JP2010167139A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回数切り確変機能と連続予告機能とを共に搭載しつつ、それらの干渉により逆に演出効果を損ねたり制御が複雑になることのない弾球遊技機を提供する。
【解決手段】大当たり判定乱数値を上限保留個数を限度として記憶する情報記憶手段と、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し、遊技図柄が大当たり態様となったときに特別利益状態を発生させる特別利益状態発生手段と、特別利益状態の発生後に図柄変動回数が特定回数となるまで特定遊技状態を発生させる特定遊技状態発生手段と、複数回の図柄変動にわたる連続予告状態を開始させるか否かを判定する連続予告状態開始手段と、連続予告状態中であることを条件に遊技図柄変動中に連続予告演出を実行させる連続予告演出制御手段とを備え、特定遊技状態の終了までの残り変動回数が上限保留個数に達した後、特定遊技状態が終了するまでの間は連続予告状態を開始させない(S3)ように構成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機に関するものである。
例えばパチンコ機では、遊技図柄表示手段による図柄変動後の停止図柄が予め定められた大当たり態様となることに基づいて、例えば開閉式入賞手段を所定の開閉パターンに従って開放する大当たり状態を発生させ、またその大当たり態様が特別大当たり態様となる等の所定の開始条件の成立に基づいて、大当たり状態の発生後に遊技者に有利な特別遊技状態、例えば大当たり確率が通常よりも高くなる高確率状態(いわゆる確変)を発生させるように構成したものが一般的である。
また、以前のパチンコ機では高確率状態は次の大当たりまで継続されるのが通常であったが、特許文献1に記載されたパチンコ機のように、最近では図柄が特定回数変動する間に大当たりにならなければ通常確率状態に移行する、いわゆる「回数切り確変」、「ST」などと称される機能(特定遊技状態)を搭載した機種も多くなっている。
また、例えば特許文献2に記載されたパチンコ機のように、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致するか否か等の判定をその大当たり判定乱数値の取得時、即ち図柄始動手段が遊技球を検出した時点で事前に行い、その判定結果に基づいて予告演出を行うように構成された機種も多い。このような乱数の事前判定に基づく予告演出としては、特定の保留記憶が大当たり判定値と一致する大当たり判定乱数値である可能性が高いことを遊技者に示すべく、その保留記憶に対応する図柄変動までの複数変動にわたる連続予告状態を発生させ、この連続予告状態中の各図柄変動時に所定の連続予告演出を実行する、いわゆる「連続予告」がある。
特開2000−288219号公報 特開2004−147767号公報
このような「連続予告」機能を搭載したパチンコ機においては、連続予告状態を開始することにより、保留記憶中に大当たりが含まれている可能性が高いものと遊技者に期待させることができるが、一方で、それまでの数回の変動は外れとなることを遊技者に宣言してしまうことにもなる。
従って、「回数切り確変」機能と「連続予告」機能とを1つのパチンコ機に搭載する場合、例えば高確率状態が終了するまでの残り変動回数が少なくなってきたときに連続予告状態を開始させると、残り少ない高確率状態中になんとか大当たりになってほしいという遊技者の希望が叶わないことが早々に明らかとなって逆に遊技者の遊技意欲を削ぐ結果となる等、それら各機能が互いに干渉し合って逆に演出効果を損ねる結果となる場合がある。また、高確率状態から通常確率状態への切り換えを跨いで連続予告を行う場合には制御が複雑になってしまうという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、「回数切り確変」機能と「連続予告」機能とを共に搭載しつつ、それらが互いに干渉し合って逆に演出効果を損ねたり、制御が必要以上に複雑になることのない弾球遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、図柄始動手段27a,27bが遊技球を検出することに基づいて取得される変動記憶情報に基づいて遊技図柄を変動表示する遊技図柄表示手段23a,23bと、前記変動記憶情報を前記遊技図柄表示手段23a,23bによる図柄変動に供されるまで所定の上限保留個数を限度として記憶する情報記憶手段53a,53bと、前記変動記憶情報のうちの大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致し、前記遊技図柄の変動後の停止図柄が予め定められた大当たり態様となることに基づいて遊技者に有利な特別利益状態を発生させる特別利益状態発生手段55と、所定の開始条件の成立に基づいて、前記特別利益状態の発生後にそれ以降の前記遊技図柄表示手段23a,23bによる図柄変動回数が特定回数となるまで遊技者に有利な特定遊技状態を発生させる特定遊技状態発生手段57aと、前記情報記憶手段53a,53bに記憶されている前記変動記憶情報のうちの特定変動記憶情報に対応する特定図柄変動までの複数回の図柄変動にわたる連続予告状態を開始させるか否かを判定する連続予告状態開始手段87aと、前記連続予告状態中であることを条件に前記遊技図柄の変動中に所定の連続予告演出を実行させる連続予告演出制御手段87bとを備えた弾球遊技機において、前記特定遊技状態の終了までの前記遊技図柄の残り変動回数が前記上限保留個数と同じ又はそれよりも大きい所定回数に達した後、前記特定遊技状態が終了するまでの間は前記連続予告状態を開始させないように構成されているものである。
本発明によれば、特定遊技状態の終了時点を跨ぐような連続予告状態の発生を阻止できる。これにより、残り少ない特定遊技状態中になんとか大当たりになってほしいという遊技者の希望が叶わないことが早々に明らかになって逆に遊技者の遊技意欲を削ぐ結果となる等、いわゆる「回数切り確変」機能と「連続予告」機能とが互いに干渉し合って逆に演出効果を損ねたり、制御が必要以上に複雑になることを防止できる。
本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の全体斜視図である。 遊技盤の正面図である。 制御系のブロック図である。 第1,第2特別図柄についての大当たり図柄乱数値とそれに対応する特別利益状態及び特別遊技状態を示す図である。 遊技状態毎の普通図柄の当たり確率及び変動時間、第2特別始動口の開閉パターンを示す図である。 第1,第2特別保留個数指定コマンドの一例を示す図である。 連続予告状態開始処理のフローチャートである。 連続予告演出制御処理のフローチャートである。 カウントダウン演出制御処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示す第1,第2特別保留個数指定コマンドの一例を示す図である。 連続予告状態開始処理のフローチャートである。 連続予告演出制御処理のフローチャートである。 カウントダウン演出制御処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図9は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3の前側には、ガラス扉4と前面板5とが上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
前面板5には、その前側に、発射手段(図示省略)に供給するための遊技球を貯留する貯留皿6、発射手段を作動させるための発射ハンドル7等が設けられている。
ガラス扉4の裏側には、図2に示す遊技盤11が着脱自在に装着されている。遊技盤11の前面側には、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール12が環状に装着されると共に、そのガイドレール12の内側の遊技領域13に、センターケース14、普通図柄始動手段15、特別図柄始動手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース14には、液晶式等の画像表示装置21の他、普通図柄表示手段22、第1,第2特別図柄表示手段23a,23b、普通保留個数表示手段24等が設けられている。
画像表示装置21は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25b、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26b、連続予告演出表示手段30a、カウントダウン演出表示手段30b等を構成している。
普通図柄表示手段22は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段15による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段22の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段15が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段24がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段16は、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる図柄変動を開始させるためのもので、上下2つの第1,第2特別始動口(図柄始動手段)27a,27bと、下側の第2特別始動口27bを開閉する開閉手段28とを備え、例えばセンターケース14の下側に配置されている。
第1特別始動口27aは、開閉手段等を有しない非作動式入賞口で、遊技球が入賞したときにその遊技球を検出するように構成されている。第2特別始動口27bは、開閉手段28により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な作動式入賞口で、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段28が所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化し、その開状態中に入賞した遊技球を検出するように構成されている。
第1,第2特別図柄表示手段23a,23bは、夫々1個又は複数個、例えば各1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、第1特別図柄表示手段23aは第1特別始動口27a、第2特別図柄表示手段23bは第2特別始動口27bに遊技球が入賞し、それら第1,第2特別始動口27a,27bが遊技球を検出することを条件に第1,第2特別図柄を所定時間変動表示して、それら第1,第2特別始動口27a,27bによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
第1,第2特別図柄は、例えば数字図柄等ではなく、それ自体としては特別な意味を持たない線と点の組み合わせ等よりなる複数種類の図柄で構成され、それらの図柄のうちの1又は複数が大当たり態様、それ以外が外れ態様に設定されている。
また、第1,第2特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に第1,第2特別始動口27a,27bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bが夫々大当たり判定乱数値の記憶個数 (以下、第1,第2特別保留個数)を表示して、その時点での第1,第2特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
なお、本実施形態では、特別利益状態中には第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中となることはないように制御される。更に、本実施形態では、第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、その保留記憶順に拘わらず、第1特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段23bの図柄変動を優先して行うように構成されている。
第1,第2演出図柄表示手段25a,25bは、例えば第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄の変動表示と時間的に同調して第1,第2演出図柄を変動表示するもので、夫々1個又は複数個、例えば左右方向に3個の第1,第2演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示装置21の表示画面21aに変動表示可能に構成されており、第1演出図柄表示手段25aは第1特別始動口27a、第2演出図柄表示手段25bは第2特別始動口27bに遊技球が入賞することを条件に、第1,第2特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って第1,第2演出図柄の変動を開始すると共に、第1,第2特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、第1,第2演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。なお、上述したように第1,第2特別図柄表示手段23a,23bは同時に変動することはないため、表示画面21a上で第1,第2演出図柄表示手段25a,25bが同時に図柄変動表示を行うことはない。
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。また、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bによる第1,第2演出図柄の変動後の停止図柄は、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄が大当たり態様で停止する場合には大当たり態様となり、第1,第2特別図柄が外れ態様で停止する場合には任意の外れ態様となる。なお、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bは、第1,第2特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行う場合があってもよい。
第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bは、第1,第2特別保留個数分の第1,第2シンボルX,Yの表示個数により第1,第2特別保留個数を表示するもので、同一の表示画面21a上の所定部分、例えば下部側に、第1,第2保留個数分の第1,第2シンボルX,Yを互いに上下に対応させて表示するようになっている。
連続予告演出表示手段30aは、例えば優先側の第2演出図柄表示手段25bによる図柄変動中に、静止画像、動画像等により構成される連続予告演出表示(連続予告演出の一例)を出力するものである。また、カウントダウン演出表示手段30bは、後述する高確率状態が終了するまでの残り変動回数をカウントダウン表示するものである。
大入賞手段17は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板29を備えた開閉式入賞手段で、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの変動後の第1,第2特別図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態が発生したときに、開閉板29が例えば複数種類の開放パターンの何れかに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
図3は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図3において、31は主制御基板、32は演出制御基板で、これら各制御基板31,32は、遊技盤11に装着されたセンターケース14、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤11を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板31は、主に遊技盤11側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段41、普通始動口チェック処理手段42、普通乱数記憶手段43、普通図柄処理手段44、普通利益状態発生手段45、普通図柄表示制御手段46、第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51b、第1,第2特別始動口チェック処理手段52a,52b、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53b、第1,第2特別図柄処理手段54a,54b、特別利益状態発生手段55、第1,第2特別図柄表示制御手段56a,56b、特別遊技状態発生手段57、事前判定手段58、制御コマンド送信手段59等を備えている。
普通乱数作成処理手段41は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段42は、普通図柄始動手段15による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段41で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段43に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段44は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段43に最も早く記憶された当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行う当たり判定機能、当たり/外れの判定結果に基づいて普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択する普通停止図柄選択機能、普通図柄の変動時間を選択する変動時間選択機能等を備えている。
なお本実施形態では、図5に示すように、当たり判定に用いる当たり判定値の数を後述する特別遊技状態中とそれ以外の通常遊技状態中とで異ならせることにより、特別遊技状態中の当たり確率(例えば1/1.3)が通常遊技状態中の当たり確率(例えば1/10)よりも高く設定され、また特別遊技状態中における変動時間(例えば2.7秒)が通常遊技状態中における変動時間(例えば27秒)よりも短くなるように設定されている。
普通利益状態発生手段45は、普通図柄処理手段44による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、第2特別始動口27bの開閉手段28を複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
本実施形態では、図5に示すように、通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)と、この通常開閉パターンよりも開放時間及び/又は開放回数が大となるように設定された特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)の2種類の開閉パターンが設定されており、通常遊技状態中は通常開閉パターンが、特別遊技状態中は特別開閉パターンが選択されるようになっている。
普通図柄表示制御手段46は、普通図柄処理手段44による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段22の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段22による普通図柄の変動を開始させ、普通図柄処理手段44で選択された変動時間が経過することに基づいて、同じく普通図柄処理手段44で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51bは、変動後の第1,第2特別図柄を大当たり態様とするか否かの判定に用いる大当たり判定乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄乱数、第1,第2演出図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン選択乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。なお本実施形態では、大当たり判定乱数が0〜349の範囲に、大当たり図柄乱数が0〜9の範囲に夫々設定されているものとする。
第1,第2特別始動口チェック処理手段52a,52bは、第1,第2特別始動口27a,27bへの遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、第1,第2特別始動口27a,27bが遊技球を検出すること、即ち第1,第2特別始動口27a,27bに遊技球が入賞することに基づいて、第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51bで作成された大当たり判定乱数値、大当たり図柄乱数値を1個ずつ取得し、それら当たり判定乱数値及び当たり図柄乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに記憶させるように構成されている。
第1,第2特別図柄処理手段54a,54bは、第1,第2特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bが変動表示可能な状態となり且つ第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること(第1,第2特別保留個数が1以上であること)を条件に、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに最も早く記憶された大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行う大当たり判定機能、大当たり/外れの判定結果と、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値とに基づいて、第1,第2特別図柄の変動後の停止図柄を選択する特別停止図柄選択機能、大当たり/外れの判定結果に基づいて、第1,第2演出図柄の変動パターンとして複数種類の変動パターンの中から1つを選択する変動パターン選択機能等を備えている。
本実施形態では、後述する高確率状態中以外の通常確率状態中には0〜349のうちの例えば「7」が、高確率状態中にはその「7」に加えて「17」「27」等の複数個(例えば合計10個)が、大当たり判定値として設定されているものとする。
なお、本実施形態では、特別利益状態中には第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中となることはないように制御され、且つ第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、第1特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段23bの図柄変動が優先される。即ち、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れかの変動が終了して次の変動表示が可能な状態となったとき、第1特別保留個数のみが1以上であれば第1特別図柄処理手段54aによる処理が行われ、少なくとも第2特別保留個数が1以上であれば第2 特別図柄処理手段54bによる処理が行われるようになっている。
特別利益状態発生手段55は、第1,第2特別図柄処理手段54a,54bによる判定結果が大当たり判定となり、第1特別図柄表示手段23a又は第2特別図柄表示手段23bの変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて遊技者に有利となる特別利益状態を発生させるものである。特別利益状態中は、大入賞手段17が所定の開放パターンに従って開放されるようになっている。大入賞手段17の開放パターンは例えば複数種類用意されており、特別利益状態発生手段55によってそれらのうちの1つが選択されるようになっている。
本実施形態では、図4に示すようにA,Bの2種類の開放パターンが設けられており、特別利益状態発生手段55は、第1特別図柄が大当たり態様となった場合には、その大当たり態様の種類、即ち大当たり図柄乱数値に応じて開放パターンA,Bの何れかを選択し(図4(a))、第2特別図柄が大当たり態様となった場合には、その大当たり態様の種類、即ち大当たり図柄乱数値に拘わらず開放パターンBのみを選択する(図4(b))ように構成されている。
開放パターンAは、大入賞手段17を0.2秒開放する動作を2ラウンド行うように設定されている。この開放パターンAは、1回の開放時間が0.2秒と僅かでしかもラウンド数も2ラウンドと少ないため、その開放中に遊技球が入賞する可能性は極めて小さい。
開放パターンBは、大入賞手段17を、開放してから所定時間(例えば28秒)経過するかそれまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に閉鎖する動作を、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)行うように設定されている。この開放パターンBの場合、大入賞手段17への1個の入賞に対する賞球を15個とすると、遊技者が普通に発射動作を続けるだけで殆どの場合に9×15×15=2025個の出球が期待でき、開放パターンAに比べて遊技者が得られる直接的な利益は格段に大きくなっている。
第1,第2特別図柄表示制御手段56a,56bは、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの表示制御を行うもので、第1,第2特別図柄処理手段54a,54bによる特別図柄処理に基づいて、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄の変動を開始させると共に、変動パターン選択機能により選択された第1,第2変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、特別停止図柄選択機能により選択された停止図柄態様で第1,第2特別図柄の変動を停止させるようになっている。
特別遊技状態発生手段57は、特別利益状態の発生後の所定期間に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、例えば高確率状態発生手段(特定遊技状態発生手段)57aを備えている。
高確率状態発生手段57aは、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致した場合(所定の開始条件が成立した場合)に、特別利益状態の終了後に高確率状態(特定遊技状態の一例)を発生させるように構成されている。なお、本実施形態では特別利益状態の後には必ず高確率状態が発生するように、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致することを所定の開始条件としたが、例えば大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の判定値と一致することを所定の開始条件として、これが成立した場合にのみ高確率状態を発生させ、例えば大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の判定値と一致しない場合にはその他の遊技状態、例えば時短状態を発生させるようにしてもよい。
高確率状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられると共に、例えば第1,第2特別図柄に関して、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられ、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、第2特別図柄始動手段16bの開閉手段28の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。
また、本実施形態の高確率状態は、いわゆる「回数切り確変」、「ST」などと称されるもので、その発生後の第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄の変動回数が特定回数、例えば70回になるか、又はそれまでに次の大当たり状態が発生した時点で終了するようになっており、高確率状態中に更に高確率状態の開始条件が成立した場合には、その特別利益状態の終了後から新たに高確率状態が開始される、言い換えればその開始条件の成立により特定回数のカウントがリセットされてそれ以降の第1,第2特別図柄の変動回数が特定回数(例えば70回)になるまで高確率状態の終期が先送りされるようになっている。
事前判定手段58は、第2特別図柄処理手段54bによる判定よりも前の所定のタイミング、例えば第2特別始動口27bが遊技球を検出した時点で、その検出によって取得された大当たり判定乱数値の内容を判定するもので、その大当たり判定乱数値が、高確率状態中の大当たり判定値にのみ一致するもの(以下、「高確率時大当たり保留記憶」という)、通常確率状態中の大当たり判定値と一致するもの(以下、「通常確率時大当たり保留記憶」という)、大当たり判定値とは一致しないもの(以下、「外れ保留記憶」という)の何れであるかを判定するように構成されている。
なお、本実施形態では、この事前判定手段58による事前判定処理を、優先側の第2特別図柄表示手段23bについてのみ、即ち第2特別始動口27bが遊技球を検出した場合にのみ行い、非優先側の第1特別図柄表示手段23aについては行わないようになっている。
制御コマンド送信手段59は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板32等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、第1,第2特別図柄処理手段54a,54bによる第1,第2特別図柄処理に基づいて、第1,第2演出図柄の変動パターンを指定する第1,第2変動パターン指定コマンド、第1,第2演出図柄の停止を指示する変動停止コマンド等を演出制御基板32側に送信する機能、特別遊技状態発生手段57による特別遊技状態の発生時及び終了時に特別遊技状態の発生コマンド、終了コマンド等を演出制御基板32側に送信する機能、事前判定手段58による判定結果等に基づいて、第1,第2特別保留個数を指定する第1,第2特別保留個数指定コマンドを演出制御基板32側に送信する機能の他、例えば特別利益状態等の各種遊技状態に基づいて、画像、音声、ランプの制御コマンドを演出制御基板32側に送信する機能等を備えている。
ここで、第1,第2特別保留個数指定コマンドは、例えば図6に示すように、保留1から保留4までの4つの保留記憶に対応している。また、第2特別保留個数指定コマンドに関しては、それら第2特別保留個数に対応する4種類のコマンドが、事前判定手段58による判定結果、即ち外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の3種類に対応して3組設けられている。
演出制御基板32は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25b、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26b、連続予告演出表示手段30a、カウントダウン演出表示手段30b、音声出力手段81、ランプ手段82等の各種演出手段を制御するためのもので、演出図柄表示制御手段83、特別保留個数表示制御手段84、保留記憶手段85、残り変動回数計数手段86、連続予告制御手段87、カウントダウン演出制御手段88、音声制御手段89、ランプ制御手段90等を備えている。
音声制御手段89は、スピーカー等の音声出力手段81の音声出力制御を行うもので、主制御基板31側からの音声制御コマンドに基づいて音声出力手段81から所定の効果音等を出力させるようになっている。ランプ制御手段90は、ランプ手段82等の表示制御を行うもので、主制御基板31側からのランプ制御コマンドに基づいてランプ手段82等を所定のパターンで発光させるようになっている。
演出図柄表示制御手段83は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bの表示制御を行うもので、主制御基板31側から第1,第2変動パターン指定コマンドの何れかを受信した場合に、そのコマンドに対応する変動パターンに従って第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を開始させ、変動停止コマンドを受信したときに、例えばその変動パターンに対応する所定の大当たり態様又は外れ態様で第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を停止させるようになっている。
特別保留個数表示制御手段84は、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bの表示制御を行うもので、第1,第2特別始動口27a,27bにより新たに遊技球が検出され、主制御基板31から第1,第2特別保留個数指定コマンドを受信したときに、その第1,第2特別保留個数指定コマンドに基づいて、画像表示装置21の表示画面21a上の所定位置に第1,第2特別保留個数分の第1,第2シンボルX,Yを表示すると共に、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる図柄変動が新たに開始され、主制御基板31から図柄変動開始時に送信される所定のコマンド、例えば第1,第2変動パターン指定コマンドを受信したときに、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bに表示されている第1,第2シンボルX,Yを1個分前側にシフトするように構成されている。
なお、主制御基板31から受信した第1,第2特別保留個数指定コマンドの内容は、その保留記憶に対応する図柄変動が開始されるまで保留記憶手段85に記憶される。
残り変動回数計数手段86は、高確率状態が終了するまでの残り変動回数を計数するもので、高確率状態が開始されたとき(高確率状態中に更に高確率状態の開始条件が成立した場合を含む)、即ち例えば主制御基板31から特別遊技状態発生コマンドを受信したときに、残り変動回数カウンタに特定回数に対応する値、例えば70をセットすると共に、その後に第1,第2特別図柄の変動が終了する毎にその残り変動回数カウンタの値を1ずつ減算するようになっている。従って、高確率状態中は残り変動回数カウンタの値が0より大となり、その値は高確率状態が終了するまでの残り変動回数を表している。
連続予告制御手段87は、連続予告演出表示手段30aによる連続予告演出を第2特別図柄表示手段23bによる複数回の図柄変動にわたって行う連続予告状態に関する制御を行うもので、連続予告状態開始手段87aと連続予告演出制御手段87bとを備えている。
連続予告状態開始手段87aは、例えば図7に示すような連続予告状態開始処理を制御コマンドの受信を契機として実行するように構成されている。連続予告状態開始手段87aによる連続予告状態開始処理(図7)では、まず第2特別保留個数指定コマンドを受信したか否かが判定され(S1)、第2特別保留個数指定コマンドを受信していない場合には(S1:No)連続予告状態開始処理は終了するが、第2特別保留個数指定コマンドを受信したと判定された場合には、続いてS2〜S4の判定を行う。
S2では、連続予告カウンタの値が0よりも大であるか否かが判定される。ここで、連続予告カウンタは、連続予告状態が発生している場合に、その連続予告状態の終了までの第2特別図柄の変動回数を示すもので、その連続予告カウンタ値が0よりも大であれば連続予告状態中であると判断できる。この連続予告カウンタは、連続予告状態が開始されたときにその時点での第2特別保留個数の値がセットされ(後述するS10)、その後に第2特別図柄が変動する毎に1ずつ減算される(後述する図8のS14)。S2において連続予告カウンタの値が0よりも大である、即ち既に連続予告状態中であると判定された場合(S2:Yes)にはここで連続予告状態開始処理は終了する。
S3では、残り変動回数カウンタの値が0よりも大で且つ所定回数以下であるか否かが判定される。ここで、「所定回数」は第2特別保留個数の上限値(ここでは4)と同じか又はこれよりも大きい値、例えば4に設定される。S3において残り変動回数カウンタの値が0よりも大で且つ所定回数(ここでは4)以下である、即ち高確率状態中であってその終了までの残り変動回数が所定個数以下であると判定された場合(S3:Yes)にはここで連続予告状態開始処理は終了する。
S4では、第2特別保留個数が所定個数、例えば2以上であるか否かが判定される。S4において第2特別保留個数が所定数、例えば2以上でないと判定された場合(S4:Yes)にはここで連続予告状態開始処理は終了する。
続いて、保留記憶手段85に格納されている内容に基づいて、第2特別図柄側について最新以外の保留記憶が全て外れであるか否かが判定され(S5)、最新以外の保留記憶のうちの少なくとも1つが外れでないと判定された場合(S5:No)にはここで連続予告状態開始処理は終了する。
なお、このS5において、最新以外の保留記憶が全てリーチなし外れであるか否かを判定し、最新以外の保留記憶のうちの少なくとも1つがリーチなし外れ変動パターンでない場合にはここで連続予告状態開始処理を終了させるように構成してもよい。この場合には、事前判定手段58により例えば変動パターン選択乱数値を事前判定することにより変動パターンがリーチ変動パターンであるか否かを判定し、その結果を第2特別保留個数指定コマンド等により演出制御基板32側に送信するようにすればよい。
S5において第2特別図柄側の最新以外の保留記憶が例えば全て外れであると判定された場合には(S5:Yes)、保留記憶手段85に格納されている内容に基づいて、第2特別図柄側の最新の保留記憶が大当たりであるか否かが判定され(S6)、大当たりの場合には大当たりの連続予告状態を開始させるか否かの抽選が行われ(S8)、外れの場合にはガセの連続予告状態を開始させるか否かの抽選が行われる(S7)。なお、最新の保留記憶が外れで且つリーチ変動の場合にのみガセの連続予告状態を開始させるか否かの抽選を行うように構成してもよい。
そして、大当たり又はガセの連続予告状態を開始させる旨の抽選結果が得られることを条件に(S9:Yes)、連続予告カウンタに第2特別保留個数の値がセットされ(S10)、連続予告状態開始処理は終了する。
このように、本実施形態では、残り変動回数カウンタの値が0よりも大で且つ所定回数(ここでは4)以下である場合、即ち高確率状態中であってその終了までの残り変動回数が所定個数以下である場合には連続予告状態を開始させないように構成されているため、高確率状態から通常確率状態への切り換えを跨ぐような連続予告状態を考慮する必要はない。従って、S5,S6の判断は、全ての保留記憶について同じ遊技状態(高確率状態又は通常確率状態)のもとで行えばよいため、制御が容易である。
連続予告演出制御手段87bは、連続予告状態中に行う連続予告演出を制御するもので、例えば図8に示すような連続予告演出制御処理を制御コマンドの受信を契機として実行するように構成されている。連続予告演出制御手段87bによる連続予告演出制御処理 (図8)では、まず第2変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判定され(S11)、受信していないと判定された場合には(S11:No)ここで連続予告演出制御処理は終了するが、受信したと判定された場合には(S11:Yes)、連続予告カウンタ値が0よりも大であるか否かが判定される(S12)。
S12において連続予告カウンタの値が0よりも大である、即ち連続予告状態中であると判定された場合には(S12:Yes)、第2演出図柄の変動中に連続予告演出表示手段30aに連続予告演出表示を出力する連続予告演出が実行される(S13)と共に、連続予告カウンタの値が1減算される(S14)。
カウントダウン演出制御手段88は、高確率状態の残り変動回数をカウントダウン表示するカウントダウン演出を制御するもので、例えば図9に示すようなカウントダウン演出制御処理を所定のタイミング、例えば第2特別図柄の変動が終了する毎に実行するように構成されている。カウントダウン演出制御手段88によるカウントダウン演出制御処理 (図9)では、残り変動回数カウンタの値が判定され(S21)、残り変動回数カウンタの値が0よりも大で且つ所定回数(ここでは4)以下である、即ち高確率状態中であってその終了までの残り変動回数が所定個数以下であると判定されることを条件に(S21:Yes)、残り変動回数カウンタの値、即ちその時点での高確率状態の残り変動回数の値をカウントダウン演出表示手段30bに表示させる(S22)。
これにより、高確率状態の残り変動回数が所定回数に達すれば、それ以降、その残り変動回数がカウントダウン演出表示手段30bにカウントダウン表示される。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、第1,第2特別始動口27a,27bと第1,第2特別図柄表示手段23a,23bとを2組備え、第1,第2特別始動口27a,27bによる遊技球の検出順序に拘わらず第1特別図柄表示手段23aよりも第2特別図柄表示手段23bを優先的に変動させるように構成されており、高確率状態(特定遊技状態)の終了までの残り変動回数が第2特別図柄側の上限保留個数と同じ又はそれよりも大きい所定回数(例えば4)に達した後、高確率状態が終了するまでの間は連続予告状態を開始させないように構成されているため、高確率状態から通常確率状態への切り換えを跨ぐような連続予告状態の発生を阻止できる。これにより、残り少ない高確率状態中になんとか大当たりになってほしいという遊技者の希望が叶わないことが早々に明らかになって逆に遊技者の遊技意欲を削ぐ結果となる等、いわゆる「回数切り確変」機能と 「連続予告」機能とが互いに干渉し合って逆に演出効果を損ねたり、制御が必要以上に複雑になることを防止できる。
また、高確率状態(特定遊技状態)の終了までの残り変動回数が所定回数(例えば4)に達した後、その残り変動回数をカウントダウン表示により報知する演出を行うように構成されているため、遊技者を残り少ない高確率状態での図柄変動に注目させて期待感をより高揚させることが可能である。
図10〜図13は本発明の第2の実施形態を例示し、第1の実施形態を一部変更して、第1,第2特別始動口27a,27bによる遊技球の検出順序に従って第1,第2特別図柄表示手段23a,23bを順次変動させるように構成した例を示している。
本実施形態では、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bに優先順位はないため、事前判定手段58(図3)では、第2特別始動口27bが遊技球を検出した場合だけでなく、第1特別始動口27aが遊技球を検出した場合も、その検出によって取得された大当たり判定乱数値の内容が判定されるようになっている。
また、図10に示すように、第1特別保留個数指定コマンドも第2特別保留個数指定コマンドと同様、第1特別保留個数に対応する4種類のコマンドが、事前判定手段58による判定結果、即ち外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の3種類に対応して3組設けられており、事前判定手段58による判定結果と、第1,第2特別保留個数とに応じて、図10に示す第1,第2特別保留個数指定コマンドの何れかが演出制御基板32側に送信される。
また、連続予告状態開始手段87a(図3)による連続予告状態開始処理(図11)では、S1aに示すように、第2特別保留個数指定コマンドを受信した場合だけでなく第1特別保留個数指定コマンドを受信した場合にも(S1a:Yes)、第1,第2特別保留個数の合計が所定数、例えば2以上であること等を条件に(S4a:Yes)、連続予告状態を開始させるか否かの判定(S5〜S8等)を行うようになっている。
また、S5,S6では第1特別図柄側と第2特別図柄側の計8個の保留記憶を対象に判定を行い、S7又はS8で連続予告状態を開始させる旨の抽選結果が得られた場合には (S9:Yes)、S10aにおいて連続予告カウンタにその初期値として第1,第2特別保留個数の合計がセットされるようになっている。
またS3aでは、第1の実施形態と同様、残り変動回数カウンタの値が0よりも大で且つ所定回数以下であるか否かが判定されるが、本実施形態では、この「所定回数」は第1,第2特別保留個数の夫々の上限保留個数の合計と同じ値又はそれよりも大きい値、例えば8に設定され、高確率状態中であってその終了までの残り変動回数がその所定個数以下であると判定された場合には連続予告状態を開始させない、即ち連続予告状態を開始させるか否かの判定(S5〜S8等)を行わないようになっている。
また、連続予告演出制御手段87b(図3)による連続予告演出制御処理(図12)では、第2変動パターンコマンドだけでなく第1変動パターンコマンドを受信した場合にも(S11a:Yes)、S12において連続予告カウンタの値が0よりも大であると判定されることを条件に、第1,第2演出図柄の変動中に連続予告演出が実行される(S13)ようになっている。
更に、カウントダウン演出制御手段88(図3)によるカウントダウン演出制御処理 (図13)では、残り変動回数カウンタの値が0よりも大で且つ所定回数、即ち第1,第2特別保留個数の夫々の上限保留個数の合計と同じ値又はそれよりも大きい値(ここでは8)以下であると判定されることを条件に(S21a:Yes)、残り変動回数カウンタの値、即ちその時点での高確率状態の残り変動回数の値をカウントダウン演出表示手段30bに表示させる(S22)ように構成されている。
以上のように、第1,第2特別始動口27a,27bによる遊技球の検出順序に従って第1,第2特別図柄表示手段23a,23bを順次変動させるように構成した場合でも、高確率状態(特定遊技状態)の終了までの残り変動回数が第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの夫々の上限保留個数の合計と同じ値又はそれよりも大きい所定回数に達した後、高確率状態が終了するまでの間は連続予告状態を開始させないように構成することで、第1の実施形態と同様、高確率状態から通常確率状態への切り換えを跨ぐような連続予告状態の発生を阻止でき、いわゆる「回数切り確変」機能と「連続予告」機能とが互いに干渉し合って逆に演出効果を損ねたり、制御が必要以上に複雑になることを防止できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では、図柄始動手段27a,27bと遊技図柄表示手段23a,23bとを2組搭載したパチンコ機について例示したが、図柄始動手段と遊技図柄表示手段とを1組(全く異なる利益状態を発生させるものを除く)搭載したパチンコ機についても、同様に実施可能である。即ち、高確率状態(特定遊技状態)の終了までの遊技図柄の残り変動回数が上限保留個数と同じ又はそれよりも大きい所定回数に達した後、高確率状態(特定遊技状態)が終了するまでの間は連続予告状態を開始させずないように構成すればよい。
特定遊技状態は高確率状態に限られるものではなく、時短状態等を特定遊技状態としてもよい。また実施形態では、特別遊技状態として高確率状態(特定遊技状態)のみを設け、特別利益状態の終了後には必ず高確率状態が発生するように構成したが、特別遊技状態として高確率状態以外の例えば時短状態等を設け、大当たり図柄乱数値等に応じてそれら複数の特別遊技状態の何れかが発生するように構成してもよい。
実施形態の連続予告状態開始手段87aは、特別乱数記憶手段(情報記憶手段)53a,53bに記憶されている変動記憶情報のうちの特定変動記憶情報に対応する特定図柄変動までの複数回の図柄変動にわたる連続予告状態を発生させるか否かを判定するように構成されているが、その特定変動記憶情報は、必ずしもその判定時点における最新の変動記憶情報である必要はない。即ち、連続予告状態開始手段87aによる判定時の特別保留個数が仮に4個であった場合、例えば3個目の変動記憶に対応する図柄変動を最終変動とする連続予告状態を発生させてもよい。
また実施形態では、連続予告状態開始手段87aによる連続予告状態開始処理は、特別図柄始動手段16による遊技球検出時に実行されるように構成されているが、これに限られるものではなく、例えば特別図柄の変動開始時に実行されるように構成してもよい。
連続予告状態の最終変動がリーチ変動となること、及び/又は連続予告状態の最終変動以外の全ての変動がリーチなし変動となることを条件に連続予告状態を開始させるように構成してもよい。この場合、事前判定手段58において、大当たり判定用乱数値だけでなく変動パターンの種類を決定するための乱数値も事前に判定し、その判定結果を例えば特別保留個数指定コマンド等により演出制御基板32側に送信するように構成すればよい。
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。
23a 第1特別図柄表示手段(遊技図柄表示手段)
23b 第2特別図柄表示手段(遊技図柄表示手段)
27a 第1特別始動口(図柄始動手段)
27b 第2特別始動口(図柄始動手段)
53a 第1特別乱数記憶手段(情報記憶手段)
53b 第2特別乱数記憶手段(情報記憶手段)
55 特別利益状態発生手段
57a 高確率状態発生手段(特定遊技状態発生手段)
87a 連続予告状態開始手段
87b 連続予告演出制御手段

Claims (4)

  1. 図柄始動手段(27a,27b)が遊技球を検出することに基づいて取得される変動記憶情報に基づいて遊技図柄を変動表示する遊技図柄表示手段(23a,23b)と、前記変動記憶情報を前記遊技図柄表示手段(23a,23b)による図柄変動に供されるまで所定の上限保留個数を限度として記憶する情報記憶手段(53a,53b)と、前記変動記憶情報のうちの大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致し、前記遊技図柄の変動後の停止図柄が予め定められた大当たり態様となることに基づいて遊技者に有利な特別利益状態を発生させる特別利益状態発生手段(55)と、所定の開始条件の成立に基づいて、前記特別利益状態の発生後にそれ以降の前記遊技図柄表示手段(23a,23b)による図柄変動回数が特定回数となるまで遊技者に有利な特定遊技状態を発生させる特定遊技状態発生手段(57a)と、前記情報記憶手段(53a,53b)に記憶されている前記変動記憶情報のうちの特定変動記憶情報に対応する特定図柄変動までの複数回の図柄変動にわたる連続予告状態を開始させるか否かを判定する連続予告状態開始手段(87a)と、前記連続予告状態中であることを条件に前記遊技図柄の変動中に所定の連続予告演出を実行させる連続予告演出制御手段(87b)とを備えた弾球遊技機において、前記特定遊技状態の終了までの前記遊技図柄の残り変動回数が前記上限保留個数と同じ又はそれよりも大きい所定回数に達した後、前記特定遊技状態が終了するまでの間は前記連続予告状態を開始させないように構成されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記残り変動回数が前記所定回数に達した後、前記残り変動回数を報知する演出を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記図柄始動手段(27a,27b)と前記遊技図柄表示手段(23a,23b)とを複数組備え、前記図柄始動手段(27a,27b)による遊技球の検出順序に従って前記複数の遊技図柄表示手段(23a,23b)を順次変動させるように構成されており、前記所定回数を、前記遊技図柄表示手段(23a,23b)の夫々の前記上限保留個数の合計と同じ値又はそれよりも大きい値に設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記図柄始動手段(27a,27b)と前記遊技図柄表示手段(23a,23b)とを2組備え、前記図柄始動手段(27a,27b)による遊技球の検出順序に拘わらず前記遊技図柄表示手段(23a,23b)のうちの一方を優先的に変動させるように構成されており、前記所定回数を、前記優先側の遊技図柄表示手段(23b)の前記上限保留個数と同じ値又はそれよりも大きい値に設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
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