JP2010171859A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な回路構成で、高いデータ伝送速度を維持しつつ、電力スペクトル密度を低減可能なSWBの無線通信装置を提供する。
【解決手段】無線通信装置100は、周辺装置と接続して通信を行うためのユーザーインターフェース部101を備えており、これに送信部102と受信部103が接続されている。ユーザーインターフェース部101を介して周辺装置から入力した送信データ10は、送信部102で高周波信号14に変換されて所定の送信アンテナから送信される。また、所定の受信アンテナで受信された受信信号20は、受信部103で受信データ25に変換され、ユーザーインターフェース部101を介して周辺装置に出力される。周辺装置として、例えば無線通信装置100とは別の通信方式を用いている通信端末や記録媒体、医療用センサー等がある。
【選択図】図1

Description

本発明は、超広帯域を利用して短距離通信を行うUWB(Ultra Wideband)の無線通信装置の技術分野に関するものである。
数百MHz以上の広い帯域で、単位周波数当りの電力を低減して近距離通信を行うUWBといわれる技術が、PAN(Personal Area Network)において普及し始めている。周辺装置との通信や車載レーダーなどにも使用されているが、特に、医療、福祉、健康用途の情報通信技術(医療ICT:Medical Information and Communication Technology)として、BAN(Body Area Network)と呼ばれる人体周辺領域で無線通信を行う近距離無線ネットワークへの適用が期待されている。
BANで求められる性能の特徴として、近距離通信、低消費電力、高速、高信頼などが挙げられる。BANに最も適した無線通信方式の一つとして、広帯域インパルス無線通信(Ultra Wideband Impulse Radio : UWB-IR)が着目されている。特許文献1はUWB-IRの一例である。また、特許文献2は、医療用のセンサをUWB-IRを用いてネットワーク接続する技術について開示している。非特許文献1はUWB-IRを用いた測距技術が主題であるが、医療ICTへの応用についても言及されている。
特開2006−186761号公報 特開2008−502404号公報
「ボディエリアネットワーク向けUWB無線通信技術と応用」、宮崎祐行、Microwave Workshops and Exhibition 2007、Microwave Workshop digest p.383-p.386 (2007年11月刊行)
従来のUWB-IRを用いた通信方式では、利用する周波数帯域が高々1GHz程度であった。これに対し、医療ICTに適用するには、他装置との干渉による誤作動を防止するために、単位周波数当りの電力(電力スペクトル密度)をさらに低減することが求められる。また、利用できる電波の周波数はすでに逼迫して新たに周波数を割り当てるのが困難になっており、既に規格化されている他方式の通信装置と干渉させないという観点からも、電力スペクトル密度の低減が必要となっている。電力スペクトル密度を低減させるには、パルスの間隔を広くすればよい。しかし、その分データ伝送速度が低下することになり、高速なデータ伝送が困難になる。また、医療ICTに適用する場合には、主に携帯端末としての使用が想定されるので、バッテリーの消耗を抑えるためにも、ある程度高速で短時間で通信を行えることが必要である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な回路構成で、高いデータ伝送速度を維持しつつ、電力スペクトル密度を低減可能な超広帯域UWB(Super Wideband。以下、SWBという。)の無線通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の無線通信装置は、周辺装置とのデータ入出力を行うユーザーインターフェースと、前記ユーザーインターフェースから入力したデータをパケットデータに変換するデータ/パケット変換部と、前記データ/パケット変換部から入力した前記パケットデータをパルス変調されたパルス信号に変換するパルス変換部と、前記パルス変換部から入力した前記パルス信号の各パルスを複数の広帯域インパルスからなる広帯域インパルス列に変換するインパルス変換部と、前記インパルス変換部から入力した前記広帯域インパルス列を高周波信号にアップコンバートする無線変調部と、前記高周波信号を通信相手に向けて無線信号として放射する送信アンテナと、前記通信相手からの無線信号を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナで受信した高周波信号をベースバンドのインパルス列に復調する無線復調部と、前記無線復調部から前記ベースバンドのインパルス列を入力して主に低周波帯域の成分を通過させる低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタの出力信号を入力して所定の閾値と比較することによりパルスの有無を判定するパルス判定部と、前記パルス判定部でパルス有りと判定されると所定のパルス幅のパルスを復調し、該パルスからパケットデータを復元するパケット復元部と、前記パケット復元部から入力した前記パケットデータからデータを取り出し前記ユーザーインターフェースに出力するパケット/データ変換部と、前記データ/パケット変換部、前記パルス変換部、前記インパルス変換部、前記無線変調部、前記無線復調部、前記パルス判定部、前記パケット復元部、及び前記パケット/データ変換部を制御する制御部とを有することを特徴とする。
上記構成の本発明では、周辺装置から入力されたデータをパケット化し、これをパルス変調した後に各パルスを複数の広帯域インパルスからなる広帯域インパルス列に変換して送信している。また、受信側ではベースバンドのインパルス信号を復調後、低域通過フィルタを経て所定の閾値と比較することにより簡便にパルスの有無を判定することができる。このため、電力密度スペクトル密度の低減された超広帯域化された無線信号を用いて通信ができる。さらに、パルスの間隔を広げることなく通信ができるのでデータ伝送速度が低下しない。
また、第2の発明は、前記パルス変換部は、前記データ/パケット変換部から入力した前記パケットデータに対してパルス間隔変調を行い、前記パルス信号を出力することを特徴とする。上記構成の第2の発明によれば、パルス間隔にデータを変調させることができる。
また、第3の発明は、前記パケット復元部は、前記パルス判定部からパルス有りの判定結果を入力すると、前記パルス判定部で検出された前記パルスを所定の時間保持した保持パルスを出力するパルス検出部と、前記保持パルスのパルス間隔計測を行うパルス間隔計測部と、前記パルス間隔計測部で計測したパルス間隔の値からデータの復元を行うデータ復調部とを有することを特徴とする。
上記構成の第3の発明によれば、前記復調されたベースバンドのインパルス信号からパケットデータを復元するとともに、前記パルス間隔変調された信号を長期間に亘り高精度な同期を必要とせずに受信することができる。
また、第4の発明は、前記インパルス変換部は、前記パルス変換部から入力した前記パルス信号の各パルスに対し尖頭形の複数の広帯域パルスからなる広帯域パルス列を出力する広帯域パルス変換部と、前記尖頭形の複数の広帯域パルスと所定の閾値とを比較して前記尖頭形の広帯域パルスが前記所定の閾値を超える期間のみHIGH出力を出力することによりインパルス列を出力する高速コンパレータ部と、前記高速コンパレータ部から入力した前記インパルス列のスペクトルのうち低周波成分を抑制してスペクトルを平坦化することで前記広帯域インパルス列に変換するスペクトル調整部とを有することを特徴とする。
上記構成の第4の発明によれば、前記広帯域パルス変換部、前記高速コンパレータ部、前記スペクトル調整部という簡易な構成で、前記パルス変換部出力を広帯域インパルス列に変換することができる。
また、第5の発明は、前記無線復調部は、包絡線検波部を有することを特徴とする。上記構成の第5の発明によれば、前記包絡線検波部によって前記高周波信号をベースバンドのインパルス信号に復調することができる。
また、第6の発明は、前記無線変調部は、連続波を出力する発振器と、前記広帯域インパルス列と前記連続波を入力して前記広帯域インパルス列を前記連続波の周波数帯域にアップコンバートするミキサーと、前記ミキサーからの出力を入力して増幅する高周波増幅器とを有し、前記制御部は前記広帯域インパルス列が前記無線変調部を通過する時間を含む所定の時間だけ前記高周波増幅器の電源をオンに制御することを特徴とする。
上記構成の第6の発明によれば、前記ミキサーにより高周波信号にアップコンバートされたインパルス列が通過する時間を含む所定の時間だけ前記高周波増幅器の電源をオンにするため、常に電源をオンとしておく場合よりも消費電力を低減することができる。
また、第7の発明は、前記発振器と前記ミキサー間に前記連続波をオン/オフする高周波スイッチを有し、前記制御部は前記広帯域インパルス列が前記ミキサーに送信される時間を含む所定の時間だけ前記高周波スイッチをオンにすることを特徴とする。
上記構成の第7発明によれば、前記発振器出力を前記高周波スイッチでオフにすることにより、前記広帯域インパルス列が送信されていない間のキャリアリークを低減でき、他システムへ干渉を与えないようにすることができる。
また、第8の発明は、前記制御部は、送信動作時は前記無線復調部、前記パルス判定部、前記パケット復元部、前記パケット/データ変換部からなる受信系の電源をオフとし、受信動作時は前記データ/パケット変換部、前記パルス変換部、前記インパルス変換部、前記無線変調部からなる送信系の電源をオフとすることを特徴とする。
上記構成の第8の発明によれば、送信中は使用しない前記受信系を、受信中は使用しない前記送信系をそれぞれ電源オフにすることによって、消費電力を低減することができる。
また、第9の発明は、前記制御部は、前記インパルス変換部が前記パルス変換部から入力した前記パルス信号に対して前記尖頭形の複数の広帯域パルス列を出力するタイミングを制御信号でランダムに変更できることを特徴とする。
上記構成の第9の発明によれば、尖頭形パルスの時間的な位置をランダム化することで占有周波数帯の電力スペクトル密度を低減することができる。
また、第10の発明は、前記送信アンテナと前記受信アンテナとは共通の無線アンテナであり、前記制御部からの制御信号で前記無線アンテナを前記無線変調部または前記無線復調部に切り替え接続する送受信切り替えスイッチを有することを特徴とする。
上記構成の第10発明によれば、前記無線通信装置のアンテナを前記送受信アンテナ一つで構成できるため、前記無線通信装置を小型化・低コスト化することができる。
本発明によれば、簡素な回路構成で、高いデータ伝送速度を維持しつつ、電力スペクトル密度を低減可能なSWBの無線通信装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 送信データをパケットデータに変換する方法を説明するための説明図である。 パケットデータをPIM変調する方法を説明するための説明図である。 パケットデータをPIM変調する別の方法を説明するための説明図である。 インパルス変換部の構成を示すブロック図である。 インパルス変換部において、パルス信号から広帯域インパルス列に変換されるまでの信号処理過程を示す説明図である。 インパルス変換部において形成される尖頭形パルスのスペクトルを示す図である。 無線変調部の構成を示すブロック図である。 広帯域インパルス列および制御部から出力される制御信号を示す図である。 無線変調部から出力される高周波信号の一例を示す図である。 無線復調部の構成を示すブロック図である。 無線復調部、低域通過フィルタ及びパルス判定部から出力される信号の一例を示す図である。 パケット復元部の構成を示すブロック図である。 送信部及び受信部の各機器への電源供給のタイミングを示す図である。 本発明の無線通信装置の使用例を示す説明図である。 マスター装置とスレーブ装置との間の通信手順を示す説明図である。
(第1の実施形態)
本発明の好ましい実施の形態における無線通信装置について、図面を参照して詳細に説明する。同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置の構成を、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の無線通信装置100の構成を示すブロック図である。無線通信装置100は、周辺装置と接続して通信を行うためのユーザーインターフェース部101を備えており、これに送信部102と受信部103が接続されている。ユーザーインターフェース部101を介して周辺装置から入力した送信データ10は、送信部102でSWBの高周波信号14に変換されて送信アンテナから送信される。また、受信アンテナで受信されたSWBの受信信号20は、受信部103で受信データ25に変換され、ユーザーインターフェース部101を介して周辺装置に出力される。周辺装置として、例えば本実施形態の無線通信装置100とは別の通信方式を用いている通信端末や記録媒体、医療用センサー等があり、ユーザーインターフェース部101は、これらの周辺装置とデータのやりとりを行う。
送信部102は、送信データ10を入力してパケットデータ11に変換するデータ/パケット変換部110と、データ/パケット変換部110からパケットデータ11を入力しSWB無線通信に好適なパルス変調を行ってパルス信号12に変換するパルス変換部120と、パルス変換部120からパルス信号12を入力してパルス毎に複数の広帯域インパルスからなる広帯域インパルス列13に変換するインパルス変換部130と、インパルス変換部130から広帯域インパルス列13を入力して高周波信号14にアップコンバートする無線変調部140と、を備えている。無線変調部140から出力される高周波信号14は、送信アンテナから通信相手に送信される。
また、受信部103は、受信アンテナで受信したSWBの受信信号20を入力して高周波信号を検波し、これをベースバンドのインパルス列21に復調する無線復調部150と、無線復調部150からインパルス列21を入力して通過信号22を出力する低域通過フィルタ160と、低域通過フィルタ160から通過信号22を入力して所定の閾値と比較することによりパルスの有無を判定するパルス判定部170と、パルス有無の判定に基づきパルス判定部170から出力されるパルス信号23を入力してパケットデータ24を復元するパケット復元部180と、パケット復元部180で復元されたパケットデータ24を入力して受信データ25に変換するパケット/データ変換部190と、を備えている。パケット/データ変換部190から出力される受信データ25は、ユーザーインターフェース101に出力され、さらに周辺装置に出力される。
本実施形態の無線通信装置100は、送信アンテナ及び受信アンテナとして、送受信共用の無線アンテナ104を備えており、無線アンテナ104を送信アンテナとして用いるときは無線変調部140に接続する一方、受信アンテナとして用いるときは無線復調部150に接続するための送受信切り替えスイッチ105を有している。無線アンテナ104は、SWBの高周波信号を通信相手に向けて放射するとともに、通信相手からSWBの高周波信号を受信するのに好適なアンテナである。送受信切り替えスイッチ105を送受信に対応して切り替える制御は、制御部106で行われる。制御部106は、送受信切り替えスイッチ105の制御に加えて、データ/パケット変換部110、パルス変換部120、インパルス変換部130、無線変調部140、無線復調部150、パルス判定部170、パケット復元部180、及びパケット/データ変換部190を制御している。
次に、データ/パケット変換部110における処理を、図2を用いて説明する。図2は、送信データ10をパケットデータ11に変換する方法を説明するための説明図である。SWB無線通信では1Mbps以上の伝送速度で高速通信が行われるのに対し、ユーザーインターフェース101と周辺装置との間では、1Mbpsより遅い伝送速度でデータ送受信が行われるため、両者に大きな伝送速度差がある。そこで、データ/パケット変換部110では、上記の伝送速度差を利用して、ユーザーインターフェース部101から入力した送信データ10を数ビットから数百ビット程度ごとにバッファし、これにヘッダ情報を付加してパケットデータ11に変換している。図2において、11aがヘッダを示し、11bがデータ部を示している。
以下では、一例として、ユーザーインターフェース101と周辺装置との間の伝送速度を100kbpsとし、本実施形態の無線通信装置100による無線通信を1Mbpsの伝送速度で行うものとする。図2において、送信データ10を8ビット毎にバッファしてパケット化するとしたとき、8ビットの送信データ10がデータ/パケット変換部110に入力されるのに80μsecの時間がかかる。この8ビットのデータをパケット化したパケットデータ11は、1Mbpsの伝送速度では8μsecで伝送される。そのため、無線通信装置100では、80μsecのうちの8μsecだけデータ送信に使われ、残りの時間は信号が出力されない無信号時間帯になる。但し、パケットデータ11にヘッダ11aを付加する場合には、ヘッダ11aの送信時間(ヘッダ11aのビット数×1μsec)だけ無信号時間が短くなる。このように、無線通信装置100では無線通信が間欠的に行われることになる。
パルス変換部120は、上記のように、データ/パケット変換部110から8ビットのパケットデータ11を間欠的に入力し、このパケットデータ11に対して所定の信号変調の処理を行う。パルス変換部120による信号変調の方法を図3を用いて説明する。本実施形態では、パケットデータ11に対しパルス間隔変調(PIM:Pulse Interval Modulation)を行っており、図3は、パケットデータ11をPIM変調する方法を説明するための説明図である。PIM変調の一例として、基準となるパイロットパルス12aとデータに応じて発生位置が決定されるデータパルス12bの2つのパルスからなるパルス信号12を用いることができる。
まず、8ビットのパケットデータ11を2ビットずつ4つのフレーム31に分け、各フレーム31をさらに5つのスロット32に分割する。そして、各フレーム31の5つのスロット32のうち、先頭のスロット31にパイロットパルス12aを配置し、2ビットのデータに基づいて残りの4つのスロット32のいずれかにデータパルス12bを配置する。一例として、2ビットのデータが「00」のときに2番目のスロット32にデータパルス12bを配置し、以下「01」、「10」、「11」の順に3〜5番目のスロット32にデータパルス12bを配置するようにすることができる。但し、2番目のスロット32にデータパルス12bが配置された場合でも1番目のパイロットパルス12aと判別可能となるように、各パルスはRZ(Return to Zero)パルスとする。
このようにしてPIM変調されたパルス信号12は、伝送速度1Mbpsで伝送されることから、2ビットからなる1フレーム31は2μsecで伝送される。従って、1スロット32あたりの時間長は0.4μsecとなり、パイロットパルス12a及びデータパルス12bが配置される時間幅も0.4μsecとなる。RZパルスの場合、パルスが立っている時間はその半分の0.2μsecとなる。
パルス変換部120において別の信号変調方法を用いる別の実施形態を、図4を用いて説明する。図4は、別の実施形態におけるPIM変調の方法を説明するための説明図である。ここでも、パケットデータ11を2ビットずつ4つのフレームに分け、各フレーム毎にPIM変調を行っている。本実施形態では、1フレームあたり2μsecの前半の1μsecにPIM変調されたパルス12a、12bを配置し、後半の1μsecはパルスを配置しないガード時間33としている。このようなパルスを配置しないガード時間33を設けることで、混信やノイズの影響を低減することができる。また、データ復元時、ガード時間33中にパルス信号が検出されてもこれを無効とすることで、エラーが発生したときに他のフレームにエラーが伝播するのを防止することが可能となる。本実施形態では、前半の1μsecの間に5つのスロットが伝送されることから、パイロットパルス12a及びデータパルス12bが配置される時間幅も0.2μsecとなる。
なお、PIM変調によるパルス信号化は、2ビットずつに限定するものではなくnビットずつのフレームに分け、そのフレームに対してスロット数を(2n+1)に増やしたPIM変調のパルス信号12にすることも可能である。また、パイロットパルス12aに対してデータパルス12bを1個に限定するものではなく、複数個のデータパルス12bを配置するパルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)も適用可能である。
インパルス変換部130は、パルス変換部120からPIM変調されたパルス信号12を入力し、広帯域インパルス列13に変換する。インパルス変換部130の構成を図5のブロック図に示す。インパルス変換部130は、広帯域パルス変換部131と高速コンパレータ部132とスペクトル調整部133とを備えている。インパルス変換部130において、パルス信号12から広帯域インパルス列13に変換されるまでの信号処理過程を、図6を用いて説明する。
パルス信号12には、1パケット(8ビット)あたり8個のパルス(1フレームあたり2パルスで4フレーム)12a、12bが含まれているが、広帯域パルス変換部131では、各パルス12a、12bを複数個の尖頭形パルス13aからなる第1のインパルス列13’に変換している。広帯域パルス変換部131で生成される第1のインパルス列13’の一例を図6(a)に示す。尖頭形パルス13aは、1スロット32あたりの時間幅に対し十分に短い1nsec以下のパルス幅に形成される。広帯域パルス変換部131は、このような尖頭形パルス13aを1つのパルス12aまたは12bに対し複数生成している。但し、第1のインパルス列13’が生成される時間帯は、1つのパルス12aまたは12bの時間幅の一部だけとし、その前に図6(a)に示すような立上げ前時間t1を設けるのがよい。すなわち、パルス12a(または12b)を入力して直ちに第1のインパルス列13’を生成するのでなく、そのタイミングを立上げ前時間t1だけ遅らせる。この立上げ前時間t1を10nsec程度ランダムに変化させることにより、インパルス変換部130から出力する広帯域インパルス列13の占有周波数帯における電力スペクトル密度を低減させることができる。
高速コンパレータ部132は、広帯域パルス変換部131から第1のインパルス列13’を入力し、各尖頭形パルス13aを所定の閾値34と比較して閾値34を超える期間だけ、別の尖頭形パルス(HIGH出力)13bを出力している。尖頭形パルス13aは、頂部に近いほど幅が狭くなることから、比較する閾値34を高くするほど、高速コンパレータ部132から出力される別の尖頭形パルス13bのパルス幅が狭くなる。図6(b)は、閾値34を調整することで、第1のインパルス列13’の尖頭形パルス13aを、パルス幅200psec以下の別の尖頭形パルス13bに変換した第2のインパルス列13’’を示している。なお、広帯域パルス変換部131で生成された第1のインパルス列13’が、パルス幅が十分狭い尖頭形パルス13aを有している場合には、高速コンパレータ部132を設ける必要はない。
スペクトル調整部133は、高速コンパレータ部132から入力した第2のインパルス列13’’に対し、スペクトルが周波数に対しできるだけ平坦になるように調整している。第2のインパルス列13’’を構成する各尖頭形パルス13bについて、そのスペクトルの一例を図7(a)に示す。尖頭形パルス13bはパルス幅が200psec以下に形成されており、そのスペクトル成分は5GHz以上にわたって分布している。そして、低周波成分ほど強度が大きくなっており、低周波成分と高周波成分との強度差は10dBを超えている。スペクトル調整部133では、低周波成分と高周波成分とのゲイン差を10dBより小さくするために、低周波成分を減衰させている。これにより、図7(b)に示すようなより平坦なスペクトルを有し、図6(c)に示すような直流成分がより小さい広帯域インパルス列13を出力することができる。
無線変調部140は、インパルス変換部130から広帯域インパルス列13を入力し、これを高周波の搬送波でアップコンバートして高周波信号14を出力する。無線変調部140の構成を図8のブロック図に示す。無線変調部140は、発振器141、ミキサー142、高周波(RF)スイッチ143、及び高周波増幅器144を備えている。発振器141は、周波数(fcとする)が13GHz程度の搬送波を発生させている。ミキサー142は、インパルス変換部130から広帯域インパルス列13を入力し、これを発振器141から入力した搬送波で高周波帯にアップコンバートする。高周波増幅器144は、ミキサー142からアップコンバートされた高周波信号を入力して増幅し、高周波信号14を出力する。
発振器141とミキサー142との間にRFスイッチ143を設けており、広帯域インパルス列13がミキサー142に入力される期間だけ発振器141から搬送波をミキサー142に入力するように、制御部106がRFスイッチ143をオン/オフに制御している。インパルス変換部130は数nsecの範囲に数本のインパルスが分布する広帯域インパルス列13を出力するため、RFスイッチ143は、広帯域インパルス列13がミキサー142に入力される期間を含む所定の時間長だけオン状態であればよく、例えば10nsecの間だけオンとなるように、制御部106から図9(a)に示すような制御信号35で制御される。これにより、広帯域インパルス列13を入力しない期間に発振器141からミキサー142の出力側に搬送波がリークするのを低減することができ、他システムへの干渉を低減して広帯域化されたスペクトルを有する高周波信号14をそのまま利用することが可能となる。
また、高周波増幅器144についても、インパルス変換部130から広帯域インパルス列13を入力する期間を含む所定の時間長だけその電源がオンとなるように、制御部106から図9(b)に示すような制御信号36で制御される。高周波増幅器144の電源をオン/オフするための図9(b)に示す制御信号36の時間幅は、高周波増幅器144の立ち上がり時間等を考慮して、例えば100nsec程度とするのがよい。これにより、無線変調部140における消費電力を低減することができる。
無線変調部140でアップコンバートされて出力される高周波信号14の一例を図10に示す。図10(a)は、高周波信号14の時間波形を示し、(b)はスペクトルを示す。高周波信号14は、同図(b)に示すように、中心周波数fcを中心に10GHz程度の広帯域のスペクトルを有しており、RFスイッチ143を用いて搬送波のリークを低減したことにより、中心周波数fcのピークを低減して各スペクトルがゲイン差10dB程度の範囲に抑えられている。
送受信切り替えスイッチ105は、高周波(RF)スイッチで構成されており、制御部106からの制御信号に従って、無線アンテナ104を送信部102側の無線変調部140または受信部103側の無線復調部150に接続する。送信アンテナ及び受信アンテナをこのような構成とすることによって、一つの無線アンテナ104を送信用と受信用の両方に使用することができ、低コスト化・省スペース化を図ることが可能となる。
無線アンテナ104は、所定の周波数帯において、10GHz以上の周波数帯域に亘ってゲイン特性がフラットでかつ無指向性を有する高周波アンテナで構成される。このような高周波アンテナを用いることで、SWBの高周波信号14を通信相手に向けて放射することができ、かつ通信相手から送信されたSWBの無線電波を受信することができる。
次に、受信部103の構成について、以下に詳細に説明する。まず、無線復調部150の構成を、図11に示すブロック図を用いて説明する。無線復調部150は、高周波増幅器151及び包絡線検波部152を備えている。無線復調部150では、無線アンテナ104から受信信号20を入力すると、これを高周波増幅器151で増幅したのち、包絡線検波部152に入力する。包絡線検波部152は、変調された高周波信号を検波してベースバンドのインパルス列21を得る。検波されたインパルス列21の一例を、図12(a)に示す。インパルス列21の各インパルス21aのパルス幅は、送信波である高周波信号14に対応したものとなっている。また、インパルス列21の時間長は数nsecとなっている。
低域通過フィルタ160は、無線復調部150からベースバンドのインパルス列21を入力し、インパルス列21の各インパルス21aの裾を広げて一体につながったパルス状にする。低域通過フィルタ160から出力される通過信号22の一例を図12(b)に示す。同図に示すように、複数のインパルス21aからなるインパルス列21を、低域通過フィルタ160で一体につながったパルス状の通過信号22にすることで、後段のパルス判定部170におけるパルス判別を容易にすることができる。
パルス判定部170は、コンパレータを用いて構成することができ、図12(b)に示すように、通過信号22の複数のインパルスが一体につながっているレベル以下に閾値41を調整することで、コンパレータでパルス信号の有無を判定することができる。パルス判定部170から出力されるパルス信号23の一例を、図12(c)に示す。
パケット復元部180は、パルス判定部170からパルス信号23を入力し、これからパケットデータ24を復元して出力する。パケット復元部180の構成を、図13に示すブロック図を用いて説明する。パケット復元部180は、パルス検出部181、パルス間隔計測部182、及びデータ復調部183を備えている。パルス検出部181は、パルス判定部170から出力されるパルス信号23を検出すると、これを例えば約100nsec間保持することで、図3または図4に示したパルス信号12のようなPIM変調されたパルス信号(保持パルス)を再生する。パルス間隔計測部182では、パルス検出部181からPIM変調されたパルス信号を入力し、連続する2つのパルス間の時間間隔をカウントし、そのカウント値をデータ復調部183に出力する。
データ復調部183は、パルス間隔計測部182から入力したカウント値をもとに、予め所定の記憶手段に保存された参照テーブルに従ってパケットデータ24に復元する。上記の連続する2つのパルスは、パイロットパルスとデータパルスであり、両者の間隔はデータと対応させて参照テーブルに保存されている。これにより、パケット復元部180では、パイロットパルスとデータパルス間の相対的な時間間隔に相当するカウント値のみで、パケットデータ24を復元することがが可能となる。基準となるパイロットパルスと、それとの時間間隔がデータに応じて変化するデータパルスとを対にして用いることで、同期の補正と同様の効果をパイロットパルスによって得られる。これにより、高精度な同期回路が不要で低周波ジッタなども考慮する必要がなく、簡素で低消費電力の受信回路を実現できる。
パケット/データ変換部190は、パケット復元部180で復元されたパケットからヘッダを切り離してデータに変換し、これをユーザーインターフェース101に出力する。
制御部106は、送信部102側のデータ/パケット変換部110と受信部103側のパケット/データ変換部190に対し、通信手順に係る制御を行っている。また、無線変調部140に対し、キャリアリーク低減のための搬送波のオン/オフを制御している。また、送信時または受信時に不要な機器への電源供給を停止させるために、電源制御部106aを有している。電源制御部106aは、送信時には受信部103の無線復調部150、パルス判定部170、パケット復元部180、及びパケット/データ変換部190の電源をオフにし、受信時は送信部103のデータ/パケット変換部110、パルス変換部120、インパルス変換部130、及び無線変調部140の電源をオフにする。
さらに、データ/パケット変換部110で送信データ10をパケット化したことにより、パケットデータ11が出力されない時間帯を設けることができ、送信時であってもパケットデータ11が出力されない時間帯は、パルス変換部120、インパルス変換部130及び無線変調部140の電源をオフにすることができる。電源制御部106aによる電源制御の一例を図14に示す。図14は、送信部102及び受信部103の各機器への電源供給のタイミングを示す図である。
送信時は、データ/パケット変換部110の電源が常にオンにされて動作している。そして、データ/パケット変換部110からパケットデータ11が出力される期間を含む所定の時間帯のみ、パルス変換部120、インパルス変換部130及び無線変調部140の電源がオンにされ、それ以外の時間帯は電源がオフにされる。また、送信時は、受信部103の電源がオフにされている。これに対し受信時は、送信部102の電源がすべてオフにされ、受信部103はすべての機器の電源がオンにされる。受信時は、受信信号20がどのタイミングで受信されるかあらかじめ知ることができないため、受信部103のすべての機器を常に動作可能な状態にしておく必要がある。
なお、上記の実施形態では、8ビットずつにパケット化されたパケットデータを2ビットずつPIM変調する例を示したが、本発明の無線通信装置はこれに限定されるものではなく、送信データ10を任意の複数個のビット毎にパケット化してパケットデータ11とし、これをnビットずつm個のフレームに分けてPIM変調することができる(なお、n、mは自然数とする。)。このとき、各フレームに対し(2n+1)個のスロットを設けてPIM変調されたパルス信号を生成することができる。また、上記の実施形態では、1つのパイロットパルスに対し1つのデータパルスを設定していたが、これに限定されるものではなく、1つのパイロットパルスに複数個のデータパルスを配置するパルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)を適用することも可能である。
本発明に関わる無線通信装置の使用例を以下に説明する。図15は、上記実施形態のSWBによる無線通信装置100の使用例を示す説明図である。同図に示すように、無線通信装置100は、BANへの適用として、医療で使用される体温計、血圧計、万歩計(登録商標)などのセンサー201と接続して使用されるのに加えて、BANよりも広いエリアで通信可能な他通信方式を用いた携帯電話などの通信端末202や記録媒体203などと接続して使用される。以下では、上記の他通信方式を用いた通信端末202や記録媒体203などと無線通信装置100とを組み合わせたものをマスター装置210と称し、体温計、血圧計、万歩計(登録商標)などのセンサー201と無線通信装置100とを組み合わせたものをスレーブ装置220と称する。
マスター装置210は、スレーブ装置220に制御信号を送信し、スレーブ装置220は制御信号に従ってセンサー201で取得したデータをマスター装置210に返信する。マスター装置210とスレーブ装置220との間は、それぞれの無線通信装置100を用いてSWB無線で通信する。マスター装置210は、スレーブ装置220から送信されたデータを記録媒体203に記録したり、通信端末202から病院などに送信することができる。図15に示す使用例では、一台のマスター装置210にスレーブ装置220を一台以上接続している。このように、複数台のスレーブ装置220を接続可能とするために、数ビットからなる識別アドレスを各スレーブ装置220に割り当てて各々を識別可能にしている。マスター装置210及びスレーブ装置220のそれぞれに内蔵されているSWBの無線通信装置100の構成は、すべて同じものを用いることができる。
図15の使用例におけるSWB無線通信は、待機モードにあるマスター装置210から開始される。マスター装置210からのデータ送信を終了すると、その直後からスレーブ装置220が送信を開始し、スレーブ装置220がデータ送信を終了するとSWB無線通信を終了する。このように、マスター装置210から通信が開始されるとすれば、マスター装置210と複数のスレーブ装置220間の通信の制御は、マスター装置210が識別アドレスを用いることで容易に行える。
図15に示した無線通信装置100の使用例において、マスター装置210とスレーブ装置220との間の通信手順の一例を図16を用いて説明する。図16は、マスター装置210とスレーブ装置220との間の通信手順を示す説明図である。同図において、マスター装置210及びスレーブ装置220の動作状態を、「T」、「R」、「W」で示しており、それぞれ送信モード、受信モード、待機モードを示している。マスター装置210は、送信を行うときの送信モードT、受信を行うときの受信モードR、及び送信も受信も行わないときの待機モードWのいずれかの動作状態にある。また、スレーブ装置220は、送信モードTまたは受信モードRのいずれかの動作状態にある。
非通信状態において、マスター装置210は通信要求があるまで待機モードWで待機し、スレーブ装置220は受信モードRでマスター装置210からの信号を待っている。マスター装置210が通信要求を受けると(S1)、マスター装置210は待機モードWから送信モードTに切り替わり、スレーブ装置220の識別アドレス情報を含んだM_Ready信号をスレーブ装置220に送信(S2)した後にデータを送信する(S3)。マスター装置210がデータ送信を終了すると、マスター装置210はスレーブ装置220にM_TX_END信号を送信(S4)した後に、受信モードRに切り替わってスレーブ装置220からの信号を待つ。
スレーブ装置220は、マスター装置210からM_Ready信号を受信すると、該信号内の識別アドレスが自身の識別アドレスと一致するか判定し、自身の識別アドレスと一致すると判定すると、マスター装置210からのデータを受信する。スレーブ装置220は、マスター装置210からデータ受信後M_TX_END信号を受信すると、それまでの受信モードRから送信モードTに切り替わる。なお、識別アドレスが一致しないスレーブ装置220は、それまでの受信モードRを継続する。
スレーブ装置220は、送信モードTに切り替わった後、S_Ready信号をマスター装置210に送信する(S5)。その後、データをマスター装置210に送信し(S6)、データ送信が終了するとS_TX_END信号をマスター装置210に送信する(S7)。スレーブ装置220は、マスター装置210にS_TX_END信号を送信した後は、直ちに受信モードRに切り替わり、再びマスター装置210からのM_Ready信号を待つ。マスター装置210は、スレーブ装置220からS_TX_ENDを受信すると、待機モードWに切り替わって通信を終了し(S8)、再び通信要求があるまで待機する。以上の通信手順を用いることで、簡易なデジタル制御部を備えたSWBの無線通信装置100を提供することができる。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係るSWBの無線通信装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における無線通信装置の細部構成及び詳細な動作などに関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
10 送信データ
11、24 パケットデータ
12、23 パルス信号
13 広帯域インパルス列
14 高周波信号
20 受信信号
21 インパルス列
22 通過信号
25 受信データ
100 無線通信装置
101 ユーザーインターフェース部
102 送信部
103 受信部
104 無線アンテナ
105 送受信切り替えスイッチ
106 制御部
110 データ/パケット変換部
120 パルス変換部
130 インパルス変換部
131 広帯域パルス変換部
132 高速コンパレータ部
133 スペクトル調整部
140 無線変調部
141 発振器
142 ミキサー
143 RFスイッチ
144 高周波増幅器
150 無線復調部
151 高周波増幅器
152 包絡線検波部
160 低域通過フィルタ
170 パルス判定部
180 パケット復元部
181 パルス検出部
182 パルス間隔計測部
183 データ復調部
190 パケット/データ変換部
201 センサー
202 通信端末
203 記録媒体
210 マスター装置
220 スレーブ装置

Claims (10)

  1. 周辺装置とのデータ入出力を行うユーザーインターフェースと、
    前記ユーザーインターフェースから入力したデータをパケットデータに変換するデータ/パケット変換部と、
    前記データ/パケット変換部から入力した前記パケットデータをパルス変調されたパルス信号に変換するパルス変換部と、
    前記パルス変換部から入力した前記パルス信号の各パルスを複数の広帯域インパルスからなる広帯域インパルス列に変換するインパルス変換部と、
    前記インパルス変換部から入力した前記広帯域インパルス列を高周波信号にアップコンバートする無線変調部と、
    前記高周波信号を通信相手に向けて無線信号として放射する送信アンテナと、
    前記通信相手からの無線信号を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナで受信した高周波信号をベースバンドのインパルス列に復調する無線復調部と、
    前記無線復調部から前記ベースバンドのインパルス列を入力して主に低周波帯域の成分を通過させる低域通過フィルタと、
    前記低域通過フィルタの出力信号を入力して所定の閾値と比較することによりパルスの有無を判定するパルス判定部と、
    前記パルス判定部でパルス有りと判定されると所定のパルス幅のパルスを復調し、該パルスからパケットデータを復元するパケット復元部と、
    前記パケット復元部から入力した前記パケットデータからデータを取り出し前記ユーザーインターフェースに出力するパケット/データ変換部と、
    前記データ/パケット変換部、前記パルス変換部、前記インパルス変換部、前記無線変調部、前記無線復調部、前記パルス判定部、前記パケット復元部、及び前記パケット/データ変換部を制御する制御部と
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記パルス変換部は、前記データ/パケット変換部から入力した前記パケットデータに対してパルス間隔変調を行い、前記パルス信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記パケット復元部は、前記パルス判定部からパルス有りの判定結果を入力すると、前記パルス判定部で検出された前記パルスを所定の時間保持した保持パルスを出力するパルス検出部と、前記保持パルスのパルス間隔計測を行うパルス間隔計測部と、前記パルス間隔計測部で計測したパルス間隔の値からデータの復元を行うデータ復調部とを有することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記インパルス変換部は、前記パルス変換部から入力した前記パルス信号の各パルスに対し尖頭形の複数の広帯域パルスからなる広帯域パルス列を出力する広帯域パルス変換部と、前記尖頭形の複数の広帯域パルスと所定の閾値とを比較して前記尖頭形の広帯域パルスが前記所定の閾値を超える期間のみHIGH出力を出力することによりインパルス列を出力する高速コンパレータ部と、前記高速コンパレータ部から入力した前記インパルス列のスペクトルのうち低周波成分を抑制してスペクトルを平坦化することで前記広帯域インパルス列に変換するスペクトル調整部とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  5. 前記無線復調部は、包絡線検波部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  6. 前記無線変調部は、連続波を出力する発振器と、前記広帯域インパルス列と前記連続波を入力して前記広帯域インパルス列を前記連続波の周波数帯域にアップコンバートするミキサーと、前記ミキサーからの出力を入力して増幅する高周波増幅器とを有し、前記制御部は前記広帯域インパルス列が前記無線変調部を通過する時間を含む所定の時間だけ前記高周波増幅器の電源をオンに制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の無線通信装置。
  7. 前記発振器と前記ミキサー間に前記連続波をオン/オフする高周波スイッチを有し、前記制御部は前記広帯域インパルス列が前記ミキサーに送信される時間を含む所定の時間だけ前記高周波スイッチをオンにすることを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記制御部は、送信動作時は前記無線復調部、前記パルス判定部、前記パケット復元部、前記パケット/データ変換部からなる受信系の電源をオフとし、受信動作時は前記データ/パケット変換部、前記パルス変換部、前記インパルス変換部、前記無線変調部からなる送信系の電源をオフとすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  9. 前記制御部は、前記インパルス変換部が前記パルス変換部から入力した前記パルス信号に対して前記尖頭形の複数の広帯域パルス列を出力するタイミングを制御信号でランダムに変更できることを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  10. 前記送信アンテナと前記受信アンテナとは共通の無線アンテナであり、前記制御部からの制御信号で前記無線アンテナを前記無線変調部または前記無線復調部に切り替え接続する送受信切り替えスイッチを有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の無線通信装置。
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