JP2010161245A - 蓄電デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高出力でかつ耐振動性に優れた蓄電デバイスを提供すること。
【解決手段】本発明の蓄電デバイス11は、角型金属缶21、第1極31、第2極41、セパレータ46を備える。第1極31、第2極41及びセパレータ46を積層して積層電極群51が構成され、角型金属缶21内に収容されている。第1開口部28に配置された第1外部端子56が、第1絶縁樹脂部材61を介して角型金属缶21にかしめつけられている。第2開口部27に配置された第2外部端子54が、第2絶縁樹脂部材53を介して角型金属缶21にかしめつけられている。第1外部端子56に第1極31が接続され、第2外部端子54に第2極41が接続されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、大容量・高電圧の蓄電デバイス及びその製造方法に関するものである。
太陽光発電や風力発電等の負荷平準化装置、コンピュータ等に代表される電子機器の瞬時電圧低下対策装置、電気自動車やハイブリッドカーのエネルギー回生装置などのような蓄電システムにおいては、エネルギー容量が大きくてかつ急速充放電が可能な蓄電デバイスが必要とされる。そして、このような用途に有望な蓄電デバイスの一種として、近年、非水系蓄電デバイスが注目されている(例えば、特許文献1参照)。特に輸送機などに使用する非水系蓄電デバイスにおいては、高出力性に加えて耐振動性が要求されている。
現在、この種の蓄電デバイスの主流は、電気二重層機能を使用したキャパシタ(いわゆる電気二重層キャパシタ)である。しかしながら、電気二重層キャパシタは、容量が小さくて電圧が低いため、大容量・高電圧を実現しようとすると装置全体が大型化するという問題がある。そこで、この問題を解決しうる新たな蓄電デバイスとして、リチウムプレドープ型リチウムイオンキャパシタが提案されている。このタイプのリチウムイオンキャパシタでは、リチウムの吸蔵及び放出が可能な材料からなる負極電極を用い、その負極電極にリチウムをプレドープすることにより、負極電位を下げている。その結果、電池として高い電圧を得ることができ、これによりエネルギー容量も大きくすることができるようになっている。
リチウムイオンキャパシタとしては、平板状の正極、負極及びセパレータを積層してなる積層電極群を備えたものや、あるいは、正極、負極及びセパレータをロール状に巻回してなる巻回電極群を備えたものが従来知られている。また、積層電極群や巻回電極群を収容する容器としては、扁平状のアルミラミネート容器や円筒状の金属容器などが従来使用されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2000−90892号公報 特開2006−12702号公報
積層電極群をアルミラミネート容器内に収容してなるリチウムイオンキャパシタの場合、平板状ないし直方体状に形成した積層電極群を特に問題なく容器内に収容することが可能であり、また、正極集電体や負極集電体といった外部引き出し用の導体をそれぞれ太く形成することも可能である。よって、高出力用途に適した構造とすることができるという利点がある。ところが、アルミラミネート容器は柔らかくて剛性がないため、機器に対して確実に固定することができず、優れた耐振動性を付与することが難しいという欠点がある。
また、巻回電極群を金属容器内に収容してなるリチウムイオンキャパシタの場合、容器にある程度剛性があることから、機器に対して確実に固定することができ、耐振動性用途に適した構造とすることができるという利点がある。ところが、巻回電極群は平板状ないし直方体状に形成することができないため、正極集電体や負極集電体といった外部引き出し用の導体をそれぞれ太く形成することができず、優れた高出力性を付与することが難しいという欠点がある。より具体的にいうと、一端に開口部を有する金属容器を採用してこれに巻回電極群を収容する場合、構造上、底部側に位置する集電体と底部との接続を図ることができない。よって、開口部側に正極集電体及び負極集電体の2つを配置せざるを得なくなり、各々について太さの制約を受けてしまうことになる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高出力でかつ耐振動性に優れた蓄電デバイス及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するための手段[1]〜[6]を以下に列挙する。
[1]互いに対向する一対の平面部を有する筒部の一端に第1開口部を有しかつ前記筒部の他端に第2開口部を有する角型金属缶と、第1電極を第1集電体上に形成した構造の第1極と、前記第1電極とは電気的性質が異なる第2電極を第2集電体上に形成した構造の第2極と、前記第1極及び前記第2極の間に介在されたセパレータとを備え、前記第1極、前記第2極及び前記セパレータを積層しあるいは重ね合わせてロール状に捲回することにより電極群が構成され、その電極群が前記角型金属缶内に電解質とともに収容されている蓄電デバイスにおいて、前記第1開口部に配置された前記第1外部端子が第1絶縁樹脂部材を介して前記角型金属缶にかしめつけられ、前記第2開口部に配置された前記第2外部端子が第2絶縁樹脂部材を介して前記角型金属缶にかしめつけられ、前記第1外部端子に前記第1極が接続され、前記第2外部端子に前記第2極が接続されていることを特徴とする蓄電デバイス。
従って、手段1に記載の発明によると、一端にのみ開口部を有する容器を用いるのではなくて両端に開口部を有する角型金属缶を採用し、両方の開口部に各々外部端子を配置して各々集電体を接続したことで、外部引き出し用導体の一部をなす第1集電体及び第2集電体の太さが制約を受けにくくなり、高出力用途に適した構造とすることができる。また、電極群を剛性のある角型金属缶内に収容する構造を採用した結果、機器に対して確実に固定可能となり、耐振動性用途に適した構造とすることができる。しかも、第1外部端子及び第2外部端子が角型金属缶にかしめつけられることで確実に固定される結果、耐振動性の向上が図られる。
[2]前記第2開口部は前記第1開口部よりも寸法が大きく、前記第2開口部に配置された前記第2外部端子には前記電解質を注入するための注液部が設けられ、前記角型金属缶において前記第1開口部が形成されている側の端面に設けた段部には防爆用構造部が設けられていることを特徴とする上記手段1に記載の蓄電デバイス。
従って、手段2に記載の発明によると、相対的に寸法の小さい第1開口部の側に設けた段部に第1外部端子を支持させることで、電極群等を含む収容物が安定的に配置されることとなり、耐振動性の向上を図ることができる。また、注液部に比べて防爆用構造部は広面積を必要とするが、上記段部は比較的広面積であるため、防爆用構造部を形成する箇所としての適切であり、防爆用構造部を有効に機能させることができる。
[3]前記第2外部端子には、前記電解質を注入する際に前記角型金属缶内の空気を抜くための排気部がさらに設けられていることを特徴とする上記手段2に記載の蓄電デバイス。
従って、手段3に記載の発明によると、注液部及び排気部の両方を設けた構成であると、注液部のみを設けた場合に比べて電解質の注液をスムーズに行うことができる。また、注液部及び排気部を同じ面に設けたため、電解質の漏れを回避しつつ注液を行うことができる。
[4]前記筒部は、前記一対の平面部の間をつなぐ位置に設けられた膨出部を有し、前記膨出部の内部空間に、絶縁性の剛体からなり前記電極群を保持する保持部材が配置されていることを特徴とする上記手段1乃至3のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
従って、手段4に記載の発明によると、膨出部の内部空間に配置された剛体からなる保持部材により電極群が保持され、電極群等を含む収容物のガタツキや位置ずれが防止される結果、耐振動性の向上を図ることができる。
[5]前記第1極は、前記第1電極であって炭素材料からなる正極電極を、前記第1集電体である正極集電体上に形成した構造の正極であり、前記第2極は、前記第2電極であってリチウムの吸蔵及び放出が可能な材料からなる負極電極を、前記第2集電体である負極集電体上に形成した構造の負極であり、前記電解質がリチウム塩を含んでおり、前記保持部材において前記電極群に臨む箇所に、プレドープ用のリチウム金属を支持するための導電金属製のリチウム金属支持体が配置され、前記リチウム金属支持体が、前記負極に電気的に接続され、または、前記正極及び前記負極から絶縁された給電用端子に電気的に接続されていることを特徴とする上記手段4に記載の蓄電デバイス。
従って、手段5に記載の発明によると、リチウム金属を導電金属製のリチウム金属支持体に支持させたことにより、リチウム金属の取り扱い性が向上することに加え、負極電極に対して当該リチウム金属を早く均一にドーピングすることができる。また、保持部材において電極群に臨む箇所に、リチウム金属支持体に支持させたプレドープ用のリチウム金属を配置したことにより、積層電極群を構成する負極電極に対して当該リチウム金属が移動しやすくなり、ドーピングを効率よく行うことが可能となる。さらに、給電用端子を備えるものとした場合には、その給電用端子を介してリチウム金属支持体に給電を行うことができるため、ドーピングをいっそう効率よく行うことが可能となる。
[6]上記手段1乃至5のいずれか1項に記載の蓄電デバイスの製造方法であって、前記電極群の前記第1極を前記第1外部端子に溶接しかつ前記第2極を前記第2外部端子に溶接する端子溶接工程と、前記端子溶接工程を経た前記電極群を、前記第1外部端子の一部が前記第1開口部から突出しかつ前記第2外部端子の一部が前記第2開口部から突出した状態となるようにして、前記角型金属缶内に収容する収容工程と、前記収容工程の後、前記第1絶縁樹脂部材を介して前記角型金属缶に前記第1外部端子をかしめつけるとともに、前記第2絶縁樹脂部材を介して前記角型金属缶に前記第2外部端子をかしめつける端子固定工程とを含むことを特徴とする蓄電デバイスの製造方法。
従って、手段6に記載の発明によると、収容工程に先立ち端子溶接工程を行うことで、電極群の第1極を第1外部端子に確実にかつ容易に接続し、第2極を第2外部端子に確実にかつ容易に接続することができる。続く端子固定工程では、第1外部端子及び第2外部端子が角型金属缶にかしめつけられることで、それらを確実にかつ各々角型金属缶と絶縁した状態で固定することができる。
以上詳述したように、請求項1〜5に記載の発明によると、高出力でかつ耐振動性に優れた蓄電デバイスを提供することができる。また、請求項6に記載の発明によると、上記の優れた蓄電デバイスを確実にかつ容易に得ることができる蓄電デバイスの製造方法を提供することができる。
第1実施形態のリチウムイオンキャパシタを正極端子側から見たときの斜視図。 同リチウムイオンキャパシタを負極端子側から見たときの斜視図。 (a)は同リチウムイオンキャパシタの断面図、(b)は(a)のA−A線断面図。 同リチウムイオンキャパシタの製造手順を説明するための図。 同リチウムイオンキャパシタの製造手順を説明するための図。 同リチウムイオンキャパシタの製造手順を説明するための図。 同リチウムイオンキャパシタの製造手順を説明するための図。 第2実施形態のリチウムイオンキャパシタの断面図。 第3実施形態のリチウムイオンキャパシタの断面図。 別の実施形態のリチウムイオンキャパシタの断面図。 別の実施形態のリチウムイオンキャパシタの断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明の蓄電デバイスを、リチウムイオンキャパシタに具体化した一実施の形態を図1〜図7に基づき詳細に説明する。図1,図2は本実施形態のリチウムイオンキャパシタ11の斜視図である。図3(a)は上記リチウムイオンキャパシタ11の断面図、図3(b)はそのA−A線断面図である。図4〜図7はリチウムイオンキャパシタ11の製造手順を説明するための図である。
図3に示されるように、本実施形態のリチウムイオンキャパシタ11は、正極31(第1極)、負極41(第2極)及びセパレータ46を複数枚ずつ積層してなる積層電極群51を備えている。なお、正極31や負極41の枚数は図示されたものに限定されず、これよりも多くても少なくてもよい。
正極31は、炭素材料からなる正極電極(第1電極;図示略)を正極集電体33(第1集電体)上に形成した構造を有している。
正極電極を形成する炭素材料の例としては、適度な粉砕処理が施された各種の天然黒鉛、合成黒鉛、膨張黒鉛等の黒鉛材料、炭素化処理されたメソカーボンマイクロビーズ、メソフェーズピッチ系炭素繊維、気相成長炭素繊維、熱分解炭素、石油コークス、ピッチコークス及びニードルコークス等の炭素材料に黒鉛化処理を施した合成黒鉛材料、またはこれらの混合物等が挙げられる。これらの炭素材料は、必要に応じて導電剤及びバインダとともに混練され、成形される。
上記導電剤としては各種黒鉛材料やカーボンブラックが挙げられるが、なかでも導電性カーボンブラック類を使用することが好ましい。その具体例としては、チャンネルブラック、オイルファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等があるが、液体保持力に優れかつ電気抵抗が低いという点でアセチレンブラックを選択することが特に好ましい。
上記バインダとしては、有機電解質に対して不溶のものであればよく、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)等のフッ素系樹脂、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩またはアンモニウム塩、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸及びポリアクリル酸ソーダ等の有機高分子化合物が好適である。
上記正極集電体33は、正極電極を支持しつつ集電を行うための部材であって、例えばアルミニウム、ステンレス等のような導電性金属箔あるいは導電性金属板の使用が好適である。ステンレスは、リチウムと合金化せず、かつ、電気化学的酸化が起こりにくいという点で、好適な材料であるといえる。
正極集電体33は容器である角型金属缶21内に収容可能な大きさの矩形平板状に形成されており、その一部がセパレータ46の下辺側から突出している。
負極41は、リチウムイオンの吸蔵及び放出が可能な材料からなる負極電極(第2電極;図示略)を負極集電体43(第2集電体)上に形成した構造を有している。ここで、リチウムイオンを供給する金属としては、リチウム金属単体のみを指すばかりでなく、リチウム−アルミニウム合金のように、少なくともリチウムを含有し、リチウムイオンを供給することができる物質全てを広く指している。
負極電極はリチウムイオンの吸蔵及び放出が可能な材料によって形成される。その具体例としては、リチウム金属、リチウム−アルミニウム合金、黒鉛材料、易黒鉛化性炭素材料、難黒鉛化性炭素材料、五酸化ニオブ(Nb)、チタン酸リチウム(LiTi12)、一酸化珪素(SiO)、一酸化錫(SnO)、錫とリチウムとの複合酸化物(LiSnO)、リチウム・リン・ホウ素の複合酸化物(例えばLiP0.40.62.9)、等がある。これらのなかでも、黒鉛材料、易黒鉛化性炭素材料、難黒鉛化性炭素材料等の炭素材料は、可逆性が高い等の性質を有するため、負極材料として好適である。
負極電極を形成する炭素材料の例としては、適度な粉砕処理が施された各種の天然黒鉛、合成黒鉛、膨張黒鉛等の黒鉛材料、炭素化処理されたメソカーボンマイクロビーズ、メソフェーズピッチ系炭素繊維、気相成長炭素繊維、熱分解炭素、石油コークス、ピッチコークス及びニードルコークス等の炭素材料、またはこれらの混合物等がある。ここに列挙した負極電極用の炭素材料は、必要に応じて導電剤及びバインダとともに混練され、成形される。なお、導電剤及びバインダとしては、正極電極の説明の際に例示した材料をそのまま使用することができる。
負極41及び正極31の間に介在されるセパレータ46は、有機電解質や電極活物質等に対して耐久性があり、連通気孔を有する非導電性の多孔体等からなる。通常、ガラス繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなる布、不織布あるいは多孔体が用いられる。セパレータ46の厚さは、キャパシタの内部抵抗を小さくするために薄いほうが好ましいが、有機電解質の保持量、流通性、強度等を勘案して適宜設定することができる。
かかるセパレータ46には通常液状の有機電解質が含浸されているが、漏液を防止するためにゲル状または固体状にした有機電解質を用いることもできる。ここで前記有機電解質は、ドーピングされうるリチウムイオンを生成しうる化合物を、非プロトン性有機溶媒に溶解させてなるものである。上記化合物としては有機リチウム塩を挙げることができ、その好適例としては、LiPFと表記されるリチウムヘキサフルオロフォスフェート、LiN(CFSOと表記されるリチウムビス(トリフルオロメタンスルホン)イミド、LiN(CSOと表記されるリチウムビス(ペンタフルオロエタンスルホン)イミド等がある。また、上記非プロトン性有機溶媒の好適例としては、例えば、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、γ−ブチロラクトン(GBL)、ビニレンカーボネート(VC)、アセトニトリル(AN)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、メチルプロピルカーボネート(MPC)及びこれらの誘導体、あるいはそれらの混合溶媒等がある。
負極集電体43は負極電極を支持しつつ集電を行うための部材であって、例えば銅、ニッケル、ステンレス等のような導電性金属箔あるいは導電性金属板の使用が好適である。
負極集電体43は角型金属缶21内に収容可能な大きさの矩形平板状に形成されており、その一部がセパレータ46の上辺側から突出している。
図1〜図3に示されるように、本実施形態のリチウムイオンキャパシタ11は、上記の積層電極群51(電極群)を収容するための容器である角型金属缶21を備えている。この角型金属缶21は、互いに対向する一対の平面部22aを有する筒部22を有している。筒部22はその一端に第2開口部27を有し、その他端に平坦な段部23を有している。段部23は筒部22に対して接合されていてもよいが、同じ導電金属材料を用いて一体形成されていてもよい。この段部23の中央部には細長い形状の小筒部30が突設され、その小筒部30には第2開口部27よりも面積が小さくて細長い形状の第1開口部28が形成されている。
第2開口部27には合成樹脂等からなる絶縁性のガスケット53(第2絶縁樹脂部材)が配置され、そのガスケット53を介して負極端子54(第2外部端子)がかしめつけられて固定されている。負極端子54は角型金属缶21から絶縁されている。角型金属缶21の筒部22の外周面には、かしめ加工により生じた溝部26が1本形成されている。なお、このような溝部26は2本でもよい。負極端子54は板状本体54bとその板状本体54bから突出するタブ部54aとを有する導電金属製の部材であり、特にタブ部54aは負極41についての外部引き出し用の導体の一部として機能している。そして、このような負極端子54の板状本体54bの下面側には、負極41における各々の負極集電体43が溶接により固定されている(図3(a)参照)。
一方、第1開口部28には後述する保持部材61(第1絶縁樹脂部材)の一部が配置され、それを介して正極端子56(第1外部端子)がかしめつけられて固定されている。正極端子56は角型金属缶21から絶縁されている。角型金属缶21における小筒部30の外周面には、かしめ加工により生じた溝部29が形成されている。正極端子56は板状本体56bとその板状本体56bから突出するタブ部56aとを有する導電金属製の部材であり、特にタブ部56aは正極31についての外部引き出し用の導体の一部として機能している。そして、このような正極端子56の板状本体56bの上面側には、正極31における各々の正極集電体33が溶接により固定されている(図3(a)参照)。
ここで、筒部22における一対の平面部22aに対して平行になるようにして積層電極群51が角型金属缶21内に収容されるようになっている。なお、これら一対の平面部22aにより、積層電極群51が厚さ方向に圧縮される結果、高出力化が図られる。筒部22において積層電極群51の厚さ方向に位置していない面、言い換えると一対の平面部22aの間をつなぐ位置には、第1絶縁樹脂部材としての一対の膨出部24が設けられている。膨出部24の形状は特に限定されないが、本実施形態では筒部22の開口部側から見たときの形状が半円形状の膨出部24が形成されている。これら膨出部24の内側には内部空間25が存在しており、その内部空間25には保持部材61が配置されている。本実施形態の保持部材61は、絶縁性の剛体からなる部材であって、角型金属缶21への収容状態において積層電極群51を保持する役割を果たしている。絶縁性の剛体であれば任意の材料(合成樹脂やセラミックなど)を使用することができるが、コスト性や加工性などの観点からエポキシ等の合成樹脂の使用が好ましい。ちなみに、ここでいう「剛体」とは、例えばガスケット用の合成樹脂材料と同等以上の強度を有するものなどを指す。保持部材61は筒部22の開口部側から見たときの形状が半円形状である一対の柱状部62を有している。一対の柱状部62は互いの平坦面62aを対向させた状態で離間配置されるとともに、各々の基端部が平板部63の両端に連結されている。平板部63には、正極集電体33の幅に相当する幅を有する矩形状の切欠部64が形成されており、その切欠部64には正極集電体33が配置されるようになっている(図3(a)参照)。なお、保持部材61において切欠部64の代わりに矩形状の貫通溝を形成してもよい。平板部63の下面中央部には環状突条部65が突設されており、この環状突条部65がタブ部56aと小筒部30との間に介在するようになっている。即ち、保持部材61における当該環状突条部65が実質的にガスケットとして機能しうる部分となっている。
図2,図3(a)に示されるように、角型金属缶21の第2開口部27に配置された負極端子54における板状本体54bには、電解質を注入するための注液部14と、電解質を注入する際に角型金属缶21内の空気を抜くための排気部15とが設けられている。注液部14及び排気部15は板状本体54bの表裏を連通する貫通孔であり、完成品においては絶縁樹脂材料などにより封止されるようになっている。負極端子54における注液部14及び排気部15は、溶接により封止してもよい。また、図1,図3(a)に示されるように、角型金属缶21の第1開口部28が形成されている側の端面に設けた段部23には、防爆用構造部としての防爆用ラプチャー13が刻印により設けられている。防爆用ラプチャー13は段部23よりも肉薄に形成されており、所定値以上の圧力が加わると他の部位よりも優先的に変形するようになっている。
次に、本実施形態のリチウムイオンキャパシタ11を製造する方法の一例を図4〜図7に基づいて説明する。
まず、正極31、負極41及びセパレータ46を積層してなる積層電極群51を作製して準備しておく(図4参照)。本実施形態では正極31の正極集電体33及び負極41の負極集電体43をそれぞれ反対方向に突出させているため、それぞれ十分な太さに形成することが可能となっている。勿論、このことは高出力化に寄与している。
正極31の作製は下記の手順で行う。まず、炭素材料、導電剤及びバインダを含む混合スラリーを用意し、これを正極集電体33である厚さ20μmのアルミニウム箔に塗布して、正極電極を形成する。正極電極の乾燥及びプレスを行った後、金型で所定サイズに裁断して、正極31とする。負極41の作製は下記の手順で行う。まず、炭素材料及びバインダを含む混合スラリーを用意し、これを負極集電体43である厚さ12μmの銅箔に塗布して、負極電極を形成する。次いで、負極電極の乾燥及びプレスを行った後、金型で所定サイズに裁断して、負極41とする。そして、正極31及び負極41間にセパレータ46を介在させて積層し、積層電極群51とする。
次に、積層電極群51における正極31の各々の正極集電体33を正極端子56に溶接して固定し、かつ負極41の各々の負極集電体43を負極端子54に溶接して固定する(端子溶接工程;図5参照)。溶接の方法としては特に限定されず、例えばアーク溶接、電子ビーム溶接、レーザービーム溶接、抵抗溶接、超音波溶接などの従来周知の手法を任意に選択することができる。いずれの溶接法を採用した場合であっても、収容工程に先立ち端子溶接工程を行うことで、正極集電体33の接続や負極集電体43の接続を確実にかつ容易に行うことができる。なお、正極集電体33の溶接及び負極集電体43の溶接は、どちらを先に行ってもよい。
次に、上記積層電極群51に対してあらかじめ保持部材61を配置する。より詳細にいうと、保持部材61の平板部63に形成された切欠部64に正極集電体33を位置させ、平板部63を板状本体56bの下面側に配置し、かつ環状突条部65からタブ部56aを突出させるようにして配置する。この場合、保持部材61における一対の柱状部62が積層電極群51の側面に配置されるとともに、柱状部62の平坦面62aが積層電極群51の側面を臨む状態となる。また、負極電極54の板状本体54bの外周部を包囲するようにして、上記積層電極群51に対してガスケット53を配置する。図6によると、ガスケット53の下面が一対の柱状部62の先端面に当接して支持されている。従って、本実施形態の保持部材61は結果的にガスケット53を支持する台座としての役割も果たしている。なお、ガスケット53や保持部材61は端子溶接工程を行う前に配置してもよい。
次に、所定形状の角型金属缶21を準備しておき、端子溶接工程を経た図6の状態の積層電極群51を、正極端子56側を下側にして角型金属缶21内に収容する(収容工程)。このとき、正極端子56におけるタブ部56aが第1開口部28から突出し、かつ、負極端子54におけるタブ部54aが第2開口部27から突出した状態となる。また、第1開口部28の側に設けた段部23に正極端子56が支持された状態となり、積層電極群51等を含む収容物が角型金属缶21内において安定的に配置される。なお、角型金属缶21における一対の膨出部24の内部空間25には、保持部材61の有する一対の柱状部62が配置される。従って、保持部材61に下向きの力を加えることで、正極端子56を段部23の内面側に押圧して位置決め固定することができる。
次に、筒部22の第2開口部27付近をその外周面全体にわたってかしめつけることにより、ガスケット53を介して負極端子54を第2開口部27に固定し、角型金属缶21の第2開口部27側を封口する。本実施形態では、膨出部24が半円状であり筒部22の外周面に角部がないことから、かしめ加工を比較的容易に行うことができる。また、筒部22の小筒部30をその外周面全体にわたってかしめつけることにより、保持部材61の環状突条部65を介して正極端子56を第1開口部28に固定し、角型金属缶21の第1開口部28側を封口する(端子固定工程)。
さらに、真空引きを行って排気部15から空気を抜きながら注液部14を介して電解質を注入し、角型金属缶21内に電解質を確実に満たすようにして、図1に示すリチウムイオンキャパシタ11を完成させる。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のリチウムイオンキャパシタ11では、一端にのみ開口部を有する容器を用いるのではなくて、両端に開口部(第1開口部28及び第2開口部27)を有する角型金属缶21を敢えて採用している。そして、第1開口部28に正極端子56を配置して正極集電体33を接続し、かつ、第2開口部27に負極端子54を配置して負極集電体43を接続するという構造を採用している。よって、外部引き出し用導体の一部をなす正極集電体33及び負極集電体43の太さがそれぞれ制約を受けにくくなり、高出力用途に適した構造とすることができる。また、積層電極群51を剛性のある角型金属缶21内に収容する構造を採用した結果、機器に対して確実に固定可能となり、耐振動性用途に適した構造とすることができる。しかも、正極端子56及び負極端子54が角型金属缶21にかしめつけられることで確実に固定される結果、耐振動性の向上が図られる。
以上のことから、本実施形態によれば、高出力でかつ耐振動性に優れたリチウムイオンキャパシタ11を提供することができる。
(2)本実施形態の保持部材61は、一対の柱状部62の基端部を平板部63の両端に連結してなる構造を有しており、筒部22の開口部側から見たときの柱状部62の形状が半円形状になっている。従って、半円形状の柱状部62によって積層電極群51が保持されることで、これら部材のガタツキや位置ずれが防止される。また、一対設けた膨出部24の各々に柱状部62を配置したいような場合であっても、1個の保持部材61を用いれば足りるため、部品点数の増加を回避することができる。
(3)端子溶接工程、収容工程、端子固定工程を順次行う本実施形態の製造方法によれば、高出力でかつ耐振動性に優れた上記の優れたリチウムイオンキャパシタ11を確実にかつ容易に得ることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の蓄電デバイスを、リチウムプレドープ型リチウムイオンキャパシタに具体化した第2実施形態を図8に基づき詳細に説明する。図8は上記リチウムイオンキャパシタ11Aの断面図である。
本実施形態のリチウムプレドープ型リチウムイオンキャパシタ11Aは、先に説明した第1実施形態のリチウムイオンキャパシタ11とほぼ共通の同様であるが、以下の点について相違している。即ち、このリチウムイオンキャパシタ11は、角型金属缶21内にプレドープ用のリチウム金属71(例えばリチウム金属箔)をあらかじめ収容した構造となっている。プレドープ用のリチウム金属71は、銅板のような導電金属製のリチウム金属支持体72上に支持されている。リチウム金属71を支持したリチウム金属支持体72は、保持部材61において積層電極群51に臨む箇所、具体的には一対の柱状部62の平坦面62aに配置されている。なお、リチウム金属支持体72は、少なくともプレドープ前に例えば負極集電体43に対して電気的に接続される。
以上のような構造のリチウムイオンキャパシタ11Aは、先に説明した第1実施形態の製造手順に準じて製造される。その際、リチウム金属71を支持したリチウム金属支持体72を備える保持部材61を用いて、収容工程以降の工程を実施すればよい。そして、製造の最終段階において電解質注入工程を行った後に所定時間保持してプレドープを進行させる。その結果、負極41にリチウムイオンを十分に行き渡らせることができ、プレドープを速やかにかつ確実に進行させることができる。以上の結果、図8に示すリチウムイオンキャパシタ11Aが完成する。なお、プレドープが完了すると、通常、リチウム金属71は溶解して消失してしまう。
以上説明した第2実施形態であっても、高出力でかつ耐振動性に優れたリチウムイオンキャパシタ11Aを提供することができ、また、上記の優れたリチウムイオンキャパシタ11Aを確実にかつ容易に得ることができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の蓄電デバイスを、リチウムプレドープ型リチウムイオンキャパシタに具体化した第3実施形態を図9に基づき詳細に説明する。
このリチウムイオンキャパシタ11Bは、第2実施形態と同様にリチウム金属71を支持したリチウム金属支持体72を備えている。ただし、本実施形態のリチウム金属支持体72は負極41に対して接続されていない。また、リチウム金属支持体72の上端部は延設されることで給電用端子73とされており、負極端子54の板状本体54bに設けられた端子用貫通孔に到っている。給電用端子73と端子用貫通孔との隙間は樹脂製の絶縁体74が充填される結果、リチウム金属支持体72が負極端子54からも絶縁されている。
以上のような構造のリチウムイオンキャパシタ11Bは、先に説明した第2実施形態の製造手順に準じて製造可能であるが、電解質注入工程を行った後、正極31からも負極41からも絶縁された給電用端子73に正の電圧を印加し、かつ負極41に負の電圧を印加して給電を行う(給電工程)。その結果、負極41に対するリチウム金属71のプレドープをいっそう効率よく確実に行うことができる。プレドープ完了後、給電用端子73が非露出となるようにさらに絶縁体74で封止する封止工程を行い、図9に示すリチウムイオンキャパシタ11Bを完成させる。
以上説明した第3実施形態であっても、高出力でかつ耐振動性に優れたリチウムイオンキャパシタ11Bを提供することができ、また、上記の優れたリチウムイオンキャパシタ11Bを確実にかつ容易に得ることができる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記第2、第3実施形態では、リチウム金属71をリチウム金属支持体72に支持させ、そのリチウム金属支持体72を保持部材61に取り付けていたが、これを別の位置に取り付けてもよい。例えば、図10に示す別の実施形態のリチウムイオンキャパシタ11Cでは、積層電極群51と正極端子56との間のスペースや、積層電極群51と負極端子54との間のスペースに、リチウム金属71をリチウム金属支持体72上に支持した構造物が配置されている。このような構造物は負極集電体43に対して何らかの手段により接続されてもよいほか、負極集電体43上に直に接合されてもよい。なお、図10に示すように、保持部材61の内部には給電用端子73が設けられ、その給電用端子73に対して、リチウム金属71をリチウム金属支持体72上に支持した構造物が接続されている。従って、この給電用端子73を利用して給電工程を行えば、負極41に対するリチウム金属71のプレドープをいっそう効率よく確実に行うことが可能である。
・図11に示す別の実施形態のリチウムイオンキャパシタ11Dのように、絶縁体74を用いることなく、リチウム金属支持体72を直接負極端子54に接続した構成としてもよい。
・上記各実施形態では、ある程度剛性のある充実体(非多孔質体)からなる材料を用いて保持部材を構成したが、多孔体からなる材料を用いて保持部材を構成してもよい。この場合には電解質の保液性を向上させることができる。
・上記各実施形態では半円状の膨出部24を設けたが、半円状以外の形状(例えば矩形状や三角形状など)の膨出部を設けることとしてもよい。また、上記実施形態では膨出部24を一対設けたが、いずれか片方のみ設けることとしてもよい。
・上記第2実施形態では、正極31や負極41とのショートを未然に防ぐために、保持部材61における柱状部62の平坦面62aと積層電極群51との間に隙間を設けたが、平坦面62aにリチウム金属71を配置しない場合にはその隙間をなくしてもよい。
・上記第2、第3実施形態では、本発明をリチウムプレドープ型リチウムイオンキャパシタに具体化したが、リチウム以外のアルカリ金属をプレドープさせるタイプのアルカリ金属イオンキャパシタに具体化することもできる。あるいは、本発明を非水系二次電池や電気二重層キャパシタなどといった蓄電デバイスに具体化することもできる。
・上記各実施形態では、正極31を第1極としかつ負極41を第2極としたが、この関係を逆にしてもよい。
・上記各実施形態では、正極31、負極41及びセパレータ46を積層してなる積層電極群を用いて蓄電デバイスを構成したが、これに代えて正極31、負極41及びセパレータ46を重ね合わせてロール状に捲回してなる捲回電極群を用いて蓄電デバイスを構成してもよい。この場合、捲回電極群は2つの平坦面を有する扁平状ロール状とすることが好ましい。
・上記各実施形態では、負極端子54や正極端子56を角型金属缶21に対してかしめつけて固定したが、かしめ加工以外の方法(例えばレーザー溶接等の溶接法)により固定してもよい。
11,11A,11B,11C,11D…蓄電デバイスとしてのリチウムイオンキャパシタ
13…防爆用構造部としての防爆用ラプチャー
14…注液部
15…排気部
21…角型金属缶
22…筒部
22a…平面部
23…底部
24…膨出部
25…膨出部の内部空間
27…第2開口部
28…第1開口部
33…第1集電体としての正極集電体
31…第1極としての正極
41…第2極としての負極
43…第2集電体としての負極集電体
46…セパレータ
51…電極群としての積層電極群
54…第2外部端子としての負極端子
53…第2絶縁樹脂部材としてのガスケット
56…第1外部端子としての正極端子
61…第1絶縁樹脂部材としての保持部材
62…柱状部
63…平板部
71…リチウム金属
72…リチウム金属支持体
73…給電用端子
74…絶縁体

Claims (6)

  1. 互いに対向する一対の平面部を有する筒部の一端に第1開口部を有しかつ前記筒部の他端に第2開口部を有する角型金属缶と、第1電極を第1集電体上に形成した構造の第1極と、前記第1電極とは電気的性質が異なる第2電極を第2集電体上に形成した構造の第2極と、前記第1極及び前記第2極の間に介在されたセパレータとを備え、前記第1極、前記第2極及び前記セパレータを積層しあるいは重ね合わせてロール状に捲回することにより電極群が構成され、その電極群が前記角型金属缶内に電解質とともに収容されている蓄電デバイスにおいて、
    前記第1開口部に配置された前記第1外部端子が第1絶縁樹脂部材を介して前記角型金属缶にかしめつけられ、前記第2開口部に配置された前記第2外部端子が第2絶縁樹脂部材を介して前記角型金属缶にかしめつけられ、
    前記第1外部端子に前記第1極が接続され、前記第2外部端子に前記第2極が接続されている
    ことを特徴とする蓄電デバイス。
  2. 前記第2開口部は前記第1開口部よりも寸法が大きく、前記第2開口部に配置された前記第2外部端子には前記電解質を注入するための注液部が設けられ、前記角型金属缶において前記第1開口部が形成されている側の端面に設けた段部には防爆用構造部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイス。
  3. 前記第2外部端子には、前記電解質を注入する際に前記角型金属缶内の空気を抜くための排気部がさらに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の蓄電デバイス。
  4. 前記筒部は、前記一対の平面部の間をつなぐ位置に設けられた膨出部を有し、前記膨出部の内部空間に、絶縁性の剛体からなり前記電極群を保持する保持部材が配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  5. 前記第1極は、前記第1電極であって炭素材料からなる正極電極を、前記第1集電体である正極集電体上に形成した構造の正極であり、
    前記第2極は、前記第2電極であってリチウムの吸蔵及び放出が可能な材料からなる負極電極を、前記第2集電体である負極集電体上に形成した構造の負極であり、
    前記電解質がリチウム塩を含んでおり、
    前記保持部材において前記電極群に臨む箇所に、プレドープ用のリチウム金属を支持するための導電金属製のリチウム金属支持体が配置され、前記リチウム金属支持体が、前記負極に電気的に接続され、または、前記正極及び前記負極から絶縁された給電用端子に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の蓄電デバイス。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の蓄電デバイスの製造方法であって、
    前記電極群の前記第1極を前記第1外部端子に溶接しかつ前記第2極を前記第2外部端子に溶接する端子溶接工程と、
    前記端子溶接工程を経た前記電極群を、前記第1外部端子の一部が前記第1開口部から突出しかつ前記第2外部端子の一部が前記第2開口部から突出した状態となるようにして、前記角型金属缶内に収容する収容工程と、
    前記収容工程の後、前記第1絶縁樹脂部材を介して前記角型金属缶に前記第1外部端子をかしめつけるとともに、前記第2絶縁樹脂部材を介して前記角型金属缶に前記第2外部端子をかしめつける端子固定工程と
    を含むことを特徴とする蓄電デバイスの製造方法。
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