JP2010174720A - 回転式圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベーンがベーン溝内を往復運動することにより発生する摺動損失を低減し、入力ロスが小さい回転式圧縮機を提供すること。
【解決手段】シリンダー室6を持つシリンダー5と、シリンダー室6内を偏心回転するピストン9と、シリンダー室6内を吸入室12と圧縮室13に仕切り、かつ、先端に先端円弧部11Aを持ったベーン11と、シリンダー5に形成され、ベーン11が往復運動するベーン溝10を有し、ベーン11の先端円弧部11Aをピストン9と揺動自在に接続して構成される回転式圧縮機であって、ベーン11がベーン溝10内に最も収納された時点で、ベーン11の先端円弧部11Aがシリンダー5の内周面5Aに接触しないように、ベーン11の先端円弧部11Aの吸入室12に臨む円弧側面11Bと圧縮室13に臨む円弧側面11Cを切り欠いたものであり、圧縮室圧力と吸入室圧力の差圧によってベーンに作用する力を小さくした。
【選択図】図3

Description

本発明は、ルームエアコン、冷蔵庫、空気調和装置に組み込まれる回転式圧縮機に関するものである。
従来、この種の回転式圧縮機は図5及び図6で示したように、密閉容器1内に電動機部と、電動機部によって駆動される圧縮機構部が収納されており、圧縮機構部は、シリンダー5と、このシリンダーの両端面に締結されてシリンダー室6を形成する上軸受け7及び下軸受け8と、この上軸受け7と下軸受け8との間に位置するシャフト4の偏心部に嵌合されるピストン9と、シリンダー5に形成されるベーン溝10内を往復運動するベーン11とで構成され、このベーン11の背面に密閉容器1内に吐出された高温高圧の冷媒ガスの一部を背圧として作用させて、ベーン11の先端部をピストン9の外周面に当接させることにより、シリンダー室6内にベーン11によって仕切られた吸入室12と圧縮室13を形成するようにしている。ピストン9の偏心回転とベーン11の往復運動によって吸入室12と圧縮室13の容積が変化し、この容積変化により、吸入ポート14から吸入室12に吸入された冷媒ガスが圧縮されて高温高圧の冷媒ガスとなり、圧縮室13より吐出ポート15、吐出マフラー室103を経て、密閉容器1内に吐出される。
ところで、この運転の際、圧縮室圧力Pcと吸入室圧力Psの差圧によって、ベーンが押し上げられてベーン飛びが生じ、体積効率が低下する問題があったので、その解決手段として特許文献1で、図7に示すように、ベーン11の先端部をピストン9に形成された嵌合部に揺動自在に嵌合接続することにより、ベーン飛びを確実に防止するように構成した回転式圧縮機が開示された。
特開2000−120572号公報
しかしながら、従来の回転式圧縮機では、図8に示すように、ベーン11の先端部はピストン9の外周面で当接するのに対して、特許文献1で開示された回転式圧縮機では、図9に示すように、ベーン11の背面部が密閉容器1内と連通していて、ベーン11の背面には密閉容器1内に吐出された高温高圧の冷媒ガスの一部が背圧として作用するため、ベーン11の先端円弧部はピストン9の外周面よりピストン9の径方向内側で当接し、接点203で線接触する。また、ベーン11の先端円弧部には、この接点203を境に、吸入室12に臨む円弧側面に吸入室圧力Psが働き、圧縮室13に臨む円弧側面に圧縮室圧力Pcが働く。従って、従来の回転式圧縮機と比べてベーン11がベーン溝10内を往復運動する際に、ベーン11が圧縮室圧力Pcと吸入室圧力Psを受圧する面が大きくなるため、図10に示すように、圧縮室圧力と吸入室圧力の差圧Pc−Psによってベーン11に作用する力も大きくなり、この力の反力として接点201および接点202に働くベーン溝10との摩擦抵抗力が増加して、ベーン11がベーン溝10内を往復運動することにより発生する摺動損失が大きくなる問題があった。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、ベーンがベーン溝内を往復運動する際に働くベーン溝との摩擦抵抗力を軽減することにより、ベーンがベーン溝内を往復運動することにより発生する摺動損失を低減し、入力ロスの小さい回転式圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の回転式圧縮機は、シリンダー室を持つシリンダーと、前記シリンダー室内を偏心回転するピストンと、前記シリンダー室内を吸入室と圧縮室に仕切り、かつ、先端に先端円弧部を持ったベーンと、前記シリンダーに形成され、前記ベーンが往復運動するベーン溝を有し、前記ベーンの先端円弧部を前記ピストンと揺動自在に接続して構成される回転式圧縮機であって、前記ベーンが前記ベーン溝内に最も収納された時点で、前記ベーンの先端円弧部が前記シリンダーの内周面に接触しないように、前記ベーンの先端円弧部の吸入室に臨む円弧側面と圧縮室に臨む円弧側面を切り欠いたものである。
これにより、ベーンとピストンの接続部をピストンの径方向外側に構成できるので、ベーンが圧縮室圧力Pcと吸入室圧力Psを受圧する面が小さくなり、圧縮室圧力と吸入室圧力の差圧Pc−Psによってベーンに作用する力も小さくすることができ、ベーンがベーン溝内を往復運動する際に働くベーン溝との摩擦抵抗力を軽減することにより、ベーンがベーン溝内を往復運動することにより発生する摺動損失を低減し、入力ロスの小さい回転式圧縮機を得ることが出来る。
また、本発明の回転式圧縮機は、シリンダー室を持つシリンダーと、前記シリンダー室内を偏心回転するピストンと、前記シリンダー室内を吸入室と圧縮室に仕切り、かつ、先端に先端円弧部を持ったベーンと、前記シリンダーに形成され、前記ベーンが往復運動するベーン溝を有し、前記ベーンの先端円弧部を前記ピストンと揺動自在に接続して構成される回転式圧縮機であって、前記ベーンが前記ベーン溝内に最も収納された時点で、前記ベーンの先端円弧部が前記シリンダーの最内周面に接触しないように、前記シリンダーの内周面を切り欠いたものである。
これにより、ベーンとピストンの接続部をピストンの径方向外側に構成できるので、ベーンが圧縮室圧力Pcと吸入室圧力Psを受圧する面が小さくなり、圧縮室圧力と吸入室圧力の差圧Pc−Psによってベーンに作用する力も小さくすることができ、ベーンがベーン溝内を往復運動する際に働くベーン溝との摩擦抵抗力を軽減することにより、ベーンがベーン溝内を往復運動することにより発生する摺動損失を低減し、入力ロスの小さい回転式圧縮機を得ることが出来る。
本発明の回転式圧縮機は、ベーンとピストンの接続部をピストンの径方向外側に構成して、ベーンがベーン溝内を往復運動する際に、圧縮室圧力と吸入室圧力の差圧Pc−Psによってベーンに作用する力を小さくすることができるので、この力の反力としてベーンに働くベーン溝との摩擦抵抗力が軽減される。従って、ベーンがベーン溝内を往復運動することによって発生する摺動損失を低減し、入力ロスが小さい回転式圧縮機を提供することが可能となる。
第1の発明は、シリンダー室を持つシリンダーと、前記シリンダー室内を偏心回転するピストンと、前記シリンダー室内を吸入室と圧縮室に仕切り、かつ、先端に先端円弧部を持ったベーンと、前記シリンダーに形成され、前記ベーンが往復運動するベーン溝を有し、前記ベーンの先端円弧部を前記ピストンと揺動自在に接続して構成される回転式圧縮機であって、前記ベーンが前記ベーン溝内に最も収納された時点で、前記ベーンの先端円弧部が前記シリンダーの内周面に接触しないように、前記ベーンの先端円弧部の吸入室に臨む円弧側面と圧縮室に臨む円弧側面を切り欠いたものである。これにより、ベーンとピストンの嵌合接続部をピストンの径方向外側に構成できるので、ベーンがベーン溝内を往復運動する際に、ベーンが圧縮室圧力Pcと吸入室圧力Psを受圧する面が小さくなり、圧縮室圧力と吸入室圧力の差圧Pc−Psによってベーンに作用する力も小さくすることが
できる。従って、この力の反力としてベーンに働くベーン溝との摩擦抵抗力が軽減されるので、ベーンがベーン溝内を往復運動することによって発生する摺動損失を低減することができる。
第2の発明は、特に第1の発明の回転式圧縮機を、ベーンの先端円弧部の、吸入室に臨む円弧側面と圧縮室に臨む円弧側面に設けた切欠きの外周面が、ベーンがベーン溝内に最も収納された時点で、シリンダーの内周面にほぼ一致するように構成したものである。これにより、ベーンの先端円弧部の、圧縮室に臨む円弧側面とピストンに形成された嵌合部によって形成される、冷媒ガスが吐出されずに残留するトップクリアランスボリュームを低減することができる。
第3の発明は、特に第1の発明の回転式圧縮機を、ベーンの先端円弧部の、吸入室に臨む円弧側面と圧縮室に臨む円弧側面に設けた切欠きの外周面が、ベーンがベーン溝内に最も収納された時点で、ピストンの外周面の延長面にほぼ一致するように構成したものである。これにより、ベーンの先端円弧部の、圧縮室に臨む円弧側面とピストンに形成された嵌合部によって形成されるトップクリアランスボリュームを低減することができる。
第4の発明は、シリンダー室を持つシリンダーと、前記シリンダー室内を偏心回転するピストンと、前記シリンダー室内を吸入室と圧縮室に仕切り、かつ、先端に先端円弧部を持ったベーンと、前記シリンダーに形成され、前記ベーンが往復運動するベーン溝を有し、前記ベーンの先端円弧部を前記ピストンと揺動自在に接続して構成される回転式圧縮機であって、前記ベーンが前記ベーン溝内に最も収納された時点で、前記ベーンの先端円弧部が前記シリンダーの最内周面に接触しないように、前記シリンダーの内周面を切り欠いたものである。これにより、ベーンとピストンの接続部をピストンの径方向外側に構成できるので、ベーンがベーン溝内を往復運動する際に、ベーンが圧縮室圧力Pcと吸入室圧力Psを受圧する面が小さくなり、圧縮室圧力と吸入室圧力の差圧Pc−Psによってベーンに作用する力も小さくすることができる。従って、この力の反力としてベーンに働くベーン溝との摩擦抵抗力が軽減されるので、ベーンがベーン溝内を往復運動することによって発生する摺動損失を低減することができる。
第5の発明は、特に第4の発明の回転式圧縮機を、シリンダーの内周面に設けた切欠きの内周面が、ベーンがベーン溝内に最も収納された時点で、ベーンの先端円弧部の、吸入室に臨む円弧側面と圧縮室に臨む円弧側面にほぼ一致するように構成したものである。これにより、シリンダー室の内周面に設けた切欠きのトップクリアランスボリュームを低減することができる。
第6の発明は、特に第1または第4の発明の回転式圧縮機で、作動冷媒としてCOを用いたものであり、ベーンがベーン溝内を往復運動する際に、特に、圧縮室圧力と吸入室圧力の高い差圧によってベーンに作用する力の反力としてベーンに働くベーン溝との摩擦抵抗力が大きいので、より効果的にベーンがベーン溝内を往復運動することによって発生する摺動損失を低減することができる。
第7の発明は、特に第1または第4の発明の回転式圧縮機で、作動冷媒としてHFO1234yfを用いたものであり、特に、高温において化学的安定性が低下することに伴い、潤滑性が悪化するので、より効果的にベーンがベーン溝内を往復運動することによって発生する摺動損失を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に従って説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における回転式圧縮機を示す縦断面図、図2は本発明の第1の実施の形態における回転式圧縮機の圧縮機構部を示す横断面図である。図3は本発明の第1の実施の形態における回転式圧縮機の圧縮機構部の要部を示す要部平面図である。
図1と図2において、回転式圧縮機100は、円筒状の密閉容器1と、この密閉容器1の内部上側に配置された電動機部102、及びこの電動機部102の下側に配置され、この電動機部102によって駆動される圧縮機構部101によって構成されている。
電動機部102は、密閉容器1の内部上側の内周面に沿って環状に取り付けられたステータ2と、このステータ2の内側に若干の隙間を設けて挿入されるロータ3からなっており、このロータ3は中心部で鉛直方向にシャフト4に固定されている。
図1及び図2に示すように、圧縮機構部101は、シリンダー室6を持つシリンダー5と、このシリンダー5の両端面に締結されてシリンダー室6を形成する上軸受け7及び下軸受け8と、この上軸受け7と下軸受け8との間に位置するシャフト4の偏心部に嵌合されシリンダー室6内を偏心回転するピストン9と、先端に円弧角が180°を超える先端円弧部11Aを持ち、かつ、シリンダー5に形成されるベーン溝10内を往復運動するベーン11を有しており、ベーン11の先端円弧部11Aをピストン9に形成された嵌合部9Aに揺動自在に嵌合接続することにより、シリンダー室6内にベーン11によって仕切られた吸入室12と圧縮室13を形成する。
図3に示すように、ベーン11の先端円弧部11Aの、吸入室12に臨む円弧側面11Bと圧縮室13に臨む円弧側面11Cはベーン11がベーン溝10内に最も収納された時点で、シリンダー5の内周面にほぼ一致するように切り欠いている。
これにより、ベーン11とピストン9の嵌合接続部をピストン9の径方向外側に構成できるので、ベーン11がベーン溝10内を往復運動する際に、ベーン11が圧縮室圧力Pcと吸入室圧力Psを受圧する面が小さくなり、圧縮室圧力と吸入室圧力の差圧Pc−Psによってベーン11に作用する力も小さくすることができる。従って、この力の反力としてベーン11に働くベーン溝10との摩擦抵抗力が軽減されるので、ベーン11がベーン溝10内を往復運動することによって発生する摺動損失を低減することができる。
しかも、ベーン11の先端円弧部11Aの、吸入室12に臨む円弧側面11Bと圧縮室13に臨む円弧側面11Cはベーン11がベーン溝10内に最も収納された時点で、シリンダー5の内周面にほぼ一致するように切り欠いていて、ベーン11の先端円弧部11Aの、圧縮室13に臨む円弧側面11Cとピストン9に形成された嵌合部9Aによって形成されるトップクリアランスボリュームを低減することができるので、体積効率を低下させることなく、入力ロスが小さい回転式圧縮機を提供することが可能となる。
また、本実施の形態1の回転式圧縮機は、図3に示すように、ベーン11の先端円弧部11Aの、吸入室12に臨む円弧側面11Bと圧縮室13に臨む円弧側面11Cに設けた切欠きの外周面が、ベーン11がベーン溝内に最も収納された時点で、ピストン9の外周面9Bの延長面にほぼ一致するように構成されている。これにより、ベーン11の先端円弧部11Aの、圧縮室に臨む円弧側面とピストンに形成された嵌合部によって形成されるトップクリアランスボリュームを低減することができる。
(実施の形態2)
図4は本発明の第2の実施の形態における回転式圧縮機の圧縮機構部の要部を示す要部
平面図である。図4において、前述の実施の形態1と同一構成要素には同一符号を付与して説明を省略する。
図4に示すように、ベーン11がベーン溝10内に最も収納された時点で、ベーン11の先端円弧部11Aがシリンダー5の最内周面5Aに接触しないように、シリンダー5の内周面5Aを切り欠いたものであり、切り欠き部5B,5Cを有している。これにより、ベーン11とピストン9の接続部をピストン9の径方向外側に構成できるので、ベーン11がベーン溝10内を往復運動する際に、ベーン11が圧縮室圧力Pcと吸入室圧力Psを受圧する面が小さくなり、圧縮室圧力と吸入室圧力の差圧Pc−Psによってベーン11に作用する力も小さくすることができる。従って、この力の反力としてベーン11に働くベーン溝10との摩擦抵抗力が軽減されるので、ベーン11がベーン溝10内を往復運動することによって発生する摺動損失を低減することができる。
この切り欠き部5B,5Cは、図4に示すように、シリンダー5の内周面に、ベーン11がベーン溝10内に最も収納された時点で、ベーン11の先端円弧部11Aの、吸入室12に臨む円弧側面11Bと圧縮室13に臨む円弧側面11Cにほぼ一致する切欠き形状となっている。これにより、シリンダー室の内周面に設けた切欠きのトップクリアランスボリュームを低減することができる。
なお、前述の実施の形態の回転式圧縮機で、作動冷媒としてCOを用いることが出来る。これにより、ベーンがベーン溝内を往復運動する際に、特に、圧縮室圧力と吸入室圧力の高い差圧によってベーンに作用する力の反力としてベーンに働くベーン溝との摩擦抵抗力が大きいので、より効果的にベーンがベーン溝内を往復運動することによって発生する摺動損失を低減することができる。
また、前述の実施の形態の回転式圧縮機で、作動冷媒としてHFO1234yfを用いることが出来る。これにより、特に、高温において化学的安定性が低下することに伴い、潤滑性が悪化するので、より効果的にベーンがベーン溝内を往復運動することによって発生する摺動損失を低減することができる。
以上のように、本発明にかかる回転式圧縮機は、摺動損失を低減し、入力ロスを小さくすることができるため、給湯器用圧縮機、空気圧縮の用途にも適用できる。
本発明の第1の実施の形態における回転式圧縮機を示す縦断面図 本発明の第1の実施の形態における回転式圧縮機の圧縮機構部を示す横断面図 本発明の第1の実施の形態における回転式圧縮機の圧縮機構部の要部を示す要部平面図 本発明の第2の実施の形態における回転式圧縮機の圧縮機構部の要部を示す要部平面図 従来の回転式圧縮機の圧縮機構部を示した縦断面図 従来の回転式圧縮機の圧縮機構部を示した横断面図 従来の回転式圧縮機における他の圧縮機構部を示した横断面図 従来の回転式圧縮機の圧縮機構部における動作を示す模式図 従来の回転式圧縮機における他の圧縮機構部における動作を示す模式図 従来の回転式圧縮機における他の圧縮機構部における動作を示す模式図
1 密閉容器
2 ステータ
3 ロータ
4 シャフト
5 シリンダー
5A 最内周面
5B、5C 切り欠き部
6 シリンダー室
7 上軸受け
8 下軸受け
9 ピストン
9A 嵌合部
10 ベーン溝
11 ベーン
11A 先端円弧部
11B 円弧側面
11C 円弧側面
12 吸入室
13 圧縮室
14 吸入ポート
15 吐出ポート
100 回転式圧縮機
101 圧縮機構部
102 電動機部
103 吐出マフラー室

Claims (7)

  1. シリンダー室を持つシリンダーと、前記シリンダー室内を偏心回転するピストンと、前記シリンダー室内を吸入室と圧縮室に仕切り、かつ、先端に先端円弧部を持ったベーンと、前記シリンダーに形成され、前記ベーンが往復運動するベーン溝を有し、前記ベーンの先端円弧部を前記ピストンと揺動自在に接続して構成される回転式圧縮機であって、前記ベーンが前記ベーン溝内に最も収納された時点で、前記ベーンの先端円弧部が前記シリンダーの内周面に接触しないように、前記ベーンの先端円弧部の吸入室に臨む円弧側面と圧縮室に臨む円弧側面を切り欠いたことを特徴とする回転式圧縮機。
  2. ベーンの先端円弧部の、吸入室に臨む円弧側面と圧縮室に臨む円弧側面に設けた切欠きの外周面が、前記ベーンがベーン溝内に最も収納された時点で、シリンダーの内周面にほぼ一致する請求項1に記載の回転式圧縮機。
  3. ベーンの先端円弧部の、吸入室に臨む円弧側面と圧縮室に臨む円弧側面に設けた切欠きの外周面が、前記ベーンがベーン溝内に最も収納された時点で、ピストンの外周面の延長面にほぼ一致する請求項1に記載の回転式圧縮機。
  4. シリンダー室を持つシリンダーと、前記シリンダー室内を偏心回転するピストンと、前記シリンダー室内を吸入室と圧縮室に仕切り、かつ、先端に円弧角が180°を越える先端円弧部を持ったベーンと、前記シリンダーに形成され、前記ベーンが往復運動するベーン溝を有し、前記ベーンの先端円弧部を前記ピストンと揺動自在に接続して構成される回転式圧縮機であって、前記ベーンが前記ベーン溝内に最も収納された時点で、前記ベーンの先端円弧部が前記シリンダーの最内周面に接触しないように、前記シリンダーの内周面を切り欠いたことを特徴とする回転式圧縮機。
  5. シリンダーの内周面に設けた切欠きの内周面が、ベーンがベーン溝内に最も収納された時点で、前記ベーンの先端円弧部の、吸入室に臨む円弧側面と圧縮室に臨む円弧側面にほぼ一致する請求項4に記載の回転式圧縮機。
  6. 作動冷媒としてCOを用いたことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の回転式圧縮機。
  7. 作動冷媒としてHFO1234yfを用いたことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の回転式圧縮機。
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