JP2010168718A - 網状不織シートおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 高融点重合体と低融点重合体とからなる単フィラメント糸が多数集積してなる網状不織シートであって、単フィラメント糸の繊維横断面は、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面であり、個々の島成分の繊度が3デシテックス以上、単フィラメント糸の繊度が15デシテックス以上である網状不織シート。
【選択図】 図1
Description
ポリエチレンテレフタレート(融点260℃、極限粘度0.70)と、ポリエチレン(融点125℃、MFR(JIS K 6922に記載の方法により温度190℃、荷重21.18Nで測定)25g/10分)とを用意し、公知の芯鞘型複合溶融紡糸装置を用い、繊維断面が芯鞘型となる孔数78ホールの複合紡糸口金より、芯部にポリエチレンテレフタレート、鞘部にポリエチレンが配されるようにして質量比を1/2(芯/鞘)とし、紡糸温度280℃で溶融紡出した。また、紡糸口金とエアーサッカーまでの距離は140cmに設定し、紡出糸条は、エアーサッカーの導入口が小さくなっている(導入口の直径7mm)エアーサッカーに導入した。このとき、ひとつのエアーサッカーに13本の芯鞘型の単繊維を導入した。エアーサッカーにて、芯鞘型の単繊維の繊度が13デシテックスとなるように牽引速度2300m/分で牽引すると同時に、エアーサッカー内で単繊維同士を密着させて、単繊維同士の接点が融着することによって複数の単繊維が集束した総繊度が169デシテックスのマルチフィラメント糸をエアーサッカーより排出した。
の面積率21%)とフラットロールとからなる熱エンボス装置に通した。この際、両ロールの表面温度を120℃に設定し、線圧300N/cmとした。得られたウェブには、部分的に熱エンボス点が付与されており、目付は40g/m2であった。なお、このウェブ
の引張強力は、MD方向が19.9N/5cm幅、CD方向が19.9N/5cm幅であった。
実施例1において、目付を80g/m2と変更したこと以外は、実施例1と同様して行
った。熱処理前のウェブの引張強力は、MD方向が71.2N/5cm幅、CD方向が41.1N/5cm幅であった。得られた網状不織シートにおいては、個々の面積が0.25mm2〜40mm2の範囲にある開孔(貫通孔)を無作為に有するものであった。網状不織シートの引張強力は、MD方向が102.6N/5cm幅、CD方向が54.8N/5cm幅、引裂強力が4.0Nであった。
ポリエチレンテレフタレート(融点260℃、極限粘度0.70)と、共重合ポリエステル(融点182℃、極限粘度0.65)とを用意し、公知の芯鞘型複合溶融紡糸装置を用い、繊維断面が芯鞘型となる孔数150ホールの複合紡糸口金より、芯部にポリエチレンテレフタレート、鞘部に共重合ポリエステルが配されるようにして質量比を55/45(芯/鞘)とし、紡糸温度285℃で溶融紡出した。また、紡糸口金とエアーサッカーまでの距離は160cmに設定し、紡出糸条は、エアーサッカーの導入口が小さくなっている(導入口の直径7mm)エアーサッカーに導入した。このとき、ひとつのエアーサッカーに25本の芯鞘型の単繊維を導入した。エアーサッカーにて、芯鞘型の単繊維の繊度が10デシテックスとなるように牽引速度2400m/分で牽引すると同時に、エアーサッカー内で単繊維同士を密着させて、単繊維同士の接点が融着することによって複数の単繊維が集束した総繊度が約250デシテックスのマルチフィラメント糸をエアーサッカーより排出した。
の面積率21%)とフラットロールとからなる熱エンボス装置に通した。この際、両ロールの表面温度を100℃に設定し、線圧300N/cmとした。得られたウェブには、部分的に熱エンボス点が付与されており、目付は40g/m2であった。なお、このウェブの引張強力は、MD方向が25.48N/5cm幅、CD方向が14.7N/5cm幅であった。
2:高融点重合体
3:複合型の単繊維
4:マルチフィラメント糸
5:海島型複合断面を有する単フィラメント糸
6:海成分
7:島成分
Claims (7)
- 高融点重合体と低融点重合体とからなる単フィラメント糸が多数集積してなる網状不織シートであって、単フィラメント糸の繊維横断面は、低融点重合体からなる海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面であり、単フィラメント糸の繊度が15デシテックス以上であることを特徴とする網状不織シート。
- 個々の島成分の繊度が3デシテックス以上であることを特徴とする請求項1記載の網状不織シート。
- 島成分の総繊度が9デシテックス以上であることを特徴とする請求項1または2記載の網状不織シート。
- 単フィラメントが多数集積してなる網状不織シートが、無作為に配置された孔を持つ開孔不織シートであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の網状不織シート。
- スパンボンド法によって、低融点重合体と高融点重合体とを低融点重合体が少なくとも繊維表面の一部を形成するように溶融紡出し、紡出糸条をエアーサッカーに導入して牽引・延伸し、複合型の単繊維が集束してなる状態のマルチフィラメント糸をエアーサッカーより排出し、マルチフィラメント糸を移動式捕集面上に堆積してマルチフィラメント糸からなるウエブを形成し、次いで低融点重合体が溶融しかつ高融点重合体が溶融しない温度にて熱処理を施して、低融点重合体のみを溶融させて高融点重合体は繊維形態を保持した状態とし、マルチフィラメント糸を構成する複合型の単繊維は低融点重合体の溶融によりその複合形態を失って海成分を構成し、この低融点重合体の海成分中に高融点重合体からなる複数の島成分を有する海島型複合断面の単フィラメント糸とすることを特徴とする網状不織シートの製造方法。
- マルチフィラメント糸の総繊度が15デシテックス以上となるように複合型の単繊維を集束することを特徴とする請求項5記載の網状不織シートの製造方法。
- マルチフィラメント糸を構成する単繊維が、芯成分に高融点重合体を配し、鞘成分に低融点重合体を配してなる芯鞘型複合繊維であることを特徴とする請求項5または6記載の網状不織シートの製造方法。
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- 2009-12-22 JP JP2009290719A patent/JP5506370B2/ja active Active
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