JP2010159660A - 固定構造及び圧縮機 - Google Patents

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Hiroto Kaida
寛仁 甲斐田
Keiji Komori
啓治 小森
Hiromichi Taniwa
弘通 谷和
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Abstract

【課題】ヘッド部材の歪みを抑制する。
【解決手段】圧縮された冷媒が吐出される吐出ポートを有するリアヘッド38と、リアヘッド38との間にマフラー空間A1が形成されるように配置されるリアマフラ39とを固定する固定構造50であって、リアヘッド38は、軸受け孔38aと第1シール部38cとを有するヘッド本体38bと、ヘッド本体38bから軸受け孔38aを囲むように突出する軸受け部38dとを有しており、リアマフラ39は、開口39aが形成された筒状のマフラー本体39bと、マフラー本体39bの開口39aとは離れた部分から延在する第2シール部39cとを有している。リアヘッド38とリアマフラ39とは、第1シール部38cと第2シール部39cとが当接した状態で、軸受け部39dの先端面及びマフラー本体39bの開口39aの周辺部においてボルト42により締結されて固定される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ヘッド部材とマフラー部材との固定構造、及び、その固定構造を備えた圧縮機に関する。
一般的なロータリー圧縮機は、シリンダと、シリンダに形成されるシリンダ室において回転運動するローラと、ローラの回転運動によって圧縮された冷媒が吐出される吐出ポートを有するヘッド部材と、ヘッド部材との間にマフラー空間が形成されるように配置されるマフラー部材とを備えている。図11は、従来の一例に係るヘッド部材とマフラー部材とを固定する固定構造を示した模式図である。図11(a)及び図11(b)に示すように、従来の固定構造250では、カップ型構造のマフラー部材231の周壁231aが、ヘッド部材232の外周面232aに嵌め込まれた状態で、マフラー部材231がヘッド部材232に固定されている。このとき、ヘッド部材232の締結部232bと、その締結部232bに対応するように配置されたマフラー部材231の締結部231bとが、複数のボルト241により締結されることによって、マフラー部材231の開口231cの周辺部がヘッド部材232の軸受け部232cの先端面をシールした状態で、マフラー部材231がヘッド部材232を覆うように取り付けられてマフラー空間を形成している(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−176581号公報
しかしながら、上述したカップ型構造のマフラー部材231とヘッド部材232との固定構造250では、マフラー部材231の開口231cの周辺部がヘッド部材232の軸受け部232cの先端面に対して押し付け力Fを発生するため、ヘッド部材232がシリンダ側(図11(b)における黒矢印の方向)に歪むという問題がある。従って、シリンダとピストンとの厚みの差を大きく設定する必要があるため、冷媒の漏れが増加し、圧縮機の性能が低下する。
そこで、本発明の目的は、ヘッド部材の歪みを抑制することができるヘッド部材とマフラー部材との固定構造、及び、その固定構造を備えた圧縮機を提供することである。
第1の発明に係る固定構造は、圧縮された冷媒が吐出される吐出ポートを有するヘッド部材と、前記ヘッド部材との間にマフラー空間が形成されるように配置されるマフラー部材とを固定する固定構造であって、前記ヘッド部材は、軸部材が嵌挿される軸受け孔と、環状の第1シール部とを有するヘッド本体と、前記ヘッド本体から前記軸受け孔を囲むように突出する環状の軸受け部とを有しており、前記マフラー部材は、前記軸部材が嵌挿される開口が形成された筒状のマフラー本体と、前記マフラー本体の前記開口とは離れた部分から延在し、前記第1シール部に対応するように配置された環状の第2シール部とを有しており、前記ヘッド部材と前記マフラー部材とは、前記第1シール部と前記第2シール部とが当接した状態で、前記軸受け部の先端面及び前記マフラー本体の前記開口の周辺部において固定されることを特徴としている。
この固定構造では、ヘッド部材とマフラー部材とが、軸受け部の先端面及びマフラー本体の開口の周辺部において固定されることで、ヘッド本体の端面における締結部、及び、その締結部に対応するように形成されたマフラー部材の締結部において複数のボルトにより締結されて固定されるように、マフラー部材の開口の周辺部がヘッド部材の軸受け部の先端面に対して押し付け力を発生しない。つまり、ヘッド部材とマフラー部材とは、マフラー本体の開口の周辺部と軸受け部の先端面とがシールされた状態で固定されるが、ヘッド部材とマフラー部材とがそれぞれに形成された締結部で固定される場合にはマフラー部材の開口の周辺部が軸受け部の先端面に対して押し付け力を発生させるのに対し、ヘッド部材とマフラー部材とがその押し付け力が発生する位置で固定される場合には押し付け力を発生させない。従って、ヘッド部材は、ヘッド本体に対してマフラー部材と反対側(図1におけるシリンダ側)への歪みが抑制されるので、シリンダとピストンとの厚みの差を小さく設定することができる。これより、冷媒の漏れが防止され、圧縮機の性能が向上する。また、マフラー部材は締結部を要しないので、ヘッド部材とのマフラー空間を大きくすることができる。さらに、マフラー部材は、締結部が形成されたマフラー部材のように、板厚を大きくすることによって絞り成形に加えて深絞り成形を設けなくてもよい。これより、マフラー部材の成形工程数を増加させることなくマフラー部材の板厚を大きくすることができ、マフラー空間内の大きな圧力に耐えうる板厚の設定が可能となる。
第2の発明に係る固定構造は、第1の発明に係る固定構造であって、前記軸受け部の先端面と前記マフラー本体の前記開口の周辺部とは、ボルト締結により固定されることを特徴としている。
この固定構造では、軸受け部の先端面とマフラー本体の開口の周辺部とがボルト締結により固定されることで、ヘッド部材とマフラー部材とを容易に固定することができる。
第3の発明に係る固定構造は、第1の発明に係る固定構造であって、前記軸受け部の先端面と前記マフラー本体の前記開口の周辺部とは、レーザ溶接により固定されることを特徴としている。
この固定構造では、軸受け部の先端面とマフラー本体の開口の周辺部とがレーザ溶接により固定されることで、軸受け部の先端面に対してマフラー部材と固定するための加工が不要となる。
第4の発明に係る圧縮機は、第1〜3のいずれかの発明に係る固定構造を備えていることを特徴としている。
この圧縮機では、上述したように、ヘッド部材の歪みを抑制することができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、ヘッド部材とマフラー部材とが、軸受け部の先端面及びマフラー本体の開口の周辺部において固定されることで、ヘッド本体の端面における締結部、及び、その締結部に対応するように形成されたマフラー部材の締結部において複数のボルトにより締結されて固定されるように、マフラー部材の開口の周辺部がヘッド部材の軸受け部の先端面に対して押し付け力を発生しない。つまり、ヘッド部材とマフラー部材とは、マフラー本体の開口の周辺部と軸受け部の先端面とがシールされた状態で固定されるが、ヘッド部材とマフラー部材とがそれぞれに形成された締結部で固定される場合にはマフラー部材の開口の周辺部が軸受け部の先端面に対して押し付け力を発生させるのに対し、ヘッド部材とマフラー部材とがその押し付け力が発生する位置で固定される場合には押し付け力を発生させない。従って、ヘッド部材は、ヘッド本体に対してマフラー部材と反対側(図1におけるシリンダ側)への歪みが抑制されるので、シリンダとピストンとの厚みの差を小さく設定することができる。これより、冷媒の漏れが防止され、圧縮機の性能が向上する。また、マフラー部材は締結部を要しないので、ヘッド部材とのマフラー空間を大きくすることができる。さらに、マフラー部材は、締結部が形成されたマフラー部材のように、板厚を大きくすることによって絞り成形に加えて深絞り成形を設けなくてもよい。これより、マフラー部材の成形工程数を増加させることなくマフラー部材の板厚を大きくすることができ、マフラー空間内の大きな圧力に耐えうる板厚の設定が可能となる。
第2の発明では、軸受け部の先端面とマフラー本体の開口の周辺部とがボルト締結により固定されることで、ヘッド部材とマフラー部材とを容易に固定することができる。
第3の発明では、軸受け部の先端面とマフラー本体の開口の周辺部とがレーザ溶接により固定されることで、軸受け部の先端面に対してマフラー部材と固定するための加工が不要となる。
第4の発明では、上述したように、ヘッド部材の歪みを抑制することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る固定構造を備えた圧縮機について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るロータリー圧縮機及びアキュムレータの断面図であり、図2は、図1に示したロータリー圧縮機の駆動機構及び圧縮機構を示した断面図である。図5は、図1に示したロータリー圧縮機のリアヘッドを説明する平面図であり、図6は、図1に示したロータリー圧縮機のリアマフラを説明する平面図である。以下、図1及び図2を参照して、第1実施形態に係るロータリー圧縮機1について詳細に説明する。
ロータリー圧縮機1は、図1及び図2に示すように、密閉ケーシング10と、密閉ケーシング10内に配置される駆動機構20及び圧縮機構30とを備えている。このロータリー圧縮機1は、いわゆる高圧ドーム型の圧縮機であって、密閉ケーシング10内において、圧縮機構30が駆動機構20の下側に配置される。また、密閉ケーシング10の下部には、圧縮機構30の各摺動部に供給される潤滑油40が貯留されている。
駆動機構20は、圧縮機構30を駆動するために設けられており、駆動源となるモータ21と、モータ21に取り付けられるシャフト22とを備えている。
モータ21は、ロータ21aと、このロータ21aの径方向外側にエアギャップを介して配置されるステータ21bとを有している。このロータ21aには、シャフト22が回転可能に取り付けられている。そして、ロータ21aは、積層された電磁鋼板からなるロータ本体と、このロータ本体に埋設された磁石とを有している。また、ステータ21bは、鉄からなるステータ本体と、このステータ本体に巻回されたコイルとを有している。モータ21は、コイルに電流を流すことによってステータ21bに発生する電磁力により、ロータ21aをシャフト22と共に回転させる。
シャフト22は、上述したロータ21aと共に回転することによって、圧縮機構30のローラ34及び37を回転させる。このシャフト22には、後述するフロントシリンダ33のシリンダ室B1内に位置するように偏心部22aが設けられると共に、リアシリンダ36のシリンダ室B2内に位置するように偏心部22bが設けられている。これらの偏心部22a及び22bには、ローラ34及び37がそれぞれ装着されている。これにより、シャフト22の回転に伴って、偏心部22aに装着されるローラ34がシリンダ室B1で回転すると共に、偏心部22bに装着されるローラ37がシリンダ室B2で回転する。なお、偏心部22aと偏心部22bとは、シャフト22の回転方向に180°ずれた位置に配置されている。
一方、圧縮機構30は、アキュムレータ2から吸入した冷媒を圧縮して吐出するために設けられている。この圧縮機構30により吐出された冷媒は、駆動機構20のステータ21bとロータ21aとの間のエアギャップを通過して、駆動機構20を冷却した後、吐出管11から吐出される。この圧縮機構30は、駆動機構20のシャフト22の回転軸に沿って上から下に向かって、フロントマフラ31と、フロントヘッド32と、フロントシリンダ33及びローラ34と、ミドルプレート35と、リアシリンダ36及びローラ37と、リアヘッド(ヘッド部材)38と、リアマフラ(マフラー部材)39とを有している。
フロントマフラ31は、フロントヘッド32との間にマフラー空間A1を形成して、冷媒の吐出に伴う騒音の低減を図っている。このフロントマフラ31は、フロントヘッド32の凹部32Aを覆うように取り付けられる。このフロントマフラ31は、後述するフロントヘッド32の軸受け部32bが嵌挿される開口31aを中央に有している。そして、フロントマフラ31には、マフラー空間A1から圧縮された冷媒が吐出される吐出孔(図示せず)が形成されている。
フロントヘッド32は、フロントシリンダ33の上側に配置され、フロントシリンダ33のシリンダ室B1の上方の開口を閉塞する。このフロントヘッド32は、シャフト22が嵌挿される軸受け孔32aを中央に有し、軸受け孔32aを囲むように突出する環状の軸受け部32bを有している。そして、フロントヘッド32には、上方が開口した凹状の弁収容室(図示せず)と、フロントシリンダ33のシリンダ室B1におけるローラ34の回転駆動によって圧縮された冷媒が吐出される吐出ポート(図示せず)とが設けられている。この吐出ポートから吐出される冷媒は、上記したマフラー空間A1を介して、フロントマフラ31に形成される吐出孔から吐出される。また、弁収容室内には、吐出ポートの出口を開閉する吐出弁(図示せず)と、その吐出弁の開放を規制する押え部材(図示せず)とが設けられている。
フロントシリンダ33には、シャフト22の回転に伴って偏心運動するローラ34が配置されるシリンダ室B1が設けられる。このシリンダ室B1とマフラー空間A1とは、上記した図示しない吐出ポートを介して連通される。したがって、シャフト22の偏心部22aに装着されるローラ34の偏心運動によって圧縮された冷媒は、シリンダ室B1から上記した吐出ポートを介してマフラー空間A1に導かれる。
ミドルプレート35は、フロントシリンダ33とリアシリンダ36との間に配置される。そして、フロントシリンダ33のシリンダ室B1の下方の開口を閉塞し、且つ、リアシリンダ36のシリンダ室B2の上方の開口を閉塞する。
リアシリンダ36には、シャフト22の回転に伴って偏心運動するローラ37が配置されるシリンダ室B2が設けられる。このシリンダ室B2と後述するマフラー空間A2とは吐出ポート(図示せず)を介して連通される。したがって、シャフト22の偏心部22bに装着されるローラ37の偏心運動によって圧縮された冷媒は、シリンダ室B2から吐出ポートを介してマフラー空間A2に導かれる。
リアヘッド38は、リアシリンダ36の下側に配置され、リアシリンダ36のシリンダ室B2の下方の開口を閉塞する。このリアヘッド38は、シャフト22が嵌挿される軸受け孔38aと環状の第1シール部38cとを有するヘッド本体38bと、ヘッド本体38bから軸受け孔38aを囲むように突出する環状の軸受け部38dとを有している。本実施の形態のリアヘッド38は、カップ型構造のリアマフラ39の第2シール部39cに対応して、第1シール部38cがヘッド本体38bの側面に配置されている。そして、軸受け部38dの先端面には、リアマフラ39とのボルト締結に用いられる貫通孔38eが形成されている。また、リアヘッド38には、リアシリンダ36のシリンダ室B2におけるローラ37の回転駆動によって圧縮された冷媒が吐出される吐出ポート38fが設けられている。この吐出ポート38fから吐出される冷媒は、後述するマフラー空間A2を介して、リアヘッド38、リアシリンダ36、ミドルプレート35、フロントシリンダ33及びフロントヘッド32にそれぞれ形成された穴(図示しない)を通過して、フロントマフラ31のマフラー空間A1に吐出される。また、リアヘッド38には、吐出ポート38fの出口を開閉する吐出弁(図示せず)が取り付けられると共に、ボルト41が貫通可能な締結穴38gが設けられている。そして、ボルト41が、フロントマフラ31、フロントヘッド32、ミドルプレート35に形成される貫通孔を介して、リアヘッド38の締結穴38gに締め付けられることによって、フロントヘッド32に対してフロントマフラ31が固定される。
リアマフラ39は、リアヘッド38との間にマフラー空間A2を形成して、冷媒の吐出に伴う騒音の低減を図っている。リアマフラ39は、シャフト22が嵌挿される開口39aが形成された筒状のマフラー本体39bと、リアマフラ39の開口39aとは離れた部分から延在し、第1シール部38cに対応するように配置された環状の第2シール部39cとを有している。本実施の形態のリアマフラ39は、第2シール部39cがマフラー本体39bから鉛直方向に延在するカップ型構造である。そして、マフラー本体39bの開口39aの周辺部には、リアヘッド38とのボルト締結に用いられる貫通孔39eが形成されている。
次に、上述したリアヘッド38とリアマフラ39との固定構造50について図5及び図6を参照して説明する。図5は、図1に示したロータリー圧縮機のフロントマフラとフロントヘッドとの固定構造を説明する図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)のA−A線における断面図である。図6は、図5に示したロータリー圧縮機の固定構造を説明する模式図である。
リアヘッド38とリアマフラ39との固定構造50は、図5(a)及び図5(b)に示すように、軸受け部38dの先端面及びマフラー本体39bの開口39aの周辺部において固定される。具体的には、図6(a)に示すように、リアマフラ39の第2シール部39cがリアヘッド38の第1シール部38cに当接するように、リアマフラ39をリアヘッド38に嵌合させる。そして、第1シール部38cと第2シール部39cとが当接した状態で、図6(b)に示すように、軸受け部38dの先端面がマフラー本体39bの開口39aの周辺部をシールする。続いて、ボルト42がリアヘッド38の貫通孔38e及びリアマフラ39の貫通孔39eに挿入される。これより、図5(b)に示すように、第1シール部38cと第2シール部39cとが当接された状態で、リアマフラ39がリアヘッド38にボルト締結により固定される。このとき、リアヘッド38とリアマフラ39とは、軸受け部38dの先端面及びマフラー本体39bの開口39aの周辺部以外では固定されないので、軸受け部39dに対してリアマフラ39から押し付け力が作用することはない。
[第1実施形態の固定構造の特徴]
第1実施形態の固定構造50には、以下のような特徴がある。
本実施形態の固定構造50では、リアヘッド38とリアマフラ39とが、軸受け部38dの先端面及びマフラー本体39bの開口39aの周辺部において固定されることで、ヘッド本体38bの端面における締結部、及び、その締結部に対応するように形成されたリアマフラ39の締結部において複数のボルトにより締結されて固定されるように、リアマフラ39の開口39aの周辺部がリアヘッド38の軸受け部38dの先端面に対して押し付け力を発生しない。つまり、リアヘッド38とリアマフラ39とは、マフラー本体39bの開口39aの周辺部と軸受け部38dの先端面とがシールされた状態で固定されるが、リアヘッド38とリアマフラ39とがそれぞれに形成された締結部で固定される場合にはリアマフラ39の開口39aの周辺部が軸受け部39dの先端面に対して押し付け力を発生させるのに対し、リアヘッド38とリアマフラ39とがその押し付け力が発生する位置で固定される場合には押し付け力を発生させない。従って、リアヘッド38は、ヘッド本体38bに対してリアマフラ39と反対側(図1におけるリアシリンダ36側)への歪みが抑制されるので、シリンダとピストンとの厚みの差を小さく設定することができる。これより、冷媒の漏れが防止され、圧縮機1の性能が向上する。また、リアマフラ39は締結部を要しないので、リアヘッド38とのマフラー空間を大きくすることができる。さらに、リアマフラ39は、締結部が形成されたリアマフラのように、板厚を大きくすることによって絞り成形に加えて深絞り成形を設けなくてもよい。これより、リアマフラ39の成形工程数を増加させることなくリアマフラ39の板厚を大きくすることができ、マフラー空間内の大きな圧力に耐えうる板厚の設定が可能となる。
また、軸受け部38dの先端面とマフラー本体39bの開口39aの周辺部とがボルト締結により固定されることで、リアヘッド38とリアマフラ39とを容易に固定することができる。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係るロータリー圧縮機のリアヘッドを説明する平面図であり、図8は、本発明の第2実施形態に係るロータリー圧縮機のリアマフラを説明する平面図である。図9は、本発明の第2実施形態に係るロータリー圧縮機の固定構造を説明する図であり、図9(a)は平面図、図9(b)は図9(a)のB−B線における断面図である。図10は、本発明の第2実施形態に係るロータリー圧縮機の固定構造を説明する模式図である。この第2実施形態では、リアヘッドの端面との間でシールされる面シール構造のリアマフラである点で、リアヘッドの側面との間でシールされるカップ型構造のリアマフラである第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態では、リアヘッド及びリアマフラの構成以外は、第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一の番号を付し、その説明を省略する。
リアヘッド138は、リアシリンダ36の下側に配置され、リアシリンダ36のシリンダ室B2の下方の開口を閉塞する。このリアヘッド138は、シャフト22が嵌挿される軸受け孔138aと環状の第1シール部138cとを有するヘッド本体138bと、ヘッド本体138bから軸受け孔138aを囲むように突出する環状の軸受け部138dとを有している。本実施の形態のリアヘッド138は、面シール構造のリアマフラ139の第2シール部139cに対応して、第1シール部138cがヘッド本体138bの端面に配置されている。そして、軸受け部138dの先端面には、リアマフラ139とのボルト締結に用いられる貫通孔138eが形成されている。また、リアヘッド138には、リアシリンダ36のシリンダ室B2におけるローラ37の回転駆動によって圧縮された冷媒が吐出される吐出ポート138fが設けられている。この吐出ポート138fから吐出される冷媒は、マフラー空間A2を介して、リアヘッド138、リアシリンダ36、ミドルプレート35、フロントシリンダ33及びフロントヘッド32にそれぞれ形成された穴(図示しない)を通過して、フロントマフラ31のマフラー空間A1に吐出される。また、リアヘッド138には、吐出ポート138fの出口を開閉する吐出弁(図示せず)が取り付けられると共に、ボルト41が貫通可能な締結穴38g(図2参照)が設けられている。そして、ボルト41が、フロントマフラ31、フロントヘッド32、ミドルプレート35に形成される貫通孔を介して、リアヘッド138の締結穴38gに締め付けられることによって、フロントヘッド32に対してフロントマフラ31が固定される。
リアマフラ139は、リアヘッド138との間にマフラー空間A2を形成して、冷媒の吐出に伴う騒音の低減を図っている。リアマフラ139は、シャフト22が嵌挿される開口139aが形成された筒状のマフラー本体139bと、リアマフラ139の開口139aとは離れた部分から延在し、第1シール部138cに対応するように配置された環状の第2シール部139cとを有している。本実施の形態のリアマフラ139は、第2シール部139cがマフラー本体139bの半径方向外側に配置された面シール構造である。そして、マフラー本体139bの開口139aの周辺部には、リアヘッド138とのボルト締結に用いられる貫通孔139eが形成されている。
そして、リアヘッド138とリアマフラ139との固定構造150は、図9(a)及び図9(b)に示すように、軸受け部138dの先端面及びマフラー本体139bの開口139aの周辺部において固定される。具体的には、図10(a)に示すように、リアマフラ139の第2シール部139cがリアヘッド138の第1シール部138cに当接するように、リアマフラ139をリアヘッド138に嵌合させる。そして、第1シール部138cと第2シール部139cとが当接した状態で、図10(b)に示すように、軸受け部138dの先端面がマフラー本体139bの開口139aの周辺部をシールする。続いて、ボルト42がリアヘッド138の貫通孔138e及びリアマフラ139の貫通孔139eに挿入される。これより、図9(b)に示すように、第1シール部138cと第2シール部139cとが当接された状態で、リアマフラ139がリアヘッド138にボルト締結により固定される。このとき、リアヘッド138とリアマフラ139とは、軸受け部138dの先端面及びマフラー本体139bの開口139aの周辺部以外では固定されないので、軸受け部139dに対してリアマフラ139から押し付け力が作用することはない。
この第2実施形態の固定構造150でも、上記した第1実施形態の固定構造50と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上述の実施形態では、リアヘッドとリアマフラとの固定構造について説明したが、本発明はこれに限らず、フロントヘッドとフロントマフラとの固定構造にも適用可能である。
また、上述の実施形態では、ロータリー圧縮機にリアヘッドとリアマフラとの固定構造を適用する例について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の圧縮機に適用可能である。
また、上述の実施形態では、リアヘッド38、138とリアマフラ39、139とが、軸受け部38d、138dの先端面及びマフラー本体39b、139bの開口39a、139aの周辺部において、ボルト締結により固定される例について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、レーザ溶接により固定されてもよい。この場合、軸受け部38d、138dの先端面及びマフラー本体39b、139bの開口39a、139aの周辺部がレーザ溶接により固定されることで、リアヘッド38、138の軸受け部38d、138dの先端面に対してリアマフラ39、139と固定するための加工が不要となる。
また、リアヘッド38、138とリアマフラ39、139とが、軸受け部38d、138dの先端面及びマフラー本体39b、139bの開口39a、139aの周辺部において、接着剤等により固定されてもよい。
本発明を利用すれば、ヘッド部材の歪みを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るロータリー圧縮機及びアキュムレータの断面図である。 図1に示したロータリー圧縮機の駆動機構及び圧縮機構を示した断面図である。 図1に示したロータリー圧縮機のリアヘッドを説明する平面図である。 図1に示したロータリー圧縮機のリアマフラを説明する平面図である。 図1に示したロータリー圧縮機のフロントマフラとフロントヘッドとの固定構造を説明する図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)のA−A線における断面図である。 図5に示したロータリー圧縮機の固定構造を説明する模式図である。 本発明の第2実施形態に係るロータリー圧縮機のリアヘッドを説明する平面図である。 本発明の第2実施形態に係るロータリー圧縮機のリアマフラを説明する平面図である。 本発明の第2実施形態に係るロータリー圧縮機の固定構造を説明する図であり、図9(a)は平面図、図9(b)は図9(a)のB−B線における断面図である。 本発明の第2実施形態に係るロータリー圧縮機の固定構造を説明する模式図である。 従来の一例に係るヘッド部材とマフラー部材とを固定する固定構造を示した模式図である。
1 ロータリー圧縮機(圧縮機)
22 シャフト(軸部材)
38、138 リアヘッド(ヘッド部材)
38a、138a 軸受け孔
38b、138b ヘッド本体
38c、138c 第1シール部
38d、138d 軸受け部
38f、138f 吐出ポート
39、139 リアマフラ(マフラー部材)
39a、139a 開口
39b、139b マフラー本体
39c、139c
50,150 固定構造
A1 マフラー空間

Claims (4)

  1. 圧縮された冷媒が吐出される吐出ポート(38f、138f)を有するヘッド部材(38、138)と、前記ヘッド部材(38、138)との間にマフラー空間(A2)が形成されるように配置されるマフラー部材(39、139)とを固定する固定構造(50、150)であって、
    前記ヘッド部材(38、138)は、
    軸部材(22)が嵌挿される軸受け孔(38a、138a)と、環状の第1シール部(38c、138c)とを有するヘッド本体(38b、138b)と、
    前記ヘッド本体(38b、138b)から前記軸受け孔(38a、138a)を囲むように突出する環状の軸受け部(38d、138d)とを有しており、
    前記マフラー部材(39、139)は、
    前記軸部材(22)が嵌挿される開口(39a、139a)が形成された筒状のマフラー本体(39b、139b)と、
    前記マフラー本体(39b、139b)の前記開口(39a、139a)とは離れた部分から延在し、前記第1シール部(38c、138c)に対応するように配置された環状の第2シール部(39c、139c)とを有しており、
    前記ヘッド部材(38、138)と前記マフラー部材(39、139)とは、前記第1シール部(38c、138c)と前記第2シール部(39c、139c)とが当接した状態で、前記軸受け部(38d、138d)の先端面及び前記マフラー本体(39b、139b)の前記開口(39a、139a)の周辺部において固定されることを特徴とする固定構造。
  2. 前記軸受け部(38d、138d)の先端面と前記マフラー本体(39b、139b)の前記開口(39a、139a)の周辺部とは、ボルト締結により固定されることを特徴とする請求項1に記載の固定構造。
  3. 前記軸受け部(38d、138d)の先端面と前記マフラー本体(39b、139b)の前記開口(39a、139a)の周辺部とは、レーザ溶接により固定されることを特徴とする請求項1に記載の固定構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の固定構造を備えた圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014156812A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Mitsubishi Electric Corp 密閉型圧縮機

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