JP2010169350A - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヒートポンプ式給湯装置は、圧縮機1、冷媒−水熱交換器2、減圧装置3、蒸発器4を順次環状に冷媒配管で接続した冷媒回路と、ファン7とを有するヒートポンプユニット100と、冷媒−水熱交換器2で加熱された温水を貯湯する温水タンク14を有するタンクユニット200と、操作部11と、冷媒−水熱交換器2と温水タンク14の間に接続された温水循環装置10とから構成される。制御部13は複数種類の沸上げ能力を発揮するための制御関数を備えており、従来の沸上げ運転以外に沸上げ能力の上限範囲を拡大し、圧縮機1の回転数をこの制御関数に基づいて制御することで、組合せる温水タンク14の小型化が可能になる。また、制御部13は低能力用の制御関数で圧縮機1を運転することで、圧縮機1の低回転化による低騒音化が可能になる。
【選択図】図1
Description
図1は本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ式給湯装置の構成図である。図1に示すようにヒートポンプ式給湯装置は、ヒートポンプユニット100、タンクユニット200、ユーザーが設定を行う操作部11から構成される。
ヒートポンプユニット100は、圧縮機1、冷媒−水熱交換器2、減圧装置3、蒸発器4を順次冷媒配管15によって環状に接続して構成された冷媒回路と、圧縮機1の吐出圧力を検出する圧力検出装置5と、ファンモーター6と、ファン7と、冷媒−水熱交換器2の給水温度検出手段9と、冷媒−水熱交換器2の沸上げ温度検出手段8と、外気温度検出手段17と、タンク内の湯量を検出するタンク内湯量検出手段18と、圧力検出装置5および給水温度検出手段9および沸上げ温度検出手段8および外気温度検出手段17からの信号を受信する機能と圧縮機1の回転数制御と減圧装置3の開度制御とファンモーター6の回転数制御を行う制御部13を備えている。
タンクユニット200は、冷媒−水熱交換器2で加熱された温水を貯湯する温水タンク14と、冷媒−水熱交換器2と温水タンク14の間に配置された温水循環装置10と、温水循環配管16と、操作部11からの信号を受信する制御部12を備えている。
なお、制御部12および制御部13はDSPやCPUなどのプロセッサーまたはマイクロコンピューターなどで構成される。また、制御部12と制御部13との間は公知の方法で通信制御装置(図示せず)経由で通信を行う。
通常の沸上げ運転動作について図1を用いて説明する。操作部11またはタンクユニット200からの沸上げ運転指示により、ヒートポンプユニット100は沸上げ運転を行う。ヒートポンプユニット100に備えられた制御部13は、圧縮機1の回転数制御、減圧装置3の開度制御、ファンモーター6の回転数制御を行い、さらに、沸上げ温度検出手段8で検出した温度が目標沸上げ温度になるように温水循環装置10の回転数を制御する。温水循環装置10により温水タンク14の下部の水は、冷媒−水熱交換器2に循環され、加熱された高温の湯が温水タンク14へ循環され貯湯される。
次に、本実施の形態1における制御部による圧縮機回転数の制御を図1〜図4を用いて説明する。
ユーザーによって、電源スイッチが投入されると、タンクユニット200の制御部12及びヒートポンプユニット100の制御部13は動作を開始する。タンクユニット200の制御部12は、ユーザーからの沸上げ運転指示があるまで待ち状態となる(ステップS31)。一方、ヒートポンプユニット100の制御部13は各設定値の初期処理を行った(ステップS41)後、タンクユニット200から沸上げ指令があるまで受信待ち状態となる(ステップS42〜S43)。タンクユニット200において、ユーザーが操作部11を操作して沸上げ運転指示を行うと、制御部12はタンク内湯量検出手段18が検出した残湯量と沸上げ温度検出手段が検出した温水タンク14の湯温を取得し(ステップS32)、この温水タンク14の残湯量と湯温に基づいて温水タンク14が必要とする能力(以下、タンク要求能力と呼ぶ)を算出する(ステップS33)。次に、制御部12は沸上げ運転指令とタンク要求能力をヒートポンプユニット100へ通信制御装置(図示せず)経由で送信する(ステップS34)とともに、温水循環装置10を駆動開始する(ステップS35)。これ以降、制御部12はヒートポンプユニット100から沸上げ運転終了メッセージを受信するまで温水循環装置10を駆動し続ける(ステップS36)。
実施の形態1では、圧縮機の回転数に関する3種類の制御関数をタンクの要求する能力に応じて選択し、この制御関数に基づいて圧縮機の回転数を制御する方法について説明したが、ファンによって蒸発器に供給される外気から熱を吸収して沸上げることも可能であり、ファンの回転数を制御することで実施の形態1と同様の方法を適用することができる。本実施の形態2では、このような態様について説明する。
図1は本実施の形態2でも用いられる。また、図5は蒸発器4に外気を送風するファン7の回転数の制御関数を従来と本実施の形態1とを対比して示す図である。図5(a)は従来のファン回転数の制御関数を示す図である。次に、従来のファン回転数の制御方法について図5(a)を用いて説明する。従来のヒートポンプ式給湯装置は、外気温度が低くなるほどファン7の回転数を大きくする1種類の制御関数を予めテーブルとして図示しない記憶手段に備えていた。また、この制御関数は組み合わせるタンク容量により異なる。
次に、本実施の形態2における制御部の動作を図1、図3、図5〜図6を用いて説明する。図3の動作は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。また、図6は、図4におけるステップS49〜ステップS50に代えてステップS61〜ステップS62を設けたこと以外は図4のフローチャートと同様である。
次に、図6の動作を説明する。ステップS41〜S48までの動作は図4と同様であるため、説明を省略する。ステップS61において、制御部13は、外気温度検出手段17から取得した外気温度を基に選択した制御関数から圧縮機の回転数を決定する。次に、制御部13は、決定した回転数で圧縮機を運転する(ステップS62)。以下、ステップS51〜S54の動作は図4と同様であるため、説明を省略する。
Claims (5)
- 圧縮機と、冷媒−水熱交換器を冷媒回路に有するヒートポンプユニットと、
前記冷媒−水熱交換器で加熱された温水を貯湯する温水タンクと、前記冷媒−水熱交換器と前記温水タンクの間に接続された温水循環装置と、を有するタンクユニットと、
このタンクユニットに接続し運転操作を行う操作部と、
前記温水タンク内の残湯量を検出するタンク内湯量検出手段と、
外気温度を検出する外気温度検出手段と、
制御部と、を備え、
この制御部は、外気温度を前記圧縮機の回転数と関連付けるための制御関数を、複数種類の沸上げ能力に対応して複数個備え、使用時には、前記タンク内湯量検出手段の出力に基づいて前記温水タンクが必要とする要求能力を推定し、この推定した要求能力に応じて前記複数の制御関数の内から最適の制御関数数を選択し、選択した制御関数と前記外気温度検出手段の出力とに基づいて前記圧縮機の回転数を決定し、決定した回転数に基づいて前記圧縮機を制御することを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。 - 冷媒回路を構成する蒸発器に外気を供給するファンを有するヒートポンプユニットと、
外気温度を検出する外気温度検出手段と、
前記温水タンク内の残湯量を検出するタンク内湯量検出手段と、
制御部と、を備え、
この制御部は、外気温度を前記ファンの回転数と関連付けるための制御関数を、複数種類の沸上げ能力に対応して複数個備え、使用時には、前記タンク内湯量検出手段の出力に基づいて前記温水タンクが必要とする要求能力を推定し、この推定した要求能力に応じて前記複数の制御関数の内から最適の制御関数を選択し、選択した制御関数と前記外気温度検出手段の出力とに基づいて前記ファンの回転数を決定し、決定した回転数に基づいて前記ファンを制御することを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。 - 前記制御関数は、前記温水タンクが必要とする要求能力が所定の能力に対応する通常能力用の制御関数と、前記通常能力用の制御関数の能力より高い要求能力に対応する高能力用の制御関数と、を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ式給湯装置。
- 前記制御関数は、前記温水タンクが必要とする要求能力が所定の能力に対応する通常能力用の制御関数と、前記通常能力用の制御関数の能力より低い要求能力に対応する低能力用の制御関数と、を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ式給湯装置。
- 前記制御関数は、前記温水タンクが必要とする要求能力が所定の能力に対応する通常能力用の制御関数と、前記通常能力用の制御関数の能力より高い要求能力に対応する高能力用の制御関数と、前記通常能力用の制御関数の能力より低い要求能力に対応する低能力用の制御関数と、を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ式給湯装置。
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