JP2010174519A - オープナー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つのリッドを別々に開けることができ且つ誤操作が生じ難く、しかも、2本のリッドオープナーケーブルを極端に屈曲した状態で配置する必要のないオープナー構造を提供する。
【解決手段】車両の室内に配設される固定部材2に対して揺動可能に枢支される操作ハンドル部材10は、一方向に揺動可能な第1操作部11と一方向とは逆の他方向に揺動可能な第2操作部12とを有し、第1ケーブル接続部材22は第1操作部11の一方向揺動操作に連動して該一方向に揺動して第1ケーブル20を介して車両に配設された第1開閉部材を開作動させるように構成され、第2ケーブル接続部材23は第2操作部12の他方向揺動操作に連動して該他方向に揺動して第2ケーブル21を介して車両に配設された第2開閉部材を開作動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車のトランクリッドやフューエルリッドなどのような2種類のリッド類を開ける際に使用するオープナー構造に関する。
自動車のボンネットフード、トランクリッド、フューエルリッドなどを開けるための手段として、運転席の近傍に複数のリッドオープナーが設けられている。例えば乗用車などでは、実開平2−95413号公報に記載されているように、運転者のシートクッションの側部下方やドア内側前方のフロア、又はフロントピラー下部の車室内側やダッシュボードの下端部などに、例えば、フードオープナー及びフューエルリッドオープナーなど、複数のオープナーのハンドルが併設されており、片手で各々のオープナーのハンドルを操作することができるようになっている。そして、例えば、フードオープナーのハンドルが操作された時に、ボンネットフード用のワイヤが引かれることによってボンネットフードのロック機構がロック解除状態となり、フューエルリッドオープナーのハンドルが操作された時には、フューエルリッド用のワイヤが引かれることによって、フューエルリッドが開くといった構成となっている。
このようなオープナーのハンドルは、一般的にはハンドルを引くことによりリッドをオープンする構造であり、一般的には給油口が後方に位置するため、フューエルリッドオープナーのケーブルは、U字状に屈曲した状態でフューエルリッドオープナーの取り付け部に固定する必要があり、レイアウト的な不都合があった。
一方、2つのリッドを操作するオープナーを一体化した構造が提案されている(特許文献1、2など参照)。
実公昭58−760号公報 特開平8−284507号公報
特許文献1の構造は、ハンドルを引き上げることにより一方のリッドを解放し、また、同じハンドルを回転することにより他方のリッドを解放する構造であるため、ハンドルを引き上げると同時に回転することにより、両方のリッドを同時に解放してしまうという虞があった。また、2つのリッドの位置が前方と後方である場合、一方を解放するケーブルは屈曲した状態で配置する必要があるので、ケーブルが長くなると共にケーブルを屈曲した状態に配置するため設置スペースを確保する必要であるという問題もあった。
また、特許文献2の構造は、ケース構造のハンドルを引き上げることにより一方のリッドを解放し、ハンドルの蓋を開けることにより他方のリッドを解放するものであるが、複雑な構造であり、部品点数が多く、コスト的に不利であるという問題があった。また、この場合にも、2つのリッドの位置が前方と後方である場合、一方を解放するケーブルは屈曲した状態で配置する必要があるという問題もあった。
本発明は上述した事情に鑑み、2つの開閉部材を別々に開けることができ且つ誤操作が生じ難く、しかも、2本のオープナーケーブルを極端に屈曲した状態で配置する必要のないオープナー構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の態様は、車両の室内に配設される固定部材に対して揺動可能に設けられる操作ハンドル部材と、前記車両に配設された第1開閉部材を開作動させる第1ケーブルが接続される第1ケーブル接続部材と、前記車両に配設された第2開閉部材を開作動させる第2ケーブルが接続される第2ケーブル接続部材とを具備するオープナー構造において、前記操作ハンドル部材は、一方向に揺動操作可能な第1操作部と前記一方向とは逆の他方向に揺動操作可能な第2操作部とを有し、前記第1ケーブル接続部材は前記第1操作部の前記一方向揺動に連動して該一方向に揺動して前記第1ケーブルを介して前記第1開閉部材を開作動させるように構成され、前記第2ケーブル接続部材は前記第2操作部の前記他方向揺動に連動して該他方向に揺動して前記第2ケーブルを介して前記第2開閉部材を開作動させるように構成されていることを特徴とするオープナー構造にある。
かかる第1の態様では、第1操作部と第2操作部とが一体化され、第1操作部及び第2操作部を独立して且つそれぞれを一方向あるいは他方向に揺動させるという操作で操作することにより、第1及び第2開閉部材をそれぞれ独立して開けることができる操作ハンドル部材を具備するので、比較的簡便な構造で部品点数も増加させることなくオープナー構造を実現できる。
本発明の第2の態様は、前記操作ハンドル部材は前記第1開閉部材と第2開閉部材との間に配置されていることを特徴とする第1の態様に記載のオープナー構造にある。
かかる第2の態様では、第1開閉部材及び第2開閉部材が操作ハンドル部材を挟んで反対側に配置されていても、第1ケーブルを第1ケーブル接続部材から第1開閉部材まで大きく屈曲することなく延設することができるとともに、第2ケーブルを前記第2ケーブル接続部材から第2開閉部材まで大きく屈曲することなく延設することができ、これにより、ケーブルの配置スペースを低減でき且つケーブルの長さを最短化できる。
本発明の第3の態様は、前記第2操作部の揺動中心となるとともに前記第1操作部が揺動する際には第1操作部の揺動を許容する第1枢支部と、前記第1枢支部より前記第2操作部側に配置され前記第1操作部の揺動中心となるとともに前記第2操作部が揺動する際には第2操作部の揺動を許容する第2枢支部とを具備することを特徴とする第1又は第2の態様に記載のオープナー構造にある。
かかる第3の態様では、第1操作部を揺動する際には第2枢支部を揺動中心とし、第2操作部を揺動する際には第1枢支部を揺動中心とするため、第1操作部あるいは第2操作部を操作する際の操作レバー比を大きくすることができる。これにより、操作ハンドル部材を小型化しても開閉部材を開作動するだけの力は十分に得られるので操作ハンドル部材をコンパクト化することができ、配置スペースを容易に低減できる。
本発明の第4の態様は、前記第1操作部と前記第2操作部との間に設けられ一端部が前記操作ハンドル部材に連結されると共に他端部が前記固定部材に連結されて前記操作ハンドル部材を前記第1操作部と前記第2操作部との揺動方向に抗して該固定部材に付勢する弾性部材を有することを特徴とする第3の態様に記載のオープナー構造にある。
かかる第4の態様では、弾性部材が第1操作部と第2操作部との間に設けられるので、弾性部材がバランスよく第1及び第2操作部の操作反力を付与することができ、操作感が向上する。
本発明の第5の態様は、前記第1枢支部は前記固定部材に支持される第1軸を有し、前記第2枢支部は前記固定部材に支持される第2軸を有し、前記操作ハンドル部材は、前記操作ハンドル部材から延出し前記第1操作部が揺動する際に前記第1軸に対して摺動して前記第1操作部の揺動を案内する第1ガイド部と、前記操作ハンドル部の前記第1ガイド部が設けられた位置より前記第2操作部側から延出し前記第2操作部が揺動する際に前記第2軸に対して摺動して前記第2操作部の揺動を案内する第2ガイド部とを有し、前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とは互いに近づく方向へ湾曲して延在していることを特徴とする第3の態様に記載のオープナー構造にある。
かかる第5の態様では、操作ハンドル部材は、第1及び第2枢支部と第1及び第2ガイド部を介して揺動可能ではあるが第1及び第2のガイド部が互いに近づくように湾曲しているため第1及び第2枢支部の同時の離間が規制された状態で支持される。さらに、第1操作部及び第2操作部は、ガイド部により第1軸あるいは第2軸に対して摺動可能に操作できるため、操作感を向上できる。
本発明の第6の態様は、前記操作ハンドル部材は、前記第1操作部と前記第2操作部との間で前記固定部材に枢支されていることを特徴とする第1又2の態様に記載のオープナー構造にある。
かかる第6の態様では、操作ハンドル部材が1本の軸で支持される構造であるので、比較的構造が単純であり、部品点数の低減、組み立て工数の低減などに寄与することができる。
本発明によれば、2つの開閉部材のオープナーを比較的単純で且つ部品点数を増大することなく一体化したオープナー構造を実現でき、オープナーやケーブルの取付スペースを低減できるという効果を奏する。
また、オープナーに対して反対方向に配置された2つの開閉部材に対してもケーブルを屈曲することなくケーブルを延設することができるため、ケーブルの長さを最小にすることができ且つ接続部のケーブルのレイアウトも容易となるという効果を奏する。さらには、操作部は独立し且つ操作がそれぞれを逆方向に揺動するという操作であるので、同時に2つのリッドを開けてしまうなどの誤操作をする虞がなく、操作が容易であるという効果を奏する。
本発明の実施例1に係るオープナー構造を模式的に示す平面図である。 本発明の実施例1に係るオープナー構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例1に係るオープナー構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例1に係るオープナー構造の接続部の構造の一例を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施例1に係るオープナー構造の接続部の構造の他の例を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施例2に係るオープナー構造を模式的に示す平面図である。 本発明の実施例2に係るオープナー構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例2に係るオープナー構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例2に係るオープナー構造の軸の支持部の構造の一例を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施例3に係るオープナー構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例3に係るオープナー構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例3に係るオープナー構造の接続部の構造の一例を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施例4に係るオープナー構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例4に係るオープナー構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例5に係るオープナー構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例6に係るオープナー構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例7に係るオープナー構造を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施例8に係るオープナー構造を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する。
図1には、実施例1に係るオープナー構造の平面視、図2及び図3にはその断面視を模式的に示す。
これらの図に示すような本実施例のオープナー構造である2ウェイリッドオープナー1は、図示は省略するが、自動車の運転席用フロントシートの下部近傍のドア側やフロントピラーの室内側の壁やフロア(運転者の足下の側壁やフロア)、ダッシュパネルの下端部などに設けられるものであるが、本実施例では、フロントピラー下部の室内側の運転者に対向する壁に設けられて、自動車前側のボンネットフード及び自動車後側のフューエルリッドを独立して開くためのものとして説明する。
2ウェイリッドオープナー1は、フロントピラー下部の室内側のインナーパネルの運転者に対向する領域に設けられており、インナーパネルの凹部に設けられて運転者に向かって開口する固定部材であるベース部材2内に操作ハンドル部材10が設けられている。操作ハンドル部材10には、車幅方向と直交する方向となる長手方向両端部に、ボンネットフードを開ける操作を行うための第1操作部11とフューエルリッドを開ける操作を行うための第2操作部12を具備し、第1及び第2操作部11、12の運転者から目視できる表面とは反対側である裏面側にはそれぞれ操作時の指先の係り部となる凸部13及び14が設けられている。
また、操作ハンドル部材10は、第1操作部11と第2操作部12との間の裏面に設けられて幅方向に貫通する貫通孔15を有する支承部16を有し、支承部16を貫通する軸17の両端部が固定部材であるベース部材2に支持されるように取り付けられ、軸17中心に回動可能となっている。なお、これにより、軸17は、ほぼ水平且つ車幅方向に延びるようにベース部材2に取り付けられていることになる。勿論、軸17の方向は車幅方向や水平方向に限定されるものではなく、車幅に直交する方向且つ水平方向でもよく、また、鉛直方向や傾斜して設けられていてもよい。
操作ハンドル部材10の裏面側の支承部16が設けられた位置の幅方向に異なる位置、すなわち、車体前方に向かって右側及び左側のそれぞれには、2本の支持部材18、19が突設されている。そして、支持部材18、19の先端部が、ボンネットフード及びフューエルリッドのそれぞれを操作するための第1ケーブル20及び第2ケーブル21の端部が係止される第1ケーブル接続部材22及び第2ケーブル接続部材23となっている。
ここで、操作ハンドル部材10の支承部16は、第1操作部11と第2操作部12の中間位置より第2操作部12に近い部分に設けられており、また、支持部材19の長さは支持部材18の長さより短く設定されている。これにより、第2操作部12の操作時の揺動のストロークよりも第1操作部11の揺動のストロークが大きく取りやすく、且つ操作力が小さくても操作できるようになっている。これはボンネットフードを開けるための操作力及びストロークが、フューエルリッドを開けるためのそれらより大きい傾向にあり、これを吸収するためである。すなわち、ボンネットフードを開けるために大きな力が必要だとしても、フューエルリッドを開けるための操作力と同程度の操作力でボンネットフードを開けることができるようになっている。なお、支承部16の位置は何処に設けられていてもよく、これに限定されるものではない。
ここで、車体の前方のボンネットフードを開けるための第1ケーブル20は、インナワイヤ24をアウタチューブ25の内側に通したいわゆるボーデンワイヤであり、アウタチューブ25の端部26はベース部材2に固定されているチューブ支持部材27に支持されている。これにより、アウタチューブ25のベース部材2に対する前後方向の位置が固定されるが、インナワイヤ24は、ベース部材2に対して前後方向に移動可能である。一方、インナワイヤ24の先端に端末部材28が設けられており、詳細は後述するが端末部材28が第1ケーブル接続部材22に係止されている。なお、第1ケーブル20の他端側は、図示しないボンネットフードのロック機構に接続されており、インナワイヤ24を所定長さ以上引いた時に、上記ロック機構がロック解除状態となるようにしている。また、インナワイヤ24は上記ロック機構に内蔵されたリターンばねによって、常時ロック機構側に引かれる方向に付勢されている。
車体後方のフューエルリッドを開けるための第2ケーブル21も、インナワイヤ29とアウタチューブ30とからなるボーデンワイヤであり、アウタチューブ30の端部31はベース部材2に固定されているチューブ支持部材32に支持されている。これにより、アウタチューブ30のベース部材2に対する前後方向の位置が固定されるが、インナワイヤ29は、ベース部材2に対して前後方向に移動可能である。一方、インナワイヤ29の先端に端末部材33が設けられており、詳細は後述するが端末部材33が第2ケーブル接続部材23に係止されている。なお、第2ケーブル21の他端側は、図示しないフューエルリッドのロック機構に接続されており、インナワイヤ29を所定長さ以上引いた時に、上記ロック機構がロック解除状態となるようにしている。また、インナワイヤ29は上記ロック機構に内蔵されたリターンばねによって、常時ロック機構側に引かれる方向に付勢されている。
次に、上記構成の2ウェイリッドオープナー1の作用について説明する。ボンネットフードおよびフューエルリッドを開けない通常時には、操作ハンドル部材10は、図2における水平状態である初期位置にある。
ボンネットフードを開ける必要が生じた時、図2に波線で示すように第1操作部11をその裏面の凸部13に手をかけて引くことにより、操作ハンドル部材10が軸17を中心に図中時計回り方向(一方向)に揺動(回動)し、これと共に第1ケーブル接続部材22に係止されている端末部材28が移動し、第1ケーブル20のインナワイヤ24が所定のストロークだけ引っ張られ、ボンネットフードのロック機構が解除される。ここで、所定のストロークを確保するために、支持部材18の長さ及びこれによる端末部材28の取付位置が設定されている。また、第1操作部11から手を離すと、ロック機構に内蔵されたリターンばねによってインナワイヤ24が元の位置まで引かれ、操作ハンドル部材10が初期位置に戻る。
一方、給油時などにフューエルリッドを開ける場合には、図3に波線で示すように操作ハンドル部材10の第2操作部12をその裏面の凸部14に手をかけて引くことにより、操作ハンドル部材10が軸17を中心に図中反時計回り方向(他方向)に揺動(回動)し、これと共に第2ケーブル接続部材23に係止されている端末部材33が移動し、第2ケーブル21のインナワイヤ29が所定のストロークだけ引っ張られ、フューエルリッドのロック機構が解除される。また、第2操作部12から手を離すと、ロック機構に内蔵されたリターンばねによってインナワイヤ29が元の位置まで引かれ、操作ハンドル部材10が初期位置に戻る。フューエルリッドのロック機構を解除するために必要な所定のストロークは、ボンネットフードを解除するための所定のストロークより小さくてよいので、支持部材19の長さを支持部材18より短くして端末部材33の取付位置を所定の位置に設定している。
ここで、第1及び第2ケーブル接続部材22、23へのインナワイヤ24、29の係止構造の具体例を図4及び図5を参照しながら説明する。なお、図4及び図5の説明は、第1ケーブル接続部材22を例にとって説明する。
図4は、インナワイヤ24が剛性が高い硬質ワイヤの場合の係止構造の一例を示すものである。図4に示すように、第1ケーブル接続部材22の端部には、インナワイヤ24が延びる方向とは逆方向に屈曲した屈曲部101を有し、屈曲部101を幅方向に分割するスリット部102が設けられている。そして、スリット部102はインナワイヤ24が挿通できる幅を有し、インナワイヤ24の端末部材28がスリット部102にインナワイヤ24を挿通した状態で屈曲部101に係止されるようになっている。また、屈曲部101は、端末部材28を単に係止しているだけであるので、屈曲部101がインナワイヤ24を引っ張る方向に移動した場合には、(a)に示すように、端末部材28と共にインナワイヤ24を引っ張るが、逆方向に移動した場合には、(b)に示すように、端末部材28は屈曲部101から離間し、インナワイヤ24は移動しないようになっている。
図5は、インナワイヤ24が柔軟な軟質ワイヤの場合の係止構造の一例を示すものである。図5に示すように、第1ケーブル接続部材22の端部には、インナワイヤ24が延びる方向とは逆方向に屈曲する屈曲部103が設けられているが、屈曲部103は、内周面が半円以上の円弧状となってインナワイヤ24の端末部材28を包み込む構造を有し、端末部材28は側方から挿入されるようになっている。このときインナワイヤ24の挿通を許容するスリット104が屈曲部103の先端から離れた位置に設けられ、さらに、スリット104と連通しスリット104の位置からインナワイヤ24の延びる方向まで屈曲部103を幅方向に分割するスリット105が設けられている。これにより、インナワイヤ24をスリット104に挿入した状態で屈曲部103にその側方から端末部材28を挿入し、その後、インナワイヤ24をスリット104からスリット105へ挿通することにより、端末部材28を屈曲部103に係止することができる。これにより、屈曲部103がインナワイヤ24を引っ張る方向に移動した場合には、(a)に示すように、端末部材28と共にインナワイヤ24が引っ張られ、逆方向に移動した場合には、(b)に示すように、端末部材28が屈曲部103と共に逆方向に移動するが、インナワイヤ24は屈曲してたるみを吸収するだけで移動はしない。
以上説明した2ウェイリッドオープナー1では、インナワイヤ24、29の端末部材28、33の移動量で決定される操作ストロークは、操作ハンドル部材10の揺動に伴う第1及び第2ケーブル接続部材22、23の移動量で決定され、上述した例では主に支持部材18、19の操作ハンドル部材10への取付位置及び長さによって決定される。また、第1及び第2操作部11、12を操作する際の操作力(操作感)は、軸17から第1及び第2操作部11、12までの距離、第1及び第2操作部11、12と第1及び第2ケーブル接続部材22、23との位置関係、第1及び第2ケーブル20、21に接続されるリッドのロック機構を解除するために必要な力などによって決定される。したがって、第1操作部11、12と第1及び第2ケーブル接続部材22、23との位置関係を変更することにより、操作ストローク及び操作力を自由に設定することができるという利点がある。
また、操作ハンドル部材10の長手方向の端部に第1及び第2操作部11、12が設けられて揺動方向がそれぞれ反対方向に設定されており、一方、操作ハンドル部材10の裏面側に設けられた第1及び第2ケーブル接続部材22、23の前記揺動に伴う移動方向は操作ハンドル部材10の長手方向に沿った逆方向になるので、対象となるリッドが車体の前後にある場合にも、それぞれを操作するためのケーブルである第1及び第2ケーブル20、21を屈曲させることなく延設することができ、ケーブルの長さを最短とすることができ、また、ケーブルのレイアウトのためのスペースを大きく確保する必要がないという効果を奏する。なお、ここで、ケーブルを屈曲させることなくとは、直角近く又はそれ以上に屈曲させることなくということであり、緩やかに曲がって延設されるものを排除するものではない。
さらに、上述した実施例1に係る2ウェイリッドオープナー1は、2つのリッドを解除するオープナーを一体化したものであるが、非常に単純な構成で且つ部品点数も少ないものであり、取付スペースを小さくでき、低コスト化を図ることができるものである。
図6には、実施例2に係るオープナー構造の平面視、図7及び図8にはその断面視を模式的に示す。
これらの図に示すような2ウェイリッドオープナー1Aは、図示は省略するが、実施例1と同様に、フロントピラー下部の室内側の運転者に対向する壁に設けられて、自動車前側のボンネットフード及び自動車後側のフューエルリッドを独立して開くためのものとして説明する。
2ウェイリッドオープナー1Aは、フロントピラー下部の室内側のインナーパネルの運転者に対向する領域に設けられており、インナーパネルの凹部に設けられて運転者に向かって開口するベース部材2A内に操作ハンドル部材10Aが設けられている。操作ハンドル部材10Aには、車幅方向と直交する方向となる長手方向両端部に、ボンネットフードを開ける操作を行うための第1操作部11Aとフューエルリッドを開ける操作を行うための第2操作部12Aを具備し、第1及び第2操作部11A、12Aの裏面側にはそれぞれ操作時の指先の係り部となる凸部13A及び14Aが設けられている。
ここで、凸部13A及び14Aにはそれぞれ幅方向に貫通する第1貫通孔35及び第2貫通孔36が設けられており、第1貫通孔35、第2貫通孔36には、第1及び第2軸37、38が貫通し、その両端部が固定部材であるベース部材2Aの上端部に離間可能に支持されるようになっており、それぞれが第1枢支部及び第2枢支部を構成している。一方、操作ハンドル部材10Aの第1操作部11Aと第2操作部12Aとの中間の幅方向中央部には、ばね支持部39が設けられており、一端がばね支持部39に係止されると共に他端が固定部材であるベース部材2Aの底部に係止されて操作ハンドル部材10Aを固定部材側に付勢するばね部材40が設けられている。このばね部材40が第1操作部11Aと第2操作部12Aとが同時に離間する操作ハンドル部材10Aの自由な移動を規制して操作ハンドル部材10Aの落下を防止する落下防止手段となる。
これにより、操作ハンドル部材10Aは、第1及び第2軸37、38を介してベース部材2A上に支持され、これらが第1及び第2枢支部となる。なお、第1及び第2軸37、38は、ほぼ水平且つ車幅方向に延びるようにベース部材2Aに支持されることになるが、これに限定されるものではない。
ここで、第1及び第2枢支部となる、第1及び第2軸37、38のベース部材2A上への支持構造の一例を図9に示す。図9は第1軸37の支持状態を示すものであり第1軸37は、上方に向かって解放された略U字溝形状のガイド溝41上に回動可能且つ離間可能に支持されている。なお、ガイド溝41の構造はこれに限定されるものではなく、回動可能且つ離間可能に支持する構造であればV字状又は他の形状でもよい。
このような構造により、第1操作部11Aをばね部材40のばね力に抗しつつ引くことにより、操作ハンドル部材10Aは第2軸38が中心軸となって揺動し、第2操作部12Aをばね部材40のばね力に抗しつつ引くことにより、操作ハンドル部材10Aは第1軸37が中心軸となって揺動するようになっている。また、ばね部材40が第1操作部11と第2操作部12との間に設けられるので、ばね部材40がバランスよく第1及び第2操作部11A、12Aの操作反力を付与することができるようになっている。
操作ハンドル部材10Aの裏面側のばね支持部39が設けられた位置の幅方向両側、すなわち、車体の前方に向かって右側及び左側には、2本の支持部材18A、19Aが突設されている。そして、支持部材18A、19Aの先端部が、ボンネットフード及びフューエルリッドのそれぞれを操作するための第1ケーブル20及び第2ケーブル21の端部が係止される第1ケーブル接続部材22A及び第2ケーブル接続部材23Aとなっている。
ここで、車体の前方のボンネットフードを開けるための第1ケーブル20及び車体の後方のフューエルリッドを開けるための第2ケーブル21の構造は実施例1と同様であるので詳細な説明は省略するが、第1ケーブル20のアウタチューブ25の端部26はベース部材2Aに固定されているチューブ支持部材27Aに支持されており、インナワイヤ24の先端に端末部材28が第1ケーブル接続部材22Aに係止されている。一方、第2ケーブル21のアウタチューブ30の端部31はベース部材2Aに固定されているチューブ支持部材32Aに支持され、インナワイヤ29の端末部材33が第2ケーブル接続部材23Aに係止されている。
次に、上記構成の2ウェイリッドオープナー1Aの作用について説明する。ボンネットフードおよびフューエルリッドを開けない通常時には、操作ハンドル部材10Aは、図7における水平状態である初期位置にある。
ボンネットフードを開ける必要が生じた時、図7に波線で示すように第1操作部11Aを手で引くことにより、操作ハンドル部材10Aが第2軸38を中心に図中時計回り方向(一方向)に揺動(回動)し、これと共に第1ケーブル接続部材22Aに係止されている端末部材28が移動し、第1ケーブル20のインナワイヤ24が所定のストロークだけ引っ張られ、ボンネットフードのロック機構が解除される。ここで、所定のストロークを確保するために、支持部材18Aの長さ及びこれによる端末部材28の取付位置が設定されている。また、第1操作部11Aから手を離すと、ロック機構に内蔵されたリターンばねによってインナワイヤ24が元の位置まで引かれ、操作ハンドル部材10Aが初期位置に戻る。
一方、給油時などにフューエルリッドを開ける場合には、操作ハンドル部材10Aの第2操作部12Aを図8に波線で示すように第2操作部12Aを手で引くことにより、操作ハンドル部材10Aが第1軸37を中心に図中反時計回り方向(他方向)に揺動(回動)し、これと共に第2ケーブル接続部材23Aに係止されている端末部材33が移動し、第2ケーブル21のインナワイヤ29が所定のストロークだけ引っ張られ、フューエルリッドのロック機構が解除される。また、第2操作部12Aから手を離すと、ロック機構に内蔵されたリターンばねによってインナワイヤ29が元の位置まで引かれ、操作ハンドル部材10Aが初期位置に戻る。フューエルリッドのロック機構を解除するために必要な所定のストロークは、ボンネットフードを解除するための所定のストロークより小さくてよいので、支持部材19Aの長さを支持部材18Aより短くして端末部材33の取付位置を所定の位置に設定している。
以上説明した2ウェイリッドオープナー1Aの効果は実施例1と同様な効果を奏するが、実施例1と異なる点は、第1及び第2軸37、38によりベース部材2Aの上端部に支持されているので、誤って第1操作部11A又は第2操作部12Aに押し込むような力がかかっても、押し込まれることがなく、誤動作が防止できるという利点がある点である。
図10及び図11には、実施例3に係るオープナー構造の断面視を模式的に示す。これらの図に示すような2ウェイリッドオープナー1Bは、操作ハンドル部材10Bに設けられた第1及び第2ケーブル20、21の接続部の構造を変更した以外は、実施例2とほぼ同様な構造であるので、同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略する。
本実施例では、ボンネットフード及びフューエルリッドのそれぞれを操作するための第1ケーブル20の端部が係止される第1ケーブル接続部材22Bが、第1操作部11Bの第1軸37の近傍、幅方向右側に設けられ、第2ケーブル21の端部が係止される第2ケーブル接続部材23Bが、第1ケーブル接続部材22Bより第2操作部12B側である第2操作部12Bの第2軸38の近傍、幅方向左側に設けられている。
ここで、第1及び第2ケーブル接続部材22B、23Bへのインナワイヤ24、29の係止構造の具体例を図12を参照しながら説明する。なお、図12の説明は、第1ケーブル接続部材22Bを例にとって説明する。
図12は、インナワイヤ24が柔軟な軟質ワイヤあるいは剛性が高いワイヤの場合の係止構造の一例を示すものである。図12に示すように、第1ケーブル接続部材22Bには、端末部材28が幅方向の側方から挿入可能な貫通部110が設けられ、且つ下端部から貫通部110のほぼ上端までを幅方向に分割するスリット111が設けられている。そして、インナワイヤ24が延びる方向とは逆側の側部には、スリット111に連通するスリット112が設けられている。これにより、端末部材28を貫通部110に挿入する際に、インナワイヤ24をスリット112を介してスリット111に挿入することができ、その後、インナワイヤ24をスリット111内で反対側に回転することにより、インナワイヤ24の端末部材28が貫通部110から脱落することなく係止された状態となる。これにより、第1ケーブル接続部材22Bがインナワイヤ24を引っ張る方向に移動した場合には、端末部材28と共にインナワイヤ24が引っ張られ、逆方向に移動した場合には、端末部材28が第1ケーブル接続部材22Bと共に逆方向に移動するが、インナワイヤ24は屈曲してたるみを吸収するだけで移動はしない。
次に、上記構成の2ウェイリッドオープナー1Bの作用について説明する。ボンネットフードおよびフューエルリッドを開けない通常時には、操作ハンドル部材10Bは、図10における水平状態である初期位置にある。
ボンネットフードを開ける必要が生じた時、図10に波線で示すように第1操作部11Bを手で引くことにより、操作ハンドル部材10Bが第2軸38を中心に図中時計回り方向(一方向)に揺動(回動)し、これと共に第1ケーブル接続部材22Bに係止されている端末部材28が移動し、第1ケーブル20のインナワイヤ24が所定のストロークだけ引っ張られ、ボンネットフードのロック機構が解除される。また、第1操作部11Bから手を離すと、ロック機構に内蔵されたリターンばねによってインナワイヤ24が元の位置まで引かれ、操作ハンドル部材10Bが初期位置に戻る。
一方、給油時などにフューエルリッドを開ける場合には、操作ハンドル部材10Bの第2操作部12Bを図11に波線で示すように手で引くことにより、操作ハンドル部材10Bが第1軸37を中心に図中反時計回り方向(他方向)に揺動(回動)し、これと共に第2ケーブル接続部材23Bに係止されている端末部材28が移動し、第2ケーブル21のインナワイヤ29が所定のストロークだけ引っ張られ、フューエルリッドのロック機構が解除される。また、第2操作部12Bから手を離すと、ロック機構に内蔵されたリターンばねによってインナワイヤ29が元の位置まで引かれ、操作ハンドル部材10Bが初期位置に戻る。
以上説明した2ウェイリッドオープナー1Bは実施例2と同様な効果を奏する。
図13及び図14には、実施例4に係るオープナー構造の断面視を模式的に示す。
これらの図に示すような2ウェイリッドオープナー1Cは、操作ハンドル部材10Cの落下防止手段である第1及び第2ガイド部43、44を変更した以外は実施例2とほぼ同様な構造であるので、同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略する。
本実施例では、実施例2の第1及び第2軸37、38を固定部材であるベース部材2Cに回転自在に支持する一方、操作ハンドル部材10Cには、第1及び第2軸37、38のそれぞれと係合するガイド溝41、42を有する第1及び第2ガイド部43、44を設けており、第1及び第2ガイド部43、44が落下防止手段となっている。すなわち、操作ハンドル部材10Cの長手方向両側の第1及び第2操作部11C、12Cに設けられている第1及び第2ガイド部43、44は、それぞれ長手方向内側である互いに近づく方向に湾曲し、それぞれのガイド溝41、42も長手方向内側、互いに近づく方向に湾曲している。これにより、操作ハンドル部材10Cを図中水平状態のまま離間させようとすると、すなわち、第1及び第2操作部11C、12Cの両方をベース部材2Cから同時に引き離そうとしても、第1及び第2軸37、38が第1及び第2ガイド部43、44のガイド溝41、42と係合して操作ハンドル部材10Cの移動が規制される。
一方、第1及び第2操作部11C及び12Cの何れか一方を引いた場合には、第1及び第2軸37、38の何れか一方を中心として操作ハンドル部材10Cが揺動することになる。具体的には、第1操作部11Cを引いた場合には、第2軸38とガイド溝42との係合位置は変化しないで第2枢支部となり、第1ガイド部43が第1軸37に対して摺動して移動し、第1軸37が第1ガイド部43のガイド溝41内を操作ハンドル部材10Cが第2軸38を中心として揺動する。また、第2操作部12を引いた場合、第1軸37とガイド溝41との係合位置は変化しないで第1枢支部となり、ガイド部44が第2軸38に対して摺動して移動し、操作ハンドル部材10Cが第1軸37を中心として揺動する。なお、第1及び第2ガイド部43、44のそれぞれは、本実施例では操作ハンドル部材10Cの幅方向両側に設けられているが、幅方向の一方のみに設けられていてもよい。
また、車体の前方のボンネットフードを開けるための第1ケーブル20及び車体の後方のフューエルリッドを開けるための第2ケーブル21を接続する第1及び第2ケーブル接続部材22C、23Cの構造は実施例1と同様であるので詳細な説明は省略するが、第1ケーブル20のアウタチューブ25の端部26はベース部材2Cに固定されているチューブ支持部材27Cに支持されており、インナワイヤ24の先端に端末部材28が第1ケーブル接続部材22Cに係止されている。一方、第2ケーブル21のアウタチューブ30の端部31はベース部材2Cに固定されているチューブ支持部材32Cに支持され、インナワイヤ29の端末部材33が第2ケーブル接続部材23Cに係止されている。
次に、上記構成の2ウェイリッドオープナー1Cの作用について説明する。ボンネットフードおよびフューエルリッドを開けない通常時には、操作ハンドル部材10Cは、図13における水平状態である初期位置にある。
ボンネットフードを開ける必要が生じた時、図13に波線で示すように第1操作部11Cを手で引くことにより、操作ハンドル部材10Cが第2軸38を中心に図中時計回り方向(一方向)に揺動(回動)し、これと共に第1ケーブル接続部材22Cに係止されている端末部材28が移動し、第1ケーブル20のインナワイヤ24が所定のストロークだけ引っ張られ、ボンネットフードのロック機構が解除される。また、第1操作部11Cから手を離すと、ロック機構に内蔵されたリターンばねによってインナワイヤ24が元の位置まで引かれ、操作ハンドル部材10Cが初期位置に戻る。
一方、給油時などにフューエルリッドを開ける場合には、操作ハンドル部材10Cの第2操作部12Cを図14に波線で示すように手で引くことにより、操作ハンドル部材10Cが第1軸37を中心に図中反時計回り方向(他方向)に揺動(回動)し、これと共に第2ケーブル接続部材22Cに係止されている端末部材28が移動し、第2ケーブル21のインナワイヤ29が所定のストロークだけ引っ張られ、フューエルリッドのロック機構が解除される。また、第2操作部12Cから手を離すと、ロック機構に内蔵されたリターンばねによってインナワイヤ29が元の位置まで引かれ、操作ハンドル部材10Cが初期位置に戻る。
以上説明した2ウェイリッドオープナー1Cは実施例2と同様な効果を奏する。
図15には、実施例5に係るオープナー構造の断面視を模式的に示す。
実施例5に係る2ウェイリッドオープナー1Dは、実施例3の変形例であり、第1及び第2ケーブル20、21の延設方向を変更した以外は実施例3と同様であるので、同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略する。
本実施例では、ベース部材2Dに設けられた操作ハンドル部材10Dと直交する同一方向に第1及び第2ケーブル20、21を延設するために、第1ケーブル接続部材22Dを第1操作部11D近傍に設け、一方、第2ケーブル接続部材23Dを第2操作部12D近傍に設け、車体の前方又は後方の同一方向に配置された2つの開閉部材を解放するものとして用いることができるようにしたものであり、これ以外の作用効果は実施例3と同様である。
図16には、実施例6に係るオープナー構造の断面視を模式的に示す。
実施例6に係る2ウェイリッドオープナー1Eは、実施例1の変形例であり、第1及び第2ケーブル20、21の延設方向を変更した以外は実施例1と同様であるので、同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略する。
本実施例では、ベース部材2Eに設けられた操作ハンドル部材10Eと直交する同一方向に第1及び第2ケーブル20、21を延設するために、第1ケーブル接続部材22Eを第1操作部11E近傍に設け、一方、第2ケーブル接続部材23Eを第2操作部12E近傍に設け、車体の前方又は後方の同一方向に配置された2つのリッドを解放するものとして用いることができるようにしたものであり、これ以外の作用効果は実施例1と同様である。
(その他の実施例)
以上説明した実施例では、操作ハンドル部材の端部の第1操作部及び第2操作部に手をかけて引くことにより、操作ハンドル部材を揺動操作して第1開閉部材又は第2開閉部材を開作動させるようにしたが、第1操作部及び第2操作部に孔を設け、孔に指を引っかけて引くことにより操作ハンドル部材を揺動操作するようにしてもよい。
図17には、このような操作ハンドル部材を具備する実施例7に係る2ウェイリッドオープナーを示す。この2ウェイリッドオープナー1Fは、指を引っかける孔51、52が設けられた第1操作部11F及び第2操作部12Fを有する操作ハンドル部材10Fを具備する。なお、これ以外は、上述した実施例と同様な構造を具備するものであり、詳細な説明は省略する。また、図17の(a)は初期状態を示し、(b)は第1操作部11Fを引いて第1開閉部材を開作動させた状態を示す。
また、上述した各実施例では、第1操作部及び第2操作部を引くことにより、操作ハンドル部材を揺動操作して第1開閉部材又は第2開閉部材を開作動させるようにしたが、第1操作部及び第2操作部を指で押すことにより操作ハンドル部材を揺動操作して第1開閉部材又は第2開閉部材を開作動させるようにしてもよい。
図18には、このような操作ハンドル部材を具備する実施例8に係る2ウェイリッドオープナーを示す。この2ウェイリッドオープナー1Gは、指で押す凹部53、54が設けられた第1操作部11G及び第2操作部12Gを有する操作ハンドル部材10Gを具備する。なお、これ以外は、上述した実施例と同様な構造を具備するものであり、詳細な説明は省略する。また、図18の(a)は初期状態を示し、(b)は第2操作部12Gを押して第2開閉部材を開作動させた状態を示す。
本発明は、自動車のトランクリッドやフューエルリッドなどのような2種類のリッド類を開ける際に使用するオープナーの他、他の車両のオープナーにも適用できる。
1、1A〜1G 2ウェイリッドオープナー
2、2A〜2E ベース部材
10、10A〜10G 操作ハンドル部材
11、11A〜11G 第1操作部
12、12A〜12G 第2操作部
17 軸
20 第1ケーブル
21 第2ケーブル
22、22A〜22E 第1ケーブル接続部材
23、23A〜23E 第2ケーブル接続部材
24、29 インナワイヤ
28、33 端末部材
37 第1軸
38 第2軸
40 ばね部材
41、42 ガイド溝
43 第1ガイド部
44 第2ガイド部

Claims (6)

  1. 車両の室内に配設される固定部材に対して揺動可能に設けられる操作ハンドル部材と、前記車両に配設された第1開閉部材を開作動させる第1ケーブルが接続される第1ケーブル接続部材と、前記車両に配設された第2開閉部材を開作動させる第2ケーブルが接続される第2ケーブル接続部材とを具備するオープナー構造において、
    前記操作ハンドル部材は、一方向に揺動操作可能な第1操作部と前記一方向とは逆の他方向に揺動操作可能な第2操作部とを有し、
    前記第1ケーブル接続部材は前記第1操作部の前記一方向揺動操作に連動して該一方向に揺動して前記第1ケーブルを介して前記第1開閉部材を開作動させるように構成され、前記第2ケーブル接続部材は前記第2操作部の前記他方向揺動操作に連動して該他方向に揺動して前記第2ケーブルを介して前記第2開閉部材を開作動させるように構成されていることを特徴とするオープナー構造。
  2. 前記操作ハンドル部材は前記第1開閉部材と第2開閉部材との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のオープナー構造。
  3. 前記第2操作部の揺動中心となるとともに前記第1操作部が揺動する際には前記第1操作部の揺動を許容する第1枢支部と、前記第1枢支部より前記第2操作部側に配置され前記第1操作部の揺動中心となるとともに前記第2操作部が揺動する際には前記第2操作部の揺動を許容する第2枢支部とを具備することを特徴とする請求項1又は2に記載のオープナー構造。
  4. 前記第1操作部と前記第2操作部との間に設けられ一端部が前記操作ハンドル部材に連結されると共に他端部が前記固定部材に連結されて前記操作ハンドル部材を前記第1操作部と前記第2操作部との揺動方向に抗して該固定部材に付勢する弾性部材を有することを特徴とする請求項3に記載のオープナー構造。
  5. 前記第1枢支部は前記固定部材に支持される第1軸を有し、前記第2枢支部は前記固定部材に支持される第2軸を有し、前記操作ハンドル部材は、前記操作ハンドル部材から延出し前記第1操作部が揺動する際に前記第1軸に対して摺動して前記第1操作部の揺動を案内する第1ガイド部と、前記操作ハンドル部材の前記第1ガイド部が設けられた位置より前記第2操作部側から延出し前記第2操作部が揺動する際に前記第2軸に対して摺動して前記第2操作部の揺動を案内する第2ガイド部とを有し、
    前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とは互いに近づく方向へ湾曲して延在していることを特徴とする請求項3に記載のオープナー構造。
  6. 前記操作ハンドル部材は、前記第1操作部と前記第2操作部との間で前記固定部材に枢支されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のオープナー構造。
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