JP2010170752A - 蛍光ランプ用照明器具のソケット - Google Patents
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Abstract
【課題】蛍光ランプ、特に、シームレス蛍光ランプ用の照明器具に関して、ランプ取り付け時の破損を防止し、かつ、確実に保持する。
【解決手段】この発明に係る蛍光ランプ用照明器具のソケット300は、一対の導電端子3a,3bを有する本体1と、本体1に嵌合し、ランプ口金に当接する受金面10と外周面とを有する受金面側カバーと、受金面側カバーの受金面に形成され、一端が外周面に開口し、ランプ口金ピンが外周面から受金面に略平行に挿入されて一対の導電端子まで到達可能とするランプ口金ピン挿入溝とを備え、ランプ口金ピン挿入溝を、一対の導電端子の位置を変化させないで、受金面側カバーをランプ口金中心線を略中心軸として回転可能とするとともに、回転時に受金面に装着されたランプ口金ピンが通過できるように構成したものである。
【選択図】図3
【解決手段】この発明に係る蛍光ランプ用照明器具のソケット300は、一対の導電端子3a,3bを有する本体1と、本体1に嵌合し、ランプ口金に当接する受金面10と外周面とを有する受金面側カバーと、受金面側カバーの受金面に形成され、一端が外周面に開口し、ランプ口金ピンが外周面から受金面に略平行に挿入されて一対の導電端子まで到達可能とするランプ口金ピン挿入溝とを備え、ランプ口金ピン挿入溝を、一対の導電端子の位置を変化させないで、受金面側カバーをランプ口金中心線を略中心軸として回転可能とするとともに、回転時に受金面に装着されたランプ口金ピンが通過できるように構成したものである。
【選択図】図3
Description
本発明は、蛍光ランプ用照明器具のソケットに関する。特に、1本の主管と1対の補助管からなり、さらに、補助管の端面にその中心軸に平行な1対の口金ピンを持つタイプのシームレス蛍光ランプ用の照明器具のソケットに関する。
図7は、例えば、特開平9−17532号公報に開示されている従来の蛍光ランプ用のソケット100の構造の一例を示す正面図である。図7に示すように、ソケット本体101は、直管形蛍光ランプの1端に設けられた1対のピンを挿入させる挿入口102、垂直通過溝103、及び回転通過溝104を備える。さらに、回転通過溝104の左右両側にはそれぞれ接触端子105を設けている。蛍光ランプを装着された状態では、蛍光ランプの口金ピン106が接触端子105に挟まれている状態になる。このような構成の蛍光ランプ用のソケット100を、直管形蛍光ランプ用の第1のタイプのソケットとする。
蛍光ランプを装着する場合、まず、対になった口金ピンを鉛直にし、ソケット下側から挿入口102へ挿入し、次に、垂直通過溝103に沿って上方へ移動し、一方の口金ピンが垂直通過溝103の端に達した後、回転通過溝104に沿って略90°回転させ、接触端子105に挟まった状態で固定されるようにする。
直管形蛍光ランプ用のソケットとしては、例えば、特開平7−22133号公報で開示されているように、ランプの口金と相対する受金面および導電端子をバネで支持し、ランプ装着時には、受金面と導電端子をランプ軸方向に押し込めて装着する第2のタイプもある。
この第2のタイプのソケットと、上記のソケットの側面に設けた溝に口金ピンを挿入し、回転して装着する第1のタイプのソケットの二つが主流である。
図8は、従来のシームレス蛍光ランプ200の正面図(図8(a))と部分平面図(図8(b))である。図8に示すように、シームレス蛍光ランプ200は、主管81の両端に補助管82が、接合部83を介して接続されている。補助管82の端(接合部83と反対側)の内部にはフィラメント(図示せず)が設けられ、リード線を介して、補助管82の外部端に設けられた口金84の1対の口金ピン85に電気的に接続されている。
接合部83を介して、2本の補助管82と主管81とが接合されているため、一方の補助管82のフィラメントと他方の補助管82のフィラメントとの間には放電路が形成され、通常照明する側の反対側に補助管82を位置させ、主に主管81の放電で発生する紫外線放射を主管81に塗布した蛍光体(図示せず)が可視光に変換し、照明に利用される。このシームレス蛍光ランプ200は主管81の端部に暗部ができず、このシームレス蛍光ランプ200を直線状に並べたときに均一な光の直線を作ることができる特徴がある。
また、このシームレス蛍光ランプ200の口金84は、G5としてJIS C7709で規定されたものを用いており、口金84の軸が、補助管82の中心軸と略一致するとともに、1対の隣接する口金ピン85を含む平面は、主管81と補助管82の中心線を含む平面とは垂直な位置関係になっている。これは通常天井にこのシームレス蛍光ランプ200を設けた場合に、2本の隣接する口金ピン85が水平に並び、均等に保持する構成になっている。
このシームレス蛍光ランプを照明器具に装着する場合、第1のタイプのソケットでは、補助管82を回転させると、補助管82の中心軸が離れている主管81を大きく動かさなければならず、その範囲に部品等を設置できないなど照明器具の設計に制約ができる。
さらに、主管81を持って回転させると、小さい力で大きなモーメントを持つため、口金84及び接合部83等に大きな力がかかり破損する可能性がある。
また、第2のタイプのソケットでは、ソケットへの差込時にバネを押し下げるための力が、接合部83に主管81軸の外側方向にずれの応力を発生させ、破損させる可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、1本の主管と1対の補助管からなり、さらに、補助管の端面にその中心軸に平行な1対の口金ピンを持つタイプのシームレス蛍光ランプを照明器具に装着する場合に一部分に大きな応力がかかることを防ぐとともに、該シームレス蛍光ランプを装着後は確実に保持し、また、該シームレス蛍光ランプの装着時にランプを動かす範囲を小さくして照明器具の設計の自由度を増した蛍光ランプ用照明器具のソケットを提供することを目的とする。
この発明に係る蛍光ランプ用照明器具のソケットは、一対の導電端子を有するソケット本体と、
ソケット本体に嵌合し、ランプ口金に当接する受金面と外周面とを有する受金面側カバーと、
受金面側カバーの受金面に形成され、一端が外周面に開口し、ランプ口金ピンが外周面から受金面に略平行に挿入されて一対の導電端子まで到達可能とするランプ口金ピン挿入溝と、を備え、
ランプ口金ピン挿入溝を、一対の導電端子の位置を変化させないで、受金面側カバーをランプ口金中心線を略中心軸として回転可能とするとともに、回転時に受金面に装着されたランプ口金ピンが通過できるように構成したものである。
ソケット本体に嵌合し、ランプ口金に当接する受金面と外周面とを有する受金面側カバーと、
受金面側カバーの受金面に形成され、一端が外周面に開口し、ランプ口金ピンが外周面から受金面に略平行に挿入されて一対の導電端子まで到達可能とするランプ口金ピン挿入溝と、を備え、
ランプ口金ピン挿入溝を、一対の導電端子の位置を変化させないで、受金面側カバーをランプ口金中心線を略中心軸として回転可能とするとともに、回転時に受金面に装着されたランプ口金ピンが通過できるように構成したものである。
また、この発明に係る蛍光ランプ用照明器具のソケットは、一対の導電端子を略水平に配置し、1本のランプ口金ピン挿入溝が一対の導電端子の両方へつながるように配置したものである。
また、この発明に係る蛍光ランプ用照明器具のソケットは、一対の導電端子を略水平に配置し、一対のランプ口金ピン挿入溝がそれぞれ一対の導電端子へつながるように配置したものである。
この発明に係る蛍光ランプ用照明器具のソケットは、一対の導電端子を有するソケット本体と、ソケット本体に嵌合し、ランプ口金に当接する受金面と外周面とを有する受金面側カバーと、受金面側カバーの受金面に形成され、一端が外周面に開口し、ランプ口金ピンが外周面から受金面に略平行に挿入されて一対の導電端子まで到達可能とするランプ口金ピン挿入溝とを備え、ランプ口金ピン挿入溝を、一対の導電端子の位置を変化させないで、受金面側カバーをランプ口金中心線を略中心軸として回転可能とするとともに、回転時に受金面に装着されたランプ口金ピンが通過できるように構成したので、1本の主管と1対の補助管からなり、さらに、補助管の端面にその中心軸に平行な1対の口金ピンを持つタイプのシームレス蛍光ランプを照明器具に装着する場合に一部分に大きな応力がかかることを防ぐとともに、シームレス蛍光ランプを装着後は確実に保持し、また、シームレス蛍光ランプの装着時にランプを動かす範囲を小さくして照明器具の設計の自由度を増すことができる。
実施の形態1.
図1乃至図3は実施の形態1を示す図で、図1は照明器具のソケット300のランプ挿入前の斜視図、図2は照明器具のソケット300のランプ挿入後に対応する状態の斜視図、図3は照明器具のソケット300の一部を分解した状態の斜視図である。
図1乃至図3は実施の形態1を示す図で、図1は照明器具のソケット300のランプ挿入前の斜視図、図2は照明器具のソケット300のランプ挿入後に対応する状態の斜視図、図3は照明器具のソケット300の一部を分解した状態の斜視図である。
尚、ランプには、図8に示すシームレス蛍光ランプ200を用いる。
図1乃至図3により、ソケット300(蛍光ランプ用照明器具のソケット)の構成を説明する。ソケット300は、ソケット300の本体1(ソケット本体)と、本体1に嵌合する受金面側カバー2とを備える。
本体1には、2個の導電端子3a,3bが水平に並んで固定されている。導電端子3a,3bの固定手段と、導電端子3a,3bとインバータ(図示せず)との間の配線、及びソケット300の照明器具(図示せず)への固定手段については図示していない。
導電端子3a,3bは弾性のある金属板製で、上下からランプの口金ピンを押さえるような構成である。また、導電端子3a,3bには、口金ピンが入る位置に、口金ピンの位置を固定するためのくぼみ4(図3参照)が形成されている。さらに、一方の導電端子3a(図1〜図3の左側)は他方の導電端子3b側から、導電端子3bは両側からランプ口金ピンが通過できるように、力が加わると隙間が開くようになっている。
また、口金ピンがスムーズに通過できるようにテーパー5(図3参照)をつけている。ソケット300の本体1の導電端子3bに対向する側面13に、ランプ口金ピンが通過できる寸法の切り欠き6(図3参照)が形成されている。この切り欠き6と、導電端子3a,3bのランプ口金ピン通過位置が対応するようになっている。
本体1の側面部には、狭い幅の保持くぼみ7(図3参照)が円周状に設けられている。図示していないが、受金面側カバー2は、受金面10の反対側の内側に、保持くぼみ7に入り込んで抜けなくするためのフックを、複数個備える。フックは、例えば、90°間隔で4個、あるいは120°間隔で3個形成されている。このフックは受金面側カバー2を本体1に対して、軸方向には動かないように保持するが、回転方向は動く。一例では、フックに対応して4個あるいは3個のストッパー8(図3参照)が保持くぼみ7に、90°間隔あるいは120°間隔で設けられており、90°弱、あるいは120°弱以上回らないようにしてある。
受金面側カバー2の側面13(外周面)には、ランプ口金ピンが通過できる寸法の切り欠き9(図1〜図3)があり、さらに受金面10には、ランプ口金ピンが通過する挿入溝11(図1〜図3)が、切り欠き9から水平に導電端子3a,3b上まで設けられている。挿入溝11を、ランプ口金ピン挿入溝と定義する。
さらに、挿入溝11は、導電端子3a,3bに対向するそれぞれの位置からほぼ90°向きを変えて同心円状に、一方(導電端子3aに対応する)は上方に向かって、他方(導電端子3bに対応する)は下方に向かってのばしている(図1、図3の場合)。一例では、中心軸に対して90°弱の位置まで続けて、そこで、挿入溝11の終端12としている。なお、受金面側カバー2の回転は、挿入溝11でも規制していることになるため、本体1のストッパー8は必ずしも必要ではないが、回転角度の規制幅の精度を上げる効果はある。
このソケット300を2個、照明器具の両側に、受金面10を外側にむけて、ランプの口金間隔にあわせて設けている。
シームレス蛍光ランプ200(図8)の照明器具への装着時は、照明器具両端のソケット300の受金面側カバー2を、図1に示す回転位置にセットする。即ち、受金面側カバー2の切り欠き9と本体1の切り欠き6とが対向し、受金面側カバー2の挿入溝11と導電端子3a,3bとが対向する状態にセットする。
まず、一方のソケット300に、挿入溝11に連なる切り欠き9から1対のランプ口金ピンを挿入し、導電端子3a,3bの位置まで移動させる。導電端子3aの位置まで移動される口金ピンは、受金面側カバー2の切り欠き9、本体1の切り欠き6、導電端子3b(両側からランプ口金ピンが通過できる)を通過して導電端子3aに至る。また、導電端子3bの位置まで移動される口金ピンは、受金面側カバー2の切り欠き9、本体1の切り欠き6を通過して導電端子3bに至る。
次に、他方のソケット300に、挿入溝11に連なる切り欠き9から、反対側の1対のランプ口金ピンを挿入して、同様に導電端子3a,3bの位置まで移動させる。
次に、それぞれの受金面側カバー2を回転させて(図1、図2の矢印方向)、ランプ口金ピンを挿入溝11に沿って動かないように固定する。受金面側カバー2を回転させることにより、一対のランプ口金ピンは、それぞれ対応する挿入溝11の終端12に収まる。
このように、挿入溝11を、導電端子3a,3bの位置を変化させないで、受金面側カバー2をランプ口金中心線を略中心軸として回転可能とするとともに、回転時に受金面10に装着されたランプ口金ピンが通過できるように構成したものである。
このときの手順として、一方のソケット300について受金面側カバー2を回転させて固定してから、他方のソケット300にランプ口金ピンを挿入してもよい。
このような構成にしたことにより、ランプ挿入時の動かす必要のある範囲は、ランプ口金ピンをソケット300の側面から中心軸に向かって平行移動するだけで、大きく回転するような必要はなくなった。
また装着時に加える力は、導電端子3aの位置まで移動される口金ピンが導電端子3bを通過するときと、導電端子3aと導電端子3bとに口金ピンが入り込むときに必要だが、口金ピンの長さに対応するバネの収縮をさせるために必要な力と比較すると大きな力(従来例の第2のタイプのソケット)は必要としない。特に、第2のタイプは、バネを押し込む側と、口金ピンを挿入する側が反対側の端であるため、なかなかうまく入れられずに必要以上に強い力で押し込むことが多い。このような強い力を加えることによる破損の可能性が小さくなった。また、受金面側カバー2を回転させることによって、ランプ口金ピンが導電端子3a,3bの間からずれることがなく、確実に保持され続ける。
実施の形態2.
図4乃至図6は実施の形態2を示す図で、図4は照明器具のソケット400のランプ挿入前の斜視図、図5は照明器具のソケット400のランプ挿入後に対応する状態の斜視図、図6は照明器具のソケット400の一部を分解した状態の斜視図である。
図4乃至図6は実施の形態2を示す図で、図4は照明器具のソケット400のランプ挿入前の斜視図、図5は照明器具のソケット400のランプ挿入後に対応する状態の斜視図、図6は照明器具のソケット400の一部を分解した状態の斜視図である。
尚、ランプには、図8に示すシームレス蛍光ランプ200を用いる。
図4乃至図6により、ソケット400(蛍光ランプ用照明器具のソケット)の構成を説明する。ソケット400は、ソケットの本体1と、受金面側カバー2とを備える。
本体1には、2個の導電端子3a,3bが水平に並んで固定されている。導電端子3a,3bの固定手段と、導電端子3a,3bとインバータ(図示せず)との間の配線、及びソケット300の照明器具(図示せず)への固定手段については図示していない。
導電端子3a,3bは弾性のある金属板製で、図中左右からランプの口金ピンを押さえるような構成である。また、導電端子3a,3bには、口金ピンが入る位置に、口金ピンの位置を固定するためのくぼみ4(図6参照)が形成されている。
それぞれの導電端子3a,3bは図中下側からランプ口金ピンが着脱できるように、力が加わると下側の隙間が開くようになっており、かつ、スムーズに通過できるようにテーパー5をつけている。
ソケット本体の導電端子3a,3b側端部の側面の下部には、2本のランプ口金ピンが導電端子3a,3b側に通過できる寸法の切り欠き6が形成されている。
本体1の側面部と受金面側カバー2には、実施の形態1と同様の保持機構が設けられ、軸方向には動かないように保持するが、回転方向は動くようになっている。
即ち、保持機構は、本体1の側面部に形成されている保持くぼみ7及び保持くぼみ7に設けられるストッパー8(図6参照)、受金面側カバー2が備える保持くぼみ7に入り込んで抜けなくするためのフック(図示せず)で構成される。保持機構の動作は、実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
受金面側カバー2の側面13の下部(図4、図6)には、導電端子3a,3bに対応して、ランプ口金ピンが通過できる寸法の2個の切り欠き9a,9bが形成されている。
さらに受金面10には、ランプ口金ピンが通過する2本の挿入溝11a,11bが、2個の切り欠き9a,9bから垂直に導電端子3a,3b上まで設けられている。
さらに、導電端子3a,3bのそれぞれの位置から同心円状に一方(導電端子3aに対応する)はそのまま上方に向かって曲がりながら、他方(導電端子3bに対応する)は下方に向かって曲がりながらのばしており、一例では、中心軸に対して90°弱の位置まで続けて、そこで、挿入溝11a,11bの終端12a,12bとしている。
実施の形態1と同様、この2個のソケット400を、照明器具の両側に、受金面10を外側にむけて(受金面10同士が対向する)、ランプの口金間隔にあわせて設けている。
また、シームレス蛍光ランプ200(図8)の照明器具への装着は、ランプ口金ピンを下側から挿入することが異なるのみで、実施の形態1と同様になされる。実際、下側から入れるので、一方を挿入している間、他方を支えている必要がある。
実施の形態1と同様、このような構成にしたことにより、ランプ挿入時の動かす必要のある範囲は、ランプ口金ピンをソケット400の側面(下部)から中心軸に平行移動するだけで、大きく回転するような必要はなくなった。
また装着時に加える力は、ランプ口金ピンを導電端子3aと導電端子3bに入れるときに必要だが、大きな力は必要なく、このため口金84及び接合部83(図8)等破損の可能性が小さくなった。
また、受金面側カバー2を回転させることによって、一対のランプ口金ピンは、それぞれ対応する挿入溝11a,11bの終端12a,12bに収まる。そのため、ランプ口金ピンが導電端子3a,3bの間からずれることがなく、確実に保持され続ける。
このように、挿入溝11a,11bを、導電端子3a,3bの位置を変化させないで、受金面側カバー2をランプ口金中心線を略中心軸として回転可能とするとともに、回転時に受金面10に装着されたランプ口金ピンが通過できるように構成したものである。なお、この例では、切り欠き9a,9bあるいは挿入溝11a,11b等を下側に設け、下側からランプ口金ピンを挿入するように構成したが、主管81と補助管82の間隔が十分にある場合は、上からランプ口金ピンを挿入するような構成にすることもできる。その場合、同様な効果があるが、ランプ口金ピンを挿入した直後はずれにくく、さらにランプ装着作業がやりやすくなるという効果がある。
実施の形態1あるいは実施の形態2は、いずれも、導電端子3a,3bは、側面側からランプ口金ピンが挿入できるようにテーパーを付けているのに対して、受金側の端からランプ口金ピンが挿入できるようなテーパーを付けていないが、付けることが好ましい。これにより、ランプ口金ピンが受金側からも挿入できるようになる。特に、ランプ装着手順として、まず、一方の端のランプ口金ピンを受金側から直接導電端子3a,3bに挿入し、次に、他方の端の口金ピンを実施の形態1で示すようにソケット側面から挿入することが可能になる。
実施の形態1あるいは実施の形態2では、照明器具の両端のソケットとも同じ形式のものを用いており、このとき、回転方向を同じにする、すなわち、ソケットとしては、鏡面対称のものを用いる方法と、回転方向を逆にする、すなわち、ソケットとしてはまったく同じものを用いる方法とがある。
回転方向を同じにすると、ランプ口金ピンが同じ方向にずれて、ランプが回転気味になる可能性があり、この場合、好ましくない。このため、回転方向を逆にした方がより好ましい。
但し、実施の形態1の場合は、鏡面対称のソケットを用いる方が、両側の口金ピンを同じ方向からソケットに挿入できるので、作業性がよく好ましい。
実施の形態1の場合でも、照明器具の両端のソケットにまったく同じものを用いることは可能である。両側の口金ピンのソケットへの挿入方向が逆になるが、ねじるようにして挿入することができる。
実施の形態1あるいは実施の形態2では、照明器具の両端のソケットとも同じ形式のものを用いているが、必ずしも、同じ形式の必要はなく、少なくとも一方のソケットが、実施の形態1あるいは実施の形態2で示したものであれば、同様な効果が得られる。
例えば、他方のソケットを、受金面に導電端子3a,3bに対応して、そこに装着されるランプ口金ピンの径より若干大きな孔を設け、その孔を介して直接、導電端子3a,3bにランプ口金ピンを差し込むようにした単純なものとすることができる。この場合のランプ装着手順は、まず、後者のソケットにランプ口金ピンを受金側から直接導電端子3a,3bに挿入し、次に、もう一方の端の口金ピンを実施の形態1で示すようにソケット側面から挿入することになる。
実施の形態1あるいは実施の形態2について、いずれも、受金面と導電端子3a,3b間に、本体1に固定した保持面を設け、この保持面に、ランプ装着時にランプ口金ピンが通過する溝を設けてもよい。この溝は導電端子3a,3bと位置関係がずれないため、受金面の溝より単純なかたち、すなわち、実施の形態1では水平の直線的な1本の溝、実施の形態2では、垂直の直線的な2本の溝とすることができる。この溝がランプ口金ピンの動きやズレをより狭く規制するため、導電端子3a,3bの破損などの不具合がより起こりにくくなる効果がある。
実施の形態1あるいは実施の形態2について、いずれも、補助管82(図8)の口金側端を乗せることができる支持板を、受金面に設けてもよい。ランプ装着時にこの支持板に補助管82を乗せながら作業することにより、作業の効率を上げることができる場合がある。
実施の形態1あるいは実施の形態2のいずれの場合も、ランプ装着作業時、受金面を回転させているかどうかわかりにくいため、側面13に印を設けるのが効果的で、作業を確実におこなうことができる。
1 本体、2 受金面側カバー、3a 導電端子、3b 導電端子、4 くぼみ、5 テーパー、7 保持くぼみ、8 ストッパー、9 切り欠き、9a 切り欠き、9b 切り欠き、10 受金面、11 挿入溝、11a 挿入溝、11b 挿入溝、12 終端、12a 終端、12b 終端、13 側面、81 主管、82 補助管、83 接合部、84 口金、85 口金ピン、100 ソケット、101 ソケット本体、102 挿入口、103 垂直通過溝、104 回転通過溝、105 接触端子、106 口金ピン、200 シームレス蛍光ランプ、300 ソケット、400 ソケット。
Claims (3)
- 一対の導電端子を有するソケット本体と、
前記ソケット本体に嵌合し、ランプ口金に当接する受金面と外周面とを有する受金面側カバーと、
前記受金面側カバーの前記受金面に形成され、一端が前記外周面に開口し、ランプ口金ピンが前記外周面から前記受金面に略平行に挿入されて前記一対の導電端子まで到達可能とするランプ口金ピン挿入溝と、を備え、
前記ランプ口金ピン挿入溝を、前記一対の導電端子の位置を変化させないで、前記受金面側カバーを前記ランプ口金中心線を略中心軸として回転可能とするとともに、該回転時に前記受金面に装着された前記ランプ口金ピンが通過できるように構成したことを特徴とする蛍光ランプ用照明器具のソケット。 - 前記一対の導電端子を略水平に配置し、1本の前記ランプ口金ピン挿入溝が前記一対の導電端子の両方へつながるように配置したことを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ用照明器具のソケット。
- 前記一対の導電端子を略水平に配置し、一対の前記ランプ口金ピン挿入溝がそれぞれ前記一対の導電端子へつながるように配置したことを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ用照明器具のソケット。
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