JP2010161606A - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010161606A
JP2010161606A JP2009002183A JP2009002183A JP2010161606A JP 2010161606 A JP2010161606 A JP 2010161606A JP 2009002183 A JP2009002183 A JP 2009002183A JP 2009002183 A JP2009002183 A JP 2009002183A JP 2010161606 A JP2010161606 A JP 2010161606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
speaker
speaker unit
sound
audio signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009002183A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikuni Miki
好州 三木
Hiroshi Kowaki
宏 小脇
Ryosuke So
亮輔 宗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2009002183A priority Critical patent/JP2010161606A/ja
Publication of JP2010161606A publication Critical patent/JP2010161606A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stereophonic Arrangements (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

【課題】高音質のスピーカ装置を提供する。
【解決手段】スピーカ装置が、振動板と入力された音声信号を該振動板の振動に変換する磁気回路とをそれぞれ有し、各音声放射面の背面側がリブで接続された第1スピーカユニット及び第2スピーカユニットと、入力された音声信号を第1スピーカユニットに送るための第1音声信号と第2スピーカユニットに送るための第2音声信号とに分岐する分岐手段と、第2音声信号の、所定帯域より高い高音域成分を減衰させるフィルタ手段、及び第1音声信号を遅延させる遅延手段の少なくとも一方を含む調整手段と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、スピーカ装置における音声信号処理技術に関する。
スピーカ装置は、一般的に、振動板(コーン等)、ボイスコイル、マグネット等を有するスピーカユニットがスピーカボックスの所定面に取り付けられた構造を有する。このようなスピーカ装置では、スピーカユニットの駆動に伴う反作用力が、スピーカボックスを振動させ不要音を発生させる等、音質に悪影響を及ぼす場合がある。
このような問題点を解消するために、例えば、2つのスピーカユニットが、それぞれ背面(音の放射面を正面とした場合の背面)を向き合わせ、各背面のヨークにリブの両端を固定することにより結合された構造を有するスピーカ装置がある(下記特許文献1参照)。この構造によれば、各スピーカユニットのヨークの振動に伴う反作用がリブを介してそれぞれ相殺されるため、スピーカボックスから生ずる不要音を低減させることができる。
特開2001−352592号公報 実開平5−60100号公報
しかしながら、上記構造を有する従来のスピーカ装置にステレオ信号を入力した場合、すなわち、左チャネル信号が一方のスピーカユニットに入力され、右チャネル信号がもう一方のスピーカユニットに入力される場合、各スピーカユニットにそれぞれ異なる音声信号が入力されるため、上述のような振動抑圧効果を得ることができない場合がある。
一方で、上記従来のスピーカ装置にモノラル信号を入力した場合であっても、聴取者(リスナ)が一方のスピーカユニットの正面側に位置する場合には、反射波による干渉等により音質が低下する場合がある。
本発明の課題は、このような問題点に鑑み、高音質のスピーカ装置を提供することにある。
本発明の各態様は、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
第1の態様は、振動板と入力された音声信号を該振動板の振動に変換する磁気回路とをそれぞれ有し、各音声放射面の背面側がリブで接続された第1スピーカユニット及び第2スピーカユニットと、入力された音声信号を第1スピーカユニットに送るための第1音声信号と第2スピーカユニットに送るための第2音声信号とに分岐する分岐手段と、第2音声信号の、所定帯域より高い高音域成分を減衰させるフィルタ手段、及び第1音声信号を遅延させる遅延手段の少なくとも一方を含む調整手段と、を備えるスピーカ装置である。
第1態様では、第2スピーカユニットに、入力された音声信号の高音域成分が減衰されて得られる低音域成分が送られ、第1スピーカユニットに、当該音声信号がそのまま送られる場合(第1ケース)、第1スピーカユニットに、当該音声信号が遅延された状態で送
られ、第2スピーカユニットに、当該音声信号がそのまま送られる場合(第2ケース)、第1スピーカユニットに、当該音声信号が遅延された状態で送られ、第2スピーカユニットに、当該音声信号の高音域成分が減衰されて送られる場合(第3ケース)がある。
第1ケースによれば第2スピーカユニットには高音域成分が減衰された音声信号が送られるため、第2ケースによれば第1スピーカユニットには遅延された音声信号が送られるため、それぞれ、第1スピーカユニットから放射された音声が第2スピーカユニットから放射された音声から受ける干渉を低減することができる。第3ケースによれば、第2スピーカユニットには高音域成分が減衰された音声信号が送られるため、第1ケース及び第2ケースと同様に干渉を低減することができる。
ここで、フィルタ手段で所定の帯域を減衰させる際にその信号が遅延する場合がある。第3ケースでは、このような場合に対応し、遅延された音声信号が第1スピーカユニットに送られるため、第1スピーカユニット及び第2スピーカユニットに入力される各低音域成分は同位相となる。この同位相の意味は、完全に一致する場合のみでなく、多少のずれを含む。本スピーカ装置が有する第1スピーカユニット及び第2スピーカユニットが背中合わせにリブで固定される構造において、リブで音声出力の際に両ユニットから生じる振動を相殺できる程度の位相ずれが許容される。よって、第3ケースによれば、振動板の振動に伴う雑音の低減も併せて実現することができる。
このように、第1態様におけるスピーカ装置によれば、高音質出力を可能とする。
第2の態様は、振動板と入力された音声信号を該振動板の振動に変換する磁気回路とをそれぞれ有し、各音声放射面の背面側がリブで接続された第1スピーカユニット及び第2スピーカユニットと、入力される右チャネル信号及び左チャネル信号の、所定帯域以下の各低音域成分が合成された合成低音域信号を取得する低音域取得手段と、右チャネル信号及び左チャネル信号の各低音域成分をそれぞれ減衰させた右高音域信号及び左高音域信号を抽出するフィルタ手段と、右高音域信号と合成低音域信号とを合成することにより第1スピーカユニットに送るための右合成信号を取得し、左高音域信号と合成低音域信号とを合成することにより第2スピーカユニットに送るための左合成信号を取得する信号取得手段と、を備えるスピーカ装置である。
第2態様では、ステレオ信号の右チャネル信号及び左チャネル信号がそれぞれ入力され、各信号のうち振動に影響する低音域成分についてはスピーカユニット20及び30にそれぞれ同音、同位相の信号が送られる。一方、高音域成分については、左チャネル信号及び右チャネル信号がそれぞれスピーカユニット20及び30に送られる。
従って、第2態様によれば、上述のようなスピーカ構造において、ステレオ音声信号が入力された場合であっても、振動に伴う反作用を相殺させることができ、この振動に伴う雑音を低減させることができと共に、高音域成分についてはステレオ効果をユーザに提供することができる。
なお、本発明の別態様としては、以上の何れかの構成を実現するプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であってもよい。
上記各態様によれば、高音質のスピーカ装置を提供することができる。
実施例1のスピーカ装置の構造を示す上面模式図。 実施例1における信号処理回路60の構成を示す図。 実施例2のスピーカ装置の構造を示す上面模式図。 実施例2における信号処理回路60の構成を示す図。 実施例2の変形例1としての信号処理回路60の構成を示す図。 実施例2の変形例2としての信号処理回路60の構成を示す図。 実施例2の変形例3としての信号処理回路60の構成を示す図。 実施例2の変形例4における信号処理回路60の構成を示す図。
以下、実施形態としてのスピーカ装置について具体例を挙げ説明する。以下に挙げた各実施例はそれぞれ例示であり、本開示は以下の各実施例の構成に限定されない。
以下、実施形態としてのスピーカ装置の実施例1について説明する。
図1は、実施例1のスピーカ装置の構造を示す上面模式図である。実施例1のスピーカ装置5は、中空筒状のスピーカボックス10と、スピーカボックス10の正面開口部に取り付けられたスピーカユニット20と、スピーカボックス10の背面開口部に取り付けられたスピーカユニット30とを含む。スピーカユニット20は、振動板21、振動板21の外周を固定するフレーム22、振動板21を振動させるためのボイスコイル23、磁気回路24等を有する。振動板21は、例えばコーン紙で構成される。磁気回路24は、プレート25、マグネット26及びヨーク27等から構成される。スピーカユニット30は、スピーカユニット20と同様の構成を有する。すなわち、スピーカユニット30は、振動板31、振動板31の外周を固定するフレーム32、振動板31を振動させるためのボイスコイル33、磁気回路34等を有する。磁気回路34は、プレート35、マグネット36及びヨーク37等から構成される。なお、スピーカユニット20及び30は、全く同一の構成及び形状であることが望ましいが、これに限定されるものではない。
スピーカユニット20及び30は、振動板21が正面方向を向き、振動板31が背面方向を向くように、ヨーク27及び37に接続されたリブ50で連結され固定されている。リブ50は、円柱状の金属等で形成され、スピーカユニット20のヨーク27及びスピーカユニット30のヨーク37のそれぞれ対照的な同じ位置に固定されるのが望ましい。なお、図1の例では、リブ50は、ヨーク27及び37に接続されているが、磁気回路24及び34に接続されていてもよく、振動板21及び31の振動が伝達される部位に接続されていればよい。リブ50は、その断面積が長手方向に一定とならないように形成されることが望ましい。例えば、リブ50は、中央部分の断面積が最も大きく両端に向けてその断面積が徐々に小さくなるような樽状に形成されることが望ましい。これにより、リブ50自身の共振が防止される。
フレーム22及び32の外周部裏側には、ガイド部29及び39が設けられており、スピーカボックス10の開口端部が、緩衝材42を介して係合、位置決めすることができるように構成されている。緩衝材42は、スピーカユニット20及び30とスピーカボックス10との間に配置されてスピーカボックス10内の気密性を維持するとともに、スピーカユニット20及び30がスピーカボックス10に対して固定されずにフローティング状態となるように作用する。これにより、スピーカユニット20及び30の振動がスピーカボックス10に伝達され難くなる。緩衝材42は、気密性を維持し且つスピーカユニット20及び30の振動を吸収可能な材質で形成される。具体的には、緩衝材42は、スピーカユニット20及び30における再生帯域について6dB(デシベル)以上その信号を減衰させ得る材質で形成されることが望ましい。緩衝材42は、例えばPEF(ペフ)材料
で形成される。
フレーム22及び32には、端子28及び38が設けられる。オーディオ信号等の音声信号はこの端子28及び38を介してそれぞれスピーカユニット20及び30に供給されると、ボイスコイル23及び33にそれぞれ電流が流れ、振動板21及び31が振動することにより音声が放射される。従って、スピーカ装置5の正面及び背面がそれぞれ音声放射面となり、スピーカ装置5からは正面及び背面から逆方向に音声が放射される。
一方で、振動板21及び31が振動すると、この振動に伴う反作用が磁気回路24及び34に影響し磁気回路24及び34を振動させる。実施例1では、スピーカユニット20及び30が背中合わせに連結されているため、スピーカユニット20で生じた反作用とスピーカユニット30で生じた反作用とは相互に逆向きの同じ大きさの力となる。そこで、スピーカユニット20及び30のそれぞれに同一の音声信号が同位相で入力された場合には、スピーカユニット20及び30で生じる各反作用はリブ50を介して相殺されるため、振動により生ずる不要音を低減させることができる。更に、スピーカ装置5は、上述したように緩衝材42を用いることによりスピーカユニット20及び30の振動がスピーカボックス10に伝達され難くい構造を持っているため、振動に伴う音鳴りを一層少なくすることが可能となっている。
このような振動に伴う雑音は、各スピーカユニット20及び30に入力される音声信号の周波数に影響される。低音域の音声信号、すなわち低い周波数の信号ほど、影響力が大きい。この雑音に影響する周波数は、スピーカ装置5の構造、材質等によるが、例えば、百数十ヘルツ(Hz)以下である。
実施例1におけるスピーカ装置5は、スピーカボックス10に入力端子40及び41を備え、入力端子40及び41からステレオ音声信号の左チャネル信号及び右チャネル信号がそれぞれ受ける。一般的には、左チャネル信号がスピーカユニット20の端子28に与えられ、右チャネル信号がスピーカユニット30の端子38に与えられることにより、各スピーカユニット20及び30からそれぞれ異なる音が出力されることにより、ユーザにステレオ効果を提供することができる。
しかしながら、スピーカユニット20及び30にそれぞれ異なる音声信号が入力された場合には、上述したような振動反作用の相殺は難しくなる。よって、各スピーカユニット20及び30で生じた振動は、緩衝材42により軽減されるものの、スピーカボックス10にそれぞれ伝達され雑音が生じる可能性がある。
従って、実施例1におけるスピーカ装置5は、入力端子40及び41に与えられた各音声信号を処理する信号処理回路60を備え、上記振動に伴う雑音が低減されるようにこの信号処理回路60に各音声信号を処理させる。図2は、実施例1における信号処理回路60の構成を示す図である。信号処理回路60は、ミキサ61、66及び67、ハイパスフィルタ63及び64、ローパスフィルタ68等を有する。信号処理回路60の各部位は、ソフトウェアの構成要素又はハードウェアの構成要素、若しくはこれらの組み合わせとしてそれぞれ実現される([その他]の項参照)。
ミキサ61は、入力端子40から入力された左チャネル信号と入力端子41から入力された右チャネル信号とを合成する。ミキサ61により合成された信号は、ローパスフィルタ68に送られる。
ローパスフィルタ68は、ミキサ61により合成された信号を受け、この合成信号の所定帯域以上の周波数成分を減衰させ、所定帯域よりも低い周波数成分を通過させる。ロー
パスフィルタ68を通過した低音域信号は、ミキサ66及び67にそれぞれ送られる。ローパスフィルタ68で取り除かれる周波数成分は、所定帯域以上の高音域成分であり、上述したような雑音に影響する低音域成分以外である。ローパスフィルタ68には、上記所定帯域として例えば百数十ヘルツ(Hz)が設定される。
ハイパスフィルタ63は、入力端子40から入力された左チャネル信号を受け、この左チャネル信号の所定帯域以下の周波数成分を減衰させ、所定帯域よりも高い周波数成分を通過させる。ハイパスフィルタ63を通過した左チャネル高音域信号は、ミキサ66に送られる。ハイパスフィルタ64は、入力端子41から入力された右チャネル信号を受け、この右チャネル信号の所定帯域以下の周波数成分を減衰させ、所定帯域よりも高い周波数成分を通過させる。ハイパスフィルタ64を通過した右チャネル高音域信号は、ミキサ67に送られる。ハイパスフィルタ63及び64で取り除かれる周波数成分は、上述したような雑音に影響する低音域成分である。よって、ハイパスフィルタ63及び64には、上記所定帯域として例えば百数十ヘルツ(Hz)が設定される。
ミキサ66は、ハイパスフィルタ63を通過した左チャネル高音域信号と、ローパスフィルタ68を通過した低音域信号と、を合成させる。ミキサ66により合成された信号は、端子28に送られる。ミキサ67は、ハイパスフィルタ64を通過した右チャネル高音域信号と、ローパスフィルタ68を通過した低音域信号と、を合成させる。ミキサ67により合成された信号は、端子38に送られる。よって、端子28に送られる音声信号の低音域成分と端子38に送られる音声信号の低音域成分とは基本的には同音、同位相となる。一方で、各音声信号の高音域成分は、左チャネル信号及び右チャネル信号となる。
〔実施例1の作用及び効果〕
実施例1のスピーカ装置5は、スピーカユニット20及び30が音声放射面を正面として背中合わせにリブ50で連結されている。これにより、スピーカユニット20及び30が駆動されることにより生ずる、各振動板21及び31の振動に伴う反作用が、リブ50を介して相殺される構造となっている。
実施例1では、ステレオ音声信号の左チャネル信号及び右チャネル信号が入力されると、各信号は信号処理回路60に入力される。信号処理回路60は、振動に影響する低音域成分については、左チャネル信号及び右チャネル信号をミキサ61で合成させ、この合成信号をローパスフィルタ68を通過させることで取得し、振動への影響が少ない高音域成分については、左チャネル信号及び右チャネル信号をそれぞれハイパスフィルタ63及び64を通過させることで取得する。信号処理回路60は、このように取得された低音域成分及び高音域成分をミキサ66及び67で合成させて得られる信号をスピーカユニット20及び30にそれぞれ送る。
従って、実施例1では、上述のような構造を有するスピーカ装置5にステレオ音声信号を入力させた場合であっても、振動に影響する低音域成分についてはスピーカユニット20及び30にそれぞれ同音、同位相の信号が送られるため、当該振動に伴う反作用を相殺させることができ、この振動に伴う雑音を低減させることができる。一方で、高音域成分については、左チャネル信号及び右チャネル信号がそれぞれスピーカユニット20及び30に送られるため、高音域成分のステレオ効果をユーザに提供することができるこのように、実施例1のスピーカ装置5は、高音質を実現することができる。
なお、実施例1の信号処理回路60を除く他のスピーカ構造はこれに限定されるものではなく、スピーカユニット20及び30がそれぞれ背中合わせに配置され、相互にリブ50で接続される構造を有していればよい。リスナであるユーザ1は、図1に示すように、実施例1のスピーカ装置5の正面及び背面から同距離となる位置で聴くのが高音域のステ
レオ効果にとって望ましい。
次に、実施形態としてのスピーカ装置の実施例2について説明する。
図3は、実施例2のスピーカ装置の構造を示す上面模式図である。実施例1のスピーカ装置5は、スピーカボックス10に入力端子40及び41を備え、これら端子にステレオ音声信号の右チャネル信号及び左チャネル信号が与えられた。実施例2のスピーカ装置5は、スピーカボックス10に入力端子40を備え、右チャネル信号又は左チャネル信号、若しくはモノラル信号が入力端子40から入力される。実施例2のスピーカ装置5は、入力端子の数、信号処理回路60の構成以外、実施例1と同様の構成である。
実施例2のスピーカ装置5は、図3に示されるように、正面方向、すなわちスピーカユニット20の音放射面方向に、ユーザ1(リスナ)が位置するように設置される。これにより、スピーカ装置5の背面から放射される音、すなわちスピーカユニット30の振動板31の振動により生じた音は、直接、ユーザ1に届くよりも、反射波としてユーザ1に届く場合が多い。よって、スピーカ装置5の正面から放射された音は、背面から放射された音と干渉する場合がある。なお、このような干渉は、高音域成分による影響が大きい。これは、高音域信号は、低音域信号よりも指向性が強い(狭い)からである。実施例2における信号処理回路60は、実施例1で説明した振動に伴う雑音を低減させると共に、この干渉も低減させるように、信号処理する。以下、実施例1と異なる信号処理回路60について説明し、その他、実施例1と同様の部分については説明を省略する。
図4は、実施例2における信号処理回路60の構成を示す図である。実施例2の信号処理回路60は、遅延回路71、ローパスフィルタ72等を有する。信号処理回路60の各部位は、ソフトウェアの構成要素又はハードウェアの構成要素、若しくはこれらの組み合わせとしてそれぞれ実現される([その他]の項参照)。
ローパスフィルタ72は、入力端子40から入力され分岐された音声信号を受け、この音声信号の所定帯域以上の周波数成分を減衰させ、所定帯域よりも低い周波数成分を通過させる。ローパスフィルタ72を通過した低音域信号は、端子38へ送られる。ローパスフィルタ72などのようなフィルタは、一般的には遅延特性を有する。すなわち、ローパスフィルタ72に入力される信号と出力される信号との間には遅れ時間が生ずる。
遅延回路71は、このローパスフィルタ72の遅延特性に対応する一定時間、入力信号を遅らせて、その遅延信号を端子28に送る。これにより、端子28に入力される音声信号に含まれる低音域成分と端子38に送られる低音域信号とは基本的には同音、同位相となる。一方、高音域成分については端子28にのみ送られ、端子38には入力された音声信号の低音域成分のみが送られる。
〔実施例2の作用及び効果〕
実施例2のスピーカ装置5は、実施例1と同様に、スピーカユニット20及び30が駆動されることにより生ずる、各振動板21及び31の振動に伴う反作用が、リブ50を介して相殺される構造となっている。
実施例2では、ステレオ音声信号の左チャネル信号又は右チャネル信号、若しくはモノラル信号が入力端子40から入力され、信号処理回路60に送られる。信号処理回路60は、入力された音声信号から振動に影響する低音域成分のみをローパスフィルタ72を通過させることで取得しスピーカ装置5の背面に位置するスピーカユニット30に送る。一方、信号処理回路60は、入力された音声信号をローパスフィルタ72における信号遅延
と同様に遅延させ、スピーカ装置5の正面に位置するスピーカユニット20に送る。
従って、実施例2では、スピーカユニット20及び30がそれぞれ背中合わせとなる構造を有し、その一方の音放射面方向にユーザが位置するように設置された場合であっても、干渉に影響する高音域成分についてはスピーカユニット20にのみ送られるため、背面のスピーカユニット30から放射される音による干渉を低減させることができる。
更に、実施例2では、振動に影響する低音域成分についてはスピーカユニット20及び30にそれぞれ同音、同位相の信号が送られるため、当該振動に伴う反作用を相殺させることができ、この振動に伴う雑音を低減させることができる。
実施例2におけるスピーカ装置5をユーザを介してそれぞれ対向するように複数設置し、各スピーカ装置5にそれぞれステレオ音声信号の左チャネル信号及び右チャネル信号を入力すれば、ユーザにステレオ効果を提供することも可能である。
従って、実施例2のスピーカ装置5によれば、上述のような条件下においても干渉を低減させ振動に伴う雑音も低減させることができるため、高音質を実現することができる。
[実施例2の変形例1]
上述の実施例2では、信号処理回路60は、遅延回路71及びローパスフィルタ72を有し、ローパスフィルタ72における遅延に合わせて遅延回路71で信号を遅延させたが、遅延回路71を省く構成としてもよい。
図5は、実施例2の変形例1としての信号処理回路60の構成を示す図である。変形例1の信号処理回路60は、遅延回路71を含まず、ローパスフィルタ72を有する。ローパスフィルタ72の動作は上述の実施例2と同様である。
変形例1では、スピーカ装置5の正面に位置するスピーカユニット20に設けられた端子28には、入力端子40に入力された音声信号がそのまま送られる。一方、スピーカ装置5の背面に位置するスピーカユニット30に設けられた端子38には、当該音声信号のうちローパスフィルタ72を通過させることで取得された振動に影響する低音域成分のみが送られる。
従って、変形例1によれば、上述の実施例2と同様に、干渉に影響する高音域成分についてはスピーカユニット20にのみ送られるため、背面のスピーカユニット30から放射される音による干渉を低減させることができる。
また、変形例1のように遅延回路を設けない場合であっても、低音域成分について多少異なる位相の信号がスピーカユニット20及び30にそれぞれ入力されたとしても、当該振動に伴う反作用を或る程度は相殺させることができる。従って、変形例1においても、振動に伴う雑音を低減させることも可能である。
変形例1によれば、上述のように高音質を実現しながら、実施例2の構成よりも部品点数を減らすことができるため、低コスト化が可能となる。ローパスフィルタ72の遅延特性の影響が振動に伴う雑音の増大に大きく寄与しない場合、又、スピーカ装置5の材質、構造等により振動に伴う雑音の影響が大きくない場合等には、特に、変形例1の構成は適している。
[実施例2の変形例2]
上述の実施例2では、信号処理回路60は、遅延回路71及びローパスフィルタ72を
有し、ローパスフィルタ72における遅延に合わせて遅延回路71で信号を遅延させたが、ローパスフィルタ72を省く構成としてもよい。
図6は、実施例2の変形例2としての信号処理回路60の構成を示す図である。変形例2の信号処理回路60は、遅延回路71を有し、ローパスフィルタ72を含まない。遅延回路71の動作は上述の実施例2と同様である。
変形例2では、スピーカ装置5の正面に位置するスピーカユニット20に設けられた端子28には、入力端子40に入力された音声信号が所定時間遅延した状態で送られる。一方、スピーカ装置5の背面に位置するスピーカユニット30に設けられた端子38には、当該音声信号がそのまま送られる。
これにより、正面のスピーカユニット20から放射される音は、遅延回路71により遅延されているため、背面のスピーカユニット30から放射され反射等されることで遅延してユーザに届く音との干渉が低減される。すなわち、変形例2によれば、上述の実施例2と同様に、背面のスピーカユニット30から放射される音による干渉を低減させることができる。
但し、端子28に送られる信号が端子38に送られる信号よりも遅延回路71により遅延されているため、振動に影響する低音域成分についてはそれぞれ異なる位相の信号がスピーカユニット20及び30にそれぞれ入力される。よって、当該振動に伴う反作用の相殺の効果は低減し、振動に伴う雑音の低減効果も低減する。
しかしながら、変形例2によれば、実施例2の構成よりも部品点数を減らすことができるため、低コスト化が可能となる。スピーカ装置5の材質、構造等により振動に伴う雑音の影響が大きくない場合等には、特に、変形例2の構成は適している。
[実施例2の変形例3]
上述の実施例2、実施例2の変形例1及び変形例2において、スピーカ装置5の背面に位置するスピーカユニット30に設けられた端子38に送られる音声信号に効果音を付加するようにしてもよい。
図7は、実施例2の変形例3としての信号処理回路60の構成を示す図である。変形例3の信号処理回路60は、実施例2の構成に加えて、更に、効果音信号処理部75及びミキサ76を有する。効果音信号処理部75及びミキサ76は、ソフトウェアの構成要素又はハードウェアの構成要素、若しくはこれらの組み合わせとしてそれぞれ実現される([その他]の項参照)。なお、他の部位については、実施例2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
効果音信号処理部75は、入力端子40から入力された音声信号を受け、既存の効果音アルゴリズムによりこの音声信号を処理することにより、効果音信号を取得する。ここで、効果音とは、残響音や反響音などであり、原音に厚みや奥行きを出す等の効果を付与する音である。効果音アルゴリズムは、例えば、ディレイエコーやリバーブ等で利用される。効果音信号処理部75から出力される効果音信号は、ミキサ76に送られる。
ミキサ76は、ローパスフィルタ72を通過した低音域信号に当該効果音信号を合成する。この合成された音声信号は、端子38に送られる。
変形例3では、スピーカ装置5の正面に位置するスピーカユニット20に設けられた端子28には、入力端子40に入力された音声信号が所定時間遅延した状態で送られる。一
方、スピーカ装置5の背面に位置するスピーカユニット30に設けられた端子38には、当該音声信号のうちローパスフィルタ72を通過させることで取得された振動に影響する低音域信号に効果音信号が付加された信号が送られる。
これにより、変形例3によれば、実施例2と同様に、干渉の低減及び振動に伴う雑音の低減を実現することができると共に、更に、効果音を付与させることで音場制御機能を持たせることができる。この効果音は、スピーカ装置5の背面からのみ放射されるため、ユーザには正面から放射される音声から遅れて到達する。よって、一層効果的な残響音等をユーザに提供することができる。
効果音信号は、端子38にのみ送られるため、スピーカユニット20及び30に送られる各信号は同音とはならない。よって、効果音信号処理部75で生成される効果音信号が振動に影響する低音域成分を含まないようにすることが望ましい。このようにすれば、効果音付与に伴い雑音が増大することを防ぐことができる。
また、図7には、効果音信号処理部75は信号処理回路60内に含まれる例を示したが、効果音信号処理部75をスピーカ装置5の外に配置するようにしてもよい。この場合には、新たな入力端子を設け、この入力端子からその効果音信号が取り込まれるようにすればよい。また、図7の例では、図4に示す実施例2の信号処理回路60を変形させた例であるが、図5及び6に示す変形例1及び2にも適用可能である。更に、実施例2の信号処理回路60が、遅延回路71及びローパスフィルタ72をそれぞれ除き、効果音信号処理部75及びミキサ76のみを備えるようにしてもよい。このようにすれば、効果音に関する効果のみを得ることができる。
[実施例2の変形例4]
上述の実施例2の信号処理回路60において、遅延回路71及びローパスフィルタ72の通過を切り替えるスイッチを設け、上述の実施例2、実施例2の変形例1及び2のいずれかの構成に切り替え可能に構成してもよい。
図8は、実施例2の変形例4における信号処理回路60の構成を示す図である。変形例4における信号処理回路60は、実施例2の構成に加えて、遅延回路71を通らず迂回する信号線と遅延回路71を通る信号線とを切り替えるスイッチ81、ローパスフィルタ72を通らず迂回する信号線とローパスフィルタ72を通る信号線とを切り替えるスイッチ82とを更に備える。
変形例4では、スピーカ装置5のスピーカボックス10の所定箇所にこのスイッチ81及び82の動作を制御するインタフェース(例えば、制御つまみ等)を設けるようにしてもよい。このようにすれば、そのスピーカ装置5の設置場所等に応じて、必要な構成に切り替えることができる。また、遅延回路71の遅延時間、及びローパスフィルタ72の帯域制限する所定帯域の情報をこのインタフェースに応じて設定変更可能に構成するようにしてもよい。
[その他]
〈ハードウェアの構成要素(Component)及びソフトウェアの構成要素(Component)について〉
ハードウェアの構成要素とは、ハードウェア回路であり、例えば、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、ゲートアレイ、論理ゲートの組み合わせ、信号処理回路、アナログ回路等がある。
ソフトウェアの構成要素とは、ソフトウェアとして上記処理を実現する部品(断片)で
あり、そのソフトウェアを実現する言語、開発環境等を限定する概念ではない。ソフトウェアの構成要素としては、例えば、タスク、プロセス、スレッド、ドライバ、ファームウェア、データベース、テーブル、関数、プロシジャ、サブルーチン、プログラムコードの所定の部分、データ構造、配列、変数、パラメータ等がある。これらソフトウェアの構成要素は、1又は複数のメモリ(1または複数のプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等)上で実現される。
なお、上述の各実施形態は、上記各処理部の実現手法を限定するものではない。上記各処理部は、上記ハードウェアの構成要素又はソフトウェアの構成要素若しくはこれらの組み合わせとして、本技術分野の通常の技術者において実現可能な手法により構成されていればよい。
5 スピーカ装置
10 スピーカボックス
20、30 スピーカユニット
21、31 振動板
22、32 フレーム
24、34 磁気回路
25、35 プレート
26、36 マグネット
27、37 ヨーク
28、38 端子
40、41 入力端子
42 緩衝材
50 リブ
60 信号処理回路
61、66、67、76 ミキサ
63、64 ハイパスフィルタ
68、72 ローパスフィルタ
71 遅延回路
75 効果音信号処理部
81、82 スイッチ

Claims (4)

  1. 振動板と入力された音声信号を該振動板の振動に変換する磁気回路とをそれぞれ有し、各音声放射面の背面側がリブで接続された第1スピーカユニット及び第2スピーカユニットと、
    入力された音声信号を前記第1スピーカユニットに送るための第1音声信号と前記第2スピーカユニットに送るための第2音声信号とに分岐する分岐手段と、
    前記第2音声信号の、所定帯域より高い高音域成分を減衰させるフィルタ手段、及び前記第1音声信号を遅延させる遅延手段の少なくとも一方を含む調整手段と、
    を備えるスピーカ装置。
  2. 前記第2音声信号に前記高音域成分の付加音信号を合成する合成手段、
    を更に備える請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記調整手段は、前記フィルタ手段及び前記遅延手段を含んでおり、前記第2音声信号が通過する経路を前記フィルタ手段を通過する経路と前記フィルタ手段を通過しない経路とのいずれかに切り替える第1切替手段、前記第1音声信号が通過する経路を前記遅延手段を通過する経路と前記遅延手段を通過しない経路とのいずれかに切り替える第2切替手段を更に含み、外部入力に基づいて前記第1切替手段及び前記第2切替手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカ装置。
  4. 振動板と入力された音声信号を該振動板の振動に変換する磁気回路とをそれぞれ有し、各音声放射面の背面側がリブで接続された第1スピーカユニット及び第2スピーカユニットと、
    入力された右チャネル信号及び左チャネル信号の、所定帯域以下の各低音域成分が合成された合成低音域信号を取得する低音域取得手段と、
    前記右チャネル信号及び前記左チャネル信号の前記各低音域成分をそれぞれ減衰させた右高音域信号及び左高音域信号を抽出するフィルタ手段と、
    前記右高音域信号と前記合成低音域信号とを合成することにより前記第1スピーカユニットに送るための右合成信号を取得し、前記左高音域信号と前記合成低音域信号とを合成することにより前記第2スピーカユニットに送るための左合成信号を取得する信号取得手段と、
    を備えるスピーカ装置。
JP2009002183A 2009-01-08 2009-01-08 スピーカ装置 Withdrawn JP2010161606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009002183A JP2010161606A (ja) 2009-01-08 2009-01-08 スピーカ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009002183A JP2010161606A (ja) 2009-01-08 2009-01-08 スピーカ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010161606A true JP2010161606A (ja) 2010-07-22

Family

ID=42578436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009002183A Withdrawn JP2010161606A (ja) 2009-01-08 2009-01-08 スピーカ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010161606A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109275064A (zh) * 2018-09-30 2019-01-25 联想(北京)有限公司 音箱和应用于音箱的控制方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109275064A (zh) * 2018-09-30 2019-01-25 联想(北京)有限公司 音箱和应用于音箱的控制方法
CN109275064B (zh) * 2018-09-30 2020-06-23 联想(北京)有限公司 音箱和应用于音箱的控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10231054B2 (en) Headphones and method for producing headphones
EP0762801B1 (en) Non-directional speaker system with point sound source
JP2000514971A (ja) 音響ヘテロダイン装置およびその方法
KR20080063698A (ko) 디스플레이 기기 및 디스플레이 기기의 스피커 시스템
KR20010024589A (ko) 오디오 시스템의 베이스 강화 수단
JP2011082702A (ja) イヤホン
US10621965B2 (en) Acoustic apparatus
WO2007116658A1 (ja) スピーカ装置
KR101188921B1 (ko) 복합 스피커 시스템
US20120039480A1 (en) Method and apparatus for improved directivity of an acoustic antenna
JP2009118366A (ja) 音響再生装置
US10701477B2 (en) Loudspeaker, acoustic waveguide, and method
JP2010161606A (ja) スピーカ装置
JP2008187598A (ja) スピーカ装置及び表示装置
JP2006191336A (ja) スピーカ装置
US20190164532A1 (en) Digital electroacoustic transducer apparatus
WO2007069614A1 (ja) スピーカー装置
JP4406698B2 (ja) スピーカの振動除去装置
WO2014021178A1 (ja) 音場支援装置および音場支援システム
JP2021010155A (ja) 超音波によるスピーカーの歪低減方式
JP2005151236A (ja) スピーカシステム
KR102420266B1 (ko) 스피커 어셈블리
KR101650664B1 (ko) 진동 감소 수단을 구비한 콘형 스피커
JP2005197849A (ja) スピーカユニット
JP2017175417A (ja) 音響再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111220

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20130507

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130604