JP2010165131A - 火災報知器及び火災報知器のいたずら防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】火災報知器1の報知器本体部2には透明な覗き窓7と、覗き窓7を開閉する開閉扉13が設けられており、覗き窓7の奥に、警報装置15に対して火災を報知するための押しボタン3が設けられている。また、開閉扉13の開閉を検知する検知手段(センサ14)と、検知手段の検知結果が閉のとき、所定時間警報を発動する警報装置15とが設けられている。いたずらをしようとして開閉扉13を開くと警報装置15が作動し、周囲に注意を喚起が促される。これにより、火災報知器に対するいたずらを防止することができる。
【選択図】図1
Description
火災報知器1には、報知器本体部2と、火災を報知するための押しボタン3と、押しボタン3の電気的なスイッチングにより警報システム4に対して火災の発生を報知する通報回路5とが設けられている。火災報知器1の報知器本体部2は通路壁等の建物の壁10に埋設されている。報知器本体部2の前面部は建物の壁10に露出しており、火災報知器1の押しボタン3は、報知器本体部2の前面に開口する凹部6内に配置されている。凹部6の開口を塞ぐ透明な覗き窓7によってカバーされている。覗き窓7は薄く透明な板、例えば、円形のアクリル板で構成されており、指先で突き破ることが可能となっている。通報回路5は警報システム4に接続されており、押しボタン3の押し込みによってONとされる。押しボタン3がONとなると警報システム4がONとなり、警報システム4に接続されているスピーカ9又はベルの鳴動により周囲に警報が発せられる。
映画館の警報システム4は、火災報知器1の押しボタン3の押し込みにより警報システム4が作動すると音響システム8が停止する。映画館では、警報システム4が作動するだけでは、警報が音響システム8の音声によって打ち消され、避難に遅れが発生してしまう虞がある。しかし、このように警報システム4の作動に連動して音響システム8が停止すると、音響システム8に起因した避難遅れを防止することができる。
図1は本発明の第1実施形態にかかるいたずら防止装置の一例を示す概略図である。図1、図5に示すように、建物の通路壁等の壁10には火災報知器(火災発信機)1が取り付けられ、建物の管理室等に警報システム(火災受信機)4が配置される。
開閉扉13は、覗き窓7を視認できるようにするために、透明な板材、例えば、アクリル板から形成されており、報知器本体部2の前面に覗き窓7を覆い隠すように重ね合わされた後、報知器本体部2の前面に前記開閉部材12を介して開閉自在に取り付けられる。
開閉部材12は、この実施の形態では、報知器本体部2の上部で、かつ覗き窓7の上方に配置され、開閉部材12の支持軸16により水平軸回りに回動する。ここで、開閉扉13を水平軸回りに回動する構成とするのは、重力を利用して開閉扉13を閉とすることができるようにするためである。
図2はセンサ14及び警報装置15を示す解説図、図3は警報装置15とセンサ14との接続関係を示す解説図である。
警報装置15は、開閉扉13の側面に取り付けられた警報装置本体部17と、警報を出力するスピーカ18と、スピーカ18に対して所定周波数の警報信号を出力する警報出力回路19とを備える。センサ14は、報知器本体部2の前面に対する警報装置本体部17の着座面に開口する検知体収容部20に挿入されたバー状の検知体21と、バー状の検知体21によってスイッチングされるスイッチング回路22と、スイッチング回路22のONによって動作する警報出力回路19とを備える。
(警報停止時(通常時))
図2に示すように、開閉扉13は通常は自重により閉となっている。このとき、開閉扉13の着座面は報知器本体部2の前面に着座しており、検知体21はリターンスプリング24の付勢力により、スイッチング回路22をOFFとし、警報出力回路19をOFFとしてスピーカ18への警報の出力を禁止している。これにより、通常は、スピーカ18から警報が出力されることはない。
いたずらの際は、開閉扉13を開くと、検知体21がリターンスプリング24の付勢力により外側に押し出される。検知体21の押し出しにより、スイッチング回路22がONとなると、警報出力回路19がONとなり、スピーカ18から警報が出力される。いたずらをしようとした者は、スピーカ18から警報が出力されると周囲に注意が喚起されるので、覗き窓7を突き破って押しボタン3を押し込むことなくその場から逃走する。
なお、警報出力回路19の作動時間は、タイマーにより所定時間、例えば、15秒から30秒とするとよい。これは、タイマーの設定時間を15秒以下とすると、再度、いたずらをされる虞があり、30秒を経過すると周囲に対する迷惑が大きくなるからである。
まず、開閉扉13を開く。このとき、スイッチング回路22がONとなり、警報出力回路19がONとなってスピーカ18から警報が出力される。しかし、火災報知器1の覗き窓7には「覗き窓を突き破って押しボタン3を押し込む」旨の指示が表示されているので、指先で覗き窓7を突き破り、押しボタン3を押し込む動作を行うことになる。これにより警報システム4が作動し、スピーカ9から出力される警報又はベルの鳴動によって周囲に退避が促される。なお、映画館の警報システム4の場合、音響システム8が警報システム4と連動して停止するので、避難遅れが発生することはない。
この実施の形態は火災報知器1を加工せずに建物の壁10に開閉扉を取り付けて火災報知器1ごと覗き窓7を開閉し、いたずらを防止できるようにしたものである。以下、本実施形態にかかる火災報知器1のいたずら防止装置を図4〜6を参照して説明するが、第1実施形態と同一ないし同一機能の構成については同一符号を付し、詳細な説明は省略するものとする。
開閉扉13aは、覗き窓7及び押しボタン3を視認できるようにするため、透明材料、例えば、アクリルから形成されている。本実施形態では、開閉扉13aは、覗き窓7を火災報知器1ごと開閉するため、火災報知器1の前面部を収容する箱型に形成されており、壁10の火災報知器1の上方部に蝶番などの開閉部材12を介して取り付けられ、水平軸回りに回動する。センサ(検知手段)14は、開閉扉13aの側面に取り付けられており、警報装置15は、建物の壁10の前面に取り付けられている。
センサ14は図3にて説明したように、スイッチング回路22と警報装置15の警報出力回路19とにより開閉扉13aの開閉を検知する。なお、スイッチング回路22と警報装置15の警報出力回路19とは有線により接続してもよいし、アンテナを用いた無線により接続してもよい。
検知体21とスイッチング回路22により開閉扉13aの開が検知されると警報出力回路19がONとなり、警報出力回路19からスピーカ18に所定周波数の警報信号が出力される。これにより、いたずらを防止することができる。また、いたずらにより覗き窓7が突き破られることが防止されるので、覗き窓7の寿命を延ばすことができる。
なお、本実施の形態では、警報装置15を壁10に取り付ける説明をしたが、第1実施形態と同様に開閉扉13aに取り付けるようにしてもよい。また、警報出力回路19は、第1実施形態と同様にタイマーにより所定時間、例えば、15秒から30秒とするとよい。
3 押しボタン
4 警報システム
7 覗き窓
13 開閉扉
14 センサ (検知手段)
15 警報装置
Claims (5)
- 透明な覗き窓を突き破って押しボタンを押し込むことにより警報システムに通報する火災火報知器のいたずら防止装置であって、
前記覗き窓を開閉する開閉扉と、
該開閉扉の開閉を検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果が開のときに所定時間作動されて警報を発動する警報装置と、を備える火災報知器のいたずら防止装置。 - 前記開閉扉が前記火災報知器の本体部又は火災報知器を取付けた建物の壁に取り付けられる請求項1記載の火災報知器のいたずら防止装置。
- 前記開閉扉が前記覗き窓および押しボタンの視認を可能とする透明材料で形成された請求項1又は2記載の火災報知器のいたずら防止装置。
- 透明な覗き窓を突き破って押しボタンを押し込むことにより警報システムに通報する火災火報知器であって、
前記覗き窓を開閉する開閉扉と、
該開閉扉の開閉を検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果が開のときに所定時間作動されて警報を発動する警報装置と、を備える火災報知器。 - 前記開閉扉が前記火災報知器の本体部又は火災報知器が取付けられる建物の壁に取り付けられる請求項4記載の火災報知器。
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