JP2010167418A - 静電霧化における帯電低減方法 - Google Patents

静電霧化における帯電低減方法 Download PDF

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Abstract

【課題】霧化対象空間内の収納物や内面のような対象物が帯電し難くする。
【解決手段】霧化電極2側の電位を接地電位とするか、又は前記霧化電極2側の電位を対向電極3側の電位よりも接地電位に近い電位として、前記霧化電極2と前記対向電極3との間に高電圧を印加し、前記霧化電極2に供給された水を静電霧化する。電気力線による移動力に伴う慣性によって、帯電微粒子水を霧化対象空間に放出させる一方、前記静電霧化の際に発生したマイナスイオン又はプラスイオンを前記電気力線による移動力によって、前記対向電極3に付着させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電霧化における帯電低減方法に関するものである。
従来から霧化電極と、霧化電極に対向して位置する対向電極と、霧化電極に水を供給する供給手段とを備え、霧化電極と対向電極との間に高電圧を印加することで霧化電極に保持される水を霧化させ、ナノメータサイズで強い電荷を持つ帯電微粒子水(ナノメータサイズの帯電イオンミスト)を発生させる静電霧化装置が特許文献1により知られている。
一般に上記従来例も含めてこの種の静電霧化装置においては、霧化電極に供給された水を静電霧化するために霧化電極と対向電極とが所定の電位差となるように電圧を印加するに当って、対向電極側の電位を接地電位(0V)に設定し、帯電微粒子水としてマイナスに帯電したものを生成する際は、霧化電極側がマイナス5kV程度の電位となるように電圧を印加し、また、帯電微粒子水としてプラスに帯電したものを生成する際は、放電電極側がプラス5kV程度の電位となるように電圧を印加するようにしていた。
これを図示で説明すると図7に示す概略構成図で表される。すなわち、霧化電極2側が5kV、対向電極3側を接地電圧(0V)となるように霧化電極2と対向電極3との間に電圧を印加すると、霧化電極2に供給された水Wが静電霧化されてマイナスに帯電した帯電微粒子水MとマイナスイオンIが生成することになる。
ところが、対向電極3側が0Vであり、霧化対象空間1内の収納物や霧化対象空間1の内面のような対象物Cもほぼ0Vであるため、静電霧化の際に生成されたマイナスイオンIの殆どが対向電極3に付着することなく、霧化対象空間1内に放出されて浮遊し、対象物Cに大量に付着して対象物が帯電する恐れがある。特に、霧化対象空間1が冷蔵庫の野菜収納室や冷蔵室、あるいは下駄箱、洗濯機、あるいは食器洗浄機のように空間の容積が小さい閉空間の場合、容積が小さい閉空間内を浮遊するマイナスイオンIの対象物に対する付着による帯電が顕著となり、対象物Cに手を触れると帯電による不快感を感じたり、場合によっては感電したりするという問題がある。
特開2006−68711号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、霧化対象空間内の収納物や内面のような対象物が帯電し難くすることができる静電霧化における帯電低減方法を提供することを課題とするものである。
本発明の静電霧化における帯電低減方法は、霧化電極側の電位を接地電位とするか、又は前記霧化電極側の電位を対向電極側の電位よりも接地電位に近い電位として、前記霧化電極と前記対向電極との間に高電圧を印加し、前記霧化電極に供給された水を静電霧化して、電気力線による移動力に伴う慣性によって、帯電微粒子水を霧化対象空間に放出させる一方、前記静電霧化の際に発生したマイナスイオン又はプラスイオンを前記電気力線による移動力によって、前記対向電極に付着させることを特徴とする。
本発明の静電霧化における帯電低減方法は、上記のように、霧化対象空間内の収納物や内面のような対象物が帯電し難くすることができて、対象物に手で触れても帯電による不快感を無くし、対象物からの感電の危険を防止することができる。
本発明の静電霧化における帯電低減方法に用いる静電霧化装置の一実施形態の拡大縦断面図である。 同上の拡大横断面図である。 同上の全体構成図である。 本発明において霧化電極に供給された水を静電霧化するために霧化電極と対向電極とが所定の電位差となるように電圧を印加するに当って、霧化電極側の電位を接地電位とするかまたは霧化電極側の電位を対向電極側の電位よりも接地電位に近い電位とした場合の概略説明図である。 本発明に用いる静電霧化装置の他の実施形態の概略断面図である。 本発明に用いる静電霧化装置の更に他の実施形態の概略断面図である。 従来例の概略説明図である。
以下、本発明の静電霧化における帯電低減方法を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
本発明に用いる静電霧化装置は、霧化電極2と、対向電極3と、霧化電極2に水を供給する水供給手段15と、霧化電極2と対向電極3との間に高電圧を印加する高電圧印加部9とを備えている。
霧化電極2に水を供給する水供給手段15としては種々の供給方式が考えられ、例えば、空気中の水分を結露させることで霧化電極2に水を供給したり、あるいは、水溜め部に溜めた水を毛細管現象や加圧方式(ポンプによる加圧を含む)により霧化電極2の先端部に供給したりする。
まず、空気中の水分を結露させることで霧化電極2に水を供給する場合の一例を図1乃至3に基づいて説明する。
図1乃至図3に示す実施形態においては、霧化対象空間1と、該霧化対象空間1に隣接した霧化対象空間1より温度が低い冷空間4とを備えた装置Aにおいて、霧化対象空間1に静電霧化により生成されるナノメータサイズの帯電微粒子水を供給するためのものであり、霧化対象空間1と冷空間4とを備えた装置Aとしては、例えば、冷蔵庫やクーラ等を挙げることができる。
図1乃至図3に示す実施形態では霧化対象空間1と冷空間4とを備えた装置Aとして冷蔵庫A1を例にとって説明するが、本発明は必ずしも冷蔵庫A1に限定されるものではない。
図3には冷蔵庫A1の概略構成図が示してある。図3において20は冷蔵庫本体であって、冷蔵庫本体20内には冷凍室21、野菜室22、冷蔵室23、冷気通路24が設けてあり、冷蔵庫本体20の外郭、冷凍室21、野菜室22、冷蔵室23、冷気通路24をそれぞれ仕切る仕切り部6は断熱材により構成してある。なお、仕切り部6の断熱材の表面には合成樹脂成形品よりなる外皮6aが積層一体化してある。冷気通路24と冷凍室21、野菜室22、冷蔵室23とを仕切る仕切り部6にはそれぞれ冷気通路24と冷凍室21、冷気通路24と野菜室22、冷気通路24と冷蔵室23を連通する連通部27a、27b、27cが設けてある。
冷凍室21、野菜室22、冷蔵室23の前面側はそれぞれ開口している。冷蔵室23の前開口にはヒンジにより回動自在に扉25aが取付けられ、また、冷凍室21や野菜室22には引出しボックス26a、26bが引き出し自在に取付けられると共に各引出しボックス26a、26bの前部に扉25b、25cを一体に設け、引き出しボックス26a、26bを冷凍室21や野菜室22内に押し込んで収納することで、引出しボックス26a、26bの前部に設けた扉25b、25cで冷凍室21や野菜室22の前開口を閉じるようになっている。
冷気通路24内には冷却源28、ファン29が設けてあり、冷却源28により冷気通路24内の空気を冷却し(例えば−20℃程度に冷却し)、冷気通路24内の冷気を連通部27a、27b、27cを介して冷凍室21、野菜室22、冷蔵室23に供給し、冷凍室21、野菜室22、冷蔵室23をそれぞれ目的とする温度とするようになっている。ここで、野菜室22や冷蔵室23は冷凍室21よりも温度が高い(例えば野菜室22で約5℃である)ので、連通部27b、27cは連通路27aよりも小さい開口となっていて冷気通路24からの冷気の流入量が冷凍室21に比べて少なくなるように設定してある。
また、図示を省略しているが、冷凍室21、野菜室22、冷蔵室23からそれぞれ冷気通路24の冷却源28側に空気を返送するための返送通路が設けてある。
上記のような冷蔵庫A1において、本発明においては例えば野菜室22や冷蔵室23が霧化対象空間1となり、断熱材よりなる仕切り部6を介して隣接する冷気通路24が霧化対象空間1よりも温度が低い冷空間4となっている(添付図面においては野菜室22を霧化対象空間1としている)。
霧化対象空間1である野菜室22と冷空間4である冷気通路24とを仕切る仕切り部6の霧化対象空間1側の面には静電霧化装置の主体部Bが取付けてある。
静電霧化装置の主体部Bは、霧化電極2、対向電極3、霧化電極2と対向電極3との間に高電圧を印加する高電圧印加部9、静電霧化を行うための制御部10を装置ハウジング11内に内装することで構成してある。
装置ハウジング11内は高電圧印加部9や制御部10を収納する収納室11aと放電室11bとに仕切られており、高電圧印加部9や制御部10を収納した収納室11aは外部から水等が浸入しないような密閉室となっている。放電室11b内には霧化電極2と対向電極3とが配設され、対向電極3はドーナツ状をした金属板により構成してあって装置ハウジング11の前面に設けた放出用開口14に対向するように放電室11b内の前部寄りに内装してあり、放電室11b内の後部には霧化電極2が取付けてあり、霧化電極2の先端の尖った部分がドーナツ状をした対向電極3の中央孔部のセンターと同一軸線上に位置している。霧化電極2と対向電極3とは高圧リード線を介して高電圧印加部9に電気的に接続してある。
上記霧化電極2の後端部には水供給手段15の一要素を構成する金属のような熱伝導性の良い伝熱部5が設けてある。ここで、霧化電極2と伝熱部5とを一体に形成したものでもよく、また、霧化電極2に別体の伝熱部5を固着してもよく、また、霧化電極2に別体の伝熱部5を接触させるようにしたものであってもよい。いずれの場合も、伝熱部5と霧化電極2とで熱を効率よくやりとりできるような構成とする。
伝熱部5は装置ハウジング11に取付けられる(図1、図2に示す実施形態では装置ハウジング11の後面部の一部を構成する蓋部11cに伝熱部5が取付けてある)。装置ハウジング11の後面には孔部12が設けてあり(図1、図2に示す実施形態では蓋部11cに孔部12が設けてあり)、伝熱部5がこの孔部12に臨んでいる。この場合、伝熱部5の後端面部が孔部12から後方に突出しないようにしてもよく、また、図1、図2に示す実施形態のように伝熱部5の後端部を孔部12から突出させてもよい。
仕切り部6の一部には仕切り部6の他の部分よりも熱が伝わり易い部分7を設けてある。熱が伝わり易い部分7を設けるに当っては、例えば、断熱材により構成した仕切り部6の一部の肉厚を薄くして熱が伝わり易い部分7を構成したり、あるいは、仕切り部6の一部を仕切り部6の他の部分に比べて熱伝導しやすい材料により構成することで熱が伝わり易い部分7を構成したり、あるいは、断熱材により構成した仕切り部6の一部に霧化対象空間1と冷空間4とを連通する連通孔をあけることで熱が伝わり易い部分7を構成する。
仕切り部6の一部を薄くして熱が伝わり易い部分7を構成するに当っては、仕切り部6に凹部8を形成することで簡単に一部を薄くすることができるが、この場合、仕切り部6の霧化対象空間1側に凹部8を形成したり、冷空間4側に凹部8を形成したり、霧化対象空間1側、冷空間4側の両方に凹部8を形成したりすることができる。なお、外皮6aの熱が伝わり易い部分7の周囲に対応した部分は孔をあけて断熱材が霧化対象空間1側に露出するようにする。
装置ハウジング11を仕切り部6の霧化対象空間1側の面に取付けるに当って、伝熱部5を上記仕切り部6に設けた他の部分よりも熱が伝わり易い部分7に当接又は小間隙を介して対向するように取付ける。
仕切り部6の霧化対象空間1側に凹部8を設けて熱が伝わり易い部分7を構成した場合、図1、図2に示す実施形態のように、伝熱部5の孔部12から突出した突出部5cを凹部8内に挿入するようにすることで、伝熱部5と冷空間4との熱のやりとりがより効果的に行えることになる。
上記のように仕切り部6の一部に設けた熱が伝わり易い部分7に霧化電極2の伝熱部5を対向するように位置させることで、断熱材により構成した仕切り部6により霧化対象空間1と冷空間4とが断熱されているにもかかわらず、伝熱部5のみは霧化対象空間1内に設置された静電霧化装置の主体部Bを構成する各部材、各部位よりも低い温度に冷やされ霧化電極2の温度を低下させ、放電室11b内の空気中に含まれる水分を霧化電極2に結露水として生成させる。このようにして霧化電極2には安定して水が供給されることになる。
このように霧化電極2に水が供給されている状態で、高電圧印加部9により霧化電極2と対向電極3との間に所定の電位差が生じるように電圧を印加すると、霧化電極2と対向電極3との間にかけられた高電圧により霧化電極2の先端部に供給された水と対向電極3との間にクーロン力が働いて、水の液面が局所的に錐状に盛り上がり(テーラーコーン)が形成される。このようにテーラーコーンが形成されると、該テーラーコーンの先端に電荷が集中してこの部分における電界強度が大きくなって、これによりこの部分に生じるクーロン力が大きくなり、更にテーラーコーンを成長させる。このようにテーラーコーンが成長し該テーラーコーンの先端に電荷が集中して電荷の密度が高密度となると、テーラーコーンの先端部分の水が大きなエネルギー(高密度となった電荷の反発力)を受け、表面張力を超えて分裂・飛散(レイリー分裂)を繰り返してナノメータサイズの帯電微粒子水を大量に生成させる。
このようにして生成されたナノメータサイズの帯電微粒子水は対向電極3の中央孔を通過して装置ハウジング11の前面に設けた放出用開口14から霧化対象空間1内に放出される。霧化対象空間1に放出されたナノメータサイズの帯電微粒子水はナノメータサイズと極めて小さいために空気中に長時間浮遊すると共に拡散性が高いため、霧化対象空間1内の隅々まで浮遊して、霧化対象空間1の内面や霧化対象空間1内に収納した収納物等の対象物Cに付着するものであり、しかも、ナノメータサイズの帯電微粒子水活性種が水分子に包み込まれるようにして存在するため脱臭効果、カビや菌の除菌や繁殖の抑制効果があり、霧化対象空間1内の内面や霧化対象空間1内に入れた収納物等の対象物Cに付着して脱臭効果、カビや菌の除菌や繁殖の抑制効果を発揮することになる。また、活性種が水分子に包み込まれるようにして存在するナノメータサイズの帯電微粒子水は遊離基単独で存在する場合より寿命が長いため、上記拡散性、脱臭効果、カビや菌の除菌や繁殖の抑制効果がより向上することになる。また、ナノメータサイズの帯電微粒子水は保湿効果があるため、霧化対象空間1内に入れた収納物を保湿する効果がある。
ところで、上記のように霧化電極2と対向電極3との間に高電圧を印加して霧化電極2に供給された水を静電霧化するに当り、対向電極3側が霧化電極2側よりも5kV程電位が高くなるように霧化電極2と対向電極3との間に電圧を印加することで、霧化電極2の先端部に供給された水を効果的に静電霧化してナノメータサイズの帯電微粒子水を生成するに当って、対向電極3側の絶対電圧値が霧化電極2側の絶対電圧値よりも大きくなるようにする(つまり、霧化電極2側の電位を接地電位(0V)とするかまたは霧化電極2側の電位を対向電極3側の電位よりも接地電位(0V)に近い電位とする)ことに特徴がある。
以下、霧化電極2側の電位を接地電位(0V)とするかまたは霧化電極2側の電位を対向電極3側の電位よりも接地電位(0V)に近い電位とするように対向電極3との間に所定電圧(例えば5kV)を印加する場合で且つ、霧化電極2側でマイナスイオンが発生するように霧化電極2と対向電極3との間に電圧を印加する場合を例として図4に基づいて説明する。
図4においては、例えば、対向電極3側を+5kV、霧化電極2側を0Vとなるようにしてあり、対向電極3側がプラス極側となるため、霧化電極2側で発生したマイナスイオンIの殆どがプラス極である対向電極3に付着し、静電霧化の際に発生したマイナスイオンIが霧化対象空間1内面あるいは霧化対象空間1内に収納した収納物等の対象物Cに大量に付着することがなく、対象物Cが帯電し難くなり、対象物Cに手で触れても帯電による不快感がないようにできる。
また、図示は省略しているが、霧化電極2側でプラスイオンが発生するように霧化電極2と対向電極3との間に電圧を印加した場合は、対向電極3側がマイナス極側となるため、霧化電極2側で発生したプラススイオンの殆どがマイナス極である対向電極3に付着し、これによりプラスイオンが霧化対象空間1内面あるいは霧化対象空間1内に収納した収納物等の対象物Cに大量に付着することがなく、対象物Cが帯電し難くなり、対象物Cに手で触れても帯電による不快感がないようにできる。
一方、上記いずれの場合も、マイナス又はプラスに帯電している帯電微粒子水Mはナノメータサイズときわめて小さいが、マイナスイオンI(又はプラスイオン)に比べるとはるかに質量が大きいため、電気力線Φにより移動力が与えられると慣性により霧化対象空間1内に放出されて浮遊しながら、霧化対象空間1内に入れられた収納物、あるいは霧化対象空間1の内面等の対象物Cにも付着し、殺菌、抗菌、消臭、保湿等を効果的に行う。
上記のように、本実施形態においては、霧化対象空間1内に入れられた収納物、あるいは霧化対象空間1の内面等の対象物Cへのマイナスイオン(又はプラスイオン)の付着量を少なくして、対象物Cの帯電によるトラブルや感電の恐れがないようにできるので、特に、霧化対象空間1として対象物Cへの帯電が問題となる小さな閉空間に(例えば冷蔵庫1Aの野菜室や冷蔵室)に静電霧化により生成した帯電微粒子水Mを放出する際に好適である。
ここで、上記例では霧化電極2が0V、対向電極3が+5kVとなるように電圧を印加した例で説明したが、霧化電極2に供給された水を静電霧化するために霧化電極2と対向電極3とが所定の電位差となるように電圧を印加するに当って、霧化電極2側の電位を接地電位(0V)とするかまたは霧化電極2側の電位を対向電極3側の電位よりも接地電位(0V)に近い電位となるように霧化電極2と対向電極3との間に電圧を印加するものであれば、上記例にのみ限定されない。好ましくは霧化電極2に印加する低電圧側の電圧値を±1kV以内に設定し、対向電極3側が霧化電極2側よりも高い絶対電圧値となるように電圧を印加すれば、上記帯電低減効果に加え、帯電物からの感電防止効果が図れることになるのでより好ましい。
次に、図5には霧化電極2に水を供給するに当って、空気中の水分を結露させて供給する水供給手段15の他例が示してある。
図5の実施形態においてはペルチェユニット30の冷却部31に霧化電極2を熱的に接続することで水供給手段15が構成してある。
ペルチェユニット30は、熱伝導性の高いアルミナや窒化アルミニウムからなる絶縁板の片面側に回路を形成してある一対のペルチェ回路板32を、互いの回路が向き合うように対向させ、多数列設してあるBiTe系の熱電素子34を両ペルチェ回路板32間で挟持すると共に隣接する熱電素子34同士を両側の回路で電気的に接続させ、ペルチェ入力リード線33を介してなされる熱電素子34への通電により一方のペルチェ回路板32側から他方のペルチェ回路板32側に向けて熱が移動するように設けたものである。更に、上記一方の側(以下、冷却側という)のペルチェ回路板32の外側にはアルミナや窒化アルミニウム等からなる高熱伝導性及び高耐電性の高い冷却用絶縁板35を接続してあり、また、上記他方の側(以下、放熱側という)のペルチェ回路板32の外側にはアルミナや窒化アルミニウム等からなる高熱伝導性の放熱板36を接続してある。
本例においては、冷却側のペルチェ回路板32の絶縁板と冷却用絶縁板35とで冷却部31を形成し、放熱側のペルチェ回路板32の絶縁板と放熱板36とで放熱部37を形成するものであり、熱電素子34を介して冷却部31側から放熱部37側へと熱が移動するようになっている。
したがって、ペルチェユニット30に通電することで、冷却部31に熱的に接続した霧化電極2を冷却して空気中の水分を結露させて霧化電極2に水を供給するようになっている。
このようにして霧化電極2に水を供給する図5に示す実施形態においても、前述の実施形態と同様に、霧化電極2に供給された水を静電霧化するために霧化電極2と対向電極3とが所定の電位差となるように電圧を印加するに当って、霧化電極2側の電位を接地電位とするかまたは霧化電極2側の電位を対向電極3側の電位よりも接地電位に近い電位とするものである。
また、この場合も前述の実施形態と同様に、霧化電極2に印加する低電圧側の電圧値を±1kV以内に設定し、対向電極3側が霧化電極2側よりも高い絶対電圧値となるように電圧を印加するのが好ましい。
次に、図6には霧化電極2に水を供給する水供給手段15の更に他例が示してある。
図6に示す実施形態においては、水(液体)を溜める水溜め部40に液体を溜め、毛細管現象を利用して霧化電極2の先端部に水を供給するようになっている。この場合、霧化電極2に毛細管現象が生じるように細い孔や多孔質となった部分を設けることで、毛細管現象を利用して水を供給する。水溜め部40と霧化電極2とが離れている場合は、毛細管現象を生じされる水搬送部材を介して水溜め部40から霧化電極2に水を供給する。
このようにして霧化電極2に水を供給する図6の実施形態においても、前述の実施形態と同様に、霧化電極2に供給された水を静電霧化するために霧化電極2と対向電極3とが所定の電位差となるように電圧を印加するに当って、霧化電極2側の電位を接地電位とするかまたは霧化電極2側の電位を対向電極3側の電位よりも接地電位に近い電位とするものである。
また、この場合も前述の実施形態と同様に、霧化電極2に印加する低電圧側の電圧値を±1kV以内に設定し、対向電極3側が霧化電極2側よりも高い絶対電圧値となるように電圧を印加するのが好ましい。
また、図示を省略しているがポンプ、水頭圧等を利用して霧化電極2に水を供給する場合も、前述の実施形態と同様に、霧化電極2に供給された水を静電霧化するために霧化電極2と対向電極3とが所定の電位差となるように電圧を印加するに当って、霧化電極2側の電位を接地電位とするかまたは霧化電極2側の電位を対向電極3側の電位よりも接地電位に近い電位とするものである。
また、この場合も前述の実施形態と同様に、霧化電極2に印加する低電圧側の電圧値を±1kV以内に設定し、対向電極3側が霧化電極2側よりも高い絶対電圧値となるように電圧を印加するのが好ましい。
2 霧化電極
3 対向電極

Claims (1)

  1. 霧化電極側の電位を接地電位とするか、又は前記霧化電極側の電位を対向電極側の電位よりも接地電位に近い電位として、前記霧化電極と前記対向電極との間に高電圧を印加し、前記霧化電極に供給された水を静電霧化して、電気力線による移動力に伴う慣性によって、帯電微粒子水を霧化対象空間に放出させる一方、前記静電霧化の際に発生したマイナスイオン又はプラスイオンを前記電気力線による移動力によって、前記対向電極に付着させることを特徴とする静電霧化における帯電低減方法。
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