JP2010163845A - 吊り具 - Google Patents

吊り具 Download PDF

Info

Publication number
JP2010163845A
JP2010163845A JP2009009127A JP2009009127A JP2010163845A JP 2010163845 A JP2010163845 A JP 2010163845A JP 2009009127 A JP2009009127 A JP 2009009127A JP 2009009127 A JP2009009127 A JP 2009009127A JP 2010163845 A JP2010163845 A JP 2010163845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sandwiching
shaped beam
field edge
flange
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009009127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5190388B2 (ja
Inventor
Tetsuya Nakatani
哲也 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Joto Techno Co Ltd
Original Assignee
Joto Techno Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Joto Techno Co Ltd filed Critical Joto Techno Co Ltd
Priority to JP2009009127A priority Critical patent/JP5190388B2/ja
Publication of JP2010163845A publication Critical patent/JP2010163845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5190388B2 publication Critical patent/JP5190388B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

【課題】 断面I字状に形成されたI字状梁材に強固に取付可能であり、且つ、取付作業性の高い吊り具を提供すること。
【解決手段】 ウェブとフランジとから形成されたI字状梁材に野縁及び天井板を吊支できる建築用の吊り具であって、可撓性を有する接続片と、接続片により接続された一対の挟み片とを備え、一対の挟み片は、接続片よりも上側の先端にフランジを上下方向に挟持することができる挟持部と、接続片よりも下側に野縁を固定することができる固定部とを有しており、接続片を撓めることにより、接続片を基点として、一対の挟み片の挟持部間の隙間を自在に拡げたり狭めたりすることができ、隙間を拡げた状態で挟持部内に収納したフランジを、隙間を狭めることで挟持することができ、フランジを挟持した状態で固定部を野縁に固定することで挟持部によるI字状梁材のフランジへの挟持を堅持することができる吊り具。
【選択図】 図1

Description

この発明は、建物の天井部分に架設される梁材に天井材を吊支することが可能な建築用の吊り具に関する。
従来より、木造住宅の室内に天井板を取り付ける施工作業は、梁材に吊り具を固定し、この吊り具に野縁を固定し、この野縁に天井板を貼り付けて行われている。従来、梁材は、一枚の板からなるものが用いられ、梁材に天井板を吊支する吊り具は、上固定部を梁材の側面にネジ止めにより固定されるとともに、下固定部を野縁の側面にネジ止めすることにより固定されて用いられていた(例えば、特許文献1参照)。
近年、木材資源の有効活用の観点から、木質I型複合梁という断面I字状に加工された梁材が用いられるようになってきている。
図8は、I字状梁材を模式的に示す斜視図である。
図8に示すように、I字状梁材120は、木片を樹脂で固めた薄い板状のウェブ122と、ベニアを重ねて圧着成形した積層合板からなるフランジ121とから構成されており、収縮、割れ、ねじれ等の経年変化が生じにくい特性を有している。このようなI字状梁材120を用いる場合、特許文献1のような吊り具では、ウェブ122が薄い板状であるため、その側面からネジ止めしても十分な取付強度が得られず、また、フランジ121の部分にネジ止めすると、梁の下端と野縁との間に大きな隙間が生じ、火災時に天井を火が走りやすくなり、当該隙間を10mm以下とする建築基準を満たすことができない。さらに、フランジ121は、ベニアを圧着させたものであるため、圧着面に対して水平方向にネジが取り付けられ、このネジに下方向の力が加えられると、簡単に剥がれてしまうといった問題があった。
そこで、従来、I字状梁材に取付可能な吊り具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
図9は、従来の吊り具の使用状態を模式的に示す縦断面図である。
図9に示すように、吊り具100は、フランジ121の一方側(図9中、左側)を上固定部101で上下に挟み込むことにより、I字状梁材120に固定されている。また、吊り具100の下固定部102には、野縁123が固定され、野縁123に天井板124が取り付けられている。
登録実用新案第3097664号公報 特開2007−247257号公報
しかしながら、図9に示した吊り具100では、薄いウェブ122にネジ止めするため、取付強度が低く、吊り具100がI字状梁材120から脱落する危険性があるといった問題があった。また、I字状梁材120との固定、及び、野縁123との固定の両方をネジ止めにより行う構成となっているため、作業し難いといった問題があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、断面I字状に形成されたI字状梁材に強固に取付可能であり、且つ、取付作業性の高い吊り具を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 建物の天井部分に架設され、ウェブとフランジとから断面I字状に形成されたI字状梁材に野縁及び天井板を吊支することができる建築用の吊り具であって、
可撓性を有する接続片と、該接続片により接続された一対の挟み片とを備え、
上記一対の挟み片は、上記接続片よりも上側の先端に上記I字状梁材の上記フランジを上下方向に挟持することができる挟持部と、上記接続片よりも下側に上記野縁を固定することができる固定部とを有しており、
上記接続片を撓めることにより、上記接続片を基点として、上記一対の挟み片の上記挟持部間の隙間を自在に拡げたり狭めたりすることができ、
上記隙間を拡げた状態で上記挟持部内に収納した上記I字状梁材の上記フランジを、上記隙間を狭めることで挟持することができ、
上記I字状梁材の上記フランジを挟持した状態で上記固定部を上記野縁に固定することで上記挟持部による上記I字状梁材の上記フランジへの挟持を堅持することができることを特徴とする吊り具。
I字状梁材のフランジは、ベニアを重ねて圧着成形したものであるため、圧着面に対して水平方向にネジが取り付けられると、取り付けられた点を起点として圧着したベニアが剥がれ易くなることとなる。また、I字状梁材のウェブは、通常、厚さが1cm程度と薄いため、ウェブに強固にネジ止めを行うことは困難である。そのため、I字状梁材に吊り具を固定する際には、ネジ止めを行わない方がよい。
(1)の発明によれば、可撓性を有する接続片と、該接続片により接続された一対の挟み片とを備えており、一対の挟み片は、接続片よりも上側の先端にI字状梁材のフランジを上下方向に挟持することができる挟持部と、接続片よりも下側に野縁を固定することができる固定部とを有しており、接続片を撓めることにより、接続片を基点として、一対の挟み片の挟持部間の隙間を自在に拡げたり狭めたりすることができ、上記隙間を拡げた状態で挟持部内に収納したI字状梁材のフランジを、隙間を狭めることで挟持することができ、I字状梁材のフランジを挟持した状態で固定部を野縁に固定することで挟持部によるI字状梁材のフランジへの挟持を堅持することができる。
I字状梁材のフランジを挟持部により挟持し、その状態で固定部を野縁に固定すると、フランジの挟持が堅持されることとなるため、薄いウェブにネジ止めを行ったり、水平方向に強度の弱いフランジにネジ止めを行わなくてもI字状梁材に強固に取り付けることが可能となる。
また、I字状梁材のフランジを挟持部により挟持し、その状態で固定部に野縁を固定すると、フランジの挟持が堅持されることとなるため、野縁の固定とフランジの堅持とが同時に実行されることとなり、作業性を向上させることが可能となる。加えて、I字状梁材に天井材(野縁と天井板)を、可撓性を有する接続片を介して吊支できるので、I字状梁材と天井材の野縁との間に生じる隙間を狭くでき、当該隙間を10mm以下にでき、もし火災が発生したときであっても炎が天井を走って延焼が拡大するのを軽減することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)の吊り具であって、
上記挟持部の内壁面には防振弾性部材が設けられており、該防振弾性部材を介して上記I字状梁材の上記フランジを狭持することが可能なことを特徴とする。
(2)の発明によれば、挟持部の内壁面には防振弾性部材が設けられており、該防振弾性部材を介してI字状梁材のフランジを狭持するため、上の階の床面(I字状梁材よりも上部)からの振動を下の階の天井に伝播することを抑制することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(1)又は(2)の吊り具であって、
上記固定部は、上記野縁を上記野縁の両側面側から挟みこんで固定することができるように、一方の固定部の面と他方の固定部の面とが対向していることを特徴とする。
(3)の発明によれば、野縁を、野縁の両側面、すなわち、2つの面で挟みこんで固定することができるため、野縁をより強固に固定することが可能となる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの吊り具であって、
上記固定部は、上記野縁の一方側の側面に当接して固定することができるように、一方の固定部の面と他方の固定部の面とが同一平面上に並設されていることを特徴とする。
(4)の発明によれば、野縁を、野縁の一方側の側面に当接して固定することができる。すなわち、一方側の側面における2箇所において固定することができるため、野縁をより強固に固定することが可能となる。
本発明によれば、断面I字状に形成されたI字状梁材に強固に取付可能であり、且つ、取付作業性の高い吊り具を提供することができる。
(a)は、第1実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、(b)は、その正面図であり、(c)は、その右側面図である。 (a)、(b)は、図1に示した吊り具の設置方法を説明するための図である。 (a)、(b)は、図1に示した吊り具の設置方法を説明するための図である。 (a)は、第2実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、(b)は、その正面図であり、(c)は、その右側面図である。 (a)は、第3実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、(b)は、その正面図であり、(c)は、その右側面図である。 (a)は、図5(b)に示した吊り具のC−C線断面図であり、(b)は、図5(a)に示した吊り具のA−A線断面図であり、(c)は、図5(b)に示した吊り具のB−B線断面図である。 第3実施形態に係る吊り具において、I字状梁材と野縁とが直交するように設置する場合の設置方法を説明するための図である。 I字状梁材を模式的に示す斜視図である。 従来の吊り具の使用状態を模式的に示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
勿論、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
[第1実施形態]
図1(a)は、第1実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、図1(b)は、その正面図であり、図1(c)は、その右側面図である。
吊り具10は、ナイロン製、ポリプロピレン製等の樹脂製であり、可撓性を有する板状の接続片12と、接続片12の両端に夫々1つ接続された挟み片14(挟み片14L、挟み片14R)とを備える。
図1(b)に示すように、挟み片14Lは、接続片12より上側に延びる本体部16Lと、本体部16Lの上側の先端から内側(図1(b)中、右側)に延設された挟持部17Lと、接続片12より下側に延びる固定部22Lとから構成されている。また、挟み片14Rは、挟み片14Lと左右対象の形状を有しており、接続片12より上側に延びる本体部16Rと、本体部16Rの上側の先端から内側(図1(b)中、左側)に延設された挟持部17Rと固定部22Rとから構成されている。
挟み片14Lの挟持部17Lと、挟み片14Rの挟持部17Rとの間には、隙間18が設けられており、吊り具10の中央上側には、接続片12、挟み片14L、及び、挟み片14Rにより囲まれた空間20が形成されている。隙間18は、接続片12を撓めることにより、広げたり狭めたりすることが可能であり、I字状梁材に吊り具10を取り付ける際に、I字状梁材のウェブ部分を位置させることができる。また、空間20には、I字状梁材のフランジ部分を位置させることができる。なお、本発明において、接続片を撓めない状態における挟持部間の隙間は、取り付けるI字状梁材の形状に応じて適宜変更可能である。また、本発明において、接続片及び挟み片により囲まれる空間の大きさや形状は、本発明の吊り具を取り付けるI字状梁材の形状に応じて適宜変更可能である。
吊り具10の中央下側には、接続片12、固定部22L、及び、固定部22Rにより下方を除く三方が囲まれた空間24が形成されている。また、図1(c)に示すように、固定部22には、左右方向(図1(b)における左右方向)に貫通したネジ止め用穴26が各2箇所、高さ方向に段違いに形成されている。空間24には、吊支する天井板を取り付けるための野縁を位置させることができる。そして、空間24に野縁を位置させた状態で、ネジ止め用穴26を介してネジ止めすることにより、吊り具10を野縁に取り付けることができる。なお、ネジ止め用穴の位置や個数は、適宜変更可能である。
図1(b)に示すように、固定部22の外側面には、凹部27が設けられている。凹部27は、固定部22Lと固定部22Rとを手で摘んで内側に引き寄せる(挟持部17Lと挟持部17Rとの隙間18を拡げる)際に、指をかけ易くするためのものである。
本体部16(本体部16L、本体部16R)、挟持部17(挟持部17L、挟持部17R)、及び、固定部22(固定部22L、固定部22R)には、正面及び背面に格子状のリブ28が設けられている。リブ28が設けられているため、吊り具10全体としての軽量化を図るとともに、強度を高くすることができる。
本発明において、接続片の厚さは特に限定されないが、手で固定部を摘んだ際に、容易に撓む程度の強度となるようにすればよい。
挟持部17の下面には、防振弾性部材31が貼着されている。防振弾性部材31は、ポリプロピレンエラストマーで構成されており、表面には凹凸が設けられている。なお、本実施形態では、防振弾性部材がポリプロピレンエラストマーで構成されている場合について説明するが、本発明においてはこれに限定されず、例えば、天然ゴム(NR)やスチレンブタジエンゴム(SBR)等を挙げることができる。また、本実施形態では、防振弾性部材31の表面に凹凸が設けられている場合について説明するが、本発明において、防振弾性部材の表面は、凹凸が設けられていなくてもよい。
また、本実施形態では、挟持部17の下面にのみ防振弾性部材31が貼着されている場合について説明するが、本発明においては、挟持部の下面のみだけではなく、本体部の内側面や、接続片の上面にも貼着されていてもよい。すなわち、本発明において防振弾性部材は、吊り具の内壁面の全部又は一部、すなわち、挟持部の下面、本体部の内側面、及び、接続片の上面のうちの全部又は一部に設けられていてもよい。
本発明においては、本実施形態のように、防振弾性部材が吊り具の内壁面に設けられていることが望ましい。防振弾性部材が設けられていることにより、上の階の床面(I字状梁材よりも上部)からの振動を下の階の天井に伝播することを抑制することができるからである。ただし、本発明において防振弾性部材は、必ずしも設けられている必要はない。
次に、第1実施形態に係る吊り具10の設置方法について説明する。
図2(a)、図2(b)、図3(a)及び図3(b)は、図1に示した吊り具の設置方法を説明するための図である。
まず、図2(a)に示すように、吊り具10の固定部22を手で摘んで力を加え、互いを内側に引き寄せることにより接続片12を基点として撓ませ、挟持部17間の隙間18を拡げる。
次に、接続片12を撓ませた状態で、空間20にI字状梁材120のフランジ121が位置し、且つ、空間18にI字状梁材120のウェブ122が位置するように配置した後、力を取り除く。これにより、I字状梁材120のフランジ121が挟持部17により上下方向に挟持されることとなる(図2(b)参照)。
次に、図3(a)に示すように、空間24に野縁123を配置する。これにより、野縁123は、固定部22L及び固定部22Rにより両側面側から挟みこまれることとなる。なお、この時点で固定部22を内側に引き寄せることはできなくなるため、フランジ121への挟持が堅持されることとなる。
次に、図3(b)に示すように、ネジ止め用穴26を介して吊り具10と野縁123とをネジ32によりネジ止めする。これにより、吊り具10に野縁123が固定されることとなる。
このように、第1実施形態に係る吊り具10によれば、I字状梁材120のフランジ121を挟持部17により挟持し、その状態で固定部22を野縁123に固定すると、フランジ120の挟持が堅持されることとなるため、薄いウェブ122にネジ止めを行ったり、水平方向に強度の弱いフランジ121にネジ止めを行わなくてもI字状梁材120に強固に取り付けることが可能となる。
また、I字状梁材120のフランジ121を挟持部17により挟持し、その状態で固定部22に野縁123を固定すると、フランジ121の挟持が堅持されることとなるため、野縁123の固定とフランジ121の堅持とが同時に実行されることとなり、作業性を向上させることが可能となる。
また、野縁123を、野縁123の両側面、すなわち、2つの面で挟みこんで固定することができるため、野縁123をより強固に固定することが可能となる。
[第2実施形態]
図4(a)は、第2実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、図4(b)は、その正面図であり、図4(c)は、その右側面図である。
吊り具40は、樹脂製であり、可撓性を有する板状の接続片42と、接続片42の両端に夫々1つ接続された挟み片44(挟み片44L、挟み片44R)とを備える。
図4(b)に示すように、挟み片44Lは、接続片42より上側に延びる本体部46Lと、本体部46Lの上側の先端から内側(図4(b)中、右側)に延設された挟持部47Lと、接続片42より下側に延びる固定部52Lとから構成されている。また、挟み片44Rは、挟み片44Lと左右対象の形状を有しており、接続片42より上側に延びる本体部46Rと、本体部46Rの上側の先端から内側(図4(b)中、左側)に延設された挟持部47Rと、接続片42より下側に延びる固定部52Rとから構成されている。
挟み片44Lの挟持部47Lと、挟み片44Rの挟持部47Rとの間には、隙間48が設けられており、吊り具40の中央上側には、接続片42、挟み片44L、及び、挟み片44Rにより囲まれた空間50が形成されている。隙間48は、接続片42を撓めることにより、広げたり狭めたりすることが可能であり、I字状梁材に吊り具40を取り付けた際に、I字状梁材のウェブ部分を位置させることができる。また、空間50には、I字状梁材のフランジ部分を位置させることができる。
吊り具40の中央下側には、接続片42、固定部52L、及び、固定部52Rにより下方を除く三方が囲まれた空間54が形成されている。また、図4(c)に示すように、固定部52には、左右方向(図4(b)における左右方向)に貫通したネジ止め用穴56が各2箇所、高さ方向に段違いに形成されている。空間54には、吊支する天井板を取り付けるための野縁を位置させることができる。そして、空間54に野縁を位置させた状態で、ネジ止め用穴56を介してネジ止めすることにより、吊り具40を野縁に取り付けることができる。
本体部46(本体部46L、本体部46R)、挟持部47(挟持部47L、挟持部47R)には、正面及び背面に格子状のリブ58が設けられている。また、図4(c)に示すように、固定部52(固定部52L、固定部52R)の外側側面にも、格子状のリブ60が設けられている。リブ58及びリブ60が設けられているため、吊り具40全体としての軽量化を図るとともに、強度を高くすることができる。
なお、第2実施形態に係る吊り具40の設置方法については、第1実施形態に係る吊り具10と同様であるからここでの説明は省略する。
[第3実施形態]
図5(a)は、第3実施形態に係る吊り具を模式的に示す平面図であり、図5(b)は、その正面図であり、図5(c)は、その右側面図である。
図6(a)は、図5(b)に示した吊り具のC−C線断面図であり、図6(b)は、図5(a)に示した吊り具のA−A線断面図であり、図6(c)は、図5(b)に示した吊り具のB−B線断面図である。
吊り具70は、樹脂製であり、可撓性を有する板状の接続片72と、接続片72の両端に夫々1つ接続された挟み片74(挟み片74L、挟み片74R)とを備える。
図5(b)に示すように、挟み片74Lは、接続片72より上側に延びる本体部76Lと、本体部76Lの上側の先端から内側(図5(b)中、右側)に延設された挟持部77Lと、接続片72より下側に延びる固定部82Lとから構成されている。また、挟み片74Rは、挟み片74Lと左右対象の形状を有しており、接続片72より上側に延びる本体部76Rと、本体部76Rの上側の先端から内側(図5(b)中、左側)に延設された挟持部77Rと、接続片72より下側に延びる固定部82Rとから構成されている。
図6(c)に示すように、挟持部77L及び挟持部77Rの先端には、有底孔92が設けられており、軽量化が図られている。
図5(b)に示すように、挟み片74Lの挟持部77Lと、挟み片74Rの挟持部77Rとの間には、隙間78が設けられており、吊り具70の中央上側には、接続片72、挟み片74L、及び、挟み片74Rにより囲まれた空間80が形成されている。隙間78は、接続片72を撓めることにより、広げたり狭めたりすることが可能であり、I字状梁材に吊り具70を取り付けた際に、I字状梁材のウェブ部分を位置させることができる。また、空間80には、I字状梁材のフランジ部分を位置させることができる。
吊り具70の中央下側には、接続片72、固定部82L、及び、固定部82Rにより下方を除く三方が囲まれた空間84が形成されている。また、図5(c)に示すように、固定部82には、左右方向(図5(b)における左右方向)に貫通したネジ止め用穴86が各2箇所、高さ方向に段違いに形成されている。空間84には、吊支する天井板を取り付けるための野縁を位置させることができる。そして、空間84に野縁を位置させた状態で、ネジ止め用穴86を介してネジ止めすることにより、吊り具70を野縁に取り付けることができる。
I字状梁材と野縁とが平行となるように設置する場合には、上述したネジ止め用穴86を用いて、吊り具70とI字状梁材及び野縁とを固定する。なお、I字状梁材と野縁とが平行となるように設置する場合における吊り具70の設置方法については、図2及び図3を用いて説明した第1実施形態に係る吊り具10と同様であるからここでの説明は省略する。一方、I字状梁材と野縁とが直交するように設置する場合には、以下に説明するネジ止め用穴90を用いて、吊り具70とI字状梁材及び野縁とを固定する。
図5(b)に示すように、固定部82には正面から背面に貫通したネジ止め用穴90が形成されている。また、図5(c)に示すように、吊り具70の背面には、本体部76と固定部82との境界に段差部89が設けられている。
図7は、第3実施形態に係る吊り具において、I字状梁材と野縁とが直交するように設置する場合の設置方法を説明するための図である。
I字状梁材120と野縁123とが直交するように吊り具70を設置する場合、まず、平行に設置する場合と同様に空間80(図5(b)参照)にI字状梁材120のフランジ121部分を位置させる。次に、野縁123の一方側の側面に段差部89(図5(c)参照)を当接させた状態で、ネジ止め用穴90を介してネジ98によりネジ止めすることにより、吊り具70を野縁123に取り付ける。これにより、I字状梁材120と野縁123とが直交するように設置されることとなる(図7参照)。
吊り具70によれば、野縁123の一方側の側面における2箇所(固定部82Lと当接する箇所、及び、固定部82Rと当接する箇所)において固定することができるため、野縁123を吊り具70により強固に固定することが可能となる。
このように、第3実施形態に係る吊り具70は、I字状梁材120と野縁123とを平行するように設置することもでき、直交するようにも設置できる平行直交兼用タイプの吊り具である。
また、図5(a)、図5(c)に示すように、本体部76(本体部76L、本体部76R)、挟持部77(挟持部77L、挟持部77R)、及び、固定部82(固定部82L、固定部82R)の外側側面には、リブ88が設けられている。リブ88が設けられているため、吊り具70全体としての軽量化を図るとともに、強度を高くすることができる。
以上、本発明に係る吊り具について説明したが、本発明の吊り具は、上述した例に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
10、40、70 吊り具
12、42、72 接続片
14(14L、14R)、44(44L、44R)、74(74L、74R) 挟み片
16(16L、16R)、46(46L、46R)、76(76L、76R) 本体部
17(17L、17R)47(47L、47R)、77(77L、77R) 挟持部
18、48、78 (挟み片間の)隙間
20、50、80 (接続片、挟み片及び挟み片により囲まれた)空間
22(22L、22R)、52(52L、52R)、82(82L、82R) 固定部
24、54、84 (下方を除く三方が囲まれた)空間
26、56、86 ネジ止め用穴
27 凹部
31 防振弾性部材
89 段差部
90 ネジ止め用穴
92 有底孔
120 I字状梁材
121 フランジ
122 ウェブ
123 野縁
124 天井板

Claims (4)

  1. 建物の天井部分に架設され、ウェブとフランジとから断面I字状に形成されたI字状梁材に野縁及び天井板を吊支することができる建築用の吊り具であって、
    可撓性を有する接続片と、該接続片により接続された一対の挟み片とを備え、
    前記一対の挟み片は、前記接続片よりも上側の先端に前記I字状梁材の前記フランジを上下方向に挟持することができる挟持部と、前記接続片よりも下側に前記野縁を固定することができる固定部とを有しており、
    前記接続片を撓めることにより、前記接続片を基点として、前記一対の挟み片の前記挟持部間の隙間を自在に拡げたり狭めたりすることができ、
    前記隙間を拡げた状態で前記挟持部内に収納した前記I字状梁材の前記フランジを、前記隙間を狭めることで挟持することができ、
    前記I字状梁材の前記フランジを挟持した状態で前記固定部を前記野縁に固定することで前記挟持部による前記I字状梁材の前記フランジへの挟持を堅持することができることを特徴とする吊り具。
  2. 前記挟持部の内壁面には防振弾性部材が設けられており、該防振弾性部材を介して前記I字状梁材の前記フランジを狭持することが可能なことを特徴とする請求項1に記載の吊り具。
  3. 前記固定部は、前記野縁を前記野縁の両側面側から挟みこんで固定することができるように、一方の固定部の面と他方の固定部の面とが対向していることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊り具。
  4. 前記固定部は、前記野縁を前記野縁の一方側の側面に当接して固定することができるように、一方の固定部の面と他方の固定部の面とが同一平面上に並設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の吊り具。
JP2009009127A 2009-01-19 2009-01-19 吊り具 Expired - Fee Related JP5190388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009009127A JP5190388B2 (ja) 2009-01-19 2009-01-19 吊り具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009009127A JP5190388B2 (ja) 2009-01-19 2009-01-19 吊り具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010163845A true JP2010163845A (ja) 2010-07-29
JP5190388B2 JP5190388B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=42580214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009009127A Expired - Fee Related JP5190388B2 (ja) 2009-01-19 2009-01-19 吊り具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5190388B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032685A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Mirai Ind Co Ltd 配設体支持具
JP2019039197A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 昭和電線ケーブルシステム株式会社 耐震防振装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50144416U (ja) * 1974-05-15 1975-11-28
JPS5768018U (ja) * 1980-10-09 1982-04-23
JPS6291809U (ja) * 1985-11-28 1987-06-12
JPH06212724A (ja) * 1993-01-18 1994-08-02 Koyo Kizai Kk 建築構造材用吊り金具
JPH076332U (ja) * 1993-06-30 1995-01-31 住金鋼材工業株式会社 デッキプレートの後施工アンカー工法用天井吊金具
JP2004150034A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Panahome Corp 天井板の高さ調整方法及び高さ調整装置
JP2007247257A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Mitsubishi Estate Home Co Ltd 防振天井吊支具
JP2007284891A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Daiwa House Ind Co Ltd リユース可能天井構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50144416U (ja) * 1974-05-15 1975-11-28
JPS5768018U (ja) * 1980-10-09 1982-04-23
JPS6291809U (ja) * 1985-11-28 1987-06-12
JPH06212724A (ja) * 1993-01-18 1994-08-02 Koyo Kizai Kk 建築構造材用吊り金具
JPH076332U (ja) * 1993-06-30 1995-01-31 住金鋼材工業株式会社 デッキプレートの後施工アンカー工法用天井吊金具
JP2004150034A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Panahome Corp 天井板の高さ調整方法及び高さ調整装置
JP2007247257A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Mitsubishi Estate Home Co Ltd 防振天井吊支具
JP2007284891A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Daiwa House Ind Co Ltd リユース可能天井構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032685A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Mirai Ind Co Ltd 配設体支持具
JP2019039197A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 昭和電線ケーブルシステム株式会社 耐震防振装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5190388B2 (ja) 2013-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5746874B2 (ja) 天井構造およびブレース材と天井仕上板の固定金具
CA2912910A1 (en) Cross braced joist hanger
JP2009035942A (ja) 天井用補強金具とそれを用いた吊り天井
CA2673245C (en) Acoustical mounting bracket for attaching ceiling suspension to floor joists
JP5732950B2 (ja) 吊り天井の耐震構造
JP5190388B2 (ja) 吊り具
JP6893571B2 (ja) 天井構造
JP5172607B2 (ja) 扁平柱と梁との接合部構造
JP6691901B2 (ja) 吊り天井のブレース接続用金具及びこれを備えた吊り天井構造
JP6021248B2 (ja) ハンガー機構及びそれを用いた吊り天井の下地構造
JP5880254B2 (ja) 天井構造
JP3077974U (ja) 建築用骨材の吊持装置
JP2018154968A (ja) 建物の天井
JP6000867B2 (ja) 吊りボルト連結金具
JP5405931B2 (ja) 形状保持部材付き天井野縁、天井野縁ユニット及び天井面の構造
JP5271730B2 (ja) 吊り具
JP5582094B2 (ja) 建物の天井構造
KR200402360Y1 (ko) 행거
JP6485637B2 (ja) 床構造
JP2013096100A (ja) 天井吊り下げ支持構造及びその製造方法
JP2567539Y2 (ja) システム天井へのパーティションの固定構造
JP2022026415A (ja) 取付装置及びこれを用いた設備機器取付方法
KR20180073964A (ko) 층간 소음 저감을 위한 천장재용 달대 브라켓 및 이를 포함하는 천장 시스템
CN206707098U (zh) 一种降噪型吊顶铝材结构
JP2007031969A (ja) 下地補強材取付金物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101217

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101217

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130128

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5190388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees