JP2010161526A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタルカメラにおいて、三脚を使用したり第三者に撮影操作を依頼したりすることなく、しかも自然な状態の質の高い記念写真等を容易に撮影することを可能とする。
【解決手段】
2回の撮影操作に応じて取得した第1の画像及び第2の画像から第3の画像を生成し、それを撮影画像として記録する構成である。2回目の撮影時には、撮影者に1回目の撮影時と同様の画角位置で1回目の撮影を行った撮影者(A)のみを被写体とした撮影を行わせる。2回目の撮影で取得した第2の画像202からピントが合っている部分を検出し、その部分を部分画像202aとして切り出し、部分画像202aを、画像内における位置を維持したまま1回目の撮影で取得した第1の画像202に上書き合成する。2回目の撮影時にフレーミングを殊更慎重に行ったり、背景を注意しながら撮影タイミングを決定したりする必要がなくなる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば記念撮影に用いて好適なデジタルカメラ、及びその撮影記録方法と撮影制御プログラムに関する。
従来、デジタルカメラにおいては、例えば旅行先で家族全員が写った写真を、三脚を使用したり第三者に撮影操作を依頼したりすることなく撮影(取得)可能とするための技術として、例えば下記特許文献1には、1枚の写真(画像)の取得に際し、それを構成する部分画像を複数回の撮影によって個別に取得するものとし、各々の撮影で取得した部分画像を合成することによって1枚の写真(画像)を生成する技術が記載されている。
より具体的には、例えば撮影回数を2回として、1回目の撮影時には、撮影者に自分以外の家族が画角内の右側半分の領域に位置する画像を撮影させて右側半分の画像を取得し、2回目の撮影時には、撮影者を他の者に交替させるとともに、交替後の撮影者に、前回の撮影者が画角内の左側半分の領域に位置する画像を撮影させて左側半分の画像を取得する。しかる後、取得した右側半分の画像と左側半分の画像とを合成することにより家族全員が写った写真を生成する。なお、2回目の撮影時に撮影待機状態でモニターに表示するスルー画像には、1回目の撮影時に取得した右側半分の画像を、それを撮影したときの位置と同一の位置に重ねて表示させることにより、2回目の撮影時における適切なフレーミング(1回目の撮影時と同一の画角位置の確保)を容易とする。
特開2003−274263号公報
しかしながら、上記の技術は、部分画像として背景を含めた画像を個別に取得し、それらを合成して1枚の写真(画像)を生成するものであるため、1回目の撮影時の画角位置と2回目の撮影時の画角位置とに間にズレが生じると、明らかに合成写真であることが判る画像となる。また、背景部分に動いている被写体が存在していたときには、その一部のみが写った不自然な写真となる。係ることから、自然な状態の質の高い記念写真等を得るためには、2回目の撮影にはフレーミングを慎重に行うとともに、背景を注意しながら撮影タイミングを決定する必要があるという問題があった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、三脚を使用したり第三者に撮影操作を依頼したりすることなく、しかも自然な状態の質の高い記念写真等を容易に撮影することができるデジタルカメラ、及びその撮影記録方法と撮影制御プログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明に係るデジタルカメラにあっては、時間的に相前後する第1の撮影操作及び第2の撮影操作にそれぞれ応じた撮像動作により撮像手段によって取得された第1の画像及び第2の画像から第3の画像を生成し、この第3の画像を撮影画像として記録手段に記録するデジタルカメラにおいて、前記第2の画像から当該画像のコントラスト情報に基づきピントが合っている合焦領域を検出する領域検出手段と、この領域検出手段により検出された合焦領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出す切り出し手段と、この切り出し手段により第2の画像から切り出された部分画像を画像内における位置を維持したまま前記第1の画像に上書き合成することによって前記第3の画像を生成する合成手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明に係るデジタルカメラにあっては、前記第2の撮影操作に応じた撮像手段の撮像動作時における絞りの開度を、無条件に、前記第1の撮影操作に応じた撮像手段の撮像動作時よりも大きな開度に制御する絞り制御手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明に係るデジタルカメラにあっては、前記領域検出手段による合焦領域の検出時にピントが合っているか否かの判断基準となるコントラスト情報の閾値を、使用者による調整操作に応じて変化させる調整手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項4記載の発明に係るデジタルカメラにあっては、前記領域検出手段は、所定の単位領域毎にコントラスト情報に基づきピントが合っているか否かを判断するとともに、ピントが合っていると判断した互いに隣接する単位領域群を合焦領域として検出することを特徴とする。
また、請求項5記載の発明に係るデジタルカメラにあっては、前記領域検出手段によって第2の画像から互いに離間する複数の合焦領域が検出された場合、複数の合焦領域のうちで最大面積の合焦領域を切り出し対象領域として設定する領域設定手段を備え、前記切り出し手段は、前記領域設定手段により設定された切り出し対象領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出すことを特徴とする。
また、請求項6記載の発明に係るデジタルカメラにあっては、前記領域検出手段により検出された合焦領域に隣接し、かつ隣接する単位領域と近似する色成分を有する近似色領域を検出する近似色領域検出手段と、前記領域検出手段によって検出された合焦領域に、前記近似色領域検出手段により検出された近似色領域を加えた領域を切り出し対象領域として設定する領域設定手段とを備え、前記切り出し手段は、前記領域設定手段により設定された切り出し対象領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出すことを特徴とする。
また、請求項7記載の発明に係るデジタルカメラにあっては、画角内の主たる被写体にピントを合わせるためのフォーカス調整手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項8記載の発明に係るデジタルカメラにあっては、人物の形状の特徴を示す特徴データを記憶する特徴データ記憶手段と、この特徴データ記憶手段に記憶されている特徴データを用いて第2の画像から人物に該当する人物領域を検出する人物領域検出手段とを備え、前記切り出し手段は、前記領域検出手段により検出された合焦領域であって、前記人物領域検出手段により検出された人物領域に含まれる合焦領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出すことを特徴とする。
また、請求項9記載の発明に係るデジタルカメラにあっては、前記特徴データ記憶手段には、前記特徴データとして立った状態の人物と座った状態の人物との互いに異なる状態の人物の形状の特徴を示す複数種類の特徴データが記憶されるとともに、前記人物領域検出手段による人物領域の検出に使用される特徴データの種類を使用者に選択させる選択制御手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項10記載の発明に係るデジタルカメラにあっては、前記記録制御手段は、第3の画像に加え、前記第1の画像及び第2の画像を撮影画像としてそれぞれ記録手段に記録させることを特徴とする。
また、請求項11記載の発明にあっては、撮影準備期間に撮像手段により撮像された被写体の画像をスルー画像として表示する表示手段と、前記第1の撮影操作から前記第2の撮影操作までの撮影準備期間に、前記第1の画像を半透明状態で前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至10いずれか記載のデジタルカメラとした。
また、請求項12記載の発明にあっては、撮影準備期間に撮像手段により撮像された被写体の画像をスルー画像として表示する表示手段と、前記切り出し手段により第2の画像から切り出された部分画像を画像内における位置を維持したまま前記第1の画像に他の部分と識別可能な表示形態で上書き合成することにより第4の画像を生成する第2の合成手段と、この第2の合成手段により生成された第4の画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至10いずれか記載のデジタルカメラとした。
また、請求項13記載の発明に係る撮影方法にあっては、時間的に相前後する第1の撮影操作及び第2の撮影操作にそれぞれ応じた撮像動作により撮像手段によって取得された第1の画像及び第2の画像から第3の画像を生成し、この第3の画像を撮影画像として記録手段に記録するデジタルカメラにおいて、前記第2の画像から当該画像のコントラスト情報に基づきピントが合っている合焦領域を検出する工程と、検出した合焦領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出す工程と、切り出した部分画像を画像内における位置を維持したまま前記第1の画像に上書き合成することによって前記第3の画像を生成する工程とを含むことを特徴とする。
また、請求項14記載の発明に係る撮影制御プログラムにあっては、時間的に相前後する第1の撮影操作及び第2の撮影操作にそれぞれ応じた撮像動作により撮像手段によって取得された第1の画像及び第2の画像から第3の画像を生成し、この第3の画像を撮影画像として記録手段に記録するデジタルカメラが有するコンピュータに、前記第2の画像から当該画像のコントラスト情報に基づきピントが合っている合焦領域を検出する手順と、検出した合焦領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出す手順と、切り出した部分画像を画像内における位置を維持したまま前記第1の画像に上書き合成することによって前記第3の画像を生成する手順とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、三脚を使用したり第三者に撮影操作を依頼したりすることなく、しかも自然な状態の質の高い記念写真等を容易に撮影することが可能となる。
本発明に係るデジタルカメラの外観を示す図であり、同図(a)は正面側の斜視図、同図(b)は背面側の斜視図である。 同デジタルカメラの電子回路構成の概略を示すブロック図である。 ファミリーショット・モードでのCPUの処理手順を示すフローチャートである。 図3に続くフローチャートである。 ファミリーショット・モードでの撮影動作内容を示す図である。 図5に続く撮影動作内容を示す図である。 変形例を示す図4に対応するフローチャートの要部を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本発明に係るデジタルカメラの外観を示す図であり、同図(a)は正面側の斜視図、同図(b)は背面側の斜視図である。
図1(a)に示したようにデジタルカメラの本体1の正面には沈胴式の撮像レンズ2が設けられ、本体1の上面にはシャッターボタン3が設けられている。また、図1(b)に示したように本体1の背面には、表示手段である液晶モニタ4と、上下左右の方向指示に使用される4つのカーソルキー5a〜5d、及びそれらの中央に位置するセットキー5eからなるコントロールキー6、ズームアップ用及びズームダウン用の2つのズームキー7a,7bが設けられている。さらに、本体1の側面には、コントロールキー6に近接して切り出し調整ダイヤル8が設けられている。
前記シャッターボタン3は、半押し位置と全押し位置との2段階の操作位置を有する所謂ハーフシャッター機能を有するものであり、半押し操作がAF開始指示及びAFロックやAEロックに使用され、全押し操作が実際の撮影指示に使用される。また、前記コントロールキー6は、デジタルカメラにおける種々の動作内容を設定するためのメニュー画面や設定画面での項目選択や、選択した項目の設定値の選択、設定内容の決定、及び撮影モードの設定等に使用される。
図2は、前記デジタルカメラの主として電子回路構成の概略を示すブロック図である。デジタルカメラは、前記撮像レンズ2を構成する焦点(フォーカス)レンズ11及びズームレンズ12と絞り13とからなる光学系14と、この光学系14によって結像された被写体の光学像を撮像するCCD15とを有している。
図示しないが上記光学系14には、焦点レンズ11及びズームレンズ12を光軸方向に駆動するためのズームモータ及び合焦モータと、絞り13を駆動するアクチュエータとが設けられており、それらがCPU16からの制御信号に応じてドライバーブロック17の焦点レンズ駆動回路17a、ズームレンズ駆動回路17b、絞り駆動回路17cからそれぞれ出力される駆動信号によって動作することにより、フォーカス調整、ズーム調整、絞り値調整が行われる。
CCD15は、CPU16の命令に従いタイミング発生器(TG:Timing Generator)18が生成するタイミング信号に基づき垂直/水平ドライバ19によって駆動され、被写体の光学像を光電変換し、撮像信号としてアナログ信号処理部20に出力する。また、CCD15の駆動時には、その電荷蓄積時間がCPU16によって適宜調整されることにより電子シャッターが実現される。
アナログ信号処理部20は、CCD15の出力信号に含まれるノイズを相関二重サンプリングによって除去するCDS回路や、ノイズが除去された撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、ゲイン調整アンプ等から構成され、デジタルに変換した撮像信号を画像処理部21へ出力する。なお、上記ゲイン調整アンプのゲインは、CPU16によってISO感度に応じて適宜調整される。
前記画像処理部21は、入力した撮像データ(ベイヤデータ)から画素補間、及び画素毎のRGBデータ(RAWデータ)の生成を行った後、それを輝度(Y)、及び色差(Cb,Cr)の各データからなるYUVデータに変換する。その際、画像処理部21はCPU16の指令に従いCb,Cr(R,Bデータでもよい。)のゲイン調整によるホワイトバランス調整等のデジタル信号処理を行う。
撮影用の動作モードである記録モードにおいて、前記画像処理部21で生成されたYUVデータは、順次SDRAM22に格納され、1フレーム分のデータ(画像データ)が蓄積される毎にビデオ信号に変換された後、前記液晶モニタ(LCD)4においてスルー画像として表示される。また、シャッターボタンが全押しされた撮影時には、SDRAM22に一時記憶された画像データ(YUVデータ)がCPU16により圧縮されてSDRAM22内のバッファ領域にいったん蓄積された後、最終的にはJPEG等の所定のフォーマットの画像ファイルとして外部メモリ23に記録される。外部メモリ23は図示しないカードインターフェイスを介して接続される、本体1に着脱自在なメモリカードである。
外部メモリ23に記録された画像ファイルは、記録画像の再生用の動作モードである再生モードにおいて、ユーザの選択操作に応じてCPU16に適宜読み出されて伸張され、YUVデータとしてSDRAM22に展開された後、液晶モニタ4において再生表示される。
フラッシュメモリ24は、前記外部メモリ23(メモリカード)が装着されていない状態において撮影された画像のファイルが記憶される画像記憶領域と、プログラム領域とが確保されたメモリである。プログラム領域には、CPU16に前述した各部の動作を制御させるためのプログラムや、AE制御、AF制御等を行わせるための各種プログラムが記憶されている。特に、本実施形態においてはCPU16を本発明の領域検出手段、切り出し手段、合成手段、絞り制御手段、調整手段、領域設定手段、フォーカス調整手段、第2の合成手段、表示制御手段として機能させるとともに、CPU16に後述する図3及び図4の処理を行わせるための撮影制御プログラムが記憶されている。なお、プログラム領域には、AE制御に使用される周知のプログラム線図等の各種のデータや、ユーザにより変更なデジタルカメラが有する各種機能に関する設定データも記憶されている。
キー入力部25は、前述したシャッターボタン3、コントロールキー6(カーソルキー5a〜5d、セットキーe)、ズームキー7a,7b切り出し調整ダイヤル8から構成される。キー入力部25における任意のキーの操作状態はCPU16によって逐次スキャンされており、ユーザによっていずれかの操作キーが操作されると、その操作内容がCPU16によって逐次検出される。
次に、以上の構成からなるデジタルカメラにおいて、記録モードの下位モード(撮影モード)として用意されているファミリーショット・モードが設定されているときの動作を説明する。ファミリーショット・モードは、例えば旅行先等で家族全員が写った写真を、三脚を使用したり第三者に撮影操作を依頼したりすることなく撮影(取得)するための撮影モードである。図3及び図4は、ファミリーショット・モードでのCPU16の処理手順を示すフローチャートである。
図3に示したようにファミリーショット・モードが設定されるとCPU16は、記録モードにおける他の撮影モードの場合と同様、直ちにCCD15の駆動を開始し、周期的な被写体像の撮像、及び撮像した画像の液晶モニタ4におけるスルー表示を開始するとともに(ステップS1)、液晶モニタ4に表示中のスルー画像101には、ピント合わせの対象候補となる複数(本実施形態では5箇所)のフォーカス対象領域を示す四角のフォーカス枠F1〜F5をOSD(On Screen Display)機能により表示させる(図5(a)参照)。
その後、CPU16はシャッターボタン3が半押しされた時点で(ステップS2でYES)、AF処理を実行して画角内の被写体に自動的にピントを合わせる(ステップS3)。このAF処理においてCPU16は、前記焦点レンズ11を移動させながら、前記フォーカス枠F1〜F5により示される前述したフォーカス対象領域毎に、撮像した画像データにおける周波数特性を取得し、それに基づき各領域のコントラスト判断するとともに、コントラストが最大となるフォーカス対象領域(フォーカス枠F1〜F5)が主要被写体が存在する領域であると判定し、その主要被写体にピントを合わせる。なお、上記AF処理においては、どのフォーカス対象領域(フォーカス枠F1〜F5)の被写体部分にピントを合わせるのかを、前記コントロールキー6の操作により撮影者に適宜選択させるようにしてもよい。
その後、シャッターボタン3が全押しされるまでは(ステップS4でNO)、シャッターボタン3の半押し操作が解除されなければ(ステップS5でNO)、フォーカス位置を上記AF処理で確保した位置に維持する。また、その間にシャッターボタン3の半押し操作が解除されたときには(ステップS5でYES)、ステップS2へ戻りシャッターボタン3の半押し待ちを行い、その間にスルー画像を一定間隔で更新するとともに、再びシャッターボタン3が半押しされた時点で(ステップS2YES)、前述したAF処理を再び実行する(ステップS3)。
一方、シャッターボタン3が全押しされたら(ステップS4でYES)、1回目の撮影処理を行う(ステップS6)。係る撮影処理では、AE処理により被写体の明るさに応じた撮影条件、すなわちシャッタースピード(CCD15の電荷蓄積時間)、絞り値、ISO感度を設定した状態での撮像を行い、前記画像処理部21で生成されるとともにSDRAM22に蓄積された1フレーム分のYUVデータを、SDRAM22に予め確保してある所定領域に記憶する処理を行い第1の画像201(図5(b)参照)を取得する。つまり、係る撮影処理では取得した第1の画像201の圧縮及び外部メモリ23への記録を行わない。
引き続きCPU16は、1回目の撮影処理で取得した第1の画像201を薄い濃度で半透明にして重ねた状態のスルー画像102(図5(c)参照)、すなわち第1の画像201を透かした状態で現在の被写体が視認できるスルー画像102の表示を開始する(ステップS7)。なお、上記スルー画像102は、周期的に撮像した画像に、前記第1の画像201を一定間隔で画素を間引いた状態で逐次上書き合成することにより生成する。また、上記スルー画像102にも前述したフォーカス枠F1〜F5を重畳して表示させる。
その後、CPU16はシャッターボタン3が半押しされた時点で(ステップS8でYES)、先に説明したステップS3と同様のAF処理を実行して画角内の被写体に自動的にピントを合わせる(ステップS9)。なお、係るAF処理においても、どのフォーカス対象領域(フォーカス枠F1〜F5)の被写体部分にピントを合わせるのかを、前記コントロールキー6の操作により撮影者に適宜選択させるようにしてもよい。
その後、シャッターボタン3が全押しされるまでは(ステップS10でNO)、シャッターボタン3の半押し操作が解除されなければ(ステップS11でNO)、フォーカス位置を上記AF処理で確保した位置に維持する。また、その間にシャッターボタン3の半押し操作が解除されたときには(ステップS11でYES)、ステップS2へ戻りシャッターボタン3の半押し待ちを行い、その間にスルー画像を一定間隔で更新するとともに、再びシャッターボタン3が半押しされた時点で(ステップS8YES)、前述したAF処理を再び実行する(ステップS9)。
一方、シャッターボタン3が全押しされたら(ステップS10でYES)、絞り値を前回(1回目)の撮影時よりも2段階開けた絞り値に設定(固定)した後(ステップS12)、係る撮影条件で2回目の撮影処理を行う(ステップS13)。係る撮影処理では、AE処理により被写体の明るさに応じた撮影条件として、上記絞り値を含むシャッタースピード、及びISO感度を設定した状態での撮像を行い、前記画像処理部21で生成された1フレーム分のYUVデータをSDRAM22に一時記憶する処理のみを行い第2の画像202(図6(a)参照)を取得する。つまり係る撮影処理においても取得した第2の画像202の圧縮及び外部メモリ23への記録を行わない。
その後、図4に示したようにCPU16は、まず2回目の撮影処理で取得した第2の画像202から、その画像内でコントラスト値が閾値以上であって、ピントが合っていると判断できる領域(合焦領域)である高コントラスト領域を検出する(ステップS14)。ここで、係る高コントラスト領域の検出時にピントが合っているか否かの判断基準に使用される閾値は、後述するように必要に応じて変化するものであるとともに、処理開始当初においてはCPU16は、予め決められているコントラスト値を上記閾値として使用する。
また、高コントラスト領域の検出に際しては、第2の画像202を予め決められている縦n画素×横m画素を単位とした複数ブロック(単位領域)に分割し、SDRAM22に一時記憶しているYUVデータ、若しくはYUVデータから抽出した輝度成分データに基づいてブロック領域毎にコントラスト値を取得するとともに、コントラスト値が閾値以上である互いに隣接する1塊の複数ブロック(単位領域群)を1つの高コントラスト領域として検出する。
引き続き、検出した高コントラスト領域が複数である場合には(ステップS15でYES)、複数の高コントラスト領域のうちで最大面積の高コントラスト領域のみを切り出し対象領域として設定する(ステップS16)。つまりピントが合っていても不連続な箇所については切り出し対象領域から除外する。また、上記対象領域(高コントラスト領域)が1つであった場合には(ステップS15でNO)、その高コントラスト領域を切り出し対象領域として設定する(ステップS17)。そして、第2の画像202から、ステップS16又はステップS17で設定した切り出し対象領域に相当する部分画像202a(図6(b)参照)を切り出す(ステップS18)。なお、図6(b)では便宜上、部分画像202aを矩形で表現したが、実際には任意の形状となる。
しかる後、CPU16は、SDRAM22の所定領域に記憶しておいた第1の画像201を、彩度や輝度を下げることにより濃度を薄い状態とし、かつ係る状態の第1の画像201に、ステップS18で切り出した部分画像202aを、第2の画像202内での位置を維持したまま通常の濃度で合成し、その合成画像301(図6(c)参照)を前記液晶モニタ4に表示させる(ステップS19)。なお、係る合成画像301が本発明の第4の画像である。
引き続き、CPU16は、前記調整ダイヤル8(図1参照)の操作によるユーザからの合焦領域の調整指示の有無を確認し、その調整指示がなければ(ステップS20でNO)、さらに3回目のシッターボタン3の全押しの有無を確認する(ステップS22)。その間、シッターボタン3が全押しされる以前に、合焦領域の調整指示があったときには(ステップS20でYES)、前述したステップS14での高コントラスト領域の検出処理で使用するコントラストの閾値を、調整ダイヤル8の操作(回転操作方向)に応じて増減した後(ステップS21)、その時点でステップS14へ戻り前述したステップS19までの処理を繰り返す。
ここで調整ダイヤル8の操作に応じて上記閾値が上げられた場合、第2の画像202には、それ以前よりもピントがハッキリした部分が切り出し対象領域として設定され、それが部分画像202aとして切り出される一方、逆に調整ダイヤル8の操作に応じ上記閾値が下げられた場合、第2の画像202には、それ以前よりもピントが甘い部分までもが切り出し対象領域として設定され、それが部分画像202aとして切り出される。同時にそれらの変化が液晶モニタ4に表示される前述した合成画像301に反映されることとなる。
そして、CPU16は、前述したコントラストの閾値の増減を1又は複数回行った後、又はそれを一度も行うことなくシッターボタン3の全押しが確認できたら(ステップS22でYES)、その時点で、1回目の撮影処理で取得した第1の画像201に、前述した部分画像202aを第2の画像202内での位置を維持したまま上書き合成することにより第3の画像204(図6(d)参照)を生成する(ステップS23)。しかる後、生成した第3の画像204を最終的な撮影画像として、その画像データを圧縮するとともに外部メモリ23に記録し(ステップS24)、ファミリーショット・モードによる1回の撮影処理を完了する。
次に、ユーザが旅行先等で上述したファミリーショット・モードを使用して家族全員が写った記念写真を撮影する場合の手順を説明する。なお、ここでは家族が3名である場合について説明する。
撮影に際しては、まず、家族の中のいずれかが一人目の撮影者となり、その人物Aが前述したコントロールキー6を操作してファミリーショット・モードを選択する。そして、図5(a)に示したように、例えば風景(図の例では山)をバックに他の人物B、人物Cを撮影する(1回目の撮影を行う)。このとき、撮影者は、2回の撮影時に自分が写るスペース(図の例では画角内の左下の部分)を画角内に確保するようにフレーミングを行う。
上記1回目の撮影が終わったら、一人目の撮影者(人物A)は、撮影を人物B又は人物Cと交替するとともに予定していた立ち位置へ移動し、かつ撮影以外の人物B又は人物Cも撮影場所から離れる。
次に、二人目の撮影者(人物B又は人物C)は、人物Aのみを被写体として以下の手順で2回の撮影を行う。なお、このとき液晶モニタ4には、1回目の撮影時に取得された第1の画像201が半透明の状態で薄く表示され、それを透かして現在の被写体が視認できるスルー画像102が表示されている。撮影者は、まずシャッターボタン3の半押し操作によりいったん人物Aにピントを合わせ、そのままの状態(AFロック状態)で図5(c)に示したように、スルー画像102内において薄く表示されている風景(背景部分)が実際の風景と重なるようにフレーミングを行い1回目の撮影時と同様の画角位置を確保した後、シャッターボタン3の全押しにより2回目の撮影を行う。なお、図5(c)においては2点鎖線で示した画像が前述した部分画像202aである。
すると、液晶モニタ4には、図6(c)に示したように、風景をバックに人物Aのみが通常の濃度で合成された状態の家族全員が写った合成画像301が表示される。このとき、合成画像301において、例えば人物Aではない被写体部分までもが新たに合成されていたり、人物Aの持ち物(バッグ等)が不自然に切れたりしていた場合には、前記調整ダイヤル8を回せば、第2の画像202から部分画像202aとして切り出される領域(高コントラスト領域)を決定する閾値を変化させることにより、部分画像202aの大きさ等、つまり部分画像202aとして切り出される高コントラスト領域の範囲をピントが合っている度合いに応じて調整することができる。
そして、必要に応じて上記調整を行った後、もう一度シャッターボタンを全押しすると、その時点で2回目の撮影で取得された第2の画像202から切り出される部分画像202a(図6(b)参照)が確定されるとともに、その部分画像202aのみが1回目の撮影で取得された第1の画像201に合成された第3の画像204が撮影画像として記録される。これにより、ユーザーは、三脚を使用したり第三者に撮影操作を依頼したりすることなく記念写真等を撮影することができる。
ここで、本実施形態においては、前述したように最終的に得られる写真(第3の画像204)における背景部分には、1回目の撮影で取得した第1の画像201の背景部分をそのまま使用することから、仮に1回目の撮影時の画角位置と2回目の撮影時の画角位置とにズレが生じた場合であっても背景部分に位置ずれが生じることがない。また、背景部分に動いている被写体が存在していたとしても、その一部のみが写った不自然な写真になるようなこともない。
係ることから、ユーザは2回目の撮影時にフレーミングを殊更慎重に行ったり、背景を注意しながら撮影タイミングを決定したりする必要がなく、自然な状態の質の高い記念写真等を容易に撮影することができる。
また、2回目の撮影時には、絞り値を1回目の撮影時よりも2段階開けた値に設定し、第2の撮影画像202として第1の撮影画像201よりも被写界深度が浅い画像を取得することから、第2の撮影画像202から人物Aに相当する部分画像202aをより正確に切り出すことができる。したがって、より確実に自然な状態の質の高い記念写真等を撮影することができる。
さらに、前述したようにユーザは、調整ダイヤル8を回すことによって、第2の画像202から切り出される部分画像202aの大きさ等をピントが合っている度合いに応じて調整することができる。係ることから、2回目の撮影後に液晶モニタ4に表示された合成画像301(図6(c)参照)において、例えば人物Aではない被写体部分までもが合成されていた場合や、人物Aの持ち物(バッグ等)が不自然に切れていた場合には、その段階で上記調整を行うことにより、合成画像301に通常の濃度で表示されている合成部分を人物Aのみに修正したり、不自然に切れている持ち物をより自然な状態に修正することができる。これによっても、より確実に自然な状態の質の高い記念写真等を撮影することができる。
なお、本実施形態においては、第2の画像202から切り出される部分画像202aの大きさ等の調整を、2回目の撮影終了後に合成画像301(図6(c)参照)を前記液晶モニタ4に表示させている間に調整ダイヤル8を操作することにより無段階的に行えるようにしたが、以下のようにしてもよい。例えば第2の画像202から切り出される部分画像202aの大きさ等をピントが合っている度合いに応じて段階的に調整可能な構成、つまり第2の画像202から部分画像202aとして切り出される領域(高コントラスト領域)を決定する閾値を「高」、「中」、「低」のように段階的(「高」、「中」、「低」)に設定可能な構成とし、その設定をファミリーショット・モードが設定されている間に、ユーザが任意の時点で所定のキー操作により適宜行うことができる構成としてもよい。無論、その場合においても2回目の撮影終了後に合成画像301を表示すれば、第2の画像202から切り出される部分画像202aの大きさ等を確認することができるため都合がよい。なお、本実施形態では合成画像301として、第2の画像202を薄い濃度とし、かつ部分画像202aを通常の濃度で合成したものを表示させたが、少なくとも部分画像202aが識別可能であれば、合成画像における部分画像202aの表示方法については任意である。
その場合には、本実施形態とは異なり、2回目の撮影終了後には合成画像301を表示することなく、直ちに部分画像202aを第2の画像202内での位置を維持したまま上書き合成した第3の画像204を生成し、それを最終的な撮影画像として記録するようにしてもよい。また、本実施形態と同様に、合成画像301を表示した状態でシャッターボタン3が全押しされた時点で、又は所定のキー操作があった時点で前述した第3の画像204を生成し、それを最終的な撮影画像として記録するようにしてもよい。さらに、合成画像301を表示した状態で合成画像301の生成及びその記録を行うか、2回目の撮影のやり直しを行うかのいずれかをユーザに指示させるようにしてもよい。
また、本発明の実施に際しては、第2の画像202から切り出される部分画像202aの大きさ等の調整機能を設けない構成としてもよく、その場合には、本実施形態と同様に2回目の撮影終了後における合成画像301の表示も省略するようにしても構わない。
また、第2の画像202において高コントラスト領域を検出する際には、前述したようにコントラスト値が閾値以上である互いに隣接する1塊の複数ブロック(単位領域群)を1つの高コントラスト領域として検出するものとした。つまりピントが合っていても不連続な箇所については切り出し対象領域から除外するようにした。そのため、例えば2回目の撮影時において人物Aと、その足下の草等が同一ピント上にあった場合、係る草等は切り出すことなく人物A部分のみを切り出すことができる。これによっても、より確実に自然な状態の質の高い記念写真等を撮影することができる。
また、CPU16が第2の画像202から部分画像202aを切り出す際には、第2の画像202から互いに離間する複数の高コントラスト領域が検出された場合には、最大面積の高コントラスト領域のみを切り出し対象領域として設定するようにした(図4のステップS15,S16)。そのため、例えば人物Aと離れた位置にたまたまピントが合っている部分が存在していた場合には、その部分を切り出すことなく人物A部分のみを切り出すことができる。これによっても、より確実に自然な状態の質の高い記念写真等を撮影することができる。
なお、以上説明した本実施形態においては、カメラ本体1に調整ダイヤル8が設けられたものについて説明したが、調整ダイヤル8を廃止するとともに、上下の方向指示に用いられる1組のカーソルキー5a,5bや、左右の方向指示に用いられる1組のカーソルキー5c,5d等の他のキーを操作することにより前述した第2の画像202から切り出される部分画像202aの大きさ等を調整する構成としてもよい。
また、合成に使用する部分画像202aの決定、及び最終的な撮影画像の記録処理を、シャッターボタンの全押し操作をトリガとして行うものについて説明したが、上記の部分画像202aの決定及び記録処理を他のキー操作をトリガとして行う構成としてもよい。例えばシャッターボタンの半押し操作をトリガとしたり、前記セットキー5eの操作をトリガとしたりしても構わない。
また、本実施形態とは異なり、CPU16を本発明の近似色領域検出手段としても機能させ、前述した図4のステップS14〜S17の処理に続き、図7に示した処理を行うようにしてもよい。すなわち、第2の画像において、高コントラスト領域に接し、かつ隣接する高コントラスト領域と色成分が近似する近似色領域を検出した後(ステップS101)、ここで、検出した近似色領域を、それ以前に設定されている切り出し対象領域に、新たに切り出し対象領域として加える(ステップS102)、といった処理を行う。その後、前述したステップS18では、第2の画像202から、上記の近似色領域を含む切り出し対象領域に相当する画像を部分画像202aとして切り出すようにしてもよい。つまりコントラストが規定値以下でも高コントラスト領域と接する領域のうちで、それと色成分が同様な箇所は切り出し範囲に加えるようにしてもよい。
その場合には、例えば人物Aのズボンの影部分がコントラスト値が低いために切り出し対象領域に含まれず、その結果、ズボンの影部分が欠落してしまうことを防止することができる。これによっても、より確実に自然な状態の質の高い記念写真等を撮影することができる。
さらに、例えば前記フラッシュメモリ24を本発明の特徴データ記憶手段として、そこに予め立っている状態の人物と、座っている状態の人物とにおける画像内での形状の特徴を示す特徴データを各々の1又は複数種類記憶しておく一方、第2の画像202に切り出し対象領域を設定する際には、CPU16を本発明の人物領域検出手段として機能させ、第2の画像202において上記の特徴データにより示される特徴と同じ特徴を有する人物領域を見つけ、その人物領域を切り出し対象領域として設定する処理を行わせるようにしてもよい。
より具体的には、例えば図4のステップS14で1又は複数の高コントラスト領域を検出した後、さらに第2の画像202内でいずれかの特徴データにより示される特徴と同じ特徴を有する人物領域をいったんサーチする。なお、人物領域のサーチ方法は公知の顔認識方法と同様の手法によって行う。そして、1又は複数の高コントラスト領域が含まれる人物領域が見つからなければ図4のステップS16〜S17の処理によって切り出し対象領域を設定し、1又は複数の高コントラスト領域が含まれる人物領域が見つかったときには、当該人物領域を最終的な切り出し対象領域として設定する。
なお、人物領域を切り出し対象領域として設定する場合、人物領域をサーチする以前に図7で説明した近似色領域を検出する処理も行うようにし、1又は複数の高コントラスト領域が含まれる人物領域が見つからない場合には、図4のステップS16〜S17の処理に加え、近似色領域を含む切り出し対象領域を設定してもよい。
上記の処理によって切り出し対象領域を設定すれば、第2の画像202から、例えば画像内での面積が小さい場合等において明暗の変化が少なくコントラスト値が低くなる手の先等を欠落させることなく確実に切り出すことができる。これによっても、より確実に自然な状態の質の高い記念写真等を撮影することができる。
さらに、上記の処理によって切り出し対象領域を設定する場合には、CPU16を本発明の選択制御手段として機能させ、前述した第2の画像202における人物領域のサーチに先立ち、それに使用する特徴データを予めユーザに選択させる処理を行わせるようにしてもよい。その場合には、切り出し対象領域の設定に要するCPU16の処理負担を軽減することができる。
また、本実施形態においては、1回目の撮影で取得した第1の画像201に、第2の画像202から切り出した部分画像202aを合成した第3の画像204のみを撮影画像として最終的に記録するものについて説明したが、1回目及び2回目の撮影で取得した第1及び第2の画像201,202についても、各々の撮影時点で、或いは第3の画像204と同時期に外部メモリ23に記録する、つまり3種類の撮影画像を記録する構成としてもよい。その場合には、合成によって生成した記録画像(第3の画像)が気に入らなかった場合であっても、その場所で撮った写真を残すことができ都合がよい。
なお、本実施形態においてはファミリーショット・モードでの1回目及び2回目の撮影時にはAF処理によって画角内の被写体に自動的にピントを合わせるようにしたが、デジタルカメラが手動によるフォーカス調整が可能な構成を有するものであれば、1回目及び2回目の撮影時における被写体へのピント合わせをユーザに手動で行わせるようにしてもよい。
また、上記ファミリーショット・モードで1回目の撮影を終了した後の撮影準備期間には、1回目の撮影で取得した第1の画像201を薄い濃度で重ね、それを透かした状態で現在の被写体が視認できるスルー画像102を表示させることによって、2回の撮影時において二人目の撮影者が1回目の撮影時と同様の画角位置を容易に確保できるようにしたが、本発明の実施に際しては、上記撮影準備期間に通常のスルー画像を表示させるようにしても構わない。その場合においても、二人目の撮影者が一人目の撮影者のみを被写体として2回の撮影を行うときのフレーミング時の作業性はやや低下するが、従来に比べると自然な状態の質の高い記念写真等を容易に撮影することができる。
また、本発明は、本実施形態で説明したようなデジタルカメラに限らず、例えば静止画撮影機能を有するデジタルビデオカメラや、携帯電話端末に内蔵されたデジタルカメラにも適用することができる。
3 シャッターボタン
4 液晶モニタ
6 コントロールキー
8 調整ダイヤル
11 焦点レンズ
13 絞り
15 CCD
16 CPU
17a 焦点レンズ駆動回路
17c 絞り駆動回路
21 画像処理部
22 SDRAM
23 外部メモリ
24 フラッシュメモリ
25 キー入力部
101,102 スルー画像
201 第1の画像
202 第2の画像
202a 部分画像
204 第3の画像
301 合成画像

Claims (14)

  1. 時間的に相前後する第1の撮影操作及び第2の撮影操作にそれぞれ応じた撮像動作により撮像手段によって取得された第1の画像及び第2の画像から第3の画像を生成し、この第3の画像を撮影画像として記録手段に記録するデジタルカメラにおいて、
    前記第2の画像から当該画像のコントラスト情報に基づきピントが合っている合焦領域を検出する領域検出手段と、
    この領域検出手段により検出された合焦領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出す切り出し手段と、
    この切り出し手段により第2の画像から切り出された部分画像を画像内における位置を維持したまま前記第1の画像に上書き合成することによって前記第3の画像を生成する合成手段と
    を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 前記第2の撮影操作に応じた撮像手段の撮像動作時における絞りの開度を、無条件に、前記第1の撮影操作に応じた撮像手段の撮像動作時よりも大きな開度に制御する絞り制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
  3. 前記領域検出手段による合焦領域の検出時にピントが合っているか否かの判断基準となるコントラスト情報の閾値を、使用者による調整操作に応じて変化させる調整手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のデジタルカメラ。
  4. 前記領域検出手段は、所定の単位領域毎にコントラスト情報に基づきピントが合っているか否かを判断するとともに、ピントが合っていると判断した互いに隣接する単位領域群を合焦領域として検出することを特徴とする請求項1又は2,3記載のデジタルカメラ。
  5. 前記領域検出手段によって第2の画像から互いに離間する複数の合焦領域が検出された場合、複数の合焦領域のうちで最大面積の合焦領域を切り出し対象領域として設定する領域設定手段を備え、
    前記切り出し手段は、前記領域設定手段により設定された切り出し対象領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出す
    ことを特徴とする請求項4記載のデジタルカメラ。
  6. 前記領域検出手段により検出された合焦領域に隣接し、かつ隣接する単位領域と近似する色成分を有する近似色領域を検出する近似色領域検出手段と、
    前記領域検出手段によって検出された合焦領域に、前記近似色領域検出手段により検出された近似色領域を加えた領域を切り出し対象領域として設定する領域設定手段と
    を備え、
    前記切り出し手段は、前記領域設定手段により設定された切り出し対象領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出す
    ことを特徴とする請求項4又は5記載のデジタルカメラ。
  7. 画角内の主たる被写体にピントを合わせるためのフォーカス調整手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載のデジタルカメラ。
  8. 人物の形状の特徴を示す特徴データを記憶する特徴データ記憶手段と、
    この特徴データ記憶手段に記憶されている特徴データを用いて第2の画像から人物に該当する人物領域を検出する人物領域検出手段と
    を備え、
    前記切り出し手段は、前記領域検出手段により検出された合焦領域であって、前記人物領域検出手段により検出された人物領域に含まれる合焦領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出す
    ことを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載のデジタルカメラ。
  9. 前記特徴データ記憶手段には、前記特徴データとして立った状態の人物と座った状態の人物との互いに異なる状態の人物の形状の特徴を示す複数種類の特徴データが記憶されるとともに、
    前記人物領域検出手段による人物領域の検出に使用される特徴データの種類を使用者に選択させる選択制御手段を備えたことを特徴とする請求項8記載のデジタルカメラ。
  10. 前記記録制御手段は、第3の画像に加え、前記第1の画像及び第2の画像を撮影画像としてそれぞれ記録手段に記録させることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載のデジタルカメラ。
  11. 撮影準備期間に撮像手段により撮像された被写体の画像をスルー画像として表示する表示手段と、
    前記第1の撮影操作から前記第2の撮影操作までの撮影準備期間に、前記第1の画像を半透明状態で前記表示手段に表示させる表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至10いずれか記載のデジタルカメラ。
  12. 撮影準備期間に撮像手段により撮像された被写体の画像をスルー画像として表示する表示手段と、
    前記切り出し手段により第2の画像から切り出された部分画像を画像内における位置を維持したまま前記第1の画像に他の部分と識別可能な表示形態で上書き合成することにより第4の画像を生成する第2の合成手段と、
    この第2の合成手段により生成された第4の画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至10いずれか記載のデジタルカメラ。
  13. 時間的に相前後する第1の撮影操作及び第2の撮影操作にそれぞれ応じた撮像動作により撮像手段によって取得された第1の画像及び第2の画像から第3の画像を生成し、この第3の画像を撮影画像として記録手段に記録するデジタルカメラにおいて、
    前記第2の画像から当該画像のコントラスト情報に基づきピントが合っている合焦領域を検出する工程と、
    検出した合焦領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出す工程と、
    切り出した部分画像を画像内における位置を維持したまま前記第1の画像に上書き合成することによって前記第3の画像を生成する工程と
    を含むことを特徴とする撮影方法。
  14. 時間的に相前後する第1の撮影操作及び第2の撮影操作にそれぞれ応じた撮像動作により撮像手段によって取得された第1の画像及び第2の画像から第3の画像を生成し、この第3の画像を撮影画像として記録手段に記録するデジタルカメラが有するコンピュータに、
    前記第2の画像から当該画像のコントラスト情報に基づきピントが合っている合焦領域を検出する手順と、
    検出した合焦領域に相当する部分画像を前記第2の画像から切り出す手順と、
    切り出した部分画像を画像内における位置を維持したまま前記第1の画像に上書き合成することによって前記第3の画像を生成する手順と
    を実行させることを特徴とする撮影制御プログラム。
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