JP2010157033A - コンピュータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】SATAのデバイスとPATAのホストとをPATA/SATA変換チップを用いて接続する際に、手動でのBIOS設定を行わなくとも、PATAバスでの転送速度がPATA/SATA変換チップが本来発揮可能な転送速度よりも小さくなることを防ぐ。
【解決手段】G経路を介して接続されたホストモードのPATA/SATA変換チップ31とデバイスモードのPATA/SATA変換チップ32とに接続されたマイコン回路33がIdentifyコマンドを出力し、返信を受信したら、PATA転送能力が最高速度値に設定されたIdentifyDeviceデータをPATA/SATA変換チップ32に出力する。PATA/SATA変換チップ32は、受信したIdentifyDeviceデータのPATA転送速度値と自らのPATAバス側の転送速度値とを比較し、その値が小さい方をPATAバス側の転送速度値としてマイコン回路33に設定させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、SATAのデバイスとPATAのホストとをPATA/SATA変換チップを用いて接続する際に、手動でのBIOS設定を行わなくとも、PATAバスでの転送速度がPATA/SATA変換チップが本来発揮可能な転送速度よりも小さくなることを防ぐ技術に関する。
従来より、ストレージデバイス等のシリアルインターフェースとして、シリアルATA(Serial AT Attachment)という規格が知られている。このシリアルATAは、パラレルATA(IDE)との間のソフトウェアレベルでの互換性を備えた規格である。
ところで、電子機器のホスト(ホストデバイス、ホスト基板)は、パラレルATA(PATA)のインターフェース(I/F)は備えていても、シリアルATA(SATA)のI/Fについては備えていないものが多い。
そして、以前は、PATAインターフェースを持つホストにPATAハードディスクを使用するという構成が主流であった、しかし、近年、PATAハードディスクからSATAハードディスクへと市場が変化してきた。将来的には、PATAハードディスクが市場から姿を消すことが予想される。この場合、このようなPATAのI/Fのみを備えた既存のホストに対しては、SATAのデバイスを接続できないという問題がある。その場合、PATAインターフェースしか持たないホストはPATAハードディスクが故障してしまうと、修理再生する手段が無くなってしまう。
また、ハードディスクドライブ(HDD)などのデバイスは、その多くがPATAのI/FからSATAのI/Fに置き換わっており、PATAのI/Fを備えるHDDの入手が困難になっている。このため、PATAのI/Fのみを備えるホストに対して接続可能なHDDの種類が限定されてしまい、電子機器の内蔵HDDの大容量化等が妨げられるという問題があった。そこで、PATAインターフェースのホストとSATAインターフェースのハードディスクなどのデバイスを接続することが出来るPATA/SATA変換チップがいろいろなメーカから出てきた。
例えば、小規模の回路でパラレルATAとシリアルATAのブリッジ機能を実現できるデータ転送制御装置や電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
より具体的には、データ転送制御装置は、PATAバスに接続されるPATAのI/Fと、SATAバスに接続されるSATAのI/Fと、転送シーケンス制御を行うシーケンスコントローラを含み、SATAのI/Fが、ホストがATAコマンドを発行した場合に、発行されたATAコマンドを含むレジスタFISをSATAバスを介してデバイスに送信し、一方、シーケンスコントローラが、レジスタFISに対応するFISをSATAのI/Fがデバイスから受信した場合に、ホストから発行されたATAコマンドの転送シーケンス制御として、受信したFISの種類に応じた転送シーケンス制御を行うのである。
特開2008−204048号公報(第3頁、図1,2) 「TECHI ATA(IDE)/ATPIの徹底研究」 CQ出版社 ISBN4−7898−3321−6 P15、P20、P65、P66、P68、69など 「Interface」2005年10月号 CQ出版社
しかし、上述のようなデータ転送制御装置においては、設定される転送速度がPATAのI/FやSATAのI/Fが本来発揮できる転送速度より小さくなるおそれがあった。より具体的には、ホストがデバイスからのIdentifyDeviceデータの中にあるPATA転送速度情報を元に、PATA転送速度を決定してしまい、ホストとPATA/SATA変換チップ間のPATA信号のやり取りが正常に行われないという問題があった。これは、PATA信号のやり取りを行うのは、ホストとPATA/SATA変換チップであるから、PATA/SATA変換チップのPATA転送速度能力をホストに知らせる必要があるが、SATAハードディスクのIdentifyDeviceデータをそのままホストに伝えてしまうために、ホストが誤ったPATA転送速度を設定してしまうからである。
なお、PATA/SATA変換チップはSATAハードディスクが出すIdentifyDeviceデータの中のATA転送能力を示す値をそのままホストに伝えてしまう。また、PATA転送速度を決定するのはホストである。つまり、デバイスからのIdentifyDeviceデータの中のPATA転送能力を示す値を見て、PATA転送速度を決定するのである。例えば、SATAがUltraDMAモード5まで対応していて、PATA/SATA変換チップがUltraDMAモード4までしか対応していない場合、ホストはUltraDMAモード5で通信しようとしてしまう。ところが、PATA/SATA変換チップはUltraDMAモード4までしか対応していない為、正常にデータのやりとりができないという問題が起きてしまう。
なお、手動でのBIOS設定を行えば、設定される転送速度がPATAのI/FやSATAのI/Fが本来発揮できる転送速度よりも小さくなるのを防ぐことが可能ではあるが、このような手動でのBIOS設定はユーザにとって面倒であるという問題がある。さらに、装置によっては手動でのBIOS設定自体が不可能な場合も存在する。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、SATAのデバイスとPATAのホストとをPATA/SATA変換チップを用いて接続する際に、手動でのBIOS設定を行わなくとも、PATAバスでの転送速度がPATA/SATA変換チップが本来発揮可能な転送速度よりも小さくなることを防ぐ技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るコンピュータシステム(1:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄で用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)は、二つのSATAのデバイス(12,13)と、PATAのホスト(11)と、PATAとSATAとのバスブリッジ機能を有し、PATAバスに接続されてPATAのホストとの間のインターフェースを行うとともにSATAバスに接続されて二つのSATAのデバイスの何れか一方との間のインターフェースを行い、ホストモードとデバイスモードとの間で切り替え可能な第1PATA/SATA変換チップ(31)と、バスブリッジ機能を有し、PATAバスに接続されてPATAのホストとの間のインターフェースを行うとともにSATAバスに接続されて二つのSATAのデバイスの何れか他方との間のインターフェースを行い、ホストモードとデバイスモードとの間で切り替え可能な第2PATA/SATA変換チップ(32)と、少なくともPATAバスでの転送速度を制御する速度制御手段(33)と、を備えている。そして、速度制御手段、第1PATA/SATA変換チップおよび第2PATA/SATA変換チップが、以下の処理(1)〜(9)を実行する。
(1)速度制御手段は、第1PATA/SATA変換チップをホストモードに設定し、第2PATA/SATA変換チップをデバイスモードに設定する。
(2)速度制御手段は、第1PATA/SATA変換チップのSATAバスと第2PATA/SATA変換チップのSATAバスとを接続する。
(3)速度制御手段は、Identifyコマンドを第1PATA/SATA変換チップに送信する。
(4)Identifyコマンドを受信した第1PATA/SATA変換チップは、Identifyコマンドを第2PATA/SATA変換チップに送信する。
(5)Identifyコマンドを受信した第2PATA/SATA変換チップは、受信したIdentifyコマンドを速度制御手段に送信する。
(6)第2PATA/SATA変換チップからのIdentifyコマンドを受信した速度制御手段は、PATA転送速度の最高速度を設定したIdentify Deviceデータを第2PATA/SATA変換チップに送信する。
(7)Identify Deviceデータを受信した第2PATA/SATA変換チップは、IdentifyDeviceデータに含まれるPATA転送速度値と当該第2PATA/SATA変換チップのPATAバス側の転送速度値とを比較してその値が小さい方を選択し、その選択された転送速度値に基づいて、PATA転送速度を設定するコマンドを速度制御手段に送信する。
(8)第2PATA/SATA変換チップからPATA転送速度を設定するコマンドを受信した速度制御手段は、PATA転送速度を設定するコマンドで示されたPATA転送速度を、第1PATA/SATA変換チップのPATA転送速度および第2PATA/SATA変換チップのPATA転送速度として設定する。
(9)速度制御手段は、第2PATA/SATA変換チップをホストモードに設定する。
なお、「ホストモード」とは、PATAインターフェースのホストにSATAハードディスクなどのSATAのデバイスを接続するためのモードであり、「デバイスモード」とは、SATAインターフェースのホストにPATAハードディスクなどのPATAのデバイスを接続するためのモードである。
このように構成された本発明のコンピュータシステムによれば、ソフトウェアを変更せずに、速度制御手段、第1PATA/SATA変換チップおよび第2PATA/SATA変換チップを接続するだけで、PATAのホストにSATAのデバイスを使用することができる。また、SATAのデバイスの転送能力とPATA/SATA変換チップの転送能力とが異なる場合でも、正常にデータ通信が行うことができる。
したがって、SATAのデバイスとPATAのホストとをPATA/SATA変換チップを用いて接続する際に、手動でのBIOS設定を行わなくとも、PATAバスでの転送速度がPATA/SATA変換チップが本来発揮可能な転送速度よりも小さくなることを防ぐことができる。つまり、最適なPATA転送モードを設定することができる。
ところで、HDDの用途がカラオケ装置である場合、そのHDDには何万曲も記録されており、さらに最近では生音対応などで1曲あたりのデータサイズもMIDIデータに比べて大きくなっているため、カラオケ装置のPATAには予めマスタおよびスレーブの2台のHDDが接続されていることが一般的である。
しかし、例えば特許文献1に記載のデータ転送制御装置や電子機器においては、1つのPATAにSATAのHDD1台しか接続されていないため、カラオケ装置のPATAのマスタおよびスレーブとしてのSATAのHDDをそれぞれ最適な転送速度で接続することができない。つまり、電子機器の内蔵HDDの大容量化等が妨げられることに対して、PATAではマスタおよびスレーブとしての2台のHDDが接続可能になるにも関わらず、特許文献1に記載のデータ転送制御装置や電子機器では、マスタおよびスレーブとしての2台のHDDを接続するという技術的思想が無く、PATAの特徴であるマスタおよびスレーブの2台のHDDを接続可能とする機能を充分に活かしていなかった。
これに対しては、請求項2のように、二つのシリアルATAのデバイスの何れか一方がマスタとして機能し、二つのシリアルATAのデバイスの何れか他方がスレーブとして機能することが考えられる。
このように構成された本発明のコンピュータシステムによれば、従来のデータ転送制御装置や電子機器とは異なり、本発明特有の構成によってPATAの特徴であるマスタおよびスレーブの2台のHDDを接続可能とする機能を充分に活かすことができる。
なお、本発明を実現するための前提となる公知技術に関する参考文献を以下に示す(非特許文献1,2参照。)。
(1)書籍「TECHI ATA(IDE)/ATPIの徹底研究」 CQ出版社 ISBN4−7898−3321−6
(2)雑誌Interface2005年10月号 CQ出版社
(3)IORDYの説明について:書籍「TECHI ATA(IDE)/ATPIの徹底研究」P15
(4)ATAレジスタの一覧について:書籍「TECHI ATA(IDE)/ATPIの徹底研究」P20
(5)IdentifyDeviceコマンドについての説明について:書籍「TECHI ATA(IDE)/ATPIの徹底研究」 P65
(6)IdentifyDeviceコマンドで得られるIdentifyDeviceデータの中身について:書籍「TECHI ATA(IDE)/ATPIの徹底研究」 P66
(7)ATA転送モード(転送速度)の設定方法について(SET FEATURESコマンドのSubcommand Code 03h(Featuresレジスタ)で転送モードを設定する。どのモードに設定するかは、Sector Countレジスタで設定する。):書籍「TECHI ATA(IDE)/ATPIの徹底研究」P68,69
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。なお、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
[実施形態]
図1は、コンピュータシステム1の構成を示すハードブロック図である。
[1.コンピュータシステム1の構成の説明]
図1に示すように、コンピュータシステム1は、PATAのホストとしてのパーソナルコンピュータ(ホストPC)11と、SATAのデバイスとしての2つのハードディスク12,13と、第1〜第6アナログマルチプレクサ21〜26と、第1、第2PATA/SATA変換チップ31,32と、マイコン回路33と、を備えている。
なお、ホストPC11と第2アナログマルチプレクサ22とはMA経路を介して電気的に接続され、第2アナログマルチプレクサ22と第1アナログマルチプレクサ21とはM
E経路を介して電気的に接続され、第1アナログマルチプレクサ21と第3アナログマルチプレクサ23とはMC経路を介して電気的に接続され、第3アナログマルチプレクサ23とハードディスク12とはMF経路を介して電気的に接続されている。なお、MC経路上には第1PATA/SATA変換チップ31が電気的に接続されている。
また、ホストPC11と第5アナログマルチプレクサ25とはSA経路を介して電気的に接続され、第5アナログマルチプレクサ25と第4アナログマルチプレクサ24とはSE経路を介して電気的に接続され、第4アナログマルチプレクサ24と第6アナログマルチプレクサ26とはSC経路を介して電気的に接続され、第6アナログマルチプレクサ26とハードディスク13とはSF経路を介して電気的に接続されている。なお、SC経路上には第2PATA/SATA変換チップ32が電気的に接続されている。また、第3アナログマルチプレクサ23と第6アナログマルチプレクサ26とはG経路を介して電気的に接続されている。
また、マイコン回路33と第1アナログマルチプレクサ21とはMB経路を介して電気的に接続され、マイコン回路33と第2アナログマルチプレクサ22とはMD経路を介して電気的に接続され、マイコン回路33と第4アナログマルチプレクサ24とはSB経路を介して電気的に接続され、マイコン回路33と第5アナログマルチプレクサ25とはSD経路を介して電気的に接続されている。
なお、MA経路、MB経路、MC経路の一部(第1アナログマルチプレクサ21と第1PATA/SATA変換チップ31との間の部分)、MD経路およびME経路がPATAバスで構成されており、MC経路の一部(第1PATA/SATA変換チップ31と第3アナログマルチプレクサ23との間の部分)およびMF経路がSATAバスで構成されている。
また、SA経路、SB経路、SC経路の一部(第4アナログマルチプレクサ24と第2PATA/SATA変換チップ32との間の部分)、SD経路およびSE経路がPATAバスで構成されており、SC経路の一部(第2PATA/SATA変換チップ32と第6アナログマルチプレクサ26との間の部分)およびSF経路がSATAバスで構成されている。
また、これらMA〜MF経路、SA〜SF経路およびG経路すべてにはプルアップ抵抗が取り付けられている。
[1.1.ハードディスク12、13の構成の説明]
ハードディスク12,13は、オペレーティングシステムプログラムおよびブートローダが格納され、それぞれがマスタまたはスレーブとして機能可能である。本実施形態では、初期状態として、MA経路、ME経路、MC経路およびMF経路を介してホストPC11と電気的に接続されるハードディスク12がマスタに設定されており、SA経路、SE経路、SC経路およびSF経路を介してホストPC11と電気的に接続されるハードディスク13がスレーブに設定されている。なお、このようなマスタおよびスレーブの設定は、マスタとスレーブを自動設定するために、ケーブルセレクト機能によって決められる。
以下の説明では、ハードディスク12を適宜マスタ12と記載し、ハードディスク13を適宜スレーブ13と記載することとする。
[1.2.ホストPC11の構成の説明]
ホストPC11は、図示しないCPUやROM、RAM、バスラインなどで構成された一般的なパーソナルコンピュータである。また、ホストPC11は、上述のように、MA経路、ME経路、MC経路およびMF経路を介してマスタ12と電気的に接続されるとともに、SA経路、SE経路、SC経路およびSF経路を介してスレーブ13と電気的に接
続され、システム起動時にマスタ12およびスレーブ13それぞれが正常に作動することを確認した後に、マスタ12からブートローダを読み出して実行することでオペレーティングシステムプログラムをハードディスクから読み出し、その読み出したオペレーティングシステムプログラムを実行する。また、ホストPC11は、マスタ12からブートローダなどのプログラムを読み出すことができない状況に陥った場合、代替手段として、スレーブ13に格納されたプログラムを読み出す仕組みになっている。
[1.3.第1〜第6アナログマルチプレクサ21〜26の構成の説明]
第1アナログマルチプレクサ21は、マイコン回路33からの指示(コントロール1)に応じて、ME経路とMC経路とを接続させて第2アナログマルチプレクサ22と第3アナログマルチプレクサ23とを電気的に接続させる状態から、MB経路とMC経路とを接続させてマイコン回路33と第3アナログマルチプレクサ23とを電気的に接続させる状態へ切り替え可能である。
また、第2アナログマルチプレクサ22は、マイコン回路33からの指示(コントロール2)に応じて、MA経路とME経路とを接続させてホストPC11と第1アナログマルチプレクサ21とを電気的に接続させる状態から、MA経路とMD経路とを接続させてホストPC11とマイコン回路33とを電気的に接続させる状態へ切り替え可能である。
また、第3アナログマルチプレクサ23は、マイコン回路33からの指示(コントロール3)に応じて、MC経路とMF経路とを接続させて第1アナログマルチプレクサ21とマスタ12とを電気的に接続させる状態から、MC経路とG経路とを接続させて第1アナログマルチプレクサ21と第6アナログマルチプレクサ26とを電気的に接続させる状態へ切り替え可能である。
また、第4アナログマルチプレクサ24は、マイコン回路33からの指示(コントロール1)に応じて、SE経路とSC経路とを接続させて第5アナログマルチプレクサ25と第6アナログマルチプレクサ26とを電気的に接続させる状態から、SB経路とSC経路とを接続させてマイコン回路33と第6アナログマルチプレクサ26とを電気的に接続させる状態へ切り替え可能である。
また、第5アナログマルチプレクサ25は、マイコン回路33からの指示(コントロール2)に応じて、SA経路とSE経路とを接続させてホストPC11と第4アナログマルチプレクサ24とを電気的に接続させる状態から、SA経路とSD経路とを接続させてホストPC11とマイコン回路33とを電気的に接続させる状態へ切り替え可能である。
また、第6アナログマルチプレクサ26は、マイコン回路33からの指示(コントロール3)に応じて、SC経路とSF経路とを接続させて第4アナログマルチプレクサ24とスレーブ13とを電気的に接続させる状態から、SC経路とG経路とを接続させて第4アナログマルチプレクサ24と第3アナログマルチプレクサ23とを電気的に接続させる状態へ切り替え可能である。
[1.4.第1、第2PATA/SATA変換チップ31,32の構成の説明]
第1PATA/SATA変換チップ31は、PATAとSATAとのバスブリッジ機能を有し、PATAバスに接続されてホストPC11との間のインターフェースを行うとともにSATAバスに接続されてマスタ12との間のインターフェースを行い、ホストモードとデバイスモードとの間で切り替え可能である。なお、「ホストモード」とは、PATAインターフェースのホストにSATAハードディスクなどのSATAのデバイスを接続するためのモードであり、「デバイスモード」とは、SATAインターフェースのホストにPATAハードディスクなどのPATAのデバイスを接続するためのモードである。
また、第2PATA/SATA変換チップ32は、PATAとSATAとのバスブリッジ機能を有し、PATAバスに接続されてホストPC11との間のインターフェースを行うとともにSATAバスに接続されてスレーブ13との間のインターフェースを行い、ホストモードとデバイスモードとの間で切り替え可能である。
[1.5.マイコン回路33の構成の説明]
マイコン回路33は、図示しないCPUやROM、RAM、バスラインなどで構成され、各種処理を実行する機能を有する。また、マイコン回路33は、第1〜第6アナログマルチプレクサ21〜26それぞれに対して経路の接続状態を切り換える旨の指示(コントロール1〜3)を出力する機能を有する。また、マイコン回路33は、PATAバスでの転送速度およびSATAバスでの転送速度を制御する機能を有する。
なお、本実施形態では、本発明の特徴を有するPATAバスの転送速度を制御する機能について説明するが、SATAバスの転送速度を制御する機能については公知技術に従っているためここではその詳細な説明は省略する。
なお、マイコン回路33は速度制御手段に該当する。
[2.PATAバスの転送速度制御処理の説明]
次に、上記コンピュータシステム1が実行するPATAバスの転送速度制御処理について説明する。
この転送速度制御処理は、タスクZ処理、タスクY処理およびタスクX処理の3つの処理からなる。そして、タスクZ処理とタスクX処理とはこの順に実行され、タスクY処理はタスクZ処理およびタスクX処理と並行して実行される。
以下、タスクZ処理、タスクY処理、タスクX処理の順に説明する。
[2.1.タスクZ処理の説明]
最初に、上記コンピュータシステム1が実行するタスクZ処理について説明する。なお、図2はタスクZ処理を説明する説明図である。
コンピュータシステム1の電源状態がオフからオンになると、マイコン回路33は、まず、第1アナログマルチプレクサ21に対してME経路とMC経路とを接続する状態からMB経路とMC経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール1)を出力するとともに、第4アナログマルチプレクサ24に対してSE経路とSC経路とを接続する状態からSB経路とSC経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール1)を出力する(S105)。
これに対して、マイコン回路33からの指示(コントロール1)を受信した第1アナログマルチプレクサ21は、ME経路とMC経路とを接続する状態からMB経路とMC経路とを接続する状態へ切り換え、マイコン回路33からの指示(コントロール1)を受信した第4アナログマルチプレクサ24は、SE経路とSC経路とを接続する状態からSB経路とSC経路とを接続する状態へ切り換える。このことにより、ホストPC11と第1PATA/SATA変換チップ31との電気的な接続が切断されるとともに、ホストPC11と第2PATA/SATA変換チップ32との電気的な接続が切断され、これに代わり、マイコン回路33と第1PATA/SATA変換チップ31とが電気的に接続されるとともに、マイコン回路33と第2PATA/SATA変換チップ32とが電気的に接続される。
続いて、マイコン回路33は、第2PATA/SATA変換チップ32に対してデバイ
スモードに設定する旨のモード制御信号を出力する(S110)。一方、マイコン回路33からのモード制御信号を受信した第2PATA/SATA変換チップ32は、自らをデバイスモードに設定する。なお、第1PATA/SATA変換チップ31および第2PATA/SATA変換チップ32は初期状態ではホストモードに設定されており、この処理により、第1PATA/SATA変換チップ31がホストモードに設定されるとともに、第2PATA/SATA変換チップ32がデバイスモードに設定された状態となる。そして、デバイスモードに設定された第2PATA/SATA変換チップ32は、SATAのホストにPATAデバイスを接続する構成に使用可能となる。
続いて、マイコン回路33は、リセット信号(bridge#reset信号)を出力して、第2PATA/SATA変換チップ32に対してリセットをかける。
続いて、マイコン回路33は、第3アナログマルチプレクサ23に対してMC経路とMF経路とを接続する状態からMC経路とG経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール3)を出力するとともに、第6アナログマルチプレクサ26に対してSC経路とSF経路とを接続する状態からSC経路とG経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール3)を出力する(S115)。
これに対して、マイコン回路33からの指示(コントロール3)を受信した第3アナログマルチプレクサ23は、MC経路とMF経路とを接続する状態からMC経路とG経路とを接続する状態へ切り換え、マイコン回路33からの指示(コントロール3)を受信した第6アナログマルチプレクサ26は、SC経路とSF経路とを接続する状態からSC経路とG経路とを接続する状態へ切り換える。このことにより、第1PATA/SATA変換チップ31とマスタ12の電気的な接続が切断されるとともに、第2PATA/SATA変換チップ32とスレーブ13との電気的な接続が切断され、これに代わり、ホストモードに設定された第1PATA/SATA変換チップ31とデバイスモードに設定された第2PATA/SATA変換チップ32とがG経路を介して電気的に接続される。
このとき、コンピュータシステム1は、図5に示すように、マイコン回路33とホストモードに設定された第1PATA/SATA変換チップ31とがMB経路を介して電気的に接続され、マイコン回路33とデバイスモードに設定された第2PATA/SATA変換チップ32とがSB経路を介して電気的に接続され、第1PATA/SATA変換チップ31と第2PATA/SATA変換チップ32とがG経路を介して電気的に接続される「第1状態」となる。なお、図5では、MA経路とMD経路とが接続されるとともにSA経路とSD経路とが接続される状態となっているが、これはタスクY処理によって行われ、この処理については後述する。
続いて、マイコン回路33は、第1PATA/SATA変換チップ31に対してIdentifyコマンドを出力する前の準備として、第1PATA/SATA変換チップ31に対してヘッドレジスタ設定の指示を出力する。
続いて、マイコン回路33は、第1PATA/SATA変換チップ31に対してIdentifyコマンドを出力する(S120)。また、マイコン回路33からのIdentifyコマンドを受信したホストモードに設定された第1PATA/SATA変換チップ31は、受信したIdentifyコマンドを第2PATA/SATA変換チップ32に対して出力する。さらに、第1PATA/SATA変換チップ31からのIdentifyコマンドを受信した第2PATA/SATA変換チップ32は、受信したIdentifyコマンドをマイコン回路33に対して出力する。
続いて、第2PATA/SATA変換チップ32からのIdentifyコマンドを受信したマイコン回路33は(S125)、Identify Deviceデータを第2
PATA/SATA変換チップ32に対して出力する(S130)。なおこのとき、Identify DeviceデータのうちのPATA転送能力を示す値には最高速度値を設定する。
これに対して、マイコン回路33からのIdentify Deviceデータを受信した第2PATA/SATA変換チップ32は、マイコン回路33に対して当該第2PATA/SATA変換チップ32のPATA転送能力に応じたPATA転送速度の設定を行う(S135、図8参照)。具体的には、第2PATA/SATA変換チップ32は、受信したIdentify Deviceデータに含まれるPATA転送速度値と当該第2PATA/SATA変換チップ32のPATAバス側の転送速度値とを比較してその値が小さい方を選択し、PATA転送速度を設定するコマンドをマイコン回路33に送信し、第2PATA/SATA変換チップ32からのPATA転送速度設定するコマンドを受信したマイコン回路33は、前記コマンドで示されたPATA転送速度値をPATA/SATA変換チップのPATA転送速度として設定する。つまり、マイコン回路33は、第2PATA/SATA変換チップ32から通知されたPATA転送速度値を第1PATA/SATA変換チップ31のPATA転送速度および第2PATA/SATA変換チップ32のPATA転送速度として設定する。
続いて、マイコン回路33は、第2PATA/SATA変換チップ32の転送速度をRAMなどの記憶手段に記憶する(S140)。
続いて、マイコン回路33は、第2PATA/SATA変換チップ32に対してホストモードに設定する旨のモード制御信号を出力する(S145)。一方、マイコン回路33からのモード制御信号を受信した第2PATA/SATA変換チップ32は、自らをホストモードに設定する。この処理により、第1PATA/SATA変換チップ31および第2PATA/SATA変換チップ32はホストモードに設定された状態となる。そして、ホストモードに設定された第2PATA/SATA変換チップ32は、PATAのホストにSATAデバイスを接続する構成に使用可能となる。
続いて、マイコン回路33は、第3アナログマルチプレクサ23に対してMC経路とG経路とを接続する状態からMC経路とMF経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール3)を出力するとともに、第6アナログマルチプレクサ26に対してSC経路とG経路とを接続する状態からSC経路とSF経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール3)を出力する(S150)。
これに対して、マイコン回路33からの指示(コントロール3)を受信した第3アナログマルチプレクサ23は、MC経路とG経路とを接続する状態からMC経路とMF経路とを接続する状態へ切り換え、マイコン回路33からの指示(コントロール3)を受信した第6アナログマルチプレクサ26は、SC経路とG経路とを接続する状態からSC経路とSF経路とを接続する状態へ切り換える。このことにより、ホストモードに設定された第1PATA/SATA変換チップ31と同じくホストモードに設定された第2PATA/SATA変換チップ32とのG経路を介して電気的な接続が切断され、これに代わり、第1PATA/SATA変換チップ31とマスタ12とが電気的に接続されるとともに、第2PATA/SATA変換チップ32とスレーブ13とが電気的に接続される状態となる。
このとき、コンピュータシステム1は、図5に示す第1状態から、マイコン回路33とホストモードに設定された第1PATA/SATA変換チップ31とがMB経路を介して電気的に接続され、マイコン回路33とホストモードに設定された第2PATA/SATA変換チップ32とがSB経路を介して電気的に接続され、第1PATA/SATA変換チップ31とマスタ12とが電気的に接続され、第2PATA/SATA変換チップ32
とスレーブ13とが電気的に接続される「第2状態」(図6参照)となる。なお、図6では、MA経路とMD経路とが接続されるとともにSA経路とSD経路とが接続される状態となっているが、これはタスクY処理によって行われ、この処理については後述する。
このようにコンピュータシステム1が図6に示すような「第2状態」となったら、マイコン回路33は、本処理(タスクZ処理)を終了し、続いて後述するタスクX処理を開始する。
なお、タスクX処理終了後には、マイコン回路33は、コンピュータシステム1の電源状態がオンである状態を維持しながら待機し(S155)、コンピュータシステム1の電源状態がオフからオンになるかMA経路およびSA経路に対するリセット信号(pc#reset信号)が入力されると、マイコン回路33は、タスクZ処理を再度実行する。
[2.2.タスクY処理の説明]
次に、上記コンピュータシステム1が実行するタスクY処理について説明する。なお、図3はタスクY処理を説明する説明図である。
コンピュータシステム1の電源状態がオフからオンになると、マイコン回路33は、まず、第2アナログマルチプレクサ22に対してMA経路とME経路とを接続する状態からMA経路とMD経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール2)を出力するとともに、第5アナログマルチプレクサ25に対してSA経路とSE経路とを接続する状態からSA経路とSD経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール2)を出力する(S205)。
これに対して、マイコン回路33からの指示(コントロール2)を受信した第2アナログマルチプレクサ22は、MA経路とME経路とを接続する状態からMA経路とMD経路とを接続する状態へ切り換え、マイコン回路33からの指示(コントロール2)を受信した第5アナログマルチプレクサ25は、SA経路とSE経路とを接続する状態からSA経路とSD経路とを接続する状態へ切り換える。このことにより、ホストPC11と第1PATA/SATA変換チップ31との電気的な接続が切断されるとともに、ホストPC11と第2PATA/SATA変換チップ32との電気的な接続が切断され、これに代わり、ホストPC11とマイコン回路33とが電気的に接続される(図5および図6参照)。
続いて、マイコン回路33は、ホストPC11からのデバイスヘッドレジスタの書き込み指示が到着するまで待機する(S210)。具体的には、ホストPC11からの指示が、デバイスヘッドレジスタの書き込み指示でない場合には待機する。また、ホストPC11からの指示が、デバイスヘッドレジスタの書き込み指示であるが、PATA/SATA変換チップがマスタ担当の時に、前記指示がマスタ以外に対する指示である場合、または、PATA/SATA変換チップがスレーブ担当の時に、前記指示がスレーブ以外に対する指示である場合には待機する。一方、ホストPC11からの指示が、デバイスヘッドレジスタの書き込み指示であってマスタ担当の時にマスタに対する指示である場合、またはデバイスヘッドレジスタの書き込み指示であってスレーブ担当の時にスレーブに対する指示である場合には、次の処理に進む。
続いて、マイコン回路33は、ホストPC11からのIdentifyコマンドが到着するまで待機する(S215)。
なおこのとき、ホストPC11からIdentifyコマンド以外のコマンドが到着した場合には、そのホストPC11からのコマンドをそのまま第1PATA/SATA変換チップ31および第2PATA/SATA変換チップ32に送信する(S220〜S230)。具体的には、マイコン回路33は、第1アナログマルチプレクサ21に対してME
経路とMC経路とを接続する状態からMB経路とMC経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール1)を出力するとともに、第4アナログマルチプレクサ24に対してSE経路とSC経路とを接続する状態からSB経路とSC経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール1)を出力する(S220)。これに対して、マイコン回路33からの指示(コントロール1)を受信した第1アナログマルチプレクサ21は、ME経路とMC経路とを接続する状態からMB経路とMC経路とを接続する状態へ切り換え、マイコン回路33からの指示(コントロール1)を受信した第4アナログマルチプレクサ24は、SE経路とSC経路とを接続する状態からSB経路とSC経路とを接続する状態へ切り換える。このことにより、マイコン回路33と第1PATA/SATA変換チップ31とが電気的に接続されるとともに、マイコン回路33と第2PATA/SATA変換チップ32とが電気的に接続される。そして、マイコン回路33は、そのホストPC11からのコマンドをそのまま第1PATA/SATA変換チップ31および第2PATA/SATA変換チップ32に送信する(S225)。さらに、マイコン回路33は、第1アナログマルチプレクサ21に対してMB経路とMC経路とを接続する状態からME経路とMC経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール1)を出力するとともに、第4アナログマルチプレクサ24に対してSB経路とSC経路とを接続する状態からSE経路とSC経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール1)を出力する(S230)。これに対して、マイコン回路33からの指示(コントロール1)を受信した第1アナログマルチプレクサ21は、MB経路とMC経路とを接続する状態からME経路とMC経路とを接続する状態へ切り換え、マイコン回路33からの指示(コントロール1)を受信した第4アナログマルチプレクサ24は、SB経路とSC経路とを接続する状態からSE経路とSC経路とを接続する状態へ切り換える。このことにより、ホストPC11と第1PATA/SATA変換チップ31とが電気的に接続されるとともに、ホストPC11と第2PATA/SATA変換チップ32とが電気的に接続される。
一方、ホストPC11からIdentifyコマンドが到着した場合には、マイコン回路33は、IORDYがLOW設定であるときにはホストPC11はコマンドを送信しないため、IORDYをLOW設定にしてホストPC11に待機させる(S235)。そして、マイコン回路33は、本タスクY処理と並行して実行されるタスクX処理から、データ準備完了を示す通知が到着しているか否かを確認する(S240)。前記通知が到着していない場合には前記通知が到着するまで待機し、前記通知が到着した場合には、マイコン回路33は、IORDYをHIGHT設定にしてホストPC11の待機状態を解除させる(S245)。さらに、マイコン回路33は、ホストPC11からステータスをリードする旨の要求が到着したら、その要求に対してコマンド終了(50h)を返信する(S250)。また、マイコン回路33は、ホストPC11からデータをリードする旨の要求が到着したら、その要求に対して、加工したIdentifyコマンドを送信する(S255)。つまり、このステップにて、ホストPC11からの要求が想定外のものであった場合への対処を行うのである。
ところで、以上のようなホストPC11からのIdentifyコマンドに対する対応が終了したら、マイコン回路33は、第2アナログマルチプレクサ22に対してMA経路とMD経路とを接続する状態からMA経路とME経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール2)を出力するとともに、第5アナログマルチプレクサ25に対してSA経路とSD経路とを接続する状態からSA経路とSE経路とを接続する状態へ切り換える旨の指示(コントロール2)を出力する(S260)。
これに対して、マイコン回路33からの指示(コントロール2)を受信した第2アナログマルチプレクサ22は、MA経路とMD経路とを接続する状態からMA経路とME経路とを接続する状態へ切り換え、マイコン回路33からの指示(コントロール2)を受信した第5アナログマルチプレクサ25は、SA経路とSD経路とを接続する状態からSA経
路とSE経路とを接続する状態へ切り換える。このことにより、ホストPC11とマイコン回路33との電気的な接続が切断され、これに代わり、ホストPC11と第1PATA/SATA変換チップ31とが電気的に接続されるとともに、ホストPC11と第2PATA/SATA変換チップ32とが電気的に接続される。
このとき、コンピュータシステム1は、図6に示す第2状態から、ホストPC11と第1PATA/SATA変換チップ31とが電気的に接続されるとともに、ホストPC11と第2PATA/SATA変換チップ32とが電気的に接続される「第3状態」(図7参照)となる。
このようにコンピュータシステム1が図7に示すような「第3状態」となったら、マイコン回路33は、コンピュータシステム1の電源状態がオンである状態を維持しながら待機し(S265)、コンピュータシステム1の電源状態がオフからオンになるかMA経路およびSA経路に対するリセット信号(pc#reset信号)が入力されると、本タスクY処理を再度実行する。
[2.3.タスクX処理の説明]
次に、上記コンピュータシステム1が実行するタスクX処理について説明する。なお、図4はタスクX処理を説明する説明図である。
上述のタスクZ処理が終了すると、マイコン回路33は、まず、第1PATA/SATA変換チップ31に対してIdentifyコマンドを出力する前の準備として、第1PATA/SATA変換チップ31に対してヘッドレジスタ設定の指示を出力する。
続いて、マイコン回路33は、第1PATA/SATA変換チップ31に対してIdentifyコマンドを出力する(S305)。
続いて、マイコン回路33は、第1PATA/SATA変換チップ31のステータスレジスタをリードする。このとき、正常終了を示すスタータス50hが第1PATA/SATA変換チップ31から到着するまで待機し、スタータス50hが第1PATA/SATA変換チップ31から到着してコマンド終了が確認されたら、次のステップに進む。
続いて、マイコン回路33は、第1PATA/SATA変換チップ31のセクタバッファ(256ワード)のデータをリードする(S310)。
続いて、マイコン回路33は、上述のタスクZ処理で取得した第1PATA/SATA変換チップ31および第2PATA/SATA変換チップ32のPATA転送能力値を用いて、第1PATA/SATA変換チップ31のPATA転送能力などのパラメータを加工したIdentifyデータを作成する(S315)。そして、マイコン回路33は、Identifyデータを送信する準備が完了した旨をタスクY処理に通知する(S320)。そして、タスクZ処理のS155に移行する。
[3.実施形態の効果]
(1)このように本実施形態のコンピュータシステム1によれば、G経路を介して接続されたホストモードの第1PATA/SATA変換チップ31とデバイスモードの第2PATA/SATA変換チップ32とに接続されたマイコン回路33がIdentifyコマンドを出力し、返信を受信したら、PATA転送能力が最高速度値に設定されたIdentifyDeviceデータを第2PATA/SATA変換チップ32に出力し、第2PATA/SATA変換チップ32が、受信したIdentifyDeviceデータのPATA転送速度値と自らのPATAバス側の転送速度値とを比較し、その値が小さい方をPATAバス側の転送速度値としてマイコン回路33に設定させる。
このことにより、ソフトウェアを変更せずに、第1PATA/SATA変換チップ31、第2PATA/SATA変換チップ32およびマイコン回路33を接続するだけで、PATAのホストとしてのホストPC11にSATAのデバイスとしてのハードディスク12,13を使用することができる。また、SATAのデバイスであるハードディスク12,13の転送能力と第1PATA/SATA変換チップ31および第2PATA/SATA変換チップ32の転送能力とが異なる場合でも、正常にデータ通信が行うことができる。
したがって、SATAのデバイスであるハードディスク12,13とPATAのホストであるホストPC11とを第1PATA/SATA変換チップ31および第2PATA/SATA変換チップ32を用いて接続する際に、手動でのBIOS設定を行わなくとも、PATAバスでの転送速度が第1PATA/SATA変換チップ31および第2PATA/SATA変換チップ32が本来発揮可能な転送速度よりも小さくなることを防ぐことができる。つまり、最適なPATA転送モードを設定することができる。
(2)また、本実施形態のコンピュータシステム1によれば、SATAのデバイスであるハードディスク12,13の何れか一方がマスタとして機能するとともに他方がスレーブとして機能するので、従来のデータ転送制御装置や電子機器とは異なり、本発明特有の構成によってPATAの特徴であるマスタおよびスレーブの2台のHDDを接続可能とする機能を充分に活かすことができる。
コンピュータシステムの構成を示すハードブロック図である。 タスクZ処理を説明する説明図である。 タスクY処理を説明する説明図である。 タスクX処理を説明する説明図である。 タスクZ処理およびタスクY処理の実行時のコンピュータシステムの状態(第1状態)を示す説明図である。 タスクX処理およびタスクY処理の実行時のコンピュータシステムの状態(第2状態)を示す説明図である。 タスクX処理およびタスクY処理の終了後のコンピュータシステムの状態(第3状態)を示す説明図である。 タスクZ処理の実行時のタイムチャートである。
符号の説明
1…コンピュータシステム、11…パーソナルコンピュータ(ホストPC)、12…ハードディスク(マスタ)、13…ハードディスク(スレーブ)、21…第1アナログマルチプレクサ、22…第2アナログマルチプレクサ、23…第3アナログマルチプレクサ、24…第4アナログマルチプレクサ、25…第5アナログマルチプレクサ、26…第6アナログマルチプレクサ、31…第1PATA/SATA変換チップ、32…第2PATA/SATA変換チップ、33…マイコン回路

Claims (2)

  1. 二つのSATAのデバイスと、
    PATAのホストと、
    PATAとSATAとのバスブリッジ機能を有し、PATAバスに接続されて前記PATAのホストとの間のインターフェースを行うとともにSATAバスに接続されて前記二つのSATAのデバイスの何れか一方との間のインターフェースを行い、ホストモードとデバイスモードとの間で切り替え可能な第1PATA/SATA変換チップと、
    前記バスブリッジ機能を有し、PATAバスに接続されて前記PATAのホストとの間のインターフェースを行うとともにSATAバスに接続されて前記二つのSATAのデバイスの何れか他方との間のインターフェースを行い、ホストモードとデバイスモードとの間で切り替え可能な第2PATA/SATA変換チップと、
    少なくとも前記PATAバスでの転送速度を制御する速度制御手段と、を備え、
    前記速度制御手段、前記第1PATA/SATA変換チップおよび前記第2PATA/SATA変換チップは、以下の処理(1)〜(9)を実行することを特徴とするコンピュータシステム。
    (1)前記速度制御手段は、前記第1PATA/SATA変換チップをホストモードに設定し、前記第2PATA/SATA変換チップをデバイスモードに設定する。
    (2)前記速度制御手段は、前記第1PATA/SATA変換チップのSATAバスと前記第2PATA/SATA変換チップのSATAバスとを接続する。
    (3)前記速度制御手段は、Identifyコマンドを前記第1PATA/SATA変換チップに送信する。
    (4)前記Identifyコマンドを受信した前記第1PATA/SATA変換チップは、前記Identifyコマンドを、前記第2PATA/SATA変換チップに送信する。
    (5)前記Identifyコマンドを受信した前記第2PATA/SATA変換チップは、受信したIdentifyコマンドを、前記速度制御手段に送信する。
    (6)前記第2PATA/SATA変換チップからのIdentifyコマンドを受信した前記速度制御手段は、PATA転送速度の最高速度を設定したIdentify Deviceデータを前記第2PATA/SATA変換チップに送信する。
    (7)前記Identify Deviceデータを受信した前記第2PATA/SATA変換チップは、前記IdentifyDeviceデータに含まれるPATA転送速度値と当該第2PATA/SATA変換チップのPATAバス側の転送速度値とを比較してその値が小さい方を選択し、その選択された転送速度値に基づいて、PATA転送速度を設定するコマンドを前記速度制御手段に送信する。
    (8)前記第2PATA/SATA変換チップから前記PATA転送速度を設定するコマンドを受信した前記速度制御手段は、前記PATA転送速度を設定するコマンドで示されたPATA転送速度を、前記第1PATA/SATA変換チップのPATA転送速度および前記第2PATA/SATA変換チップのPATA転送速度として設定する。
    (9)前記速度制御手段は、前記第2PATA/SATA変換チップをホストモードに設定する。
  2. 請求項1に記載のコンピュータシステムにおいて、
    前記二つのシリアルATAのデバイスの何れか一方がマスタとして機能し、前記二つのシリアルATAのデバイスの何れか他方がスレーブとして機能すること
    を特徴とするコンピュータシステム。
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