JP2010161256A - 固体撮像装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、感度の劣化を抑えながらスミアノイズを低減してCCDの微細化を可能にする。
【解決手段】入射光を信号電荷に変換する光電変換部11と、前記光電変換部11で生成された信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部13と、前記垂直電荷転送部13で転送された信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送部と、前記水平電荷転送(図示せず)で転送された信号電荷を出力する出力部(図示せず)を有し、前記光電変換部11の光入射側で、前記信号電荷が前記垂直電荷転送部13に読み出される方向に沿って、かつ前記光電変換部11の前記読み出し側とは反対側にグレーティング21を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インターライントランスファーCCDからなる固体撮像装置およびその固体撮像装置を用いた撮像装置に関するものである。
電荷結合デバイス(以下、CCDという)に代表される半導体イメージセンサーは、画素サイズを縮小し、同一イメージエリア内で画素数を多くする多画素化が常に要求されている。
しかし、多画素化とともにノイズ成分も大きくなり、同じS/N比を確保することが難しくなっている。特に微細画素CCDで大きな問題になるスミアノイズは、大きな問題となっている。
スミアノイズを低減する手法として、光電変換素子に入射される光を制限するためのスリット上の遮光膜の開口に、スリットの長さ方向の偏波面を有するS偏光を透過させる偏光板を設けた固体撮像装置が開示されている(例えば、特許文献1参照、)。この固体撮像装置では、S偏光が遮光膜の開口を通過するときに、その開口による回折効果を低減するため、すなわち、回折による入射光の広がりをなくすために、偏光板を設けて、スミアを低減している。しかしながら、遮光膜の開口の全面に偏光板が設けられるため、入射光が大幅に減光され、感度低下が大きくなる。
特開平09-097891号公報
解決しようとする問題点は、入射光を電気信号に変換するCCDの光電変換部を微細化していくと、スミアノイズが大きくなる点である。
本発明は、感度の劣化を抑えながらスミアノイズを低減してCCDの微細化を可能にする。
本発明の固体撮像装置は、入射光を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部で生成された信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部で転送された信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送部と、前記水平電荷転送で転送された信号電荷を出力する出力部とを有し、前記光電変換部の光入射側で、前記信号電荷が前記垂直電荷転送部に読み出される方向に沿って、かつ前記光電変換部の前記読み出し側とは反対側にグレーティングを有する。
本発明の固体撮像装置では、光電変換部の光入射側で、信号電荷が垂直電荷転送部に読み出される方向に沿って、かつ光電変換部の読み出し側とは反対側にグレーティングを有する。このグレーティングによって、スミアの原因となる可視光領域のTM波成分がほとんど遮断される。また、光電変換部の読み出し側とは反対側にグレーティングを有することから、グレーティングによる感度の劣化が抑えられる。
本発明の撮像装置は、入射光を集光する集光光学部と、前記集光光学部で集光した光を受光して光電変換する固体撮像装置を有する撮像部と、光電変換された信号を処理する信号処理部を有し、前記固体撮像装置は、入射光を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部で生成された信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部で転送された信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送部と、前記水平電荷転送で転送された信号電荷を出力する出力部を有し、前記光電変換部の光入射側で、前記信号電荷が前記垂直電荷転送部に読み出される方向に沿って、かつ前記光電変換部の前記読み出し側とは反対側にグレーティングを有する。
本発明の撮像装置では、撮像部に、光電変換部の光入射側で、前記信号電荷が前記垂直電荷転送部に読み出される方向に沿って、かつ前記光電変換部の前記読み出し側とは反対側にグレーティングを有する。このグレーティングによって、スミアの原因となる可視光領域のTM波成分がほとんど遮断される。また、光電変換部の読み出し側とは反対側にグレーティングを有することから、グレーティングによる感度の劣化が抑えられる。
本発明の固体撮像装置は、グレーティングによる感度の劣化を抑えつつ、スミアの原因となるTM波をほとんど(例えば99%以上)遮断することができるので、スミアノイズの発生をなくすことができる。よって、高感度で高画質な撮像ができるという利点がある。
本発明の撮像装置は、撮像部に用いる固体撮像装置が、グレーティングによる感度の劣化を抑えつつ、スミアの原因となるTM波をほとんど(例えば99%以上)遮断することができるので、スミアノイズの発生をなくすことができる。よって、高感度で高画質な撮像ができるという利点がある。
第1実施の形態の固体撮像装置の一例を示した平面レイアウト図である。 第1実施の形態の固体撮像装置の一例を示した概略構成断面図である。 TM波とTE波の透過特性を示した透過率と入射光の波長の関係図である。 固体撮像装置の比較例を示した概略構成断面図である。 固体撮像装置の比較例のスミアノイズと画角との関係図である。 本発明と比較例とを比較したスミアノイズと画角との関係図である。 入射光の入射角を5度傾けた場合のスミアノイズと画角との関係図である。 第2実施の形態の固体撮像装置の一例を示した平面レイアウト図である。 第2実施の形態の固体撮像装置の一例を示した概略構成断面図である。 (発明の名称)に係る第2実施例を示した説明図である。 TM波とTE波の透過特性を示した透過率とグレーティングのピッチとの関係図である。 感度、スミアノイズとグレーティング21の本数との関係図である。 撮像装置の一例を示したブロック図である。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態とする)について説明する。
<1.第1の実施の形態>
[固体撮像装置の構成の一例]
本発明の第1実施の形態に係る固体撮像装置の構成の一例を、図1の平面レイアウト図および図2の概略構成断面図によって説明する。なお、図2(1)は、図1中のA−A’線断面の概略を示した図面であり、図2(2)は、図1中のB−B’線断面の概略を示した図面である。
図1および図2に示すように、半導体基板10には、入射光を信号電荷に変換する光電変換部11が形成されている。上記半導体基板10は、例えばシリコン基板で形成されている。上記光電変換部11は、上層部にp型半導体領域を有し、その下部にn型半導体領域を有する。この光電変換部11は、上記半導体基板10に形成されたチャネルストップ領域12によって隣接画素と分離されている。このチャネルストップ領域12は、例えばp型領域で形成されている。
上記半導体基板10上には、上記光電変換部11の一方側に、上記光電変換部11で生成された信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部13が形成されている。
また、上記半導体基板10には、上記垂直電荷転送部13の端部側に、上記垂直電荷転送部13から転送された信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送部(図示せず)が形成されている。さらに、上記水平電荷転送部で転送された信号電荷を出力する出力部(図示せず)が形成されている。
上記垂直電荷転送部13は、例えば上記半導体基板10上にゲート絶縁膜31を介して形成された転送電極32(32−1、32−2)からなる。この転送電極32は、図示例では2層に形成されているが、3層構造であっても、1層構造であっても、本願発明に含まれる。そして、上記ゲート絶縁膜31上の転送電極32−1、32−2間には絶縁膜33が形成されている。
また上記垂直電荷転送部13上には、絶縁膜34を介して上記垂直電荷転送部13を被覆する遮光膜35が形成されている。
さらに、上記光電変換部11、遮光膜35、上記垂直電荷転送部13等を被覆する絶縁膜36が形成され、この絶縁膜36上には、入射光を上記光電変換部11に導く層内集光レンズ37が形成されている。また、上記層内集光レンズ37上には絶縁膜38が形成され、その表面が平坦化されている。
上記絶縁膜38上には、上記信号電荷が上記垂直電荷転送部13に読み出される方向、すなわち、水平転送方向と平行な方向(垂直転送方向とは直角な方向)に沿って、かつ上記光電変換部11の読み出し側とは反対側にグレーティング21が形成されている。したがって、上記光電変換部11の上記読み出し側とは反対側上方に、上記グレーティング21が形成されている。
上記グレーティング21は、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)等で形成することができる。そのなかでも、アルミニウム、タングステン等を用いることが好ましい。
例えば、アルミニウムのグレーティングは、通常の半導体製造プロセスで扱いやすいアルミニウム材料で形成できるという利点がある。さらに、表面プラズモン共鳴を可視光領域で起こせるので、透過率を稼ぐことができるという利点がある。
また、タングステンのグレーティングは、通常、CCDの遮光膜として利用されているタングステン膜を用いて同時形成できるという利点がある。また、アルミニウムと同様に通常の半導体製造プロセスで扱いやすいタングステン材料で形成できるという利点がある。
さらにグレーティング21を被覆する絶縁膜39が形成され、その絶縁膜39上に入射光を分光するカラーフィルター層40が形成されている。さらに上記カラーフィルター層40上に集光レンズ41が形成されている。
上記グレーティング21は、上記層内集光レンズ37と上記カラーフィルター層40との間に形成された上記絶縁膜38と上記絶縁膜39の間に形成されているが、上記光電変換部11の光入射側であれば、設置位置は問わない。より好ましくは、上記光電変換部11上に近い位置に設置される。
上記構成の固体撮像装置1は、インターライントランスファーCCDに適用される。例えば、2.2μm×2.2μmの正方形の画素を500万個配列したインターライントランスファーCCDに適用した一例について説明する。
例えば、上記グレーティング21はアルミニウムで形成されている。グレーティングサイズは、厚さが100nm、幅が100nm、グレーティングの配置ピッチが100nmである。そしてグレーティング21は、上記光電変換部11上方を、上記信号電荷が上記垂直電荷転送部13に読み出される方向、すなわち、水平転送方向と平行な方向(垂直転送方向とは直角な方向)に沿って形成されている。
次に、上記固体撮像装置1における入射光のTM波とTE波の透過特性を、図3によって説明する。TM波は、電界成分が入射面に平行な電磁波であり、TM波(Transverse Magnetic Wave)は、磁界成分が入射面に対し横向きの電磁波である。この図3は、縦軸に透過率を示し、横軸に入射光の波長を示した。
図3に示すように、上記固体撮像装置1は光電変換部11のスミアノイズに弱い側、すなわち読み出し側とは反対側の上方にグレーティング21を設置したことにより、グレーティング21を通過した可視光領域のTM波成分が99%以上遮断されることがわかる。すなわち、光電変換部11のスミアノイズに弱い側では、スミアの原因となるTM波をほとんどカットすることができるので、上記固体撮像装置1では、スミアの発生をなくすことができる。
ここで、上記固体撮像装置1の比較例として、グレーティングを設けない固体撮像装置101を図4によって説明する。
図4に示すように、半導体基板10には、入射光を信号電荷に変換する光電変換部11が形成されている。上記半導体基板10は、例えばシリコン基板で形成されている。上記光電変換部11は、上層部にp型半導体領域を有し、その下部にn型半導体領域を有する。この光電変換部11は、上記半導体基板10に形成されたチャネルストップ領域12によって分離されている。このチャネルストップ領域12は、例えばp型領域で形成されている。
上記半導体基板10上には、上記光電変換部11の一方側に、上記光電変換部11で生成された信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部13が形成されている。
また、上記半導体基板10には、上記垂直電荷転送部13の端部側に、上記垂直電荷転送部13から転送された信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送部(図示せず)が形成されている。さらに、上記水平電荷転送部で転送された信号電荷を出力する出力部(図示せず)が形成されている。
上記垂直電荷転送部13は、例えば上記半導体基板10上にゲート絶縁膜31を介して形成された転送電極32からなる。この転送電極32は、図示例では2層に形成されているが、3層構造であっても、1層構造であってもよい。
また上記垂直電荷転送部13には、絶縁膜34を介して上記垂直電荷転送部13を被覆する遮光膜35が形成されている。
さらに、上記光電変換部11、遮光膜35、上記垂直電荷転送部13等を被覆する絶縁膜36が形成され、この絶縁膜36上には、入射光を上記光電変換部11に導く層内集光レンズ37が形成されている。また、上記層内集光レンズ37上には絶縁膜38が形成され、その表面が平坦化されている。
上記絶縁膜38上には、入射光を分光するカラーフィルター層40が形成されている。さらに上記カラーフィルター層40上に集光レンズ41が形成されている。
このように比較例の固体撮像装置101は構成されている。
上記比較例の固体撮像装置101のスミアノイズの一例を、図5に示す。
例えば、上記固体撮像装置101が2.2μm×2.2μmの正方形画素を500万個配列したインターライントランスファーCCDとする。光電変換部11に対して垂直な平行光で照明した場合の全ての画角についてスミアノイズを調べた。その結果が図5であり、縦軸にスミアノイズの信号量を示し、横軸に水平方向画角を示す。
図5に示すように、スミアノイズは画角により大きく依存していることがわかる。特に、画角が大きくなると、スミアノイズの信号量が大幅に増加していることがわかる。
なお、この固体撮像装置101は、マイクロレンズ(集光レンズ41および層内集光レンズ37)の位置を画角水平端で0.2μmだけ中央画角に寄せるようなレンズ位置補正をかけている。また、この補正量は、画角に対して線形である。マイクロレンズの位置補正により、テレセントリックな光を入射しているにも関わらず、フォトダイオードに入射する光量、電荷転送路に入射する光量が、画角によって差が出るため、スミアノイズ量の違いを生じている。
一般的にインターラインCCDでは、フォトダイオードから左もしくは右側の電極方向に電荷(例えば、電子)を読み出し、転送する(前記図4参照)。そのため、光電変換部11の左右(図面上)で、シリコン基板中の電位に差を持たせ、必ずどちらかの電極に読まれるように設計する。
しかし、そのような電位設計のため、シリコン基板内電位の左右非対称性を生み、フォトダイオード形状も非対称になる。つまり、左側、もしくは右側方向に入射される光のどちらかがスミアノイズを生みやすいため、前記図5記載のスミアノイズは、画角に対して非対称になっている。
次に、上記グレーティング21を設けた上記固体撮像装置1および上記比較例の固体撮像装置101のスミアノイズの画角依存性のシミュレーション結果を、図6によって説明する。なお、集光レンズ41の位置は、画角水平端で、画角中央方向に0.2μm動かす補正を施しており、その補正量は画角に対して線形にしてある。また、図6の縦軸はスミアノイズ(a.u.)であり、横軸は画角(μm)である。
波長が550nmの平行光を照射した場合、図6に示すように、グレーティング21を設けた固体撮像装置1は、グレーティングを設けない固体撮像装置101よりも、スミアノイズの絶対量が大幅に減少したことがわかる。
次に、入射光の入射角を5度傾けた場合の結果を図7によって説明する。図7の縦軸はスミアノイズ(a.u.)であり、横軸は画角(μm)である。
波長が550nmの平行光を5度傾けて照射した場合、図7に示すように、スミアノイズは低いままであり、グレーティング21を設けた効果を確認することができる。
このように、照明条件を変えた場合でも、グレーティング21を設けたことによって、スミアノイズを低減することができる。すなわち、レンズ位置のような構造条件、入射光の入射角のような照明条件に対する余裕度を向上させることができる。
<2.第2の実施の形態>
[固体撮像装置の構成の一例]
本発明の第2実施の形態に係る固体撮像装置の構成の一例を、図8の平面レイアウト図および部分拡大図および図9の概略構成断面図によって説明する。なお、図9は、図8中のA−A’線断面の概略を示した図面である。
図8および図9に示すように、半導体基板10には、入射光を信号電荷に変換する光電変換部11が形成されている。上記半導体基板10は、例えばシリコン基板で形成されている。上記光電変換部11は、上層部にp型半導体領域を有し、その下部にn型半導体領域を有する。この光電変換部11は、上記半導体基板10に形成されたチャネルストップ領域12によって分離されている。このチャネルストップ領域12は、例えばp型領域で形成されている。
上記半導体基板10上には、上記光電変換部11の一方側に、上記光電変換部11で生成された信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部13が形成されている。
また、上記半導体基板10には、上記垂直電荷転送部13の端部側に、上記垂直電荷転送部13から転送された信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送部(図示せず)が形成されている。さらに、上記水平電荷転送部で転送された信号電荷を出力する出力部(図示せず)が形成されている。
上記垂直電荷転送部13は、例えば上記半導体基板10上にゲート絶縁膜31を介して形成された転送電極32(32−1、32−2)からなる。この転送電極32は、図示例では2層に形成されているが、3層構造であっても、1層構造であっても、本願発明に含まれる。そして、上記ゲート絶縁膜31上の転送電極32−1、32−2間には絶縁膜33が形成されている。
また上記垂直電荷転送部13には、絶縁膜34を介して上記垂直電荷転送部13上を被覆する遮光膜35が形成されている。上記遮光膜35は、例えば、タングステンで形成されている。さらに、上記光電変換部11の上記読み出し側とは反対側の上記遮光膜35に、上記信号電荷が上記垂直電荷転送部13に読み出される方向、すなわち、水平転送方向と平行な方向(垂直転送方向とは直角な方向)に沿って、グレーティング21が形成されている。このグレーティング21は、上記遮光膜35に連続して形成されていてもよく、この場合、グレーティング21もタングステンで形成されている。また、上記グレーティング21は、上記遮光膜35と別体に形成されたものであってもよい。
上記グレーティング21は、タングステン(W)以外に、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)等でも形成することができる。そのなかでも、アルミニウム、タングステン等を用いることが好ましい。
例えば、アルミニウムのグレーティングは、通常の半導体製造プロセスで扱いやすいアルミニウム材料で形成できるという利点がある。さらに、表面プラズモン共鳴を可視光領域でおこせるので、透過率を稼ぐことができるという利点がある。
また、タングステンのグレーティングは、通常、CCDの遮光膜として利用されているタングステン膜を用いて同時形成できるという利点がある。また、アルミニウムと同様に通常の半導体製造プロセスで扱いやすいタングステン材料で形成できるという利点がある。
さらに、上記光電変換部11、上記垂直電荷転送部13等を被覆する絶縁膜36が形成され、この絶縁膜36上には、入射光を上記光電変換部11に導く内部集光レンズ37が形成されている。また、上記内部集光レンズ37上には絶縁膜38が形成され、その表面が平坦化されている。
上記絶縁膜38上には、入射光を分光するカラーフィルター層40が形成されている。さらに上記カラーフィルター層40上に集光レンズ41が形成されている。
上記構成の固体撮像装置2は、インターライントランスファーCCDに適用される。例えば、1.86μm×1.86μmの正方形の画素を700万個配列したインターライントランスファーCCDに適用される。
例えば、上記グレーティング21はタングステンで形成されている。グレーティングサイズは、厚さが100nm、長さが100nm、幅が100nm、グレーティングの配置間隔が100nmである。そしてグレーティング21は、上記光電変換部11上方を、上記信号電荷が上記垂直電荷転送部13に読み出される方向、すなわち、水平転送方向と平行な方向(垂直転送方向とは直角な方向)に沿って形成されている。
次に、上記固体撮像装置2における入射光のTM波とTE波の透過特性を、図10によって説明する。ここでは、TM波はグレーティングの形成方向と光の電場の向きが垂直であり、TE波はグレーティングの形成方向と光の電場の向きが平行である。この図10は、縦軸に透過率を示し、横軸にグレーティングの配置ピッチを示した。なお、グレーティングサイズは、厚さが100nm、Duty比は50%、グレーティング材料はアルミニウムである。
図10に示すように、上記固体撮像装置2では、グレーティング21をピッチ200nm以下に設置することにより、可視光領域のTM波成分が99%以上遮断できることがわかった。すなわち、スミアの原因となるTM波をほとんどカットすることができるので、上記固体撮像装置2では、スミアの発生をなくすことができる。また、そのとき、可視光領域のTE波成分は、79%〜81%程度、透過できることがわかった。
また、グレーティング21のピッチが200nmを超えると、可視光領域のTE波成分の透過率が低下し、可視光領域のTM波成分の透過率が高められる。すなわち、スミアノイズに影響を及ぼすTM波成分が高まることから、スミアノイズが発生するようになる。
また、図11に示すように、上記固体撮像装置2では、光電変換部11の電位分布は、電荷の読み出し側に片寄った状態のプロファイルとなっている。この状態で、読み出し領域のゲートをオン状態とすると、読み出し側の電位が低くなり、電荷(例えば電子)が読み出される。一方、チャネルストップ領域12側は、電位の変化がほとんどない。したがって、光電変換部11のチャネルストップ領域12側では、電荷が読み出し側、チャネルストップ領域12側のどちらにも移動することができる。そこで、上記構成のグレーティング21を設けたことにより、チャネルストップ領域12側にはスミアノイズの原因となるTM波がほとんど入射してこないので、スミアの原因となる電荷の発生が抑えられる。
次に、上記固体撮像装置2の感度、スミアノイズとグレーティング21の本数との関係を、図12によって説明する。図12では、縦軸にグレーティングを設けない場合を1として感度(a.u.)およびスミアノイズ(a.u.)をノーマライズして示し、縦軸にグレーティング21の本数を示した。
図12に示すように、グレーティング21の本数が1本の場合はグレーティング21を設けない場合とほぼ同等の感度およびスミアノイズであった。
また、グレーティング21の本数が2本、4本、6本と増加するに従い、2%〜10%程度の感度低下がある。これは、上記光電変換部11上の上記読み出し側とは反対側の一部分ではあるが、光電変換部11上にグレーティング21が形成されているためである。しかし、光電変換部11の全面にグレーティング21が形成されていないので、感度の大幅な低下はない。一方、光電変換部11の全面にグレーティング21が形成されている場合には、およそ50%の感度低下がある。すなわち、感度が半分になる。
また、グレーティング21の本数が2本、4本、6本とすると、上記のように多少の感度低下はあるが、グレーティング21を設けない場合と比較して、スミアノイズは62%〜60%と、大幅に改善される。
また、前記図8の拡大図において、グレーティング21の本数を2本だけとし、その2本のグレーティング21を、上記光電変換部11上の上記読み出し側とは反対側で、上記光電変換部11における画素垂直方向の中央部に配置する。この場合、感度劣化を2%程度に抑えながら、グレーティング21を設けない場合と比較して、スミアノイズを少なくとも62%程度にすることができる。
上記固体撮像装置2では、光電変換部11の光入射側で、信号電荷が垂直電荷転送部13に読み出される方向に沿って、かつ光電変換部11の読み出し側とは反対側にグレーティング21を有する。このグレーティング21によって、スミアの原因となる可視光領域のTM波成分がほとんど遮断される。また、光電変換部11の読み出し側とは反対側にグレーティング21を有することから、グレーティング21による感度の劣化が抑えられる。なお、上記グレーティング21を読み出し側に設けても、スミアノイズの発生にはほとんど変化がない。
よって、上記固体撮像装置2は、グレーティング21による感度の劣化を抑えつつ、スミアの原因となるTM波をほとんど(例えば99%以上)遮断することができるので、スミアノイズの発生をなくすことができる。よって、高感度で高画質な撮像ができるという利点がある。
<3.第3の実施の形態>
[撮像装置の構成の一例]
次に、本発明の撮像装置に係る一実施の形態を、図13のブロック図によって説明する。この撮像装置は、本発明の固体撮像装置を用いたものである。
図13に示すように、撮像装置200は、撮像部201に固体撮像装置(図示せず)を備えている。この撮像部201の集光側には像を結像させる結像光学部202が備えられ、また、撮像部201には、それを駆動する駆動回路、固体撮像装置で光電変換された信号を画像に処理する信号処理回路等を有する信号処理部203が接続されている。また上記信号処理部203によって処理された画像信号は画像記憶部(図示せず)によって記憶させることができる。このような撮像装置200において、上記撮像部201の固体撮像装置には、前記各実施の形態で説明した固体撮像装置1、2を用いることができる。
本発明の撮像装置200では、本願発明の固体撮像装置1、2を用いることから、スミアノイズが低減される。よって、素子の微細化を行っても、画質の劣化が抑制され、高画質な撮影が可能になるという利点がある。
なお、本発明の撮像装置200は、上記構成に限定されることはなく、固体撮像装置を用いる撮像装置であれば如何なる構成のものにも適用することができる。
上記固体撮像装置1、2は、ワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。ここで、撮像装置は、例えば、カメラや撮像機能を有する携帯機器のことを示す。また「撮像」は、通常のカメラ撮影時における像の撮りこみだけではなく、広義の意味として、指紋検出なども含むものである。
1…固体撮像装置、11…光電変換部、13…垂直電荷転送部、21…グレーティング

Claims (7)

  1. 入射光を信号電荷に変換する光電変換部と、
    前記光電変換部で生成された信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、
    前記垂直電荷転送部で転送された信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送部と、
    前記水平電荷転送で転送された信号電荷を出力する出力部を有し、
    前記光電変換部の光入射側で、前記信号電荷が前記垂直電荷転送部に読み出される方向に沿って、かつ前記光電変換部の前記読み出し側とは反対側にグレーティングを有する
    固体撮像装置。
  2. 前記垂直電荷転送部上を被覆していて前記光電変換部上に開口部が形成された遮光膜を有し、
    前記遮光膜の開口部の少なくとも1辺側に連続して前記グレーティングが形成されている
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記グレーティングは2本以上形成されている
    請求項1または請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記グレーティングは前記光電変換部の前記読み出し側とは反対側の中央に形成されている
    請求項1ないし請求項3のうちの1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記グレーティングは、アルミニウムからなる
    請求項1ないし請求項4のうちの1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記グレーティングは、タングステンからなる
    請求項1ないし請求項4のうちの1項に記載の固体撮像装置。
  7. 入射光を集光する集光光学部と、
    前記集光光学部で集光した光を受光して光電変換する固体撮像装置を有する撮像部と、
    光電変換された信号を処理する信号処理部を有し、
    前記固体撮像装置は、
    入射光を信号電荷に変換する光電変換部と、
    前記光電変換部で生成された信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、
    前記垂直電荷転送部で転送された信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送部と、
    前記水平電荷転送で転送された信号電荷を出力する出力部を有し、
    前記光電変換部の光入射側で、前記信号電荷が前記垂直電荷転送部に読み出される方向に沿って、かつ前記光電変換部の前記読み出し側とは反対側にグレーティングを有する
    撮像装置。
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