JP2010167446A - 歯車構造体とその製造方法 - Google Patents

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    • F16H55/17Toothed wheels

Abstract

【課題】低コストの歯車構造体を実現する技術を提供する。
【解決手段】歯車構造体100は、準備工程と歯切り工程と嵌合工程と荷重工程を経て製造される。準備工程では、第1直径部と第2直径部を有するギアブランクを準備する。歯切り工程では、第1直径部の外周に歯車2の歯4を切るとともに、第2直径部の外周に歯車2の歯溝と一直線上に並ぶ溝を切る。第2直径部は、歯車2のハブ6である。嵌合工程では、リング8を第2直径部(ハブ)6に嵌合する。荷重工程では、リング8の内周面が第2直径部6の溝内に塑性流動し、リング8が第2直径部6に固定されるまでリング8を軸線方向に荷重する。
【選択図】図11

Description

本発明は、歯車に同軸にリングが固定されている歯車構造体に関する。特に、本発明は、塑性結合を利用した歯車構造体の製造方法に関する。
歯車のシャフトあるいはハブにリングが固定された歯車構造体が知られている。従来の歯車構造体では、シャフトに通したリングを軸方向に荷重し、リングの塑性変形によってリングをシャフトに固定する手法が多く用いられる。塑性流動現象によって2つの部材を固定する手法は、塑性結合と呼ばれている。特許文献1には、リングをシャフトに強固に固定するため、歯車のシャフトの周面に溝を形成し、シャフトに通したリングの内周面が溝内に塑性流動するまでリングを軸方向に荷重し、両者を強固に結合する技術が開示されている。
実開昭59−85644号公報
特許文献1の技術では、シャフトに歯車を形成する工程と、シャフトに溝を形成する工程を個別に実施する。そのため、歯車構造体の生産性が悪い。本明細書は、生産性の高い歯車構造体を実現する技術を提供する。
歯車の製造工程には、ギアブランクに歯を切る工程が含まれる。本明細書が開示する技術は、ギアブランクに歯を切る工程において、リングを固定するための溝を、歯と同時に切る。そのような工程を採用することによって、歯車構造体の生産性が向上する。
本明細書が開示する技術の一つは、歯車に同軸にリングが固定されている歯車構造体の製造方法に具現化することができる。その製造方法は、準備工程、歯切り工程、嵌合工程、及び荷重工程を備える。準備工程では、第1直径部と第2直径部を有するギアブランクを準備する。第1直径部は、歯車が形成される予定の部位に相当する。第2直径部は、リングを固定する予定の部位に相当する。歯切り工程では、歯切り工具によって、第1直径部の外周に第1歯車の歯を切るとともに、第2直径部の外周に第1歯車の歯溝と一直線に並ぶ溝を切る。嵌合工程では、第2直径部の外径と略同径の内径を有するリングを第2直径部に嵌合する。荷重工程では、リングを軸方向に荷重する。荷重は、リングの内周面が第2直径部の溝内に塑性流動してリングが第2直径部に固定されるまで加えられる。上記したように、歯切り工程でリングを固定する溝を同時に加工するので、リングが固定された歯車構造体を効率よく製造することができる。
なお、第2直径部の直径は第1直径部の直径よりも小さいことが好ましい。そのように構成することによって、第2直径部の周方向の溝間隔を広くすることができる。溝と溝の間の周面がリングの内周面と当接することによって、リングと第2直径部との軸合わせを精密にすることができる。第2直径部の直径を第1直径部の直径よりも小さくする小径化工程は、歯切り工程に先立って実施してもよいし、歯切り工程に続いて実施してもよい。前者の場合、準備工程において、第1直径部と、第1直径部よりも小さい直径の第2直径部を有するギアブランクを準備すればよい。後者の場合、ギアブランクが有する第1直径部と第2直径部は、同径であってもよい。
嵌合工程では、第2直径部に、第2直径部の外径と略同径の中心孔を有するリングを嵌合する。リングの内周面の一部が第2直径部の周面に当接し、リングが歯車に同軸に位置合わせされる。なお、第2直径部の外径よりも僅かに小さい径の中心孔を有するリングを圧入嵌合してもよい。
上記の製造方法はさらに、歯車に同軸に円板を固定するときの結合用のスペーサリングとして上記のリングを利用することができる。すなわち、嵌合工程ではさらに、リングの外径と略同径の中心孔を有するとともにその中心孔の内周面に溝が形成されている有孔円板を、リングの外側に嵌合してもよい。この場合、荷重工程では、リングの内周面が第2直径部の溝内に塑性流動するとともに、リングの外周面が有孔円板の溝内に塑性流動するまでリングを軸方向に荷重する。上記したように、第2直径部の周面にリングの内周面が位置合わせされ、リングは歯車に同軸に固定される。同時に、有孔円板の内周面がリングの外周面に位置合わせされ、有孔円板はリングに同軸に固定される。その結果、有孔円板を歯車に同軸に固定することができる。なお、リングに加えて有孔円板を用いる場合、「有孔円板」が、歯車構造体のリングに相当する。この場合、「第2直径部に嵌合するリング」は、歯車と「歯車構造体のリング(有孔円板)」を固定するための「スペーサリング」として機能する。
本明細書が開示する技術の他の一つは、歯溝と一直線に並ぶとともに歯溝の底と面一の底の溝が形成されたハブを有する歯車と、塑性変形によって内周面がハブの溝に突出してハブに固定されているリングを備える歯車構造体に具現化することもできる。そのような歯車構造体は、高い生産性で製造されるので、低コストである。
本明細書に開示する技術によれば、低コストの歯車構造体を実現することができる。
実施例1の歯車構造体(2段歯車)の断面図を示す。 図1のII−II線に沿った断面図を示す。 図2の破線で囲った部分の拡大図を示す。 実施例1の歯車構造体の製造方法を説明する図を示す(1)。 実施例1の歯車構造体の製造方法を説明する図を示す(2)。 実施例1の歯車構造体の製造方法を説明する図を示す(3)。 実施例1の歯車構造体の製造方法を説明する図を示す(4)。 実施例1の歯車構造体の製造方法を説明する図を示す(5)。 実施例1の歯車構造体の製造方法を説明する図を示す(6)。 実施例1の歯車構造体の製造方法を説明する図を示す(7)。 実施例1の歯車構造体の製造方法を説明する図を示す(8)。 実施例1の歯車構造体の製造方法を説明する図を示す(9)。 実施例2の歯車構造体の断面図を示す。 実施例2の歯車構造体の製造方法を説明する図を示す(1)。 実施例2の歯車構造体の製造方法を説明する図を示す(2)。
実施例を説明する前に、各実施例の技術的特徴の幾つかを以下に簡潔に記す。なお、主要な技術的特徴は、各実施例の説明に含まれている。
(特徴1)歯車構造体は、同軸の第1歯車と第2歯車を有する2段歯車である。
(特徴2)実施例1の2段歯車は、歯溝と一直線に並ぶ溝が形成されたハブを有する第1歯車と、塑性変形によって内周面が溝に突出してハブに固定されている第2歯車を備える。
(特徴3)実施例2の2段歯車は、ハブ付第1歯車と、ハブに嵌合しているスペーサリングと、中心孔の内周面に溝が形成されており、スペーサリングの外周に嵌合している第2歯車を備えている。スペーサリングの内周面と外周面が塑性変形し、夫々がハブの溝内と第2歯車の溝内に突出して第2歯車が第1歯車に固定されている。
図1から図3を参照し、実施例1の歯車構造体を説明する。本実施例では、歯車構造体の一例として、第1歯車2のハブ6に第2歯車8が固定されている2段歯車100について説明する。図1は、2段歯車100の軸線に沿った断面図を示す。図2は、図1のII−II線に沿った断面図を示す。図3は、図2の破線18で囲った部分の拡大図を示す。
図1は、2段歯車100の断面図を示している。2段歯車100は、第1歯車2と第2歯車8を備えている。第1歯車2は、外歯群4と、ハブ6を有する。外歯群4は、歯切り工具によって、第1歯車2の外周面に形成されている。図1の符号2Mは、第1歯車2の軸線を示している。第2歯車8はリング状であり、第1歯車2に同軸に固定されている。より詳細に説明すると、第2歯車8の内周面が、第1歯車2のハブ6の外周面に固定されている。第2歯車8の外周に外歯群10が形成されている。また、第2歯車8は、その内周側に、製造過程で生じた窪み12を有している。窪み12は、第2歯車8の周方向に沿って形成されている。
図2に示すように、第1歯車2のハブ6の外周面20に、複数の溝16が形成されている。第2歯車8の内周面14は、ハブ6の外周面20に接している。そのため、第2歯車8の軸線は、第1歯車2の軸線2Mに等しい。第1歯車2と第2歯車8は、軸線2Mに対して同軸に配置されている。
図3を参照し、ハブ6と第2歯車8の結合状態について説明する。図3に示すように、第2歯車8の内周面14は、ハブ6の外周面20に当接している。また、第2歯車8の内周面14の一部が、ハブ6に形成されている溝16内に塑性変形して突出している。それにより、第2歯車8がハブ6に固定されている。溝16は、第1歯車2の外歯4の歯溝4aと同形であり、軸方向に沿って歯溝4aと一直線に並んでいる。
図4から図11を参照し、2段歯車100の製造方法を説明する。まず、図4に示すように、厚肉部22を有する中空のギアブランク1を準備する(準備工程)。説明の便宜上、厚肉部22の軸線2M方向の上半分を第1直径部24と称し、下半分を第2直径部26と称する。第1直径部24は、後に外歯群4が形成される予定の部位に相当する。第2直径部26は、後に第2歯車8を固定するハブ6が形成される部位に相当する。図4に示すように、本実施例では、第1直径部24の直径と第2直径部26の直径が等しい。次に、歯切り工具を用いて、厚肉部22に外歯群を切る(歯切り工程)。歯切り工程では、第1直径部24から第2直径部26に亘って外歯群4を切る。図5は、厚肉部22に外歯群が形成された後の、V−V線に沿った断面の拡大図を示す。図5は、図3に示した範囲18と同じ範囲を示す。図5に示すように、厚肉部22(第1直径部24と第2直径部26)に、外歯群4が形成されている。なお、破線22aは、外歯群4が形成される前の厚肉部22の外周面を示している。また、歯切り工程に先立って、ギアブランク1を熱処理してもよい。熱処理を施すとギアブランク1の強度が向上する。この外歯群4が、第1歯車2の外歯群に相当する。以後、外歯群4を切った後のギアブランク1を第1歯車2と称する。
次に、図6に示すように、第2直径部26の外径を第1直径部24の外径よりも小さくする(小径化工程)。その結果、第1直径部24には、歯切り工程で形成された外歯群4がそのまま残り、第2直径部26は、外歯群4と一直線に並ぶ溝を有するハブ6となる。ハブ6(第2直径部26)の直径R6は、ギアブランク1の軸線2M方向の端部の直径よりも大きく、第1歯車2の外歯群4の外径(第1直径部24の直径)よりも小さい。図7は、図6のVII−VII線に沿った拡大断面図を示す。図7に示すように、第1直径部24に外歯群4が形成され、第2直径部26(ハブ6)に溝16が形成される。前述したように、第1直径部24と第2直径部26は、元々同じ厚肉部22である。そのため、外歯群4の歯溝4aとハブ6の溝16は、軸方向に沿って一直線上に並ぶ。歯切り工程と小径化工程が終了すると、溝16が形成されたハブ6を有する第1歯車2が完成する。なお、本実施例では、外歯群の仕上げ工程(シェービング工程や研磨工程等)の説明は省略する。
なお、歯切り工程に先立って小径化工程を実施することもできる。その方法を、図8と9を参照して説明する。まず、図8に示すように、厚肉部22の軸線2M方向の一部分を小径化し、第1直径部24と、第1直径部24よりも小径の第2直径部26を形成する(小径化工程)。その結果、第1直径部24と、第1直径部24よりも小径の第2直径部26を有するギアブランク1を準備することができる(準備工程)。その後、歯切り工具を用いて、第1直径部24に外歯群4を切りつつ、第2直径部26に溝16を切る(歯切り工程)。歯切り工程について、図9を参照して説明する。歯切り工程では、第1直径部24に外歯群4を切りつつ、第2直径部26に溝16を切る。このときに、外歯群4の歯先が第2直径部26の外周面よりも外側に位置し、外歯群4の歯溝4aが第2直径部26の外周面よりも内側に位置するように、外歯群4を形成する。それにより、第2直径部26に溝16が形成される。隣接する溝16の間に第2直径部26の外周面が残存する。
2段歯車100の製造方法について説明を続ける。図10に示すように、中空孔14を有する第2歯車8(リングの一例)を準備する。中空孔14の直径R14は、ハブ6の直径R6(図6を参照)とほぼ同径である。次に、図11に示すように、第2歯車8をハブ6に嵌合する。図12は、第2歯車8をハブ6に嵌合させた後の、XII−XII線に沿った拡大断面図を示す。図12に示すように、第2歯車8の内周面14が、ハブ6の外周面20に当接する。その結果、第2歯車8が、第1歯車2と同軸に位置合わせされる(図11を参照)。なお、第2歯車8をハブ6に嵌合した直後は、図12に示すように、ハブ6の溝16内は空洞である。
次に、図11に示すように、第2歯車8を軸線2M方向に荷重する。図11の符号Aは、荷重の位置と方向を示している。本実施例では、第2歯車8の中空孔14側、すなわちハブ6との嵌合部付近を軸線方向に荷重する(荷重工程)。荷重は、第2歯車8の内周面がハブ6の溝16内に塑性流動し、第2歯車8がハブ6に固定されるまで続けられる(図3を参照)。第2歯車8を符号A方向に荷重することによって、第2歯車8に窪み12が形成されることがある(図1も参照)。
以上の工程により、2段歯車100が完成する。その後、第2歯車8の外周部(外歯群10)を熱処理してもよい。第2歯車8の強度が向上する。なお、上記の工程に代えて、第2歯車8用のギアブランクをハブ6に固定し、そのギアブランクを熱処理した後に、ギアブランクの外周面に外歯群10を切ってもよい。
図13を参照し、実施例2の歯車構造体を説明する。歯車構造体は、実施例1の2段歯車100の変形例であり、ハブ6と第2歯車208の固定方法が2段歯車100と異なるだけである。実施例1の2段歯車100と同じ部品については、同じ符号を付すことにより説明を省略することがある。
2段歯車200は、同軸の第1歯車2と第2歯車208を有する。2段歯車200は、ハブ6と第2歯車208(有孔円板の一例)の間に、スペーサリング(リングの一例)50が介在している。より正確にいうと、スペーサリング50がハブ6に固定されており、スペーサリング50に第2歯車208が固定されている。結果的に、第2歯車208が第1歯車2のハブ6に固定される。第2歯車208の内周面214には、複数の溝242が形成されている。スペーサリング50の内周面54が塑性変形してハブ6の溝16内に突出している。また、スペーサリング50の外周面52が塑性変形して第2歯車208の溝242内に突出している。その結果、第1歯車2(ハブ6)に第2歯車208が固定されている。
図14と図15を参照し、2段歯車200の製造方法を説明する。図14と図15に示す領域は、実施例1の図7に示した領域に相当する。なお、第1直径部24に第1歯車2の外歯群4を形成し、第2直径部26に溝16を形成するまでの工程(歯切り工程と小径化工程)は、2段歯車100と同じなので説明を省略する。まず、図14に示すように、ハブ6にスペーサリング50を嵌合させ、スペーサリング50に第2歯車208を嵌合させる(嵌合工程)。スペーサリング50の内周面54の径は、ハブ6の外周面20の径にほぼ等しい。また、スペーサリング50の外周面52の径は、第2歯車208の内周面214の径にほぼ等しい。そのため、図13に示すように、第2歯車208は、第1歯車2と同軸に位置する。なお、図14に示す段階、すなわち嵌合工程の直後では、溝16、242内は空洞である。
次に、スペーサリング50を、軸線2M方向に沿って荷重する(荷重工程:図11も参照)。図15に示すように、スペーサリング50の内周面54の一部が溝16内に塑性流動する。同時に、スペーサリング50の外周面52の一部が溝242内に塑性流動する。その結果、スペーサリング50を介して第2歯車208がハブ6(第1歯車2)に固定される。その後、第2歯車208の外周部を熱処理してもよい。なお、2段歯車200でも、歯が形成されていない有孔円板(第2歯車のギアブランク)208をスペーサリング50に固定し、有孔円板208を熱処理した後に、有孔円板208の外周面に外歯群を切ってもよい。
実施例の好適な変形例を説明する。上記実施例では、第1歯車のハブに第2歯車が固定されている2段歯車について説明した。実施例で説明した技術は、2段歯車以外の歯車構造体に適用することもできる。実施例で説明した技術は、例えば第1歯車のハブに、円板状のリングが固定されている歯車構造体に適用することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:ギアブランク
2:第1歯車
6:ハブ
8:第2歯車(リング)
16:第2直径部の溝
24:第1直径部
26:第2直径部
50:スペーサリング(リング)
100、200:2段歯車(歯車構造体)
208:第2歯車(有孔円板)
242:有孔円板の溝

Claims (3)

  1. 歯車に同軸にリングが固定されている歯車構造体の製造方法であって、
    第1直径部と第2直径部を有するギアブランクを準備する準備工程と、
    第1直径部の外周に歯車の歯を切るとともに、第2直径部の外周に前記歯車の歯溝と一直線に並ぶ溝を切る歯切り工程と、
    リングを第2直径部に嵌合する嵌合工程と、
    リングの内周面が第2直径部の溝内に塑性流動してリングが第2直径部に固定されるまで中空円板リングを軸方向に荷重する荷重工程と、
    を備えることを特徴とする歯車構造体の製造方法。
  2. 嵌合工程ではさらに、内周面に溝が形成されている有孔円板をリングの外側に嵌合し、
    荷重工程では、リングの外周面が有孔円板の溝内に塑性流動して有孔円板とリングが第2直径部に固定されるまでリングを軸方向に荷重することを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 歯溝と一直線に並ぶ溝が形成されたハブを有する歯車と、
    塑性変形によって内周面が前記溝に突出してハブに固定されているリングと、
    を備えることを特徴とする歯車構造体。
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