JP2010169207A - バルブ管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数の配管ラインと、配管ラインに設けられた複数のバルブとを備えた配管網において、所定の作業のために開いた状態にしたバルブのうち、次の作業のために開いた状態のままに保持する必要があるバルブをホールド弁に指定して、所定の作業終了後に、次の作業のためにホールド弁に指定されたバルブを開いた状態に保持し、ホールド弁に指定したバルブのうち、終業時に開いた状態にあるバルブを選択して、一括で閉止するように構成されている。
【選択図】図2
Description
一方、付帯設備は、原料油の搬入および製品の搬出に便利な、例えば海岸に近い「オフサイト」と呼ばれる広いエリアに比較的に分散して配置され、複数の配管ラインからなる配管網によって接続されている。
すなわち、配管ラインは、機器(オンサイトの製造装置、オフサイトの設備、およびバルブやポンプなどを含む)から始まって機器に終わる流体経路、または別の配管ラインを通って機器に終わる流体経路であって、必ずその配管ラインまたはその配管ラインに接続する他の配管ラインにバルブを有する。なぜなら、バルブが設けられていないと、その流体経路を通る流体が外部に流出してしまうことになるからである。
すなわち、タンクT1に、配管12が接続され、この配管12に、遠隔で開閉操作が可能なタンク元弁である自動開閉バルブV1が設けられている。
このため、操油JOBシステム100では、例えば、出荷のために、タンクT1から、桟橋Q1のタンカーなどの船舶S1に油を移送する場合(以下、これを「JOB1」と言う)には、自動開閉バルブV1、V10、V100、中間バルブV200、手動開閉バルブV300を開いた状態にする。
これにより、タンクT1から、配管12、20、26、28を介して、桟橋Q1のタンカーなどの船舶S1に油を移送する配管経路が確立されるようになっている。
オフサイト運転管理OCS(株式会社山武製)
そして、図11に示したように、次の作業である、例えば、出荷のために、タンクT1から、桟橋Q2のタンカーなどの船舶S2に油を移送する場合(以下、これを「JOB2」と言う)には、自動開閉バルブV1、V10、V100、中間バルブV200、手動開閉バルブV400を開いた状態にする。
これにより、タンクT1から、配管12、20、26、30を介して、桟橋Q1のタンカーなどの船舶S1に油を移送する配管経路が確立されるようになっている。
を目的とする。
複数の配管ラインと、前記配管ラインに設けられたバルブとを備えた配管網において、前記バルブの開閉状態を管理するバルブ管理システムであって、
前記配管網において、所定の作業のために開いた状態にしたバルブのうち、次の作業のために開いた状態のままに保持する必要があるバルブをホールド弁に指定して、
前記所定の作業終了後に、次の作業のためにホールド弁に指定されたバルブを開いた状態に保持するように構成されていることを特徴とする。
これによって、バルブの開閉にかかる時間の無駄を省くことができ、作業を効率化することができ、しかも、バルブの開閉に必要なエネルギー(電気)の消費を低減でき、バルブの磨耗が発生することがない。
前記ホールド弁に指定したバルブのうち、終業時に開いた状態にあるバルブであって、開いた状態を保持する必要があるバルブを閉止禁止に指定して、
前記ホールド弁に指定したバルブのうち、前記閉止禁止に指定されたバルブ以外のバルブを選択して、一括で閉止するように構成されていることを特徴とする。
そして、ホールド弁に指定したバルブのうち、閉止禁止に指定されたバルブ以外のバルブを選択して、一括で閉止することによって、作業が終了した後でも開いた状態として、安全上閉止しないで開の状態で運用するバルブを誤って一括閉止することがなく、配管内に残留する油の圧力、膨張などによる配管の破損を防止することができる。
このように構成することによって、閉止禁止に指定したバルブについて、開いた状態を保持する必要がなく、漏油等が発生するおそれのために閉止する必要が生じた場合に、閉止禁止指定の解除ができる、
従って、この閉止禁止指定の解除がなされたバルブを選択して、一括で閉止することによって、安全面でも、運用上においても効率的なバルブ管理システムを提供することができる。
このように、特に、製油所の配管網であるオフサイト、オンサイトに、このバルブ管理システムを適用することによって、製油所のオフサイト、オンサイトの運転をより安全で、しかも、確実に行うことができる。
これによって、バルブの開閉にかかる時間の無駄を省くことができ、作業を効率化することができ、しかも、バルブの開閉に必要なエネルギー(電気)の消費を低減でき、バルブの磨耗が発生することがない。
そして、ホールド弁に指定したバルブのうち、閉止禁止に指定されたバルブ以外のバルブを選択して、一括で閉止することによって、作業が終了した後でも開いた状態として、安全上閉止しないで開の状態で運用するバルブを誤って一括閉止することがなく、配管内に残留する油の圧力、膨張などによる配管の破損を防止することができる。
従って、この閉止禁止指定の解除がなされたバルブを選択して、一括で閉止することによって、安全面でも、運用上においても効率的なバルブ管理システムを提供することができる。
図1〜4は、本発明のバルブ管理システムを適用する操油作業の一例を示す概略図、図5は、本発明のバルブ管理システムの制御システムの構成概略図、図6は、本発明のバルブ管理システムのバルブ機器情報データベース(D/B)に記憶される情報に関するメンテナンスの画面を示す図、図7は、本発明のバルブ管理システムのバルブ設備データベース(D/B)に記憶される情報に関するメンテナンスの画面を示す図、図8は、本発明のバルブ管理システムのHOLD弁一括閉操作画面を示す図、図9は、図8の画面の「指令」ボタンを押した後に表示されるHOLD弁一括閉操作画面を示す図である。
本発明のバルブ管理システム10では、所定の作業のために開いた状態にしたバルブのうち、次の作業のために開いた状態のままに保持する必要があるバルブをホールド弁に指定している。
これにより、タンクT1から、配管12、20、26、28を介して、桟橋Q1のタンカーなどの船舶S1に油を移送する配管経路が確立されるようになっている。
これにより、タンクT1から、配管12、20、26、28を介して、桟橋Q1のタンカーなどの船舶S1に油を移送する配管経路が確立されるようになっている。
しかしながら、従来では、このように上記のJOB1とJOB2の際のバルブの開いた状態からも明らかなように、自動開閉バルブV1、V10は、JOB1の作業が終了した後に、再び、JOB2の作業の際に開いた状態とする必要がある。
また、本発明のバルブ管理システム10では、ホールド弁に指定したバルブのうち、終業時に開いた状態にあるバルブを選択して、一括で閉止するように構成されている。
なお、以下の図1〜図3中では、理解の容易のために、開いた状態のバルブを「OPEN」、閉止した状態のバルブを「CLOSE」で示している。
(1)JOB1作業開始時(図1参照)
(1−A)開いた状態のバルブ
自動開閉バルブV1、V10、V100、中間バルブV200、手動開閉バルブV300
(1−B)閉止した状態のバルブ
自動開閉バルブV2、V3、V4、V20、V30、手動開閉バルブV400
(2)JOB1作業終了時(図2参照)
(2−A)開いた状態のバルブ
自動開閉バルブV1、V10、中間バルブV200
(2−B)閉止した状態のバルブ
自動開閉バルブV2、V3、V4、V20、V30、V100、手動開閉バルブV300、V400
すなわち、所定の作業であるJOB1の終了後に、次の作業であるJOB1のためにホールド弁に指定されたバルブである自動開閉バルブV1、V10、中間バルブV200を開いた状態に保持するようになっている。
(3)JOB2作業開始時(図3参照)
(3−A)開いた状態のバルブ
自動開閉バルブV1、V10、V100、中間バルブV200、手動開閉バルブV400
(3−B)閉止した状態のバルブ
自動開閉バルブV2、V3、V4、V20、V30、手動開閉バルブV300
(4)JOB2作業終了時(図4参照)
(4−A)開いた状態のバルブ
自動開閉バルブV1、V10、中間バルブV200
(4−B)閉止した状態のバルブ
自動開閉バルブV2、V3、V4、V20、V30、V100、手動開閉バルブV300、手動開閉バルブV400
すなわち、ホールド弁に指定したバルブのうち、終業時、例えば、JOB1、JOB2が終了した際に、開いた状態にあるバルブである自動開閉バルブV1、V10、V100、中間バルブV200のうちから、閉止する必要があるバルブ、この場合には、後述するように、閉止禁止に指定されたバルブ以外のバルブである自動開閉バルブV1を選択して、一括で閉止するようになっている。
従って、このように各バルブについての上記のような情報が、バルブ設備データベース(D/B)36に記憶されている。
そして、このように読み出された、バルブ設備データベース(D/B)36に記憶された各バルブの予め設定された情報と、バルブ機器情報データベース(D/B)34に記憶された現在の各バルブの情報とが、コンピューター38のCPUなどの演算処理装置において、比較演算処理がなされる。
そして、「閉禁止」の欄には、閉止禁止のバルブである場合(図7の「常時開指定」の欄に、「YES」と表示される場合)には、「Y」が表示され、閉止禁止でないバルブである場合には、この「閉禁止」の欄は、空白となっている。また、「現状値」の欄には、開いた状態のバルブを「OPEN」で示している
この場合、HOLD弁という名称で設定されたバルブの中から、現在、開いた状態になっているバルブで、かつ、現在作業で使っていないバルブを抽出するようになっている。
また、サクションバルブである自動開閉バルブV10は、閉止禁止のバルブであるので、閉禁止」の欄には、「YES」と表示されている。
図9に示した「HOLD弁一括閉操作画面」では、右下欄に、「HOLD弁操作指令」のサブウィンドウが表示され、この「HOLD弁操作指令」の欄に、「閉止指令」、「閉禁止指定」、「閉禁止解除」、「初期MENU」の各ボタンが表示されている。
(2)図6のバルブ機器情報データベース(D/B)34に記憶されるデータにおいて、「サービスステータス」の欄が、シミュレーション使用中(「SIM」)でないバルブ、
(3)図6のバルブ機器情報データベース(D/B)34に記憶されるデータにおいて、「サービスステータス」の欄が、使用不可状態のバルブ(「オフサービス」)でないバルブ、
(4)図6のバルブ機器情報データベース(D/B)34に記憶されるデータにおいて、「開閉状態」が、開状態(中間開を含む)(「開」、「中間」)のバルブ、
(5)図7のバルブ設備データベース(D/B)36に記憶されるデータにおいて、「ホールド指定」の欄が、ホールド指定(「Y」)のバルブ、
(6)図7のバルブ設備データベース(D/B)36に記憶されるデータにおいて、「使用区分」の欄が、「サクションバルブ」以外のバルブ、
(7)図6のバルブ機器情報データベース(D/B)34に記憶されるデータにおいて、「HOLD弁一括閉操作禁止状態」の欄が、禁止中(「閉禁止」)でないバルブ、
(8)図6のバルブ機器情報データベース(D/B)34に記憶されるデータにおいて、データが、安全支援による札掛け中でないバルブ(図6では、図示せず)、
(9)図6のバルブ機器情報データベース(D/B)34に記憶されるデータにおいて、DCSのアラームステータスが正常であること((図6では、図示せず)。
また、上記の実施例では、図9においては、説明の便宜上、自動開閉バルブV10、中間バルブである自動開閉バルブV200のみを例示して、いずれも閉止禁止のバルブであるので、「閉禁止」の欄には、「YES」と表示され、タンク元弁である自動開閉バルブV1は、閉止禁止でないバルブであるので、「閉禁止」の欄は、空白として表示された場合を例示したが、これらの「閉禁止」の欄に、「YES」と表示されたバルブ、「閉禁止」の欄は、空白として表示したバルブは、一日で行ったJOBなどの作業の数に応じて、多数存在することはもちろんである。
12〜30 配管
32 プロセスデータ収集
34 バルブ機器情報データベース(D/B)
36 バルブ設備データベース(D/B)
38 コンピューター
40 操作画面
42 DCS(Distributed Control System)
44、46 「異常メッセージ」
100 操油JOBシステム
P1 ポンプ
S1、S2 船舶
T1〜T4 タンク
Q1、Q2 桟橋
V1〜V4 自動開閉バルブ(タンク元弁)
V10-〜V30 自動開閉バルブ(サクションバルブ)
V100 自動開閉バルブ(中間バルブ)
V200 自動開閉バルブ(中間バルブ)
V300 手動開閉バルブ
V400 手動開閉バルブ
VR1 流量制御バルブ
VR2 流量制御バルブ
Claims (8)
- 複数の配管ラインと、前記配管ラインに設けられたバルブとを備えた配管網において、前記バルブの開閉状態を管理するバルブ管理システムであって、
前記配管網において、所定の作業のために開いた状態にしたバルブのうち、次の作業のために開いた状態のままに保持する必要があるバルブをホールド弁に指定して、
前記所定の作業終了後に、次の作業のためにホールド弁に指定されたバルブを開いた状態に保持するように構成されていることを特徴とするバルブ管理システム。 - 前記ホールド弁に指定したバルブのうち、終業時に開いた状態にあるバルブを選択して、一括で閉止するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバルブ管理システム。
- 前記ホールド弁に指定したバルブのうち、終業時に開いた状態にあり、かつ現在作業に使用していないバルブを選択して、一括で閉止するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバルブ管理システム。
- 前記ホールド弁に指定したバルブのうち、終業時に開いた状態にあるバルブであって、開いた状態を保持する必要があるバルブを閉止禁止に指定して、
前記ホールド弁に指定したバルブのうち、前記閉止禁止に指定されたバルブ以外のバルブを選択して、一括で閉止するように構成されていることを特徴とする請求項2から3のいずれかに記載のバルブ管理システム。 - 前記閉止禁止に指定したバルブについて、閉止禁止指定の解除ができるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のバルブ管理システム。
- 前記一括で閉止する際に、閉止の指令をしたバルブが、閉止禁止のバルブである場合に、警告表示を行い、閉出力を行わないように構成されていることを特徴とする請求項4から5のいずれかに記載のバルブ管理システム。
- 前記ホールド弁の指定、選択、解除の各操作が、オペレーターのコンピューターの画面で操作できるように構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のバルブ管理システム。
- 前記配管網が、製油所の配管網であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のバルブ管理システム。
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---|---|---|---|---|
JP2016100939A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | 中国電力株式会社 | 発電所設備の操作装置および操作プログラム |
JP2019100391A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 株式会社フジキン | 流体回路のセーフティシステム |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01216200A (ja) * | 1988-02-24 | 1989-08-30 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 荷役工程の監視制御装置 |
-
2009
- 2009-01-23 JP JP2009013092A patent/JP5342250B2/ja active Active
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