、図1に示した貯湯式給湯機での報知動作に係るタンク側制御装置の処理の一例を概略的に示すフローチャートである。同図に示す例は、貯湯タンク25(図1参照)内の残湯量が前述した第1の条件値を下回ってタンク側制御装置100の残湯量管理部93e(図2参照)が報知開始指令を作成した後に開始される処理の一例であり、残湯量管理部93eはステップS1〜S6の各処理を繰り返し行う。
最初に行われるステップS1では、貯湯タンク25(図1参照)での残湯量の低下を報知する報知部113(図5参照)の報知動作が終了しているか否か、別言すれば、残湯量管理部93eが報知開始指令を最後に作成してから現在までの間に報知終了指令を作成しているか否かを残湯量管理部93eが判断する。このステップS1で報知動作が終了していないと判断されたとき、すなわち報知開始指令を最後に作成してから現在までの間に報知終了指令を作成していないと判断されたときには後述するステップS5に進み、報知動作が終了していると判断されたとき、すなわち報知開始指令を最後に作成してから現在までの間に報知終了指令を作成していると判断されたときにはステップS2に進む。
したがって、沸上げ運転の終了後に上記の残湯量が初めて第1の条件値を下回ったときには、必ずステップS1からステップS5に進むことになる。その後、報知動作が終了して後述のように再びステップS1に戻ったときには、当該ステップS1からステップS2に進むことになる。残湯量管理部93eは、作成した報知開始指令および報知終了指令についての履歴を作成して記憶部95に格納し、ステップS1で当該該履歴を参照する。
ステップS2では、貯湯タンク25内の湯を消費中であるか否かを残湯量管理部93eが前述のようにして判断する。このステップS2で湯を消費中ではないと判断されたときは上記のステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返し、湯を消費中であると判断されたときにはステップS3に進む。
ステップS3では、貯湯タンク25内の残湯量が第1の条件値を下回ったか否かを残湯量管理部93eが判断する。このステップS3で残湯量が第1の条件値を下回っていないと判断されたときは上記のステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返す。また、残湯量が第1の条件値を下回ったと判断されたとき、すなわち報知部113が最後に報知動作を行った後に貯湯タンク25内の湯が更に消費されて当該残湯量が第1の条件値を更に下回ったときには、ステップS4に進む。
ステップS4では、残湯量管理部93eが報知開始指令を作成し、送受信処理部91(図2参照)の動作を制御して当該報知開始指令をリモートコントローラ120A,120B(図1参照)宛に送信させる。この後、上記のステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返す。
一方、上述したステップS1で報知動作が終了していないと判断されてステップS5に進んだときには、リモートコントローラ120Aまたはリモートコントローラ120Bから報知終了要求があったか否かを残湯量管理部93eが判断する。このステップS5で報知終了要求が未だないと判断されたときにはステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返し、報知終了要求があったと判断されたときにはステップS6に進む。
ステップS6では、残湯量管理部93eが報知終了指令を作成し、送受信処理部91の動作を制御して当該報知終了指令をリモートコントローラ120A,120B宛に送信させる。この後、ステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返す。なお、上記の報知終了指令を受けたリモートコントローラ120A,120Bの報知制御部116cは、報知終了条件が成立したものと判断し、報知部113(図5参照)の動作を制御して報知動作を終了させる。
上述のようにして残湯量管理部93eが報知動作に係る処理を行う貯湯式給湯機130(図1参照)では、貯湯タンク25内の残湯量が低下して各リモートコントローラ120A,120Bが上述の報知動作を開始すると、リモートコントローラ120Aまたはリモートコントローラ120Bから報知終了要求が入力されて所定の終了条件が成立するまで当該報知動作が継続される。すなわち、報知切りスイッチ111e(図3参照)が操作されて各リモートコントローラ120A,120Bがタンク側制御装置100から報知終了指令を受信するまで、当該報知動作が継続される。このため、ユーザに残湯量の低下を確実に認知させ易い。残湯量の低下をユーザが認知すれば、沸上げ運転を行ったり、次回の沸上げ運転が行われるまで湯の消費を抑えたりする等、湯切れを防止するための対策を講じることが可能になる。
また、図6に示した処理を行うようにタンク側制御装置100を構成すれば、残湯量の低下を知らせる報知動作が一旦を終了した後は、貯湯タンク25内の湯が消費されて残湯量が更に低下するまで当該報知動作が行われないので、残湯量の低下をユーザが認知して報知切りスイッチ111eを操作したにも拘わらず報知動作が繰り返し行われるといった煩わしい事態が起こらなくなる。
実施の形態2.
本発明の貯湯式給湯機では、リモートコントローラから入力される沸上げ開始指令に報知終了要求を兼ねさせることができる。この場合、タンク側制御装置には、報知開始指令をリモートコントローラに送信してから報知終了指令をリモートコントローラに送信するまでの間に受信した沸上げ開始指令を報知終了要求としても扱う機能が付与される。
上述の機能を有する貯湯式給湯機では、沸上げ開始指令と報知終了要求とを1回のスイッチ操作で入力することができるので、高い操作性が得られる。当該機能が付与された貯湯式給湯機の構成は、各リモートコントローラで報知切りスイッチを省略可能であるという点を除き、例えば実施の形態1で説明した貯湯式給湯機130の構成と同じにすることができるので、ここではその図を省略する。以下、図1〜図3で用いた参照符号を適宜引用しつつ図7を参照して、上記の機能が付与された貯湯式給湯機について説明する。
図7は、上記の機能を有する貯湯式給湯機での報知動作に係るタンク側制御装置の処理の一例を概略的に示すフローチャートである。同図に示す例では、タンク側制御装置100の残湯量管理部93e(図2参照)がステップS1〜S4,S6,S11の各処理を繰り返し行う。これらの処理のうち、ステップS1〜S4,S6で行われる処理は、図6に示したステップS1〜S4,S6で行われる処理と同じであるので、ここではその説明を省略してステップS11での処理についてのみ説明する。
上記のステップS11は、図6に示したステップS5に代わって行われるステップであり、ステップS1で報知動作が終了していないと判断されたときに開始される。当該ステップS11では、リモートコントローラ120A,120B(図1参照)から沸上げ開始指令があったか否かを残湯量管理部93eが判断する。沸上げ開始指令は、沸上げスイッチ111b(図3参照)を操作することで入力されて、リモートコントローラ120A,120Bからタンク側制御装置100に送信される。
このステップS11で沸上げ開始指令が未だないと判断されたときにはステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返し、沸上げ開始指令があったと判断されたときにはステップS6に進み、当該沸上げ開始指令を報知終了要求としても扱って残湯量管理部93eが報知終了指令を作成し、各リモートコントローラ120A,120Bに送信する。この後は、上記のステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返す。
なお、上記の沸上げ開始指令を受けたタンク側制御装置100は、沸上げ制御部93a(図2参照)による制御の下に沸上げ運転を開始する。残湯量管理部93eは、例えば貯湯用送水ポンプ43(図1参照)の動作を監視し、貯湯用送水ポンプ43が起動されると沸上げ開始指令があったと判断する。上記の報知終了指令を受けたリモートコントローラ120A,120Bの報知制御部116cは、報知終了条件が成立したものと判断し、報知部113(図5参照)の動作を制御して報知動作を終了させる。
実施の形態3.
本発明の貯湯式給湯機では、リモートコントローラに沸上げスイッチと報知切りスイッチとを別々に設け、貯湯タンク内の残湯量が低下してリモートコントローラが報知動作を開始した後は、報知切りスイッチが操作されると貯湯タンク内の残湯量に拘わらず上記の報知動作が終了し、沸上げスイッチが操作されると沸上げ運転を開始して貯湯タンク内の残湯量が所定量に達したときに上記の報知動作が終了するように構成することもできる。
このような貯湯式給湯機は、タンク側制御装置100(図1および図2参照)の機能を若干変更する以外は例えば実施の形態1で説明した貯湯式給湯機130の構成と同じにすることができるので、ここではその図を省略する。以下、図1〜図3で用いた参照符号を適宜引用しつつ図8を参照して、上記構成の貯湯式給湯機について説明する。
図8は、上記構成の貯湯式給湯機での報知動作に係るタンク側制御装置の処理の一例を概略的に示すフローチャートである。同図に示す例では、タンク側制御装置100の残湯量管理部93e(図2参照)がステップS1〜S6,S12,S13の各処理を繰り返し行う。これらの処理のうち、ステップS1〜S6で行われる処理は、図6に示したステップS1〜S6で行われる処理と同じであるので、ここではその説明を省略してステップS12,S13での処理についてのみ説明する。
上記のステップS12は、ステップS5で報知終了要求が未だないと判断されたとき、すなわち報知切りスイッチが操作されていないと判断されたときに開始されるステップであり、当該ステップS12では、貯湯タンク25(図1参照)内の残湯量が第2の条件値以上であるか否かを残湯量管理部93eが判断する。このステップS12で残湯量が第2の条件値未満であると判断されたときにはステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返し、残湯量が第2の条件値以上であると判断されたときにはステップS13に進む。上記第2の条件値未満の残湯量は「報知禁止残湯量」として位置づけられる。
なお、上記第2の条件値は、実施の形態1で説明した第1の条件値、すなわち残湯量管理部93eが報知開始指令を作成する契機となる残湯量よりも大きな値であり、湯切れ防止という観点から貯湯式給湯機のメーカにより予め定められて記憶部95(図2参照)に格納される。したがって、貯湯タンク25内の残湯量が低下してリモートコントローラ120A,120B(図1参照が)が報知動作を開始した後は、報知に気付いたユーザが沸上げスイッチを操作して沸上げ開始指令を入力しない限り、上記のステップS12での判断は否定判断となる。図8においては、沸上げ開始指令が入力されたときの処理および沸上げ運転に係る処理の表示を省略している。
上記のステップS12からステップS13に進むと、ステップS6での処理と同様に、報知終了指令を残湯量管理部93eが作成して各リモートコントローラ120A,120Bに送信する。この後は、上記のステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返す。なお、ステップS6またはステップS13で送信された報知終了指令を受信したリモートコントローラ120A,120Bの報知制御部116cは、報知終了条件が成立したものと判断し、報知部113(図5参照)の動作を制御して報知動作を終了させる。
実施の形態4.
本発明の貯湯式給湯機は、貯湯タンク内の残湯量が低下してリモートコントローラが報知動作を開始した後は、貯湯タンク内の残湯量が所定量に達するまで当該報知動作を継続するように構成することができる。この場合、タンク側制御装置には、リモートコントローラへの報知開始指令の送信後に貯湯タンク内の残湯量が所定量に達したときにのみ報知終了指令をリモートコントローラに送信する機能が付与される。
上述のように構成された貯湯式給湯機では、上記の報知動作を終了させるためには沸上げ運転を行うことが必要となる。このため、残湯量の低下をユーザが認知しても沸上げ開始指令を入力し忘れたがために湯切れが生じるという事態を回避し易くなる。当該貯湯式給湯機の構成は、タンク側制御装置100(図1および図2参照)の機能を若干変更する以外は例えば実施の形態1で説明した貯湯式給湯機130の構成と同じにすることができるので、ここではその図を省略する。以下、図1〜図3で用いた参照符号を適宜引用しつつ図8を参照して、貯湯タンク内の残湯量が所定量に達するまで上記の報知動作を継続する機能(以下、「報知継続機能」という)が付与された貯湯式給湯機について説明する。
図9は、報知継続機能を有する貯湯式給湯機での報知動作に係るタンク側制御装置の処理の一例を概略的に示すフローチャートである。同図に示す例では、タンク側制御装置100の残湯量管理部93e(図2参照)がステップS1〜S4,S6,S13の各処理を繰り返し行う。これらの処理のうち、ステップS1〜S4,S6で行われる処理は、図6に示したステップS1〜S4,S6で行われる処理と同じであるので、ここではその説明を省略してステップS13での処理についてのみ説明する。
上記のステップS13は、図6に示したステップS5に代わって行われるステップであり、ステップS1で報知動作が終了していないと判断されたときに開始される。当該ステップS13では、貯湯タンク25(図1参照)内の残湯量が第3の条件値以上であるか否かを残湯量管理部93eが判断する。このステップS13で残湯量が第3の条件値未満であると判断されたときには、ステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返す。また、残湯量が第3の条件値以上であると判断されたときには、ステップS6に進んで残湯量管理部93eが報知終了指令を作成して各リモートコントローラ120A,120Bに送信する。この後は、上記のステップS1に戻って該ステップS1以降を繰り返す。上記第3の条件値未満の残湯量は「報知禁止残湯量」として位置づけられる。
なお、上記第3の条件値は、実施の形態1で説明した第1の条件値、すなわち残湯量管理部93eが報知開始指令を作成する契機となる残湯量よりも大きな値であり、湯切れ防止という観点から貯湯式給湯機のメーカにより予め定められて記憶部95(図2参照)に格納される。当該第3の条件値は、例えば実施の形態3で説明した第2の条件値と同じ値とすることもできるし、異なる値とすることもできる。報知終了指令を受けたリモートコントローラ120A,120Bの報知制御部116cは、報知終了条件が成立したものと判断し、報知部113(図5参照)の動作を制御して報知動作を終了させる。
以上、本発明の貯湯式給湯機について実施の形態を挙げて説明したが、前述のように、本発明は上記の形態に限定されるものではない。本発明の貯湯式給湯機は、貯湯タンク内の残湯量が所定の条件値を下回ったときにリモートコントローラが音による報知動作を開始し、リモートコントローラに設けた報知切りスイッチが操作されて報知終了条件が成立するまで、または上記の残湯量が所定量を超えて報知終了条件が成立するまで、当該報知動作が継続されるものであれば基本的によく、上記の音による報知動作に係る機能以外は適宜選定可能である。
例えば、沸上げ運転での湯の沸上げは、ヒートポンプユニットを熱源機として用いて行う他に、貯湯タンク内に配置したヒータを熱源機として用いて行うこともできる。熱源機としてヒートポンプユニットを用いる場合、その動作制御は、ヒートポンプユニットに専用の制御装置(ヒートポンプ側制御装置)を設ける他に、タンク側制御装置により行うことも可能である。また、熱源用循環管路、負荷側循環管路、および追焚き用熱交換器は省略することもできる。これら熱源用循環管路、負荷側循環管路、および追焚き用熱交換器を設ける場合には、負荷側循環管路を浴槽に接続する他に、例えば温水式床暖房装置等に接続することもできる。
リモートコントローラの操作部を構成する個々の入力スイッチは、ボタンスイッチやタッチスイッチ(タッチパネルを含む)等により構成することができる。専用の報知切りスイッチを設ける他に、報知部が報知動作を行っている間は各入力スイッチが報知切りスイッチとして機能するように構成してもよい。また、実施の形態4の貯湯式給湯機のように、上記の報知動作が開始された後は貯湯タンク内の残湯量が所定量を超えるまで当該報知動作が継続するように構成された貯湯式給湯機では、報知切りスイッチを省略することができる。
また、報知開始指令および報知終了指令を作成する残湯量管理部は、タンク側制御装置に設けるのではなく、リモートコントローラに設けることもできる。この場合には、例えば、タンク側制御装置から送信されてくる残湯量に係る情報をリモートコントローラ側の残湯量管理部が監視し、上記の残湯量が所定の条件値を下回ったときに当該残湯量管理部が報知制御部に報知開始指令を送る。報知部による報知動作は、実施の形態で説明したように、報知切りスイッチが操作されて所定の終了条件が成立したときに報知制御部による制御の下に終了する。本発明については、上述した以外にも種々の変形、修飾、組み合わせ等が可能である。
本発明の貯湯式給湯機は、家庭用および業務用の給湯機として好適に用いることができる。
20 ヒートポンプユニット(熱源機)
25 貯湯タンク
30 残湯量検出部
40 給水管路
50 貯湯用循環管路
60 熱源側循環管路
70 負荷側循環管路
80 追焚き用熱交換器
90 給湯管路
93 タンク側制御部
93a 沸上げ制御部
93b 給湯制御部
93c 湯張り制御部
93d 追焚き制御部
93e 残湯量管理部
100 タンク側制御装置
111 操作部
111b 沸上げスイッチ
111e 報知切りスイッチ
112 表示部
113 報知部
116 リモート側制御部
116a 入力処理部
116b 表示制御部
116c 報知制御部
120A,120B リモートコントローラ
130 貯湯式給湯機

Claims (5)

  1. 貯湯タンクと、該貯湯タンクに貯留された湯水を湯に沸き上げる熱源機と、前記貯湯タンク内の残湯量を検出する残湯量検出部と、前記熱源機を制御する制御装置と、該制御装置と通信するリモートコントローラとを備え、前記貯湯タンクに貯留した湯を該貯湯タンクから所定の給湯先に供給する貯湯式給湯機であって、
    前記リモートコントローラは、
    前記残湯量検出部により検出される残湯量が条件値を下回ったときに音による報知動作を開始する報知部と、
    前記報知動作の終了を指示するための報知切りスイッチと、
    を有し、
    前記報知部は、前記報知切りスイッチの操作および前記残湯量の増加の少なくも一方の報知終了条件が成立するまでは前記報知動作を継続することを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記リモートコントローラは、前記制御装置に湯の沸上げ開始を指示するための沸上げスイッチを有し、該沸上げスイッチは、前記報知部が報知動作を行っている間は前記報知切りスイッチとしての機能を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記リモートコントローラは複数の入力スイッチを有し、
    該複数の入力スイッチの各々は、前記報知部が報知動作を行っている間は前記報知切りスイッチとして機能する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記報知部は、前記報知動作終了後の残湯量が前記条件値を下回っていても、前記残湯量が所定の報知禁止残湯量を上回るまでは前記報知動作を行わないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の貯湯式給湯機。
  5. 貯湯タンクと、該貯湯タンクに貯留された湯水を湯に沸き上げる熱源機と、前記貯湯タンク内の残湯量を検出する残湯量検出部と、前記熱源機を制御する制御装置と、該制御装置と通信するリモートコントローラとを備え、前記貯湯タンクに貯留した湯を該貯湯タンクから所定の給湯先に供給する貯湯式給湯機であって、
    前記リモートコントローラは、前記残湯量検出部により検出される残湯量が条件値を下回ったときに音による報知動作を開始する報知部を有し、
    該報知部は、前記報知動作を開始すると、前記残湯量が前記条件値よりも大きな所定の値以上になるまで前記報知動作を継続することを特徴とする貯湯式給湯機。
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CN105342366A (zh) * 2015-09-24 2016-02-24 广东美的厨房电器制造有限公司 一种蒸汽烹饪设备及其控制方法

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CN105342366A (zh) * 2015-09-24 2016-02-24 广东美的厨房电器制造有限公司 一种蒸汽烹饪设备及其控制方法

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