JP2010155765A - シリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボ及びその製造方法 - Google Patents

シリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シリコン単結晶中にSiOガスの気泡が取り込まれることによる空洞欠陥の発生を防止することが可能な石英ガラスルツボを提供する。
【解決手段】石英ガラスルツボは、外層が不透明石英ガラス層11、内層が透明石英ガラス層12からなる二層構造を有し、さらにルツボの底部10Bには高透過率領域10Xが形成されている。高透過率領域10Xは、底部10Bの温度上昇を抑制し、SiOガスの発生を防止する役割を果たす。高透過率領域10Xの赤外線透過率は50〜80%であり、高透過率領域10Xとそれ以外の領域との赤外線透過率の差は10〜30%である。高透過率領域10Xは、ルツボの底部の中心から一定範囲内の領域であって、少なくともシリコン単結晶の投影面を含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボ及びその製造方法に関し、特に、石英ガラスルツボの光学特性に関するものである。
シリコン単結晶の製造には石英ガラスルツボが使用される。チョクラルスキー法(CZ法)では、ポリシリコンを石英ガラスルツボに入れて加熱溶融し、このシリコン融液に種結晶を浸漬し、ルツボを回転させながら種結晶を徐々に引き上げて単結晶を成長させる。半導体デバイス用の高純度なシリコン単結晶を製造するためには、石英ガラスルツボに含まれる不純物の溶出によってシリコン単結晶が汚染されないことが求められ、また石英ガラスルツボには十分な耐熱強度も必要である。
石英ガラスルツボの原料には天然石英と合成石英があり、一般に天然石英は合成石英よりも純度は低いが耐熱強度に優れており、合成石英は天然石英よりも耐熱強度は劣るが純度が高い。そこで、ルツボの外層を天然石英で形成して高温下でのルツボの強度を高める一方、シリコン融液に接触するルツボの内層を合成石英で形成して不純物の混入を防止するようにした二層構造の石英ガラスルツボが一般に使用されている(特許文献1参照)。また、シリコン融液中の酸素溶解量を制御するため、ルツボの直胴部の内表面を合成石英で構成し、外層を構成する天然石英をルツボの底部にて露出させた石英ガラスルツボも提案されている。(特許文献2参照)。
ところで、近年のシリコンインゴッドの大型化により、ルツボ内に装填されるシリコンの重量が大きくなっているため、シリコン融液中に含まれる気泡がシリコン融液中から抜けにくくなっており、育成中のシリコン単結晶にこの気泡が取り込まれ、結晶内に空洞欠陥(ボイド又はエアポケットとも呼ばれる)が形成される問題が目立つようになってきた。空洞欠陥の原因は、石英ガラスルツボの内表面に付着したアルゴン(Ar)ガスや、石英ガラスルツボとシリコン融液との反応によって生じる一酸化ケイ素(SiO)ガスと考えられている。気泡に起因する空洞欠陥は概ね球状であり、その大きさ(直径)は300〜500μmが大部分を占めるが、150μm以下の小さな空洞欠陥や1mm以上の非常に大きな空洞欠陥が形成されることもある。このように、気泡に起因する空洞欠陥は、COP(Crystal Originated Particle)のようなGrown-in欠陥とは明らかに異なる特徴を有している。現在、このような空洞欠陥の有無を非破壊検査することはできず、インゴッドからウェハーを切り出して初めて検出可能であり、空洞欠陥はウェハーの表面又は内部に貫通又は非貫通の穴(ピンホール)として表れる。
近年、ウェハー中のピンホールが最新の高集積な半導体デバイスに対して与える影響は極めて大きい。ピンホールの影響は、その大きさ、個数、発生位置、半導体デバイスの種類によっても異なるが、ピンホールはCOPと比較して非常に大きいサイズであるため、ピンホールが存在する空間にはデバイスを全く形成できない。特に、ウェハー中のピンホールの個数が多い場合には歩留まりが著しく低下するため、ウェハー自体を廃棄せざるを得ない。したがって、ウェハー中にピンホールが含まれる確率を限りなくゼロに近づける必要がある。
この問題を解決するため、例えば特許文献3及び4では、ポリシリコンの融解時の炉内圧を調整する方法が提案されている。また特許文献5では、ルツボに振動を与えてルツボ内表面に付着した気泡を減少させてからシリコン単結晶の育成を開始する方法が提案されている。
特開平1−261293号公報 特開2002−284596号公報 特開平5−9097号公報 特開2000−169287号公報 特開2007−210803号公報
しかしながら、気泡に起因する空洞欠陥のない高品質なシリコン単結晶を製造するためには、上記のようなルツボ内での気泡の発生を防止するための環境や気泡を除去するための工程だけでは十分でなく、ルツボそのものが気泡を発生しにくい性質を有することが求められている。
本発明は上記課題を解決するものであり、シリコン単結晶中に気泡が取り込まれることによる空洞欠陥の発生を防止することが可能なシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボを提供することを目的とする。
また、本発明は、気泡に起因する空洞欠陥のない高品質なシリコン単結晶を製造することが可能な石英ガラスルツボの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、石英ガラスルツボとシリコン融液との反応によるSiOガスの発生にはルツボ底部の温度が大きく関与していることが判明した。すなわち、ルツボ底部の温度が高温になるほどルツボを構成する石英とシリコン融液との反応が活発となり、SiOガスが発生しやすくなることから、ルツボ底部の温度上昇を抑えれば気泡の発生を抑制できることを見出した。
本発明はこのような技術的知見に基づきなされたものであって、本発明によるシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボは、直胴部及び底部を有するシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボであって、底部の中心から一定範囲内の領域の赤外線透過率が直胴部の赤外線透過率よりも高く、底部の赤外線透過率が50〜80%であり、底部と直胴部との赤外線透過率の差が10〜30%であることを特徴とする。
また、本発明によるシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボの製造方法は、回転しているモールドの内表面に石英粉を堆積させる工程と、石英粉を溶融することにより石英ガラスルツボを成形する工程とを備え、石英ガラスルツボを成形する工程は、石英粉内部の気体を吸引する工程を含み、気体を吸引する工程は、底部における気体の吸引時間を直胴部よりも長くし、又は底部における気体の吸引圧力を直胴部よりも高くすることにより、底部の赤外線透過率が直胴部の赤外線透過率よりも高くなるように制御する工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、熱作用が大きく透過力の強い赤外線の透過率をルツボ底部において高くしているので、SiOガスの気泡の発生を抑制することができる。特に、ルツボの赤外線透過率が50〜80%であり、さらにルツボ底部と直胴部との赤外線透過率の差が10〜30%であることから、シリコン単結晶の製造歩留まりを低下させることなく、ルツボ底部の冷却効果を確保することができる。よって、SiOガスの気泡がシリコン単結晶中に取り込まれることによる空洞欠陥の発生を防止することができる。
本発明において、赤外線透過率が高いルツボ底部の中心から一定範囲内の領域は、シリコン単結晶の投影面を含むことが好ましい。シリコン単結晶の投影面に対応する領域でSiOガスの気泡が発生すると、極めて高い確率でシリコン単結晶に取り込まれてしまうが、シリコン単結晶の投影面において赤外線透過率が高ければ、気泡の発生を確実に防止することができるからである。特に、ルツボ底部の中心から一定範囲内の領域の直径は、ルツボ口径Rに対して0.45R以上0.8R以下であることが好ましい。赤外線透過率の高い領域がルツボ口径に対して上記条件を満たしていれば、耐熱強度不足等によって単結晶収率を低下させることなく、気泡の発生を確実に防止することができる。
このように、本発明によれば、シリコン単結晶中にSiOガスの気泡が取り込まれることによる空洞欠陥の発生を防止することができ、高品質のシリコン単結晶を製造することが可能な石英ガラスルツボを提供することができる。
また、本発明によれば、空洞欠陥のない高品質なシリコン単結晶を製造することが可能な石英ガラスルツボの製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施の形態によるシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボの構造を示す略断面図である。
図1に示すように、本実施形態による石英ガラスルツボ10は二層構造であって、ルツボの外層を構成する不透明石英ガラス層11と、ルツボの内層を構成する透明石英ガラス層12を有している。
不透明石英ガラス層11は、多数の微小な気泡を含む非晶質シリカガラス層であり、ルツボの直胴部10Aから底部10Bにわたる全体に設けられている。不透明石英ガラス層11の原料としては天然石英を用いることが好ましい。天然石英は合成石英に比べて高温における粘性が高いことから、ルツボ全体の耐熱強度を高めることができる。また、天然石英は合成石英よりも安価であり、コスト面でも有利である。不透明石英ガラス層11は全体が必ず天然石英からなる必要はなく、透明石英ガラス層12との境界付近における原料が合成石英であってもかまわない。不透明石英ガラス層11の気泡含有率は0.7〜2%であることが好ましく、気泡の平均直径は100μm程度であることが好ましい。ここで、気泡含有率は、単位面積(W)に対する気泡占有面積(W)の比(W/W)として定義される。
透明石英ガラス層12は、実質的に気泡を含まない非晶質シリカガラス層であり、ルツボの直胴部10Aから底部10Bにわたる全体に設けられている。透明石英ガラス層12によれば、剥離する石英片の増加を防止することができ、シリコン単結晶収率を高めることができる。透明石英ガラス層12の原料としては合成石英を用いることが好ましい。ルツボの内層に合成石英を用いた場合には、シリコン融液中への不純物の溶出を防止することができ、シリコン単結晶収率を高めることができる。透明石英ガラス層12は全体が必ず天然石英からなる必要はなく、透明石英ガラス層12との境界付近における原料が天然石英であってもかまわない。ここで、「実質的に気泡を含まない」とは、気泡含有率が0.1%以下であり、気泡の平均直径が100μm以下であることをいう。
ルツボの直胴部10Aは、ルツボの中心軸(Z軸)と平行な円筒状の部分であって、ルツボの開口から略真下に延びている。但し、直胴部10AはZ軸に対して完全に平行である必要はなく、開口に向かって徐々に広がるように傾斜していてもよい。また、直胴部10Aは直線的であってもよく、緩やかに湾曲していてもよい。
ルツボの底部10Bは、ルツボのZ軸との交点を含む略円盤状の部分であり、底部10Bと直胴部10Aとの間には湾曲部10Cが形成されている。ルツボ底部10Bの形状はいわゆる丸底であってもよく、平底であってもよい。また、湾曲部10Cの曲率や角度も任意に設定することができる。ルツボ底部10Bが丸底の場合には、底部10Bも適度な曲率を有するため、底部10Bと湾曲部10Cとの曲率差は平底に比べて非常に小さい。ルツボ底部10Bが平底の場合には、底部10Bが平坦或いは極めて緩やかな湾曲面をなし、湾曲部10Cの曲率は非常に大きい。なお、底部10Bは、Z軸と直交するXY平面に対するルツボ壁面の接線傾斜角が30度以下となる領域として定義される。
ルツボの底部10Bの中心から一定範囲内の領域には、周囲よりも赤外線透過率の高い領域(高透過率領域)が設けられている。この高透過率領域10Xは、底部10Bの温度上昇を抑制し、SiOガスの発生を防止する役割を果たす。ルツボ内表面の温度が上昇すると、ルツボとシリコン融液との反応によってSiOガスが発生する。しかし、底部10Bの赤外線透過率が高く、熱が逃げやすい構造となっているため、底部10Bの温度上昇が抑制される。したがって、シリコン融液との急激な反応によるSiOガスの発生(突沸現象)を防止することができ、シリコン単結晶の引き上げ中に底部10Bから発生するSiOガスを抑制することができる。
透明石英ガラス層12が実質的に気泡を含まない透明な層であるのに対し、不透明石英ガラス層11は多数の微小な気泡を含む不透明な層であるため、不透明石英ガラス層11の赤外線透過率は透明石英ガラス層12に比べて非常に低い。そのため、ルツボ底部10Bの赤外線透過率は不透明石英ガラス層11が支配的であるが、透明石英ガラス層12の赤外線透過率も無視できない。底部10Bの赤外線透過率を高くするためには、底部10Bにおける不透明石英ガラス層11と透明石英ガラス層12の厚さの比を変更することにより行ってもよく、底部10Bにおける不透明石英ガラス層11の気泡含有率を低くすることにより行ってもよい。こうした赤外線透過率の制御は、アーク溶融工程において真空引き時間や圧力を変更することにより行うことができる。さらにまた、原料となる石英粉の粒径を調整することにより行ってもよい。
高透過率領域10Xの赤外線透過率は50〜80%であることが必要である。高透過率領域10Xの赤外線透過率が50%未満ではルツボ底部10Bの冷却効果が不十分であり、80%を超えるとシリコン融液量が少なくなった際の融液温度制御が困難となり、結晶の乱れや酸素濃度の制御不能による歩留まりの低下を招くからである。さらに、高透過率領域10Xとそれ以外の領域との赤外線透過率の差は10〜30%であることが必要である。ルツボ底部10Bとルツボ直胴部10Aとの赤外線透過率の差が10%未満ではルツボ直胴部10Aとルツボ底部10Bの温度差をつけにくく、赤外線透過率の差が30%を超えるとルツボ直胴部10Aとルツボ底部10Bとの間の温度差が大きくなるため、シリコン単結晶の引き上げ時の温度制御が困難となり、結晶乱れによる歩留低下を招くからである。
尚、赤外線透過率の差とは、赤外線透過率100%を基準としたときの差をいう。よって、高透過率領域10Xの赤外線透過率が50%の場合には、それ以外の領域の赤外線透過率は20〜40%となり、高透過率領域10Xの赤外線透過率が80%の場合には、それ以外の領域の赤外線透過率は50〜70%となる。
一方、石英ガラスルツボ10の直胴部10A及び湾曲部10Cの赤外線透過率は底部10Bよりも低い。そのため、直胴部10Aや湾曲部10Cは高温となり、SiOガスが発生しやすいが、直胴部10A及び湾曲部10Cから発生するSiOガスの気泡がシリコン単結晶中に取り込まれる可能性は極めて低い。これは、シリコン融液中におけるSiOガスの上昇速度が30〜60cm/secであるのに対し、シリコン融液の対流速度が数mm/secしかなく、発生したSiOガスの気泡は対流によって流されることなくシリコン融液中をほぼ垂直に上昇するからである。
したがって、直胴部10A及び湾曲部10Cの赤外線透過率が低いことは、空洞欠陥の原因とはならない。むしろ、直胴部10Aや湾曲部10Cの赤外線透過率を底部10Bと同様に高くした場合には、本来の目的であるシリコン融液の温度制御が困難となり、シリコン単結晶収率を低下させる原因となる。このような観点から、本実施形態においては、直胴部10A及び湾曲部10Cの赤外線透過率を低く設定している。但し、本発明において、直胴部10A及び湾曲部10Cの両方の赤外線透過率を低く設定することは必須でなく、少なくとも直胴部10Aの赤外線透過率を低く設定すれば足りる。
特に限定されるものではないが、ルツボの肉厚は8〜30mm程度であることが好ましい。ルツボの肉厚は均一であってもよく、底部中心から外側に向かうにつれて徐々に厚くなるように形成されていてもよい。また、直胴部10Aと底部10Bの厚さが異なっていてもよい。
一方、透明石英ガラス層12の厚さは1.0mm以上であることが好ましい。シリコン単結晶の引き上げでは、通常、ルツボ内表面が0.3〜1.0mm程度溶損するが、透明石英ガラス層12が1.0mm未満である場合には、シリコン単結晶の引き上げ中に溶損しきって不透明石英ガラス層11が露出するおそれがあるからである。透明石英ガラス層12の厚さは均一であっても良く、底部中心から外側に向かうにつれて徐々に厚くなるように形成されていていてもよい。
図2は、石英ガラスルツボとシリコン単結晶との位置関係を示す略断面図である。
ルツボ底部10Bの高透過率領域10XをZ軸方向から見た形状は、Z軸との交点を中心とする円形であり、その直径Rは、引き上げられるシリコン単結晶21の直径Rの1.5倍以上1.8倍以下であることがより好ましい。1.5倍未満ではシリコン単結晶直径Rsの投影面の温度を十分に下げることができないのでSiOガスの抑制が不十分であり、1.8倍を超えるとシリコン融液が少なくなった際に引き上げ温度の制御が困難となるため、結晶乱れによる歩留り低下を招くからである。
シリコン単結晶21の直径Rは、石英ガラスルツボ10の形状及びサイズから一義的に定まるものではないが、石英ガラスルツボ10の口径Rに大きく依存する。ルツボの口径Rがシリコン単結晶の直径Rに対して小さすぎると単結晶の酸素濃度や酸素面内分布などといった結晶品質の制御が困難となり、逆に大きすぎると装置や部材を大きくする必要があるのでコスト高になるからである。そのため、シリコン単結晶21の直径Rは、0.45R〜0.8Rに設定されることが通例である。
このような点を考慮すれば、ルツボ底部10Bの高透過率領域10Xの直径Rは、石英ガラスルツボ10の口径Rに対して、0.45R以上0.8R以下であることが好ましい。ルツボ底部10Bの高透過率領域10Xの直径Rが0.45Rよりも小さい場合には、シリコン単結晶21の投影面21Sの温度を十分に下げることができず、透明石英ガラス層12から発生したSiOガスの気泡がシリコン単結晶21に取り込まれる可能性が高まるからである。一方、ルツボ底部10Bの高透過率領域10Xの直径Rが0.8Rよりも大きい場合には、シリコン単結晶21の投影面21Sを確実にカバーすることができるものの、シリコン融液が少なくなった際に引き上げ温度の制御が困難となり、シリコン単結晶収率を低下させる原因となるからである。
ルツボ底部10Bの高透過率領域10Xの直径Rについて具体的に説明すると、例えば直径32インチ(口径R≒800mm)の石英ガラスルツボの場合、ルツボの底部10Bに形成される高透過率領域10Xの直径Rの下限は0.45R=360mm、上限は0.8R=640mmとなる。通常、32インチルツボは直径約300mmのシリコン単結晶の引き上げに使用され、この場合の高透過率領域10Xの直径Rは450mm以上540mm以下であることが好ましいが、この値は360〜640mmという上記範囲に収まっている。このように、ルツボ底部10Bの高透過率領域10Xの直径Rが0.45R以上0.8R以下であれば、単結晶収率をほとんど低下させることなく、引き上げ途中のシリコン単結晶に取り込まれる可能性のあるSiOガスの気泡の発生を効果的に抑制することができる。
上述したように、SiOガスの気泡はほぼ垂直に浮上するが、引き上げ途中のシリコン単結晶21の投影面21Sよりも外側(高透過率領域10Xの外側)で発生した気泡が何らかの原因で水平方向に僅かにシフトしながら浮上し、その結果、シリコン単結晶21に取り込まることも考えられる。しかし、そのような気泡の位置はシリコン単結晶21の外周付近であり、シリコン単結晶21の外周付近は不要な部分として後に研削されるため、たとえ気泡が取り込まれたとしても問題はない。
以上説明したように、本実施形態の石英ガラスルツボ10によれば、ルツボ底部10Bに赤外線の高透過率領域10Xを形成したので、ルツボ底部の温度上昇を抑制することができる。したがって、シリコン単結晶の引き上げ工程中においてルツボ底部から発生するSiOガスを抑制することができ、シリコン単結晶内の空洞欠陥の発生を防止することができる。
次に、図3のフローチャートを参照しながら、石英ガラスルツボ10の製造方法について説明する。
石英ガラスルツボ10は回転モールド法によって製造することができる。回転モールド法では、回転しているカーボンモールドの内表面に天然石英粉を所定の厚さにて堆積させ(ステップS11)、次いで天然石英粉による層の内表面に合成石英粉を所定の厚さにて堆積させる(ステップS12)。
その後、モールドの内側からアーク放電を行い、石英粉の内表面全体を1720℃以上に加熱・溶融する(ステップS13)。また、この加熱と同時にモールド側から減圧し、モールドに設けた通気口を通じて石英内部の気体を外層側に吸引し、通気口を通じて外部に排出することにより、ルツボ内表面の気泡を部分的に除去し、実質的に気泡のない透明石英ガラス層12を形成する(ステップS14)。その後、直胴部及び湾曲部において減圧を停止し、さらに加熱を続けて気泡を残留させることにより、多数の微小な気泡を含む不透明石英ガラス層11を形成する(ステップS15)。
本実施形態においては、ルツボ底部10Bの高透過率領域10Xを形成するため、直胴部10A及び湾曲部10Cにおいては減圧を停止するが、ルツボ底部10Bにおいて減圧を継続し、不透明石英ガラス層11においても気泡の少ない領域を形成する(ステップS15)。或いは、最初の減圧時に直胴部10A及び湾曲部10Cにおいては減圧時の圧力を相対的に低くくし、底部10Bにおける減圧時の圧力を相対的に高くすることにより、底部10Bの赤外線透過率を高めてもよい。これにより、周囲よりも気泡が少なく透明度の高い高透過率領域10Xを形成することができる。以上により、外層を構成する不透明石英ガラス層11と、内層を構成する透明石英ガラス層12とを備えた石英ガラスルツボが完成する。
石英ガラスルツボ10はいわゆる溶射法によっても製造することができる。具体的には、カーボンモールドの内表面全体に不透明石英ガラス層11の原料となる天然石英粉を所定の厚さにて堆積し、モールドの内側からアーク放電を行うことによって、天然石英粉を1720℃以上に加熱・溶融し、不透明石英ガラス層11を形成する。その後、不透明石英ガラス層11の内表面に合成石英粉をアーク溶射し、透明石英ガラス層12を形成することにより、石英ガラスルツボが完成する。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、天然石英粉及び合成石英粉を原料とする石英ガラスルツボを例に挙げて説明したが、本発明は天然石英粉のみを原料とする石英ガラスルツボにも適用可能である。
図1に示した石英ガラスルツボ10と同じ構造を有し、ルツボ底部及び直胴部の赤外線透過率が異なる石英ガラスルツボの実施例サンプルA1〜A4、比較例サンプルB1〜B4をそれぞれ用意した。各サンプルの赤外線透過率は、波長0.5〜3.5μm、ピーク波長1.0μmの赤外線ランプより30cmの位置に受熱面積1cmの赤外線パワーメーターを設置し、受熱面の直前にサンプルを配置し、赤外線受熱量を測定し、ルツボ片を挿入しないで測定した受熱量を100%として算出した。各ルツボサンプルA1〜A4,B1〜B4のサイズは、直径32インチ(口径800mm)、ルツボの高さ500mm、ルツボ内表面から外表面までの厚さは、直銅部17mm、湾曲部25mmm、底部14mmとした。また、高透過率領域10Xの直径R=500mmとした。
次に、これらの石英ガラスルツボのサンプルA1〜A4,B1〜B4にポリシリコン砕片400kgを充填した後、石英ガラスルツボを単結晶引き上げ装置に装填し、ルツボ内のポリシリコンを炉内で融解し、直径約320mmのシリコン単結晶インゴッドの引き上げを行った。
その後、得られたシリコン単結晶インゴッドから厚さ1mm程度のウェハーをワイヤソーにより切り出し、表面が鏡面研磨されたポリッシュドウェハーを作製した。そして、このポリッシュドウェハーのピンホール発生率を測定した。ピンホール発生率の測定にはパーティクル測定装置を使用し、ポリッシュドウェハーの表面のピンホールの数を測定した。また、得られたシリコン単結晶インゴッドの単結晶収率も求めた。ピンホール発生率は、1本のシリコン単結晶から得られる多数のウェハー中に含まれるピンホールの総数をそのウェハーの枚数で割った値である。その測定結果を表1に示す。
Figure 2010155765
表1に示すように、ルツボ底部の赤外線透過率が50〜80%の範囲にあるサンプルA1〜A4では、ピンホール発生率が0.03%となり、単結晶収率は90%以上となった。
これに対し、ルツボ底部の赤外線透過率が40%であるサンプルB3では、単結晶収率は90%であったが、ピンホール発生率が3.30%と大幅に増加した。また、ルツボ底部の赤外線透過率が85%であるサンプルB4では、ピンホール発生率は0.07%であったが、単結晶収率が51%と大幅に低下した。
また、ルツボ底部の赤外線透過率が80%であり、底部と直胴部との赤外線透過率の差が40%であるサンプルB1では、ピンホール発生率は0.05%であったが、単結晶収率が47%と大幅に低下した。さらに、ルツボ底部の赤外線透過率が70%であり、底部と直胴部との赤外線透過率の差が5%であるサンプルB2では、単結晶収率は93%となったが、ピンホール発生率が2.00%と大幅に増加した。以上より、赤外線透過率が50〜80%の範囲にあったとしても、底部と直胴部との赤外線透過率の差が10〜30%の範囲になければ、高品質なシリコン単結晶を得ることができないことが分かった。
本発明の好ましい実施形態によるシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボの構造を示す略断面図である。 石英ガラスルツボとシリコン単結晶との位置関係を示す略断面図である。 本発明の好ましい実施形態によるシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボの製造方法を示すフローチャートである。
10 石英ガラスルツボ
10A ルツボの直胴部
10B ルツボの底部
10C ルツボの湾曲部
10X 高透過率領域
11 不透明石英ガラス層
12 透明石英ガラス層
21 シリコン単結晶
21S シリコン単結晶の投影面
22 シリコン融液

Claims (4)

  1. 直胴部及び底部を有するシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボであって、
    前記底部の中心から一定範囲内の領域の赤外線透過率が前記直胴部の赤外線透過率よりも高く、
    前記底部の赤外線透過率が50〜80%であり、前記底部と前記直胴部との赤外線透過率の差が10〜30%であることを特徴とするシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボ。
  2. 前記底部の中心から一定範囲内の領域は、少なくとも前記シリコン単結晶の投影面を含むことを特徴とする請求項1に記載のシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボ。
  3. 前記底部の中心から一定範囲内の領域の直径は、ルツボ口径Rに対して0.45R以上0.8R以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボ。
  4. 回転しているモールドの内表面に石英粉を堆積させる工程と、
    前記石英粉を溶融することにより石英ガラスルツボを成形する工程とを備え、
    前記石英ガラスルツボを成形する工程は、前記石英粉内部の気体を吸引する工程を含み、
    前記気体を吸引する工程は、底部における前記気体の吸引時間を直胴部よりも長くし、又は前記底部における前記気体の吸引圧力を前記直胴部よりも高くすることにより、前記底部の赤外線透過率が前記直胴部の赤外線透過率よりも高くなるように制御する工程を含むことを特徴とするシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボの製造方法。
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