JP2010160404A - カメラモジュール - Google Patents

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耕一朗 松岡
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Abstract

【課題】光源から照射される光線の径が第一鏡筒及び第二鏡筒のサイズに対して太い径であっても、第一鏡筒と第二鏡筒とを適正な状態で溶着固化することのできるカメラモジュールを提供することを課題とする。
【解決手段】レンズ2が内装された第一鏡筒3と、該第一鏡筒3に対して同心で嵌合される第二鏡筒4とを備え、前記第一鏡筒3と前記第二鏡筒4とが嵌合されて互いに接触又は接近する溶着対象領域A,Bに光線を照射することで該溶着対象領域A,B同士が溶着固定されるカメラモジュール1において、前記溶着対象領域A,B周辺における前記光線の照射側に向く前記第一鏡筒3及び前記第二鏡筒4の少なくとも何れか一方の面上に、前記光線を反射可能な反射手段5を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、カメラ付き携帯電話機やデジタルカメラ等に搭載されるカメラモジュールに関する。
従来から、カメラ付き携帯電話機やデジタルカメラに搭載されるカメラモジュールとして、レンズが内装された第一鏡筒と、該第一鏡筒に対して同心で嵌合される第二鏡筒とを備えたものが公知である
かかるカメラモジュールは、撮像素子が内部に配置されたハウジングに第一鏡筒及び第二鏡筒が内装され、外部からの像が前記レンズを介してハウジング内の撮像素子に導かれるよう構成される。
これに伴い、この種のカメラモジュールは、レンズの焦点が撮像素子(撮像面)上に位置するように組み立て時に第二鏡筒に対して第一鏡筒を位置合わせした上で、第一鏡筒と第二鏡筒とが部分的に固着され、これらが相対的に移動することが防止されている。これにより、前記カメラモジュールは、レンズの焦点が撮像素子の撮像面上で維持し、写真撮影や動画撮影を良好に行えるようになっている。
ところで、これまで第一鏡筒と第二鏡筒との固着には、接着剤(例えば、紫外線照射によって硬化するUV接着剤等)が用いられていたが、接着剤の硬化時間が長いために組み立て時間が長くなったり、接着剤の品質を低下させないように管理することが大変であったりすることから、近年においては、第一鏡筒と第二鏡筒とが嵌合されて互いに接触又は接近する溶着対象領域にレーザー光等の光線を照射することで該溶着対象領域同士を溶着固定させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−106517号公報
しかしながら、携帯電話機やデジタルカメラの小型化に伴って小型化が要求されるカメラモジュールは、第一鏡筒及び第二鏡筒も非常に小型化されるため、上述のようにレーザー光等の光線の照射で第一鏡筒及び第二鏡筒を溶着固定させようとすると、これらの溶ける範囲が大きくなりすぎてしまう。
すなわち、光源からのレーザー光等の光線の径(光線径)を絞るには物理的に限界があり、光源からの光線が前記カメラモジュール(前記第一鏡筒、前記第二鏡筒)のサイズに対して太いものとなる結果、第一鏡筒と第二鏡筒との溶着範囲(溶けた範囲)が大きくなり過ぎてしまう。
そのため、第一鏡筒及び第二鏡筒が熱影響を受ける結果、レンズを適正な位置に位置調整したにも拘わらず、該レンズ(前記第一鏡筒)に位置ずれが生じてしまうといった問題がある。
また、光源の位置に対して、第一鏡筒に位置ずれが生じると、光源からの光線が本来の照射位置である溶着対象領域からずれた位置に照射されてしまい、第一鏡筒と第二鏡筒とを適正に溶着固化させることができなくなるといった問題がある。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、光源から照射される光線の径が第一鏡筒及び第二鏡筒のサイズに対して太い径であっても、第一鏡筒と第二鏡筒とを適正な状態で溶着固化することのできるカメラモジュールを提供することを課題とする。
本発明に係るカメラモジュールは、レンズが内装された第一鏡筒と、該第一鏡筒に対して同心で嵌合される第二鏡筒とを備え、前記第一鏡筒と前記第二鏡筒とが嵌合されて互いに接触又は接近する溶着対象領域に光線を照射することで該溶着対象領域同士が溶着固定されるカメラモジュールにおいて、前記溶着対象領域周辺における前記光線の照射側に向く前記第一鏡筒及び前記第二鏡筒の少なくとも何れか一方の面上に、前記光線を反射可能な反射手段を備えていることを特徴とする。
上記構成のカメラモジュールによれば、溶着対象領域周辺における光線の照射側に向く第一鏡筒及び第二鏡筒の少なくとも何れか一方の面上に、前記光線を反射可能な反射手段を備えているので、第一鏡筒と第二鏡筒とを溶着固化させるために光源から照射される光線の径が溶着対象領域よりも太い場合、余分な光線が前記反射手段に反射される。すなわち、溶着対象領域に到達すべき光線以外の光線が反射手段によって反射される。これにより、反射手段によって反射された光線以外の光線が溶着対象領域に到達することになり、溶着対象領域同士が適正な範囲で溶着固化されることになる。従って、第一鏡筒や第二鏡筒に対して溶着固化(加熱)に伴う悪影響を及ぼすことがない。
そして、前記反射手段は、反射面の反射率が前記第一鏡筒と前記第二鏡筒との溶着対象領域の反射率より高く設定されていることが好ましい。このようにすれば、光線がレーザー光であるときに効率的に反射させることができる。
前記反射手段は、反射面の反射率が40%以上に設定されてもよい。このようにすれば、不必要な光線(溶着対象領域に到達すべき光線以外の光線)を反射させることができる。
前記反射手段は、金属材料で形成されていることが好ましい。このようにすれば、レーザー光が反射手段に一部吸収され発熱しようとしても金属材料で放熱されるため第一鏡筒と第二鏡筒の溶着対象領域で溶着固化することができる。
前記第一鏡筒は、前記第二鏡筒に対して螺合可能に構成され、溶着対象領域同士が溶着した溶着部の径が前記第一鏡筒のネジ部又は前記第二鏡筒のネジ部のネジ山の高さに対して1倍から5倍であることが好ましい。このようにすれば、溶着対象領域同士が溶着された溶着部が不必要に大きくならない。従って、第一鏡筒と第二鏡筒との溶着時にこれらが熱影響等を受けることがなく、レンズを適正な配置にすることができる。
本発明に係るカメラモジュールによれば、光源から照射される光線の径が第一鏡筒及び第二鏡筒のサイズに対して太い径であっても、第一鏡筒と第二鏡筒とを適正な状態で溶着固化することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の一実施形態に係るカメラモジュールについて、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るカメラモジュールは、カメラ付き携帯電話機やデジタルカメラに搭載されるもので、図1及び図2に示す如く、レンズ2が内装された第一鏡筒3と、第一鏡筒3に対して同心で嵌合される第二鏡筒4と、これらを内装するハウジング5(図1参照)と、第一鏡筒3及び第二鏡筒4をハウジング5に固定するための板バネ材6とを備えている。
第一鏡筒3は、熱可塑性樹脂による成型物であり、本実施形態においては、ポリカーボネートで構成されている。第一鏡筒3は、図3に示す如く、筒状の第一鏡筒本体部7と、第一鏡筒本体部7内でレンズ2を保持するレンズ保持手段8と、第一鏡筒本体部7の他端開口縁部に連設され、レンズ保持手段8に保持されたレンズ2に対応する開口9が形成された絞り部10とを備えている。
第一鏡筒本体部7は、外周に雄ネジ11が形成されており、内周面にレンズ保持手段8が連設されている。レンズ保持手段8は、第一鏡筒本体部7の内周全周に亘って形成され、絞り部10に対して第一鏡筒本体部7の軸線方向に間隔をあけて配置された環状凸部(採番しない)を備えており、絞り部10の内面と環状凸部でレンズ2の外周縁部を挟み込むようになっている。絞り部10は、ドーナツ円板状に形成されており、中央部の開口9がレンズ保持手段8に保持されたレンズ2と対応した配置になるように形成されている。
第二鏡筒4は、熱可塑性樹脂による成型物であり、本実施形態においては、第一鏡筒3と同様にポリカーボネートで構成されている。第二鏡筒4は、図2に示す如く、筒状の第二鏡筒本体部12と、第二鏡筒本体部12の一端から径方向外方に延出したフランジ部13とを備えている。
第二鏡筒本体部12の内周には、図3に示す如く、第一鏡筒本体部7の雄ネジ11を螺合させる雌ネジ14が形成されている。そして、図1及び図2に示す如く、第二鏡筒本体部12は、他端部に複数の係止爪15…が周方向に間隔をあけて突設されている。板バネ材6(反射手段17)は、前記それぞれの係止爪15…に係合する凹部を有し、該凹部に該係止爪15…を係合した後に、第二鏡筒本体に接着、カシメ等により定位置に固定されるように構成されている。
ハウジング5は、図1に示す如く、箱状に形成されており、一面に第一鏡筒3の絞り部10を外部に露呈させるための開口16が設けられている。そして、ハウジング5は、開口16の形成された一面とは反対側の位置に撮像素子(図示しない)が配置されている。そして、ハウジング5の上面部には、板バネ材6が接着、カシメ、或いは、レーザー溶接等で定位置に固定されるように構成されている。
具体的には、板バネ材6は、ドーナツ円板状に形成されている。板バネ材6は、バネ鋼で構成されており、少なくとも光線L側の面において光線Lが反射される反射面をなし、該反射面の反射率が第一鏡筒3と第二鏡筒4との溶着対象領域A,B(図3参照)の反射率より高く設定されている。板バネ材6は、内周縁部が第二鏡筒4に設けられた複数の係止爪15…に係止されることで、第二鏡筒4に固定されるようになっており、第二鏡筒4に固定された状態で、第二鏡筒本体部12の外周全周から外方に向けて延出して鍔状を呈するようになっている。そして、板バネ材6は、接着やカシメよってハウジング5上面部の定位置に固定されている。このように、板バネ材6を介してハウジング5に第二鏡筒4を固定することで、第二鏡筒4(第二鏡筒本体部12)とハウジング5の開口16とが同心になり、また、第二鏡筒4の中心と撮像素子の撮像中心とも一致するようになっている。
そして、カメラモジュール1は、図3に示す如く、第一鏡筒3と第二鏡筒4とが嵌合されて互いに接触又は接近する溶着対象領域A,Bに光線Lを照射することで溶着対象領域A,B同士が溶着固定される。本実施形態に係るカメラモジュール1は、第一鏡筒3の外周に雄ネジ11が形成されるとともに、第二鏡筒4の内周に雌ネジ14が形成されているため、第一鏡筒3の雄ネジ11を第二鏡筒4の雌ネジ14に螺入することで、第一鏡筒3と第二鏡筒4とが互いに嵌合された状態になっている。そして、カメラモジュール1は、第一鏡筒3を第二鏡筒4に対してねじ込むことで、第一鏡筒3を軸線方向に移動させて第一鏡筒3に内装されたレンズ2の焦点が撮像素子の撮像面上に位置するように調整された上で、上述の如く、溶着対象領域A,B同士が溶着される。
本実施形態に係るカメラモジュール1は、溶着対象領域A,Bに光線Lを照射することで溶着対象領域A,B同士を溶着することを前提に、溶着対象領域A,B周辺における光線Lの照射側に向く第一鏡筒3及び第二鏡筒4の少なくとも何れか一方の面上に、光線Lを反射可能な反射手段17を備える。
反射手段17は、光線Lが反射される反射面が金属、鏡面仕上げした金属、白に近い色や光沢のあるメッキ加工した樹脂や金属、アルミで蒸着した樹脂や金属等で構成することができる。なお、前記反射面は、平面に限らず、光線Lの反射光が悪影響を及ぼす場合には必要に応じ凹凸状に形成し、光線Lを乱反射させてもよい。
また、反射手段17は、第一鏡筒3及び第二鏡筒4の少なくとも何れか一方の面上に施したメッキ層、アルミ蒸着層等、或いは2色成型樹脂で構成してもよく、本実施形態においては、第二鏡筒本体部12の一端上に板バネ材6が固定されることに着目し、板バネ材6を反射手段17aとして兼用するようにしている。このように構成にすれば、簡単で且つ部品材料の節約にもなり、低コスト化や軽量化することができる。
また、反射手段17aを板バネ材6の少なくとも光線Lが反射される反射面で構成することで光線Lを効率よく反射できるようになっている。従って、本実施形態に係るカメラモジュール1は、溶着対象領域A,B周辺における光線Lの照射側に向く第二鏡筒4の面上に円環状の反射手段17aを備えている。
本実施形態に係る第二鏡筒本体部12は、一端部の内周側に全周に亘って環状をなす窪み部18が形成されている。そのため、本実施形態に係るカメラモジュール1は、第一鏡筒3と第二鏡筒4とを螺合させたときに、第二鏡筒本体部12の窪み部18内に第一鏡筒3の雄ネジ11(ネジ山)が露呈するようになっており、窪み部18を画定する内面と第一鏡筒3の雄ネジ11部との境界(隅部)が溶着対象領域A,Bに設定されている。
これに伴い、本実施形態に係るカメラモジュール1は、窪み部18の奥部にも反射手段17bが配置されている。なお、以下の説明において、第二鏡筒本体部12の一端面上にある反射手段17a(板バネ材6)を第一反射手段といい、窪み部18内に配置された反射手段17bを第二反射手段ということとする。
第一反射手段17a及び第二反射手段17bは、何れも光線Lの照射側にある反射面(光線Lを反射させる面)の反射率が40%以上に設定されている。すなわち、本実施形態に反射手段17は、第一鏡筒3及び第二鏡筒4を溶着するために照射する光線Lが、レーザー光であることを前提に反射率が40%以上、好ましくは、70%以上に設定される。
本実施形態においては、上述の如く、鋼(好ましくは、バネ鋼)からなる板バネ材5を第一反射手段17aに兼用しているため、第一反射手段17aは、反射面(光線Lの照射側の表層面)が錫メッキをしたベリリウム銅で構成されており、表面を光沢色にすることで、光源からの光線を効率よく反射できるようになっている。また、本実施形態においては、カメラモジュール1は、上述の如く、第一反射手段17aとは別に第二反射手段17bをさらに備えているが、第二反射手段17bについても第一反射手段17aと同様に、反射面(光線Lの照射側の表層面)が錫メッキをしたベリリウム銅で構成されており、光源からの光線を効率よく反射できるようになっている。
なお、錫メッキは一例であり、ニッケル鍍金や合金鍍金等光沢があるものがよく、反射防止や黒色っぽい鍍金は好ましくはない。また、ベリリウム銅についても、一例であり、りん青銅、ステンレス、アルミニウム等の金属、或いは、樹脂でも可能である
そして、第一反射手段17a及び第二反射手段17bは、何れも溶着対象領域A,B以外の範囲の一部に第二鏡筒4を覆うように配置されており、それぞれの内周側のエッジ17c、17dを結ぶ第一の仮想線Cと第一反射手段17a及び第二反射手段17b(上方に向く反射面)とが成す角度θ1と、それぞれの内周側のエッジ17c、17dを結ぶ第一の仮想線Cと溶着対象領域A,Bの中央部からでた第二鏡筒4の中心線と平行な第二の仮想線Dとが成す角度θ2との関係を0≦θ≦90−θとしている。そして、前記角度θ2の範囲内において、光源から光線Lを照射し、光線Lと第一鏡筒3と第二鏡筒4とが同時に交わる位置(溶着対象領域A,B)で、第一鏡筒3及び第二鏡筒4は、互いの溶着対象領域A,B同士を溶かして溶着固定される。このとき、光源からの光線L(光線Lの径が溶着対象領域A,Bの範囲よりも太い場合、余分な光線L)が第一反射手段17a及び第二反射手段17bの少なくとも何れか一方によって反射される。すなわち、溶着対象領域A,Bに到達すべき光線L以外の光線Lが第一反射手段17a及び第二反射手段17bの少なくとも何れか一方によって反射される。
これにより、第一反射手段17a及び第二反射手段17bの少なくとも何れか一方によって反射された光線L以外の光線Lが溶着対象領域A,Bに到達することになり、溶着対象領域A,B同士が適正な範囲で溶着固化されることになる。
本実施形態において、溶着対象領域A,Bは、第一鏡筒3及び第二鏡筒4の周方向に所定間隔(一般的には略等間隔)をあけた複数領域(鏡筒3の中心点に対して点対象位置の二箇所、又は二箇所以上)が設定されており、それぞれの領域に対して上述の如く光線Lが照射され、それぞれの領域A,Bが溶着固化される。これにより、第一鏡筒3及び第二鏡筒4(溶着対象領域A,B同士)が互いに溶着して一体になった溶着部19…が周方向に間隔をあけて複数形成される。
従って、本実施形態に係るカメラモジュール1は、第一鏡筒3や第二鏡筒4に対して溶着固化(加熱)に伴う悪影響を及ぼすことがなく、第一鏡筒3に内装したレンズ2は、上述の如く、焦点を撮像素子の撮像面上に位置し、また、撮像素子の中心に位置した状態で維持することになる。
このように、本実施形態に係るカメラモジュール1は、上述の如く、不要な光線Lが溶着対象領域A,Bに到達しないため、溶着部19…の径(第一鏡筒3の径方向における溶着部19の形成範囲)が第一鏡筒3のネジ部(雄ネジ11)又は第二鏡筒4のネジ部(雌ネジ部14)のネジ山の高さに対して1倍から5倍で形成されている。この設定範囲で第一鏡筒3と第二鏡筒4とが互いに溶着されることで、溶着対象領域A,B同士が溶着された溶着部19が不必要に大きくならないため、第一鏡筒3や第二鏡筒4の溶着に伴う熱影響等を防止することができる。従って、第一鏡筒3に内装されたレンズ2は、撮像素子の撮像面上に焦点を合わせた状態で維持できる。また、溶着部19…の径ばらつきを±50%以下にした場合、撮像素子の中心に対してレンズ2の中心の位置精度を向上することができる。
以上のように本実施形態に係るカメラモジュール1によれば、溶着対象領域A,B周辺における光線Lの照射側に向く第一鏡筒3及び第二鏡筒4の少なくとも何れか一方の面上に、光線Lを反射可能な反射手段17a,17bを備えているので、光源から照射される光線Lの径が第一鏡筒3及び第二鏡筒4のサイズに対して太い径であっても、第一鏡筒3と第二鏡筒4とを適正な状態で溶着固化することができるという優れた効果を奏し得る。
また、反射手段17a,17bは、反射面(光線Lを反射させる面)の反射率を40%以上に設定したので、不必要な光線L(溶着対象領域A,Bに到達すべき光線L以外の光線L)を効率的に反射させることができる。
さらに、反射手段17a,17bは、少なくとも反射面が金属材料で形成されているので、光線Lがレーザー光であるときに効率的に反射させることができる。
そして、第一鏡筒3は、第二鏡筒4に対して螺合可能に構成され、溶着対象領域A,B同士が溶着した溶着部19の径が第一鏡筒3のネジ部11(又は、第二鏡筒4のネジ部14)のネジ山の高さに対して1倍から5倍であるため、溶着対象領域A,B同士が溶着された溶着部19が不必要に大きくならない。従って、第一鏡筒3と第二鏡筒4との溶着時にこれらが熱影響等を受けることがなく、レンズ2を適正な配置にすることができる。
尚、本発明のカメラモジュールは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、第二鏡筒4の一端面に第一反射手段17aを配置するとともに、窪み部18の奥部に第二反射手段17bを配置するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、上記実施形態と同様に、第二鏡筒4の一端部の内周側に窪み部18が形成される場合、第二鏡筒4の一端面又は窪み部18の奥部の少なくとも何れか一方に反射手段17a,17bを設けるようにしてもよい。
上記実施形態において、第二鏡筒4の内周側に環状の窪み部18を形成するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、第一鏡筒3及び第二鏡筒4の何れにおいても、窪み部18を形成することなく、一端面を外周から内周にかけて連続した平面になるように形成してもよい。この場合、第一鏡筒3及び第二鏡筒4の溶着対象領域A,Bは、第一鏡筒3と第二鏡筒4との嵌合状態によって異なるため、例えば、第一鏡筒3の一端面における外周側と、第二鏡筒4の一端面における内周側とが溶着対象領域A,Bとなる場合や、第一鏡筒3の外周面と、第二鏡筒4の一端面における内周側とが溶着対象となる場合、第一鏡筒3の一端面における内周側と、第二鏡筒4の内周面とが溶着対象領域A,Bとなる場合がある。
従って、この場合は、反射手段17は、余分な光線Lをカット(反射)するように溶着対象領域A,Bの周辺に配置されればよい。すなわち、図4に示す如く、第一鏡筒3と第二鏡筒4とを溶着固定するために照射される光線Lの照射側(光源側)となる第二鏡筒4の一端面上に反射手段17を配置するようにしてもよい。また、図5(a)に示す如く、第一鏡筒3と第二鏡筒4とを溶着固定するために照射される光線Lの照射側(光源側)となる第一鏡筒3の一端面上に反射手段17を配置したり、図5(b)に示す如く、第一鏡筒3の一端面及び第二鏡筒4の一端面の両方に反射手段17,17を配置したりしてもよい。但し、何れの場合も反射手段17は、溶着対象領域A,B以外の範囲の一部に第二鏡筒4を覆うように配置されることは言うまでもない。
上記実施形態において、第一鏡筒3を第二鏡筒4に螺合することで、そのネジピッチに対応させて第一鏡筒3(内装したレンズ2)の配置を調整するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、第二鏡筒4に対して軸心方向に直線的に移動可能となるように第一鏡筒3を嵌入し、第一鏡筒3を軸心方向に移動させることで、第一鏡筒3に内装したレンズ2の配置を調整するようにしてもよい。この場合においても、第二鏡筒4に対して第一鏡筒3を嵌入することで第一鏡筒3と第二鏡筒4とが互いに接触又は接近する溶着対象領域A,Bに対して光線Lを照射すれば、これらを溶着固定することができ、レンズ2を適正な配置で維持させることができる。
上記実施形態において、第一鏡筒3及び第二鏡筒4をポリカーボネートで構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、第一鏡筒3及び第二鏡筒4をガラス繊維の入ったポリフタルアミド、フェノール樹脂等やアクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリイミド等の樹脂材料で形成されているものを用いてもよい。すなわち、第一鏡筒3及び第二鏡筒4は、光線L(レーザー光)の照射で自身が溶けて互いに溶着する素材で構成すればよい。
また、上記実施形態では光線Lのレーザー光としてCO2レーザー、YAGレーザー等を用いることができる。また上記実施形態はレーザー光で説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ハロゲン光等を用いてもよい。
本発明のカメラモジュールは、光線径の影響を受けることなく、小型化されてもレンズに位置ずれを生じさせずに第一鏡筒と第二鏡筒とを適正な位置で溶着固化することができるという優れた効果を有し、カメラ機能を備えた携帯電話機、デジタルカメラ、監視用カメラ、車載カメラ等の分野で有用である。
本発明の一実施形態に係るカメラモジュールの全体斜視図 同実施形態に係るカメラモジュールの第一鏡筒及び第二鏡筒の斜視図であって、第一鏡筒及び第二鏡筒を嵌合(螺合)させた状態を示す斜視図 同実施形態に係るカメラモジュールの部分拡大断面図 本発明の他実施形態に係るカメラモジュールの部分拡大断面図 本発明の別の実施形態に係るカメラモジュールの部分断面図であって、(a)は、第一鏡筒に反射手段が配置されたカメラモジュールの部分断面図、(b)は、第一鏡筒及び第二鏡筒の両方に反射手段が配置されたカメラモジュールの部分断面図
1 カメラモジュール
2 レンズ
3 第一鏡筒
4 第二鏡筒
5 ハウジング
6 板バネ材
7 第一鏡筒本体部
8 レンズ保持手段
9 開口
10 絞り部
11 雄ネジ
12 第二鏡筒本体部
13 フランジ部
14 雌ネジ
15 係止爪
16 開口
17 反射手段
17a 第一反射手段
17b 第二反射手段
18 窪み部
19 溶着部
A,B 溶着対象領域
L 光線(レーザー光)

Claims (5)

  1. レンズが内装された第一鏡筒と、該第一鏡筒に対して同心で嵌合される第二鏡筒とを備え、前記第一鏡筒と前記第二鏡筒とが嵌合されて互いに接触又は接近する溶着対象領域に光線を照射することで該溶着対象領域同士が溶着固定されるカメラモジュールにおいて、前記溶着対象領域周辺における前記光線の照射側に向く前記第一鏡筒及び前記第二鏡筒の少なくとも何れか一方の面上に、前記光線を反射可能な反射手段を備えていることを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記反射手段は、反射面の反射率が前記第一鏡筒と前記第二鏡筒との溶着対象領域の反射率より高く設定されている請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記反射手段は、反射面の反射率が40%以上に設定されている請求項1又は2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記反射手段は、金属材料で形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載のカメラモジュール。
  5. 前記第一鏡筒は、前記第二鏡筒に対して螺合可能に構成され、溶着対象領域同士が溶着した溶着部の径が前記第一鏡筒のネジ部又は前記第二鏡筒のネジ部のネジ山の高さに対して1倍から5倍である請求項1乃至4の何れか1項に記載のカメラモジュール。
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