JP2010172448A - 弓道練習用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 練習場所を限定されず、矢つがえをせずに引き分けたり離したりすることができ、さらに、引き分ける際の引き力の特性などの使用特性を本来の弓と似た使用特性にすることができる弓道練習用具を提供する。
【解決手段】 握り部12を有する棒部材10と、棒部材から上方に延びる第1アーム14と、棒部材から下方に延びる第2アーム16と、を備える。第1アームの先端部に一端を連結された第1引張り弾性部材32と、第2アームの先端部に一端を連結された第2引張り弾性部材34と、第1引張り弾性部材の他端部と第2引張り弾性部材の他端部とに連結された弦材36と、を備える。一方の手で棒部材を押し出すとともに他方の手で弦材を第1引張り弾性部材および第2引張り弾性部材を介して引くことによって引き分ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、弓道を練習するための弓道練習用具に関する。
弓道練習用具は、初心者を含む弓道を志す人達が重要な基本射法の体得や射技の諸動作の習得に利用するものである。これを用いる練習方法は、実際の弓や矢を持たずに、姿勢や両手の位置、引分けの力の配分、正しい弦道や矢離れなどを体得したり修練するために実践されている。
和弓の射法は次のような八節の形で成り立っている。第1に「足踏み」で姿勢を整え、第2に「胴づくり」で姿勢を整え、第3に弓弦に矢を番え弦に手を掛けて的を見る「弓構え」に入る。次いで、第4に矢つがえした弓を垂直に身体の上方に掲げる「打ち起こし」に入り、第5に打ち起こしから圧力に抗して弓本体と弓弦とを「引き分け」る。そして、第6で満を持して狙いを定める「会」に入った後、第7で矢を射離す「離れ」を行う。第8に(最後に)射離った姿で静止する「残心」。これら八節に整備された形を淀みなく一連の動作として運行する。
射法の習得にあたっては、弓の抵抗力を受ける中で、これらの形を正しく行えるように練習を繰り返す必要がある。しかし、従来の練習用具では、後述するような練習用具の使用条件からくるいくつかの制約があり、稽古の場所や方法が限定されるため、射法の習得は思うようには捗らないのが実情であった。習得を促進するためには、和弓特有の制約を開放することができ、実際の矢を射る動作に則した練習を容易に行える用具の出現が要請されている。
上記の和弓の特徴からくるいくつかの制約、つまり和弓を使用するうえでの留意事項として、例えば次の3つの事項が挙げられる。すなわち、第1には、弓は長尺であり通常の室内では弓が天井につかえて打ち起こしを実行することはできない。第2には、矢を番えずに離すと弦切れや弓の破損につながるので、矢を番えずに離してはならない。第3に、矢番えして射離すことは危険であり、特定の場所(射場、巻き藁)以外では実行できない。
初心者において、未経験の弓に矢番えして弓を引き分けることは、そのこと自体が技術的に困難であり、危険でもある。一方、矢を番えずに離すことは弦切れや弓自体の破損の原因となるので、矢を番えずに離すこともできない。このように、初心者が弓に取り組み始める段階では、練習に必要な条件と弓自体の制約条件とが相容れないので、弓を使って効果的に修得することができない。
従来の弓道練習用具として、ゴム弓等の用具が例えば特許文献1、2、3、4及び5に開示されている。特許文献6には、洋弓における振動吸収部材が開示されている。上記ゴム弓は、握り棒にゴムロープを取り付けた引っ張り練習用具である。
特開2001−353246号公報 実用新案登録第3075065号公報 特開2002−065921号公報 特開2004−181002号公報 実用新案登録第3096376号公報 特開2005−351524号公報
しかしながら、上記のゴム弓は、本来の弓(本弓または実物)に比べて力の作用の仕方が著しく異なる。このため、ゴム弓を長期間にわたって使用すると、かえって悪い射癖を覚え込む心配があり、現状では、一般に、引き分け圧力の感覚を体験できる程度の活用範囲に留まっている。つまり、現状では、初心者が効果的に弓道練習に入って行ける手段は見当たらない。
また、弓道経験者や有段者においても、ゴム弓程度のものではなく、実際に近い本格的な練習用具に対する要請が強い。つまり、使用特性が実物である本来の弓と同等であり、しかも時や場所を選ばずに平易に本格射法の練習に適う用具が求められている。例えば特許文献1、2、3、4及び5に開示されているような改良形のゴム弓が提案されているが、これらのゴム弓の使用特性も本来の弓に比べて異質なものであり、単にゴム弓の基本特性の範囲内での改良がなされているに過ぎない。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、練習場所を限定されず、矢つがえをせずに引き分けたり離したりすることができ、さらに、引き分ける際の引き力の特性などの使用特性を本来の弓と似た使用特性にすることができる弓道練習用具を提供することである。
本発明に係る弓道練習用具は、弓体の上端部に一端を連結された第1引張り弾性部材と、前記弓体の下端部に一端を連結された第2引張り弾性部材と、前記第1引張り弾性部材の他端部と前記第2引張り弾性部材の他端部とに連結された弦材と、を備え、一方の手で前記弓体の握り部を押し出すとともに他方の手で前記弦材を前記第1引張り弾性部材および前記第2引張り弾性部材を介して引くことを特徴とする。
本発明に係る弓道練習用具は、握り部を有する棒部材と、前記棒部材から上方に延びる第1アームと、前記棒部材から下方に延びる第2アームと、前記第1アームの先端部に一端を連結された第1引張り弾性部材と、前記第2アームの先端部に一端を連結された第2引張り弾性部材と、前記第1引張り弾性部材の他端部と前記第2引張り弾性部材の他端部とに連結された弦材と、を備え、一方の手で前記棒部材を押し出すとともに他方の手で前記弦材を前記第1引張り弾性部材および前記第2引張り弾性部材を介して引くことを特徴とする。
本発明に係る弓道練習用具は、弓体の上端部に一端を連結された引張り弾性部材の他端と、前記弓体の下端部に一端を連結された弦材の他端とを連結して構成された弦を備え、一方の手で前記弓体の握り部を押し出すとともに他方の手で前記弦を前記引張り弾性部材を介して引くことを特徴とする。
本発明に係る弓道練習用具は、握り部を有する棒部材と、前記棒部材から上方に延びる第1アームと、前記棒部材から下方に延びる第2アームと、前記第1アームの先端部に一端を連結された引張り弾性部材と、前記第2アームの先端部と前記引張り弾性部材の他端部とに連結された弦材と、を備え、一方の手で前記棒部材を押し出すとともに他方の手で前記弦材を前記引張り弾性部材を介して引くことを特徴とする。
本発明によれば、練習場所を限定されず、矢つがえをせずに引き分けたり離したりすることができ、さらに、引き分ける際の引き力の特性などの使用特性を本来の弓と似た使用特性にすることができる弓道練習用具が提供される。
第1の実施形態係る弓道練習用具の側面図である。 図1中の矢印2−2から見た弓道練習用具の後面図である。 図1の弓道練習用具の分解図である。 図1の弓道練習用具の弦を引き分けた状態を示す側面図である。 図1の弓道練習用具の弦を引き分けた状態と本弓の弦を引き分けた状態とを比較して示す側面図である。 第2の実施形態に係る弓道練習用具の側面図である。 図6の弓道練習用具の分解図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一または対応部分を示すものである。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態係る弓道練習用具の側面図である。図2は図1中の矢印2−2から見た弓道練習用具の後面図である。図3は図1の弓道練習用具の分解図である。図4は図1の弓道練習用具の弦を引き分けた状態を示す側面図である。図5は図1の弓道練習用具の弦を引き分けた状態と本弓の弦を引き分けた状態とを比較して示す側面図である。
弓道練習用具は、弓体1の部分と弦30の部分とで構成されている。まず、弓体1の構成について説明する。略真っ直ぐな棒部材からなる弓道練習用具の握り棒10の中間部には練習者が一方の手で持つ握り部12が設けられている。棒部材10の上端部には、該棒部材から上方へ延びる第1アーム14が取り外し可能に連結されている。棒部材10の下端部には、該棒部材から下方へ延びる第2アーム16が取り外し可能に連結されている。第1アーム14は、その下端から突出するシャフト部14aを棒部材10の上端に開放された孔10aに嵌め込むことにより抜き差し自在に結合されている。また、第2アーム16は、その上端から突出するシャフト部16aを棒部材10の下端に開放された孔11aに嵌め込むことにより抜き差し自在に結合されている。この場合、シャフト部14aと孔10aおよびシャフト部16aと孔部11aとの嵌め込み連結は、棒部材10と上下アーム14、16とが回転しないように固定するため、断面角形(例えば長方形)のインロー嵌合になっている。
次に、上アーム14の上端部と下アーム16の下端部との間に張り渡される弦30について説明する。第1アーム14の先端部(図示の上端部)には、紐状またはロープ状のゴム状弾性材で構成された伸縮可能な弾性部材からなる第1引張り弾性部材32の一端が連結具18aを介して連結されている。また、第2アーム16の先端部(図示の下端部)には、紐状またはロープ状のゴム状弾性材で構成された伸縮可能な弾性部材からなる第2引張り弾性部材34の一端が連結具18bを介して連結されている。そして、第1引張り弾性部材32の他端は連結具18cを介して弦材36の一端(図示上端)に連結されるとともに、第2引張り弾性部材34の他端は連結具18dを介して弦材36の他端(図示下端)に連結されている。このように、上アーム14の上端部と下アーム16の下端部との間に、両端に所定長さの伸縮可能な弾性部材32、34が連結された弦材36が張設されている。つまり、本実施形態では、上アーム14の上端部と下アーム16の下端部との間に張り渡される弦30は、弦材36とその両端に連結した弾性部材32、34とで構成されている。この場合、弾性部材32、34は、本来の弓(本弓または実物)の弦の張力を考慮するとともに、練習における引き分けの際の使用感覚(引き分け感覚など)などを考慮して、適正な張力を付与した状態で連結されている。こうして、使用者が一方の手で棒部材10の握り部12を握って押し出すとともに、他方の手で弦30の中間部(弦材36)の引き部38を第1引張り弾性部材32および第2引張り弾性部材34を介して引くことにより、弓道の練習を行うことができる弓道練習用具が構成されている。
一方の手で弓体1の握り部12を握り、他方の手で弦材36の引き部38を摘んで引くと、上下のアーム14、16がその弾性によって若干撓むとともに、第1引張り弾性部材32および第2引張り弾性部材34が伸長する。これによって、弓道練習用具は、図4及び図5に示すような引き分けた状態となる。そして、練習においては、この引いた状態で弦30を離す。従って、矢を使用することなく、図5中に二点鎖線で示す弓体501と弦530からなる本弓500を用いて矢を射る場合と同様の状態を現出しながら、弓道を練習することができる。
なお、一般に、本弓500の弓体501は、上側部分と下側部分とでは形状が異なっており、握り部(滑り止め)512より上側部分は下側部分に比べ長い形状を有している。このため、弓道練習用具でも、一般的には、本弓500の弓体501とできるだけ同様にするため、上アーム14を下アーム16よりも長い形状にすることが好ましい。練習に際しては、図4および図5に示すように、引き部38を摘んで弦材36を引くことにより、上下の引張り弾性部材32、34を伸長させて引き分けた状態にすることができる。この際の動作は、本弓500で矢を番えて弦530を引く場合と同様の所作によって行われる。図5の引き分けた状態から弦を離すと、上下の引張り弾性部材32、34の弾性復元力によって図1の状態に復帰する。このときの動作は、本弓500で矢を射る時と同様の所作によって行われる。
本実施形態に係る弓道練習用具によれば、引張り弾性部材32、34の伸び代と上下アーム14、16の屈曲代とを組み合わせることで、弓サイズが短い条件のもとで、必要な引分け幅(矢尺とも称する)を確保することができる。また、引張り弾性部材32、34を含む弦30によって、矢を番えずに離した時の弓にかかる衝撃を吸収することができる。また、引き部38を弦材36に設けるので、通常の(正規弓道の)ゆがけ(または単にかけとも称される)を使用しての練習が可能である。さらに、矢を番えなくても「離れ」の練習をすることができる。また、弓体を棒部材10と上下のアーム14、16とで構成し、弦材36の両端を引張り弾性部材32、34を介して弓体に連結するので、離れ時の衝撃を吸収できる弦の構成が得られる。また、弓のサイズ(長さ)を短くすることができ、通常の室内でも練習が可能である。さらに、弓自体を分割組立式に構成することができ、携帯に便利である。
また、従来のゴム弓でも、矢重えせずに離すことができ、どこでも練習でき、安全に練習できる弓道練習用具を得ることができるが、本実施形態によれば、さらに、次のような優れた作用効果を実現することができる。第1に、従来のゴム弓では、引き分ける前のゴムは弛んだままであるので、引き分け中途の段階ではほとんど引き分けの抵抗力(引き力)が発生しないが、本実施形態では、弾性部材32、34は適切な張力を伴った状態で連結されるので、引き分け始めの段階から引き力の特性(例えば、引くときに腕や肘に作用する引き分けの抵抗力)などを本来の弓と類似の特性(感覚)にすることができる。第2に、従来のゴム弓では、引きゴムが手首直近に配置されているため、手首がぐらつきやすいが、本実施形態では、引分け〜合において本和弓と同じように弓と手首が安定する。第3には、従来のゴム弓では、弓状の本体にゴムを張設した場合でもゴムの暴れ範囲が大きいため、離すとゴムが手を打つが、本実施形態では、握り部の水平方向のねじり角は左右の手の位置で決まるために安定しており、本和弓と同様の握る手が握り部に絡みつく感触が得られる。第4には、従来のゴム弓では、ゴムのみが無抵抗に撥ね戻ることから、握り部に回転作用が働かないため弓返りの作用が無く、弓返りの練習をすることができないが、本実施形態では、離れと同時に握りがねじられていた反動で弓が腕の裏側に回り込むため、上述の第2および第3の作用効果により、弓返りを発現することができ、弦が手を打つことがない。第5に、従来のゴム弓では、ゆがけで弦を引く練習ができないため、ゆがけの弦枕から弦を弛みなく離していく技により左右される的中率の向上を図る練習ができないが、本実施形態では、ゆがけで弦を引く練習ができるため、ゆがけの弦枕から弦を弛みなく離していく技により左右される的中率の向上を図る練習が可能である。
従って、本実施形態によれば、以上のような弓道の練習における要請もしくは要件を満たすことができ、使用感覚及び作動状況も本弓に似た条件の元で弓道を修練することができる。つまり、練習場所を限定されず、矢つがえをせずに引き及び離れを練習することができ、さらに、引き分け途上での引き力などの使用特性を本来の弓と似た使用特性にすることができ、本弓に似た条件で練習することができる。従って、初心者の導入練習はもちろん、経験者や高段者においても、練習における従来の制約から開放され、正しい射法(例えば射法八節)の修練に活用できる弓道練習用具が提供される。
〔第2の実施形態〕
図6は第2の実施形態に係る弓道練習用具の側面図である。図7は図6の弓道練習用具の分解図である。弓道練習用具の弓体1は第1の実施形態と同じ構成を有する。すなわち、略真っ直ぐな棒部材からなる弓道練習用具の握り棒10の中間部には練習者が一方の手で持つ握り部12が設けられている。棒部材10の上端部には、上方へ延びる第1アーム14が取り外し可能に連結されている。棒部材10の下端部には、下方へ延びる第2アーム16が取り外し可能に連結されている。第1アーム14は、その下端から突出するシャフト部14aを棒部材10の上端に開放された孔10aに嵌め込むことにより抜き差し自在に結合されている。また、第2アーム16は、その上端から突出するシャフト部16aを棒部材10の下端に開放された孔11aに嵌め込むことにより抜き差し自在に結合されている。この場合、シャフト部14aと孔10aおよびシャフト部16aと孔部11aとの嵌め込み連結は、棒部材10と上下アーム14、16とが回転しないように固定するため、断面角形(例えば長方形)のインロー嵌合になっている。
次に、上アーム14の上端部と下アーム16の下端部との間に張り渡される弦130について説明する。第1アーム14の先端部(図示の上端部)には、紐状またはロープ状のゴム状弾性材で構成された伸縮可能な弾性部材からなる引張り弾性部材132の一端が連結具18aを介して連結されている。また、第2アーム16の先端部(図示の下端部)には、弦材136の一端が連結具18eを介して連結されている。そして、引張り弾性部材32Aの他端は連結具18cを介して弦材136の他端に連結されている。つまり、上アーム14の上端部と下アーム16の下端部との間に張り渡される弦130は、弦材136と所定長さの伸縮可能な弾性部材132とで構成されている。弦材136は、一端では第2アーム16の先端に直接連結されているが、他端では弾性部材132を介して第1アーム14の先端に連結されている。この場合、この場合、弾性部材132は、本来の弓(本弓または実物)の弦の張力を考慮するとともに、練習における引き分けの際の使用感覚(引き分け感覚など)などを考慮して、適正な張力を付与した状態で連結されている。
こうして、使用者が一方の手で棒部材10の握り部12を握って押し出すとともに、他方の手で弦130の中間部(弦材136)の引き部138を引張り弾性部材132を介して引くことにより、弓道の練習を行うことができる弓道練習用具が構成されている。このように、本実施形態に係る弓道練習用具は、弦材の上端と第1アーム14の先端部との間に引張り弾性部材を連結し、弦材の下端を第2アーム16の先端部に直接連結する構成である。従って、この点で、弦材の両端を引張り弾性部材を介して上下のアームに連結する第1の実施形態と相違している。
一方の手で弓体1の握り部12を握り、他方の手で弦材136の引き部138を摘んで引くと、上下のアーム14、16がその弾性によって若干撓むとともに、引張り弾性部材132が伸長する。これによって、弓道練習用具は、図6中の二点鎖線で示すような引き分けた状態となる。そして、練習においては、この引いた状態で弦130を離す。これによって、矢を使用することなく、弓体と弦からなる本弓を用いて矢を射る場合と同様の状態を現出しながら、弓道を練習することができる。なお、本実施形態においても、本弓の弓体とできるだけ同様にするため、上アーム14は下アーム16よりも長い形状で形成されている。練習に際しては、図6の二点鎖線で示すように、引き部138を摘んで弦材136を引くことにより、引張り弾性部材132を伸長させて引き分けた状態にすることができる。この際の動作は、本弓で矢を番えて弦を引く場合と同様の所作によって行われる。引き分けた状態から弦を離すと、引張り弾性部材132の弾性復元力によって元の状態に復帰する。このときの動作は、本弓で矢を射る時と同様の所作によって行われる。
以上説明した第2の実施形態によっても、前述の第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。すなわち、引張り弾性部材132の伸び代と上下アーム14、16の屈曲代とを組み合わせることで、弓サイズが短い条件のもとで、必要な引分け幅(矢尺とも称する)を確保することができる。また、引張り弾性部材132を含む弦130によって、矢を番えずに離した時の弓にかかる衝撃を吸収することができる。また、引き部138を弦材136に設けるので、通常のゆがけを使用しての練習が可能である。さらに、矢を番えなくても「離れ」の練習をすることができる。また、弓体を棒部材10と上下のアーム14、16とで構成し、弦材136を引張り弾性部材132を介して弓体に連結するので、離れ時の衝撃を吸収できる弦の構成が得られる。また、弓のサイズ(長さ)を短くすることができ、通常の室内でも練習が可能である。さらに、弓自体を分割組立式に構成することができ、携帯に便利である。
また、本実施形態によっても、従来のゴム弓に比べ、さらに、次のような優れた作用効果を実現することができる。第1に、従来のゴム弓では、引き分ける前のゴムは弛んだままであるので、引き分け中途の段階ではほとんど引き分けの抵抗力(引き力)が発生しないが、本実施形態では、弾性部材132は適切な張力を伴った状態で連結されるので、引き分け始めの段階から引き力の特性(例えば、引くときに腕や肘に作用する引き分けの抵抗力)などを本来の弓と類似の特性(感覚)にすることができる。第2に、従来のゴム弓では、引きゴムが手首直近に配置されているため、手首がぐらつきやすいが、本実施形態では、引分け〜合において本和弓と同じように弓と手首が安定する。第3には、従来のゴム弓では、弓状の本体にゴムを張設した場合でもゴムの暴れ範囲が大きいため、離すとゴムが手を打つが、本実施形態では、握り部の水平方向のねじり角は左右の手の位置で決まるために安定しており、本和弓と同様の握る手が握り部に絡みつく感触が得られる。第4には、従来のゴム弓では、ゴムのみが無抵抗に撥ね戻ることから、握り部に回転作用が働かないため弓返りの作用が無く、弓返りの練習をすることができないが、本実施形態では、離れと同時に握りがねじられていた反動で弓が腕の裏側に回り込むため、上述の第2および第3の作用効果により、弓返りを発現することができ、弦が手を打つことがない。第5に、従来のゴム弓では、ゆがけで弦を引く練習ができないため、ゆがけの弦枕から弦を弛みなく離していく技により左右される的中率の向上を図る練習ができないが、本実施形態では、ゆがけで弦を引く練習ができるため、ゆがけの弦枕から弦を弛みなく離していく技により左右される的中率の向上を図る練習が可能である。
従って、本実施形態によっても、以上のような弓道の練習における要請もしくは要件を満たすことにより、使用感覚及び作動状況も本弓に似た条件の元で弓道を修練することができる。つまり、練習場所を限定されず、矢つがえをせずに引き及び離れを練習することができ、さらに、引き分け途上での引き力などの使用特性を本来の弓と似た使用特性にすることができ、本弓に似た条件で練習することができる。従って、初心者の導入練習はもちろん、経験者や高段者においても、練習における従来の制約から開放され、正しい射法(例えば射法八節)の修練に活用できる弓道練習用具が提供される。
なお、以上の各実施形態では、弦30(130)を構成する引張り弾性部材32、34(132)を紐状またはロープ状のゴム状弾性材で構成したが、これは引張りコイルバネで構成しても良く、これによっても同様の作用効果を奏することができる。また、以上の各実施形態では、棒部材10に対して第1アーム14および第2アーム16を抜き差し自在に嵌め込むことで弓体はを構成したが、これは第1アーム14および第2アームの部分を棒部材10の部分に固定した一体構造にしても良い。
1 弓体
10 棒部材(握り棒)
12 握り部
14 上アーム
16 下アーム
30 弦
32 第1引張り弾性部材
34 第2引張り弾性部材
36 弦材
38 引き部
130 弦
132 引張り弾性部材
136 弦材
138 引き部

Claims (12)

  1. 弓体の上端部に一端を連結された第1引張り弾性部材と、前記弓体の下端部に一端を連結された第2引張り弾性部材と、前記第1引張り弾性部材の他端部と前記第2引張り弾性部材の他端部とに連結された弦材と、を備え、
    一方の手で前記弓体の握り部を押し出すとともに他方の手で前記弦材を前記第1引張り弾性部材および前記第2引張り弾性部材を介して引くことを特徴とする弓道練習用具。
  2. 握り部を有する棒部材と、前記棒部材から上方に延びる第1アームと、前記棒部材から下方に延びる第2アームと、前記第1アームの先端部に一端を連結された第1引張り弾性部材と、前記第2アームの先端部に一端を連結された第2引張り弾性部材と、前記第1引張り弾性部材の他端部と前記第2引張り弾性部材の他端部とに連結された弦材と、を備え、
    一方の手で前記棒部材を押し出すとともに他方の手で前記弦材を前記第1引張り弾性部材および前記第2引張り弾性部材を介して引くことを特徴とする弓道練習用具。
  3. 前記第1アームおよび前記第2アームは前記棒部材に対し抜き差し自在に嵌め込まれることを特徴とする請求項2に記載の弓道練習用具。
  4. 前記第1アームおよび前記第2アームは前記棒部材と一体構造であることを特徴とする請求項2に記載の弓道練習用具。
  5. 前記第1引張り弾性部材および前記第2引張り弾性部材は紐状またはロープ状のゴム状弾性材で構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の弓道練習用具。
  6. 前記第1引張り弾性部材および前記第2引張り弾性部材は引張りコイルバネで形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の弓道練習用具。
  7. 弓体の上端部に一端を連結された引張り弾性部材の他端と、前記弓体の下端部に一端を連結された弦材の他端とを連結して構成された弦を備え、
    一方の手で前記弓体の握り部を押し出すとともに他方の手で前記弦を前記引張り弾性部材を介して引くことを特徴とする弓道練習用具。
  8. 握り部を有する棒部材と、前記棒部材から上方に延びる第1アームと、前記棒部材から下方に延びる第2アームと、前記第1アームの先端部に一端を連結された引張り弾性部材と、前記第2アームの先端部と前記引張り弾性部材の他端部とに連結された弦材と、を備え、
    一方の手で前記棒部材を押し出すとともに他方の手で前記弦材を前記引張り弾性部材を介して引くことを特徴とする弓道練習用具。
  9. 前記第1アームおよび前記第2アームは前記棒部材に対し抜き差し自在に嵌め込まれることを特徴とする請求項8に記載の弓道練習用具。
  10. 前記第1アームおよび前記第2アームは前記棒部材と一体構造であることを特徴とする請求項8に記載の弓道練習用具。
  11. 前記引張り弾性部材は紐状またはロープ状のゴム状弾性材で構成されていることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の弓道練習用具。
  12. 前記引張り弾性部材は引張りコイルバネで形成されていることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の弓道練習用具。
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