JP2010165863A - コイル部品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤ間の距離がすべてのターンにおいて一定に保たれたコイル部品を提供する。
【解決手段】コイル部品100は、巻芯部11及び巻芯部11の両端に設けられた一対の鍔部12,13を有するドラムコア10と、鍔部12,13に設けられた複数の端子電極14,15及びダミー端子電極16と、巻芯部11に巻回された第1及び第2のワイヤ17,18と、巻芯部11に巻回され第1のワイヤ17と第2のワイヤ18との間の線間距離を規定するダミーワイヤ19とを備えている。第1及び第2のワイヤ17,18間の線間距離L1はダミーワイヤ19の直径によって決定される。第1のワイヤ17と第2のワイヤ18との間にダミーワイヤ19を介在させることにより、両者の線間距離を常に一定に保つことができ、これにより特性インピーダンスのばらつきが低減される。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品及びその製造方法に関し、特に、ドラムコアを用いた巻線タイプのコイル部品及びその巻線方法に関するものである。
コモンモードフィルタやバルントランス等のコイル部品としてドラムコアを用いた巻線タイプのものが知られている。これらのコイル部品におけるワイヤの巻回方法の一つとしてバイファイラ巻きが知られている。バイファイラ巻きは、2本又は3本以上の巻線を同時に巻回する方法であり、特にコモンモードフィルタにおいては、2つのインダクタンスの対称性を確保するためバイファイラ巻きを採用することが多い。また、バイファイラ巻きする際、コイル部品の特性インピーダンスを調整するため、ワイヤ間に隙間を空ける場合がある(特許文献1参照)。ワイヤ間の距離を変えることでワイヤ間の容量成分も変化するため、特性インピーダンスを変更することができる。
しかしながら、バイファイラ巻きされる2本のワイヤ間の距離をすべてのターンにおいて一定に保つことは非常に困難である。特に自動巻線機を使用してワイヤを巻回する場合には、ターン数が多くなるほど困難性が増し、最終ターンに近づくにつれてワイヤ間の距離が短くなるという問題がある。
このような問題を解決するため、例えば特許文献1では、巻芯部に等間隔の溝を設け、この溝内にワイヤが嵌り込むようにすることで線間距離を一定にする方法が提案されている。また、特許文献2では、巻芯部に凸部を設け、この凸部を基準にして線間距離を規定する方法が提案されている。
特開2006−210755号公報 特開2004−311560号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載された従来のコイル部品においては、巻芯部に溝や凸部を形成する必要があるため、巻芯部を高い加工精度で加工する必要があり、ドラムコアの製造歩留まりが低下するなど、製造コストが増大するという問題がある。また、特許文献2に記載の方法では凸部に接触させながらワイヤを巻回しなければならないため、実際には巻線作業が難しいという問題がある。
したがって、本発明の目的は、ワイヤ間の距離がすべてのターンにおいて一定に保たれたコイル部品を提供することにある。
また、本発明の目的は、ドラムコアに特別な加工を施すことなく、ワイヤ間の距離をすべてのターンにおいて一定に保つことが可能なコイル部品の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によるコイル部品は、巻芯部及び巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部を有するドラムコアと、巻芯部に巻回された第1及び第2のワイヤと、巻芯部に巻回され、第1のワイヤと第2のワイヤとの間の一定の線間距離を規定するダミーワイヤとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1のワイヤ17と第2のワイヤ18との間にダミーワイヤ19を介在させることにより、両者の線間距離を常に一定に保つことができる。したがって、第1のワイヤ17と第2のワイヤ18との間の浮遊容量を一定にすることができ、これにより特性インピーダンスのばらつきがない高品質なコイル部品を提供することができる。
本発明によるコイル部品は、鍔部に設けられた端子電極及びダミー端子電極をさらに備え、第1及び第2のワイヤの両端は端子電極にそれぞれ接続され、ダミーワイヤの両端はダミー端子電極に接続されていることが好ましい。この構成によれば、第1及び第2のワイヤには信号ラインからの電流が供給されるが、ダミー端子電極はフローティング状態であるため、ダミーワイヤには信号が供給されない。したがって、第1及び第2のワイヤのみをインダクタンスとして機能させることができる。
本発明において、第1及び第2のワイヤ及びダミーワイヤはいずれも巻芯部の表面に接して巻回されており、ダミーワイヤは、第1のワイヤと第2のワイヤとの間に挿入されていることが好ましい。この構成によれば、単層の巻線構造において第1及び第2のワイヤ缶の線間距離を一定にすることができる。
本発明において、ダミーワイヤは、巻芯部の表面に接して巻回されており、第1及び第2のワイヤは、ダミーワイヤ上に巻回され且つダミーワイヤによって形成される窪みに嵌り込んでいることが好ましい。この構成によれば、二層の巻線構造において第1及び第2のワイヤ間の線間距離を一定にすることができる。
本発明において、第1及び第2のワイヤ及びダミーワイヤは巻芯部に対して同一方向に巻回されていることが好ましい。この構成によれば、コイル部品をコモンモードフィルタとして構成することができ、特性のバラツキが小さい高品質なコモンモードフィルタを提供することができる。
また、上記課題を解決するため、本発明によるコイル部品の製造方法は、第1のワイヤ及び第2のワイヤをドラムコアの巻芯部に所定のターン数で交互に巻回した後、第1のワイヤと第2のワイヤとの間にダミーワイヤを前記所定のターン数で巻回することにより、第1のワイヤと第2のワイヤとの間の一定の線間距離を規定することを特徴とする。この方法によれば、第1及び第2のワイヤ間の一定の線間距離を容易且つ確実に規定することができる。
また、本発明によるコイル部品の製造方法は、ダミーワイヤをドラムコアの巻芯部に所定のターン数で巻回した後、ダミーワイヤの両側面に接するように第1のワイヤと第2のワイヤとをそれぞれ前記所定のターン数で巻回することにより、第1のワイヤと第2のワイヤとの間の一定の線間距離を規定することを特徴とする。この方法によっても第1及び第2のワイヤ間の一定の線間距離を容易且つ確実に規定することができる。
さらに、本発明によるコイル部品の製造方法は、第1のワイヤとダミーワイヤとをバイファイラ巻により所定のターン数で巻回した後、ダミーワイヤの側面に接するように第2のワイヤを前記所定のターン数で巻回することにより、第1のワイヤと第2のワイヤ間にダミーワイヤを配置することを特徴とする。この方法によっても第1及び第2のワイヤ間の一定の線間距離を容易且つ確実に規定することができる。
本発明においては、第1のワイヤ、ダミーワイヤ及び第2のワイヤを巻芯部に巻回した後、ダミーワイヤを取り除くことが好ましい。これによれば、完成状態においてダミーワイヤが存在しないため、その端末を固定するためのダミー端子電極を不要にすることができる。したがって、ダミー端子電極を備えていない既存のドラムコアを使用することができ、製造コストを低減することができる。
このように、本発明によれば、ワイヤ間の距離がすべてのターンにおいて一定に保たれたコイル部品を提供することができる。また、本発明によれば、ワイヤ間の距離をすべてのターンにおいて一定に保つことが可能なコイル部品の製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態によるコイル部品の構造を示す略斜視図である。 本実施形態によるコイル部品の略断面図である。 コイル部品100の実装形態の一例を示す略斜視図である。 コイル部品100の製造工程の一部である巻線工程の一例を示す模式図である。 コイル部品100の製造工程の一部である巻線工程の他の例を示す模式図である。 コイル部品の製造工程の一部である巻線工程のさらに他の例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態によるコイル部品200の巻線工程を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態によるコイル部品300の構造を示す略断面図である。 コイル部品300の製造工程の一部である巻線工程の一例を示す模式図である。 第4の実施形態によるコイル部品400の構造を示す略斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるコイル部品の構造を示す略斜視図である。また、図2は、本実施形態によるコイル部品の略断面図である。
図1に示すように、本実施形態によるコイル部品100は、巻芯部11及び巻芯部11の両端に設けられた一対の鍔部12,13を有するドラムコア10と、鍔部12,13に設けられた複数の端子電極14,15及びダミー端子電極16と、巻芯部11に巻回された第1及び第2のワイヤ17,18と、巻芯部11に巻回され第1のワイヤ17と第2のワイヤ18との間の線間距離を規定するダミーワイヤ19とを備えている。
ドラムコア10はフェライト等の強磁性材料からなり、ドラムコア10の鍔部12,13の底面には2つの端子電極14,15及びダミー端子電極16がそれぞれ設けられている。端子電極14,15は第1及び第2のワイヤ17,18をそれぞれ接続するためのものであり、ダミー端子電極16はダミーワイヤ19を接続するためのものである。特に限定されるものではないが、端子電極14,15は鍔部12,13の幅方向の両端に設けられていることが好ましく、ダミー端子電極16は鍔部12,13の幅方向の中央部に設けられていることが好ましい。このように構成することで、端子電極14,15及びダミー端子電極16のレイアウトの対称性を確保することができる。
第1及び第2のワイヤ17,18は実際のコイルとして機能するものであるため、その材料は高い導電性を有することが好ましい。一方、ダミーワイヤ19は、実際のコイルとして機能するものではなく、第1及び第2のワイヤ17,18間の線間距離を規定するためのものであるため、導電性を有する必要はないが、第1及び第2のワイヤ17,18と同じように取り扱うことができる点を考慮すれば、第1及び第2のワイヤ17,18と同一の材料であることが好ましく、第1及び第2のワイヤ17,18間の絶縁性を確保するため樹脂被覆されたものであることが好ましい。第1及び第2のワイヤ17,18及びダミーワイヤ19はいずれも巻芯部11の表面に直接巻回されている。第1のワイヤ17の側面はダミーワイヤの一方の側面に接しており、第2のワイヤ18の側面はダミーワイヤの他方の側面に接している。
第1のワイヤ17、ダミーワイヤ19、及び第2のワイヤ18はこの順で同一方向に巻回されている。本実施形態の場合、各ワイヤ17〜19は鍔部12から鍔部13に向かって右回りで巻回されている。ダミーワイヤ19の直径は、目的とする第1及び第2のワイヤ17,18間の線間距離、つまり特性インピーダンスによって決定される。そのため、本実施形態のようにダミーワイヤ19の直径が第1及び第2のワイヤ17,18の直径よりも小さい場合の他、第1及び第2のワイヤ17,18と同一な場合や大きい場合もある。
同一ターンにおける第1及び第2のワイヤ17,18間の線間距離L1は、上述の通り、ダミーワイヤ19の直径によって決定されるが、隣接ターンにおける第1及び第2のワイヤ17,18間の線間距離L2は、線間容量が発生しない程度の十分な長さに設定されている。そのため、本実施形態において隣接ターン間の線間距離を規定するダミーワイヤを設ける必要はない。ただし、隣接ターンにおける第1及び第2のワイヤ17,18間の距離を近づけてもよく、そのような場合にはダミーワイヤを使用することも可能である。この場合、2本のダミーワイヤが必要となる。
本実施形態によれば、第1のワイヤ17と第2のワイヤ18との間にダミーワイヤ19を介在させることにより、両者の線間距離を常に一定に保つことができる。したがって、第1のワイヤ17と第2のワイヤ18との間の浮遊容量を一定にすることができ、これにより特性インピーダンスのばらつきがない高品質なコイル部品を提供することができる。
図3は、コイル部品100の実装形態の一例を示す略斜視図である。
図3に示すように、コイル部品100はプリント基板50上に実装されるが、このとき鍔部12側の端子電極14,15は一対の信号ライン51A,52Aに接続されたランドパターン53A,54Aに接続され、鍔部13側の端子電極14,15は一対の信号ライン51B,52Bに接続されたランドパターン53B,54Bに接続される。また、ダミー端子電極16,16は、ランドパターン55A,55Bに接続されるが、ランドパターン55A,55Bは信号ラインやグランドに接続されておらず、オープン状態(フローティング状態)である。そのため、第1及び第2のワイヤ17,18には信号ライン51,52からの電流が供給されるが、ダミーワイヤ19には信号が供給されない。このように、ダミーワイヤ19及びダミー端子電極16が「ダミー」と呼ばれる理由は、それらに信号が供給されず、コイルや端子電極として機能しないことによるものである。
第1及び第2のワイヤ17,18及びダミーワイヤ19の巻回方法としては、それら3本のワイヤを同一の巻線方向で同時に巻回するいわゆるトリファイラ巻きにより行ってもよく、その他、以下に示すいくつかの方法が考えられる。
図4は、コイル部品100の製造工程の一部である巻線工程の一例を示す模式図である。
図4(a)に示すように、この巻線工程では、まず第1及び第2のワイヤ17、18を巻芯部11に所定のターン数且つ所定の巻回方向で巻回する。これにより、第1及び第2のワイヤ17,18は交互に巻回された状態となる。このとき、第1のワイヤ17と第2のワイヤ18との間には隙間を設ける必要がある。隙間は各ターンで多少ばらつきがあってもよいが、ダミーワイヤ19の直径以下であることが必要であり、ダミーワイヤ19の直径よりもわずかに狭いくらいが好ましい。なお、第1及び第2のワイヤ17,18の巻回方法としては、第1のワイヤと第2のワイヤ17,18を同時に巻回するバイファイラ巻きであってもよく、第1及び第2のワイヤ17、18の一方を巻回した後、他方を巻回する方法であってもよい。
次に、図4(b)に示すように、第1のワイヤ17と第2のワイヤ18との間にダミーワイヤ19を挿入するように巻回する。このとき、ダミーワイヤ19の巻回方向は第1及び第2のワイヤ17,18と同一であり、ターン数も同一である。このように、第1及び第2のワイヤ17,18を巻芯部11に巻回した後、両者の間にダミーワイヤ19を挿入することにより、第1及び第2のワイヤ17,18間の線間距離を一定にすることができる。
図5は、コイル部品100の製造工程の一部である巻線工程の他の例を示す模式図である。
図5(a)に示すように、この巻線工程では、まずダミーワイヤ19を巻芯部11に所定のターン数且つ所定の巻回方向で巻回する。ダミーワイヤ19のピッチは、第1及び第2のワイヤ17,18を巻回することを考慮した所定のピッチにする必要がある。次に、図5(b)に示すように、ダミーワイヤ19の一方の側面に接するように第1のワイヤ17をダミーワイヤ19と同一のターン数且つ同一の巻回方向で巻回する。次に、図5(c)に示すように、ダミーワイヤ19の他方の側面に接するように第2のワイヤ18をダミーワイヤ19と同一のターン数且つ同一の巻線方向で巻回する。こうして、図示のように、第1のワイヤ17と第2のワイヤ18とが交互に巻回され且つ第1及び第2のワイヤ17,18間にダミーワイヤ19が介在した状態となる。このように、ダミーワイヤ19を巻芯部11に巻回した後、ダミーワイヤ19の両側に第1及び第2のワイヤ17,18をそれぞれ配置することにより、第1及び第2のワイヤ17,18間の線間距離を一定にすることができる。
図6は、コイル部品の製造工程の一部である巻線工程のさらに他の例を示す模式図である。
図6(a)に示すように、この巻線工程では、まず第1のワイヤ17とダミーワイヤ19とを同一のターン数且つ同一の巻回方向でバイファイラ巻きした後、図6(b)に示すように、このダミーワイヤ19の側面に接するように第2のワイヤ18をダミーワイヤ19と同一ターン数且つ同一の巻回方向で巻回する。これにより、第1及び第2のワイヤ17,18及びダミーワイヤ19が所定のターン数で巻回される。このように、第1のワイヤ17及びダミーワイヤ19を巻芯部11に巻回した後、第2のワイヤ18を巻回することにより、第1及び第2のワイヤ17,18間の線間距離を一定にすることができる。
図7は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品200の巻線工程を示す模式図である。
図7に示すように、このコイル部品200の特徴は、第1及び第2のワイヤ17,18の線間距離を規定するダミーワイヤ19が最後に取り除かれる点にある。まず図7(a)に示すように、第1及び第2のワイヤ17,18を巻回した後、図7(b)に示すように、第1及び第2のワイヤ17,18間にダミーワイヤ19を挿入して両者の線間距離を規定する。尚、ここまでの工程は、図4〜図6に示した種々の方法を用いることができる。その後、図7(c)に示すように、第1及び第2のワイヤ17,18の位置がずれないようにダミーワイヤ19を取り除くことにより、第1及び第2のワイヤ17,18の線間距離が一定に保たれ且つダミーワイヤ19のないコイル部品200が完成する。
このコイル部品200によれば、完成状態においてダミーワイヤ19がないため、その端末を固定するためのダミー端子電極16を不要にすることができる。したがって、ダミー端子電極16を備えていない既存のドラムコアを使用することができ、製造コストを低減することができる。
図8は、本発明の第3の実施形態によるコイル部品300の構造を示す略断面図である。
図8に示すように、本実施形態によるコイル部品300は二層の巻線構造を有しており、下層のダミーワイヤ19上に第1及び第2のワイヤ17,18が巻回されている点を特徴としている。ダミーワイヤ19は巻芯部11の表面に密に巻回されており、第1及び第2のワイヤ17,18は、ダミーワイヤ19によって形成される線間の窪みに嵌り込んでいる。ダミーワイヤ19の直径は、目的とする第1及び第2のワイヤ17,18間の線間距離、つまり特性インピーダンスによって決定されるが、第1及び第2のワイヤ17,18間の隙間を確保するためには、図示のように第1及び第2のワイヤ17,18の直径よりも大きいことが必要である。
図9は、コイル部品300の製造工程の一部である巻線工程の一例を示す模式図である。
図9に示すように、この巻線工程では、まずダミーワイヤ19を巻芯部11に所定のターン数且つ所定の巻回方向で密に巻回する。次に、ダミーワイヤ19の線間の窪みに嵌り込むように、第1及び第2のワイヤ17,18を交互に巻回する。これにより、ダミーワイヤ19により線間距離が規定された第1及び第2のワイヤ17,18を巻回することができる。
図10は、第4の実施形態によるコイル部品400の構造を示す略斜視図である。
図10に示すように、このコイル部品400は、ドラムコア40の鍔部12,13それぞれに設けられた端子電極14,15が、鍔部12,13の底面のみならず側面及び上面にも形成されている点にある。第1及び第2のワイヤ17,18の端部は端子電極14,15の上部電極14a,15aにそれぞれ熱圧着により接続される。上部電極14a,15aは鍔部12,13の上面に設けられた電極部分である。一方、ダミーワイヤ19を接続するためのダミー端子電極16は、鍔部12,13の上面にのみ形成されており、側面や底面には形成されていない。そのため、プリント基板50上にダミー端子電極16に対応する孤立のランドパターン(図2の55A,55B)を用意する必要はない。
コイル部品400はプリント基板50上に実装されるが、このとき端子電極14,15は一対の信号ライン51(51A,51B),52(52A,52B)に接続されたランドパターン53(53A,53B),54(54A,54B)に接続され、ダミー端子電極16はフローティング状態である。そのため、第1及び第2のワイヤ17,18には信号ラインからの電流が供給されるが、ダミーワイヤ19には信号が供給されない。したがって、図3に示したドラムコア10と同様に第1及び第2のワイヤ17,18及びダミーワイヤ19を機能することができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能であり、これらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、2本のワイヤ間の線間距離を規定しているが、ワイヤの本数は特に限定されず、3本以上であってもよい。例えば、3本のワイヤをトリファイラ巻きした後、各ワイヤ間にダミーワイヤを挿入することにより、3本のワイヤ間の線間距離を一定にすることができる。
10 ドラムコア
11 巻芯部
12,13 鍔部
14,15 端子電極
14a,15a 端子電極の上部電極
16 ダミー端子電極
17,18 ワイヤ
19 ダミーワイヤ
40 ドラムコア
50 プリント基板
51,51A,51B 信号ライン
52,52B,52B 信号ライン
53,53A,53B ランドパターン
54,54A,54B ランドパターン
100 コイル部品
200 コイル部品
300 コイル部品
400 コイル部品
L1 第1及び第2のワイヤ間の線間距離(同一ターン)
L2 第1及び第2のワイヤ間の線間距離(隣接ターン)

Claims (9)

  1. 巻芯部及び前記巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部を有するドラムコアと、
    前記巻芯部に巻回された第1及び第2のワイヤと、
    前記巻芯部に巻回され、前記第1のワイヤと前記第2のワイヤとの間の一定の線間距離を規定するダミーワイヤとを備えることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記鍔部に設けられた端子電極及びダミー端子電極をさらに備え、
    前記第1及び第2のワイヤの両端は前記端子電極にそれぞれ接続され、
    前記ダミーワイヤの両端は前記ダミー端子電極に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第1及び第2のワイヤ及び前記ダミーワイヤはいずれも前記巻芯部の表面に接して巻回されており
    前記ダミーワイヤは、前記第1のワイヤと前記第2のワイヤとの間に挿入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記ダミーワイヤは、前記巻芯部の表面に接して巻回されており、
    前記第1及び第2のワイヤは、前記ダミーワイヤ上に巻回され且つ前記ダミーワイヤによって形成される窪みに嵌り込んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  5. 前記第1及び第2のワイヤ及び前記ダミーワイヤは前記巻芯部に対して同一方向に巻回されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコイル部品。
  6. 第1のワイヤ及び第2のワイヤをドラムコアの巻芯部に所定のターン数で交互に巻回した後、前記第1のワイヤと前記第2のワイヤとの間にダミーワイヤを前記所定のターン数で巻回することにより、前記第1のワイヤと前記第2のワイヤとの間の一定の線間距離を規定することを特徴とするコイル部品の製造方法。
  7. ダミーワイヤをドラムコアの巻芯部に所定のターン数で巻回した後、前記ダミーワイヤの両側面に接するように第1のワイヤと第2のワイヤとをそれぞれ前記所定のターン数で巻回することにより、前記第1のワイヤと第2のワイヤとの間の一定の線間距離を規定することを特徴とするコイル部品の製造方法。
  8. 第1のワイヤとダミーワイヤとをバイファイラ巻により所定のターン数で巻回した後、前記ダミーワイヤの側面と接するように第2のワイヤを前記所定のターン数で巻回することにより、前記第1のワイヤと前記第2のワイヤとの間にダミーワイヤを配置することを特徴とするコイル部品の製造方法。
  9. 前記第1のワイヤ、前記ダミーワイヤ及び前記第2のワイヤを前記巻芯部に巻回した後、前記ダミーワイヤを取り除くことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載のコイル部品の製造方法。
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