JP2010173020A - 裁断データ編集装置および方法 - Google Patents

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【課題】 パーツ間のマージンが小さい裁断データに従ってパーツの裁断を行っても、隣接するパーツを傷つける支障が生じないようにすることが可能な、裁断データ編集装置および方法を提供する。
【解決手段】 裁断ラインに沿う一つの曲り角位置での裁断でヒールカットおよびオーバカットを行うと、隣接するパーツを傷つけるか否かを判断し(ステップs5)、裁断刃をシート材から離さないことを示すノンアップ設定を行う(ステップs6)。パーツのスターティングポイントを裁断開始位置4として、ノンアップ設定されているか否かを判断する(ステップs7)。ノンアップ設定されていると、次の裁断開始位置4の候補を、たとえば曲り角位置の中から探して変更する(ステップs8)。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート材などの被裁断材から複数のパーツを裁断するために、裁断機で使用する裁断データを編集する裁断データ編集装置および方法である。
従来から、裁断機では、布帛などのシート材を被裁断材として裁断テーブル上に保持し、予め作成される裁断データを入力して、裁断刃で被裁断材から縫製用のパーツなどを裁断している。裁断データは、裁断刃が通過すべき点の集合であり、パーツを配置する工程は、マーキングと呼ばれる。裁断データでは、曲線の裁断を、短い直線区間を連続させて近似する。パーツの輪郭線の外部頂点などでは、通過前後の直線区間で裁断方向が変化する角度がある程度大きくなる箇所がある。そのような曲り角度を有する曲り角点を裁断する際には、オーバカットおよびヒールカットを伴って、裁断刃をいったんシート材から離し、裁断刃の方向を変化させる方が、確実に裁断可能であることが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
図7は、裁断するパーツとオーバカットおよびヒールカットとの関係を示す。シート材1から裁断するパーツ2は、裁断すべき閉じた図形の輪郭線を裁断ライン3とし、裁断ライン3上の少なくとも一点を裁断開始位置4に設定する。裁断開始位置4で裁断ライン3の裁断を開始する際には、シート材1から離れている裁断刃を、ヒールカット5の分だけ離れるパーツ2の外部でシート材1に接触させる。パーツ2の裁断の最後に裁断開始位置4で裁断を終了させる際には、裁断開始位置4まで裁断しても、さらに裁断刃をシート材1から離す前に、オーバカット6の分だけパーツ2の外部に出ても裁断を続ける。ヒールカット5およびオーバカット6を行わないで、裁断開始位置4から裁断開始位置4まで裁断ライン3を一周するように裁断する場合、少しでも誤差が生じると、裁断開始位置4で裁断ライン3が閉じなくなってしまう。ヒールカット5およびオーバカット6を行えば、多少の誤差が生じても、裁断開始位置4付近で裁断ライン3を閉じることができ、パーツ2をシート材1から切離すことができる。ヒールカット5およびオーバカット6を行っても、パーツ2と隣接するパーツ7との間のマージンが充分に確保されていれば、パーツ2の裁断でパーツ7が傷つくような支障は生じない。ヒールカット5やオーバカット6として2mm程度が設定されるときの充分なマージンとしては、たとえば5mm程度に設定を行う。
特許文献1には、ヒールカット5やオーバカット6を、裁断開始位置4での曲り角度φに相当する裁断方向の変化角度が所定の条件を満たす曲り角位置8,9で行うことが好ましいと記載されている。曲り角度φについての条件は、裁断ライン3を輪郭とする図形の頂角θについても、対応して適用される。ただし、頂角θは180°から曲り角度φを差引いた角度であるので、頂角θについては所定角度範囲がある程度小さくなる場合に、ヒールカット5およびオーバカット6を行えばよい。パーツ2,7間に充分なマージンを設定しておけば、裁断開始位置4や曲り角位置8,9でいったん裁断刃をシート材1から離し、ヒールカット6やオーバカット7を行っても、隣接するパーツ7を傷つけるような支障はない。しかしながら、パーツ2,7間のマージンは、パーツ2,7を得るために必要なシート材1の面積を増大させてしまい、シート材1の面積に対するパーツ2,7の面積の割合を示す用尺の効率は、悪くなる。
図8および図9は、44パーツで形成するメンズジャケットについて、パーツ間のマージンを5mmおよび0mmに設定する場合に、所定の幅のシート材1上にパーツを配置するマーキング処理を行った結果を、それぞれ示す。シート材1の幅が同一でも、マージンが大きい方が長さを必要とする。図8では、用尺の効率が79.81%になる。図9では、マージンを0mmとすることによって、シート材1の幅は図8と同一でも、必要な長さが短くなり、用尺の効率は82.19%になる。
特公昭52−14871号公報
裁断されるパーツの配置に基づく用尺の効率が悪いと、シート材1に無駄が生じ、パーツを組合せる製品の原価を上昇させてしまう。パーツ間のマージンを小さくし、特に、図9のように0mmにすれば、用尺の効率を最大限に高め、原価を低減することができる。しかしながら、パーツ2の裁断に伴うヒールカット5やオーバカット6で、隣接するパーツ7を傷つけてしまうおそれがある。これを解決するために、オペレータが試験的な裁断を行い、その結果のチェックと修正とを手動で行うと、大変な手間と時間とがかかる。
本発明の目的は、パーツ間のマージンが小さい裁断データに従ってパーツの裁断を行っても、隣接するパーツを傷つける支障が生じないようにすることが可能な、裁断データ編集装置および方法を提供することである。
本発明は、裁断機の裁断刃で複数のパーツの裁断ラインを被裁断材から順次裁断するための裁断データに対し、裁断に支障が生じないか否かをチェックし、支障が生じる場合には修正のための編集を行う裁断データ編集装置であって、
各パーツの裁断ライン上で所定範囲内の角度を持つ外部頂点に対し、裁断を終了してから予め定める長さのオーバカットを行うこと、および予め定める長さのヒールカットを行ってから裁断を開始することの両方が隣接するパーツを傷つけるおそれなく可能か否かを判断し、可能でないと判断すると、該外部頂点は裁断刃を被裁断材から離さずに裁断を続けながら通過すべきノンアップ位置であると判断するノンアップ判断手段と、
各パーツに対し、裁断刃を、離れている状態から被裁断材に接触させ、ヒールカットしてから裁断ラインの裁断を開始し、裁断ラインの裁断が終了するとオーバカット後に被裁断材から離すようにするための裁断開始位置を、ノンアップ判断手段によってノンアップ位置であると判断されない裁断ラインの外部頂点に設定する開始位置設定手段と、
を含むことを特徴とする裁断データ編集装置である。
また本発明で、前記裁断データには、各パーツに対して予め裁断開始位置が設定されており、
前記ノンアップ判断手段は、該裁断開始位置が前記ノンアップ位置であるか否かの判断も行い、
前記開始位置設定手段は、ノンアップ判断手段によって該裁断開始位置がノンアップ位置であると判断されると、ノンアップ判断手段によってノンアップ位置であると判断されない前記裁断ラインの外部頂点を、新たな裁断開始位置として設定することを特徴とする。
また本発明で、前記開始位置設定手段は、前記裁断開始位置の設定を、前記裁断の開始側での裁断方向と前記裁断の終了側での裁断方向とのなす角度に基づく優先順位に従って行うことを特徴とする。
さらに本発明は、裁断機の裁断刃で複数のパーツの裁断ラインを被裁断材から順次裁断するための裁断データに対し、裁断に支障が生じないか否かをチェックし、支障が生じる場合には修正のための編集を行う裁断データ編集方法であって、
各パーツに対し、裁断刃を、離れている状態から被裁断材に接触させ、ヒールカットしてから裁断ラインの裁断を開始し、裁断ラインの裁断が終了するとオーバカット後に被裁断材から離すようにするための裁断開始位置を、
裁断を終了してから予め定める長さのオーバカットを行うこと、および予め定める長さのヒールカットを行ってから裁断を開始することの両方が隣接するパーツを傷つけるおそれなく可能か否かを、オーバカットおよびヒールカットの長さに基づく隣接条件に従って判断し、
可能と判断する位置に自動設定することを特徴とする裁断データ編集方法である。
また本発明では、前記隣接条件として、前記隣接するパーツの周囲に、前記オーバカットまたは前記ヒールカットの長さのうちの大きい方の長さに対応する判定領域を付加し、判断の対象となる裁断開始位置が該判定領域外となるか否かで、前記可能か否かの判断を行うことを特徴とする。
また本発明では、前記隣接条件として、前記オーバカット分および前記ヒールカット分だけ裁断ラインをそれぞれ前記隣接するパーツ側に延長しても、延長後の裁断ラインが該隣接パーツに達しないか否かで、前記可能か否かの判断を行うことを特徴とする。
また本発明では、前記複数のパーツの配置を設定して前記裁断データを作成する際に、パーツ間のマージンの最小値を0としておくことを特徴とする。
本発明によれば、裁断データ編集装置は、ノンアップ判断手段と開始位置設定手段とを含む。ノンアップ判断手段は、各パーツの裁断ライン上で所定範囲内の角度を持つ外部頂点に対し、裁断を終了してから予め定める長さのオーバカットを行うこと、および予め定める長さのヒールカットを行ってから裁断を開始することの両方が隣接するパーツを傷つけるおそれなく可能か否かを判断する。可能でないと判断すると、ノンアップ判断手段は、その外部頂点は裁断刃を被裁断材から離すことなく裁断を続けながら通過すべきノンアップ位置であると判断する。開始位置設定手段は、ノンアップ位置であると判断されない裁断ラインの外部頂点に、裁断開始位置を設定するので、設定された裁断開始位置から裁断を開始すれば、パーツ間のマージンが小さい裁断データに従ってパーツの裁断を行っても、隣接するパーツを傷つける支障が生じないようにすることができる。
また本発明によれば、裁断データには、各パーツに対して予め裁断開始位置が設定されていても、ノンアップ判断手段がノンアップ位置であると判断しない新たな裁断開始位置を設定して、隣接するパーツを傷つけるおそれがない裁断を行うことができる。
また本発明によれば、裁断開始位置の設定を、裁断の開始側での裁断方向と裁断の終了側での裁断方向とのなす角度に基づく優先順位に従って行うので、パーツの裁断の条件をできるだけ良好にして、しかも隣接するパーツを傷つけないように行うことができる。
さらに本発明によれば、各パーツに対し、離れている状態の裁断刃を被裁断材に接触させて裁断を開始し、裁断が終了すると被裁断材から裁断刃を離すようにするための裁断開始位置を、隣接するパーツを傷つけないように自動設定することができる。裁断開始位置では、ヒールカットおよびオーバカットを支障なく行うことができるので、パーツ間のマージンを小さくして効率を向上させても、各パーツの裁断を良好に行うことができる。
また本発明によれば、隣接条件として、隣接するパーツの周囲にオーバカットまたはヒールカットの長さのうちの大きい方の長さに対応する判定領域を付加し、裁断開始位置が判定領域外となるか否かで判断を行うので、迅速な判断を行うことができる。
また本発明によれば、隣接条件として、オーバカット分およびヒールカット分だけ裁断ラインをそれぞれ延長して、隣接パーツに達しないか否かで判断を行うので、確実な判断を行うことができる。
また本発明によれば、複数のパーツの配置を設定して裁断データを作成する際に、パーツ間のマージンの最小値を0としておくので、被裁断材から最大限の効率でパーツを裁断することができる。
図1は、本発明の実施例1としての裁断データ編集方法での基本的な編集手順を示すフローチャートである。 図2は、図1の編集手順を実行する裁断データ編集装置の概略的な構成を示すブロック図である。 図3は、図1の編集手順で、裁断開始位置に対し、ヒールカットとオーバカットとの可否を判断する例を示す図である。 図4は、図1の編集手順で、隣接するパーツを傷つけるか否かを判断する例を示す図である。 図5は、図1の編集手順で、裁断データとともに予め設定される裁断開始位置が隣接するパーツを傷つける可能性があると判断する例を示す図である。 図6は、図1の編集手順で、裁断データとともに予め競ってされる裁断開始位置を修正して、新たな裁断開始位置を設定する例を示す図である。 図7は、従来からの例として、パーツ間のマージンを充分にとって、裁断開始位置でヒールカットおよびオーバカットを行っても、隣接するパーツが傷つけられるおそれが内容に裁断する状態を示す図である。 図8は、図7のように、パーツ間に充分なマージンを有する状態での用尺の例を示す図である。 図9は、パーツ間のマージンを0にする状態での用尺の例を示す図である。
本発明の実施の形態では、図9に示すような、パーツ間のマージンを小さくして効率を高めた裁断データに対し、各パーツの裁断開始位置のデータを編集して、ヒールカットおよびオーバカットを行っても隣接するパーツを傷つけないようにすることができる。以下に説明する実施例では、図7で説明した部分に対応する部分に同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施例1としての裁断データ編集方法の概略的な手順を示す。手順を開始すると、ステップs1で複数のパーツ2,7をシート材1からできるだけ効率良く裁断することが可能なように配置した裁断データが入力される。各パーツ2,7には、スターティングポイントが設定され、裁断ライン3はスターティングポイントを基準点として、相対的に位置を表す点の集合として定義され、パーツ2,7の輪郭を一周してスターティングポイントに戻る。マーキング処理では、パーツ2,7をシート材1上にマージンを確保しながら、できるだけ用尺の効率が高くなるように配置する。各パーツ2,7の向きや角度も、用尺の効率が高くなるように変更される可能性がある。
次にステップs2で、入力された裁断データから裁断の対象となるパーツ2,7のパーツ数nを抽出する。n個のパーツ2,7には、一定の規則に従い、1からnまでのパーツ番号iが付与される。ステップs3では、パーツ番号iを1に設定する。
ステップs4では、i番目のパーツから所定範囲内の角度を持つ曲り角位置として抽出する。頂角が所定範囲内の角度となる曲り角位置は、裁断ライン3で輪郭が描かれる閉じた図形としての外部頂点である。所定範囲内の角度は、曲り角位置での裁断でヒールカット5およびオーバカット6を行うのが好ましいが、シート材1から裁断刃を離さないで裁断を続けながらも裁断方向の変更が可能な角度であり、たとえば80°よりも大きく、120°よりも小さい範囲の角度である。
ステップs5では、曲り角位置での裁断でヒールカット5およびオーバカット6を行うと、隣接するパーツを傷つけるか否かを判断する。傷つけると判断すると、ステップs6で、その曲り角位置では裁断刃をシート材1から離さないことを示すノンアップ設定を行う。ステップs5で傷つけないと判断すると、またはステップs6が終了すると、ステップs7に移る。ただし、判断の対象となる曲り角位置は、通常、複数存在し、実際には、複数回の判断が行われる。
ステップs7では、i番目のパーツのスターティングポイントを裁断開始位置4として、裁断開始位置4がノンアップ設定されているか否かを判断する。ノンアップ設定されていると判断すると、ステップs8で、次の裁断開始位置4の候補を、たとえば曲り角位置の中から探して変更する。ステップs7でノンアップ設定されていないと判断すると、スターティングポイントが裁断開始位置4として確定する。裁断開始位置4が確定、またはステップs8で変更されると、i番目のパーツに対する裁断開始位置4に対する編集処理は終了する。なお、本実施例では裁断開始位置4の候補には、ステップs4における所定範囲内の角度を持つ曲り角位置が優先的に選択される。候補が見つからない場合は、優先順位を下げて、所定範囲内の角度から外れる角度を持つ曲り角位置を選択する。
ステップs9では、パーツ番号iがパーツ数nに等しいか否かを判断する。パーツ番号iがパーツ数nに達していなければ、ステップs10でパーツ番号iを1だけ増大させ、ステップs4に戻る。ステップs9で、パーツ番号iがパーツ数nに等しくなっていれば、裁断データの裁断開始位置4に関する編集処理を終了する。
図2は、図1の編集手順を、デザイン装置10の一部として自動的に実行する裁断データ編集装置11を含む概略的な裁断システム全体の構成を示す。裁断データ編集装置11には、図1のステップs7およびステップs8の処理を行う裁断開始位置設定手段12と、図1のステップs5およびステップs6の処理を行うノンアップ判断手段13とが含まれる。図1のステップs1で入力する裁断データは、各パーツの作成やマーキング処理などを行う裁断データ生成装置15で生成する。裁断データ編集装置11や裁断データ生成装置15としての動作は、汎用のコンピュータ装置に読込ませるプログラムに従って行わせる。
裁断データ編集装置11で編集され、裁断開始位置4が設定された裁断データは、裁断機20に入力される。裁断機20は、裁断テーブル21を備える。裁断テーブル21は、概略的に箱形のフレーム22の頂面に形成され、コンベア23の一部ともなっている。コンベア23の表面は、剛毛ブラシ24の剛毛の先端で形成される。裁断テーブル21の表面に沿って、裁断ヘッド25が図示を省略している機構によって移動する。裁断ヘッド25から裁断テーブル21側には、裁断刃26が突出する。剛毛ブラシ24は、合成樹脂などを素材とし、裁断刃26が表面から侵入しても、弾性的に変形して刃先から逃れることができる。剛毛で形成される刃先は、通気性もあるので、被裁断材となるシート材27を吸引して保持することができる。一般的なシート材27は通気性もあるので、複数枚を積層し、上部を合成樹脂フィルムなどの密閉シート28で覆うと、全体を吸引して保持することができる。裁断テーブル21の吸引力は、コンベア4に吸引室29を設けて発生させる。なお、裁断データ編集装置11としての機能は、裁断機20側に備えるようにすることもできる。
図3は、パーツ2のスターティングポイントを裁断開始位置4に設定する場合について、図1のステップs5の判断で、隣接するパーツ7を傷つけると判断する例を示す。ヒールカットおよびオーバカットに関し、“○”印は傷つかないことを示し、“×”印は傷つくことを示す。図3(a)および図3(b)は、パーツ2,7の配置は同一でも、パーツ2の裁断ライン3を裁断する方向に応じて、ヒールカットで傷つく例と、オーバカットで傷つく例とを、それぞれ示す。図3(c)に示す例では、ヒールカットおよびオーバカットの両方で、隣接するパーツ7を傷つけてしまう。
図4は、図1のステップs5で隣接するパーツ7を傷つけるか否かを判断する手法の例を示す。図4(a)は、隣接するパーツ7の周囲に、オーバカットまたはヒールカットの長さのうちの大きい方の長さに対応する判定領域30を付加する例を示す。判断の対象となる外部頂点31が判定領域30内となれば、外部頂点31でヒールカットおよびオーバカットを行うと、パーツ7が傷つくおそれがある。したがって、外部頂点31が判定領域30外となるか否かで、傷つけるか否かの判断を、迅速に行うことができる。図4(b)は、オーバカット5の分およびヒールカット6の分だけ裁断ライン3をそれぞれ外部頂点31から延長して判断を行う例を示す。図4(b)に示すヒールカット5のように、延長後の裁断ラインが隣接するパーツ7に達すると、パーツ7を傷つけることが判るので、判断を確実に行うことができる。
図5および図6は、図1のステップs8で、パーツ2の裁断開始位置を変更して設定する例を示す。図5(a)でパーツ2のスターティングポイントSとなる外部頂点31について、図1のステップs5の判断からステップs6でノンアップ設定Nがなされる状態を示す。この状態では、図5(b)に示すように、裁断ライン3上の他の外部頂点32が裁断の開始位置となるスターティングポイントSに設定される。新たなスターティングポイントSは、裁断ライン3の曲り角点として、たとえば頂角の角度θが80°よりも大きく120°よりも小さい範囲で選択される。この所定角度範囲内で新たなスターティングポイントSを見付けることができなければ、優先順位を下げて、頂角の角度θが80°より小さい、あるいは120°〜180°となる範囲から選択される。図6は、パーツ2に隣接するパーツ7が複数存在して、複数の外部頂点31,32,33にノンアップ設定Nがなされ、ノンアップ設定Nがなされない外部頂点34を裁断のスターティングポイントSに設定する例を示す。
このような新たな裁断開始位置の設定は、裁断開始位置を変更する際に、すべての候補を抽出し、その中から自動的に選択されるようにしている。このような本実施例の方法に対して、パーツの輪郭に沿って次の候補を探索して、候補毎に判断する方法を採ることもできる。この方法では、候補が裁断開始位置として適していると判断されれば、その曲り角位置を裁断開始位置に設定して、次の候補の探索は行わない。
本発明は、裁断データに従ってシート材1を裁断する場合に、一般的に適用することができる。たとえば、図2の裁断機20では、直線状の裁断刃26を往復動させているけれども、円盤状の回転刃を使用することもできる。シート材27は、複数枚を積層させているけれども、1枚のみを裁断する場合に本発明を適用することもできる。
1,27 シート材
2,7 パーツ
3 裁断ライン
4 裁断開始位置ワイドレンズ
5 ヒールカット
6 オーバカット
10 デザイン装置
11 裁断データ編集装置
12 裁断位置設定手段
13 ノンアップ判断手段
15 裁断データ生成装置
20 裁断機
26 裁断刃
30 判定領域
31,32,33,34 外部頂点

Claims (7)

  1. 裁断機の裁断刃で複数のパーツの裁断ラインを被裁断材から順次裁断するための裁断データに対し、裁断に支障が生じないか否かをチェックし、支障が生じる場合には修正のための編集を行う裁断データ編集装置であって、
    各パーツの裁断ライン上で所定範囲内の角度を持つ外部頂点に対し、裁断を終了してから予め定める長さのオーバカットを行うこと、および予め定める長さのヒールカットを行ってから裁断を開始することの両方が隣接するパーツを傷つけるおそれなく可能か否かを判断し、可能でないと判断すると、該外部頂点は裁断刃を被裁断材から離さずに裁断を続けながら通過すべきノンアップ位置であると判断するノンアップ判断手段と、
    各パーツに対し、裁断刃を、離れている状態から被裁断材に接触させ、ヒールカットしてから裁断ラインの裁断を開始し、裁断ラインの裁断が終了するとオーバカット後に被裁断材から離すようにするための裁断開始位置を、ノンアップ判断手段によってノンアップ位置であると判断されない裁断ラインの外部頂点に設定する開始位置設定手段と、
    を含むことを特徴とする裁断データ編集装置。
  2. 前記裁断データには、各パーツに対して予め裁断開始位置が設定されており、
    前記ノンアップ判断手段は、該裁断開始位置が前記ノンアップ位置であるか否かの判断も行い、
    前記開始位置設定手段は、ノンアップ判断手段によって該裁断開始位置がノンアップ位置であると判断されると、ノンアップ判断手段によってノンアップ位置であると判断されない前記裁断ラインの外部頂点を、新たな裁断開始位置として設定することを特徴とする請求項1記載の裁断データ編集装置。
  3. 前記開始位置設定手段は、前記裁断開始位置の設定を、前記裁断の開始側での裁断方向と前記裁断の終了側での裁断方向とのなす角度に基づく優先順位に従って行うことを特徴とする請求項1または2記載の裁断データ編集装置。
  4. 裁断機の裁断刃で複数のパーツの裁断ラインを被裁断材から順次裁断するための裁断データに対し、裁断に支障が生じないか否かをチェックし、支障が生じる場合には修正のための編集を行う裁断データ編集方法であって、
    各パーツに対し、裁断刃を、離れている状態から被裁断材に接触させ、ヒールカットしてから裁断ラインの裁断を開始し、裁断ラインの裁断が終了するとオーバカット後に被裁断材から離すようにするための裁断開始位置を、
    裁断を終了してから予め定める長さのオーバカットを行うこと、および予め定める長さのヒールカットを行ってから裁断を開始することの両方が隣接するパーツを傷つけるおそれなく可能か否かを、オーバカットおよびヒールカットの長さに基づく隣接条件に従って判断し、
    可能と判断する位置に自動設定することを特徴とする裁断データ編集方法。
  5. 前記隣接条件として、前記隣接するパーツの周囲に、前記オーバカットまたは前記ヒールカットの長さのうちの大きい方の長さに対応する判定領域を付加し、判断の対象となる裁断開始位置が該判定領域外となるか否かで、前記可能か否かの判断を行うことを特徴とする請求項4記載の裁断データ編集方法。
  6. 前記隣接条件として、前記オーバカット分および前記ヒールカット分だけ裁断ラインをそれぞれ前記隣接するパーツ側に延長しても、延長後の裁断ラインが該隣接パーツに達しないか否かで、前記可能か否かの判断を行うことを特徴とする請求項4記載の裁断データ編集方法。
  7. 前記複数のパーツの配置を設定して前記裁断データを作成する際に、パーツ間のマージンの最小値を0としておくことを特徴とする請求項4から請求項6までのいずれか一つに記載の裁断データ編集方法。
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