JP2010157462A - 組み込み式誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】客席設置時に排気の熱気が使用者にかからないようにすること。
【解決手段】本体外部へ熱気を放出する排気口7の外方に排気ダクト8を備え、排気ダクト8には本体からの排気方向を下方へ偏向するように開口部9を設けることで、本体内部からの熱気は開口部9から本体下方へ向かって排気されることとなり、使用者が直接熱気を浴びることにより、不快感を感じることなく、快適に使用できる。
【選択図】図1
【解決手段】本体外部へ熱気を放出する排気口7の外方に排気ダクト8を備え、排気ダクト8には本体からの排気方向を下方へ偏向するように開口部9を設けることで、本体内部からの熱気は開口部9から本体下方へ向かって排気されることとなり、使用者が直接熱気を浴びることにより、不快感を感じることなく、快適に使用できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、排気口を備えた組み込み式誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は一般的に、加熱装置や加熱装置駆動用の制御部品などを冷却する必要があり、そのための冷却ファンを設け本体外部から吸気し強制冷却を行い、排気口から本体外部へ熱気を排気している。
飲食店の客席テーブルや、一般家庭のダイニングテーブルに組み込んで使用する調理器場合、店の雰囲気や家具としての美観を保つために、吸・排気口を調理面以外(例えば、本体側面)に配置し、使用者の目に届かないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
図6、図7は、特許文献1に記載された従来の組み込み式誘導加熱調理器を示すものである。図6および図7に示すように、テーブル101に組み込んだ本体102の上部には、被加熱物を載置するためのトッププレート103を設けている。また本体102の側面に排気口104を、下面に吸気口105を設けている。本体102内には、吸気口105の近傍に冷却のためのファン106を、トッププレート103の下部には加熱装置107を、本体内部に加熱装置107を駆動・制御するための制御装置108を備えた構成にしている。
この誘導加熱調理器の使用中の動作は、図中に矢印で示すように、ファン106によって吸気口105から吸気した外気を加熱装置107・制御装置108に供給して冷却し、本体内部の熱気を排気口104から排気している。
特開平8−315974号公報
しかしながら、前記従来の構成では、排気方向は本体の外方に向かっているため、テーブルに着席して使用する場合、排気方向(図7に示すAの位置)に着席している使用者は排気の熱気を胴体や足部に浴びてしまい、不快に感じるという課題を有していた。
また、排気を浴びないように着席させるために、テーブル、あるいは店舗などのレイアウトに対して調理器の組み込みの自由度が失われるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するものでテーブル、あるいは店舗などのレイアウトに対して自由な設置をしながら、排気方向に着席した使用者が排気の熱気を浴びて不快感を感じることなく、快適に使用できる組み込み式誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明の組み込み式誘導加熱調理器は、本体外部へ熱気を放出する排気口の外方に排気ダクトを備え、排気ダクトには本体からの排気方向を下方へ偏向するように開口部を設けたものである。
これによって、本体内部からの熱気は排気ダクトの開口部から本体下方へ向かって排気されることとなり、使用者が直接熱気を浴びて不快感を感じることなく、快適に使用でき
ることとなる。
ることとなる。
本発明の組み込み式誘導加熱調理器は、使用者が直接排気の熱気を浴びて不快感を感じることなく、快適に使用することができる。
第1の発明はテーブルやキッチン家具等の天板開口にはめ込んで設置される調理器本体と、本体ケース上方を覆い調理面を形成するトッププレートと、前記トッププレート上に載置された被加熱物を加熱する加熱装置と、前記加熱装置を駆動・制御する制御装置と、前記加熱装置および制御装置を冷却するファンと、本体内部へ冷却風を取り入れる吸気口と、本体外部へ放出する排気口と、前記排気口の外方に排気ダクトとを備え、排気ダクトは本体からの排気方向を下方へ偏向する開口部を設けたことにより、本体内部からの熱気は排気ダクトによって向きを変え、開口部から本体下方へ向かって排気することとなり、排気口方向に着席した使用者が直接熱気を浴びて不快感を感じることなく、快適に使用することができる。
第2の発明は、特に第1の発明の排気ダクトを本体ケース底面より下方まで誘導経路を備え、前記排気ダクトには本体からの排気方向を本体内側方向へ偏向するように開口部を設けたことにより、本体内部からの熱気は排気ダクトによって向きを変え、開口部から本体底面より下方を本体内側へ向かって排気することとなり、排気口方向に着席した使用者が直接熱気を浴びて不快感を感じることなく、快適に使用することができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の排気ダクトに保持ツメを有し、調理器本体をテーブルやキッチン家具に組み付けた状態で、前記調理器本体外方から着脱自在に取り付けたことにより、排気ダクトを取り外して清掃することができ、清掃性に優れ使い勝手を良くすることができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の排気ダクトの外部表面を断熱材で覆ったことにより排気の熱気によって熱せられた排気ダクト表面を使用者の足など体の一部が接触した場合においても、やけどをするのを防止することができ、安全性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における組み込み式誘導加熱調理器の要部断面図を、図2は本発明の第1の実施の形態における組み込み式誘導加熱調理器の斜視図を示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における組み込み式誘導加熱調理器の要部断面図を、図2は本発明の第1の実施の形態における組み込み式誘導加熱調理器の斜視図を示すものである。
図1および図2において、誘導加熱調理器は本体の外郭ケース1内部に加熱装置2と、加熱装置2を駆動・制御する制御装置3と、加熱装置2および制御装置3を冷却するためのファン4を内蔵している。
外郭ケース1は箱状で、上部開口をトッププレート5で覆っている。本体は、トッププレート5がテーブル上で調理面となるよう、埋め込み設置されている。外郭ケース1底面には複数の小孔で構成される吸気口6と、外郭ケース1の側面の1面には排気口7が配置されている。
排気口7の外側には排気ダクト8が構成され、排気ダクト8は本体の下方に向かって開口部9を有して構成している。
以上のように構成された組み込み式誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、調理器本体を動作させ調理を行う場合、加熱装置2および、加熱装置2を駆動・制御するための制御装置3は発熱するため、ファン4による強制空冷で冷却を行う。図1の矢印で示すように吸気口6より外気を吸引し、加熱装置2・制御装置3に冷却風を供給し、排気口7より外郭ケース1の外部へ熱気を伴った冷却風を排出する。排気口7を出た熱気は、排気ダクト8に誘導されることで風向を下方へと変え、下方に向かって配置された開口部9より調理器外部の下方へ排出される。
以上のように、本実施の形態においては本体の排気口7の外側に排気ダクト8を構成することにより、排気口7を出た熱気は、排気ダクト8に誘導されることで風向を下方へと変え、開口部9より調理器外部へ排出され、排気口7側に着席した使用者に直接排気の熱気を浴びせることが無く、快適に使用することができる。
また、調理器の4方を囲むように着席して使用したとしても、どの方向に着席しても排気の熱気を浴びることが無く、席の配置の自由度や、店舗におけるテーブル配置の自由度を高めることができる。
本実施の形態では、排気箇所を側面1箇所として排気方向を1方向としたが、排気口を複数箇設けて、排気方向が複数になる機器の場合であっても、各々の排気口にそれぞれ排気ダクトを取り付けることで、どの方向に着席しても排気の熱気を浴びることが無く、席の配置の自由度や、店舗におけるテーブル配置の自由度を高めることができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における組み込み式誘導加熱調理器の要部断面図である。なお、本実施の形態2の基本構成は実施の形態1と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図3は、本発明の第2の実施の形態における組み込み式誘導加熱調理器の要部断面図である。なお、本実施の形態2の基本構成は実施の形態1と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図3において、排気ダクト8は本体外郭ケース1底面より下方まで誘導経路21を備え、排気ダクト8には本体からの排気方向を本体内側方向へ偏向するように開口部9を設けている。
以上のように構成された組み込み式誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
排気口7を出た熱気は、排気ダクト8に誘導され外郭ケース1に沿って、下方へ向かって向きを変え、誘導経路21によって外郭ケース1底面より下方まで誘導された後、本体内側に向いた開口部9から排出されることとなる。それによって、排気口7側に着席した使用者に直接排気の熱気を浴びせることが無く、快適に使用することができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態における組み込み式誘導加熱調理器の要部断面図である。なお、本実施の形態3の基本構成は実施の形態1と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の第3の実施の形態における組み込み式誘導加熱調理器の要部断面図である。なお、本実施の形態3の基本構成は実施の形態1と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図4において、排気ダクト8は保持ツメ31を有し、本体をテーブルやキッチン家具に組み付けた状態で、本体外方から着脱自在で取り付けられる構成となっている。
それによって、排気ダクト8を取り外して清掃することができ、清掃性に優れ使い勝手を良くすることができる。
また、テーブルやキッチン家具に開口を設けて落とし込み固定するこの種の加熱調理器の場合、トッププレート5とテーブルとを接触させ、本体を支える構成となっているため、トッププレート5とテーブルの接触面積を確保するためには外郭ケース1の投影はトッププレート5より一回り小さくなっている必要がある。
そのため、外方へ張り出した形状のダクトではテーブルに取り付け設置する際に干渉し、設置できない恐れがあるが、本発明の構成であれば着脱自在であるため、本体をテーブルに設置した後に排気ダクト8を取り付けることができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の第4の実施の形態における組み込み式誘導加熱調理器の要部断面図である。なお、本実施の形態4の基本構成は実施の形態1と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図5は、本発明の第4の実施の形態における組み込み式誘導加熱調理器の要部断面図である。なお、本実施の形態4の基本構成は実施の形態1と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図5において、排気ダクト8はその外部表面を断熱材41で覆っている。
排気ダクト8は調理器内部の熱を伴って排気口7から排気される熱気に煽られるため、加熱装置の異常が発生するなど本体内部の温度上昇によっては、やけどするほど高温になる恐れがある。
併せて、テーブル設置状態では使用者の目に入らないところに排気口7および排気ダクト8が設置されることになるため、使用者が意図せずに触ってしまう恐れがある。そこで、排気ダクト8表面を断熱材41で覆うことにより、使用者が不意に触れてしまいやけどをすることを防止することができ、安全性を高めることができる。
以上のように、本発明にかかる組み込み式誘導加熱調理器は、客席設置時に排気の熱気が使用者にかからないようにすることが可能となるので、他の加熱調理器にも適用できる。
1 外郭ケース
2 加熱装置
3 制御装置
4 ファン
5 トッププレート
6 吸気口
7 排気口
8 排気ダクト
9 開口部
21 誘導経路
31 保持ツメ
41 断熱材
2 加熱装置
3 制御装置
4 ファン
5 トッププレート
6 吸気口
7 排気口
8 排気ダクト
9 開口部
21 誘導経路
31 保持ツメ
41 断熱材
Claims (4)
- テーブルやキッチン家具等の天板開口にはめ込んで設置される調理器本体と、本体ケース上方を覆い調理面を形成するトッププレートと、前記トッププレート上に載置された被加熱物を加熱する加熱装置と、前記加熱装置を駆動・制御する制御装置と、前記加熱装置および制御装置を冷却するファンと、本体内部へ冷却風を取り入れる吸気口と、本体外部へ放出する排気口と、前記排気口の外方に排気ダクトとを備え、排気ダクトは本体からの排気方向を下方へ偏向する開口部を設けた組み込み式誘導加熱調理器。
- 排気ダクトは本体ケース底面より下方まで誘導経路を備え、前記排気ダクトには本体からの排気方向を本体内側方向へ偏向するように開口部を設けた請求項1に記載の組み込み式誘導加熱調理器。
- 排気ダクトは保持ツメを有し、調理器本体をテーブルやキッチン家具に組み付けた状態で、前記調理器本体外方から着脱自在に取り付けた請求項1または2に記載の組み込み式誘導加熱調理器。
- 排気ダクトは、外部表面を断熱材で覆った請求項1〜3のいずれかに記載の組み込み式誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009000083A JP2010157462A (ja) | 2009-01-05 | 2009-01-05 | 組み込み式誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009000083A JP2010157462A (ja) | 2009-01-05 | 2009-01-05 | 組み込み式誘導加熱調理器 |
Publications (1)
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JP2010157462A true JP2010157462A (ja) | 2010-07-15 |
Family
ID=42575202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009000083A Pending JP2010157462A (ja) | 2009-01-05 | 2009-01-05 | 組み込み式誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2010157462A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2424342A3 (de) * | 2010-08-31 | 2018-03-07 | BSH Hausgeräte GmbH | Hausgerätevorrichtung |
KR101958814B1 (ko) * | 2018-06-04 | 2019-03-15 | 정년가 | 유도코일 냉각 기능을 갖는 친환경 인덕션가열장치 |
-
2009
- 2009-01-05 JP JP2009000083A patent/JP2010157462A/ja active Pending
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KR101958814B1 (ko) * | 2018-06-04 | 2019-03-15 | 정년가 | 유도코일 냉각 기능을 갖는 친환경 인덕션가열장치 |
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