JP2010164546A - 原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備 - Google Patents

原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備 Download PDF

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英一 坂本
Keiji Yoshida
啓二 吉田
Takashi Kanehama
貴志 金浜
Koji Suzuuchi
浩二 鈴内
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Abstract

【課題】燃料集合体の破損につながる危険性のある異物が、原子炉や使用済燃料プール内等に飛散・混入してしまう事態の発生を確実に防止でき、更には、万一の地震時に発生するスロッシングによる床面への溢水拡大防止が図れる原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備を提供する。
【解決手段】発明に係る原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備は、原子力発電所における気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールの周囲に、異物混入防止対策を施したフェンスを設置し、このフェンスの外側に本設の異物混入防止エリアフェンスをさらに設置して、二重の防壁を形成している。また、本設の異物混入防止エリアフェンスは、床面に直接固定され、簡単に取り外しができない構造になっている。また、外側から進入する異物の混入防止や、内側から溢水する使用済燃料プール水等の床面への拡大防止が図れる構造になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子力発電所における気水分離器等貯蔵プールを連接した原子炉や、使用済燃料プールの廻りに設置される、原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備に関するものである。
従来においては、図21に示すように、原子力発電所における気水分離器等貯蔵プール、原子炉、使用済燃料プールの廻りには、異物混入防止対策を施したフェンスAが設置されている。
このフェンスAは、気水分離器等貯蔵プール、原子炉、使用済燃料プール内に、例えば、ボルト・ナット・座金・金属片・塗膜片・シート・テープ等の異物の混入を防止できるものである。
しかし、気水分離器等貯蔵プール、原子炉、使用済燃料プールの周辺には、誰もが接近することが可能であることから、使用済燃料プール内や、気水分離器等貯蔵プールを連設した原子炉内に、異物が混入してしまう可能性を否定できない。
近年の原子力発電所においては、このような異物(特に金属類)の混入による燃料破損、すなわちデブリ破損が頻発していることから、図21に示すように、気水分離器等貯蔵プール、原子炉、使用済燃料プールの廻りに設置されているフェンスAの外側に、仮設フェンスCを設置している。
この仮設フェンスCは、格子状の鉄枠(約1,000mm×800mm)同士を、スタンションで倒れ防止を図りながら連結し、シートを被せて養生した後、テープで固定したものである。
デブリ破損は、例えば、図22に示すように、金属片異物である、所謂デブリが燃料集合体Rの中に混入し、スペーサ部S等に捕捉された状態で流体により振動し、燃料被覆管の表面が摩耗する、所謂フレッティングを起こすことである。
さらに、原子力発電所においては、先の新潟県中越沖地震、岩手・宮城内陸地震により、気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールからのスロッシングによる溢水事象が発生しており、系外放出を否定できない。
特になし
そして、従来においては、フェンスAの外側に、仮設フェンスCを設置しているものの、仮設フェンスCには隙間が生じ易いことから、使用済燃料プール側、気水分離器等貯蔵プールを連接した原子炉側とフロア側とを完全に隔離することができず、このためにフロア側から飛散した金属片等の異物がその隙間を通じて混入したり水域側から溢水が拡大する虞がある。
また、枠体への不十分な養生の方法や、仮設フェンスCの長期的な養生使用による劣化(例えば、シートやテープの一部が剥がれたり、破れたりすること)等のために、二次的な災害として仮設フェンスC自体のシート片・テープ片の一部が、気水分離器等貯蔵プール内や原子炉内、また、使用済燃料プール内に混入する可能性があった。
加えて、あくまで仮設フェンスCであることから、フェンス自体の取り外しと移動が容易にできてしまう。その為、異物の混入防止・溢水拡大防止対策として設定しているエリアが、作業員の都合により極めて容易に変更されてしまうという問題が生じていた。
その結果、例えば、作業員の出入り口が複数個所に設けられ易くなり、物の持ち込みや持ち出しを制限している枠エリアや溢水に対する想定エリアとしてのレベルが低下せざるを得なかった。
そこで、本発明は如上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、原子力発電所における気水分離器等貯蔵プール、原子炉、使用済燃料プールの廻りにおいて、例えば、燃料集合体の破損につながる危険性のある異物が、原子炉・使用済燃料プール内等に飛散・混入してしまう事態の発生や、万一の地震時に発生するスロッシングによる床面への溢水拡大を確実に防止できる原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備を提供することを目的とする。
本発明に係る原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備は、気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールの周囲に、異物混入防止対策を施したフェンスを設置し、このフェンスの外側に本設の異物混入防止エリアフェンスをさらに設置して、二重の防壁を形成したことで、上述した課題を解決した。
また、二重の防壁を形成する内側のフェンスと、外側の本設の異物混入防止エリアフェンスは、内側に遮蔽板を設けたフェンス枠と、互いに隣接配置されたフェンス枠相互間の隙間を塞ぐための重ね合わせ式の連結部と、フェンス枠の下側にハンガーレールを介して取り付けられた垂れ幕状の異物混入防止シートを備えており、部分的な取付構造や隣接する隣り合わせのフェンスの連結方法に多少の違いはあるものの、異物混入防止の観点では基本的に同仕様に形成されていることで、同じく上述した課題を解決した。
さらに、本設の異物混入防止エリアフェンスは、床面に直接固定され、簡単に取り外しができない構造になっていることで、同じく上述した課題を解決した。
また、本設の異物混入防止エリアフェンスは、主となる出入口部分をクランク構造としていることで、同じく上述した課題を解決した。
加えて、本設の異物混入防止エリアフェンスは、主となる出入口部分に、折り畳み式テーブルと、折り畳み式椅子を備えていることで、同じく上述した課題を解決した。
また、本設の異物混入防止エリアフェンスは、脚部を介して床面に固定され、該脚部を介して形成されたフェンス下端開放部分内側を密閉する堰板を備えていることで、同じく上述した課題を解決した。
この他、堰板は、本設の異物混入防止エリアフェンスの下端開放部分内側において、上下にスライドさせて任意の高さ位置で固定可能とした高さ調整機構を備えていることで、同じく上述した課題を解決した。
また、堰板は、床面に接する下端部を鋭角に曲げ加工し、粘着テープを介して床面に固定可能としたことで、同じく上述した課題を解決した。
さらに、本設の異物混入防止エリアフェンスの下端開放部分外側には、ハンガーレールを介して取り付けられた垂れ幕状の異物混入防止シートを備え、前記堰板は、その内側に併設されていることで、同じく上述した課題を解決した。
また、堰板は、互いに隣接配置された相互間を重ね合わせることで堰板同士の隙間を塞いでいることで、同じく上述した課題を解決した。
加えて、内側のフェンスは、脚部を介して使用済燃料プールの淵に立設・固定され、該脚部を介して形成されたフェンス下端開放部分外側を密閉するよう、フェンスの下側には、ハンガーレールを介して取り付けられた垂れ幕状の堰止用異物混入防止シートを備えていることで、同じく上述した課題を解決した。
また、内側のフェンスが立設される使用済燃料プールの淵は、通常床面より、略100mm立ち上がった縁石状になっており、堰止用異物混入防止シートの下端側は当該縁石に面ファスナーを介して固定されることで、同じく上述した課題を解決した。
さらに、前記堰止用異物混入防止シートは、互いに隣接配置された相互間を重ね合わせることで、当該シート同士の隙間を塞いでいることにより、同じく上述した課題を解決した。
本発明に係る原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備は、気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールの周囲に、異物混入防止対策を施したフェンスを設置し、このフェンスの外側に本設の異物混入防止エリアフェンスをさらに設置して、二重の防壁を形成したことから、燃料集合体の破損につながる危険性のある異物が、原子炉・使用済燃料プール内等に飛散・混入してしまう事態の発生や、万一の地震時に発生するスロッシングによる想定エリア外への溢水拡大を確実に防止することができる。
その為、金属片異物である、所謂デブリが燃料集合体Rの中に混入し、スペーサ部S等に捕捉された状態で流体により振動し、燃料被覆管の表面が摩耗する、所謂フレッティングを起こしてしまう事態の発生を回避でき、更には、万一の地震時に発生するスロッシングによって床面へ溢水が拡大した場合の想定される系外放出事象を回避できるものである。
また、本設の異物混入防止エリアフェンスは、床面に直接固定され、簡単に取り外しができない構造になっていることから、異物の混入防止と溢水拡大防止対策として設定しているエリアについて、作業員の都合により極めて容易にエリアが変更されてしまうという問題を解消できる。
その結果、異物の混入防止対策として、例えば、物の持ち込みや持ち出しを制限している管理エリアとしてのレベルも向上させることにもなった。
さらに、フェンス自体の移動が困難であることから、本設の異物混入防止エリアフェンス同士の間に隙間が生じることがなく、使用済燃料プール側、気水分離器等貯蔵プールを連接した原子炉側とフロア側とを完全に隔離することができる。
その結果、フロア側から飛散した金属片等の異物が、本設の異物混入防止エリアフェンス同士の隙間を通じて混入する虞もない。
上記同様に、地震が発生した場合での気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールからのスロッシングによる溢水が、本設の異物混入防止エリアフェンス同士の隙間を通じて想定エリア外に拡大する虞もない。
加えて、仮設フェンスを使用しなくてすむことから、仮設フェンスの長期的な養生使用による劣化(例えば、シートやテープの一部が剥がれたり、破れたりすること)等のために、二次的な災害として仮設フェンス自体のシート片・テープ片の一部が気水分離器等貯蔵プール、原子炉、使用済燃料プール内に混入するというトラブルや、剥れ箇所、破れ箇所からの漏水の拡大を回避することができる。
また、二重の防壁を形成する内側のフェンスと、外側の本設の異物混入防止エリアフェンスは、内側に遮蔽板を設けたフェンス枠と、互いに隣接配置されたフェンス枠相互間の隙間を塞ぐための重ね合わせ式の連結部と、フェンス枠の下側にハンガーレールを介して取り付けられた垂れ幕状の異物混入防止シートを備えていることから、燃料集合体の破損につながる危険性のある異物が使用済燃料プール内等に飛散・混入してしまう事態の発生や、万一の地震時に発生するスロッシングによる想定エリア外への溢水拡大を確実に防止することができる。
さらに、二重の防壁を形成する内側のフェンスと、外側の本設の異物混入防止エリアフェンスは、部分的な取付構造や隣接する隣り合わせのフェンスの連結方法に多少の違いはあるものの、異物混入防止の観点では基本的に同仕様に形成されていることから、原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備を、比較的に安価に構築することができる。
この他、本設の異物混入防止エリアフェンスは、主となる出入口部分をクランク構造としていることから、作業員の自由な出入りを制限でき、物の持ち込みや持ち出しを制限している管理エリアとしてのレベルを向上させることができる。
また、本設の異物混入防止エリアフェンスは、主となる出入口部分に、折り畳み式テーブルと、折り畳み式椅子を備えていることから、監視員がこれらを利用して、長時間に渡り物品等の持ち込み、持ち出しを的確に監視し、管理エリアとしてのレベルをさらに向上させることができる。
さらに、本設の異物混入防止エリアフェンスは、脚部を介して床面に固定され、該脚部を介して形成されたフェンス下端開放部分内側を密閉する堰板を備えているので、例えば、新潟県中越沖地震と同等クラスの地震が発生した場合であっても、気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールからのスロッシングによる溢水の拡大を想定エリア内で確実に抑えることができる。
また、堰板は、本設の異物混入防止エリアフェンスの下端開放部分内側において上下にスライドさせて任意の高さ位置で固定可能とした高さ調整機構を備えているので、気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プール廻りにおいて、床面の傾斜部分を含めた全ての箇所で密閉性を確実に高めることができる。
加えて、堰板は、床面に接する下端部を鋭角に曲げ加工し、粘着テープを介して床面に固定可能としたので、堰板による本遮蔽板全体の密閉性をよりいっそう高めることができる。
また、本設の異物混入防止エリアフェンスの下端開放部分外側には、ハンガーレールを介して取り付けられた垂れ幕状の異物混入防止シートを備え、前記堰板は、その内側に併設されているので、外側の異物混入防止シートにより、燃料集合体の破損につながる危険性のある異物が、原子炉内や使用済燃料プール内等に飛散・混入してしまう事態の発生を確実に防止することができると同時に、内側の堰板により、地震が発生した時の気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールからのスロッシングによる溢水の想定エリア外への拡大を確実に抑えることができる。
この他、堰板は、互いに隣接配置された相互間を重ね合わせることで、堰板同士の隙間を塞いでいるので、地震が発生した場合での気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールからのスロッシングによる溢水の想定エリア外への拡大を確実に抑えることができる。
また、内側のフェンスは、脚部を介して使用済燃料プールの淵に立設・固定され、該脚部を介して形成されたフェンス下端開放部分を密閉するようフェンスの下側には、ハンガーレールを介して取り付けられた垂れ幕状の堰止用異物混入防止シートを備えているので、地震発生時において、運転中・定期検査中に限らず常時開口されている状態にある主として使用済燃料プールからのスロッシングによる溢水の想定エリア外への拡大を軽減することができる。
さらに、内側のフェンスが立設される使用済燃料プールの淵は、通常床面より、略100mm立ち上がった縁石状になっており堰止用異物混入防止シートの下端側は、当該縁石に面ファスナーを介して固定されるので、堰止用異物混入防止シート自体が溢水による水圧で押されて捲れ上ることがなくなり、その密閉性をよりいっそう高めることができる。
また、堰止用異物混入防止シートは、互いに隣接配置された相互間を重ね合わせることで、当該シート同士の隙間を塞いでいるので、互いに隣接配置された堰止用異物混入防止シート相互間の密閉性をよりいっそう高めることができる。
原子力発電所における気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールの周囲に、異物混入防止対策を施したフェンスを設置し、このフェンスの外側に本設の異物混入防止エリアフェンスをさらに設置して、二重の防壁を形成している状態を示す斜視図である。 個々の異物混入防止エリアフェンスを脚部を介して床面に固定すると共に、個々の異物混入防止エリアフェンスを連結部を介して隙間無く連設している状態を示す斜視図である。 個々の異物混入防止エリアフェンスを脚部を介して床面に固定すると共に、個々の異物混入防止エリアフェンスを連結部を介して隙間無く連設する状態を示す分解斜視図である。 個々の異物混入防止エリアフェンスを連結部を介して連設するもので、(a)は特定の異物混入防止エリアフェンスの連結部に、他の異物混入防止エリアフェンスの垂設のフェンス枠を接合させる状態を示す斜視図、(b)は特定の異物混入防止エリアフェンスにおける固定板片のボルト孔を、他の異物混入防止エリアフェンスにおける垂設のフェンス枠のボルト挿入穴に合致させ、ボルト部材を貫装させて異物混入防止エリアフェンス同士を固定した状態を示す斜視図である。 異物混入防止エリアフェンスの異物混入防止シートの構成を示すもので、(a)はフェンス枠の下側に、ハンガーレールを介して異物混入防止シートが垂れ幕状に取り付けられている状態を示す斜視図、(b)はハンガーレールの構成を示す一部拡大の側面図である。 折り畳み式テーブルを展開した状態を示す斜視図である。 折り畳み式テーブルを展開した状態を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図である。 折り畳み式テーブルを折り畳んだ状態を示す斜視図である。 折り畳み式テーブルの構成を示すもので、(a)は折り畳み式テーブルを折り畳んだ状態を示す側面図、(b)は折り畳み式テーブルを折り畳む状態を示す側面図である。 折り畳み式椅子を展開した状態を示す斜視図である。 折り畳み式椅子を展開した状態を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 折り畳んだ状態における折り畳み式椅子の掛着片を異物混入防止エリアフェンスのフェンス枠に上方から宛がい、本設の異物混入防止エリアフェンスに引っ掛けるようにして取り付けている状態を示す斜視図である。 折り畳んだ状態における折り畳み式椅子を本設の異物混入防止エリアフェンスに取り付けている状態を示すもので、(a)は側面図、(b)は正面図である。 二重の防壁を形成している溢水対策を施した異物混入防止設備における、他の構成例を示す側面図である。 他の構成例における個々の異物混入防止エリアフェンスを、脚部を介して床面に固定する状態を示す分解斜視図である。 他の構成例における個々の異物混入防止エリアフェンスを脚部を介して床面に固定し、堰板により異物混入防止エリアフェンスの下端側を密閉した状態を示す斜視図である。 他の構成例における異物混入防止エリアフェンスの設置状態を、内側から見た正面図である。 他の構成例における内側のフェンスを、脚部を介して床面に固定する状態を示す分解斜視図である。 他の構成例における内側のフェンスを、脚部を介して床面に固定し、異物混入防止シートにより当該フェンスの下端側を密閉した状態を示す斜視図である。 他の構成例における内側のフェンスの設置状態を、外側から見た正面図である。 原子力発電所における気水分離器等貯蔵プール、原子炉、使用済燃料プールの廻りに、異物混入防止対策を施したフェンスを設置し、このフェンスの外側に、仮設フェンスを設置している従来の状態を示す斜視図である。 金属片異物である、所謂デブリが燃料集合体の中に混入し、スペーサ部等に捕捉された状態で流体により振動し、燃料被覆管の表面が摩耗する、所謂フレッティングを起こす状態の説明図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明に係る原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備は、図1に示すように、気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールの周囲に、異物混入防止対策を施したフェンスAを設置し、このフェンスAの外側に本設の異物混入防止エリアフェンスBをさらに設置して、溢水拡大防止対策含む二重の防壁を形成している。
この二重の防壁を形成する内側のフェンスAと、外側の本設の異物混入防止エリアフェンスBは、図2に示すように、いずれも内側に遮蔽板1を設けたフェンス枠2により形成されている。このフェンス枠2を複数連結して、内側のフェンスAと、外側の本設の異物混入防止エリアフェンスBをそれぞれ形成しているのである。
このように、二重の防壁を形成する内側のフェンスAと、外側の本設の異物混入防止エリアフェンスBは、部分的な取付構造や隣接する隣り合わせのフェンス連結方法に多少の違いはあるものの、異物混入防止の観点では基本的に同仕様に形成されていることから、以下に、本設の異物混入防止エリアフェンスBを一例として図示し、その構成を詳述する。尚、以下に記載の内外両フェンスA,Bには、堰板は含まないものである。
個々の異物混入防止エリアフェンスBは、図2に示すように、互いに隣接するように配置されたフェンス枠2相互間の隙間を塞ぐための、重ね合わせ式の連結部3を備えている。
また、異物混入防止エリアフェンスBは、フェンス枠2の下端開放部分外側に、ハンガーレール4を介して取り付けられた垂れ幕状の異物混入防止シート5を備えている。
さらに、個々の異物混入防止エリアフェンスBは、図2・図3に示すように、2個の脚部6を介して床面に直接固定され、床面から簡単に取り外しができない構造になっている。この脚部6は、基端部がフェンス枠2に固定されている垂直軸部7と、垂直軸部7の先端部に連設している方形状の固定板片8により形成されている。
固定板片8には、垂直軸部7を挟み込むように、2個のボルト孔を設けている。一方、異物混入防止エリアフェンスBを固定する床面には、2個のホールインアンカー部9を設けている。このホールインアンカー部9は、固定板片8のボルト孔に合致するものである。
そして、図3に示すように、床面のホールインアンカー部9に固定板片8のボルト孔が合致するように脚部6を配置し、固定板片8のボルト孔と床面のホールインアンカー部9にアンカーボルト10を貫装させて、異物混入防止エリアフェンスBを床面に固定するのである。
異物混入防止エリアフェンスBの連結部3は、図3に示すように、異物混入防止エリアフェンスBの一端側に位置する垂設のフェンス枠2に取り付けられている。
この連結部3は、縦長の長方形状に形成された大型接合板11と、横長の長方形状に形成されたスライド板片12により構成されている。大型接合板11は、図3に示すように、異物混入防止エリアフェンスBの一端側に位置する垂設のフェンス枠2に沿って取り付けられている。
具体的には、大型接合板11の縦方向における略4分の1部分が垂設のフェンス枠2に固定されており、大型接合板11の縦方向における他の略4分の3部分は、垂設のフェンス枠2から側方に向けて突出している。
また、スライド板片12は、異物混入防止エリアフェンスBの一端側に位置する垂設のフェンス枠2の上部に固定されている。このスライド板片12は、大型接合板11に対向するように位置し、大型接合板11とスライド板片12により垂設のフェンス枠2を挟持するように取り付けられている。
また、スライド板片12の横方向における略3分の1部分が垂設のフェンス枠2に固定されており、スライド板片12の横方向における他の略3分の2部分は垂設のフェンス枠2から側方に向けて突出している。
このフェンス枠2から側方に向けて突出しているスライド板片12の略3分の2の部分は、図4(a)に示すように、二股状に形成され、二股の間に水平溝14を有している。
一方、隣り合うフェンス枠2には、図4(a)に示すように、蝶ネジ13を取り付けている。
そして、個々の異物混入防止エリアフェンスBを、互いに隣接するように配置したとき、図4(a)(b)に示すように、一の異物混入防止エリアフェンスBにおける垂設のフェンス枠2に設けている連結部3に、他の異物混入防止エリアフェンスBにおける垂設のフェンス枠2を接合させる。このとき、連結部3を構成する大型接合板11の存在によって、隣接する異物混入防止エリアフェンスB同士の隙間が閉鎖されている。
また、一の異物混入防止エリアフェンスBにおけるスライド板片12の水平溝14を、他の異物混入防止エリアフェンスBにおける蝶ネジ13に宛がい、この蝶ネジ13を締め付けることにより、スライド板片12を固定し、隣接するように配置した異物混入防止エリアフェンスB同士を確実に固定するのである。
この他、異物混入防止エリアフェンスBにおけるフェンス枠2の下端開放部分外側には、図5(a)(b)に示すように、ハンガーレール4を介して、異物混入防止シート5が取り付けられている。この異物混入防止シート5は、透明なウレタン製素材を用いて全体として垂れ幕状に形成されており、異物混入防止シート5の下端部は、床面に接して若干湾曲したような状態となっている。
異物混入防止シート5は、図5(a)(b)に示すように、ハンガーレール4から垂れ下げられるように、フェンス枠2に取り付けられている。ハンガーレール4は、横長の角筒材17により形成され、角筒材17の下面側において、その長手方向に沿ってスリット部18を設けている。また、角筒材17の両端部は開口した状態となっている。
さらに、角筒材17の内部には、図5(b)に示すように、異物混入防止シート5を取り付けている円筒部材19を配置している。
また、角筒材17内における円筒部材19の下側には、異物混入防止シートの破断を防ぐための丸棒部材20が、所定の間隔を開けて配置されている。
そして、異物混入防止シート5の下端部は、床面に接して若干湾曲したような状態となり、本設の異物混入防止エリアフェンスBの下側における異物の混入防止を図っている。また、隣接する異物混入防止エリアフェンスB同士の異物混入防止シート5の下方における端部分が重なり合って隙間が閉鎖され、隣接する異物混入防止エリアフェンスB同士の間から、気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プール内へ異物が混入してしまう事態を防止している。
加えて、本設の異物混入防止エリアフェンスBは、図1に示すように、主となる出入口部分を、クランク構造としている。また、異物混入防止エリアフェンスBは、主となる出入口部分に、折り畳み式テーブル21と、折り畳み式椅子22を備えている。これらの折り畳み式テーブル21と折り畳み式椅子22は、本設の異物混入防止エリアフェンスBに、引っ掛けるようにして取り付けられている。
折り畳み式テーブル21は、図6・図7(a)(b)に示すように、展開したときの状態において、立設枠23と、立設枠23の程中間位置に水平に取り付けたテーブル板24と、テーブル板24の先端部に下向きに取り付けた補強枠25により構成されている。
立設枠23は、全体が長方形状に形成され、下部に1本の支持脚26を設けている。
テーブル板24は、方形状に形成され、その基端部が兆番を介して立設枠23に取り付けられている。テーブル板24は、図8・図9(a)(b)に示すように、先端部側が上方に移動して立設枠23に対して谷折り状に折曲可能である。
補強枠25は、方形状に形成され、その先端部に2本の支持脚27を設けている。補強枠25は、その基端部が兆番を介してテーブル板24に取り付けられている。補強枠25は、図8・図9(a)(b)に示すように、テーブル板24の先端部側と共に上方に移動して、テーブル板24に対して山折り状に折曲可能である。
また、立設枠23の上部には、図8・図9(a)に示すように、掛着片28を設けている。この掛着片28は、水平板部分と水平板部分の先端に取り付けた下向きの折曲片により構成され、この掛着片28を異物混入防止エリアフェンスBのフェンス枠2に上方から宛がい、折り畳み式テーブル21を本設の異物混入防止エリアフェンスBに引っ掛けるようにして取り付けるのである。
さらに、折り畳み式テーブル21は、図6・図7(b)に示すように、展開したときの状態において、テーブル板24の中間側面の位置と、補強枠25の先端側面の位置を連結する長尺な支持板片29を備えている。
前記した支持板片29の基端部は、所定の丸棒ワッシャー止め32を介して、補強枠25の先端側面の位置に取り付けられている。また、支持板片29の先端部は、所定の蝶ネジ31を介してテーブル板24の中間側面の位置に取り付けられている。さらに、図8に示すように、立設枠23の下端部分の側面には、蝶ネジ33が取り付けられている。そして、テーブル収納時には、蝶ネジ31を緩めて支持板片29の先端部を蝶ネジ31から取り外し、この支持板片29の先端部を蝶ネジ33に宛がって蝶ネジ33を締め付けて固定することにより、収納状態を保つことができるようにしている。
また、折り畳み式テーブル21の他の側面においては、図7(b)に示すように、補強枠25の先端の若干上方の側面の位置に、折り畳み時固定フック30を備えている。
前記した折り畳み時固定フック30の基端部は、図7(b)に示すように、所定の丸棒ワッシャー止め36を介して、所定の蝶ネジ35により補強枠25の先端の若干上方の側面の位置に取り付けられている。
そして、折り畳み式テーブル21を折り畳むときは、図6・図7(b)に示す展開状態において、支持板片29の蝶ネジ31を緩めて、支持板片29の先端部を蝶ネジ31から取り外しておく。
次に、図8・図9(a)(b)に示すように、テーブル板24の先端部側を上方に移動させ、立設枠23に対して谷折り状に折曲させる。このとき、補強枠25は、テーブル板24の先端部側と共に上方に移動して、テーブル板24に対して山折り状に折曲する。
次に、折り畳んだ状態を維持するために、支持板片29の先端部を立設枠23の蝶ネジ33に宛がい、蝶ネジ33を締め付けて固定する。
同様に、蝶ネジ35を緩めて、折り畳み時固定フック30を補強枠25の蝶ネジ35から取り外し、この折り畳み時固定フック30を蝶ネジ34に宛がい、蝶ネジ34を締め付けて固定する。
折り畳んだ状態の折り畳み式テーブル21は、掛着片28を異物混入防止エリアフェンスBのフェンス枠2に上方から宛がい、折り畳み式テーブル21を本設の異物混入防止エリアフェンスBに引っ掛けるようにして取り付けている。このとき、図9(a)(b)に示すように、掛着片28に蝶ネジ37を進退自在に取り付けていることから、この蝶ネジ37を締め付けて、異物混入防止エリアフェンスBに折り畳んだ状態の折り畳み式テーブル21を一体的に固定できる。
また、折り畳み式椅子22は、図10・図11(a)(b)(c)に示すように、展開したときの状態において、方形状の腰掛板38と、腰掛板38の下面に配置した後方脚部40と前方脚部41により構成されている。
腰掛板38は、平面板部分42と、平面板部分42の後方側の下面に設けた短尺な間隔保持片43により形成されている。
後方脚部40は、一対の支持脚44と、この支持脚44を所定の間隔を開けて固定する水平棒部材45により形成されている。また、水平棒部材45の上部には、掛着片46を設けている。この掛着片46は、水平板部分と水平板部分の先端に取り付けた下向きの折曲片により構成され、図12に示すように、この掛着片46を異物混入防止エリアフェンスBのフェンス枠2に上方から宛がい、折り畳み式椅子22を本設の異物混入防止エリアフェンスBに引っ掛けるようにして取り付けるのである。
後方脚部40は、その水平棒部材44が兆番を介して腰掛板38の間隔保持片43に取り付けられている。その為、図12・図13(a)に示すように、後方脚部40が立設した状態において、腰掛板38を山折り状に折曲可能である。このとき、腰掛板38の間隔保持片43の存在により、後方脚部40と腰掛板38の間に所定の空間が生じる。
前方脚部41は、一対の支持脚47と、この支持脚47を所定の間隔を開けて固定する水平棒部材48により形成されている。前方脚部41は、その水平棒部材48が兆番を介して腰掛板38の前端部の下面に取り付けられている。その為、図12・図13(a)に示すように、後方脚部40に対して腰掛板38を山折り状に折曲した状態において、腰掛板38の前端部で谷折り状に折曲可能である。このとき、後方脚部40は、間隔保持片43の存在により生じている、後方脚部40と腰掛板38の間の空間に配置される。
また、前方脚部41と後方脚部40の間には、図10・図11(b)に示すように、折曲可能な支持板片49が取り付けられている。この支持板片49は、図12・図13(a)に示すように、全体の折り畳み時に谷折り状に折曲可能である。
折り畳んだ状態の折り畳み式椅子22は、掛着片46を異物混入防止エリアフェンスBのフェンス枠2に上方から宛がい、折り畳み式椅子22を本設の異物混入防止エリアフェンスBに引っ掛けるようにして取り付ける。このとき、図11(b)・図12・図13(a)に示すように、掛着片46に蝶ネジ50を進退自在に取り付けていることから、この蝶ネジ50を締め付けて、異物混入防止エリアフェンスBに折り畳んだ状態の折り畳み式椅子22を一体的に固定できる。
次に、二重の防壁を形成している溢水対策を施した異物混入防止設備の他の構成例について、図14乃至図21を参照して説明する。尚、前記した実施の形態と略同じ構成には、同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
本例においては、脚部6を介して床面に固定されている本設である外側の異物混入防止エリアフェンスBにおいて、その脚部6を介して形成されているフェンス下端開放部分を内側から密閉するための、例えば、厚さ約1.5mm程度のSUS製板材による堰板51を備えている。
この堰板51は、図14に示すように、異物混入防止エリアフェンスBのフェンス下端開放部分において、ハンガーレール4を介して取り付けられた垂れ幕状となった外側の異物混入防止シート5に対向するようにして、その内側に併設されている。
すなわち、図14乃至図17に示すように、下側のフェンス枠2に設けられているハンガーレール4に対向して、一側面が長目に形成されたコ字枠状の吊架材52の短尺一側面が溶接等によって固設され、この吊架材52の長尺他側面には、高さ調整機構53を介して、前記堰板51が取り付けられている。
この高さ調整機構53は、堰板51の左右に形成された縦向きの長孔54と、この長孔54の形成位置に対応して吊架材52の長尺他側面の左右に形成された挿入孔55と、長孔54および挿入孔55に貫通させて反対側からナット材56で締結される蝶ボルト57とによって構成されている。
そして、この堰板51の高さ調整に際し、異物混入防止エリアフェンスBの下端開放部分内側において、高さ調整機構53の蝶ボルト57を緩めてから、堰板51自体を長孔54に沿って上下にスライドさせ、所定の高さ位置で蝶ボルト57をナット材56で締め付けて固定するようにしている。
また、堰板51の床面に接する下端部には、例えば、角度30°等の鋭角に曲げ加工し、粘着テープ58等を介して床面に固定可能としている。
この堰板51の一端側は、図17に示すように、垂設のフェンス枠2の位置よりも側方に向けて若干突出している。そして、異物混入防止エリアフェンスBの一端側に位置する垂設のフェンス枠2に沿って、他の異物混入防止エリアフェンスBが取り付けられた際には、図15および図16に示すように、互いに隣接配置された堰板51同士が互いに重ね合わせられることで、堰板51同士の間に隙間が生じないようにしている。
また、図14に示すように、内側のフェンスAは、その脚部6を介して形成されているフェンス下端開放部分外側から密閉するための堰止用異物混入防止シート61を備えている。
すなわち、この堰止用異物混入防止シート61は、図18乃至図20に示すように、透明なウレタン製素材を用いて全体として垂れ幕状に形成されており、堰止用異物混入防止シート61の下端部は、使用済燃料プール淵の立ち上がった縁石62の外側面に対し、雄雌による面ファスナー63を介して固定されるようにしている。
このとき、縁石62の外面側にある、例えば、雄側(雌側)の面ファスナー63に対応して、堰止用異物混入防止シート61の下端部内面側の等間隔毎に、例えば、雌側(雄側)の面ファスナー63が設けられている。
具体的には、この堰止用異物混入防止シート61は、図14、図18乃至図20に示すように、前記異物混入防止シート5の場合と同様にハンガーレール4から垂れ下げられるように、フェンス枠2に取り付けられている。ハンガーレール4は、横長の角筒材17により形成され、角筒材17の下面側において、その長手方向に沿ってスリット部18を設けている。また、角筒材17の両端部は開口した状態となっている。
さらに、角筒材17の内部には、図14に示すように、堰止用異物混入防止シート61を取り付けている円筒部材19を配置している。
また、角筒材17内における円筒部材19の下側には、堰止用異物混入防止シート61の破断を防ぐための丸棒部材20が、所定の間隔を開けて配置されている。
この堰止用異物混入防止シート61の一端側は、図20に示すように、垂設のフェンス枠2の位置よりも側方に向けて若干突出している。そして、内側のフェンスAの一端側に位置する垂設のフェンス枠2に沿って、他の内側のフェンスAが取り付けられた際には、図18および図19に示すように、互いに隣接配置された堰止用異物混入防止シート61同士が重ね合わせられ、左右に付設された雄雌の面ファスナー63を介して互いに密閉状となって固定されるようにしている。
このように、二重の防壁を形成する内側のフェンスAに設けられた堰止用異物混入防止シート61、外側の本設の異物混入防止エリアフェンスBに設けられた堰板51それぞれにより、本遮蔽板1全体の密閉性をよりいっそう高めることができ、地震が発生した時の気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールからのスロッシングによる溢水の想定エリア外への拡大を確実に抑えることができるのである。
本発明に係る原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備は、使用済燃料プールや、原子炉廻り、気水分離器等の貯蔵プール廻りに設置されることの他に、様々な分野における溢水対策を含めた異物混入防止設備として、幅広く利用することができる。
R…燃料集合体
S…スペーサ部
C…仮設フェンス
A…フェンス
B…本設の異物混入防止エリアフェンス
1…遮蔽板
2…フェンス枠
3…連結部
4…ハンガーレール
5…異物混入防止シート
6…脚部
7…垂直軸部
8…固定板片
9…ホールインアンカー部
10…アンカーボルト
11…大型接合板
12…スライド板片
13…蝶ネジ
14…水平溝
17…角筒材
18…スリット部
19…円筒部材
20…丸棒部材
21…折り畳み式テーブル
22…折り畳み式椅子
23…立設枠
24…テーブル板
25…補強枠
26…支持脚
27…支持脚
28…掛着片
29…支持板片
30…折り畳み時固定フック
31…蝶ネジ
32…丸棒ワッシャー止め
33…蝶ネジ
34…蝶ネジ
35…蝶ネジ
36…丸棒ワッシャー止め
37…蝶ネジ
38…腰掛板
40…後方脚部
41…前方脚部
42…平面板部分
43…間隔保持片
44…支持脚
45…水平棒部材
46…掛着片
47…支持脚
48…水平棒部材
49…支持板片
50…蝶ネジ
51…堰板
52…吊架材
53…高さ調整機構
54…長孔
55…挿入孔
56…ナット材
57…蝶ボルト
58…粘着テープ
61…堰止用異物混入防止シート
62…縁石
63…面ファスナー

Claims (13)

  1. 原子力発電所における気水分離器等貯蔵プール・原子炉・使用済燃料プールの周囲に、異物混入防止対策を施したフェンスを設置し、このフェンスの外側に本設の異物混入防止エリアフェンスをさらに設置して、二重の防壁を形成したことを特徴とする原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  2. 二重の防壁を形成する内側のフェンスと、外側の本設の異物混入防止エリアフェンスは、内側に遮蔽板を設けたフェンス枠と、互いに隣接配置されたフェンス枠相互間の隙間を塞ぐための重ね合わせ式の連結部と、フェンス枠の下側にハンガーレールを介して取り付けられた垂れ幕状の異物混入防止シートを備えており、部分的な取付構造や隣接する隣り合わせのフェンスの連結方法に多少の違いはあるものの、異物混入防止の観点では基本的に同仕様に形成されている請求項1に記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  3. 本設の異物混入防止エリアフェンスは、床面に直接固定され、簡単に取り外しができない構造になっている請求項1または2に記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  4. 本設の異物混入防止エリアフェンスは、主となる出入口部分をクランク構造としている請求項1乃至3のいずれかに記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  5. 本設の異物混入防止エリアフェンスは、主となる出入口部分に、折り畳み式テーブルと、折り畳み式椅子を備えている請求項4に記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  6. 本設の異物混入防止エリアフェンスは、脚部を介して床面に固定され、該脚部を介して形成されたフェンス下端開放部分内側を密閉する堰板を備えている請求項1乃至5のいずれかに記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  7. 堰板は、本設の異物混入防止エリアフェンスの下端開放部分内側において、上下にスライドさせて任意の高さ位置で固定可能とした高さ調整機構を備えている請求項6に記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  8. 堰板は、床面に接する下端部を鋭角に曲げ加工し、粘着テープを介して床面に固定可能とした請求項6または7に記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  9. 本設の異物混入防止エリアフェンスの下端開放部分外側には、ハンガーレールを介して取り付けられた垂れ幕状の異物混入防止シートを備え、前記堰板は、その内側に併設されている請求項6乃至8のいずれかに記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  10. 堰板は、互いに隣接配置された相互間を重ね合わせることで、堰板同士の隙間を塞いでいる請求項6乃至9のいずれかに記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  11. 内側のフェンスは、脚部を介して使用済燃料プールの淵に立設・固定され、該脚部を介して形成されたフェンス下端開放部分外側を密閉するよう、フェンスの下側には、ハンガーレールを介して取り付けられた垂れ幕状の堰止用異物混入防止シートを備えている請求項1乃至9のいずれかに記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  12. 内側のフェンスが立設される使用済燃料プールの淵は、通常床面より、略100mm立ち上がった縁石状になっており、堰止用異物混入防止シートの下端側は、当該縁石に面ファスナーを介して固定される請求項11に記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
  13. 堰止用異物混入防止シートは、互いに隣接配置された相互間を重ね合わせることで、当該シート同士の隙間を塞いでいる請求項11または12に記載の原子力発電所における溢水対策を施した異物混入防止設備。
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