JP2010158267A - ライフスタイルを評価するための方法、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

ライフスタイルを評価するための方法、情報処理装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多様化したライフスタイルを統一的に表現・評価するための手段の提供。
【解決手段】ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を、該生活習慣の態様が体内時計リズム曲線に与える影響度に基づき、基準リズム曲線に反映して得られる仮想体内時計リズム曲線によってライフスタイルを指標化し、基準リズム曲線と仮想体内時計リズム曲線との位相差に基づいてライフスタイルを評価するライフスタイル評価方法を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ライフスタイルを評価するための方法、装置及びプログラムに関する。より詳しくは、種々の生活習慣によって規定される様々なライフスタイルを、統一的に指標化して評価するライフスタイル評価方法等に関する。
かつては、人々は一つの社会の中で同じようなライフスタイルで生活していた。つまり、人々は、同じような時刻に起床・就寝し、同じような時刻に同じような内容の食事を摂り、同じ時間帯に労働していた。これに対して、現代社会においては、人々は多様なライフスタイルを自由に選択して生活を営んでいる。起床・就寝時刻や食事内容、摂食時刻等の生活習慣の態様は、個々人の間で大きく異なっている。また、利便性の向上とワークスタイルの多様化に伴って、運動時間や運動強度が極端に低下している人も多い。
このようなライフスタイルの多様化は、過去数十年という非常に短い期間に急速に進展したものである。そのため、ライフスタイルの変化に生理的な適応が追い付かず、身体的・精神的な不調を訴える人々が増加している。このような状況にあっては、各人が自身のライフスタイルを考慮して適切な健康管理を行う必要が生じてきている。さらに、ライフスタイルの多様化に伴って、特定のライフスタイルに特化した商品・サービスの開発や販売戦略の立案が求められるようになっている。
個々人のライフスタイルに応じた適切な健康管理や商品開発等を行うためには、多様化したライフスタイルを統一的に表現・評価するための手段が必要となる。しかしながら、起床・就寝時刻や食事内容、摂食時刻、運動時間・強度等の生活習慣の態様を個別に表現・評価し得る指標は存在するものの、これらをライフスタイルとして総合的に表現、評価し得る指標は存在しない。
ところで、睡眠や食事、運動といった生活習慣は、様々な生体現象を広く支配する「体内時計」に影響を与える「外的因子」として把握することが可能である。ここで、「体内時計」とは、生体にみられる自立的に振動する周期的なリズムをいう。体内時計が刻むリズム(以下、「体内時計リズム」と称する)として良く知られる「概日リズム(サーカディアンリズム)」は、睡眠覚醒や体温、血圧、ホルモン分泌などの生体現象にみられる日内変動リズムを広く支配している。また、概日リズムは、心身の活動度や運動能力、薬剤感受性などにも関与していることが知られている。
体内時計リズムは、「時計遺伝子(クロックジーン)」と呼ばれる遺伝子群によって制御されている。時計遺伝子は、その発現や活性、局在等を自律的に周期変動(振動)させることにより「体内時計」として機能する。時計遺伝子によって個々の細胞内で作り出される体内時計リズムは、複数の細胞間で高次の体内時計リズムを生み出し、このリズムがさらに組織内、臓器内でより高次の体内時計リズムを生み出していく。視交叉上核に存在する体内時計中枢は、これらの細胞間、組織内、臓器内の体内時計リズムを制御して一定のリズムにコントロールする役割を果たしている。
特許文献1には、生物個体から採取した標準検体の遺伝子発現産物量測定データに基づき体内時刻を推定する方法などが開示されている。この体内時計推定方法では、遺伝子発現産物量(すなわち、mRNA)の発現量に基づいて、体内時計を推定するための分子時計表を作成するものである。また、特許文献2には、ヒトの深部体温の計測値から生体リズム曲線を測定するための生体リズム曲線測定装置が記載されている。この生体リズム曲線測定装置では、外乱の影響(外部からの影響)を除去して真の生体リズム曲線を測定できるように工夫されている。これらの方法及び装置によれば、生物個体の実際の体内時計(又は生体リズム)を推定又は測定することができる。
体内時計リズムは、起床・就寝時刻、食事内容、摂食時刻及び運動時間・強度等の様々な外的因子による影響を受けながら同調されている。外的因子は、体内時計リズムの周期を進行又は後退させることにより、またリズムの振幅を増幅又は減衰させることにより、体内時計を一定のリズムに制御している。外的因子に急激な変化が起こった場合、体内時計リズムにも変調が生じる。起床・就寝時刻の急激な変化によって引き起こされる「時差ぼけ」は、このような体内時計変調の好例である(非特許文献1参照)。さらに、体内時計リズムの変調は、癌や糖尿病、血管系疾患、神経変性疾患などの発症要因となることが明らかにされており、近年では、双極性障害や鬱病のような精神疾患の発症への関与も指摘されている。
国際公開第2004/012128号 特開平6−189914号公報 "Jet lag: trands and coping strategies." Lancet 2007, 369(9567): 1117-29
上述のように、個々人のライフスタイルに応じた適切な健康管理や商品開発等を行うため、多様化したライフスタイルを統一的に表現・評価するための手段が求められている。そこで、本発明は、このような手段を提供することを主な目的とする。
上記課題解決のため、本発明は、ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を、該生活習慣の態様が体内時計リズム曲線に与える影響度に基づき、基準となる体内時計リズム曲線に反映して得られる仮想の体内時計リズム曲線によって、前記ライフスタイルを指標化するライフスタイル評価方法を提供する。
このライフスタイル評価方法では、前記基準となる体内時計リズム曲線と前記仮想の体内時計リズム曲線との位相差に基づいて、ライフスタイルの評価を行う。
このライフスタイル評価方法において、前記基準となる体内時計リズム曲線は、下記式(1)及び(2)によって示すことができる。また、前記仮想の体内時計リズム曲線は、下記式(3)〜(6)によって示すことができる。
(式中、「t」は時刻、「ω」は周期、「θ」は位相、「δ」は位相のばらつき、「α」は影響度を示す)
また、本発明は、ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を、該生活習慣の態様が体内時計リズム曲線に与える影響度に基づいて基準となる体内時計リズム曲線に入力し、仮想の体内時計リズム曲線を算出する手段を備える情報処理装置を提供する。
この情報処理装置は、前記基準となる体内時計リズム曲線と前記仮想の体内時計リズム曲線との位相差を算出する手段や、ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を取得する手段を備えることができる。
この情報処理装置において、前記生活習慣の態様に関する情報を取得する手段は、加速度センサ、心拍センサ又は光センサから選択される一以上によって構成できる。
さらに、本発発明は、ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を、該生活習慣の態様が体内時計リズム曲線に与える影響度に基づいて基準となる体内時計リズム曲線に入力し、仮想の体内時計リズム曲線を算出するステップを少なくとも行うプログラムと、このプログラムを、コンピューターが読み取り可能に記録した記録媒体をも提供する。
本発明において、「生活習慣」とは、睡眠や食事、運動、入浴、飲酒、喫煙、通勤・通学、テレビやモニタの視聴等の日常生活においてなされる種々の活動を広く包含するものとする。これらの活動は、その一側面では、日常生活における身体及び精神へのストレス負荷と捉えることができる。従って、本発明における「生活習慣」は、日常生活における様々な「ストレス(ストレッサー)」と同義にみなし得るものである。また、「ライフスタイル」とは、睡眠に関しての起床・就寝時刻、食事に関しての食事内容や摂食時刻、運動に関しての運動時間やその強度のように、各生活習慣の態様によって規定される日常生活のあり方を意味するものとする。そして、「ライフスタイル」は、日常生活における様々な「ストレスの強度」として捉えられ得るものである。
また、本発明において、「体内時計リズム曲線」とは、体内時計が示す周期的なリズムを表現する曲線であり、一定の位相、周期及び振幅を有する正弦曲線(又は余弦曲線)として定義される(上記特許文献2も参照)。生体リズム曲線は、具体的には、上記式(1)及び(2)によって示すことができる。式中、「t」は時刻、「ω」は周期、「θ」は位相、「δ」は位相のばらつき、「α」は影響度を示す。
ここで、「δ」で示される「位相のばらつき」と、「α」で示される「影響度」について説明を加えておく。既に説明したように、体内時計リズムは、時計遺伝子によって個々の細胞内で作り出されたリズムが隣接する細胞間で集合され、さらには組織や臓器内で集合されることによって生み出されている。上記式(1)及び(2)は、このような個々の細胞、組織又は臓器のリズムの集合としての体内時計リズムを表すものである。
個々の細胞、組織又は臓器のリズムは、視交叉上核の体内時計中枢によって同調されながらも、それぞれ独自のリズムを刻んでおり、これらのリズム間には位相のずれが生じている。従って、個々の細胞等のリズムの集合としての体内時計リズムの位相、周期及び振幅には、集合を構成する個々の細胞等のリズムの位相のずれを反映したばらつきが生じる。個々の細胞等のリズムの位相のずれが小さい程、これらを集合して得られる体内時計リズムは、振幅が大きく、いわば規則的なリズムとなる。外的因子の作用によって、個々の細胞等のリズムの位相のずれは大きくも小さくもなり、これに伴ってこれらのリズムの集合である体内時計リズムの位相、周期及び振幅が変化する。外的因子の作用により個々の細胞等の位相のずれが大きくなると、例えば時差ぼけ時にみられるよな「脱同調状態」となり、個々の細胞等のリズムの集合としての体内時計リズムの振幅が小さくなる。本発明において「δ」は、このような個々の細胞間、組織間又は臓器間のリズムの位相のずれを意味するものである。
また、「影響度」とは、生活習慣の態様が、「外的因子」として体内時計に作用することによって、体内時計リズム(個々の細胞のリズム)に与える位相、周期及び振幅の変化量を規定するパラメータとして定義される。起床・就寝時刻、食事内容、摂食時刻及び運動時間・強度等の様々な外的因子が個々の細胞のリズムに作用すると、リズムの周期が進行又は後退したり、リズムの振幅が増幅又は減衰したりする。この周期や振幅の変化量は、その外的因子の種類や強度に応じたパラメータによって規定することができる。
本発明により、個々人のライフスタイルに応じた適切な健康管理や商品開発等を行うため、多様化したライフスタイルを統一的に表現・評価するための手段が提供される。
以下、本発明を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。なお、説明は以下の順序で行う。

1.ライフスタイル評価方法
(1)概要
(2)「仮想体内時計リズム曲線」の算出
(3)ライフスタイルの評価
2.ライフスタイル評価のための情報処理装置
(1)装置構成
(2)装置動作
(2−1)生活習慣の態様に関する情報の取得
(2−2)「仮想体内時計リズム曲線」の算出
(2−3)「基準リズム曲線」と「仮想体内時計リズム曲線」との「位相差」の算出
(2−4)「仮想体内時計リズム曲線」及び「位相差」の予測
3.ライフスタイル評価プログラム
1.ライフスタイル評価方法
(1)概要
ライフスタイルを規定する睡眠や食事、運動等の全ての生活習慣は、体内時計に影響を与えてこれを同調(又は変調)させる「外的因子」として把握することができる。そこで、本発明者らは、体内時計という媒体を介することによって、様々な生活習慣をひとつの物差し(指標)で指標化すること考えた。
まず、本発明者らは、体内時計を自律的に振動する「振り子」として捉え、生活習慣をこの「振り子」の周期や振幅等に影響を与える「外的因子」として捉えた(図1参照)。そして、これによって、各生活習慣の態様を、それらが「振り子」の周期や振幅等にもたらす変化量によって指標化することを試みた。この振り子は、個体全体の体内時計リズムを表すものであり、個々の細胞や組織、臓器のリズムが集合され平均化された体内時計リズムを表している。
自律的に振動する「振り子」としての体内時計リズムは、一定の位相、周期及び振幅を有する正弦曲線(又は余弦曲線)として表される(図2中符号A参照)。図2中、横軸は時間、縦軸は振幅を示す。以下、この正弦曲線Aを、基準となる生体リズム曲線として「基準リズム曲線A」と称する。
体内時計リズムに対して、ある生活習慣が「外的因子」として作用すると、「振り子」のリズムに周期や振幅等の変化が生じる。これによって、体内時計リズム曲線は、例えば、図2中符号bで示す正弦曲線に変化する。以下、この正弦曲線を「外的因子作用後リズム曲線b」というものとする。
例えば、起床・就寝時刻の態様は、「外的因子」として体内時計リズムに作用し、「基準リズム曲線A」を「外的因子作用後リズム曲線b」へ変化させる。この「基準リズム曲線A」から「外的因子作用後リズム曲線b」への周期や振幅等の変化量(以下、単に「変化量」ともいう)は、起床・就寝時刻の態様に相関する。例えば、上記の時差ぼけを例とすると、この変化量は、起床・就寝時刻が規則的であれば小さく、不規則である程大きくなる。従って、「基準リズム曲線A」から「外的因子作用後リズム曲線b」への変化量は、起床・就寝時刻の態様を表す指標となり得る(図1参照)。
同様に、「外的因子」としての食事内容又は摂食時刻の態様は、「基準リズム曲線A」から「外的因子作用後リズム曲線b」への変化量として、運動時間・強度の態様は、「基準リズム曲線A」から「外的因子作用後リズム曲線b」への変化量として、指標化することができる(図1参照)。
このように、各生活習慣の態様を「基準リズム曲線A」から「外的因子作用後リズム曲線b1〜3」への変化量により指標化することで、これらの生活習慣の態様を、互換性を有するひとつの指標のもとに統合することが可能となる(図1参照)。以下、「外的因子作用後リズム曲線b1〜3」を統合して得られる体内時計リズム曲線を、仮想の体内時計リズム曲線として「仮想体内時計リズム曲線B」というものとする。
「外的因子作用後リズム曲線b1〜3」は、ライフスタイルを規定する各生活習慣の態様に関する情報を「基準リズム曲線A」からの変化量として保持している。従って、「外的因子作用後リズム曲線b1〜3」を統合して得られる「仮想体内時計リズム曲線B」は、まさにライフスタイルそのものに関する情報を保持するものとみなすことができる。そこで、本発明に係るライフスタイル評価方法は、この「仮想体内時計リズム曲線B」を各人のライフスタイルを評価するための指標として用いる。
(2)「仮想体内時計リズム曲線」の算出
これまでに、光を外的因子とした体内時計の位相変化の解析から、「基準リズム曲線A」と「外的因子作用後リズム曲線b」は、以下に示す式(1)〜(6)によってモデル化できることが報告されている(”Melanopsin-dependent photp-perturbation reveals desynchronization underlying the singularity of mammalian circadian clocks.” Nature Cell Biology, 2007, 9(11):1327-34参照)。
下記式(1)及び(2)は、「基準リズム曲線A」を示す。式中「t」は時刻、「ω」は周期、「θ」は位相、「δ」は位相のばらつきを示す。
下記式(3)〜(6)は、「外的因子作用後リズム曲線b」を示す。式中「α」は影響度を示し、外的因子(ここでは光)が「基準リズム曲線A」に与える周期や振幅等の変化量を規定するパラメータである。
光と同様に、外的因子としての生活習慣の態様についても、「基準リズム曲線A」に与える変化量を規定する影響度αを設定すれば、生活習慣の態様に関する情報を「基準リズム曲線A」に反映させて、「外的因子作用後リズム曲線b」を得ることができる。
そして、起床・就寝時刻や食事内容、摂食時刻、運動時間・強度等の各生活習慣の態様について、適宜影響度αのパラメータを選択し、「外的因子作用後リズム曲線b」を得て、これらを統合すれば、「仮想体内時計リズム曲線B」を得ることができる。結果として、「仮想体内時計リズム曲線B」も、上記式(3)〜(6)によってモデル化される(この場合、影響度αは、各生活習慣の態様によって適宜選択されるパラメータとなる)。
(3)ライフスタイルの評価
以上のようにして得られた「仮想体内時計リズム曲線B」は、ライフスタイルを規定する複数の生活習慣の態様に関する情報、すなわちライフスタイルそのものに関する情報、を「基準リズム曲線A」からの変化量として保持したものとなっている。従って、この変化量に基づけば、各人のライフスタイルを統一された指標のもとに評価することが可能となる。本発明においては、この変化量を、「基準リズム曲線A」と「仮想体内時計リズム曲線B」との「位相差」ともいうものとする。
さらに、各生活習慣に関する情報を、適宜影響度αを選択しながら随時「仮想体内時計リズム曲線B」に反映していけば、「仮想体内時計リズム曲線B」を各人のライフスタイルを記録するためのログとして使用することも可能である。このログは、例えば、ライフスタイルと疾患との相関を解析するためのデータや、健康診断における睡眠時間や摂食時刻、運動時間等の問診結果の代替データとしての利用が想定される。
2.ライフスタイル評価のための情報処理装置
(1)装置構成
本発明に係る情報処理装置は、ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を、その生活習慣の態様が体内時計リズム曲線に与える影響度に基づいて「基準リズム曲線」に入力し、「仮想体内時計リズム曲線」を算出する手段を備える(例えば、図4のステップS2)。また、この情報処理装置は、基準リズム曲線と前記仮想体内時計リズム曲線との位相差を算出する手段(例えば、図4のステップS3)や、ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を取得する手段を備える(例えば、図4のステップS1)。
図3は、本発明に係る情報処理装置の構成例を説明するブロック図である。情報処理装置1において、内部バス10は、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)またはローカルバス等により構成され、CPU11、ROM12、RAM13、およびインタフェース14を相互に接続している。各部は、この内部バス10を介してデータの授受を行う。CPU11は、ROM12に記憶されているプログラムに従って処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラム等が適宜記憶される。インタフェース14には、キーボード15とマウス16が接続されており、ユーザは、これらを用いて入力を行うことができる。インタフェース14は、これらから出力された操作信号をCPU11に出力する。また、インタフェース14には、モニタ17とハードディスク18が接続されている。モニタ17は、CPU11に制御され、所定の画像を表示する。CPU11は、ハードディスク18に対して、インタフェース14を介してデータまたはプログラム等の記録または読み出しを行うことができる。
図3中、符号20は、ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を取得する手段として機能するセンサを示す。このセンサは、取得する情報に応じて、加速度センサ、心拍センサ又は光センサ等から選択される一以上によって構成することができる。また、図3中、符号30は、位置情報を取得するためのグローバル・ポジショニング・システム(GPS: Global Positioning System)受信機を示す。センサ20及びGPS受信機30は、情報処理装置1の内部機器又は外部機器として構成され得る。
この情報処理装置1は、図3に示した構成を備える専用機器であってよい。また、例えば、腕時計や携帯電話、AV機器やパーソナルコンピュータ等の機器として構成されてもよい。後述するように、使用者の生活習慣の態様に関する情報を継続的にセンサ20から取得するためには、情報処理装置1は、腕時計等のように使用者の身体に取り付けられて使用される機器や、携帯電話やパーソナルコンピュータのように使用者が常時携行したり、使用したりする機器として構成されることが好適となる。
(2)装置動作
次に、本発明に係る情報処理装置1の動作について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
(2−1)生活習慣の態様に関する情報の取得
まず、ステップS1において、CPU11は、起床・就寝時刻や食事内容、摂食時刻、運動時間・強度等の生活習慣の態様に関する情報を、インタフェース14を介してセンサ20から取得する。
センサ20は、望ましくは、加速度センサ、心拍センサ及び光センサの3つを含む構成とされる。加速度センサは、情報処理装置1の使用者の体の動きを検知する。また、心拍センサは使用者の心拍(脈拍)を測定し、光センサは情報処理装置1及び使用者の周囲環境における光量を測定する。なお、ここで、心拍センサには、心電計や脈動センサと称されるセンサが含まれるものとする。
これらのセンサを組み合わせて用いることにより、例えば「表1」に示すような、使用者の生活習慣の態様に関する情報を取得することができる。表中「LF」及び「HF」は、それぞれ「Low Frequency」及び「High Frequency」の略であり、自律神経活動の指標となる心拍変動(心拍数のゆらぎ)を示す数値である。心電図のR波とR波の間隔(R-R間隔)は周期的に変動しており、このR-R間隔変動の周期を周波数分析すると、0.1Hzと0.25Hz付近にピークが現れる。0.1Hz付近をLF、0.25Hz付近をHFと呼ぶ。LF/HF比は交感神経活動の指標として、HFは副交感神経活動の指標として解釈されている。
「表1」を具体的に説明すると、加速度センサによって検知される体動及び心拍センサによって測定される心拍数が上昇し、かつ、光センサによって測定される光量が増加した場合、CPU11は、センサ20から出力される情報に基づき、起床時刻を取得する。また、逆に、加速度センサによって検知される体動及び心拍センサによって測定される心拍数が低下し、かつ、光センサによって測定される光量が減少した場合、CPU11は、センサ20から出力される情報に基づき、就寝時刻を取得する。
また、加速度センサによって検知される体動に大きな変化がなく、心拍センサによって測定される心拍数が上昇し、LH/HFが低下、HFが上昇した場合には、CPU11は、センサ20から出力される情報に基づき、摂食開始時刻を取得する。また、逆に、心拍センサによって測定される心拍数が低下し、LH/HFが上昇、HFが低下した場合には、CPU11は、センサ20から出力される情報に基づき、摂食終了時刻を取得する。
さらに、加速度センサによって検知される体動及び心拍センサによって測定される心拍数が顕著に増加した場合、CPU11は、センサ20から出力される情報に基づき、運動時間を取得する。また、CPU11は、体動及び心拍数の増加の程度を、運動強度に関する情報として取得する。
睡眠に関する情報としては、センサ20として脳波センサを設けて使用者の脳波を測定することによって、起床・就寝時刻に関する情報に加えて、睡眠の質に関する情報を取得することが可能である。一般に、脳波に低い帯域の周波数が多いほど眠りが深く、質の良い睡眠状態にあることが知られている。また、食事に関する情報としては、センサ20として血中糖濃度(血糖値)センサや血中脂質濃度センサを設けて使用者の血糖値等を測定することによって、摂食開始・終了時刻に関する情報に加えて、食事内容に関する情報を取得することもできる。この他、センサ20には、使用者の体温や気温を測定する温度計等を設けることも考えられる。
これらの生活習慣の態様に関する情報は、使用者が情報処理装置1を使用する間、センサ20を構成する加速度センサ、心拍センサ及び光センサ等によって継続的に取得され、CPU11に出力されるようにすることができる。このために、情報処理装置1は、腕時計等のように使用者の身体に取り付けられて使用される機器や、携帯電話やパーソナルコンピュータのように使用者が常時携行したり、使用したりする機器として構成されることが好ましい。
(2−2)「仮想体内時計リズム曲線」の算出
続く、ステップS2において、CPU11は、取得した生活習慣の態様に関する情報を、下記式(1)及び(2)によって示される「基準リズム曲線A」に入力し、下記式(3)〜(6)によってモデル化される「仮想体内時計リズム曲線B」を算出する。
(式中「t」は時刻、「ω」は周期、「θ」は位相、「δ」は位相のばらつきを示す。)
(式中「α」は影響度を示し、外的因子(ここでは「光」)が「基準リズム曲線A」に与える周期や振幅等の変化量を規定するパラメータを示す。)
このステップS2では、まず、CPU11は、情報処理装置1(及びその使用者)の位置情報を、インタフェース14を介してGPS受信機30から取得する。そして、取得された位置情報に基づき、情報処理装置1が位置する場所のタイムゾーン又は日の出・日の入時刻を算出し、上記式(1)及び(2)に入力して「基準リズム曲線A」を算出する。
次に、CPU11は、取得された各生活習慣の態様に関する情報を、起床・就寝時刻や食事内容、摂食時刻、運動時間・強度等の生活習慣の態様に応じて適宜影響度αのパラメータを選択し、「基準リズム曲線A」に入力して、上記式(3)〜(6)によって表される「仮想体内時計リズム曲線B」を算出する。
算出された「基準リズム曲線A」及び「仮想体内時計リズム曲線B」は、ハードディスク18に記録、蓄積される。蓄積された「基準リズム曲線A」及び「仮想体内時計リズム曲線B」は、使用者の入力に応じて、モニタ17に表示される。図5に、モニタ17への「基準リズム曲線A」及び「仮想体内時計リズム曲線B」への表示例を示す。
CPU11は、使用者が情報処理装置1を使用する間にセンサ20によって継続的に取得される生活習慣の態様に関する情報を、随時「基準リズム曲線A」に入力することで、「仮想体内時計リズム曲線B」を更新することができる。これによって、使用者の生活習慣の態様に応答して変動する「仮想体内時計リズム曲線B」を、ハードディスク18に蓄積することができる。
上述のように、「仮想体内時計リズム曲線B」は、ライフスタイルを規定する複数の生活習慣の態様に関する情報を「基準リズム曲線A」からの変化量として保持し、使用者のライフスタイルそのものに関する情報を保持したものである。従って、ハードディスク18に蓄積された「仮想体内時計リズム曲線B」は、使用者のライフスタイルを記録するためのログとして用いることができる。
使用者は、必要に応じ、その時点又は過去における「基準リズム曲線A」及び「仮想体内時計リズム曲線B」をモニタ17に表示させることで、自身のライフスタイルの状態又はその履歴を視覚的に確認し、評価することが可能である(図5参照)。
(2−3)「基準リズム曲線」と「仮想体内時計リズム曲線」との「位相差」の算出
「仮想体内時計リズム曲線B」は、ライフスタイルを規定する複数の生活習慣の態様に関する情報、すなわちライフスタイルそのものに関する情報を、「基準リズム曲線A」との「位相差」(周期や振幅等の変化量)として保持している。ステップS3で、CPU11は、この「基準リズム曲線A」と「仮想体内時計リズム曲線B」との「位相差」を算出する。なお、このステップS3は、本発明に係る情報処理装置1の必須の動作とはならない。
「仮想体内時計リズム曲線B」は、使用者が情報処理装置1を使用する間にセンサ20によって継続的に取得される生活習慣の態様に関する情報に基づいて、随時更新される。このため、ここで算出される「位相差」も、使用者の生活習慣の態様に応答して変動するものとなる。
CPU11は、算出された「位相差」を、ハードディスク18に記録、蓄積し、使用者の入力に応じてモニタ17に表示する。使用者は、ハードディスク18に蓄積され、又はモニタ17に表示されたその時点又は過去における「位相差」の大小又はその変動によって、自身のライフスタイルの状態又はその履歴を具体的な数値として確認し、評価することが可能である。
(2−4)「仮想体内時計リズム曲線」及び「位相差」の予測
以上に説明したステップS1〜S3の動作では、センサ20によって取得される使用者の生活習慣の態様に関する情報に基づいて、「仮想体内時計リズム曲線」を算出し(ステップS2)、「基準リズム曲線」と「仮想体内時計リズム曲線」との「位相差」を算出する場合(ステップS3)について説明した。
これに加えて、情報処理装置1は、キーボード15及びマウス16から使用者によって入力される生活習慣の態様に関する情報に基づいて、「仮想体内時計リズム曲線」及び「位相差」を算出することもできる。
例えば、加速度センサ、心拍センサ又は光センサ等として構成されるセンサ20によっては取得し難い生活習慣についての情報を、使用者が直接入力できるようにすることで、CPU11がより多様な生活習慣の態様に関する情報に基づき、「仮想体内時計リズム曲線」及び「位相差」を算出することができる。また、情報処理装置1の使用時間外に摂食を行ったような場合には、センサ20が取得できなかった摂食開始・終了時刻を、使用者が事後的に入力できるようにすることで、CPU11がより正確に「仮想体内時計リズム曲線」及び「位相差」を算出できる。
さらに、情報処理装置1では、使用者がキーボード15及びマウス16によって、近い将来に予定している起床・就寝時刻や食事内容、摂食時刻、運動時間・強度等の生活習慣の態様に関する情報を予め入力することで、CPU11が、将来の「仮想体内時計リズム曲線」及び「位相差」を予測して算出するようにすることもできる。これによって、使用者は、モニタ17に表示される「基準リズム曲線A」及び「仮想体内時計リズム曲線B」の予測結果を視覚的に確認し、将来のライフスタイルの状態を知ることが可能となる。また、表示された将来における「位相差」の大小又はその変動によって、自身のライフスタイルの行く末を具体的な数値として知ることが可能である。
同様に、情報処理装置1では、使用者がキーボード15及びマウス16によって、近い将来に実現したいライフスタイルの状態を入力することで、CPU11が、そのライフスタイルにいたるために必要となる起床・就寝時刻や食事内容、摂食時刻、運動時間・強度等を算出して、モニタ17に表示するようにすることも可能である。これによって、使用者は、提示された生活習慣に従って生活することで、自身のライフスタイルを所望の状態とすることができる。
3.ライフスタイル評価プログラム
本発明に係るプログラムは、ライフスタイルを評価するためのプログラムであって、上記の情報処理装置1のROM12又はハードディスク18に記録されて、CPU11に対して図4で説明した処理を実行させるプログラムである。すなわち、このプログラムは、ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を、その生活習慣の態様が体内時計リズム曲線に与える影響度αに基づいて「基準リズム曲線」に入力し、「仮想体内時計リズム曲線」を算出するステップを少なくとも行うライフスタイル評価プログラムである。
このプログラムにおいて、起床・就寝時刻や食事内容、摂食時刻、運動時間・強度等の生活習慣の態様に関する情報は、上述の情報処理装置1に設けられたセンサ20から取得され、「仮想体内時計リズム曲線」の算出処理に供される。また、同情報として、使用者によりキーボード15及びマウス16から事後的もしくは予め入力される情報も、上記算出処理の実行に利用される。
加えて、算出処理に供される生活習慣の態様に関する情報は、ライフスタイル評価プログラムとともにROM12又はハードディスク18に格納されたスケジュール管理プログラムから二次的に取得されたものとすることもできる。このスケジュール管理プログラムは、汎用のプログラムであってよく、使用者の起床・就寝時刻等の他、出勤・退社時刻や出張、会議、接待などの食事等の社会的行動に関する情報が入力され得るものとされる。これらの情報は、キーボード15及びマウス16等からスケジュール管理プログラムに入力される。ライフスタイル評価プログラムは、スケジュール管理プログラムに入力された社会的行動に関する情報から、起床・就寝時刻や食事内容、摂食時刻、運動時間・強度等の生活習慣の態様に関する情報を抽出、取得し、「仮想体内時計リズム曲線」算出のため処理の実行に利用する。
ライフスタイル評価プログラムは、磁気ディスクやCD-ROM、固体メモリなどの記録媒体にコンピューターが読み取り可能に記録され、提供される。また、ネットワークや衛星などの通信媒体を利用して提供される。
以上に説明した本発明に係るライフスタイル評価方法、情報処理装置及びプログラムによれば、ライフスタイルを「仮想体内時計リズム曲線」によって統一的に指標化し、評価することが可能である。また、本発明によれば、将来のライフスタイルの状態を予測したり、所望のライフスタイルの状態を実現するために必要な生活習慣を知ることもできる。
従って、本発明は、自身のライフスタイルを評価して、これを適切な状態として健康管理を行うために役立てることができる。具体的には、例えば糖尿病や脳梗塞、腎疾患等のように、ライフスタイルの適切な管理によって症状の改善が可能な疾患患者に対して、直感的で分かり易いライフスタイル評価基準を提供することで、長期にわたるライフスタイル管理をサポートできる。また、健常者に対しても、これらの疾患を予防するためのライフスタイル管理をサポートできる。
また、本発明は、自身のライフスタイルを積極的にデザインして、時差ぼけを回避したり、学習や仕事を効率良く行うためのコンディションづくりを行ったりするためにも役立てることができる。さらに、本発明は、消費者の中から特定のライフスタイルを有する層を抽出して、その消費者層に適した商品等を開発するといった利用も可能である。
本発明に係るライフスタイル評価方法、情報処理装置及びプログラムは、ライフスタイルを統一的に指標化して評価することを可能とするものであり、健康管理や商品開発、娯楽やコミュニケーションの促進のために寄与し得る。
本発明に係るライフスタイル評価方法の概念を説明する図である。 「基準リズム曲線A」と「外的因子作用後リズム曲線b」を説明する図である。 本発明に係る情報処理装置1の構成例を説明するブロック図である。 本発明に係る情報処理装置1の動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る情報処理装置1のモニタ17への「基準リズム曲線A」及び「仮想体内時計リズム曲線B」への表示例を説明する図である。
A 基準リズム曲線
B 仮想体内時計リズム曲線
b 外的因子作用後リズム曲線
1 情報処理装置
20 センサ
30 GPS受信機

Claims (10)

  1. ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を、該生活習慣の態様が体内時計リズム曲線に与える影響度に基づき、基準となる体内時計リズム曲線に反映して得られる仮想の体内時計リズム曲線によって、前記ライフスタイルを指標化するライフスタイル評価方法。
  2. 前記基準となる体内時計リズム曲線と前記仮想の体内時計リズム曲線との位相差に基づいてライフスタイルを評価する請求項1記載のライフスタイル評価方法。
  3. 前記基準となる体内時計リズム曲線として下記式(1)及び(2)によって示される曲線を用い、前記仮想の体内時計リズム曲線として下記式(3)〜(6)によって示される曲線を用いる請求項2記載のライフスタイル評価方法。
    (式中、「t」は時刻、「ω」は周期、「θ」は位相、「δ」は位相のばらつき、「α」は影響度を示す)
  4. ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報として、起床時刻、就寝時刻、摂食時刻、運動時刻又は運動強度から選択される一以上の情報を使用する請求項3記載のライフスタイル評価方法。
  5. ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を、該生活習慣の態様が体内時計リズム曲線に与える影響度に基づいて基準となる体内時計リズム曲線に入力し、仮想の体内時計リズム曲線を算出する手段を備える情報処理装置。
  6. 前記基準となる体内時計リズム曲線と前記仮想の体内時計リズム曲線との位相差を算出する手段を備える請求項5記載の情報処理装置。
  7. ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を取得する手段を備える請求項6記載の情報処理装置。
  8. 前記生活習慣の態様に関する情報を取得する手段は、加速度センサ、心拍センサ又は光センサから選択される一以上によって構成される請求項7記載の情報処理装置。
  9. ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を、該生活習慣の態様が体内時計リズム曲線に与える影響度に基づいて基準となる体内時計リズム曲線に入力し、仮想の体内時計リズム曲線を算出するステップを少なくとも行うプログラム。
  10. ライフスタイルを規定する生活習慣の態様に関する情報を、該生活習慣の態様が体内時計リズム曲線に与える影響度に基づいて基準となる体内時計リズム曲線に入力し、仮想の体内時計リズム曲線を算出するステップを少なくとも行うプログラムを、コンピューターが読み取り可能に記録した記録媒体。
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