JP2010173446A - 舶用推進機 - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉されたケース部内に配置される操舵用駆動部の温度上昇を抑制することが可能な舶用推進機を提供する。
【解決手段】この船外機(舶用推進機)は、船外機本体と、船体に対して船外機本体を左右方向に回動するように取り付けられ、内部を略密閉可能に構成されたスイベルブラケット31と、スイベルブラケット31の内部に設けられ、船外機本体を回動させるための駆動力を発生させるモータ313およびドライバ基板314と、モータ313およびドライバ基板314を冷却するための放熱部31fおよび31gとを備える。
【選択図】図6

Description

この発明は、舶用推進機に関し、特に、推進機本体を回動させるための駆動力を発生させるモータを備える舶用推進機に関する。
従来、推進機本体を回動させるための駆動力を発生させるモータを備える舶用推進機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、船外機(推進機本体)を回動させるための駆動力を発生させる操舵用電動モータを備えた船外機の操舵装置が開示されている。上記特許文献1による船外機の操舵装置は、ステアリングホイールが回転されるのに伴って、船外機が回動するように操舵用電動モータに電気信号が送信されるとともに、送信された電気信号に基づいて、操舵用電動モータが駆動されるように構成されている。そして、船外機は、操舵用電動モータが駆動されるのに伴って左右方向に回動されるように構成されている。
特開2006−199189号公報
しかしながら、上記特許文献1の船外機(推進機本体)の操舵装置では、航行中、水から受ける反力が常時、操舵用電動モータに付与されるため、操舵用電動モータ(駆動部)および操舵用電動モータを駆動制御するドライバ基板(駆動部)の負担が大きくなるという不都合がある。また、操舵用電動モータおよびドライバ基板は、航行中、水に濡れることを防ぐために、密閉されたケース内などに配置されていると考えられる。このような密閉環境下においては、操舵用電動モータの駆動により操舵用電動モータおよびドライバ基板が発熱する場合に、発熱した熱を外部に放熱し難いので、操舵用電動モータおよびドライバ基板の温度が上昇しやすいという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、密閉されたケース部内に配置される駆動部の温度上昇を抑制することが可能な舶用推進機を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面による舶用推進機は、推進機本体と、船体に対して推進機本体を左右方向に回動するように取り付けられ、内部を略密閉可能に構成されたケース部と、ケース部の内部に設けられ、推進機本体を回動させるための駆動部と、駆動部を冷却するための冷却部とを備える。
この一の局面による舶用推進機では、上記のように、推進機本体を回動させるための駆動部と、駆動部を冷却するための冷却部とを設けることによって、たとえば、航行中、水から受ける反力が、常時、駆動部を構成するモータに付与されるのに起因してモータを含む駆動部の負担が大きくなった場合に、冷却部により、発熱した駆動部を冷却することができる。これにより、水の浸入を防止するために略密閉されたケース部内に配置される駆動部の温度上昇を抑制することができる。また、内部を略密閉可能に構成されたケース部の内部に、推進機本体を回動させるための駆動力を発生させる駆動部を設けることによって、ケース部が密閉されていることにより、ケース部の内部に水が浸入することを抑制することができるので、電気により駆動する駆動部が水に濡れることを抑制することができる。
上記一の局面による舶用推進機において、好ましくは、駆動部は、推進機本体を回動させるための駆動力を発生させるモータと、モータを駆動制御する制御基板とを含み、冷却部は、モータと制御基板との少なくとも一方を冷却するように構成されている。このように構成すれば、冷却部により、水の浸入を防止するために略密閉されたケース部内に配置されるモータおよび制御基板の少なくとも一方の温度上昇を抑制することができる。
上記一の局面による舶用推進機において、好ましくは、冷却部は、ケース部の一部により構成される放熱部、水冷却部、および、駆動部の駆動力を利用した送風部のうち少なくとも1つを含む。このように構成すれば、ケース部の一部により構成される放熱部、水冷却部、および、駆動部の駆動力を利用した送風部の少なくともいずれかを利用して、容易に、ケース部の内部の駆動部などを冷却することができる。
上記冷却部は放熱部、水冷却部および送風部のうち少なくとも1つを含む舶用推進機において、好ましくは、冷却部は、ケース部の一部により構成される放熱部を含み、駆動部をケース部の一部により構成される放熱部に接触させることにより冷却するように構成されている。このように構成すれば、駆動部が放熱部に接触されていることにより、駆動部が発する熱を放熱部に効率良く伝えることができるので、駆動部が発する熱を、放熱部から効率的に放熱させることができる。
上記冷却部はケース部の一部により構成される放熱部を含む舶用推進機において、好ましくは、駆動部は、推進機本体を回動させるための駆動力を発生させるモータを含み、放熱部は、モータと面接触するように設けられ、モータの外面と略同形状の部分を有する。このように構成すれば、モータの外面と放熱部とが接触する面積を増加させることができるので、モータが発する熱を、放熱部からより効率的に放熱することができる。
上記冷却部は放熱部、水冷却部および送風部のうち少なくとも1つを含む舶用推進機において、冷却部は、ケース部の放熱部を構成する部分の外側部に設けられる放熱フィンを含む。このように構成すれば、駆動部が発する熱を、放熱フィンにより、より効率的に放熱することができる。
上記冷却部は放熱部、水冷却部および送風部のうち少なくとも1つを含む舶用推進機において、好ましくは、水冷却部は、第1水流通路を有する第1水冷却部を含み、第1水冷却部の第1水流通路は、第1水冷却部の水冷却部本体の表面に設けられた凹状の溝部と、凹状の溝部を覆うように配置されたケース部の外面部とにより構成されている。このように構成すれば、第1水冷却部の第1水流通路を流通する水をケース部の外面部に直接的に接触させることができるので、ケース部の内部の熱を、ケース部を介して効率良く第1水流通路を流通する水に伝達することができる。これにより、ケース部の内部を効率良く冷却することができる。また、第1水流通路に、第1水冷却部の水冷却部本体の表面に設けられた凹状の溝部を適用することによって、水流通路を設けるために第1水冷却部の水冷却部本体にドリル穴を形成する場合と比べて、容易に加工することができる。
上記冷却部は放熱部、水冷却部および送風部のうち少なくとも1つを含む舶用推進機において、好ましくは、水冷却部は、ケース部の内部の駆動部に接触するように設けられ、水を流通可能な第2水流通路を有する第2水冷却部を含む。このように構成すれば、第2水冷却部により、駆動部を直接的に冷却することができるので、駆動部を効率良く冷却することができる。
上記冷却部は放熱部、水冷却部および送風部のうち少なくとも1つを含む舶用推進機において、好ましくは、推進機本体に設けられ、船体を推進するための駆動力を発生させるエンジンをさらに備え、水冷却部は、エンジンの駆動力により汲み上げられた水が流入されるように構成されている。このように構成すれば、水冷却部に水を供給するためのモータなどを別途設ける必要がないので、その分、部品点数が増加することを抑制することができる。
上記冷却部は放熱部、水冷却部および送風部のうち少なくとも1つを含む舶用推進機において、好ましくは、水冷却部は、エンジンと水冷却部との間に設けられ、水冷却部に流入させる水の量を調整可能な水流量調整部を含む。このように構成すれば、水流量調整部により水の量を調整することにより、ケース部の内部を冷却しすぎることを抑制し、ケース部の内部に結露が発生するのを抑制し、短絡・漏電を防止することができる。
上記冷却部は放熱部、水冷却部および送風部のうち少なくとも1つを含む舶用推進機において、好ましくは、駆動部は、推進機本体を回動させるための駆動力を発生させるモータを含み、モータは、推進機本体を回動するための駆動力を出力する出力軸を含み、モータの駆動力を利用した送風部は、モータの出力軸と共に回転するように出力軸に取り付けられ、出力軸が回転された際に、ケース部の内部の空気に乱流を起こすファン部材を含む。このように構成すれば、推進機本体を回動するための駆動力を出力するモータの駆動力を利用してファン部材を駆動することができるので、ケース部の内部の空気に乱流を起こすためのファン部材を駆動するためのモータなどを別途設ける必要がない。これにより、部品点数が増加することを抑制することができる。
上記冷却部は放熱部、水冷却部および送風部のうち少なくとも1つを含む舶用推進機において、好ましくは、ケース部の放熱部を構成する部分は、少なくともアルミニウム、銅、ニッケル、鉄および炭素繊維樹脂のいずれかの材料からなる。このように構成すれば、ケース部の熱を、比較的熱伝導率の高い材料を使用した放熱部から効率良く放熱することができる。
本発明の第1実施形態による船外機が搭載された船舶を示した斜視図である。 図1に示した第1実施形態による船外機の全体構成を示した側面図である。 図1に示した第1実施形態による船外機のスイベルブラケット近傍の構成を説明するための斜視図である。 図1に示した第1実施形態による船外機のスイベルブラケットの構成を説明するための斜視図である。 図1に示した第1実施形態による船外機のスイベルブラケットの構成を説明するための平面図である。 図5の100−100線に沿った断面図である。 図1に示した第1実施形態による船外機のモータの熱を放熱する放熱部近傍の構成を説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による船外機のドライバ基板の熱を放熱する放熱部近傍の構成を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による船外機のスイベルブラケット近傍の構成を説明するための斜視図である。 本発明の第2実施形態による船外機のモータの熱を放熱する放熱部近傍の構成を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による船外機のドライバ基板の熱を放熱する放熱部近傍の構成を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による船外機の放熱フィン部材の構成を説明するための図である。 本発明の第3実施形態による船外機のスイベルブラケット近傍の構成を説明するための斜視図である。 本発明の第3実施形態による船外機のスイベルブラケットの構成を説明するための平面図である。 本発明の第3実施形態による船外機のスイベルブラケットの接続部材近傍の構成を説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態による船外機のモータを冷却するための水冷却部材の構成を説明するための分解斜視図である。 本発明の第3実施形態による船外機のモータを冷却するための水冷却部材の構成を説明するための斜視図である。 本発明の第3実施形態による船外機のドライバ基板を冷却するための水冷却部材の構成を説明するための分解斜視図である。 本発明の第3実施形態による船外機のドライバ基板を冷却するための水冷却部材の構成を説明するための斜視図である。 本発明の第4実施形態による船外機のスイベルブラケットの構成を説明するための平面図である。 本発明の第4実施形態による船外機のファン部材の構成を説明するための平面図である。 図21の200−200線に沿った断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図中、FWDは、船舶の前進方向を示している。まず、図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態による船舶1に搭載された船外機3の構成について説明する。
第1実施形態による船舶1には、図1に示すように、水面に浮かべられる船体2と、船体2の後部に取り付けられた船体2を推進するための2機の船外機3と、船体2を操舵するための操舵部4と、操舵部4の近傍に配置され、船体2を前進または後進させる操作を行うためのコントロールレバー部5とが設けられている。なお、船外機3は、本発明の「舶用推進機」の一例である。また、船外機3と、操舵部4およびコントロールレバー部5とは、それぞれ、共通LANケーブル6により電気的に接続されている。具体的には、共通LANケーブル6は、ユーザが操舵部4を回転した際の電気信号を、後述する船外機3のスイベルブラケット31内のドライバ基板314(図4参照)に伝達する機能を有しているとともに、ユーザがコントロールレバー部5を回動した際の電気信号を船外機3の後述する船外機本体30内のECU303に伝達する機能を有する。なお、船外機3は、舵を有しておらず、船外機3自体で舵を切る構造になっている。すなわち、後述する船外機3の船外機本体30を左右方向に回動させることにより後述するプロペラ304(図2参照)の向きを変えることによって、そのプロペラ304の推力で船体2が方向を変えられるように構成されている。
船外機3は、図2に示すように、船外機本体30と、ピボット軸310を中心に船外機本体30と相対的に回動可能に取り付けられたスイベルブラケット31と、チルト軸320を中心にスイベルブラケット31と相対的に回動可能に取り付けられたクランプブラケット32とを含んでいる。なお、船外機本体30は、本発明の「推進機本体」の一例であり、スイベルブラケット31は、本発明の「ケース部」の一例である。
船外機本体30は、図1および図2に示すように、船外機本体30の上部を構成するカウリング部300と、カウリング部300の下方に設けられたケース部301とを有しており、カウリング部300の内部には、エンジン302、および、エンジン302に電気的に接続されたECU(エンジン・コントロール・ユニット)303などが収納されている。ECU303は、図1に示すように、上記した共通LANケーブル6によりコントロールレバー部5と接続されており、コントロールレバー部5が操作されるのに基づいて、エンジン302を制御する機能を有する。また、ケース部301の下部には、図2に示すように、プロペラ304が設けられている。プロペラ304は、エンジン302が駆動するのに伴って回転されるように構成されている。
また、ピボット軸310は、船外機本体30の上下方向(Z方向)に延びるように配置されている。つまり、船外機本体30は、ピボット軸310を中心に船体2に対して左右方向(図1の矢印X1方向および矢印X2方向)に回動可能に保持されている。具体的には、ピボット軸310の上部の外周面には、スプライン部310aが形成されている。スプライン部310aには、船外機本体30に取り付けられた連結部材305が係合されている。連結部材305は、ピボット軸310が回動するのに伴って、ピボット軸310と共に回動するように構成されている。なお、スイベルブラケット31の構成について、後ほど詳細に説明する。
また、クランプブラケット32のチルト軸320は、ピボット軸310と直交するとともに、船体2の幅方向(図1の矢印X1方向および矢印X2方向)に延びるように配置されている。つまり、スイベルブラケット31に保持された船外機本体30は、チルト軸320を中心に上下方向(垂直方向)に回動可能に保持されている。また、クランプブラケット32は、船体2の後進方向(矢印BWD方向)側に設けられた船尾板2aに固定されている。
次に、第1実施形態による船外機3のスイベルブラケット31の構造について、詳細に説明する。
スイベルブラケット31は、図2および図3に示すように、船外機本体30の上下方向(Z方向)に沿ってピボット軸310(図2参照)を配置可能なピボット軸保持部31aと、ピボット軸310(図2参照)を回動するための回動機構部311(図4参照)を収納する回動機構収納部31bとにより主に構成されている。また、スイベルブラケット31は、アルミニウムからなり、軽量で、かつ、スイベルブラケット31内部の熱を効率良く放熱することが可能なように構成されている。
ピボット軸保持部31aは、図2に示すように、ピボット軸310を収納するために、船外機本体30の上下方向(Z方向)に沿って延びるように構成されている。また、ピボット軸保持部31aの上部は、図4に示すように、回動機構収納部31bの内部と接続されており、ピボット軸保持部31aに配置されているピボット軸310の上部は、回動機構収納部31bの内部まで突出している。
また、回動機構収納部31bは、図4および図5に示すように、上記したようにピボット軸保持部31aの上部に設けられており、前方(矢印FWD方向)に突出するように構成されている。また、回動機構収納部31bは、上部が開口した箱形状を有しており、前方に向かうにつれて次第に高さ方向が大きくなる一対の側壁部31cと、一対の側壁部31cの前部を接続する前壁部31dと、底部31e(図5参照)とを有している。
ここで、第1実施形態では、図6に示すように、スイベルブラケット31の一部分には、放熱部31fおよび31gが設けられている。なお、放熱部31fおよび31gは、それぞれ、本発明の「冷却部」の一例である。これら放熱部31fおよび31gは、それぞれ、後述するモータ313およびドライバ基板314により発せられるスイベルブラケット31の内部の熱をスイベルブラケット31の外側に放熱することにより、後述するモータ313のみならずドライバ基板314をも冷却する機能を有する。また、放熱部31fおよび31gは、図7および図8に示すように、それぞれ、スイベルブラケット31の外側の部分が前壁部31dと底部31eとを接続する曲面状に形成されているとともに、スイベルブラケット31と一体的に形成されている。また、放熱部31fは、図6および図7に示すように、後述するモータ313と対応する部分に設けられており、モータ本体313bと対向する部分がモータ本体313bの外面と略同一形状を有するように構成されている。また、放熱部31gは、図6および図8に示すように、後述するドライバ基板314と対応する部分に設けられており、ドライバ基板314と対向する部分がドライバ基板314の外面と略同一形状を有するように構成されている。つまり、放熱部31fは、図6および図7に示すように、後述するモータ313のモータ本体313bの外面と密着することが可能なように構成されているとともに、放熱部31gは、図6および図8に示すように、後述するドライバ基板314の外面と密着することが可能なように構成されている。
また、第1実施形態では、図6および図7に示すように、スイベルブラケット31の放熱部31fの外面部分31hには、放熱部31fを介して放熱される熱の放熱を促進するアルミニウムからなる放熱フィン部材33aおよび33bが取り付けられている。なお、放熱フィン部材33aおよび33bは、それぞれ、本発明の「冷却部」および「放熱フィン」の一例である。放熱フィン部材33aおよび33bのスイベルブラケット31の放熱部31fに対向する部分は、放熱部31fの外面部分31hと略同一形状の曲面を有しており、放熱部31fの外面部分31hに面接触した状態で密着可能に形成されている。
また、第1実施形態では、図6および図8に示すように、スイベルブラケット31の放熱部31gの外面部分31iには、放熱部31gを介して放熱される熱の放熱を促進するアルミニウムからなる放熱フィン部材33cおよび33dが取り付けられている。なお、放熱フィン部材33cおよび33dは、それぞれ、本発明の「冷却部」および「放熱フィン」の一例である。また、放熱フィン部材33cおよび33dの放熱部31gに対向する部分は、放熱部31gの外面部分31iと略同一形状の曲面を有しており、放熱部31gの外面部分31iに密着可能に形成されている。また、放熱フィン部材33a〜33dの複数のフィン33eからなるフィン部33fは、複数のフィン33eがそれぞれ航行方向(矢印FWD方向)に延びるように配置されている。このように配置しているのは、航行中に流通する風を複数のフィン33eが延びる方向に沿って流すためである。
また、回動機構収納部31bの開口した上部は、図4に示すように、開口全面を覆うことが可能なカバー部材312を取付可能に構成されている。また、カバー部材312のピボット軸310の外周部分に対応する部分には、Oリング312aが配置されている。つまり、回動機構収納部31bは、内部を略密閉可能に構成されている。また、側壁部31cの外部側には、それぞれ、プレート部材34が取り付けられている。
また、図4および図5に示すように、回動機構収納部31bの内部に収納されたピボット軸310を回動するための回動機構部311は、電気により駆動するとともに、モータ軸313a(図6参照)を有するモータ313と、モータ313と電気的に接続され、モータ313を駆動制御するドライバ基板314と、モータ313のモータ軸313a(図6参照)と接続された減速部315(図5参照)とにより構成されている。また、回動機構部311は、図5に示すように、さらに、モータ軸313aの回転が減速部315を介して伝達されるボールネジ316と、ボールネジ316上を移動可能に係合されたボールナット317と、ボールナット317が移動されるのに伴って、ピボット軸310を中心に回動するように構成された伝達プレート318とにより構成されている。なお、モータ313は、本発明の「駆動部」の一例であり、ドライバ基板314は、本発明の「駆動部」および「制御基板」の一例である。
モータ313は、スイベルブラケット31の前壁部31d近傍の矢印X2方向側に配置されており、船外機本体30(図2参照)を回動させるための駆動力を発生させる機能を有する。また、第1実施形態では、モータ313は、図6および図7に示すように、モータ本体313bの外面部分がスイベルブラケット31の放熱部31fに密着(面接触)するように配置されている。このようにモータ313を直接的にスイベルブラケット31の放熱部31fに接触させることによって、モータ313が駆動した際に発する熱を放熱部31fに直接的に伝えることが可能となる。
また、第1実施形態では、図5に示すように、モータ313は、ドライバ基板314と電気的に接続されている。ドライバ基板314は、モータ313の矢印X1方向側に配置されており、図6および図8に示すように、ドライバ基板314の外面部分がスイベルブラケット31の放熱部31gに密着(面接触)するように配置されている。このようにドライバ基板314を直接的にスイベルブラケット31の放熱部31gに接触させることによって、ドライバ基板314が駆動した際に発する熱を放熱部31gに直接的に伝えることが可能となる。また、図5に示すように、ドライバ基板314は、ユーザが操舵部4(図1参照)を操舵した際に共通LANケーブル6(図1参照)により送信される信号に基づいてモータ313の駆動制御をするように構成されている。具体的には、ドライバ基板314は、操舵部4(図1参照)がA1方向(図1参照)に回転された場合には、モータ軸313aが所定の方向に回転されるように制御するとともに、操舵部4(図1参照)がB1方向(図1参照)に回転された場合には、モータ軸313aが所定の方向とは反対方向に回転されるように制御する。
また、減速部315は、スイベルブラケット31の矢印X2方向側の側壁部31cに設けられた開口部31jに配置されており、モータ軸313aの回転をボールネジ316に伝達する機能を有する。この減速部315は、3つの平歯車が噛合することにより構成されている。
ボールネジ316は、減速部315と接続されており、減速部315の駆動に伴って回転するように構成されている。ボールナット317は、ボールネジ316が回転されるのに伴って矢印X1方向および矢印X2方向に移動されるように構成されている。つまり、モータ軸313aが所定の方向に回転されるのに伴って、減速部315を介してボールネジ316が回転された場合に、ボールナット317は、矢印X1方向に移動されるように構成されている。その一方で、モータ軸313aが所定の方向とは反対方向に回転されるのに伴って、減速部315を介してボールネジ316が回転された場合に、ボールナット317は、矢印X2方向に移動されるように構成されている。
また、伝達プレート318は、ボールナット317と接続されている。また、伝達プレート318は、ピボット軸310と係合されている。これにより、伝達プレート318は、ボールナット317が矢印X1方向および矢印X2方向に移動されるのに伴って、ピボット軸310を中心に回動することが可能となる。その結果、ピボット軸310を回動させることが可能となる。
第1実施形態では、上記のように、船外機本体30を回動させるための駆動力を発生させるモータ313およびドライバ基板314と、モータ313およびドライバ基板314を冷却するための放熱部31fおよび31gとを設けることによって、航行中、水から受ける反力が常時モータ313に付与されるのに起因して、モータ313およびドライバ基板314の負担が大きくなった場合に、放熱部31fおよび31gにより、発熱したモータ313およびドライバ基板314を冷却することができる。これにより、水の浸入を防止するために略密閉されたスイベルブラケット31内に配置されるモータ313およびドライバ基板314の温度上昇を抑制することができる。また、内部を略密閉可能に構成されたスイベルブラケット31の内部に、船外機本体30を回動させるための駆動力を発生させるモータ313を設けることによって、スイベルブラケット31が密閉されていることにより、スイベルブラケット31の内部に水が浸入することを抑制することができるので、電気により駆動するモータ313が水に濡れることを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、放熱部31fおよび31gを、モータ313およびドライバ基板314の両方を冷却するように構成することによって、放熱部31fおよび31gにより、モータ313のみならず、ドライバ基板314も冷却することができるので、モータ313およびドライバ基板314の両方が発熱することを抑制することができる。これにより、発熱した熱によりモータ313が駆動しなくなるとともに、ドライバ基板314が作動しなくなることを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、モータ313を、スイベルブラケット31の一部により構成される放熱部31fに接触させることにより冷却するように構成することによって、モータ313が放熱部31fに接触されていることにより、モータ313が発する熱を放熱部31fに効率良く伝えることができるので、モータ313が発する熱を、放熱部31fから効率的に放熱させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、放熱部31fを、モータ313と面接触するようにモータ313のモータ本体313bの外面と略同形状の部分を有するように構成することによって、モータ313のモータ本体313bの外面と放熱部31fとが接触する面積を増加させることができるので、モータ313が発する熱を、放熱部31fからより効率的に放熱させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、スイベルブラケット31の放熱部31fおよび31gを構成する部分の外側部に、放熱部31fおよび31gを介して外部に放熱される熱の放熱を促進する放熱フィン部材33a〜33dを設けることによって、モータ313およびドライバ基板314が発する熱を、放熱フィン部材33a〜33dにより、より効率的に放熱することができる。
(第2実施形態)
以下、図9〜図12を参照して、本発明の第2実施形態による船外機の構成について詳細に説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態の放熱部と放熱フィン部材との間に、さらに、モータ313およびドライバ基板314を水により冷却する放熱フィン部材705、706、707および708を設けた例について説明する。
第2実施形態では、図9に示すように、船外機本体70に収納されたエンジン702には、エンジン702内部の各所を冷却するために、水面下から水を汲み上げるとともに、汲み上げた水をエンジン702内部の各所に送り出すウォーターポンプ702aが設けられている。このウォーターポンプ702aは、エンジン702の駆動力により駆動するように構成されている。また、エンジン702には、エンジン702内部に送り出す図示しない配管などとは別に、ウォーターポンプ702aにより汲み上げられた水を外部に導出するための配管ユニット703が接続されている。なお、配管ユニット703は、本発明の「冷却部」および「水冷却部」の一例である。また、配管ユニット703には、ウォーターポンプ702aによりエンジン702の内部を流通させる際の余剰分の水が流通されている。
配管ユニット703は、エンジン702と接続された導出配管703aと、導出配管703aに接続され、流入される水を2方向に分けて導出するソケット703bと、ソケット703bの一方側の導出口と接続された排出側配管703cと、ソケット703bの他方側の導出口と接続され、後述する放熱フィン部材705、706、707および708に水を導く導入側配管703dとにより主に構成されている。この配管ユニット703は、ウォーターポンプ702aにより汲み上げられた水を後述する放熱フィン部材705、706、707および708に流入させることにより、モータ313(図10参照)およびドライバ基板314(図11参照)を冷却するために設けられている。
また、ウォーターポンプ702aは、汲み上げる水の量がエンジン702の駆動により変化し、ソケット703bおよび排出側配管703cは、それぞれ、導入側配管703dに流入する水の量を調整する機能を有する。また、第2実施形態では、導入側配管703dには、流量調整弁704が設けられている。なお、流量調整弁704は、本発明の「水流量調整部」の一例である。この流量調整弁704は、後述する放熱フィン部材705、706、707および708に流入させる水の量をユーザの手により調整するために設けられている。このようにソケット703b、排出側配管703cおよび流量調整弁704を設けることによって、後述する放熱フィン部材705、706、707および708に過剰な水を流入させることを抑制することが可能となるので、モータ313およびドライバ基板314が過冷却されるのに起因して、モータ313およびドライバ基板314に結露などが生じることを抑制し、短絡・漏電を防止することが可能である。
また、第2実施形態では、導入側配管703dは、スイベルブラケット31の放熱部31f(図10参照)に設けられた放熱フィン部材705および706(図10参照)と、放熱部31g(図11参照)に設けられた放熱フィン部材707および708(図11参照)とに接続されている。これら放熱フィン部材705〜708は、それぞれ、アルミニウムからなり、放熱フィン部材705および706のスイベルブラケット31の放熱部31fに対向する部分は、図10に示すように、放熱部31fの外面部分31hと略同一形状の曲面を有する。また、放熱フィン部材707および708のスイベルブラケット31の放熱部31gに対向する部分は、図11に示すように、放熱部31gの外面部分31iと略同一形状の曲面を有する。なお、放熱フィン部材705〜708は、それぞれ、本発明の「冷却部」、「水冷却部」および「第1水冷却部」の一例である。また、外面部分31hおよび31iは、本発明の「外面部」の一例である。
また、放熱フィン部材705〜708には、それぞれ、複数のフィンからなるフィン部705a、706a、707aおよび708aが形成されている。また、フィン部705a、706a、707aおよび708aの複数のフィンは、それぞれ、航行方向(矢印FWD方向)に延びるように配置されている。
ここで、第2実施形態では、図10および図12に示すように、導入側配管703d(図9参照)から流入された水を流通させる水流通路709aが設けられている。具体的には、放熱フィン部材705の放熱部31fの外面部分31hと対向する面705bには、半円形状の水路溝705cが形成されている。水路溝705cは、図10に示すように、水が放熱部31fの外面部分31hに対して直接的に接するように放熱部31fと対向する部分が開かれているとともに、図11に示すように、面705bの広範囲に渡って水が流通するように面705bを蛇行するように形成されている。そして、水流通路709aは、半円形状の水路溝705cと水路溝705cを覆うように配置された放熱部31fの外面部分31hとにより構成されている。なお、水流通路709aは、本発明の「第1水流通路」の一例であり、水路溝705cは、本発明の「凹状の溝部」の一例である。また、図12に示すように、水路溝705cの起点705dには、導入側配管703dと接続可能にフィン部705a(図10参照)側に貫通する接続穴705eが形成されているとともに、終点705fには、水路溝705cを流通した水を排出する排出穴705gが形成されている。
また、面705bには、水路溝705cを囲むようにシール溝705hが形成されている。シール溝705hには、図10に示すように、Oリング710aが配置されている。これにより、水路溝705cを流通する水が面705bと放熱部31fの外面部分31hとの間から漏れ出すことを抑制することが可能である。また、放熱フィン部材705には、放熱フィン部材705を放熱部31fに対して取り付けるための4つの取付穴705iが形成されている。
また、図10に示すように、放熱フィン部材706の放熱部31fと対向する面706bにも、放熱フィン部材705の面705b(図12参照)と同様に、半円形状の水路溝706c、接続穴(図示せず)、排出穴(図示せず)およびシール溝706hが形成されているとともに、シール溝706hには、Oリング710bが配置されている。そして、水路溝706cと水路溝706cを覆うように配置された放熱部31fの外面部分31hとによって、水流通路709bが構成されている。なお、水流通路709bは、本発明の「第1水流通路」の一例であり、水路溝706cは、本発明の「凹状の溝部」の一例である。また、図11に示すように、放熱フィン部材707の放熱部31gと対向する面707bにも、放熱フィン部材705の面705b(図12参照)と同様に、半円形状の水路溝707c、接続穴(図示せず)、排出穴(図示せず)およびシール溝707hが形成されているとともに、シール溝707hには、Oリング710cが配置されている。そして、水路溝707cと水路溝707cを覆うように配置された放熱部31gの外面部分31iとによって、水流通路709cが構成されている。なお、水流通路709cは、本発明の「第1水流通路」の一例であり、水路溝707cは、本発明の「凹状の溝部」の一例である。また、放熱フィン部材708の放熱部31gと対向する面708bにも、放熱フィン部材705の面705b(図12参照)と同様に、水路溝708c、接続穴(図示せず)、排出穴(図示せず)およびシール溝708hが形成されているとともに、半円形状のシール溝708hには、Oリング710dが配置されている。そして、水路溝708cと水路溝708cを覆うように配置された放熱部31gの外面部分31iとによって、水流通路709dが構成されている。なお、水流通路709dは、本発明の「第1水流通路」の一例であり、水路溝708cは、本発明の「凹状の溝部」の一例である。
なお、第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
また、第2実施形態では、上記のように、水流通路709a(709b)を、水路溝705c(706c)と放熱部31fの外面部分31hとによって構成することによって、水路溝705c(706c)に流通する水をスイベルブラケット31の外面部分31hに直接的に接触させることができるので、スイベルブラケット31の内部の熱を、スイベルブラケット31の放熱部31fを介して効率良く水に伝達することができる。これにより、スイベルブラケット31の内部を効率良く冷却することができる。また、水流通路709aに、半円形状の水路溝705c(706c、707c、708c)を適用することによって、水流通路を設けるために放熱フィン部材705にドリル穴を形成する場合と比べて、容易に加工することができる。また、水流通路709c(709d)を、水路溝707c(708c)と放熱部31gの外面部分31iとによって構成することによって、水路溝707c(708c)に流通する水をスイベルブラケット31の外面部分31iに直接的に接触させることができるので、スイベルブラケット31の内部の熱を、スイベルブラケット31の放熱部31gを介して効率良く水に伝達することができる。これにより、スイベルブラケット31の内部を効率良く冷却することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、放熱フィン部材705〜708を、エンジン702(ウォーターポンプ702a)の駆動力により汲み上げられた水が流入されるように構成することによって、放熱フィン部材705〜708に水を供給するためのモータなどを別途設ける必要がないので、部品点数が増加することを抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、エンジン702と放熱フィン部材705〜708との間に、放熱フィン部材705〜708に流入させる水の量を調整可能な流量調整弁704を設けることによって、流量調整弁704により水の量を調整することにより、スイベルブラケット31の内部を冷却しすぎることを抑制し、結露が発生するのを抑制し、短絡・漏電を防止することができる。
(第3実施形態)
以下、図13〜図19を参照して、本発明の第3実施形態による船外機の構成について詳細に説明する。この第3実施形態では、上記第2実施形態とは異なり、スイベルブラケット81の内部に水冷却部85を設けた例について説明する。
図13に示すように、第3実施形態では、スイベルブラケット81の回動機構収納部81bは、ピボット軸保持部81aの上部に設けられており、前方(矢印FWD方向)に突出するように構成されている。また、回動機構収納部81bは、図14に示すように、上部が開口した箱形状を有しており、図13に示すように、前方に向かうにつれて次第に高さ方向が大きくなる一対の側壁部81cと、一対の側壁部81cの前部を接続する前壁部81dと、底部81e(図14参照)とを有している。
また、回動機構収納部81bの開口した上部は、図13に示すように、開口全面を覆うことが可能なカバー部材812を取付可能に構成されている。つまり、回動機構収納部81bは、内部を略密閉可能に構成されている。また、側壁部81cの外部側には、図14に示すように、それぞれ、プレート部材84aおよび84bが取り付けられている。
また、プレート部材84aの外側面には、図14および図15に示すように、プレート部材84aよりも厚みの小さいプレート部材82がシール部材820を介して配置されている。また、図15に示すように、プレート部材84aのプレート部材82が配置されている部分に対応する部分には、開口穴84cが形成されている。プレート部材82の開口穴84cに対応する部分には、2つの取付穴82aおよび82bが形成されており、2つの取付穴82aおよび82bには、それぞれ、ストレートの接続部材821および822が取り付けられている。接続部材821は、外側接続部材821aと内側接続部材821bとにより構成されており、外側接続部材821aと内側接続部材821bとは、それぞれ、取付穴82aに挿入されている。そして、外側接続部材821aの本体部821cと内側接続部材821bのフランジ部821dとによってプレート部材82が挟み込まれるように、外側接続部材821aと内側接続部材821bとが互いに接続されることにより、接続部材821は、プレート部材82に取り付けられている。また、外側接続部材821aとプレート部材82の外側面との間には、シール部材823が配置されている。
また、接続部材821の外側接続部材821aには、エルボ型の接続部材824が接続されている。この接続部材824には、配管ユニット703の導入側配管703dが接続されている。これにより、スイベルブラケット81の内部を密閉した状態で、水をスイベルブラケット81の内部に流入させることが可能となる。
また、接続部材822は、外側接続部材822aと内側接続部材822bとにより構成されており、外側接続部材822aと内側接続部材822bとは、それぞれ、取付穴82bに挿入されている。そして、外側接続部材822aの本体部822cと内側接続部材822bのフランジ部822dとがプレート部材82を挟み込むように、外側接続部材822aと内側接続部材822bとが互いに接続されることにより、接続部材822は、プレート部材82に取り付けられている。また、外側接続部材822aとプレート部材82の外側面との間には、シール部材825が配置されている。
また、接続部材821の内側接続部材821bには、ホース826が接続されている。ホース826には、図14に示すように、ソケット827が接続されている。ソケット827は、ホース826から流入される水を後述する上側ジャケット851、下側ジャケット852およびジャケット861の3方向に分岐する機能を有する。そして、ソケット827には、モータ813に取り付けられた後述するモータ冷却部材85に水を供給するためのホース828aおよび828bが接続されているとともに、ドライバ基板814に取り付けられた後述するドライバ基板冷却部材86に水を供給するためのホース829が接続されている。なお、モータ813は、本発明の「駆動部」の一例であり、ドライバ基板814は、本発明の「駆動部」および「制御基板」の一例である。
ここで、第3実施形態では、図16および図17に示すように、スイベルブラケット81の内部の矢印X2方向側部分には、モータ冷却部材85が配置されている。なお、モータ冷却部材85は、本発明の「冷却部」、「水冷却部」および「第2水冷却部」の一例である。このモータ冷却部材85は、モータ813を覆うように構成されているとともに、モータ813を冷却する機能を有する。具体的には、モータ冷却部材85は、接続部材830aおよび830bを介してホース828a(図14参照)および828b(図14参照)から水を流入可能に構成されており、モータ813の外周面の上側を覆う上側ジャケット851と、モータ813の外周面の下側を覆う下側ジャケット852とにより構成されている。また、モータ冷却部材85は、図16に示すように、さらに、上側ジャケット851の両側に配置されるプレート部材853および854と、上側ジャケット851とプレート部材853および854との間に挟み込むパッキン855aおよび855bと、下側ジャケット852の両側に配置されるプレート部材856および857と、下側ジャケット852とプレート部材856および857との間に挟み込むパッキン858aおよび858bとにより構成されている。
上側ジャケット851には、矢印X1方向および矢印X2方向に延びる貫通穴からなる4つの水流通部851a、851b、851cおよび851dが形成されている。また、上側ジャケット851の矢印X1方向側の面には、3つのネジ穴851eが形成されているとともに、上側ジャケット851の矢印X2方向側の面にも、矢印X1方向側の面と同様、3つのネジ穴(図示せず)が形成されている。
また、上側ジャケット851の矢印X1方向側の面に配置されるパッキン855aには、上側ジャケット851の3つのねじ穴851eと対応する部分に3つのネジ挿入穴855cが設けられている。また、パッキン855aの上側ジャケット851の水流通部851aおよび851dに対応する部分には、それぞれ、穴部855dが設けられている。また、パッキン855aには、上側ジャケット851の水流通部851bと水流通部851cとを接続する長穴部855eが設けられている。このパッキン855aは、上側ジャケット851とプレート部材853との間から、上側ジャケット851とプレート部材853との間を流通する水が流出することを抑制する機能を有する。
また、パッキン855aの矢印X1方向側の面に配置されるプレート部材853には、上側ジャケット851の3つのねじ穴851eと対応する部分に3つのネジ挿入穴853aが設けられている。また、プレート部材853の上側ジャケット851の水流通部851aおよび851dに対応する部分には、それぞれ、穴部853bおよび853cが設けられている。穴部853bには、水を流入させるための接続部材830aが取り付けられているとともに、穴部853cには、水を導出するための接続部材830cが取り付けられている。また、プレート部材853には、上側ジャケット851の水流通部851bと水流通部851cとを接続する溝部853dが設けられている。この溝部853dは、水流通部851bから流入された水を水流通部851cに導く機能を有する。
また、上側ジャケット851の矢印X2方向側の面に配置されるパッキン855bには、上側ジャケット851の3つのねじ穴851eと対応する部分に3つのネジ挿入穴855fが設けられている。また、パッキン855bには、上側ジャケット851の水流通部851aと水流通部851bとを接続する長穴部855gが設けられているとともに、上側ジャケット851の水流通部851cと水流通部851dとを接続する長穴部855hが設けられている。このパッキン855bは、上側ジャケット851とプレート部材854との間から、上側ジャケット851とプレート部材854との間を流通する水が流出することを抑制する機能を有する。
また、パッキン855bの矢印X2方向側の面に配置されるプレート部材854には、上側ジャケット851の矢印X2方向側の3つのねじ穴(図示せず)と対応する部分に3つのネジ挿入穴854aが設けられている。また、プレート部材854には、上側ジャケット851の水流通部851aと水流通部851bとを接続する溝部854bが設けられているとともに、上側ジャケット851の水流通部851cと水流通部851dとを接続する溝部854cが設けられている。溝部854bは、水流通部851aから流入された水を水流通部851bに導く機能を有するとともに、溝部854cは、水流通部851cから流入された水を水流通部851dに導く機能を有する。
上記のように上側ジャケット851、プレート部材853および854、および、パッキン855aおよび855bを構成することによって、接続部材830aおよびプレート部材853の穴部853bを介して上側ジャケット851の水流通部851aに流入された水を、上側ジャケット851の水流通部851dおよびプレート部材853の穴部853cを介して接続部材830cから導出させることが可能となる。
また、上側ジャケット851には、上側ジャケット851をスイベルブラケット81に取り付けるための2つのネジ穴851fが設けられている。
また、下側ジャケット852には、矢印X1方向および矢印X2方向に延びる貫通穴からなる4つの水流通部852a、852b、852cおよび852dが形成されている。また、下側ジャケット852の矢印X1方向側の面には、3つのネジ穴852eが形成されているとともに、下側ジャケット852の矢印X2方向側の面にも、矢印X1方向側の面と同様、3つのネジ穴(図示せず)が形成されている。
また、下側ジャケット852の矢印X1方向側の面に配置されるパッキン858aには、下側ジャケット852の3つのねじ穴852eと対応する部分に3つのネジ挿入穴858cが設けられている。また、パッキン858aの下側ジャケット852の水流通部852aおよび852dに対応する部分には、それぞれ、穴部858dが設けられている。また、パッキン858aには、下側ジャケット852の水流通部852bと水流通部852cとを接続する長穴部858eが設けられている。このパッキン858aは、下側ジャケット852とプレート部材856との間から、下側ジャケット852とプレート部材856との間を流通する水が流出することを抑制する機能を有する。
また、パッキン858aの矢印X1方向側の面に配置されるプレート部材856には、下側ジャケット852の3つのねじ穴852eと対応する部分に3つのネジ挿入穴856aが設けられている。また、プレート部材856の下側ジャケット852の水流通部852aおよび852dに対応する部分には、それぞれ、穴部856bおよび856cが設けられている。穴部856bには、水を流入させるための接続部材830bが取り付けられているとともに、穴部856cには、水を導出するための接続部材830dが取り付けられている。また、プレート部材856には、下側ジャケット852の水流通部852bと水流通部852cとを接続する溝部856dが設けられている。この溝部856dは、水流通部852bから流入された水を水流通部852cに導く機能を有する。
また、下側ジャケット852の矢印X2方向側の面に配置されるパッキン858bには、下側ジャケット852の3つのねじ穴852eと対応する部分に3つのネジ挿入穴858fが設けられている。また、パッキン858bには、下側ジャケット852の水流通部852aと水流通部852bとを接続する長穴部858gが設けられているとともに、下側ジャケット852の水流通部852cと水流通部852dとを接続する長穴部858hが設けられている。このパッキン858bは、下側ジャケット852とプレート部材857との間から、下側ジャケット852とプレート部材857との間を流通する水が流出することを抑制する機能を有する。
また、パッキン858bの矢印X2方向側の面に配置されるプレート部材857には、下側ジャケット852の矢印X2方向側の3つのねじ穴(図示せず)と対応する部分に3つのネジ挿入穴857aが設けられている。また、プレート部材857には、下側ジャケット852の水流通部852aと水流通部852bとを接続する溝部857bが設けられているとともに、下側ジャケット852の水流通部852cと水流通部852dとを接続する溝部857cが設けられている。溝部857bは、水流通部852aから流入された水を水流通部852bに導く機能を有するとともに、溝部857cは、水流通部852cから流入された水を水流通部852dに導く機能を有する。
上記のように下側ジャケット852、プレート部材856および857、および、パッキン858aおよび858bを構成することによって、接続部材830bおよびプレート部材856の穴部856bを介して下側ジャケット852の水流通部852aに流入された水を、下側ジャケット852の水流通部852dおよびプレート部材856の穴部856cを介して接続部材830dから導出させることが可能となる。
また、下側ジャケット852には、下側ジャケット852をスイベルブラケット81に取り付けるための2つのネジ穴852fが設けられている。
また、第3実施形態では、スイベルブラケット81の矢印X1方向側部分には、ドライバ基板冷却部材86が配置されている。なお、ドライバ基板冷却部材86は、本発明の「冷却部」、「水冷却部」の一例である。このドライバ基板冷却部材86は、図18および図19に示すように、ドライバ基板814を覆うように構成されているとともに、ドライバ基板814を冷却する機能を有する。具体的には、ドライバ基板冷却部材86は、図18に示すように、接続部材831aを介してホース829(図14参照)から水を流入可能に構成されており、ドライバ基板814の下面に配置されるジャケット861と、ジャケット861の下側に配置されるパッキン862と、スイベルブラケット81の底部81e(図19参照)の一部として構成され、パッキン862を下方から支持するブロック部材863とにより主に構成されている。
ジャケット861は、平板状のアルミニウムからなり、その上面861aがドライバ基板814の底面814aと面接触可能に構成されている。また、ジャケット861の底面861bには、接続部材831aから流入された水を流通させる水路溝861cが形成されている。水路溝861cは、水が水路溝861cとブロック部材863の上面863aとに挟まれた水路864を流通するように、ブロック部材863と対向する部分が開かれている。また、水路溝861cは、ジャケット861の底面861bの広範囲に渡って水が流通するように底面861bを蛇行するように形成されている。また、接続部材831aと水路溝861cの起点861dとの間には、接続穴861eが形成されているとともに、接続部材831bと水路溝861cの終点861fとの間には、接続穴861gが形成されている。これにより、ホース829および接続部材831aを介して接続穴861eに流入された水を、水路864および接続穴861gを介して接続部材831bに導出することが可能となる。なお、水路864は、本発明の「第2水流通路」の一例である。
上記のように水路864を構成することによって、ジャケット861の上部に配置されているドライバ基板814を冷却することが可能である。また、ジャケット861とブロック部材863との間にパッキン862を挟みこんでいるので、水路864を流通する水がスイベルブラケット81の内部に漏れ出すことを抑制することが可能である。なお、ジャケット861は、4つのネジ部材865により、パッキン862と共にブロック部材863に固定されているとともに、ドライバ基板814は、4つのネジ部材866により、ジャケット861に固定されている。
また、接続部材830c、830dおよび831bは、それぞれ、ホース832a、832bおよび832cを介してソケット833に接続されている。ソケット833は、ホース834を介して接続部材822と接続されており、モータ冷却部材85およびドライバ基板冷却部材86を流通した水が外部に排出されるように構成されている。
なお、第3実施形態のその他の構造は、上記第2実施形態と同様である。
第3実施形態では、上記のように、スイベルブラケット81の内部のモータ813に接触するように、水を流通可能な水流通部を有するモータ冷却部材85を設けることによって、モータ冷却部材85により、モータ813を直接的に冷却することができるので、モータ813を効率良く冷却することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、スイベルブラケット81の内部のドライバ基板814に接触するように、水を流通可能な水路864を有するドライバ基板冷却部材86を設けることによって、ドライバ基板冷却部材86により、ドライバ基板814を直接的に冷却することができるので、ドライバ基板814を効率良く冷却することができる。
(第4実施形態)
以下、図20〜図22を参照して、本発明の第4実施形態による船外機の構成について詳細に説明する。この第4実施形態では、上記第1〜第3実施形態とは異なり、スイベルブラケット91内の空気に乱流を起こすためのファン部材をモータ913のモータ軸913aに取り付けた例について説明する。
第4実施形態では、図20に示すように、回動機構収納部91bの内部に収納されたピボット軸310を回動するための回動機構部911は、電気により駆動するとともに、モータ軸913aを有するモータ913と、モータ913と電気的に接続され、モータ913を駆動制御するドライバ基板914と、モータ913のモータ軸913aと接続された減速部915とにより構成されている。なお、モータ913は、本発明の「駆動部」の一例であり、ドライバ基板914は、本発明の「駆動部」および「制御基板」の一例である。
モータ913は、モータ軸913aがモータ本体913bから矢印X2方向に延びるように、スイベルブラケット91の前壁部91d近傍に配置されている。なお、モータ軸913aは、本発明の「出力軸」の一例である。図21に示すように、モータ913の矢印X2方向側の部分には、ブラケット92が取り付けられている。このブラケット92は、モータ本体913bに取り付けられており、モータ軸913aを収納するように構成されている。
ここで、第4実施形態では、モータ軸913aの矢印X2方向側端部には、図21および図22に示すように、ファン部材93が取り付けられている。なお、ファン部材93は、本発明の「冷却部」および「送風部」の一例である。ファン部材93は、モータ軸913aと同軸上で回転する回転軸部93aと、回転軸部93aから回転軸部93aの半径方向に突出するように構成されたファン部93bとにより構成されている。回転軸部93aは、モータ軸913aと共に回転するように係合されており、モータ軸913aが回転するのに伴って回転されるように構成されている。そして、回転軸部93aが回転されるのに伴って、ファン部93bは回転されるように構成されている。
また、回転軸部93aは、図21に示すように、一対の軸受94aおよび94bにより支持されており、一対の軸受94aおよび94bは、それぞれ、ブラケット92に保持されている。また、ブラケット92のファン部93bと対応する部分には、ファン部93bを収納する収納部92aが形成されているとともに、収納部92aには、複数の開口部92bが形成されている。これにより、ファン部93bが回転された場合に、ファン部93bにより発生する空気の流れを、開口部92bを介してブラケット92の外部に導くことが可能である。これにより、ファン部93bにより発生する空気の流れに起因して、スイベルブラケット91の内部で空気に乱流を起こすことが可能となる。つまり、モータ913およびドライバ基板914の表面に滞留している熱をスイベルブラケット92の内部に迅速に拡散することが可能である。
また、減速部915は、3つの平歯車が噛合することにより構成されており、ファン部材93の回転軸部93aと接続されている。
なお、第4実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
第4実施形態では、上記のように、モータ913のモータ軸913aと共に回転するようにモータ軸913aに取り付けられ、モータ軸913aが回転された際に、スイベルブラケット91の内部の空気に乱流を起こすファン部材93を設けることによって、船外機本体を回動するための駆動力を出力するモータ913の駆動力を利用してファン部材93を駆動することができるので、スイベルブラケット91の内部の空気に乱流を起こすためのファン部材93を駆動するためのモータなどを別途設ける必要がない。これにより、部品点数が増加することを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第4実施形態では、スイベルブラケットを、アルミニウムから構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、銅、ニッケル、鉄、炭素繊維樹脂など、アルミニウム以外の素材により構成してもよい。ただし、第1実施形態および第2実施形態では、少なくともスイベルブラケットの放熱部は、放熱性のよい材料により形成することが好ましい。
また、上記第1〜第4実施形態では、モータおよびドライバ基板の両方を冷却するように構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、モータのみを冷却するように構成してもよい。また、ドライバ基板のみを冷却するように構成してもよい。
また、上記第2および第3実施形態では、流量調整弁を、ユーザの手により調整可能な例について示したが、本発明はこれに限らず、スイベルブラケット内の温度に反応することにより水の流量を調整するように構成してもよい。また、流量調整弁を設けなくてもよい。
また、上記第4実施形態では、モータを冷却するために上側ジャケットと下側ジャケットとの両方を設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、上側ジャケットおよび下側ジャケットのいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、フィン部を有する放熱フィン部材に水冷却部を設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、フィン部を有する放熱フィン部材に代えて、フィン部を有しないで水冷部のみを有する水冷却部を設けてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、減速部を3つの平歯車を噛合させることにより、モータの駆動力をボールネジに伝達する例について示したが、本発明はこれに限らず、減速部を、たとえば、ベルトおよびチェーンなどによって構成することにより、モータの駆動力をボールネジに伝達するようにしてもよい。
2 船体
3 船外機(舶用推進機)
30、70 船外機本体(推進機本体)
31、81、91 スイベルブラケット(ケース部)
31f、31g 放熱部(冷却部)
31h、31i 外面部分(外面部)
33a、33b、33c、33d 放熱フィン部材(冷却部)
85 モータ冷却部材(冷却部、水冷却部、第2水冷却部)
86 ドライバ基板冷却部材(冷却部、水冷却部)
93 ファン部材(冷却部、送風部)
302、702 エンジン
313、813、913 モータ(駆動部)
314、814、914 ドライバ基板(制御基板、駆動部)
703 配管ユニット(冷却部、水冷却部)
704 流量調整弁(水流量調整部)
705、706、707、708 放熱フィン部材(冷却部、水冷却部、第1水冷却部)
705c、706c、707c、708c 水路溝(凹状の溝部)
709a、709b、709c、709d 水流通路(第1水流通路)
864 水路(第2水流通路)
913a モータ軸(出力軸)

Claims (12)

  1. 推進機本体と、
    船体に対して前記推進機本体を左右方向に回動するように取り付けられ、内部を略密閉可能に構成されたケース部と、
    前記ケース部の内部に設けられ、前記推進機本体を回動させるための駆動部と、
    前記駆動部を冷却するための冷却部とを備える、舶用推進機。
  2. 前記駆動部は、前記推進機本体を回動させるための駆動力を発生させるモータと、前記モータを駆動制御する制御基板とを含み、
    前記冷却部は、前記モータと前記制御基板との少なくとも一方を冷却するように構成されている、請求項1に記載の舶用推進機。
  3. 前記冷却部は、前記ケース部の一部により構成される放熱部、水冷却部、および、前記駆動部の駆動力を利用した送風部のうち少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の舶用推進機。
  4. 前記冷却部は、前記ケース部の一部により構成される放熱部を含み、前記駆動部を前記ケース部の一部により構成される前記放熱部に接触させることにより冷却するように構成されている、請求項3に記載の舶用推進機。
  5. 前記駆動部は、前記推進機本体を回動させるための駆動力を発生させるモータを含み、
    前記放熱部は、前記モータと面接触するように設けられ、前記モータの外面と略同形状の部分を有する、請求項4に記載の舶用推進機。
  6. 前記冷却部は、前記ケース部の前記放熱部を構成する部分の外側部に設けられる放熱フィンを含む、請求項3〜5のいずれか1項に記載の舶用推進機。
  7. 前記水冷却部は、第1水流通路を有する第1水冷却部を含み、
    前記第1水冷却部の第1水流通路は、前記第1水冷却部の水冷却部本体の表面に設けられた凹状の溝部と、前記凹状の溝部を覆うように配置された前記ケース部の外面部とにより構成されている、請求項3〜6のいずれか1項に記載の舶用推進機。
  8. 前記水冷却部は、前記ケース部の内部の前記駆動部に接触するように設けられ、水を流通可能な第2水流通路を有する第2水冷却部を含む、請求項3〜7のいずれか1項に記載の舶用推進機。
  9. 前記推進機本体に設けられ、前記船体を推進するための駆動力を発生させるエンジンをさらに備え、
    前記水冷却部は、前記エンジンの駆動力により汲み上げられた水が流入されるように構成されている、請求項3〜8のいずれか1項に記載の舶用推進機。
  10. 前記水冷却部は、前記エンジンと前記水冷却部との間に設けられ、前記水冷却部に流入させる水の量を調整可能な水流量調整部を含む、請求項3〜9のいずれか1項に記載の舶用推進機。
  11. 前記駆動部は、前記推進機本体を回動させるための駆動力を発生させるモータを含み、
    前記モータは、前記推進機本体を回動するための駆動力を出力する出力軸を含み、
    前記モータの駆動力を利用した前記送風部は、前記モータの出力軸と共に回転するように前記出力軸に取り付けられ、前記出力軸が回転された際に、前記ケース部の内部の空気に乱流を起こすファン部材を含む、請求項3〜10のいずれか1項に記載の舶用推進機。
  12. 前記ケース部の放熱部を構成する部分は、少なくともアルミニウム、銅、ニッケル、鉄および炭素繊維樹脂のいずれかの材料からなる、請求項3〜11のいずれか1項に記載の舶用推進機。
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